JPH0753780B2 - ペンダントパ−オキシド基含有重合体およびその製法 - Google Patents

ペンダントパ−オキシド基含有重合体およびその製法

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JPH0753780B2
JPH0753780B2 JP14209387A JP14209387A JPH0753780B2 JP H0753780 B2 JPH0753780 B2 JP H0753780B2 JP 14209387 A JP14209387 A JP 14209387A JP 14209387 A JP14209387 A JP 14209387A JP H0753780 B2 JPH0753780 B2 JP H0753780B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なペンダントパーオキシド基含有重合体お
よびその製法を提供する。
(従来の技術およびその問題点) 1分子中に重合性の二重結合とパーオキシド基の両者を
有する化合物、例えば、アリルパーオキシカーボネート
等は、知られている。しかし、この化合物の二重結合
は、アリル基であるため、その単独重合性及び共重合性
ともに十分なものではない。また通常のラジカル反応に
より、パーオキシド基のないポリマーを得、これにパー
オキシド基を導入する方法は、反応を温和な条件で行う
ことができず、パーオキシド基の分解などがおこり、従
来技術では達成できなかったと考えられる。
イソシアネートと過酸化物との反応によりパーオキシカ
ルバミン酸が合成されることは知られている(下記参
照)。
[式中、RpおよびRqはアルキル基、アリール基およびそ
の他の有機原子団で置換した化合物。] しかしながら、Rpとして不飽和二重結合を有するものは
まだ報告されていない。
(発明の構成) 本発明は 式: [式中、R1は水素または低級アルキル基、Rは炭素数2
〜12を有する、芳香族環を含むこともあるアルキル基ま
たはケトアルキル基、Aは直接結合、 を示す。] および式: [式中、P、Q、YおよびZはそれぞれ独立に水素また
は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルケニ
ル基、炭素数10以下のアラルキル基、ハロゲン、シアノ
基、−O−COR′(R′は炭素数1〜6のアルキル基、
炭素数8以下のアリール基、アルキルアリール基、ハロ
アリール基、アルコキシアリール基、炭素数4以下のハ
ロアルキル基、またはヒドロキシアルキル基を示
す。)、シアノメチル基、アミド基、−CH2OCOR″
(R″は炭素数9以下のアルキル基、ハロアルキル基、
またはフェニル基を示す。)、COORa(Raは水素、炭素
数1〜20のアルキル基、またはアルケニル基、炭素数10
以下のアリール基または炭素数10以下のアラルキル基、
炭素数2〜6のスルホアルキル、または炭素数2〜3の
アシッドホスホキシアルキルを示す。] で表される繰り返し単位を有するポリマーであって、式
(I)の繰り返し単位がm個(但し、mは正の整数)で
式(II)の繰り返し単位がn個(nは0または正の整
数)存在し、かつ分子量1,000〜100,000のポリマーおよ
びその製法を提供する。
本発明の重合体は基本的には以下の2つの方法により合
成される。もちろん、この2つの方法に限定されない。
製法1 本発明の第1の製法は式 [式中、R1、RおよびAは前記と同意義。] で表わされる過酸化物モノマーの単独重合または他のモ
ノマーとの共重合により得られる。
過酸化物モノマー(III)の製法を説明する。
過酸化物モノマーの出発物質は以下の3種のものが挙げ
られる。
[式中、R1は水素または低級アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル基等)を示す。] 上記出発物質(イソシアネート化合物)(VI)はAngew.
Chem,Int.Ed.Engl,18(1979)No.4等の方法により合成
される。イソシアネート化合物(VII)は特開昭60−115
557号公報の方法およびディー・マクロモレクラーレ・
ケミー(Die Makromoleklare Chemie)131(1970)247
〜257(No.3199)の中間体を経る方法等種々のものが挙
げられる。イソシアネート化合物(VIII)は例えば、英
国特許1,252,099号等の方法により得られる。
上記イソシアネート化合物と反応を行なうヒドロパーオ
キシドは 式: HO−O−R [式中、Rは前記と同意義。]で表され、過酸化水素の
水素1原子をアルキル基またはその他の有機原子団で置
換した化合物であって、分子中に−OOH基が存在する。
ヒドロパーオキシドの具体的な例としてはt−ブチルヒ
ドロパーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、ジイソ
プロピルベンゼンヒドロパーオキシド、p−メンタンヒ
ドロパーオキシド、過酢酸、2,5−ジメチル−2,5−ジヒ
ドロパーオキシヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジヒド
ロパーオキシヘキサン−3等が挙げられる。
ヒドロパーオキシドは濃縮物または希釈物の形で入手で
きる。水溶液の形で入手できる場合は抽出法により水を
有機溶剤に置換してもよい。また、水溶液のまま反応に
使用することもできるが、副生成物(アミド)が生じ、
好ましくない。
反応は必要に応じて不活性溶媒中で行なってもよい。
不活性溶媒としては反応に悪影響を及ぼさない限り特に
制限はなく、種々のものを使用することが出来る。例え
ば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水
素、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、デカリン
などの脂環式炭化水素、石油エーテル、石油ベンジンな
どの炭化水素系溶媒、四塩化炭素、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、エ
チルエーテル、イソプロピルエーテル、アニソール、ジ
オキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン、アセトフェノン、イソホロンな
どのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル
類、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシドなどから適宜に選択すればよい。これらは
単独または混合物のいずれを使用してもよい。
反応はヒドロパーオキシドの分解しない温度、特に−20
〜10℃で行なうことが好ましい。
10℃以上の高温ではヒドロパーオキシドの分解を起こす
可能性があり、他方、余り低温になると反応速度が小と
なって不利である。反応に際し、触媒の使用が考慮され
てもよいが、通常は触媒の必要性を認めない。反応には
重合禁止剤を配合してもよい。
過酸化物モノマー(III)は単独で重合してもよいが、
他の集合性モノマーと共重合してもよい。重合性モノマ
ーは基本的には、 式: [式中、P、Q、YおよびZは前記と同意義。] で表されるが、便宜上活性水素含有エチレン系不飽和化
合物と活性水素を有しないエチレン系不飽和化合物に分
類する。活性水素含有エチレン系不飽和化合物の例とし
ては、不飽和酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、桂皮酸、2−イソプロピルアクリル酸、tran
s(cis)−2−デセン酸、α−クロロアクル酸、β−Tr
ans−ニトロアクリル酸等;不飽和アルコール類、例え
ば上記不飽和酸とグリコール酸(エチレングリコール、
プロピレングリコール等)とのモノエステル、クロトン
アルコール、シンナミルアルコール、o−ヒドロキシス
チレン等;不飽和アミド、例えば上記不飽和酸のアミ
ド、典型的には、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミ
ド、クロトン酸アミド、桂皮酸アミド、p−ベンズアミ
ドスチレン等;不飽和スルホン酸もしくはその塩、例え
ばアクリル酸−2−スルホエチル、メタクリル酸−2−
スルホエチル、アクリル酸−4−スルホフェニル;不飽
和リン酸、例えばアシッドホスホオキシエチルメタクリ
レート、アシッドホスホオキシプロピルメタクリレート
等;および不飽和アミン、例えばアリルアミン、o−ア
ミノスチレン、m−アミノスチレン、メタクリル酸t−
ブチルアミノエチル、7−アミノ−3,7−ジメチルオク
チルアクリレート等が例示される。これらは単独でも混
合物として用いてもよい。
活性水素を有しないエチレン系不飽和モノマーの例とし
ては:モノオレフィンおよびジオレフィン炭化水素類、
即ち水素原子および炭素原子のみを有する単量体、例え
ば、スチレン、α−メチルスチレン、エチレン、プロピ
レン、ブチレン、アミレン、ヘキシレン、ブタジエン−
1,3、イソプレン等;ハロゲン化モノオレフィンおよび
ジオレフィン炭化水素類、即ち、炭素原子、水素原子お
よび1個以上のハロゲン原子を有する単量体、例えば、
α−クロロスチレン、2,5−ジブロモスチレン、3,4−ジ
クロロスチレン、オルソ、メタおよびパラ−フルオロス
チレン、2,6−ジクロロスチレン、3−フルオロ−4−
クロロスチレン、3−クロロ−4−フルオロスチレン、
2,4,5−トリクロロスチレン、2−クロロヘキセン、2
−ブロモヘプテン、2−ヨードペンテン、シスおよびト
ランス−1,2−ジクロロエチレン、1,2−ジブロモエチレ
ン、1,2−ジフルオロエチレン、1,2−ジヨードエチレ
ン、クロロエチレン(ビニルクロライド)、1,1−ジク
ロロエチレン(ビニリデンクロライド)、1,1−ジブロ
モエチレン、1,1,2−トリフルオロエチレン、クロロブ
タジエンおよび他のハロゲン化ジオレフィン化合物類;
有機および無機酸のエステル類、例えば、ビニルアセテ
ート、ビニルブチレート、ビニルイソブチレート、ビニ
ルバレレート、ビニルベンゾエート、ビニルハロベンゾ
エート、ビニル−p−メトキシベンゾエート、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリ
レート、アミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メ
タ)アクリレート、メチルクロトネートおよびエチルチ
グレート、イソプロペニルアセテート、イソプロペニル
ブチレート、イソプロペニルバレレート、イソプロペニ
ルカプロエート、イソプロペニルベンゾエート、イソプ
ロペニル−p−クロロベンゾエート、ビニル−α−クロ
ロアセテート、ビニル−α−ブロモバレレート;アルケ
ニルアルコールから誘導されるエステル類、例えばアリ
ルクロライド、アリルシアナイド、アリルクロライドカ
ーボネート、アリルニトレート、アリルチオシアネー
ト、アリルホルメート、アリルアセテート、アセテート
プロピオネート、アリルブチレート、アリルクロトネー
ト、アリルアミノアセテート、アリルラセトアセテー
ト、アリルチオアセテート、β−エチルアリルアルコー
ル、β−プロピルアリルアルコール;有機ニトリル類、
例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタ
クリロニトリル、3−オクテンニトリル、クロトニトリ
ル、オレオニトリル等が挙げられる。
重合は上記モノマーを重合に不活性な溶媒中でラジカル
共重合することにより行なう。重合開始剤は通常のラジ
カル開始剤が好適に用いられる。例えばアゾビスイソブ
チロニトリル、過酸化ベンゾイル、クメンヒドロペルオ
キシド、テトラメチルチウラムジスルフィド、2,2′−
アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキシ
ド、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
等が挙げられる。開始剤の配合量はモノマーの量に対し
通常0.1〜10重量%である。重合温度は通常40〜150℃、
好ましくは40〜80℃である。重合に不活性な溶媒は前記
不活性溶媒、種々のアルコール類またはそれらの混合物
が用いられる。
製法2 本発明の重合体の第2の合成方法はイソシアネート化合
物(VI)、(VII)または(VIII)を予め単独重合また
は共重合に付し、次いで得られたポリマー鎖中のイソシ
アネート基とヒドロパーオキシド(HO−OR[Rは前記と
同意義])とを反応させるこにより得られる。使用し得
るイソシアネート化合物、ヒドロパーオキシド等は前記
製法1において説明したものを用いることができる。し
かしながら、イソシアネート化合物が未反応のまま用い
られるので、イソシアネート基と反応して目的生成物の
生成を阻害する化合物の使用は避ける必要がある。従っ
て、反応に際し、活性水素を含有する溶媒は使用できな
い。また、共重合に際しても活性水素を有しないモノマ
ーが用いられる。その他の反応条件は製法1とほぼ同様
である。
重合物とヒドロパーオキシドの反応は等モル反応を行っ
て、全てのイソシアネート基をヒドロパーオキシドとの
反応に供してもよいが、ヒドロパーオキシドとの反応は
一部のイソシアネート基で行い、その他のイソシアネー
ト基は他の反応の活性点として放置してもよい。また、
イソシアネート基を他の活性水素含有化合物と反応し
て、他の官能性基をポリマー中に導入してもよい。例え
ば、イソシアネート基のブロック剤としてよく用いられ
るアルコール、フェノール性化合物、活性メチレン化合
物、ラクタム類、N−ヒドロキシイミド類、オキシム
類、イミダゾール類、トリアゾール類、アミン類を反応
させることもできる。また、その他に含フッ素化合物、
メラミン誘導体、スピロ化合物、Si基含有化合物、グリ
シドール類、光架橋性化合物、UV吸収剤等を反応させる
ことにより、パーオキシド基と共存させることができ
る。また、活性水素含有エチレン性不飽和化合物と反応
させて、ポリマー中に重合性の二重結合を導入してもよ
い。
(作用および効果) 本発明の重合体は模式的に以下の構造を有する。
aの部分は加熱により−A−NH−COO・とBO・に解離
し、ラジカル重合に供する。この基は更に脱炭酸して−
A−NH・に変化する。この解離物もラジカル重合に供す
る。従って、本発明の重合体はラジカル開始能を有し、
しかもこのラジカル部分からグラフトポリマーが形成さ
れ得る。Pで表わされるペンダント基には種々の官能基
が導入される。例えば、Pにエチレン系不飽和基を導入
すると、(a)のパーオキシド部分とにより一液型の硬
化性樹脂組成物が得られる。
1の製法の特徴はイソシアネート基がすでにブロックさ
れているために、溶剤あるいは他の共重合モノマーの選
択の巾が広い。また、重合に際して、系内の水分の影響
等によりゲル化することなく共重合体が合成できる。
製法2では、パーオキシド基の分解温度を考慮する必要
なく、通常のラジカル重合が選べ、熱によるヒドロパー
オキシドの分解ロスもない。パーオキシド基導入に際し
ては、反応性の高いイソシアネートを用いるために、温
和な条件を用いることができ、熱的に不安定な過酸化物
を用いることができる。
(実施例) 本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実施例1 t−ブチルヒドロパーオキシドでブロックされたアシル
イソシアネートをペンダントに持つ共重合体の合成 メタクリロイルイソシアネート2.2g(20mmol)と酢酸ブ
チル2.0gを15〜20℃の温度に冷却し、t−ブチルヒドロ
パーオキシドの20%トルエン溶液6.0g(20mmol)を5分
で滴下した。t−ブチルヒドロパーオキシドのトルエン
溶液はt−ブチルヒドロパーオキシド80%水溶液をトル
エンで数回抽出した後、Mg2SO4で乾燥したものをNMRで
含有率を求めて使用した。IRスペクトルでνNCOの消失
及びν=1800cm1に付加体の吸収を確認した後、n−ブ
チルアクリレート4.4gおよびメチルメタクリレート2.0g
を加え、80℃で加熱撹拌した。次いで開始剤として2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチル)バレロニトリル(V−
65)(3%、300mg)を酢酸ブチル5gに溶解し、約30分
で滴下した。その後1時間エージングすることにより重
合率61%、▲▼=1590で目的共重合体を得た。
実施例2 t−ブチルヒドロパーオキシドでブロックされたアシル
イソシアネートをペンダントに持つ共重合体 メタクリロイルイソシアネート1.7g(15mmol)、n−ブ
チルアクリレート4.0g、スチレン2.0g、および開始剤と
して2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル)バレロニトリル
(V−65)231mg(3%)を混合し、110℃に加熱した酢
酸ブチル10.0g中に1時間で滴下した。この温度で2時
間熟成した後、混合物を0〜5℃に冷却し、t−ブチル
ヒドロパーオキシドの50%ベンゼン溶液2.7gと酢酸ブチ
ル4.2gとを混合したものを10分で滴下し、撹拌を続け
た。t−ブチルヒドロパーオキシドのベンゼン溶液は、
t−ブチルヒドロパーオキシド水溶液をベンゼンで数回
抽出した後、Mg2SO4で乾燥したものをNMRで含有率を求
めて使用した。IRスペクトルでνNCOの吸収を確認し、
目的樹脂を重合率80%、▲▼=6300で得た。
実施例3 クメンヒドロパーオキシドでブロックされたアシルイソ
シアネートをペンダントに持共重合体 メタクリロイルイソシアネート2.8g(25mmol)、n−ブ
チルアクリレート8.0g、スチレン4.0gおよび開始剤とし
て2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル)バレロニトリル
(V−65)444mg(3%)を混合し、110℃に加熱した酢
酸ブチル15.0g中に滴下した。この温度で2時間熟成し
た後、混合物を−5℃に冷却した。次いで、クメンヒド
ロパーオキシド(73%溶液)5.2g(25mmol)と酢酸ブチ
ル1.0gとの混合物を約5分で滴下した。滴下終了後1時
間撹拌し、IRスペクトルによりνNCOの吸収の消失を確
認し、目的樹脂を重合率80%、▲▼=7200で得た。
実施例4 t−ブチルハイドロパーオキシドでブロックされたイソ
シアネートをペンダントに持つ共重合体 イソシアネートエチルメタクリレート1.6g(10mmol)、
ブチルアクリレート4.0g、スチレン1.5gおよび開始剤と
して2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル)バレロニトリル
(V−65)220mg(3%)を混合し、100℃に加熱した酢
酸ブチル11.3g中に1時間で滴下した。その後、1時間
熟成したのち、0℃に冷却し、t−ブチルヒドロパーオ
キシドのベンゼン50%溶液1.8g(10.0mmol)を酢酸ブチ
ル4.5gに溶解し、約30分で滴下した。その後ジブチル錫
ジラウレート20mgを加え、室温で1日撹拌した。IRスペ
クトルによりνNCOの吸収の消失を確認し、目的樹脂を
重合率78%、▲▼=7700で得た。
実施例5 t−ブチルヒドロパーオキシドでブロックされたアシル
イソシアネートと二重結合をペンダントに持つ共重合体 メタクリロイルイソシアネート3.1g(28mmol)、n−ブ
チルアクリレート4.7g、メチルメタクリレート3.4gおよ
び開始剤として2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル)バレ
ロニトリル(V−65)300mg(3%)を混合し、85%に
加熱した酢酸ブチル17.0g中に1時間で滴下した。その
後、1時間熟成したのち、10℃に冷却し、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート2.0g(15.6mmol)を酢酸ブチル
1gに希釈したものを滴下した。次いでt−ブチルヒドロ
パーオキシド14%のジクロロエタン溶液8.0g(12.4mmo
l)を酢酸ブチル16gで希釈して滴下した。t−ブチルヒ
ドロパーオキシドのジクロロエタン溶液は、t−ブチル
ヒドロパーオキシド水溶液をジクロロエタンで数回抽出
した後、Mg2SO4で乾燥したものをNMRで含有率を求めて
使用した。滴下終了後、0.5時間撹拌し、IRスペクトル
によりνNCOの吸収の消失を確認し、目的樹脂を重合率7
5%、75%、▲▼=8800で得た。
実施例6 t−ブチルヒドロパーオキシドとフェノールでブロック
されたアシルイソシアネートを持つ共重合体 メタクリロイルイソシアネート3.1g(28mmol),n−ブチ
ルアクリレート4.7g,メチルメタクリレート3.4gおよび
開始剤として2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル)バレロ
ニトリル(V−65)300mg(3%)を混合し、85℃に加
熱した酢酸ブチル17.0g中に1時間で滴下した。その
後、1時間熟成したのち、10℃に冷却し、フェノール1.
47g(15.6mmol)を酢酸ブチル1gに希釈したものを滴下
した。次いでt−ブチルヒドロパーオキシド14%のジク
ロロエタン溶液8.0g(12.4mmol)を酢酸ブチル16gで希
釈して滴下した。t−ブチルヒドロパーオキシドのジク
ロロエタン溶液は、t−ブチルヒドロパーオキシド水溶
液をジクロロエタンで数回抽出した後、Mg2SO4で乾燥し
たものをNMRで含有率を求めて使用した。滴下終了後0.5
時間撹拌し、IRスペクトルによりνNCOの吸収の消失を
確認し、目的樹脂を重合率70%▲▼=8500で得た。
実施例7 実施例1〜4、6で得られた各重合体にヘキサンを加
え、固形分を取り出し、さらにヘキサンで数回洗浄した
サンプルに、エチレングリコールジメタクリレートおよ
びn−ブチルアクリレートを混合し、120℃に加熱する
ことによりラジカル重合開始によるゲル化が観察され
た。
実施例8 実施例5で得られた共重合体にヘキサンを加え、固形分
を取り出し、さらにヘキサンで数回洗浄したサンプルを
酢酸ブチルに再溶解した。これを120℃に加熱すること
によりラジカル重合開始によるゲル化が観察された。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 216/00 MKU 218/00 MLE 220/06 MLU 7242−4J 220/58 MNG 226/02 MNL

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: [式中、R1は水素または低級アルキル基、Rは炭素数2
    〜12を有する、芳香族環を含むこともあるアルキル基ま
    たはケトアルキル基、Aは直接結合、 を示す。] および式: [式中、P、Q、YおよびZはそれぞれ独立に水素また
    は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルケニ
    ル基、炭素数10以下のアラルキル基、ハロゲン、シアノ
    基、−O−COR′(R′は炭素数1〜6のアルキル基、
    炭素数8以下のアリール基、アルキルアリール基、ハロ
    アリール基、アルコキシアリール基、炭素数4以下のハ
    ロアルキル基、またはヒドロキシアルキル基を示
    す。)、シアノメチル基、アミド基、−CH2OCOR″
    (R″は炭素数9以下のアルキル基、ハロアルキル基、
    またはフェニル基を示す。)COORa(Raは水素、炭素数
    1〜20のアルキル基またはアルケニル基、炭素数10以下
    のアリール基または炭素数10以下のアラルキル基、炭素
    数2〜6のスルホアルキル、または炭素数2〜3のアシ
    ッドホスホキシアルキルを示す。] で表される繰り返し単位を有するポリマーであって、式
    (I)の繰り返し単位がm個(但し、mは正の整数)で
    式(II)の繰り返し単位がn個(nは0または正の整
    数)存在し、かつ分子量1,000〜100,000のポリマー。
  2. 【請求項2】式: [式中、R1は水素または低級アルキル基、Rは炭素数2
    〜12を有する、芳香族環を含むこともあるアルキル基ま
    たはケトアルキル基、Aは直接結合、 を示す。] で表される過酸化物モノマーを単独で、または式: [式中、P、Q、YおよびZはそれぞれ独立に水素また
    は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルケニ
    ル基、炭素数10以下のアラルキル基、ハロゲン、シアノ
    基、−O−COR′(R′は炭素数1〜6のアルキル基、
    炭素数8以下のアリール基、アルキルアリール基、ハロ
    アリール基、アルコキシアリール基、炭素数4以下のハ
    ロアルキル基、またはヒドロキシアルキル基を示
    す。)、シアノメチル基、アミド基−CH2OCOR″(R″
    は炭素数9以下のアルキル基、ハロアルキル基、または
    フェニル基を示す。)、COORa(Raは水素、炭素数1〜2
    0のアルキル基またはアルケニル基、炭素数10以下のア
    リール基または炭素数10以下のアラルキル基、炭素数2
    〜6のスルホアルキルまたは炭素数2〜3のアシッドホ
    スホキシアルキルを示す。] で表されるエチレン系不飽和モノマーと、重合すること
    を特徴とする 式: [式中、R1、RおよびAは前記と同意義。]および式: [式中、P、Q、YおよびZは前記と同意義。] で表される繰り返し単位を有するポリマーであって、式
    (I)の繰り返し単位がm個(但し、mは正の整数)で
    式(II)の繰り返し単位がn個(但し、nは0または正
    の整数)存在し、かつ分子量1,000〜100,000のポリマー
    の製法。
  3. 【請求項3】重合が重合に不活性な溶媒中で行なわれる
    第2項記載の製法。
  4. 【請求項4】式 [式中、R1は水素または低級アルキル基、Aは直接結
    合、 を示す] で表わされるイソシアネート化合物を単独または 式: [式中、P′、Q′、Y′およびZ′はそれぞれ独立に
    水素または炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20の
    アルケニル基、炭素数10以下のアラルキル基、ハロゲ
    ン、シアノ基、−O−COR′(R′は炭素数1〜6のア
    ルキル基、炭素数8以下のアリール基、アルキルアリー
    ル基、ハロアリール基、アルコキシアリール基または炭
    素数4以下のハロアルキル基を示す。)シアノメチル
    基、−CH2OCOR″(R″は炭素数9以下のアルキル基、
    ハロアルキル基、またはフェニル基を示す。)またはCO
    ORa(Raは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数10以下の
    アリール基または炭素数10以下のアラルキル基)を示
    す。] で表される活性水素を有しないエチレン系不飽和モノマ
    ーと重合し、次いでイソシアネート基の少なくとも一部
    と式: HO−OR [式中、Rは炭素数2〜12を有する、芳香族環を含むこ
    ともあるアルキル基またはケトアルキル基を示す。]で
    表されるヒドロパーオキシドを反応させることを特徴と
    する 式: [式中、R1、RおよびAは前記と同意義。] および式: [式中、P′、Q′、Y′およびZ′は前記と同意
    義。] で表される繰り返し単位を有するポリマーであって、式
    (I)の繰り返し単位がm個(但し、mは正の整数)で
    式(II)の繰り返し単位がn個(nは0または正の整
    数)存在し、かつ分子量1,000〜100,000のポリマーの製
    法。
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