JPH0755361A - ガス噴射器をもった溶融炉 - Google Patents
ガス噴射器をもった溶融炉Info
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- JPH0755361A JPH0755361A JP10820794A JP10820794A JPH0755361A JP H0755361 A JPH0755361 A JP H0755361A JP 10820794 A JP10820794 A JP 10820794A JP 10820794 A JP10820794 A JP 10820794A JP H0755361 A JPH0755361 A JP H0755361A
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- C21C—PROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
- C21C5/00—Manufacture of carbon-steel, e.g. plain mild steel, medium carbon steel or cast steel or stainless steel
- C21C5/52—Manufacture of steel in electric furnaces
- C21C5/5211—Manufacture of steel in electric furnaces in an alternating current [AC] electric arc furnace
- C21C5/5217—Manufacture of steel in electric furnaces in an alternating current [AC] electric arc furnace equipped with burners or devices for injecting gas, i.e. oxygen, or pulverulent materials into the furnace
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22B—PRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
- C22B9/00—General processes of refining or remelting of metals; Apparatus for electroslag or arc remelting of metals
- C22B9/16—Remelting metals
- C22B9/18—Electroslag remelting
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F27—FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
- F27B—FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS IN GENERAL; OPEN SINTERING OR LIKE APPARATUS
- F27B3/00—Hearth-type furnaces, e.g. of reverberatory type; Tank furnaces
- F27B3/10—Details, accessories, or equipment peculiar to hearth-type furnaces
- F27B3/22—Arrangements of air or gas supply devices
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- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】必要な電気エネルギー消費の減少と、装入物溶
融時間の大幅な短縮を可能にするとともに、炉の壁面の
穿孔や電極の酸化の危険を避ける溶融炉を提供し、噴射
器自身の寿命も増大させる。 【構成】炉は装入物上に横たわる空間を有し、炉内に
は、空間の垂直軸線に対して非半径方向であるガス噴射
をこの空間内に放出するように、炉の周壁を通過する少
なくとも一つの酸素含有ガス噴射器が開口している。各
噴射器は、ａ）前記周壁面（１）の厚さ内に配置され、
装入物上に横たわる空間の垂直軸線に対してほぼ半径方
向である軸線（１５）とあらかじめ定められた角度
（α）傾斜させられた軸線（１１）をもった頭部
（４）、及びｂ）頭部及び炉内ガス通路をほぼ半径方向
の軸線（１５）に沿って延長し、それ自身が通過する壁
面（１）とほぼ直交するほぼ円筒形の本体（１６）を有
する。鋼製造用のスクラップ溶融電気炉に使用。
融時間の大幅な短縮を可能にするとともに、炉の壁面の
穿孔や電極の酸化の危険を避ける溶融炉を提供し、噴射
器自身の寿命も増大させる。 【構成】炉は装入物上に横たわる空間を有し、炉内に
は、空間の垂直軸線に対して非半径方向であるガス噴射
をこの空間内に放出するように、炉の周壁を通過する少
なくとも一つの酸素含有ガス噴射器が開口している。各
噴射器は、ａ）前記周壁面（１）の厚さ内に配置され、
装入物上に横たわる空間の垂直軸線に対してほぼ半径方
向である軸線（１５）とあらかじめ定められた角度
（α）傾斜させられた軸線（１１）をもった頭部
（４）、及びｂ）頭部及び炉内ガス通路をほぼ半径方向
の軸線（１５）に沿って延長し、それ自身が通過する壁
面（１）とほぼ直交するほぼ円筒形の本体（１６）を有
する。鋼製造用のスクラップ溶融電気炉に使用。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、装入物溶融炉、さらに
詳しくは装入物上に横たわる空間を有するそのような炉
に関し、炉内には、炉の中央垂直軸線に対して非半径方
向であるガス噴射をこの空間内に放出するように、炉の
周壁を通過する少なくとも一つの酸素含有ガス噴射器が
開口している。本発明はまた、そのような炉用につくら
れたガス噴射器にも関する。
詳しくは装入物上に横たわる空間を有するそのような炉
に関し、炉内には、炉の中央垂直軸線に対して非半径方
向であるガス噴射をこの空間内に放出するように、炉の
周壁を通過する少なくとも一つの酸素含有ガス噴射器が
開口している。本発明はまた、そのような炉用につくら
れたガス噴射器にも関する。
【０００２】
【従来の技術】炉、特に装入物に溶融エネルギーをもた
らし、装入物上にある炉内空間内への酸素含有ガスの噴
射による煙の後燃焼を伴う、鋼製造用のスクラップ溶融
用電気炉における装入物溶融方法及び設備は、出願人の
名義で以下の記載では“前記特許”と称する米国特許第
５，１６６，９５０号によって知られている。
らし、装入物上にある炉内空間内への酸素含有ガスの噴
射による煙の後燃焼を伴う、鋼製造用のスクラップ溶融
用電気炉における装入物溶融方法及び設備は、出願人の
名義で以下の記載では“前記特許”と称する米国特許第
５，１６６，９５０号によって知られている。
【０００３】“前記特許”の第１図及び第２図には、２
セットの直線状の酸素含有ガス噴射器によって斜めに横
切られたほぼ円形の側壁をもった炉が示され、これらの
噴射器は、装入物上に位置する炉内空間において反対方
向に回る回転ガス流をつくり出すように、炉の垂直軸線
に対して非半径方向にほぼ水平方向に向けられている。
したがって、装入物によって放出される燃料ガス（Ｃ
Ｏ、Ｈ２）と酸素含有ガスの有効な混合物が保証され、
その結果、この装入物の溶融に寄与する炉内でのこれら
ガスの均一な後燃焼を、炉の垂直軸線の周り及びその付
近の垂直電極と協力して生じさせる。
セットの直線状の酸素含有ガス噴射器によって斜めに横
切られたほぼ円形の側壁をもった炉が示され、これらの
噴射器は、装入物上に位置する炉内空間において反対方
向に回る回転ガス流をつくり出すように、炉の垂直軸線
に対して非半径方向にほぼ水平方向に向けられている。
したがって、装入物によって放出される燃料ガス（Ｃ
Ｏ、Ｈ２）と酸素含有ガスの有効な混合物が保証され、
その結果、この装入物の溶融に寄与する炉内でのこれら
ガスの均一な後燃焼を、炉の垂直軸線の周り及びその付
近の垂直電極と協力して生じさせる。
【０００４】炉の側壁に噴射器用の通路を設けることは
明らかに必要である。“前記特許”に示されたように、
この壁面を通って斜めに通過する直線状の噴射器によっ
て、設けられるべき通路が比較的広くなければならない
こと、そのため、通路が空間内であらゆる方向に噴射器
の軸線位置の必要な調整ができ、この位置が一つの種類
の炉から他のものへの変更に適しているであろうことは
理解されよう。炉の側壁に広い通路が存在することは、
噴射器の数が、後燃焼に使用されるガスの撹拌を改良す
るために増やされるときには悪化する欠点を構成する。
明らかに必要である。“前記特許”に示されたように、
この壁面を通って斜めに通過する直線状の噴射器によっ
て、設けられるべき通路が比較的広くなければならない
こと、そのため、通路が空間内であらゆる方向に噴射器
の軸線位置の必要な調整ができ、この位置が一つの種類
の炉から他のものへの変更に適しているであろうことは
理解されよう。炉の側壁に広い通路が存在することは、
噴射器の数が、後燃焼に使用されるガスの撹拌を改良す
るために増やされるときには悪化する欠点を構成する。
【０００５】“前記特許”の炉の噴射器は、炉の周囲内
に実質的に突出している。炉が溶融されるスクラップ鉄
を垂直に供給されるならば、したがってスクラップ鉄片
は、それが落下するときに噴射器を打撃することにより
噴射器の端部を破損できる。これらの突出した端部はま
た、溶融塊からのスラッグ又は金属の放出による封鎖に
よってもおびやかされる。
に実質的に突出している。炉が溶融されるスクラップ鉄
を垂直に供給されるならば、したがってスクラップ鉄片
は、それが落下するときに噴射器を打撃することにより
噴射器の端部を破損できる。これらの突出した端部はま
た、溶融塊からのスラッグ又は金属の放出による封鎖に
よってもおびやかされる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
これらの欠点をもたず、特に酸素含有ガス噴射器用通路
の表面ができるだけ小さく、このガスを非半径方向に噴
射できる噴射器用の通路を有する溶融炉を提供すること
を目的としている。本発明はまた、そのガス噴射器が、
スクラップ鉄からも、スラッグ又は溶融金属の放出から
も十分に守られるように設計されているそのような炉を
提供することも目的としている。
これらの欠点をもたず、特に酸素含有ガス噴射器用通路
の表面ができるだけ小さく、このガスを非半径方向に噴
射できる噴射器用の通路を有する溶融炉を提供すること
を目的としている。本発明はまた、そのガス噴射器が、
スクラップ鉄からも、スラッグ又は溶融金属の放出から
も十分に守られるように設計されているそのような炉を
提供することも目的としている。
【０００７】本発明はまた、噴射器を出るガス噴射の作
用による炉壁の穿孔又は電極の酸化の危険の減少によっ
て、寿命の増大したそのような炉提供することも目的と
している。本発明はまた、噴射器それ自身、及び噴射器
供給通路の下流に配置された逆止弁の寿命を増大するこ
とも目的としている。
用による炉壁の穿孔又は電極の酸化の危険の減少によっ
て、寿命の増大したそのような炉提供することも目的と
している。本発明はまた、噴射器それ自身、及び噴射器
供給通路の下流に配置された逆止弁の寿命を増大するこ
とも目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的
は、主方向を有しガス供給通路を限定する細長い本体、
及び主方向に対してあらかじめ定められた角度傾斜させ
られたガス出口通路を限定する頭部の集合体を有し、頭
部が、炉の壁面の窓部に受入れられるように寸法決めさ
れることを特徴とする装入物溶融炉用の酸素含有ガス噴
射器によって達成される。この配置のお陰で、炉の周囲
の壁面高さでの噴射器の横方向寸法は、“直線状の”噴
射器の寸法と比べて縮小され、したがって噴射器を受入
れるために、この壁面を通って設けられる通路の対応す
る寸法は減少される。
は、主方向を有しガス供給通路を限定する細長い本体、
及び主方向に対してあらかじめ定められた角度傾斜させ
られたガス出口通路を限定する頭部の集合体を有し、頭
部が、炉の壁面の窓部に受入れられるように寸法決めさ
れることを特徴とする装入物溶融炉用の酸素含有ガス噴
射器によって達成される。この配置のお陰で、炉の周囲
の壁面高さでの噴射器の横方向寸法は、“直線状の”噴
射器の寸法と比べて縮小され、したがって噴射器を受入
れるために、この壁面を通って設けられる通路の対応す
る寸法は減少される。
【０００９】本発明による炉の他の特徴によれば、この
炉は、噴射器本体と係合し、本体の軸線周りに噴射器の
回転を可能にする支持手段を有する。したがって噴射器
を出るガス噴射の方向付けは、例えばある種類の又は他
の種類の炉に噴射器を適合させるのに、容易に調整でき
る。本発明の他の特徴及び利点は、以下の記載を読取
り、添付の図面を検討することによって明らかになるで
あろう。
炉は、噴射器本体と係合し、本体の軸線周りに噴射器の
回転を可能にする支持手段を有する。したがって噴射器
を出るガス噴射の方向付けは、例えばある種類の又は他
の種類の炉に噴射器を適合させるのに、容易に調整でき
る。本発明の他の特徴及び利点は、以下の記載を読取
り、添付の図面を検討することによって明らかになるで
あろう。
【００１０】
【実施例】図１に示された炉は、“前記特許”に記載さ
れた種類のもので、その全体的配置に関して一層詳細に
参照できるであろう。したがってこの炉は、図示された
態様では、炉の周囲部分を形成し、いわゆる清掃用扉２
と溶融物用鋳造注ぎ口３を備えた円筒形側壁１、炉の垂
直軸線Ｘ周りに規則的に隔てられた３本の電極４、５、
６を炉床とボールトの間に有する。
れた種類のもので、その全体的配置に関して一層詳細に
参照できるであろう。したがってこの炉は、図示された
態様では、炉の周囲部分を形成し、いわゆる清掃用扉２
と溶融物用鋳造注ぎ口３を備えた円筒形側壁１、炉の垂
直軸線Ｘ周りに規則的に隔てられた３本の電極４、５、
６を炉床とボールトの間に有する。
【００１１】炉は複数のガス噴射器を有し、これらの噴
射器は、“前記特許”におけるように、炉内でいくつか
に段階付けされた系統に分けられる。図１を明瞭にする
ために、そこには、酸素含有ガス又は酸素の供給源１０
に接続された管路７′、８′、９′によってそれぞれガ
スを供給されるそのような噴射器７、８、９の１系統の
みが示されている。“前記特許”におけるように、噴射
器７、８、９は、炉内にそれぞれ１１、１２、１３の方
向に酸素含有ガスを吹き出すが、それらの方向は半径方
向ではなくて、いわゆる“接線方向”であり、図１に見
られるように、時計の針と反対回りにガス循環を確立す
る。図１に示された噴射器の上又は下に配置された隣接
系統の噴射器は、場合によっては、“前記特許”の教え
るところに従って反対方向のガス循環を確立する。
射器は、“前記特許”におけるように、炉内でいくつか
に段階付けされた系統に分けられる。図１を明瞭にする
ために、そこには、酸素含有ガス又は酸素の供給源１０
に接続された管路７′、８′、９′によってそれぞれガ
スを供給されるそのような噴射器７、８、９の１系統の
みが示されている。“前記特許”におけるように、噴射
器７、８、９は、炉内にそれぞれ１１、１２、１３の方
向に酸素含有ガスを吹き出すが、それらの方向は半径方
向ではなくて、いわゆる“接線方向”であり、図１に見
られるように、時計の針と反対回りにガス循環を確立す
る。図１に示された噴射器の上又は下に配置された隣接
系統の噴射器は、場合によっては、“前記特許”の教え
るところに従って反対方向のガス循環を確立する。
【００１２】添付図面の図２を参照すると、噴射器７、
８、９のいずれか一つ、例えば噴射器７は、炉の壁面１
の厚さ内に配置され、図１に示されたように炉の垂直軸
線Ｘに対する半径方向の軸線１５と角度α傾斜された軸
線１１をもったほぼ円筒形のガス通路を有する頭部１４
を含む。頭部１４は、噴射器が炉に取付けられるとき
に、その軸線が軸線１５と一致する全体として円筒形の
本体１６の端部に形成され、この本体は中空で、頭部を
通過する軸線１１から延びるガス通路を有し、したがっ
て本体は炉の壁面１の外面１′を越えて延び、この壁面
は従来のように、図に略図的に示された支持構造１８に
よって支持される。
８、９のいずれか一つ、例えば噴射器７は、炉の壁面１
の厚さ内に配置され、図１に示されたように炉の垂直軸
線Ｘに対する半径方向の軸線１５と角度α傾斜された軸
線１１をもったほぼ円筒形のガス通路を有する頭部１４
を含む。頭部１４は、噴射器が炉に取付けられるとき
に、その軸線が軸線１５と一致する全体として円筒形の
本体１６の端部に形成され、この本体は中空で、頭部を
通過する軸線１１から延びるガス通路を有し、したがっ
て本体は炉の壁面１の外面１′を越えて延び、この壁面
は従来のように、図に略図的に示された支持構造１８に
よって支持される。
【００１３】さらに本発明によれば、噴射器の本体１６
は、これも図２に略図的に示されたように、支持軸受１
９内で軸線１５周りに回転するように取付けられる。図
２に略図的に示された逆止弁２５は、酸素含有ガス供給
管路の下流の噴射器内に取付けられる。逆止弁は、管路
内でのいかなる燃焼の危険も避けるように、スラッグ又
は金属の考えられる放出を止めるのに適している。
は、これも図２に略図的に示されたように、支持軸受１
９内で軸線１５周りに回転するように取付けられる。図
２に略図的に示された逆止弁２５は、酸素含有ガス供給
管路の下流の噴射器内に取付けられる。逆止弁は、管路
内でのいかなる燃焼の危険も避けるように、スラッグ又
は金属の考えられる放出を止めるのに適している。
【００１４】図２には、炉の壁面１が、噴射器の頭部１
４を受入れるように寸法決めされた通路又は窓部２０に
よって孔をあけられているのが見られるであろう。この
頭部がこの窓部に位置決めされ、その位置が正確に調整
されると、炉壁と頭部１４の間に自由に残った空間２１
は、噴射器のレベルで炉を密閉するように、適当な耐火
材料、又は例えば水によって冷却される部材によって満
たされる。図２には、炉の壁面１を通って斜めに配置さ
れた“直線状の”ガス噴射器、及び本発明による噴射器
の横寸法が、それぞれＹ１及びＹ２で示されている。本
発明による寸法Ｙ２が、求められた目的の一つに従っ
て、従来の“直線状の”噴射器の寸法Ｙ１より小さいこ
とが明らかに見られるであろう。
４を受入れるように寸法決めされた通路又は窓部２０に
よって孔をあけられているのが見られるであろう。この
頭部がこの窓部に位置決めされ、その位置が正確に調整
されると、炉壁と頭部１４の間に自由に残った空間２１
は、噴射器のレベルで炉を密閉するように、適当な耐火
材料、又は例えば水によって冷却される部材によって満
たされる。図２には、炉の壁面１を通って斜めに配置さ
れた“直線状の”ガス噴射器、及び本発明による噴射器
の横寸法が、それぞれＹ１及びＹ２で示されている。本
発明による寸法Ｙ２が、求められた目的の一つに従っ
て、従来の“直線状の”噴射器の寸法Ｙ１より小さいこ
とが明らかに見られるであろう。
【００１５】軸線１１及び１５は、通常はほぼ水平面に
含まれるけれども、炉の特性に応じて軸線１１の位置を
調整することが一般に必要である。炉の特性は、例えば
ある種類の炉から他の種類に変えることができる電極
４、５、６の位置を考慮することである。噴射器を出る
酸素含有ガス噴射は、これらの電極を酸化する危険のな
いように、電極から十分に隔てられなければならない。
同じことは、溶融装入物の表面、及び炉の側壁の内面に
関しても真実である。本発明によれば、空間２１に耐火
材料を取付ける前に、酸素含有ガスの噴射の軸線１１の
位置は、軸線１５周りの適当な角度にわたる噴射器の回
転によって簡単に調整される。噴射器用の支持軸受１９
はこの回転を案内する。
含まれるけれども、炉の特性に応じて軸線１１の位置を
調整することが一般に必要である。炉の特性は、例えば
ある種類の炉から他の種類に変えることができる電極
４、５、６の位置を考慮することである。噴射器を出る
酸素含有ガス噴射は、これらの電極を酸化する危険のな
いように、電極から十分に隔てられなければならない。
同じことは、溶融装入物の表面、及び炉の側壁の内面に
関しても真実である。本発明によれば、空間２１に耐火
材料を取付ける前に、酸素含有ガスの噴射の軸線１１の
位置は、軸線１５周りの適当な角度にわたる噴射器の回
転によって簡単に調整される。噴射器用の支持軸受１９
はこの回転を案内する。
【００１６】本発明の他の一つの特徴によれば、炉内に
行きわたる高温に対する噴射器の抵抗力は、噴射器の頭
部内に冷却手段を配置することによって確実にされる。
この冷却手段は、冷水のような冷却剤を供給源（図示せ
ず）から供給され、供給管路２３によってこの供給源に
接続された、例えばコイル２２を有する。コイル２２及
び管路は、例えば適当に成形された銅管で作られる。成
形後、管は噴射器の外面に適合するように成形された型
内に配置され、次いでその型内に、冷却流体と噴射器の
間に完全な熱交換を確実にする管を作る溶融された銅が
注入される。改良として、噴射器は、冷却流体の流れに
よって通過される二重ケーシングの形状を持つことがで
きる。
行きわたる高温に対する噴射器の抵抗力は、噴射器の頭
部内に冷却手段を配置することによって確実にされる。
この冷却手段は、冷水のような冷却剤を供給源（図示せ
ず）から供給され、供給管路２３によってこの供給源に
接続された、例えばコイル２２を有する。コイル２２及
び管路は、例えば適当に成形された銅管で作られる。成
形後、管は噴射器の外面に適合するように成形された型
内に配置され、次いでその型内に、冷却流体と噴射器の
間に完全な熱交換を確実にする管を作る溶融された銅が
注入される。改良として、噴射器は、冷却流体の流れに
よって通過される二重ケーシングの形状を持つことがで
きる。
【００１７】図２から明らかな本発明の他の一つの特徴
によれば、噴射器の頭部は、壁面の内面１″内に内接さ
れるように、頭部の軸線１１に（π／２−α）の角度傾
斜させられた端部面２４を有する。この配置は、噴射器
を損傷する危険なしに、炉の軸線Ｘに沿って重力により
垂直に炉に供給することを可能にする。したがって炉内
に落下するスクラップ片は、完全に炉壁内に引っ込めら
れた噴射器頭部を損傷することはできない。この配置の
お陰で、噴射器の寿命はさらに増大される。
によれば、噴射器の頭部は、壁面の内面１″内に内接さ
れるように、頭部の軸線１１に（π／２−α）の角度傾
斜させられた端部面２４を有する。この配置は、噴射器
を損傷する危険なしに、炉の軸線Ｘに沿って重力により
垂直に炉に供給することを可能にする。したがって炉内
に落下するスクラップ片は、完全に炉壁内に引っ込めら
れた噴射器頭部を損傷することはできない。この配置の
お陰で、噴射器の寿命はさらに増大される。
【００１８】噴射器のガス通路面は、飛び散ったスラッ
グ及び金属の付着と堆積を制限し、酸素含有ガスの吹付
けによりそれらの除去を促進するために研磨されるのが
好ましい。噴射器の端面４はまた、炉の内部輻射から噴
射器を守るのに適当な、セラミック型の耐火材料で被覆
することができる。本発明によれば、酸素含有ガス噴射
器は、例えば直径がほぼ４〜６ｃｍの大きなガス通路を
有するのがさらに好ましく、このことは同量のガス流量
を音速以下又は音速と等しい速度で確保し、それによ
り、より小さな表面部分をもったものよりも、一層効果
的なガス撹拌を炉内で行う。
グ及び金属の付着と堆積を制限し、酸素含有ガスの吹付
けによりそれらの除去を促進するために研磨されるのが
好ましい。噴射器の端面４はまた、炉の内部輻射から噴
射器を守るのに適当な、セラミック型の耐火材料で被覆
することができる。本発明によれば、酸素含有ガス噴射
器は、例えば直径がほぼ４〜６ｃｍの大きなガス通路を
有するのがさらに好ましく、このことは同量のガス流量
を音速以下又は音速と等しい速度で確保し、それによ
り、より小さな表面部分をもったものよりも、一層効果
的なガス撹拌を炉内で行う。
【００１９】本発明によれば、角度αは、 ２０°＜α＜６０° のように選ばれるのがさらに好ましく、αの値は３０〜
４０°であるのが好ましい。したがって電極の酸化だけ
でなく、あまりにも“接線的な”噴射による炉の壁面の
穿孔もまた避けられる。さらに、本発明による噴射器の
「く」の字に曲げられた外形は、スラッグ又は金属の放
出による孔詰まり、及び逆止弁の損傷の危険を制限でき
る。
４０°であるのが好ましい。したがって電極の酸化だけ
でなく、あまりにも“接線的な”噴射による炉の壁面の
穿孔もまた避けられる。さらに、本発明による噴射器の
「く」の字に曲げられた外形は、スラッグ又は金属の放
出による孔詰まり、及び逆止弁の損傷の危険を制限でき
る。
【００２０】本発明を具体化した炉が構築された。本発
明のお陰で、必要な電気エネルギーの消費の減少と同様
に、装入物の溶融時間の大きな短縮を、噴射器の寿命の
増大（３カ月以上）及び炉の壁面を含むパネルの局部的
過熱の解消と組合わせて得ることが可能となった。噴射
器通過用に炉の壁面に設けられる窓部の表面が、“直線
状の”噴射器の通過に必要な表面と比べて２５〜５０％
縮小されることは少なからず有利である。
明のお陰で、必要な電気エネルギーの消費の減少と同様
に、装入物の溶融時間の大きな短縮を、噴射器の寿命の
増大（３カ月以上）及び炉の壁面を含むパネルの局部的
過熱の解消と組合わせて得ることが可能となった。噴射
器通過用に炉の壁面に設けられる窓部の表面が、“直線
状の”噴射器の通過に必要な表面と比べて２５〜５０％
縮小されることは少なからず有利である。
【００２１】本発明が、例としてのみ与えられて、記述
され図示された実施態様に限定されないことはもちろん
である。したがって本発明の教えるところは、個々の部
材、すなわち本体、頭部、コイル等々によって構成さ
れ、鋳造技術が好ましいけれども、それ以外のいかなる
従来手段によってでも組立てられる噴射器に実施するこ
とができる。
され図示された実施態様に限定されないことはもちろん
である。したがって本発明の教えるところは、個々の部
材、すなわち本体、頭部、コイル等々によって構成さ
れ、鋳造技術が好ましいけれども、それ以外のいかなる
従来手段によってでも組立てられる噴射器に実施するこ
とができる。
【図１】本発明による炉の横断面略図。
【図２】図１の炉用に設計された酸素含有ガス噴射器の
軸線方向断面図。
軸線方向断面図。
１ 円筒形側壁（壁面） ２ 清掃用扉 ３ 鋳造注ぎ口 ４、５、６ 電極 ７、８、９ 噴射器 ７′、８′、９′ 管路 １０ 酸素含有ガス供給源 １１、１２、１３ ガス通路の軸線 １４ 噴射器の頭部 １５ 同軸線（半径方向の軸線） １６ 同本体 １８ 支持構造 １９ 回転支持手段（支持軸受） ２０ 通路又は窓部 ２１ 空間 ２２ 冷却手段（コイル） ２３ 冷却手段（供給管路） ２４ 頭部の端部面 ２５ 逆止弁 Ｘ 炉の垂直軸線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成６年８月２３日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項９
【補正方法】変更
【補正内容】
Claims (10)
- 【請求項１】 主方向を有しガス供給通路を限定する細
長い本体（１６）、及び主方向に対してあらかじめ定め
られた角度（α）傾斜させられたガス出口通路（１１）
を限定する頭部（１４）の集合体を有し、頭部が、炉の
壁面（１）の窓部（２０）に受入れられるように寸法決
めされることを特徴とする装入物溶融炉用の酸素含有ガ
ス噴射器。 - 【請求項２】 頭部が、主方向と実質的に直交する端部
面（２４）を有することを特徴とする請求項１記載の噴
射器。 - 【請求項３】 本体（１６）と共働する回転支持手段
（１９）を有することを特徴とする請求項１又は２記載
の噴射器。 - 【請求項４】 頭部（１４）用の冷却手段（２２、２
３）を有することを特徴とする請求項１から３のいずれ
か１項に記載の噴射器。 - 【請求項５】 角度（α）が２０°と６０°の間に含ま
れることを特徴とする請求項１から４のいずれか１項に
記載の噴射器。 - 【請求項６】 頭部（１４）及び本体（１６）が一体物
であることを特徴とする請求項１から５のいずれか１項
に記載の噴射器。 - 【請求項７】 少なくとも一つの請求項１から６のいず
れか１項に記載の噴射器（７、８、９）を有し、前記噴
射器の頭部（１４）が、炉内に実質的に接線方向に開口
する出口通路（１１）によって壁面（１）に取付けられ
ることを特徴とする側壁（１）をもった装入物溶融炉 - 【請求項８】 噴射器本体（１６）が、実質的に半径方
向に延びることを特徴とする請求項７記載の溶融炉。 - 【請求項９】 頭部（１４）の端部面（２４）が、壁部
（１）の内面（１″）と実質的に同一平面上にあること
を特徴とする請求項２の記載と請求項７又は８の記載の
組合わせによる溶融炉。 - 【請求項１０】 頭部（１４）が、炉の壁面（１）の正
しい位置に密封されることを特徴とする請求項７から９
のいずれか１項に記載の溶融炉。
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