JPH0755704B2 - 液体用可撓壁容器 - Google Patents

液体用可撓壁容器

Info

Publication number
JPH0755704B2
JPH0755704B2 JP1145044A JP14504489A JPH0755704B2 JP H0755704 B2 JPH0755704 B2 JP H0755704B2 JP 1145044 A JP1145044 A JP 1145044A JP 14504489 A JP14504489 A JP 14504489A JP H0755704 B2 JPH0755704 B2 JP H0755704B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flavor
pull tab
flexible wall
juice
package
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1145044A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02127237A (ja
Inventor
イー シーザー チャールズ
Original Assignee
テトラ ラヴェル ホールディングス アンド ファイナンス ソシエテ アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テトラ ラヴェル ホールディングス アンド ファイナンス ソシエテ アノニム filed Critical テトラ ラヴェル ホールディングス アンド ファイナンス ソシエテ アノニム
Publication of JPH02127237A publication Critical patent/JPH02127237A/ja
Publication of JPH0755704B2 publication Critical patent/JPH0755704B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Auxiliary Devices For And Details Of Packaging Control (AREA)
  • Cartons (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、包装体、特に無菌包装体に収容された液体の
香味を維持することに関する。本発明はまた、長期間に
亘って液体の香味を維持するのに有用な封入香味物質を
設けた放送材料に関する。特に、本発明は、フルーツジ
ュース、フルーツ飲料、その他の、柑橘系ジュースなど
の食品を収容し、封入香味成分によって、その香味を維
持し、及び/又は保護する包装体に関する。
(従来の技術の説明) 現代消費包装体、無菌ジュース包装体の製造では、ウェ
ブの長手方向縁部を互いに接合し、互いにシールするた
めに、被覆された包装材料のウェブをチューブにするの
に高能力包装機が使用される。かかる包装方法の1例と
して、テトラパックインターナショナルABから販売され
る無菌包装システムが挙げられる。このシステムは、紙
とプラスチックのラミネート、しばしばアルミ箔から成
る、包装材料のウェブは、ウェブの長手方向縁部を互い
に接合することによって、内側にプラスチック被覆、通
常は、ポリエチレンを有するチューブに形成される。次
いで、このように形成されたチューブに、内容物を充填
し、形成されたチューブに対して横方向に、そして互い
にら一定距離に位置する狭いシールゾーンでチューブを
シールする。このように、内容物が充填され、そしてシ
ールされたチューブ部分は、折曲げ形成にによって、例
えば、平行6面体形状にされる。この折曲げ形成は、包
装材料ウェブに予め刻印され、折曲げを容易にする折り
目線パターンにより適切に行われる。次いで、出来た包
装体は、小売店及び/又は倉庫に輸送される。
その他のジュース包装体には、板紙のラミネート容器、
金属カン、ガラスパウチ、瓶、吹込成形プラスチック容
器等がある。ジュースの場合には、かかる包装体での貯
蔵は、ジュースの香味にとって有害かもしれない。ジュ
ース、例えばオレンジジュースの香味は、主としてジュ
ースオイルに含有されている。かかるオイルは、加工及
び貯蔵中に香味が分解されること、及び容器を開けたと
き、揮発性成分が蒸発することによって失われる。プラ
スチック被覆容器では、香味オイルはまた、包装体の内
壁に被覆されたプラスチック被覆、例えばポリエチレン
にたやすく吸収される。従って、一定期間に亘って、ジ
ュースからオイルが失われると、香味が低下してしま
う。かかる包装体にパックされた製品の品質を保持し、
それ故にフルーツジュース用商業容器として、かかるポ
リエチレン被覆包装体及びその他の種類の包装体の存立
を維持するために、この問題に対する解決が大変必要と
される。
従って、本発明の目的は、包装体に収容された液体の香
味を維持するための効果的な方法を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、包装体に収容された液体の香味を
維持するのに効果的な包装材料の製造方法を提供するこ
とにある。
本発明の更に他の目的は、包装体に収容された液体の香
味が比較的長期間維持される、液体用香味保護包装材料
を提供することにある。好ましくは、包装材料はポリエ
ラレン被覆内面を有する。
本発明の一層の目的は、内面に封入香味物質を設けた包
装体を提供することにある。
また、本発明の目的は、包装体の引っ張りタブ、すなわ
ちシール領域に封入香味物質を設け、開けたときに物質
が放出される、飲料包装体を提供することにある。
本発明のこれらの目的及びその他の目的、並びに作用、
性質及び利用は、以下の説明及び特許請求の範囲から、
当業者にわかるであろう。
(発明の概要) 前述の目的に伴って、包装体の内面の少なくとも一部
に、液体に適した封入香味物質を設ける工程を有する、
包装体に収容された液体の香味維持方法をここに提供す
る。好ましい実施例では、封入香味物質のストリップ
が、包装体の内面に設けられている。
本発明の他の実施例では、包装材料内面の少なくとも一
部に、封入香味物質を設ける工程を含む、包装材料の製
造方法が提供される。
本発明の他の実施例は、紙とプラスチックのラミネー
ト、好ましくは、包装体の内面にオリエチレン被覆層を
有し、包装体の一部に封入香味物質を設けた香味保護包
装材料を提供する。
本発明の他の実施例は、包装体内面に封入香味物質を設
けた包装体を提供する。
別の実施例は、包装体の引っ張りタブシール領域に封入
香味物質を有する。
(実施例) 本発明のその他の目的、機能及び利点は、以下の詳細な
説明及び添付図面からわかるようになる。
従って、本発明は、包装体に収容された液体飲料による
香味の損失の問題に対する解決策を提供する。本発明
は、包装体内面の少なくとも一部分に包装体に収容され
た液体に適した封入香味物質を設けることを含む。
本発明において、適切な香味物質とは、包装体に収容さ
れた液体と同じ液体の香味物質を意味する。適当な液体
飲料には、ミルク、野菜ジュース、フルーツジュース、
特に柑橘系ジュース等のジュース、フルーツ飲料などが
ある。フルーツジュースの場合には、香味物質は、実際
のフルーツ或いはフルーツの皮から得ることができる。
本発明に使用するのに適した溶液を作るために、抽出し
た香味のエキスをフルーツのジュース、すなわちジュー
スオイルに溶かす。
第1図を参照すると、包装材料11のウェブが示されてい
る。代表的には、領域12が、容器の内部を形成する包装
材料11の表面に選定される。所定領域12は、所望の形状
で良い。包装体内部の所定領域は、包装体の液体内容物
と接触するようになっている部分であれば良い。香味物
質溶の溶液を包装材料11の、所定領域12の表面に直接塗
布する。予め封入したバッグを用いて、これを包装体の
内面に直接取付けても良い。香味物質が、第1図にスト
リップとして示す障壁材料13によって覆われる。障壁材
料13のストリップは、ヒートシール、例えば誘導加熱を
含む在来のシール方法によって、種々の箇所14で包装体
の面にシールされ、これによって、香味物質を室に封入
する。第1図では、2つの室15、16が示されている。誘
導加熱シールを用いて、ストリップにグリッドパターン
に作り、液体を封入する多数の封入液体室を形成しても
良い。多数の室は、香味溶液の不相溶成分を分離するの
に用いることができる。容器に液体、例えばジュースを
充填して、その製品を貯蔵するとき、香味物質は、障壁
材料を次第に透過して、ジュース液体に入り込み、これ
によって、ポリエチレンライニングによって吸収され、
さもなければ、蒸発及び/又は分解によって失われてし
まう天然の香味エキスにとってかわる。封入香味物質中
の成分濃度は、シューズ中の香味成分との力学的な平衡
を維持するように計算されている。かくして、ジュース
中の香味成分の全体の濃度は、比較的一定のままであ
る。封入ストリップ中の香味エキスは濃縮されているの
で、包装体/容器内のジュースの全容量の約数パーセン
トと等しい量だけ用意することが一般に必要である。
包装材料は、香味組成物を透過させない層、好ましく
は、アルミ箔裏打ち層を備え、この層は、封入香味物質
が包装体を通ってカートンの外部に浸透するのを防止
し、かくして、製品の中へ放出される香味物質の割合を
最大にまで高める。酸素が障壁材料に侵入することがで
きないから、封入液体は酸化から保護される。同様に、
香味成分は、液体中に存在するかもしれない有害成分、
例えばフルーツジュースに含有されている酸から障壁材
料によって保護されており、従って、この香味成分は、
液体の中へ放出されるまで安定している。しかしなが
ら、香味成分は、高温加熱滅菌にさらされず、かくし
て、熱処理による化学変化が避けられる。しかしなが
ら、香味成分は、障壁材料を通るときに濾過或いは透過
滅菌される。
本発明の香味保護包装体により、封入香味物質の液体へ
の放出を正確に制御することができる。液体製品への香
味放出量は、香味成分の組織によって、また組成物の面
積及び/又は障壁材料の層の厚さの所定の変化によって
制御することができる。障壁材料は代表的には、ポリエ
チレン、ポリ2塩化ビニル、エチレンビニルアルデヒ
ド、エチレンビニルアルコール、ポリエステル、(登録
商標)サラン、ポリエステルを含むプライマー層などの
材料から成る熱可塑性プラスチックラミネートである。
障壁材料の溶解度係数は一部は、香味物質が障壁材料を
通って拡散する速度を決定する。種々の材料の透過度係
数と溶解度係数は、1985年12月2乃至4日に行われた、
包装体革新における第3回国際レイダー(Ryder)会議
のFUTURE−RAK′85で提出された、デラシス(Delassu
s)達の「プラスチックフィルムにおける香味、香り及
び溶剤の透過」に、及び本明細書に参考のために記載し
たドイツ食品評論(Deutsch−e Lebens−mittel Rundsc
han)79年版第8号66頁乃至257頁に開示されている。障
壁材料の特定の性質を香味物質の所望の組成に対して調
節して、液体への放出分布を制御することができる。か
くして、香味成分の選択的な放出を用いて、液体の香味
保護を最適にすることができる。
香味物質は、障壁ストリップの厚さ全体を通過してから
液体に入る。それ故、障壁層が厚ければ厚い程、香味物
質の放出は遅くなる。香味物質の放出はまた、障壁ラミ
ネートにポリエステルの中間層を使用することによって
相当程度まで制御、すなわち遅くすることができる。ポ
リエステルは、ポリエチレンよりも密度が大きいので、
香味エキスが封入室の内部から、液体が収容されている
封入室の外部に通過するのを更に遅くする。
本発明による封入香味物質は、缶、ガラス瓶の蓋、吹込
み成形ジャグ、および事実上どんな容器にも適してお
り、キャップの内部、或いは容器の内部に香味物質のよ
うな封入透過性物質を設けることができる。
紙とプラスチックのラミネートのような包装材料の製造
は、用いられているどんな在来の方法によっても良い。
プリントされ、予め折り目が入れられた、プラスチック
被覆包装材料ウェブの製造の1例が、参考のために本明
細書に記載したラッシングの米国特許第4371364号に開
示されている。
所望の材料層を全て備えた包装ラミネートウェブを次の
工程のために巻き上げる。巻き上げ前に、包装ラミネー
トウェブは長手方向の切断によって多数の細いウェブに
分割され、或いはプリントなどの他の所望の工程を受け
る。
包装材料ウェブを用いて、これを包装機械で個個の無菌
包装容器に変えようとするときには、材料のロールは包
装機械のロール台に置かれる。この包装機械は、包装ラ
ミネートウェブを機械を通して進める際、かかるウェブ
の2つの長手方向縁部を互いにシールすることによって
ウェブを連続的にチューブ状形態に変える周知のタイプ
のものである。チューブに所望の内容物を充填した後、
チューブを、前述の横方向ゾーンでシールして、個々の
充填包装容器を製造する。本明細書に参考のために記載
するこのタイプの無菌包装機械は知られて久しく、詳細
には米国特許第4495016号に説明されている。包装体の
形成、充填及びシール前に、本発明の封入香味物質を好
ましくは包装体素材の所定部分に付ける。
第2図を参照すると、包装体内部において包装体に封入
香味物質のストリップを設け、包装体に引っ張りタブシ
ールを設け、かつ香味物質を引っ張りタブシール領域に
封入する、ラミネートウェブを包装する工程が示されて
いる。包装フェブ素材21が、ガイドローラ22によって、
穴あけ工具23に送られる。この穴あけ工具23は、穴あけ
作業を行い、その結果、ウェブ21の小部分24を打抜き、
かくして引っ張りタブ穴を形成する。ウェブ21は、香味
物質アプリケーター25に送られる。このアプリケーター
は、香味物質を、ウェブ21の所定領域の面に又、完成包
装体の内側を構成するようになっている側で引っ張りタ
ブ穴を囲む縁に塗布する。内側ストリップ供給装置26
が、香味物質を障壁材料27で覆う。障壁材料27は誘導加
熱器28によってウェブ21の内面にヒートシールされ、か
くして香味物質を封入する。引っ張りタブ穴も障壁材料
27によって覆われる。ウェブが誘導加熱器28を通過する
と、引っ張りタブ供給装置29が、ウェブ21の外面に引っ
張りタブ30を貼って、引っ張りタブ穴を覆う。引っ張り
タブシーラー31が、引っ張りタブ30をウェブ21の外面に
又、引っ張りタブ穴によって露出された、障壁材料27の
部分にシールし、かくして引っ張りタブ穴に液密シール
を形成する。この工程は、慎重な始動及び停止運動で、
紙を1つのステーションから次のステーションまで割送
るレジスター保持装置32のような在来装置によって制御
される。ガイドローラ33が、ウェブ21を、個々の包装体
の形成、充填及びシールを含む次の工程に送る。第3図
を参照すると、引っ張りタブシール42を有する、充填さ
れ、シールされた包装体41が示されている。
ガスの不透過性を改善するために、紙とプラスチックの
包装ウェブに、別の層、例えば金属箔層を積層しても良
い。ウェブに、異なる種類の又は異なる品質の複数のプ
ラスチック層を付けることも可能である。本発明による
封入香味物質を備えた、かかるラミネートの例を第4図
に示す。
第4図に横断面で示したラミネート材料は、紙或いは厚
紙の比較的硬いベース層51を有し、該ベース層51の片面
は、第1熱可塑性プラスチック被覆52、好ましくはポリ
エチレンによって被覆されている。第1被覆52は、包装
体の外層を構成し、かつ水分、油などからベース層51を
保護するようになっており、ベース層51が保護されなけ
れば、これら水分や油が繊維のベース層に急速に浸透し
てその硬さを損なう。ラミネートは更に、好ましくはポ
リエチレンで構成された第2薄い熱可塑性プラスチック
中間層55を介してベース層51に積層された気密障壁層5
4、好ましくは金属箔を有する。障壁層54は、優れたガ
ス障壁を構成するので、ここに掲げたタイプの包装材料
は存在し、かくして、ほとんどの場合、障壁層54はラミ
ネートの障壁層としてアルミ箔を有するのが有利であ
る。第2熱可塑性プラスチック層55は、金属箔層54とベ
ース層51との間のバインダーを構成し、従って、極めて
薄い。金属箔層54の上には、好ましくはポリエチレン
の、第3薄い熱可塑性プラスチック層53が置かれ、この
プラスチック層53は、包装材料から製造されることにな
っている包装体の内面を形成するようになっている。任
意に、層56を金属箔層54と内側層53との間に置いても良
い。第3の熱可塑性プラスチック層53は、第2プラスチ
ック層52よりも厚い。これは、第3熱可塑性プラスチッ
ク層53が、液体障壁を形成するようになっていることに
加えて、シール層として機能するようになっているから
である。すなわち、包装材料の折曲げ、組立及び重ね合
わせの後、シール層53の部分を、加熱及びこれと同時の
プレスで、ラミネートのシール層53の他の部分と一緒に
溶着させて高いシールの強さの密封接合部を形成する。
加えて、シールストリップを用いて、完成包装体の継目
の接合部の密封をもっと確保しても良い。香味物質57
が、シール層53と、該シール層53にヒートシールされた
障壁材料58との間に封入される。
第5図に示すように、任意に、付加的香味成分70を、タ
ブシール領域と連通している容器の層に封入しても良
い。包装体をタブシール72を破って開けると、香味成分
70が放出されて、消費者のジュース香味の知覚を高める
ジュースの香りを出す。香味成分70は、一部は容器の紙
層73に浸透し、残りの液体は、タブシール領域に封入さ
れる。封入香味成分70は、封入香味物質74とは別の区分
に保持されている。これによって、引っ張りタブを剥が
し、封入香味成分70が放出されたときに、封入香味物質
の大気汚染を回避する。
以下の例は、特許請求の範囲に記載した発明の特定の例
として挙げる。
しかしながら、例で説明する特定の詳細は、単なる例示
であって、決して限定的なものでないことを理解すべき
である。
(例) ジュースの揮発性成分に関する包装材料の効果、特に、
ジュース香味にとって重要な揮発性成分に関する本発明
の封入香味成分の効果を評価するため、無菌のテトラブ
リック(登録商標)の容器及びガラス瓶で包装され、か
つ貯蔵されたオレンジジュースの揮発性成分の変化を決
定するのに以下の実験手順を確立した。ジュースの香味
に対する種々の成分の重要性の論議に関しては、本明細
書に参考のために記載したJ.アグリックフードケミカル
の1978年第26巻第2号に記載のアーメッド達の、「汲み
出しオレンジジュースの香味品質に関する選定の油及び
エキス揮発性成分の効果」を参照のこと。
オレンジジュースを、無菌のテトラブリック容器、本発
明による封入香味物質を備えたテトラブリック容器及び
ガラス容器で包装し、これを112日の間、約24℃で貯蔵
した。ジュースの所定の揮発性成分の変化の量をはかる
ために蒸留抽出手順を開発した。1、7、14、28、56、
112日の貯蔵のジュースの3つ組試料をガスクロマトグ
ラフィー及び質量分析法によって分析した。所定のオレ
ンジジュース成分を、貯蔵中の損失方法に従って、3つ
のグループに分類した。エチルブチレート、リナロー
ル、デカナール、ネラール、カルボン及びペリラアルデ
ヒドを含むグループIの成分の損失は、主に、成分の化
学分解による。リモネン、アルファーピネン、ベータピ
ネン、ミルセン、オシメンを含むグループIIの成分の損
失は、主に、或る容器による成分の吸収による。オクタ
ナール、ノナナール及びウンデカナールを含むグループ
IIIの成分の損失は、主に、成分の化学分解と容器の吸
収とによる。
テトラブリックに貯蔵されたジュースの成分濃度と、封
入香味物質を備えたテトラブリックに貯蔵されたジュー
スの成分濃度とを比較したときの差を表す値が特に重要
である。16週の貯蔵期間中検査された成分濃度を表す各
々の値は、6点ガスクロマトグラフィー分析による平均
値である。
24℃の貯蔵で、1日から112日まで週間隔でテストした
所定のオレンジジュース成分に関する最大エリアを以下
の例で示す。
封入香味物質を備える容器に関する実験結果は、グルー
プIの成分の大部分の濃度が、貯蔵時間と共に全体的に
増大したことを示す。対照的に、3つの容器すべてにお
いてネラール及びデカナールの濃度が貯蔵時間と共に著
しく減少し、特に、ネラールは、2週以降検出すること
ができなかった。しかしながら、本発明の封入香味物質
を備え容器は、テストした他のタイプの容器よりも長時
間これらのジュース成分を高水準濃度に維持した。同様
に、グループII及びIIIの成分の濃度は、すべてのタイ
プの容器において段々と減少したけれども、封入香味成
分を備える容器に貯蔵されたジュースの成分の濃度の減
数は、他の容器が示す濃度の減数よりも小さい。
実験結果は更に、本発明の封入香味成分が、長期間の貯
蔵中、ジュースの香味を維持し、或いは増大させるのに
効果的であることを示す。包装体は、ジュースの香味に
とって重要な成分の量を増大させることによってジュー
ス含有物の香味を維持する。本発明はまた、分解及び/
又は包装体の吸収によって失われる他の一定の成分の濃
度の低下を妨げる。これによって、本発明は、長期間の
貯蔵中ジュース香味を維持するための方法を提供する。
封入香味成分を備える容器で包装したジュース、特に、
柑橘系フルースジュースを、従来可能であったよりも香
味の劣化を少なくして長期間貯蔵することができる。
ガラス、テトラブリック及び本発明の封入香味物質を有
するテトラブリックに貯蔵したオレンジジュースについ
て、官能パネル評価を行った。各タイプの容器に1、2
8、56、84、112日間貯蔵したオレンジジュースをテスト
した。官能テストに基づく香味の数値を以下の表1に掲
げ、これを添付グラフに図示した。
表1の官能値を表すデータは、本発明の封入香味ストリ
ップによって香味に対する官能の知覚が向上したことを
示唆する。オレンジジュースの調査に関する官能パネル
数値は、一般的に数値の中心傾向によって示された小差
の結果になり、試料間の差はあったとしてもほとんどな
い。対照的に、本発明で認められる離散差(discrete d
ifference)が、改善された結果を際立たせる。技術文
献(上述したアーメッド達参照)に示されるような代表
的な調査結果と比較すると、得られた実験結果は注目に
値する。
本発明を好ましい実施例で説明してきたけれども、当業
者にとって明らかなように、変形及び変更を行うことが
できることを理解すべきである。かかる変更及び変更
は、特許請求の範囲の範囲内に包含される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による包装材料の平面図であり、 第2図は、封入香味物質及び引っ張りタブシールを包装
材料に付ける工程の側面略図であり、 第3図は、シール包装体の斜視図であり、 第4図は、本発明による包装材料の拡大横断面図であ
り、 第5図は、本発明による、引っ張りタブを有する包装材
料の拡大横断面図である。 第6図は例1に記載のエチルブチレートの実験結果を示
すグラフであり、第7図は例2に記載のリナロールの実
験結果を示すグラフであり、第8図は例3に記載のデカ
ナールの実験結果を示すグラフであり、第9図は例4に
記載のネラールの実験結果を示すグラフであり、第10図
は例5に記載のカルボンの実験結果を示すグラフであ
り、第11図は例6に記載のペリラアルデヒドの実験結果
を示すグラフであり、第12図は例7に記載のリモネンの
実験結果を示すグラフであり、第13図は例8に記載のア
ルファーピネンの実験結果を示すグラフであり、第14図
は、例9に記載のベータピネンの実験結果を示すグラフ
であり、第15図は例10に記載のミルセンの実験結果を示
すグラフであり、第16図は例11に記載のオシメンの実験
結果を示すグラフであり、第17図は例12に記載のオクタ
ナールの実験結果を示すグラフであり、第18図は例13に
記載のノナナールの実験結果を示すグラフであり、第19
図は例14記載のウンデカナールの実験結果を示すグラフ
であり、第20図は貯蔵オレンジジュースの官能パネルの
調査結果を示すグラフである。 11……包装材料 12……領域 13……障壁材料 15、16……室 21……包装フェブ素材 22……ガイドローラ 23……穴あけ工具 25……香味物質アプリケーター 26……内側ストリップ供給装置 27……障壁材料 28……誘導加熱器 30……引っ張りタブ 31……引っ張りタブシーラー 32……レジスター保持装置 33……ガイドローラ 42……引っ張りタブシール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引っ張りタブ穴と、引っ張りタブシールと
    を有するタイプの、液体用可撓壁容器において、 香味物質のコーティングを容器の内面に設け、香味物質
    は、香味物質が透過することができる障壁材料によって
    被覆され、追加の香味物質が、引っ張りタブ穴に隣接し
    て設けられ、引っ張りタブシールによって少なくとも部
    分的に被覆され、引っ張りタブを引っ張ったときに、シ
    ールが破れ、香味が放出されることを特徴とする、液体
    用可撓壁容器。
  2. 【請求項2】引っ張りタブ穴と、引っ張りタブシールと
    を有するタイプの、液体用可撓壁容器において、 香味物質のコーティングが、容器の内面に設けられ、引
    っ張りタブシールを横切って延び、香味物質は、香味物
    質が透過することができる内側障壁部材と、香味物質が
    透過することができない外側障壁層とによって被覆さ
    れ、香味物質と障壁層とが引っ張りタブ穴を横切って延
    び、引っ張りタブを引っ張ったときに、シールが破れ、
    香味が放出されることを特徴とする、液体用可撓壁容
    器。
  3. 【請求項3】壁が、外面にポリオレフィン被膜を備えた
    紙を有するベース層を有するラミネートで形成されてい
    る、請求項1、又は、請求項2に記載の可撓壁容器。
  4. 【請求項4】香味物質が、エチルブチレート、リナロー
    ル、デカナール、ネラール、カルボン、ペリラアルデヒ
    ド、リモネン、アルファーピネン、ベータピネン、ミル
    セン、オシメン、オクタナール、ノナナール、ウンデカ
    ナール、及び、これらの混合物からなるグループから選
    択された、請求項1乃至請求項3に記載の可撓壁容器。
JP1145044A 1988-06-08 1989-06-07 液体用可撓壁容器 Expired - Fee Related JPH0755704B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US20391988A 1988-06-08 1988-06-08
US203919 1988-06-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02127237A JPH02127237A (ja) 1990-05-15
JPH0755704B2 true JPH0755704B2 (ja) 1995-06-14

Family

ID=22755839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1145044A Expired - Fee Related JPH0755704B2 (ja) 1988-06-08 1989-06-07 液体用可撓壁容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0755704B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5125790A (ja) * 1974-08-29 1976-03-02 Sumitomo Electric Industries
JPS59174470A (ja) * 1983-03-24 1984-10-02 大日本印刷株式会社 内容物の変質を防止した包装袋
JPS6036225U (ja) * 1983-08-22 1985-03-13 大日本印刷株式会社 液体用容器
JPS61110527U (ja) * 1984-12-25 1986-07-12

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02127237A (ja) 1990-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE3687987T2 (de) Verpackung.
KR950007618B1 (ko) 열봉함성 에틸렌비닐알코올 공중합체(evoh) 장벽재질층을 구비한 적층물로 만든 개량된 쥬스용기
FI87324B (fi) Av barriaerlaminat framstaellt foerpackningsbehaollare foer eteriska oljor och aromaemnen.
US4139643A (en) Snack food package
JP3034007B2 (ja) 積層型の可とう性シートないしウエブ状材料
FI85963B (fi) Laeckagetaet behaollare och foerfarande foer dess framstaellning.
AU611154B2 (en) Improved non-foil composite structures for packaging juice
EP0892611B1 (en) Modified atmosphere package
EP0293252B1 (en) Novel flavour/aroma polycarbonate barrier laminates for paperboard cartons and a process of forming said laminates
CN105593356B (zh) 用于在酒精饮料的木桶陈化过程中减少乙醇损失同时形成希望的器官感觉的方法
US4734292A (en) Method of forming vacuum package with smooth appearance
US20060127549A1 (en) Heatable package with frangible seal and method of manufacture
SE9702807D0 (sv) Förpackningsbehållare för kylförvaring av flytande livsmedel jämte sätt för framställning av förpackningsbehållaren
JPS62500995A (ja) 容器
KR20130087373A (ko) 기체투과성 필름, 그 제조방법 및 이 기체투과성 필름을 이용한 포장봉투
US6045845A (en) Oxygen atmosphere packaging of meat
US20070110854A1 (en) Food Bag With a Natural Preservative For Providing Extended Shelf-Life
US4958480A (en) High profile shrink package
US4861526A (en) Method of making a laminate using heat sealable barrier material for improved juice packaging (Evoh)
US3943682A (en) Method for making, filling and sealing containers through a recloseable filling opening
JPH0755704B2 (ja) 液体用可撓壁容器
JP2008513306A (ja) 長方形物品用の鮮度保持パック
AU2005273725A1 (en) Packaged stabilized foodstuffs
Nicoli et al. 11 Packaging and the Shelf Life of Coffee
Brody The role of food packaging in product development

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees