JPH0752639B2 - 管球の製造方法 - Google Patents
管球の製造方法Info
- Publication number
- JPH0752639B2 JPH0752639B2 JP11555489A JP11555489A JPH0752639B2 JP H0752639 B2 JPH0752639 B2 JP H0752639B2 JP 11555489 A JP11555489 A JP 11555489A JP 11555489 A JP11555489 A JP 11555489A JP H0752639 B2 JPH0752639 B2 JP H0752639B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- tube
- air
- glass tube
- specific gravity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Description
本発明は、例えばハロゲンランプなど管球の製造方法に
関するものである。
関するものである。
従来のこの種の管球31の製造方法を工程の順に示すもの
が第3図、第4図であり、先ず第3図に示すようにガラ
ス管32中に、フィラメント33、モリブデン箔34、導入線
35が接続されたものを保持し、前記ガラス管32の下端を
バーナー10で加熱して軟化させるものであるが、このと
き前記した加熱により前記フィラメント33、モリブデン
箔34、導入線35などの金属部材が酸化するのを防止する
ために、前記ガラス管32に設けられた排気管32aから窒
素(N2)、水素(H2)、アルゴン(Ar)などの単一ある
いは混合したガス36を流入させ、この雰囲気中で加熱を
行うものである。前記ガラス管32が軟化した後に例えば
金型で軟化部分を挟み加圧するピンチシールを第4図に
示すように行うことで一端側の封止工程は終了し、前記
と同様な工程を他の一端側に行うことで管球31の封止工
程は完了する。
が第3図、第4図であり、先ず第3図に示すようにガラ
ス管32中に、フィラメント33、モリブデン箔34、導入線
35が接続されたものを保持し、前記ガラス管32の下端を
バーナー10で加熱して軟化させるものであるが、このと
き前記した加熱により前記フィラメント33、モリブデン
箔34、導入線35などの金属部材が酸化するのを防止する
ために、前記ガラス管32に設けられた排気管32aから窒
素(N2)、水素(H2)、アルゴン(Ar)などの単一ある
いは混合したガス36を流入させ、この雰囲気中で加熱を
行うものである。前記ガラス管32が軟化した後に例えば
金型で軟化部分を挟み加圧するピンチシールを第4図に
示すように行うことで一端側の封止工程は終了し、前記
と同様な工程を他の一端側に行うことで管球31の封止工
程は完了する。
しかしながら、前記した従来の封止工程においては、そ
の使用するガス36の種類により、 水素ガス イ 還元性であるために、ガラス管32中のシリカが昇華
し易く、ガラス管32を曇らせたりして特性に悪影響を与
える。また、前記したシリカは融点が高く且つガラス管
32と強固に結合しているので取り除くことが困難であ
る。 ロ 水素ガスは、ガラス、金属に吸着され、あるいは金
属と化合し、管球31の寿命などに悪影響を与えるので、
封止工程後に真空熱処理の工程が必要となるが、この工
程を追加しても、完全な前記水素ガスの排除は困難であ
る。 ハ 金属部材中の酸素と反応し水(H2O)を形成する。
この反応時に小爆発が金属部材の表面で生じ、これによ
り前記金属部材の表面に凹凸を生じ寿命など特性を劣化
させる。 ニ 前記で生じた水(H2O)は再び金属を酸化させ寿命
など特性を劣化させる。 窒素ガス イ 封止工程の熱により、前記した金属部材と反応し金
属窒化物を形成し、特性を劣化させる。 ロ ガラス、金属部材に一時的に吸着され、再度放出さ
れるので、前記管球31が放電灯であった場合には放電特
性などを極度に劣化させる。このために封止工程後に真
空熱処理の工程の追加が必要となる。 アルゴンガス イ 比重が空気よりも重いためガラス管32への充填が困
難であり、封止工程時に上方に位置する金属部材に酸化
を生ずる。 など、何れのガス36を選択した場合においても夫々に特
性を損じたり、追加工程を必要として工程を複雑化する
などの問題点を有するものとなり、これら問題点の生じ
ない封止工程の開発が課題とされるものとなっていた。
の使用するガス36の種類により、 水素ガス イ 還元性であるために、ガラス管32中のシリカが昇華
し易く、ガラス管32を曇らせたりして特性に悪影響を与
える。また、前記したシリカは融点が高く且つガラス管
32と強固に結合しているので取り除くことが困難であ
る。 ロ 水素ガスは、ガラス、金属に吸着され、あるいは金
属と化合し、管球31の寿命などに悪影響を与えるので、
封止工程後に真空熱処理の工程が必要となるが、この工
程を追加しても、完全な前記水素ガスの排除は困難であ
る。 ハ 金属部材中の酸素と反応し水(H2O)を形成する。
この反応時に小爆発が金属部材の表面で生じ、これによ
り前記金属部材の表面に凹凸を生じ寿命など特性を劣化
させる。 ニ 前記で生じた水(H2O)は再び金属を酸化させ寿命
など特性を劣化させる。 窒素ガス イ 封止工程の熱により、前記した金属部材と反応し金
属窒化物を形成し、特性を劣化させる。 ロ ガラス、金属部材に一時的に吸着され、再度放出さ
れるので、前記管球31が放電灯であった場合には放電特
性などを極度に劣化させる。このために封止工程後に真
空熱処理の工程の追加が必要となる。 アルゴンガス イ 比重が空気よりも重いためガラス管32への充填が困
難であり、封止工程時に上方に位置する金属部材に酸化
を生ずる。 など、何れのガス36を選択した場合においても夫々に特
性を損じたり、追加工程を必要として工程を複雑化する
などの問題点を有するものとなり、これら問題点の生じ
ない封止工程の開発が課題とされるものとなっていた。
本発明は、前記した従来の課題を解決するための具体的
手段として、上下方向に開口を位置する管球中にガスを
流入させ、このガス雰囲気中で加熱し封止工程を行う管
球の製造方法において、0族元素であり且つ空気よりも
比重の重い元素と、同じく0族元素であり且つ空気より
も比重の軽い元素とを混合したガスを使用して前記封止
工程を行うことを特徴とする管球の製造方法を提供する
ことで、前記した従来の課題を解決するものである。
手段として、上下方向に開口を位置する管球中にガスを
流入させ、このガス雰囲気中で加熱し封止工程を行う管
球の製造方法において、0族元素であり且つ空気よりも
比重の重い元素と、同じく0族元素であり且つ空気より
も比重の軽い元素とを混合したガスを使用して前記封止
工程を行うことを特徴とする管球の製造方法を提供する
ことで、前記した従来の課題を解決するものである。
つぎに、本発明を図に示す一実施例に基づいて詳細に説
明する。 第1図に符号1で示すののは、封止工程における例えば
ハロゲン電球などの管球であり、この工程において、ガ
ラス管2中にフィラメント3、モリブデン箔4、導入線
5などが接続されたものが保持され、前記ガラス管2の
一端、例えば下端側がバーナー10で加熱軟化され、ピン
チシールが行われるものであることは従来例のものと同
様であるが、本発明により、このときにガラス管2内に
空気と置換させるために流入させられるガス6は、0族
元素の、空気よりも比重の重いガス6a(以下に重ガス6a
と称する)と、同じく0族元素で空気よりも比重の軽い
ガス6b(以下に軽ガス6bと称する)とが混合されたガス
6(以下に混合ガス6と称する)とされている。 前記重ガス6a、即ち空気よりも比重の重いものとして具
体的には、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノ
ン(Xe)の内から何れかが選択され、空気より比重の軽
い軽ガス6bとしては、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)か
ら何れかが選択されるものとなる。 次いで、上記説明した本発明の封止工程の作用効果につ
いて説明を行えば、前記ガラス管2内に排気管2aから流
入させられる前記混合ガス6中には重ガス6aと軽ガス6b
とが含まれていることで、前記排気管2aを通過してガラ
ス管2内に至った時点で、前記重ガス6aは沈降するよう
に流れ、他方の軽ガス6bは上昇するように流れるものと
なり、以て、ガラス管2内の全部分が置換されるものと
なる。 前記0族元素は本来不活性であるので、これにより前記
した封止のためのバーナー10に依る加熱でも前記フィラ
メント3、モリブデン箔4、導入線5などが酸化するこ
とは無く、且つ化合物も前記フィラメント3、モリブデ
ン箔4、導入線5などと生ずることが無いので、事後の
真空加熱などの工程も必要としないものとなる。 尚、説明はガラス管2の一方の端部のみに付いて行った
が、他の一方の端部に付いても第2図に示すように同様
な封止工程が行われることはう云うまでも無く、また、
そのときの作用効果も上記と全くに同様であるので、こ
こでの詳細な説明は省略する。
明する。 第1図に符号1で示すののは、封止工程における例えば
ハロゲン電球などの管球であり、この工程において、ガ
ラス管2中にフィラメント3、モリブデン箔4、導入線
5などが接続されたものが保持され、前記ガラス管2の
一端、例えば下端側がバーナー10で加熱軟化され、ピン
チシールが行われるものであることは従来例のものと同
様であるが、本発明により、このときにガラス管2内に
空気と置換させるために流入させられるガス6は、0族
元素の、空気よりも比重の重いガス6a(以下に重ガス6a
と称する)と、同じく0族元素で空気よりも比重の軽い
ガス6b(以下に軽ガス6bと称する)とが混合されたガス
6(以下に混合ガス6と称する)とされている。 前記重ガス6a、即ち空気よりも比重の重いものとして具
体的には、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノ
ン(Xe)の内から何れかが選択され、空気より比重の軽
い軽ガス6bとしては、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)か
ら何れかが選択されるものとなる。 次いで、上記説明した本発明の封止工程の作用効果につ
いて説明を行えば、前記ガラス管2内に排気管2aから流
入させられる前記混合ガス6中には重ガス6aと軽ガス6b
とが含まれていることで、前記排気管2aを通過してガラ
ス管2内に至った時点で、前記重ガス6aは沈降するよう
に流れ、他方の軽ガス6bは上昇するように流れるものと
なり、以て、ガラス管2内の全部分が置換されるものと
なる。 前記0族元素は本来不活性であるので、これにより前記
した封止のためのバーナー10に依る加熱でも前記フィラ
メント3、モリブデン箔4、導入線5などが酸化するこ
とは無く、且つ化合物も前記フィラメント3、モリブデ
ン箔4、導入線5などと生ずることが無いので、事後の
真空加熱などの工程も必要としないものとなる。 尚、説明はガラス管2の一方の端部のみに付いて行った
が、他の一方の端部に付いても第2図に示すように同様
な封止工程が行われることはう云うまでも無く、また、
そのときの作用効果も上記と全くに同様であるので、こ
こでの詳細な説明は省略する。
以上に説明したように本発明により、0族元素であり且
つ空気よりも比重の重い元素と、同じく同じく0族元素
であり且つ空気よりも比重の軽い元素とを混合したガス
を使用して封止工程を行う製造方法としたことで、不活
性ガスによる置換を可能として、水素ガスの還元作用に
よるシリカの析出あるいは酸素との化合による小爆発に
よる金属表面の凹凸の発生などの問題点の発生、酸素と
の結合とその再分解により金属部材に酸化を生じ寿命劣
化の要因となる問題点、水素ガスおよび窒素ガスのガラ
ス管への吸着と後の放出による特性劣化の防止のための
真空加熱工程の追加などを無くして、寿命を延長するな
ど性能向上に優れた効果を奏すると共に、工程の簡素化
にも効果を併せて奏するものである。
つ空気よりも比重の重い元素と、同じく同じく0族元素
であり且つ空気よりも比重の軽い元素とを混合したガス
を使用して封止工程を行う製造方法としたことで、不活
性ガスによる置換を可能として、水素ガスの還元作用に
よるシリカの析出あるいは酸素との化合による小爆発に
よる金属表面の凹凸の発生などの問題点の発生、酸素と
の結合とその再分解により金属部材に酸化を生じ寿命劣
化の要因となる問題点、水素ガスおよび窒素ガスのガラ
ス管への吸着と後の放出による特性劣化の防止のための
真空加熱工程の追加などを無くして、寿命を延長するな
ど性能向上に優れた効果を奏すると共に、工程の簡素化
にも効果を併せて奏するものである。
第1図は本発明に係る管球の製造方法の封止工程の一実
施例を示す説明図、第2図は同じ実施例の他の一辺の封
止工程を示す説明図、第3図、第4図は従来の封止工程
を工程順に示す説明図である。 1……管球 2……ガラス管 2a……排気管 3……フィラメント 4……モリブデン箔 5……導入線 6……混合ガス 6a……重ガス 6b……軽ガス 10……バーナー
施例を示す説明図、第2図は同じ実施例の他の一辺の封
止工程を示す説明図、第3図、第4図は従来の封止工程
を工程順に示す説明図である。 1……管球 2……ガラス管 2a……排気管 3……フィラメント 4……モリブデン箔 5……導入線 6……混合ガス 6a……重ガス 6b……軽ガス 10……バーナー
Claims (1)
- 【請求項1】上下方向に開口を位置する管球中にガスを
流入させ、このガス雰囲気中で加熱し封止工程を行う管
球の製造方法において、0族元素であり且つ空気よりも
比重の重い元素と、同じく0族元素であり且つ空気より
も比重の軽い元素とを混合したガスを使用して前記封止
工程を行うことを特徴とする管球の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11555489A JPH0752639B2 (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | 管球の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11555489A JPH0752639B2 (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | 管球の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02295060A JPH02295060A (ja) | 1990-12-05 |
JPH0752639B2 true JPH0752639B2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=14665417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11555489A Expired - Lifetime JPH0752639B2 (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | 管球の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0752639B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1493169A4 (en) * | 2002-04-09 | 2006-08-23 | Advanced Lighting Tech Inc | HIGH INTENSITY GAS DISCHARGE LAMPS, ARC DISCHARGING TUBES AND MANUFACTURING METHOD |
-
1989
- 1989-05-09 JP JP11555489A patent/JPH0752639B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02295060A (ja) | 1990-12-05 |
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