JPH0755346A - 加熱炉 - Google Patents

加熱炉

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JPH0755346A
JPH0755346A JP20082193A JP20082193A JPH0755346A JP H0755346 A JPH0755346 A JP H0755346A JP 20082193 A JP20082193 A JP 20082193A JP 20082193 A JP20082193 A JP 20082193A JP H0755346 A JPH0755346 A JP H0755346A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】始動時の立上り特性を改善し、加熱室内を早期
に安定化させ、均一温度に維持できる自然対流方式の加
熱炉を提供することにある。 【構成】加熱炉は、物品出入口2,3を有する炉体1の
加熱室4内を搬送される被加熱物6を支持するコンベア
ライン5を設けた自然対流方式の加熱炉において、前記
炉体1の側部および頂部の少なくとも一方に加熱源8
を、加熱室4内に露出させて設け、前記加熱室4の下部
に加熱源8から炉長手方向に所要距離変位した位置に排
気口21を形成し、この排気口21は上縁が前記被加熱
物の下端より下方に位置されるとともに前記排気口21
より下方に、加熱源8に対応する空気流入口10を設け
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は被加熱物の乾燥・焼付
塗装等を行なう加熱炉に係り、特に始動時の立上り特性
を改善し、加熱室内を早期に安定化させ得る自然対流方
式の加熱炉に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の加熱炉では加熱効率,安定性,
均一性,安全性等を考慮して適切な加熱源が選定され
る。加熱源にバーナ装置を用いて液体または気体燃料を
燃焼させ、燃焼ガスを直接加熱炉内に導入して物品を加
熱するものは、熱カロリが高く、設備が簡単で使い易い
等の経済的利点がある。
【0003】しかし、常時大量の燃焼ガスを供給する必
要上、供給と同量の排気が必要となる。この排気によっ
て持ち出される熱カロリを如何に少なくするかによって
加熱炉の熱効率の良否が決定される。1つの好ましい加
熱炉として容器を伏せた形の山型形状の炉体に燃焼ガス
である熱気を順次導入し、炉体内で物品加熱により温度
降下した温度の低い気体を炉体下部から溢れ出すように
した自然対流方式の加熱炉がある。この加熱炉は特公昭
58−12513号公報、特公昭59−42225号公
報および特公昭63−16673号公報に開示されてい
る。これらの加熱炉はいずれも本出願人の発明によるも
のである。
【0004】この自然対流方式の加熱炉は、炉体上部に
温度が高い熱気が滞留し、物品加熱により温度降下した
気体が密度差により下降し、下方から排出されるという
自然対流のメカニズムを利用したもので熱効率が高く、
経済性に優れているメリットがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の自然対流方式の
加熱炉は、炉体下方にバーナ装置が設置されるため、設
計上の自由度が比較的小さく、下床面上にベルトコンベ
アを装置しにくく、また、バーナ装置での燃焼による輻
射熱の有効利用を図ることが困難である。
【0006】また一方、バーナ装置で燃焼した燃焼ガス
を循環ポンプにより導入ダクトを通して加熱炉内に強制
的に導入し、循環させる熱風循環炉も存在するが、この
熱風循環炉では加熱炉内を均一な加熱温度に維持するま
での立上り時間が長く、加熱炉始動時に立上りの安定性
に欠ける等の問題があった。
【0007】この発明は上述した事情を考慮してなされ
たもので、始動時の立上り特性を改善し、加熱室内を早
期に安定化させ、均一温度に維持できる自然対流方式の
加熱炉を提供することを目的とする。
【0008】この発明の他の目的は、加熱源からの放射
熱のみならず、輻射熱をも有効に利用して加熱効率を向
上させるとともに、炉体内の加熱面に大きな揺らぎを発
生させることがなく、安定した均一な加熱空間を得るこ
とができる自然対流方式の加熱炉を提供するにある。
【0009】この発明のさらに他の目的は、加熱源を炉
体の側部または頂部に集中的に配置してメンテナンス作
業を容易にした自然対流方式の加熱炉を提供するにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る加熱炉
は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載し
たように、物品出入口を有する炉体の加熱室内を搬送さ
れる被加熱物を支持するコンベアラインを設けた自然対
流方式の加熱炉において、前記炉体の側部および頂部の
少なくとも一方に加熱源を、加熱室内に露出させて設
け、前記加熱室の下部に加熱源から炉長手方向に所要距
離変位した位置に排気口を形成し、この排気口は上縁が
前記被加熱物の下端より下方に位置されるとともに前記
排気口より下方に、加熱源に対応する空気流入口を設け
たものである。
【0011】また、上述した課題を解決するために、こ
の発明に係る加熱炉は、請求項1の記載内容に加えて、
請求項2に記載したように、加熱源は物品入口から物品
出口に至る途中で、炉長手方向に離間して設置された排
気口間に集中的に配置したり、さらに、請求項3に記載
したように、加熱源は赤外線ランプ,ニクロム線ヒータ
あるいはガス赤外線で構成したものである。
【0012】
【作用】本発明に係る加熱炉は、上述したように構成
し、炉体の側部および頂部の少なくとも一方に加熱源
を、加熱室内に露出させて設けたので、加熱源からの放
射熱等の直接加熱のみならず、輻射熱をも利用して加熱
することができ、加熱効率を向上させることができ、始
動時の立上り特性を改善し、加熱室内を早期に安定化さ
せることができる。
【0013】また、加熱源にて炉体内を直接加熱して
も、放射熱や輻射熱を有効に利用した穏やかな加熱作用
であるため、炉体内の加熱面に大きな揺ぎが生じること
がなく、安定した均一温度の加熱室を得ることができ
る。
【0014】さらに、加熱源は、炉長手方向に離間して
設けられた排気口間に集中的に配置したので、加熱源の
メンテナンス作業を一括して管理でき、保守点検時の作
業性が改善される一方、下床面にベルトコンベアを装置
させることができ、設計上の自由度を大きくすることが
できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る加熱炉の一実施例につい
て添付図面を参照して説明する。
【0016】図1はこの発明に係る自然対流方式の加熱
炉を示す原理図であり、この加熱炉は両端部が外側に向
けて下り傾斜した山型形状の炉体1を有する。この炉体
1は両端に物品入口2および物品出口3が開口し、内部
に加熱室4が形成される。炉体1内には物品入口2から
物品出口3に向い、頂壁に沿ってコンベアライン5が敷
設され、このコンベアライン5により乾燥あるいは焼付
塗装される被加熱物6が吊設状態で搬送される。
【0017】物品入口2および物品出口3の上縁は炉体
1の炉下床1aの床面レベルとほぼ同じ高さ、好ましく
は床面レベルより若干上方に位置するように設定され
る。この場合、炉体1に炉下床1aを設ける必要は必ず
しもなく、炉下床を設ける代りに炉体下部を開放させて
もよい。
【0018】また、物品入口2から物品出口3に至る炉
体1の両側部は外側に膨出するように局所的に凹設され
てピット7が形成され、このピット7に加熱手段8が集
中的に設けられる。加熱手段8は赤外線ランプ9,ニク
ロム線ヒータあるいはガス赤外線等で構成される。加熱
手段8は例えば赤外線ランプ9を縦・横所定の間隔をお
いて複数列ずつ加熱室4内に露出するように配設したも
のである。
【0019】加熱手段8に対応する炉体1の下方には空
気流入口10が形成され、空気流入口部には必要に応じ
てエアフィルタ11が設けられる。この空気流入口10
の開口10の開口下縁レベルは、少なくとも物品入口2
および物品出口3上縁より下方に形成される。加熱手段
8にて加熱された熱気が逆流し、空気流入口10から流
出するのを防止している。
【0020】一方、炉体1の物品入口2および物品出口
3の上方近傍にフード13,13が被せられ、このフー
ド13,13には排気筒14が接続される。排気筒14
には必要に応じて排気ファン15が設けられる。この場
合、物品入口2および物品出口3は、加熱手段8から炉
長手方向に離間して設けられた排気口を兼ねている。
【0021】次に、加熱炉の加熱作用を説明する。
【0022】コンベアライン5の駆動により、被加熱物
6は物品入口2から炉体1内に次々搬入され、加熱室4
内を通って物品出口3に向って搬送される。
【0023】加熱炉は加熱手段8の作動により加熱作用
を受ける。加熱手段8からの放射熱や輻射熱により炉内
が直接あるいは間接的に加熱され、所望の温度、例えば
80℃〜230℃に温度上昇する。加熱手段8により加
熱された熱気は自然対流作用を受けて上昇するとともに
炉体1の頂壁に衝突して横方向に拡がり、加熱室4内の
加熱温度をほぼ水平方向に均一化させる。
【0024】一方、炉体1内で物品加熱により温度降下
した空気は密度差に起因する自然対流作用や加熱された
熱気に押されて下降し、物品入口2および物品出口3を
通り各排気筒14から排出される。
【0025】また、加熱手段8による加熱空気の上昇作
用に伴い、物品入口2および物品出口3から流出した流
量に相当する空気量が空気流入口10から炉内に導入さ
れる。導入された空気は加熱手段8により加熱され、加
熱された熱気は前述した自然対流作用が繰り返され、炉
体1の加熱室4はほぼ均一温度に加熱される。
【0026】したがって、被加熱物6が通過する炉体1
の有効加熱領域(物品入口2および物品出口3上縁を結
ぶ線より上方の領域)は高温熱気で充満され、この高温
熱気が被加熱物6により冷却されると、温度降下して下
降し、物品出入口2,3から排出されるので、炉内は常
に新陳代謝され、有効加熱スペースは全体に亘ってほぼ
均一な熱分布が得られる。
【0027】また、この加熱炉においては、炉体1内の
側部(または頂部)に加熱源が設けられ、この加熱源は
加熱室4内に露出しているので、加熱源からの放射熱の
みならず輻射熱も利用して外部に熱を漏出させることな
く加熱することができ、加熱効率を向上させることがで
きる。したがって、加熱炉始動時の立上り特性を改善す
ることができ、従来の熱風循環炉に較べ立上り時間をほ
ぼ半減させることができ、加熱室4内を早期に安定した
均一温度に保持することができる。
【0028】図2はこの発明に係る加熱炉の実用的な一
実施例を示すものである。
【0029】この加熱炉は、ほぼ水平でトンネル形状の
炉体1を有し、この炉体1の長手方向形状は直線状ある
いは任意に屈曲している。炉体1の物品入口2および物
品出口3には上壁を下方へ深く屈曲させた形の遮板20
が形成され、この遮板20で物品入口2および物品出口
3の上半分を閉塞し、山型炉が実質的に構成される。
【0030】炉体1内には物品入口2から物品出口3に
至る頂壁に沿ってコンベアライン5が設置され、このコ
ンベアライン5は加熱される物品6を物品入口2から物
品出口3に案内している。コンベアライン5は物品入口
部で上昇し、物品出口部で下降し、通過する被加熱物6
が炉体1内の上半分を通過するように案内し、炉体1内
下部に空気層を形成している。
【0031】また、炉体1内の両側部に外側に膨出する
ように局所的に凹設されたピット7が設けられ、このピ
ット7内に加熱手段8が、加熱室4内に露出するように
設置される。加熱手段8は赤外線ランプ9あるいはニク
ロム線ヒータ等で形成され、炉長手方向に離間して設け
られた排気口21,21間に集中的に配置され、配線や
メンテナンス作業の利便性を考慮している。加熱手段8
は炉体1の側部に設ける代りに炉体頂部に設けても、側
部と頂部の双方に設けてもよい。
【0032】また、排気口21は、物品入口2および物
品出口3の近くの炉体側部に、また、必要に応じて炉長
手方向の途中箇所に設けられ、この排気口21を介して
炉体1内に形成される加熱室4を大気に開放している。
炉体1の排気口21上方には集気フード13が設置され
ており、この集気フード13排気筒14の下端に連接さ
れる。排気筒14の途中には必要に応じて強制排気用フ
ァン15が設けられる。
【0033】また、この加熱炉では、基準面から炉体1
内に空気を供給する空気流入口10の上縁高さをHa,
遮板20の下縁高さをHb,排気口21の上縁高さをH
c,被加熱物6が炉内を通過する高さをHdとすると
き、
【数1】Ha<Hb≦Hc≦Hd の条件を満たすように設定される。
【0034】この条件を満す配置構成により、空気流入
口10から流入した空気が加熱手段8からの放射熱およ
び輻射熱により加熱されて温度上昇し、熱気となる。こ
の熱気は自然対流作用により上昇し、炉体頂壁に衝突し
て横方向に拡がる一方、被加熱物6の加熱により冷却さ
れた気体は、自然対流作用により下降し、温度の低い分
から順次排気口21を超えて大気中に溢れ出る。排気口
21は排気筒14に直接連結されていないので、排気口
21には煙突効果(吸引効果)が与えられていない。な
お、炉体1の外側方に図3に示すように形成しても、図
4に示すように導風ダクト22を設けてもよい。
【0035】排気口21が排気筒14に直接接続されて
いないので、排気口21から高温の熱気が強制的に吸い
出されることはない。加熱手段8にて加熱された高温の
熱気は炉体1内の加熱室4上部に滞留し、加熱室4内を
通る被加熱物6を自然対流を利用して効率よく加熱して
いる。また、加熱手段8にて加熱された熱気は全て炉体
1内で被加熱物6の加熱に有効に利用されるので、熱効
率が良好となる。また、加熱手段8での加熱量を調節す
ることで、炉体1内の加熱室温度を、例えば80℃〜2
30℃程度の所望温度に容易に調整できる。炉体1内の
加熱室4の温度分布も均一に保持できる。加熱室4内の
温度は、乾燥や塗装,焼付塗装等に応じて種々の温度が
選択されるが、加熱室4内温度が230℃を超えるとコ
ンベアの油切れが生じ好ましくない。
【0036】また、炉体1の排気口21下部に空気層が
形成されているので、炉体1内を被加熱物6が搬送され
るとき、溶剤を含む熱気が空気層に逃げ、拡散を図り、
希釈化させることができるので、シンナ等の溶剤への引
火を効果的に防止し、加熱炉の爆発を未然に防ぎ、安全
性を向上させることができる。
【0037】また、この加熱炉は、自然対流方式を採用
しており、搬送される被加熱物下端が遮板20の下縁よ
り上方に位置しながら炉体1内を案内される一方、この
遮板20の下縁より下方位置に加熱手段8の空気流入口
10を設け、少なくとも炉体出入口部に配置される大気
開放用の排気口21は、その上縁を遮板20下縁以上
に、かつ被加熱物6の下端より下方に位置させたから、
自然対流を利用して被加熱物6を効果的に焼付塗装等の
加熱を行なうことができ、加熱状態が易しく均一で、製
品の品質を向上させることができる。
【0038】また、空気流入口10は遮板20の下縁や
排気口21上縁より下方に配置されるので、自然対流方
式を採用した加熱炉の燃焼時に空気流入口10や排気口
21から空気の逆流が防止され、被加熱物6は有効的か
つ安定的に加熱される。
【0039】図5は、本発明に係る加熱炉の第1変形例
を説明する。
【0040】この変形例に示された加熱炉は、炉体1の
物品入口2,物品出口(図示せず)に遮板20が張り出
している構造と同じである。遮板20下縁の高さHbと
加熱手段8への空気流入口10の上縁の高さHaとはH
a<Hbの関係に設定される。
【0041】排気口21には、上下調整可能な調整板2
5が添えられ、その調整によって排気口21上縁の高さ
Hcを変えるようにしたものである。最も低い位置をと
ってもHb≦Hcとする。
【0042】コンベアライン5は炉体1の上壁に沿って
架設され、被加熱物6a,6bはコンベアライン5に吊
持されて移動する。小さい被加熱物6aを吊って加熱す
るときと、大きい被加熱物6bのときでは、被加熱物下
端の高さが異なるので、調整板25を上下調整して排気
口21上縁と被加熱物下端の高さを対応させ、Hb≦H
c≦Hdの関係を最適にする。被加熱物6a,6bの大
小に応じて必要最小限の燃焼消費にすることができる。
【0043】なお、物品入口2,物品出口3を排気口2
1としているものでは遮板20下縁の高さを上下調整可
能にするとよい。
【0044】図6はこの発明に係る加熱炉の第2変形例
を示すものである。
【0045】この変形例に示された加熱炉は炉体下床1
aに排気口21を形成し、この排気口21からの排気を
排気ガイド27を経て側方に案内し、この排気ガイド2
7から外気に開放させるようにしたものである。
【0046】この場合にも、
【数2】Ha≦Hb<Hc≦Hd の関係が成立するのが望ましい。
【0047】また、空気流入口10のダクト27にバー
ナ装置28を設置し、流入する空気をバーナ装置28で
加熱してもよい。
【0048】図7は、この発明に係る加熱炉の第3変形
例を示すものである。この変形例に示された加熱炉は、
物品入口2および物品出口(図示せず)にエアカーテン
装置30を設け、このエアカーテン装置30により、加
熱炉を山型形状に構成することなく、直線状に構成して
も、山型炉と実質的に同じ機能を備えたものである。
【0049】エアカーテン装置30は炉体1の物品入口
部の一方の側壁に吹出ダクト31を、他方の側壁に吸込
ダクト(図示せず)を縦方向に対向して設け、各対のダ
クト31を並列に複数対ずつ配設して構成され、吹出ダ
クト31は調整バルブ32を介して空気供給源に接続さ
れ、吸込ダクトは吸引装置(図示せず)に接続されるよ
うになっている。
【0050】他の構成は、図2に示す加熱炉と実質的に
異ならないので説明を省略する。
【0051】図8は、この発明に係る加熱炉の第4変形
例を示すものである。
【0052】この変形例に示された加熱炉は、図5に示
す加熱炉の排気構造と、図7に示すエアカーテン装置3
0を組み合せたものである。
【0053】各変形例に示した加熱炉は、炉体1の両側
部または頂部に設けられた加熱手段8にて空気流入口1
0から吸入される空気を加熱して温度上昇させ、温度上
昇した熱気を自然対流によって常に炉体1上部に温度の
高い熱気を充満してこの高温部で被加熱物を加熱するよ
うにしたものであり、必要最小限の熱エネルギによって
有効に加熱できるように、排気口21その他を合理的に
配置したもので、燃料消費率が大幅に向上する。
【0054】熱気を用いたこの種の加熱炉においては熱
エネルギを有効に利用するためには循環式熱風炉が主流
であるが、これに較べて特殊なバーナ,送風機あるいは
ダクトなどを省略でき、構造の簡素によって設備費やコ
ストを低減することができ、しかも自然対流を利用する
ので、新陳代謝が有効に行なわれて不純分子が常時排出
され、焼付塗装における被加熱物のの塗装被膜を汚染す
ることなく、また熱気の流速が穏やかなので加熱状態が
易しく、かつ均一で、製品の品質を向上させることがで
きる。
【0055】図9はこの発明に係る加熱炉の実用的な他
の実施例を示すものである。
【0056】この実施例に示された加熱炉は、炉体1の
物品入口2,物品出口3にその上半部を覆う遮板20が
あり、炉体1の中央部に必要に応じて排気口21が配置
される。遮板20下縁の高さHbと排気口21上縁の高
さHcはHb=Hcに設定される。そして、物品入口
2,物品出口3を排気口の1つとして利用する。したが
って、物品入口2,物品出口3の上方に排気筒14を配
置してその下端に連る集気フード13を開口する。
【0057】炉体1の両側部には、外側に膨出するよう
に凹設されたピット7が形成され、このピット7に加熱
手段8としての赤外線ランプ9やニクロム線ヒータが集
中的に配置され、この加熱手段8からの放射熱や輻射熱
により空気流入口10から流入した空気を加熱して温度
上昇させるようになっている。
【0058】一方、炉体1の両側内壁に沿ってガイドレ
ール35を配置し、これらガイドされたエンドレスなベ
ルトコンベア36を敷設する。
【0059】ベルトコンベア36の上面は、物品入口2
で上昇し、物品出口33で下降するようにガイドされ、
炉体1内を通過するときの高さHeは、前記遮板20下
縁および排気口21上縁の高さHb,Hcと同レベルま
たは上方に位置するようHe≧Hb=Hcに設定してあ
る。
【0060】ベルトコンベア36は矢印A方向にゆっく
り輸動し、上面に載った被加熱物6が所定の時間を掛け
て炉体1内を通過する。被加熱物6はその大小に拘らず
下端がベルトコンベア36上面の高さに揃えられ、前記
したようにHa<Hb≦Hc≦Hdの条件を満足し有効
に加熱される。37はベルトコンベア36のドライブホ
イール,38はドリブンホイール,39はテンションホ
イールを示す。
【0061】この加熱炉においても、図2に示す加熱炉
と同等の作用効果を奏する。
【0062】
【発明の効果】以上に述べたようにこの発明に係る加熱
炉においては、炉体の側部および頂部の少なくとも一方
に加熱源を、加熱室内に露出させて設けたので、加熱源
からの放射熱等の直接加熱のみならず、輻射熱をも利用
して加熱することができ、加熱効率を向上させることが
でき、始動時の立上り特性を改善し、加熱室内を早期に
安定化させることができる。
【0063】また、加熱源にて炉体内を直接加熱して
も、放射熱や輻射熱を有効に利用した穏やかな加熱作用
であるため、炉体内の加熱面に大きな揺ぎが生じること
がなく、安定した均一温度の加熱室を得ることができ
る。
【0064】さらに、加熱源は、炉長手方向に離間して
設けられた排気口間に集中的に配置したので、加熱源の
メンテナンス作業を一括して管理でき、保守点検差の作
業性が改善される一方、下床面にベルトコンベアを装置
させることができ、設計上の自由度を大きくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る加熱炉の基本的な原理を示す断
面図。
【図2】この発明に係る加熱炉の実用的な一実施例を示
す断面図。
【図3】図2のIII −III 線に沿う断面図。
【図4】図2のIII −III 線に沿うもので、他の例を示
す断面図。
【図5】この発明に係る加熱炉の第1変形例を示す断面
図。
【図6】この発明に係る加熱炉の第2変形例を示す断面
図。
【図7】この発明に係る加熱炉の第3変形例を示す断面
図。
【図8】この発明に係る加熱炉の第4変形例を示す断面
図。
【図9】この発明に係る加熱炉の実用的な他の実施例を
示す断面図。
【符号の説明】
1 炉体 2 物品入口 3 物品出口 4 加熱室 5 コンベアライン 6 被加熱物 7 ピット 8 加熱手段 9 赤外線ランプ 10 空気流入口 13 集気フード 14 排気筒 20 遮板 21 排気口 25 調整板 29 バーナ装置 30 エアカーテン装置 31 吹出ダクト 35 ガイドレール 36 ベルトコンベア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品出入口を有する炉体の加熱室内を搬
    送される被加熱物を支持するコンベアラインを設けた自
    然対流方式の加熱炉において、前記炉体の側部および頂
    部の少なくとも一方に加熱源を、加熱室内に露出させて
    設け、前記加熱室の下部に加熱源から炉長手方向に所要
    距離変位した位置に排気口を形成し、この排気口は上縁
    が前記被加熱物の下端より下方に位置されるとともに前
    記排気口より下方に、加熱源に対応する空気流入口を設
    けたことを特徴とする加熱炉。
  2. 【請求項2】 加熱源は物品入口から物品出口に至る途
    中で、炉長手方向に離間して設置された排気口間に集中
    的に配置された請求項1記載の加熱炉。
  3. 【請求項3】 加熱源は赤外線ランプ,ニクロム線ヒー
    タあるいはガス赤外線で構成した請求項1記載の加熱
    炉。
JP5200821A 1993-08-12 1993-08-12 加熱炉 Expired - Fee Related JP3040642B2 (ja)

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