JPH0754047A - 耐食性、延靭性に優れた高Si含有ステンレス継目無鋼管の製造方法 - Google Patents

耐食性、延靭性に優れた高Si含有ステンレス継目無鋼管の製造方法

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JPH0754047A JP20391893A JP20391893A JPH0754047A JP H0754047 A JPH0754047 A JP H0754047A JP 20391893 A JP20391893 A JP 20391893A JP 20391893 A JP20391893 A JP 20391893A JP H0754047 A JPH0754047 A JP H0754047A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】重量%で、C:0.08%以下、Si:5.0
〜8.0%、Mn:2.0%以下、Ni:10〜35
%、Cr:10〜25%を含有し、さらに、Cu:0.
5〜3.0%、Mo:0.2〜2.0%、Pd:0.0
05〜1.0%のいずれか1種以上を含み、残部Fe及
び不可避的不純物からなり、且つCr,Mo,Si及び
Ni含有量が式「Cr(%) +Mo(%) +3×Si(%) −
Ni(%) −14<5」を満たす継目無鋼管を製造するに
際し、歪取り焼鈍を1050〜1150℃の温度域で行
う耐食性、延靭性に優れた高Si含有ステンレス継目無
鋼管の製造方法。 【効果】95%硫酸中においては65〜100℃、98
%硫酸中では150〜220℃の環境で良好な耐食性を
有し、かつ構造用材料としての延靭性に優れた高Si含
有ステンレス継目無鋼管を冷間圧延または引抜きによっ
て容易に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、硫酸製造プラントの
乾燥塔、吸収塔等の装置材料として有用な、延靭性なら
びに高温、高濃度硫酸中での耐食性に優れた高Si含有
ステンレス継目無鋼管及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】接触式硫酸製造法で重要となる吸収、乾
燥、冷却工程において、装置材料は一般的に、濃度95
〜99%、温度65〜120℃の硫酸環境に曝される。
中でも配管類には、従来、Cr鋳鉄、高Si鋳鉄、ステ
ンレス鋼、高Ni合金等が使用されている。しかし、鋳
鉄では装置の設計上、制限を受けるばかりでなく、内部
欠陥が多いためメインテナンスにも難がある。一方、ス
テンレス鋼及び高Ni合金は構造用材料として適してい
るが、SUS316L等の汎用ステンレスでは上記環境
に耐えず、また、UNS N10276等の高Ni合金
でも100℃以上の温度では使用できない。
【0003】一般に乾燥塔での操業環境は、濃度95
%、温度65℃程度の硫酸中であるが、配管類の一部に
おいては100℃程度まで温度が上昇することもある。
さらに、98%硫酸環境である吸収塔は、現状100〜
120℃で操業されているが、温度を上げることにより
操業効率の向上を図ることが可能となるため、150℃
以上での使用に耐える配管が必要とされている。
【0004】上記環境での使用を目的としたステンレス
鋼として、特開昭52−4418号公報及び特開平2−
290949号公報には、ステンレス鋼のSi含有量を
高めることにより、95%及び98%のいずれの硫酸濃
度においても高温まで良好な耐食性が得られると開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高Si含有ステンレス
鋼ではSi含有量の増加に伴い、硬い(HV:500〜
1000)金属間化合物やδフェライト等の脆化相が生
成する。冷間圧延、引抜き等による高Si含有ステンレ
ス継目無鋼管の製造時に、この脆化相が形成していると
変形抵抗が上昇するばかりでなく、割れ発生の原因とな
る。しかし、上記の特開昭52−4418号公報及び特
開平2−290949号公報によるものでは、この点が
十分に考慮されていない。
【0006】この発明は上記のような従来技術における
問題を解決するためになされたもので、冷間圧延、引抜
き等による継目無鋼管の製造が容易である高Si含有ス
テンレス鋼の成分範囲及び製造条件を規定することによ
り、95%硫酸中においては65℃以上、98%硫酸中
では150℃以上の環境で良好な耐食性を有し、かつ構
造用材料としての延靭性に優れたステンレス鋼管を得る
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下に述べ
る成分限定、製造条件により解決される。第1発明は、
重量%で、C:0.08%以下、Si:5.0〜8.0
%、Mn:2.0%以下、Ni:10〜35%、Cr:
10〜25%、残部Fe及び不可避的不純物からなり、
且つCr,Si及びNi含有量が下記(1)式を満たす
冷間仕上継目無鋼管を製造するに際し、歪取り焼鈍を1
050〜1150℃の温度域で行うことを特徴とする耐
食性、延靭性に優れた高Si含有ステンレス継目無鋼管
の製造方法である。
【0008】第2発明は、重量%で、C:0.08%以
下、Si:5.0〜8.0%、Mn:2.0%以下、N
i:10〜35%、Cr:10〜25%を含有し、さら
に、Cu:0.5〜3.0%、Mo:0.2〜2.0
%、Pd:0.005〜1.0%のいずれか1種以上を
含み、残部Fe及び不可避的不純物からなり、且つC
r,Mo,Si及びNi含有量が下記(2)式を満たす
冷間仕上継目無鋼管を製造するに際し、歪取り焼鈍を1
050〜1150℃の温度域で行うことを特徴とする耐
食性、延靭性に優れた高Si含有ステンレス継目無鋼管
の製造方法である。 Cr(%) +3×Si(%) −Ni(%) −14<5 …(1) Cr(%) +Mo(%) +3×Si(%) −Ni(%) −14<5 …(2)
【0009】
【作用】以下に、この発明に係る高Si含有ステンレス
鋼管の成分添加理由及び成分限定理由を述べる。Cは含
有量が多くなると炭化物を形成し、耐食性を劣化させる
ため、その上限値は0.08%とする。
【0010】Siは高温、高濃度硫酸中での耐食性を著
しく向上させる成分であるが、上記環境で良好な耐食性
を得るには、5.0%以上含有する必要がある。また、
8.0%を超えて添加すると多量の金属間化合物の生成
により、鋳造時に凝固割れが発生し、鋼塊の製造が不可
能となる。したがって、Si含有量は5.0〜8.0%
とする。
【0011】Mnは脱酸作用を有する成分であり、オー
ステナイト生成元素でもある。しかし、その含有量が
2.0%を超えると耐食性が劣化する。したがって、M
n含有量の上限値は2.0%とする。
【0012】Niはオーステナイト組織を得るのに必須
の成分であり、含有量が10%未満ではδフェライトや
金属間化合物等の脆化相が多くなり、冷間加工時に割れ
が発生するとともに、鋼管の延靭性を劣化させる。ま
た、Cr,Mo及びSi含有量の増加にともないNi含
有量も多くする必要があり、詳細は後述する。ただし、
その含有量を多くするとコスト高になるばかりでなく、
低融点化合物の形成により熱間加工が可能な温度範囲が
制限され、素管の製造が不可能となるため、上限値は3
5%とする。
【0013】Crはステンレス鋼の一般的な耐食性に対
して最も重要な元素であり、高Si含有ステンレス鋼に
おいては、その含有量を10%以上とする必要がある。
一方、高温高濃度硫酸中での耐食性もCr含有量の増加
にともない向上するが、25%を超えると耐食性に及ぼ
す効果は飽和する。また、Cr含有量が多くなると脆化
相の析出が促進される。したがって、Cr含有量は10
〜25%とする。
【0014】Cuは95%硫酸中での耐食性向上に有効
な成分であることを発明者らは見出した。特にその効果
は、温度が高くなるほど顕著となるが、含有量が0.5
%未満では発揮されない。また、3.0%を超えて添加
しても耐食性に及ぼす効果は飽和するので、Cu含有量
は0.5〜3.0%とする。
【0015】Moは95%硫酸中での耐食性向上に有効
な成分であることを発明者らは見出したが、含有量が
0.2%未満ではその効果が発揮されない。また、2.
0%を超えて添加しても耐食性に及ぼす効果は飽和し、
かつ含有量の増加にともない脆化相の形成が促進される
ので、上限値は2.0%とする。
【0016】Pdは硫酸中での耐食性向上に有効な成分
であることを発明者らは見出した。しかし、その含有量
が0.005%未満ではその効果が発揮されず、また、
1.0%を超えて添加しても耐食性に及ぼす効果は飽和
し、コスト高となる。したがって、Pd含有量は0.0
05〜1.0%とする。
【0017】また、本発明者らは、冷間加工時の割れ発
生と脆化相の体積率との関係を詳細に検討した結果、こ
の鋼においては、脆化相の体積率が(3)式の値Fp
(%)で表わすことができ、この値が5以上になると、
冷間加工時に著しい割れが発生するばかりでなく、製品
の延靭性が著しく劣化することを見出した。したがっ
て、Cr,Mo,Si及びNi含有量は上記の限定に加
えて、(2)式を満たす範囲とする。
【0018】 Fp=Cr(%) +Mo(%) +3×Si(%) −Ni(%) −14 …(3) Cr(%) +Mo(%) +3×Si(%) −Ni(%) −14<5 …(2) なお、上記成分範囲の鋼は、常法に従って溶鋼内に所定
の添加成分を母合金または単体の形で添加することによ
り成分調整される。
【0019】次に、製造条件の限定理由を述べると、冷
間加工による継目無鋼管の製造工程では、加工歪を除去
する目的で軟化焼鈍が数回行われる。発明者らは、この
鋼の脆化相の体積率と焼鈍時の均熱温度との関係を検討
した結果、均熱温度が1050℃未満では金属間化合物
が、また、1150℃を超えるとδフェライトが再析出
し、脆化相の体積率が(3)式で表せる値Fp(%)よ
り増加することを見出した。従って、歪取り焼鈍の均熱
温度は1050〜1150℃の温度域とする。
【0020】
【実施例】本発明の実験例及び実施例について説明す
る。 実験例1 表1に示す化学成分の50kgインゴットを用意した。
試料番号2,4,5,7,8,11〜14,17のイン
ゴットが本発明の範囲内の成分を有し、他の試料番号の
インゴットは本発明の範囲外の成分を有する。これらイ
ンゴットを1050℃で10時間の均熱後、12mmt
に熱間圧延して鋼板を得た。この鋼板に1100℃の固
溶化熱処理を施し、10t ×10w ×200l の冷間圧
延用素材を採取した。この素材を6mmt まで冷間圧延
し、割れの有無を目視観察するとともに、1100℃の
歪取り焼鈍後、ミクロ組織観察用サンプル、腐食試験サ
ンプル(3t ×40w ×40l )、引張試験片(4φ、
GL=16mm)及び2mmVノッチ付きシャルピー衝
撃試験片(ハーフサイズ)を採取した。また、試料番号
16〜20の鋼では孔食電位測定(JIS G057
7)用サンプルも採取した。さらに、試料番号11及び
12の鋼では冷間圧延後の歪取り焼鈍を1000〜12
00℃の温度域で実施し、ミクロ観察用サンプルを採取
した。なお、冷間圧延で割れが発生した鋼板では、割れ
の無い健全部から上記サンプルを採取した。また、8%
を超えるSi含有量の試料番号21の鋼では、鋳込みま
まのインゴット全体に割れが発生していたため、熱間圧
延はできなかった。
【0021】図1及び図2に、95%,65℃及び98
%,150℃硫酸中での耐食性とSi含有量との関係を
示す。図1及び図2によれば本環境では5%以上のSi
含有により、腐食速度が著しく低下することがわかる。
【0022】図3に、95%,100℃硫酸中での耐食
性及び3.5%NaCl中での孔食電位とCr含有量と
の関係を示す。図3によればCr含有量が10%未満に
なると、Si含有量が8%程度であっても孔食電位は著
しく低下することがわかる。また、硫酸中での耐食性は
Cr含有量の増加に伴い向上するが、25%を超えると
腐食速度は一定になることが理解される。
【0023】図4及び図5に、95%,100℃硫酸中
での耐食性とCu含有量及びMo含有量との関係を各々
示す。図4及び図5によればCuを0.5%以上、ある
いはMoを0.2%以上添加すると、95%,100℃
硫酸中での腐食速度は著しく低下する。しかし、その含
有量がCuでは3%、Moでは2%を超えると腐食速度
は一定になることがわかる。
【0024】図6に、95%,100℃及び98%,2
20℃硫酸中での耐食性とPd含有量との関係を示す。
図6によれば95%,100℃及び98%,220℃硫
酸中での耐食性は、0.005%以上のPd添加により
向上することがわかる。しかし、その含有量が1.0%
を超えると腐食速度は一定になる。
【0025】図7に、脆化相の体積率、冷間圧延時の割
れの有無、引張試験での伸び及びシャルピー衝撃試験に
おける0℃の吸収エネルギと成分との関係を示す。図7
によれば脆化相の体積率は上記(3)式の値Fp(%)
と良く対応していることがわかる。また、この値が5以
上になると冷間圧延時に割れが発生するとともに、鋼板
の伸び及び吸収エネルギが著しく低下し、構造用材料と
しては不適格であることが理解される。
【0026】図8に、試料番号11及び12の鋼の脆化
相の体積率及び硬さと焼鈍温度との関係を示す。図8に
よれば鋼11及び12ともに、冷間圧延後の焼鈍温度が
1050℃未満あるいは1150℃を超えると、脆化相
の体積率が圧延ままに比べ増加し、十分に軟化しないこ
とがわかる。 実施例1 表2に示す化学成分の13t ×140φの熱間押出し鋼
管(試料番号1〜4が本発明鋼成分、試料番号5〜8が
比較鋼成分)を素材として、冷間引抜き2回、冷間圧延
1回により7t ×65φの継目無鋼管を製造した。な
お、冷間加工後は毎回、表3に示す温度で歪取り焼鈍を
実施した(試料番号イ〜ニは本発明方法、試料番号ホ〜
チは比較鋼成分で歪み取り焼鈍温度が本発明方法のも
の、試料番号リ〜ヲは本発明鋼成分で歪み取り焼鈍温度
が本発明方法から外れるもの)。さらに、継目無鋼管の
割れの有無を目視観察し、腐食試験サンプル(3t ×1
w ×50l )、引張試験片(4φ、GL=16mm)
及び2mmVノッチ付きシャルピー衝撃試験片(ハーフ
サイズ)を採取した。
【0027】この鋼管の冷間加工時の割れの有無、引張
試験での伸び、シャルピー衝撃試験における0℃の吸収
エネルギ及び高温高濃度硫酸中での腐食速度を表3に併
せて示す。表3によれば、本発明法で製造した高Si含
有ステンレス継目無鋼管は割れの発生もなく、95%,
65℃以上の硫酸、98%,150℃以上の硫酸中で良
好な耐食性を有し、延靭性にも優れていることがわか
る。特に、Cu,Mo,Pdのいずれか1種以上を含有
した鋼種では95%,100℃硫酸中でも耐食性に優れ
ることが理解される。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、95
%硫酸中においては65〜100℃、98%硫酸中では
150〜220℃の環境で良好な耐食性を有し、かつ構
造用材料としての延靭性に優れた高Si含有ステンレス
継目無鋼管を冷間圧延または引抜きによって容易に得ら
れる効果がある。したがって、硫酸製造プラントの乾燥
塔、吸収塔等の配管類に利用できるステンレス鋼管の提
供が可能となる。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実験例1による鋼の95%,65℃硫
酸中での耐食性とSi含有量との関係を示す図。
【図2】実験例1による鋼の98%,150℃硫酸中で
の耐食性とSi含有量との関係を示す図。
【図3】同じく実験例1による鋼の95%,100℃硫
酸中での耐食性及び3.5%NaCl中での孔食電位と
Cr含有量との関係を示す図。
【図4】実験例1による鋼の95%,100℃硫酸中で
の耐食性とCu含有量との関係を示す図。
【図5】同じく実験例1による鋼の95%,100℃硫
酸中での耐食性とMo含有量との関係を示す図。
【図6】実験例1による鋼の95%,100℃及び98
%,220℃硫酸中での耐食性とPd含有量との関係を
示す図。
【図7】同じく実験例1による鋼の脆化相の体積率、冷
間圧延時の割れの有無、引張試験での伸び及びシャルビ
ー衝撃試験における0℃の吸収エネルギと成分との関係
を示す図。
【図8】実験例1による鋼11及び12の脆化相の体積
率及び硬さと焼鈍温度との関係を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 泰男 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 江原 隆一郎 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 中本 英雄 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 山田 義和 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 長野 肇 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 中村 誠 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、C:0.08%以下と、S
    i:5.0〜8.0%と、Mn:2.0%以下と、N
    i:10〜35%と、Cr:10〜25%と、残部Fe
    及び不可避的不純物からなり、かつCr,Si及びNi
    含有量が(1)式を満たす冷間仕上継目無鋼管を製造す
    るに際し、歪取り焼鈍を1050〜1150℃の温度域
    で行う耐食性、延靭性に優れた高Si含有ステンレス継
    目無鋼管の製造方法。 Cr(%) +3×Si(%) −Ni(%) −14<5 …(1)
  2. 【請求項2】 重量%で、C:0.08%以下と、S
    i:5.0〜8.0%と、Mn:2.0%以下と、N
    i:10〜35%と、Cr:10〜25%と、Cu:
    0.5〜3.0%、Mo:0.2〜2.0%及びPd:
    0.005〜1.0%からなる群から選択された1種以
    上と、残部Fe及び不可避的不純物からなり、かつC
    r,Mo,Si及びNi含有量が(2)式を満たす冷間
    仕上継目無鋼管を製造するに際し、歪取り焼鈍を105
    0〜1150℃の温度域で行うことを特徴とする耐食
    性、延靭性に優れた高Si含有ステンレス継目無鋼管の
    製造方法。 Cr(%) +Mo(%) +3×Si(%) −Ni(%) −14<5 …(2)
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103846304A (zh) * 2012-11-28 2014-06-11 常州盛德无缝钢管有限公司 一种nd钢无缝钢管生产工艺

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