JPH075274A - 発光表示体 - Google Patents
発光表示体Info
- Publication number
- JPH075274A JPH075274A JP5146433A JP14643393A JPH075274A JP H075274 A JPH075274 A JP H075274A JP 5146433 A JP5146433 A JP 5146433A JP 14643393 A JP14643393 A JP 14643393A JP H075274 A JPH075274 A JP H075274A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- light emitting
- layer
- transparent electrode
- display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electroluminescent Light Sources (AREA)
- Details Of Measuring Devices (AREA)
- Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 発光表示体を小型化するとともに製造コスト
を低減することにある。 【構成】 一方の面にフッ素系樹脂層1aを形成した透
明電極1の他方の面上にEL発光層2、絶縁層3、背面
電極4の順に積層形成しEL板5形成する。このEL板
5を透光部6aを有する時刻表示用指針等の表示枠体6
に、透明電極1のフッ素系樹脂層1aを形成した面が透
光部6aに対面するように載置し所定の配線を行なった
後、上記EL板5の上面を覆うとともに、表示枠体6と
の隙間を埋めるフッ素系樹脂層7を形成してEL板5を
表示枠体6にモールドする。これによりEL板5は、透
明電極1に設けられたフッ素系樹脂層1aと、表示枠体
6とのモールドに用いられるフッ素系樹脂層7とにより
防湿される。このため、表示枠体6とEL板5の隙間を
極僅かなものにできるため、時刻表示用指針等の発光表
示体の小型化が可能となる。また、EL板5の防湿と、
表示枠体6への組み込みが同時に行なえるため、製造コ
ストの低減ともなる。
を低減することにある。 【構成】 一方の面にフッ素系樹脂層1aを形成した透
明電極1の他方の面上にEL発光層2、絶縁層3、背面
電極4の順に積層形成しEL板5形成する。このEL板
5を透光部6aを有する時刻表示用指針等の表示枠体6
に、透明電極1のフッ素系樹脂層1aを形成した面が透
光部6aに対面するように載置し所定の配線を行なった
後、上記EL板5の上面を覆うとともに、表示枠体6と
の隙間を埋めるフッ素系樹脂層7を形成してEL板5を
表示枠体6にモールドする。これによりEL板5は、透
明電極1に設けられたフッ素系樹脂層1aと、表示枠体
6とのモールドに用いられるフッ素系樹脂層7とにより
防湿される。このため、表示枠体6とEL板5の隙間を
極僅かなものにできるため、時刻表示用指針等の発光表
示体の小型化が可能となる。また、EL板5の防湿と、
表示枠体6への組み込みが同時に行なえるため、製造コ
ストの低減ともなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光表示体に関するも
のであり、特に、透光部を有する表示枠体と、上記透光
部に発光層が面するように装着されたEL(エレクトロ
ルミネッセンス)素子を具備する発光表示体に関する
ものである。
のであり、特に、透光部を有する表示枠体と、上記透光
部に発光層が面するように装着されたEL(エレクトロ
ルミネッセンス)素子を具備する発光表示体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、EL素子を用いて、時計の指
針や腕時計の文字板等のような小型の機器の一部を発光
させる試みがなされている。例えば、時計の指針を発光
させるものが特開平2−80995号公報に開示されて
いる。
針や腕時計の文字板等のような小型の機器の一部を発光
させる試みがなされている。例えば、時計の指針を発光
させるものが特開平2−80995号公報に開示されて
いる。
【0003】また、EL素子は、EL発光層に用いられ
るZnS(Cu)等の発光体が水分により劣化する為、
水分の侵入により寿命が短くなる。このため、EL素子
では防湿対策が重要課題である。そこで、上述の指針等
の従来の発光表示体では、正面、背面を示す図6a、b
および同図bのAA線断面を示した同図cに示すよう
に、まず、透明電極61と背面電極64との間にEL発
光層62と絶縁層63とを介在せしめるとともに防湿フ
ィルム65により両面を挟持し、透明電極61、EL発
光層62、絶縁層63および背面電極64の周囲を封止
してEL素子を形成する。そしてこのEL素子を表示枠
体66の透光部66aに固着して発光表示体を構成して
いる。また、特開平2−140687号公報において次
のような技術が開示されている。これは、図示しない
が、凹部を有し、指針形状を呈するとともに背面電極を
兼ねる導電性部材の凹部に、絶縁層、EL発光層、透明
電極の順にこれらを積層形成した後、導電性部材に防湿
フィルムを貼着し凹部を封止してEL素子を備えた発光
針を形成するものである。
るZnS(Cu)等の発光体が水分により劣化する為、
水分の侵入により寿命が短くなる。このため、EL素子
では防湿対策が重要課題である。そこで、上述の指針等
の従来の発光表示体では、正面、背面を示す図6a、b
および同図bのAA線断面を示した同図cに示すよう
に、まず、透明電極61と背面電極64との間にEL発
光層62と絶縁層63とを介在せしめるとともに防湿フ
ィルム65により両面を挟持し、透明電極61、EL発
光層62、絶縁層63および背面電極64の周囲を封止
してEL素子を形成する。そしてこのEL素子を表示枠
体66の透光部66aに固着して発光表示体を構成して
いる。また、特開平2−140687号公報において次
のような技術が開示されている。これは、図示しない
が、凹部を有し、指針形状を呈するとともに背面電極を
兼ねる導電性部材の凹部に、絶縁層、EL発光層、透明
電極の順にこれらを積層形成した後、導電性部材に防湿
フィルムを貼着し凹部を封止してEL素子を備えた発光
針を形成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ように完成されたEL素子を用いた場合、このようなE
L素子は、防湿性に優れるものではあるが、EL素子周
縁部に防湿フィルム15による幅1mm程度の貼着部65
aができ、貼着部65aの分、EL素子が大きくなって
しまう。このため、小型の表示体(例えば、指針、腕時
計の文字板等。)にEL素子を組み込む際、指針または
文字板等の発光面に対して枠部が大きくなり、表示体の
小型化の点で問題となる。また、EL素子を形成した
後、さらに表示枠体への組み込みを行なわなければなら
ず、製造にコストがかかる。
ように完成されたEL素子を用いた場合、このようなE
L素子は、防湿性に優れるものではあるが、EL素子周
縁部に防湿フィルム15による幅1mm程度の貼着部65
aができ、貼着部65aの分、EL素子が大きくなって
しまう。このため、小型の表示体(例えば、指針、腕時
計の文字板等。)にEL素子を組み込む際、指針または
文字板等の発光面に対して枠部が大きくなり、表示体の
小型化の点で問題となる。また、EL素子を形成した
後、さらに表示枠体への組み込みを行なわなければなら
ず、製造にコストがかかる。
【0005】また、後者のようなものでは、指針等の発
光表示体とEL素子が一体に形成されているため、前者
に比べて枠部が無い分、狭幅化が可能である。しかし、
導電性部材に防湿フィルムを貼着し凹部内のEL発光層
を封止しており、前者と同様に貼着部を生じるため、こ
のような表示体は発光面に対してある程度の幅を持つこ
ととなり、前者と同様に表示体の小型化の点での問題を
有する。
光表示体とEL素子が一体に形成されているため、前者
に比べて枠部が無い分、狭幅化が可能である。しかし、
導電性部材に防湿フィルムを貼着し凹部内のEL発光層
を封止しており、前者と同様に貼着部を生じるため、こ
のような表示体は発光面に対してある程度の幅を持つこ
ととなり、前者と同様に表示体の小型化の点での問題を
有する。
【0006】そこで、本発明の目的は、発光表示体の小
型化を進めるとともに製造コストを低減することにあ
る。
型化を進めるとともに製造コストを低減することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】透光部を有する表示枠体
と、上記透光部に発光層が面するように装着されたEL
素子を具備する発光表示体において、一方の面に層を形
成した透明電極と、上記透明電極の他方の面に形成され
たEL発光層と、このEL発光層を絶縁する絶縁層と、
この絶縁層上に形成された背面電極と、透明電極および
背面電極それぞれに設けられたリード接点とより成るE
L板を設け、このEL板の上記防湿層側を上記表示枠体
の透光部側に対面させてあり、フッ素系樹脂により上記
EL板を上記表示枠体にモールドして発光表示体を構成
することで上記目的を達成する。
と、上記透光部に発光層が面するように装着されたEL
素子を具備する発光表示体において、一方の面に層を形
成した透明電極と、上記透明電極の他方の面に形成され
たEL発光層と、このEL発光層を絶縁する絶縁層と、
この絶縁層上に形成された背面電極と、透明電極および
背面電極それぞれに設けられたリード接点とより成るE
L板を設け、このEL板の上記防湿層側を上記表示枠体
の透光部側に対面させてあり、フッ素系樹脂により上記
EL板を上記表示枠体にモールドして発光表示体を構成
することで上記目的を達成する。
【0008】
【実施例】次に、本発明の第一の実施例の発光表示体に
ついて説明する。図1は本例の構成を示す説明図であ
り、同図aに本例の正面を示し、同図bに背面を示し、
同図cにAA線拡大断面を示し、同図dにBB線断面を
示す。まず、同図を参照しながら製造工程にそって本例
の構成を示す。
ついて説明する。図1は本例の構成を示す説明図であ
り、同図aに本例の正面を示し、同図bに背面を示し、
同図cにAA線拡大断面を示し、同図dにBB線断面を
示す。まず、同図を参照しながら製造工程にそって本例
の構成を示す。
【0009】まず、透明電極1を形成する。ここで、透
明電極1は、PET(ポリエチレンテレフタレート)フ
ィルム上の一方の面にITOが蒸着されたものである。
この透明電極1の他方の面にフッ素系樹脂層1aを形成
してある。フッ素系樹脂層1aは、フッ化ビニリデンと
六フッ化プロピレンとの共重合体をメチルエチルケトン
に溶かしてなるフッ素系樹脂インクを印刷した後、加熱
乾燥処理を施して形成したものである。また、透明電極
1は後述するリード接点形成のための引出し部1bを有
する。
明電極1は、PET(ポリエチレンテレフタレート)フ
ィルム上の一方の面にITOが蒸着されたものである。
この透明電極1の他方の面にフッ素系樹脂層1aを形成
してある。フッ素系樹脂層1aは、フッ化ビニリデンと
六フッ化プロピレンとの共重合体をメチルエチルケトン
に溶かしてなるフッ素系樹脂インクを印刷した後、加熱
乾燥処理を施して形成したものである。また、透明電極
1は後述するリード接点形成のための引出し部1bを有
する。
【0010】次に、透明電極1のITOが蒸着された面
にEL発光層2を形成する。EL発光層2は、ZnS
(Cu)等の発光体と、プロピレンカーボネート溶媒に
より溶かされたシアノエチル化セルロースからなる高誘
電バインダとを混ぜ合わせてなる発光インクを透明電極
1上に印刷した後、加熱乾燥処理を施して形成したもの
である。ここで、EL発光層2は、引出し部1bを除く
透明電極1のほぼ全面に形成される。次に、EL発光層
2を覆う絶縁層3を形成する。絶縁層3は、上記高誘電
バインダと、BaTiO3等の高誘電体とを混ぜ合わせ
てなる絶縁インクをEL発光層2上に印刷した後、加熱
乾燥処理を施して形成したものである。また、絶縁層3
は引出し部1bの一部にも設けられ、後述する背面電極
のリード接点と透明電極1とを絶縁する。
にEL発光層2を形成する。EL発光層2は、ZnS
(Cu)等の発光体と、プロピレンカーボネート溶媒に
より溶かされたシアノエチル化セルロースからなる高誘
電バインダとを混ぜ合わせてなる発光インクを透明電極
1上に印刷した後、加熱乾燥処理を施して形成したもの
である。ここで、EL発光層2は、引出し部1bを除く
透明電極1のほぼ全面に形成される。次に、EL発光層
2を覆う絶縁層3を形成する。絶縁層3は、上記高誘電
バインダと、BaTiO3等の高誘電体とを混ぜ合わせ
てなる絶縁インクをEL発光層2上に印刷した後、加熱
乾燥処理を施して形成したものである。また、絶縁層3
は引出し部1bの一部にも設けられ、後述する背面電極
のリード接点と透明電極1とを絶縁する。
【0011】次に、絶縁層3上に背面電極を形成する。
背面電極4は、絶縁層3上にカーボンインクを印刷した
後、加熱乾燥処理を施して形成したものである。同時
に、透明電極1の引出し部1bの一部に一方のリード接
点4aを設け、上述の引出し部1b上に設けられた背面
電極4の一部がもう一方のリード接点4bとなる。以上
にてEL板5が形成される。続いて、このEL板5は、
透光部としての窓部6aを有する表示枠体6に、フッ素
系樹脂層1aが窓部6a側に位置するように載置され
る。この表示枠体6は後述する時計の指針、時計文字板
等様々に変更可能である。EL板5は表示枠体6に載置
された後、リード接点4a、4bにリード電極4c、4
dを装着される。次に、上述のフッ素系樹脂インクをE
L板5上に塗布する。これにより、EL板5の背面電極
側がフッ素系樹脂インクに覆われるとともに、EL板5
と表示枠体6との間に生じる隙間にフッ素系樹脂インク
が流入し、透明電極1、EL発光層2、絶縁層3および
背面電極4の側面をもフッ素系樹脂インクが覆うことと
なる。この後、加熱乾燥処理を施しフッ素系樹脂インク
を固化してフッ素系樹脂層7を形成し、これによりEL
板5を表示枠体6にモールドする。
背面電極4は、絶縁層3上にカーボンインクを印刷した
後、加熱乾燥処理を施して形成したものである。同時
に、透明電極1の引出し部1bの一部に一方のリード接
点4aを設け、上述の引出し部1b上に設けられた背面
電極4の一部がもう一方のリード接点4bとなる。以上
にてEL板5が形成される。続いて、このEL板5は、
透光部としての窓部6aを有する表示枠体6に、フッ素
系樹脂層1aが窓部6a側に位置するように載置され
る。この表示枠体6は後述する時計の指針、時計文字板
等様々に変更可能である。EL板5は表示枠体6に載置
された後、リード接点4a、4bにリード電極4c、4
dを装着される。次に、上述のフッ素系樹脂インクをE
L板5上に塗布する。これにより、EL板5の背面電極
側がフッ素系樹脂インクに覆われるとともに、EL板5
と表示枠体6との間に生じる隙間にフッ素系樹脂インク
が流入し、透明電極1、EL発光層2、絶縁層3および
背面電極4の側面をもフッ素系樹脂インクが覆うことと
なる。この後、加熱乾燥処理を施しフッ素系樹脂インク
を固化してフッ素系樹脂層7を形成し、これによりEL
板5を表示枠体6にモールドする。
【0012】以上のように構成される本例は、EL板5
を表示枠体6に載置し、フッ素系樹脂インクをその上か
ら塗布し加熱乾燥処理を施して表示枠体6にモールドす
る際に、表示枠体6とEL板5との間に生じる隙間にフ
ッ素系樹脂インクが流入し、加熱乾燥処理の後、透明電
極1、EL発光層2、絶縁層3および背面電極4の側面
をもフッ素系樹脂層7が覆い、EL板5を水分の侵入よ
り守ることとなる。このため、表示枠体6とEL板5と
の間に生じる隙間を極僅かにしても、EL板5の側面を
も覆うフッ素系樹脂層7を設けることが可能であり、本
例の表示枠体6とEL板5の間に生ずる間隔は、従来の
EL素子を用いた表示体における、EL板を防湿フィル
ムで被覆する際に生ずる防湿フィルムの貼着部の幅に比
べ極めて小さくすることができ、発光表示体の小型化が
可能となる。また、表示枠体6へのEL板5の組込みと
EL板5の防湿処理が同時に行なわれるため、工程数の
削減となり製造コストを低減することが可能となる。
を表示枠体6に載置し、フッ素系樹脂インクをその上か
ら塗布し加熱乾燥処理を施して表示枠体6にモールドす
る際に、表示枠体6とEL板5との間に生じる隙間にフ
ッ素系樹脂インクが流入し、加熱乾燥処理の後、透明電
極1、EL発光層2、絶縁層3および背面電極4の側面
をもフッ素系樹脂層7が覆い、EL板5を水分の侵入よ
り守ることとなる。このため、表示枠体6とEL板5と
の間に生じる隙間を極僅かにしても、EL板5の側面を
も覆うフッ素系樹脂層7を設けることが可能であり、本
例の表示枠体6とEL板5の間に生ずる間隔は、従来の
EL素子を用いた表示体における、EL板を防湿フィル
ムで被覆する際に生ずる防湿フィルムの貼着部の幅に比
べ極めて小さくすることができ、発光表示体の小型化が
可能となる。また、表示枠体6へのEL板5の組込みと
EL板5の防湿処理が同時に行なわれるため、工程数の
削減となり製造コストを低減することが可能となる。
【0013】次に第二の実施例について説明する。上記
第一の実施例では説明の便宜上、表示枠体6として図1
に示すような細長い長方形状のものを用いたが、例え
ば、表示枠体6として時計文字板を設けた腕時計の外装
枠を用いることが可能であり、その構成を図2の断面図
に示す。同図において、8は表示枠体としての腕時計の
外装枠であり、9は透光部を構成する透明な文字板であ
る。文字板9の中央には、時分針等の指針10aの指針
軸10bを貫通させる孔9aを開けてある。10は指針
軸10bを駆動する時計ムーブメントであり、後述のE
L板を外装枠8にモールドした後に外装枠8に装着され
る。11はEL板であり、上記第一の実施例と同様に構
成されたものであり、その平面形状は図示しないが、文
字板9に対応しており、指針軸10bを通す孔11aを
有する。このEL板11は、そのフッ素系樹脂層が、文
字板9に対接するように装着される。EL板11は文字
板9の背面に載置され、リード電極(図示せず。)を装
着された後、フッ素系樹脂インクをEL板11の背面電
極側より全面に塗布する。これにより、フッ素系樹脂イ
ンクはEL板11の背面電極側を覆うとともに、その側
面を覆い外装枠8と接する。また、EL板の孔11aの
直径は、文字板9の孔9aのそれより僅かに大きく、フ
ッ素系樹脂インクは孔11aにおいて、EL板11の側
面を覆うとともに、文字板9に達する。この後、加熱乾
燥処理を施し、フッ素系樹脂インクを固化してフッ素系
樹脂層12を形成し、これによりEL板11を外装枠8
および文字板9にモールドするとともに、EL板11を
防湿する。以上のように構成される本例は、上記第一の
実施例と同様の効果を奏する。
第一の実施例では説明の便宜上、表示枠体6として図1
に示すような細長い長方形状のものを用いたが、例え
ば、表示枠体6として時計文字板を設けた腕時計の外装
枠を用いることが可能であり、その構成を図2の断面図
に示す。同図において、8は表示枠体としての腕時計の
外装枠であり、9は透光部を構成する透明な文字板であ
る。文字板9の中央には、時分針等の指針10aの指針
軸10bを貫通させる孔9aを開けてある。10は指針
軸10bを駆動する時計ムーブメントであり、後述のE
L板を外装枠8にモールドした後に外装枠8に装着され
る。11はEL板であり、上記第一の実施例と同様に構
成されたものであり、その平面形状は図示しないが、文
字板9に対応しており、指針軸10bを通す孔11aを
有する。このEL板11は、そのフッ素系樹脂層が、文
字板9に対接するように装着される。EL板11は文字
板9の背面に載置され、リード電極(図示せず。)を装
着された後、フッ素系樹脂インクをEL板11の背面電
極側より全面に塗布する。これにより、フッ素系樹脂イ
ンクはEL板11の背面電極側を覆うとともに、その側
面を覆い外装枠8と接する。また、EL板の孔11aの
直径は、文字板9の孔9aのそれより僅かに大きく、フ
ッ素系樹脂インクは孔11aにおいて、EL板11の側
面を覆うとともに、文字板9に達する。この後、加熱乾
燥処理を施し、フッ素系樹脂インクを固化してフッ素系
樹脂層12を形成し、これによりEL板11を外装枠8
および文字板9にモールドするとともに、EL板11を
防湿する。以上のように構成される本例は、上記第一の
実施例と同様の効果を奏する。
【0014】この他、第三の実施例として時刻表示用指
針を表示枠体として用いた例について説明する。これ
は、図3aに正面を示し、同図bにその背面を示し、そ
のAA線断面を図4に示している。図3、4において、
13は表示枠体としての時刻表示用指針であり、透光部
としての窓部13aを有する。また、13bは時計ムー
ブメントに設けられた指針軸(図示せず。)を挿入する
軸穴である。14はEL板であり、上記第一の実施例と
同様に構成されたものである。このEL板14は時刻表
示用指針13にフッ素系樹脂層が窓部13a側に位置す
るように載置された後、透明電極、背面電極それぞれの
リード接点14a、14bにそれぞれリード電極15
a、15bを装着する。このリード電極15a、15b
は時刻表示用指針13に設けられた接片電極16a、1
6b接続される。この接片電極16a、16bはそれぞ
れ接片部a1、b1を有する。これら接片部a1、b1
は指針軸を中心とする異なる同心円上にある。また、図
示しないが、時計ムーブメントには、接片部a1、b1
それぞれと接触する2つの電極が設けられている。これ
らは指針軸を中心とする互いに異なる径の同心円状の電
極であり、発光用電源ライン(図示せず。)に接続され
ており、接片部a1、b1はそれぞれ外側の同心円状電
極、内側の同心円状電極と接触する。これにより、接片
電極16a、16bは時計ムーブメントより発光用電力
をうけ、EL板14に供給するものである。17はフッ
素系樹脂層であり、リード電極15a、15bを装着の
後、上記第一および第二の実施例と同様に、フッ素系樹
脂インクをEL板14の背面電極側より全面に塗布した
後、加熱乾燥処理を施し、フッ素系樹脂インクを固化し
て形成されたものである。以上のように構成される本例
は、上記第一の実施例と同様の効果を奏する。
針を表示枠体として用いた例について説明する。これ
は、図3aに正面を示し、同図bにその背面を示し、そ
のAA線断面を図4に示している。図3、4において、
13は表示枠体としての時刻表示用指針であり、透光部
としての窓部13aを有する。また、13bは時計ムー
ブメントに設けられた指針軸(図示せず。)を挿入する
軸穴である。14はEL板であり、上記第一の実施例と
同様に構成されたものである。このEL板14は時刻表
示用指針13にフッ素系樹脂層が窓部13a側に位置す
るように載置された後、透明電極、背面電極それぞれの
リード接点14a、14bにそれぞれリード電極15
a、15bを装着する。このリード電極15a、15b
は時刻表示用指針13に設けられた接片電極16a、1
6b接続される。この接片電極16a、16bはそれぞ
れ接片部a1、b1を有する。これら接片部a1、b1
は指針軸を中心とする異なる同心円上にある。また、図
示しないが、時計ムーブメントには、接片部a1、b1
それぞれと接触する2つの電極が設けられている。これ
らは指針軸を中心とする互いに異なる径の同心円状の電
極であり、発光用電源ライン(図示せず。)に接続され
ており、接片部a1、b1はそれぞれ外側の同心円状電
極、内側の同心円状電極と接触する。これにより、接片
電極16a、16bは時計ムーブメントより発光用電力
をうけ、EL板14に供給するものである。17はフッ
素系樹脂層であり、リード電極15a、15bを装着の
後、上記第一および第二の実施例と同様に、フッ素系樹
脂インクをEL板14の背面電極側より全面に塗布した
後、加熱乾燥処理を施し、フッ素系樹脂インクを固化し
て形成されたものである。以上のように構成される本例
は、上記第一の実施例と同様の効果を奏する。
【0015】次に、第四の実施例について説明する。こ
れは、上記第一の実施例において、背面電極4上に吸湿
層18を設けたものであり、その断面を図5に示す。吸
湿層14は、デンプン系の吸湿物質をアクリルまたはポ
リエステルのバインダ中に撹拌してなる吸湿インクを背
面電極4上に印刷した後、加熱乾燥処理を施して形成し
たものである。このように吸湿層18を設けることで、
万一、EL板5の内部に水分が侵入した際にも、吸湿層
18により水分を捕え、EL発光層2を侵す水分量を抑
えることができる。よって、寿命の低下抑制にさらに効
果を奏するものである。
れは、上記第一の実施例において、背面電極4上に吸湿
層18を設けたものであり、その断面を図5に示す。吸
湿層14は、デンプン系の吸湿物質をアクリルまたはポ
リエステルのバインダ中に撹拌してなる吸湿インクを背
面電極4上に印刷した後、加熱乾燥処理を施して形成し
たものである。このように吸湿層18を設けることで、
万一、EL板5の内部に水分が侵入した際にも、吸湿層
18により水分を捕え、EL発光層2を侵す水分量を抑
えることができる。よって、寿命の低下抑制にさらに効
果を奏するものである。
【0016】また、上述の各実施例では、フッ化ビニリ
デンと六フッ化プロピレンの共重合体をメチルエチルケ
トンに溶かしてなるフッ素系樹脂を用いて、フッ素系樹
脂層を形成したが、これに限るものではない。例えば、
フッ化エチレン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、三
フッ化エチレン、三フッ化塩化エチレン、四フッ化エチ
レン、六フッ化プロピレンの内、いずれか2種以上の共
重合可能な共重合体およびそれらの単量体との重合体を
用いても良い。
デンと六フッ化プロピレンの共重合体をメチルエチルケ
トンに溶かしてなるフッ素系樹脂を用いて、フッ素系樹
脂層を形成したが、これに限るものではない。例えば、
フッ化エチレン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、三
フッ化エチレン、三フッ化塩化エチレン、四フッ化エチ
レン、六フッ化プロピレンの内、いずれか2種以上の共
重合可能な共重合体およびそれらの単量体との重合体を
用いても良い。
【0017】また、EL発光層、絶縁層に用いられる高
誘電バインダは、プロピレンカーボネート溶媒により溶
かされたシアノエチル化セルロースからなるものに限る
ものではない。例えば、デンプン系のシアノエチル化プ
ルランまたは、ビニルアルコール系のシアノエチルポリ
ビニルアルコール等ノシアノエチル化合物をプロピレン
カーボネート溶媒に溶かして用いてもよい。また、これ
らの混合物を用いてもよい。
誘電バインダは、プロピレンカーボネート溶媒により溶
かされたシアノエチル化セルロースからなるものに限る
ものではない。例えば、デンプン系のシアノエチル化プ
ルランまたは、ビニルアルコール系のシアノエチルポリ
ビニルアルコール等ノシアノエチル化合物をプロピレン
カーボネート溶媒に溶かして用いてもよい。また、これ
らの混合物を用いてもよい。
【0018】また、発光体として、ZnSに蛍光体とし
てのCuをドープしたものを用いたが、これに限るもの
ではない。例えば、蛍光体として使用可能なCu等の物
質に、予め、SiO2、TiO2、Al2O3等の無機の透
明な誘電体をコーティングしたものを蛍光体として用い
ても良い。
てのCuをドープしたものを用いたが、これに限るもの
ではない。例えば、蛍光体として使用可能なCu等の物
質に、予め、SiO2、TiO2、Al2O3等の無機の透
明な誘電体をコーティングしたものを蛍光体として用い
ても良い。
【0019】また、発光体として、ZnSにフッ素系樹
脂をコーティングしたものを用いても良い。これにより
発光体自体の耐水性を向上させることが可能となる。
脂をコーティングしたものを用いても良い。これにより
発光体自体の耐水性を向上させることが可能となる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、発光表示体を小型化す
ることができるとともに製造コストを低減すること可能
となる。
ることができるとともに製造コストを低減すること可能
となる。
【図1】本発明の第一の実施例の発光表示体の構成を示
す説明図。
す説明図。
【図2】本発明の第二の実施例の発光表示体の構成を示
す説明図。
す説明図。
【図3】本発明の第三の実施例の発光表示体の構成を示
す説明図。
す説明図。
【図4】図3のAA線断面図。
【図5】本発明の第四の実施例の発光表示体の構成を示
す説明図。
す説明図。
【図6】従来の発光表示体の構成を示す説明図。
1 透明電極 1a フッ素系樹脂層 2 EL発光層 3 絶縁層 4 背面電極 5 EL板 6 表示枠体 6a 窓部(透光部) 7 フッ素系樹脂層 8 外装枠(表示枠体) 9 文字板(透光部) 11 EL板 12 フッ素系樹脂層 13 時刻表示用指針(表示枠体) 13a 窓部(透光部)EL板 14 EL板 17 フッ素系樹脂層
Claims (2)
- 【請求項1】 透光部を有する表示枠体と、上記透光部
に発光層が面するように装着されたEL素子を具備する
発光表示体において、 一方の面に層を形成した透明電極と、上記透明電極の他
方の面に形成されたEL発光層と、このEL発光層状に
設けた絶縁層と、この絶縁層上に形成された背面電極
と、透明電極および背面電極それぞれに設けられたリー
ド接点とよりなるEL板を具備し、 上記EL板の上記防湿層側を上記表示枠体の透光部側に
対面させてあり、フッ素系樹脂により上記EL板を上記
表示枠体にモールドしてあることを特徴とする発光表示
体。 - 【請求項2】 上記表示枠体は、時計文字板または時刻
表示用指針であることを特徴とする請求項1記載の発光
表示体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5146433A JPH075274A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 発光表示体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5146433A JPH075274A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 発光表示体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH075274A true JPH075274A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15407562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5146433A Pending JPH075274A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 発光表示体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075274A (ja) |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP5146433A patent/JPH075274A/ja active Pending
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