JPH0752440B2 - 複合マルチメディアオブジェクト構成方法 - Google Patents

複合マルチメディアオブジェクト構成方法

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JPH0752440B2
JPH0752440B2 JP25664892A JP25664892A JPH0752440B2 JP H0752440 B2 JPH0752440 B2 JP H0752440B2 JP 25664892 A JP25664892 A JP 25664892A JP 25664892 A JP25664892 A JP 25664892A JP H0752440 B2 JPH0752440 B2 JP H0752440B2
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media
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multimedia object
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秀和 坂上
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば操作者が計算機
上で複合マルチメディアオブジェクトを作成する作業を
支援するマルチメディアオーサリングツールを実現する
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオやオーディオなどの時間に関する
属性を持つ複数のメディアオブジェクトを組み合わせて
一つの作品(複合マルチメディアオブジェクト)を作成
する際には、オーサリングツールやエディタと呼ばれる
編集システムを用いて、編集作業を行う。編集システム
は、何らかの形でメディアオブジェクト間の同期関係を
定義して、最終的に一つの複合マルチメディアオブジェ
クトを構成する作業を支援するものである。なおメディ
アオブジェクトとは、複合マルチメディアオブジェクト
の部品となる、ビデオやオーディオなどの個々のメディ
アデータのことである。
【0003】従来の編集システムでは、各メディアオブ
ジェクトを配置するために一つの時間軸を定義し、その
時間軸上に操作者がメディアオブジェクトを並べて行く
というタイムラインモデル形式を取っている。
【0004】このモデルでは一般的に、図2(a)およ
び図2(b)に示すように横方向の時間軸に沿った複数
のトラックを用意し、各トラック上に一つのメディアオ
ブジェクトを割り当てている。メディアオブジェクト
は、その時間長に比例する大きさの矩形として表示さ
れ、操作者はマウスによる操作などで、時間軸と矩形の
大きさとの関係を考慮しながら個々のメディアオブジェ
クトをこのトラック上に配置することによってメディア
オブジェクト間の同期を指定することになる。
【0005】このタイムラインモデル形式によるメディ
アオブジェクトの配置は各トラックが完全に独立であ
り、複数のメディアオブジェクトの同期関係は、時間軸
上の同じ座標に配置されることによって記述される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
式においては、複合マルチメディアオブジェクトを構お
よび修正する際に、以下の問題点が存在した。
【0007】(1)柔軟性がない メディアオブジェクトに伸縮性がないため、二つのメデ
ィアオブジェクトを組み合わせるときに、一方の長さに
応じて他方の長さが動的に対応する仕組みがない。
【0008】例えば、あるシーンとBGMを組み合わせ
て、そのシーンとBGMが同時に終わるような複合マル
チメディアオブジェクトを作成する場合を考える。すな
わち、BGMはシーン1の長さと同じになるように切り
出して利用することになる。このとき、従来のタイムラ
インモデルによる編集システムでは、図3(a)に示す
ように、トラック1にシーン1、トラック2にBGMを
割り当てて、操作者が時間軸を基準としてシーン1の最
後とBGMの最後が一致するように操作者が配置する。
【0009】この複合マルチメディアオブジェクトに対
し、シーン1の長さが初めに意図していたものより長く
なる場合、従来の方式では、図3(b)のようにBGM
の長さはそのままであり、シーン1の最後とBGMの最
後を一致させるためには、図3(c)のように操作者自
身の手でBGMを長く変更しなければならない。
【0010】(2)修正が困難 タイムライン形式による従来の同期指定では、複数のメ
ディアオブジェクト間のどの位置が本当に同期すべき点
なのかが明示されていないため、すでに作成済みの複合
マルチメディアオブジェクトの一部を修正する際に、関
連してどのオブジェクトを修正しなければならないかが
不明であり、操作者の責任で管理しなければならい。
【0011】例えば、図4(a)に示される複合マルチ
メディアオブジェクトは、Video4の開始と時にV
ideo2が始まり、Video4の終了と同時にVi
deo3が終了するという一組みの複合メディアオブジ
ェクト(これを複合メディアオブジェクト1とする)
と、Video1とAudio1を組み合わせたもので
ある。全体としては、Video1とAudio1が同
時に開始し、Video1が終了後しばらくしてから複
合メディアオブジェクト1が開始する。そして複合メデ
ィアオブジェクト1の終了とAudio1の終了が一致
するという複合マルチメディアオブジェクトの例であ
る。
【0012】この複合マルチメディアオブジェクトの一
部を修正する場合を考える。例えばAudio1を、長
いものに変更するとする。サイズの変更に伴い、Aud
io1との同期関係にあったVideo4の開始位置を
変更しなければならず、さらにVideo4との同期関
係にあったVideo2およびVideo3について
も、開始位置の変更の必要がある。これらの変更は、全
て編集する操作者の責任において行わなければならず、
複雑な複合マルチメディアオブジェクトを作成/修正の
作業が非効率的である。
【0013】(3)部品としての再利用性が低い 既に作成してある複合マルチメディアオブジェクトの一
部もしくは全部を、他の複合マルチメディアオブジェク
トを作成するときの部品として利用できない。これは、
複合マルチメディアオブジェクトの同期指定が、時間軸
上での絶対的な座標によってなされているため、他の複
合マルチメディアオブジェクトに組み込む際にその絶対
座標をそのまま適用できないからである。従って、ある
複合マルチメディアオブジェクトから、その一部のみを
変更した複合マルチメディアオブジェクトを作成する際
にも、最初から全て作り直さなければならない。
【0014】例えば、図5(a)は、映像と効果音を一
組みの部品とし(部品1とする)、英語のナレーション
と日本語の字幕を一組みの部品(部品2とする)とを組
み合わせて、複合マルチメディアオブジェクトを作成し
た例である。この部品2の部分を日本語のナレーション
と英語の字幕からなる部品3に入れ換えて新しい複合マ
ルチメディアオブジェクトを作成する場合、従来の方式
で構成すると部品1の部分も含めて全体を作り直さなけ
ればならず、部品1の再利用が困難である。
【0015】このように、従来の複合マルチメディアオ
ブジェクト構成方式には解決すべき問題があった。
【0016】本発明の目的は、上記の問題を解決し、利
用者にとって作成/修正が容易に行え、さらに作成した
複合マルチメディアオブジェクトを他の複合マルチメデ
ィアオブジェクトを作成する際の部品として再利用可能
な複合マルチメディアオブジェクト構成方式を実現する
と共に、本発明での複合マルチメディアオブジェクト構
成方式に基づいて作成された複合マルチメディアオブジ
ェクトを再生するための再生方式を実現することであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明においては、以下
の手法を用いることにより前述の問題を解決する。
【0018】本願第1の発明は、計算機上でビデオやオ
ーディオなどの時間に関する次元を持つメディアデータ
を複数個組み合わせて複合マルチメディアオブジェクト
を構成する方法において、前記メディアデータおよび前
記メディアデータ間の結合部分に対して、時間に関する
伸縮属性を導入し、前記伸縮属性により複合マルチメデ
ィアオブジェクトを構成することを特徴とする。
【0019】本願第2の発明は、前記伸縮属性がメディ
アオブジェクトの自然長及び最大縮み量を有し、複数の
メディアオブジェクトを時間的に連続に複合する際に、
前記複数のメディアオブジェクトの自然長の和より短い
複合マルチメディアオブジェクトを作成する場合には、
前記複数のメディアオブジェクトが持つ最大縮み量の比
を求め、該最大縮み量の比に応じて各々のメディアオブ
ジェクトを縮小し前記複合マルチメディアオブジェクト
を作成することを特徴とする。
【0020】本願第3の発明は、前記伸縮属性がメディ
アオブジェクトの自然長及び最大伸び量を有し、複数の
メディアオブジェクトを時間的に連続に複合する際に、
前記複数のメディアオブジェクトの自然長の和より長い
複合マルチメディアオブジェクトを作成する場合には、
前記複数のメディアオブジェクトが持つ最大伸び量の比
を求め、該最大伸び量の比に応じて各々のメディアオブ
ジェクトを伸ばし前記複合オブジェクトを作成すること
を特徴とする。
【0021】本願第4の発明は、前記伸縮属性がメディ
アオブジェクトの自然長、最大縮み量及び最大伸び量を
有し、複数のメディアオブジェクトを時間的に並列に複
合する際に、前記複数のメディアオブジェクトの長さの
取り得る共通範囲を求め、全ての前記複数のメディアオ
ブジェクトの前記自然長が前記共通範囲以内であれば、
前記前記複数のメディアオブジェクトの中で最大の自然
長を前記複合オブジェクトの自然長とし、前記共通範囲
の下界を前記複合オブジェクトの最大縮み量とし、前記
共通範囲の上界を前記複合オブジェクトの最大伸び量と
し、前記複数のメディアオブジェクトの中で前記自然長
が前記共通範囲外のものがあれば、前記共通範囲の最大
値を前記複合オブジェクトの自然長とし、前記共通範囲
の下界を前記複合オブジェクトの最大縮み量とし、前記
複合オブジェクトの最大伸び量を0として複合マルチメ
ディアオブジェクトを構成することを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明の複合マルチメディアオブジェクト構成
方式の基本原理は、複合マルチメディアオブジェクトの
部品となるすべてのメディアオブジェクトに対して伸縮
属性を導入することにより、複合マルチメディアオブジ
ェクト構成作業において、個々のメディアオブジェクト
間の同期設定の繁雑さを軽減すると共に、作成した複合
マルチメディアオブジェクトの部品としての再利用性を
高め、修正の際の操作の繁雑さを軽減することを狙った
ものである。
【0023】
【実施例】初めにメディアオブジェクトの伸縮属性の導
入法について説明する。
【0024】図6に示すように、各メディアオブジェク
トは、「natural(自然長)」、「shrink
(最大縮み量)」、「stretch(最大伸び量)」
の3つのパラメータから構成される。したがって、ある
メディアオブジェクトに対して伸縮に関する外力がかか
らない場合(伸ばされたり縮められたりしない場合)は
naturalパラメータで表される大きさとなる。ま
た、メディアオブジェクトの最大伸び量はstretc
hパラメータで表されるので、最も伸ばされた場合のメ
ディアオブジェクトの大きさは、natural +
stretchで表される大きさになる。
【0025】縮む場合も同様に、メディアオブジェクト
の最大縮み量はshrinkパラメータで表されるの
で、最も縮められた場合のメディアオブジェクトの大き
さは、natural − shrink で表される
大きさになる。
【0026】また複合マルチメディアオブジェクトを構
成するときの、メディアオブジェクト間の結合部分につ
いても、これをメディアオブジェクトの特殊な例の一つ
であるとして扱い、上記のメディアオブジェクトと同じ
伸縮属性を導入する。ここでは、このメディアオブジェ
クト間の結合部分のことをTemporalGlueと
呼ぶ。
【0027】TemporalGlueの導入により、
従来の方式では単なる時間的空白として扱われていたメ
ディアオブジェクト間の結合部分が、自在に伸縮できる
一つのメディアオブジェクトとして扱えることになる。
【0028】上記のように伸縮属性を与えられたメディ
アオブジェクトを組み合わせて、複合マルチメディアオ
ブジェクトを作成するための操作を行う複合オブジェク
トについて説明する。
【0029】(a)時間的に連続にメディアオブジェク
トを複合する複合オブジェクト 本発明では、時間的に連続にメディアオブジェクトを複
合する複合オブジェクトを StartEndBox
と呼ぶ。StartEndBoxは、複数のメディアオ
ブジェクトを時間的に連続に複合して、新たな複合マル
チメディアオブジェクトを作成する操作を行う複合オブ
ジェクトである。StartEndBoxオブジェクト
を用いて作成された複合マルチメディアオブジェクトの
伸縮は、複合要素の各メディアオブジェクトの伸縮属性
によって決定される。図7に、複数のメディアオブジェ
クトを時間的に連続に複合する場合の伸縮量について示
す。
【0030】図7では、(natural,shrin
k,stretch) の各伸縮パラメータが(10,
2,7)のメディアオブジェクトAと、(15,10,
1)のメディアオブジェクトBの2つを時間的に連続に
複合した場合を示している。この2つのメディアオブジ
ェクトをStartEndBoxオブジェクトで複合す
ることによって作成した複合マルチメディアオブジェク
トをCとする。
【0031】以下にこの複合マルチメディアオブジェク
トCの伸縮属性の値の計算法を説明する。
【0032】Cの自然な状態での大きさは、AとBのn
aturalの和で表されるが、この場合は 10+1
5で25である。
【0033】ここで例えば、全体を25から19まで縮
める場合、全体の縮み量は6である。この縮み量 6
をAとBで負担することになるが、この負担量はAとB
のshrinkパラメータの比によって配分する。すな
わち、Aのshrinkは10であり、Bのshrin
kは2であるので、図7の下段で示す計算式で表される
ようにAの縮み量は1、Bの縮み量は5となる。
【0034】2個以上のメディアオブジェクトを時間的
に連続に複合した場合の複合マルチメディアオブジェク
トを縮める場合も、各構成要素のメディアオブジェクト
のshrinkパラメータの比によって全縮み量を比例
配分する。
【0035】この複合マルチメディアオブジェクトCを
伸ばす場合は、AおよびBの伸び量の算出方法は、縮め
るときとは逆に stretchパラメータの比によっ
て分配する。
【0036】2個以上のメディアオブジェクトを時間的
に連続に複合した場合の複合マルチメディアオブジェク
トを伸ばす場合も、各構成要素のメディアオブジェクト
のstretchパラメータの比によって全伸び量を比
例配分する。
【0037】以上が、StartEndBoxオブジェ
クトによる時間的に連続にメディアオブジェクトを複合
した場合の、複合マルチメディアオブジェクトの伸縮属
性の決定方法である。
【0038】(b)時間的に並列にメディアオブジェク
トを複合する複合オブジェクト 本発明では、時間的に並列にメディアオブジェクトを複
合する複合オブジェクトを TopBottomBox
と呼ぶ。
【0039】TopBottomBoxは、複数のメデ
ィアオブジェクトを時間的に並列に複合して、新たな複
合マルチメディアオブジェクトを作成する複合オブジェ
クトである。
【0040】TopBottomBoxオブジェクトを
用いて作成された複合マルチメディアオブジェクトの伸
縮は、複合要素の各メディアオブジェクトの伸縮属性に
よって決定される。図8に、複数のメディアオブジェク
トを時間的に並列に複合する場合の伸縮量について示
す。
【0041】図8では、(natural,shrin
k,stretch)の各伸縮パラメータが(10,
2,7)のオブジェクトAと、(15,10,1)のオ
ブジェクトBの2つのメディアオブジェクトを時間的に
並列に複合した場合を示している。この2つのメディア
オブジェクトをTopBottomBoxオブジェクト
で複合することによって作成した複合マルチメディアオ
ブジェクトをCとする。
【0042】以下にこの複合マルチメディアオブジェク
トCの伸縮属性の値の計算法を説明する。
【0043】まず、並列に複合する各メディアオブジェ
クトの伸縮属性からそのメディアオブジェクトの取り得
る大きさを計算する。図8の場合、Aの大きさとして取
り得る値は、その伸縮パラメータの値から計算すると、
10−2 の 8 から、10+7の17までの間であ
る。また、Bの大きさとして取り得る値は、その伸縮パ
ラメータの値から計算すると、15−10の5から、1
5+1の16までの間である。
【0044】次に全てのメディアオブジェクトの大きさ
として取り得る値の共通範囲を求める。図8の場合、8
から16までである。
【0045】この共通範囲に全ての複合されるメディア
オブジェクトのnaturalパラメータの値が収まっ
ていれば、これらのnaturalの値のなかで最大の
ものを複合マルチメディアオブジェクトの自然長(na
tural)と決定する。
【0046】この場合のshrinkの値は、「共通範
囲の上界 − 複合マルチメディアオブジェクトの自然
長」になり、stretchの値は、「複合マルチメデ
ィアオブジェクトの自然長 − 共通範囲の下界」とな
る。
【0047】図8の場合は、AおよびBのnatura
l値が10と15であるので、ともに共通範囲に収まっ
ている。したがって、Cの自然長はAとBのnatur
al値の中から最大値を取って15となる。
【0048】また、Cのstretchは16−15の
1、shrinkは15−8の7となる。
【0049】共通範囲に全ての複合されるメディアオブ
ジェクトのnaturalの値が収まらない場合は、共
通範囲の上界を複合マルチメディアオブジェクトの自然
長とする。
【0050】この場合のshrinkの値は、「共通範
囲の上界(=複合マルチメディアオブジェクトの自然
長) − 共通範囲の下界」になり、stretchは
0となる。
【0051】以上が、TopBottomBoxオブジ
ェクトによる時間的に並列にメディアオブジェクトを複
合した場合の、複合マルチメディアオブジェクトの伸縮
属性の決定方法である。
【0052】図1に、StartEndBoxとTop
BottomBoxを用いて複数のメディアオブジェク
トを組み合わせて複合マルチメディアオブジェクトを作
成する際、および、作成済みの複合マルチメディアオブ
ジェクトを修正する際の、複合マルチメディアオブジェ
クトの伸縮属性値の決定方法について示す。
【0053】全体は大きく分けて複合メディアオブジェ
クト長決定部と単一オブジェクト長決定部から構成され
る。
【0054】複合メディアオブジェクト長決定部は主に
TopBottomBoxオブジェクトで複合されたマ
ルチメディアオブジェクトの伸縮属性値を決定し、単一
オブジェクト長決定部は主にStartEndBoxオ
ブジェクトで複合されたマルチメディアオブジェクトの
伸縮属性値を決定する。
【0055】1で入力された各メディアオブジェクトの
伸縮属性値は、3のコンポーネント検査部に送られる。
コンポーネント検査部はStartEndBoxオブジ
ェクトによって時間的に連続に複合されたメディアオブ
ジェクトについて、その大きさの取り得る範囲が検査さ
れる。
【0056】StartEndBoxで囲まれた領域ご
とに計算された大きさの取り得る範囲は、4の共通長検
査部に送られる。4では、TopBottomBoxオ
ブジェクトによって時間的に並列に複合されたメディア
オブジェクトについて、その構成要素のメディアオブジ
ェクトの大きさの取り得る範囲の共通範囲が計算され
る。
【0057】ここで、大きさの共通範囲が得られなけれ
ば、5の警告発生部へ行き伸縮属性値の修正を促す。修
正を行う場合は5−1の伸縮属性修正部に行き、警告が
無視されれば5−2のエラー処理部へ行く。4で得られ
た共通範囲は6の最適オブジェクト長判断部へ渡され
る。ここでは、時間的に並列に複合される要素メディア
オブジェクトのnaturalパラメータが共通長の範
囲に収まっていれば「各naturalのうち最大のも
の」を複合オブジェクト長とし、その他の場合は「共通
長の範囲の最大値」を複合オブジェクト長として決定す
る。
【0058】以上が複合メディアオブジェクト長決定部
の構成である。
【0059】ここまでで、StartEndBoxオブ
ジェクトやTopBottomBoxオブジェクトを用
いて構成された複合マルチメディアオブジェクトの全体
としての伸縮属性値パラメータ(natural, s
hrink, stretch)が決定する。
【0060】単一オブジェクト長決定部では、複合メデ
ィアオブジェクト長決定部 Aで決定された複合マルチ
メディアオブジェクトの伸縮属性値をを基準として、複
合メディアオブジェクト内に含まれる全てのコンポーネ
ント(StartEndBoxオブジェクトで複合され
たマルチメディアオブジェクト)内のメディアオブジェ
クトの伸縮属性値が決定される。各コンポーネントごと
に伸縮機構(8−1)または縮小機構(8−2)に渡さ
れ、最終的に単一オブジェクトの長さが決定される。
【0061】8−1の伸縮機構および8−2の縮小機構
では、StartEndBoxオブジェクトの複合規則
に基づいて伸縮属性値に比例する量の伸縮を行う。
【0062】以上で複合マルチメディアオブジェクト内
に含まれる全ての構成要素の時間的大きさが決定され
る。
【0063】既に作成済みの複合マルチメディアオブジ
ェクトに対して修正や変更を加える場合は、5−1の伸
縮属性値修正部で修正が加えられた後に、その結果が3
のコンポーネント検査部に送られ、以降は新規入力の場
合と同様の手順で全てのメディアオブジェクト長が決定
される。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の複
合マルチメディアオブジェクト構成方式では、以下の効
果を特徴として備える。
【0065】本発明の複合マルチメディア構成方式で
は、複合マルチメディアの構成要素となるすべてのメデ
ィアオブジェクトと、メディアオブジェクト間を結合す
る部分(TemporalGlue)に対し伸縮属性を
導入し、メディアオブジェクトの伸縮機構をメディアオ
ブジェクト自身に埋め込む形になっている。
【0066】従って、使用者が複合マルチメディアオブ
ジェクトを構成する際に、メディアオブジェクト間の同
期の指定については、メディアオブジェクトを時間的に
連続に複合する操作と、時間的に並列に複合する操作の
みを行うだけであり、メディアオブジェクト間の微調整
作業はオブジェクト自身が自動的に行うため、操作者の
作業が大幅に軽減する。
【0067】また、本発明の複合マルチメディアオブジ
ェクト構成方式では、従来の方式のように時間軸上にメ
ディアオブジェクトを配置するのではなく、時間的に連
続に複数のメディアオブジェクトを複合して一つのメデ
ィアオブジェクトにするためのStartEndBo
x、時間的に並列に複数のメディアオブジェクトを複合
して一つのメディアオブジェクトにするためのTopB
ottomBoxなどの複合オブジェクトを用いて、部
品を組み立てて行く方式である。
【0068】従って、複合マルチメディアオブジェクト
の、ある部分を形成する一まとまりの意味を持った部品
を作成することが可能となっている。
【0069】このため、この部品を一つのメディアオブ
ジェクトとして扱ってさらに複雑な複合マルチメディア
オブジェクトを構成することが可能であり、その部品の
配置を変更する際には、一つのメディアオブジェクトの
配置を修正するかの如く操作することが可能であり、従
来の方式のように関連する部品を全て修正するという作
業の繁雑さを軽減することが出来る。
【0070】また、操作者が既に作成済みの複合マルチ
メディアオブジェクトの修正を行う場合も、操作者は伸
縮属性値の変更のみで対処可能であり、従来の方式では
必要であった、関連する全てのオブジェクトの修正とい
う作業が不要となる。
【0071】例えば図9(a)は、あるシーンのメディ
アオブジェクトとBGMのメディアオブジェクトを組み
合わせて、そのシーンとBGMが同時に終わる様な複合
マルチメディアオブジェクトを作成する例である。
【0072】この場合は、図9(a)のようにシーン1
のメディアオブジェクトに対して、BGMとTempo
ralGlueオブジェクトをStartEndBox
で複合したメディアオブジェクトを用意し、それらを図
9(b)のようにTopBottomBoxで複合する
ことによって作成できる。このとき、BGMの開始位置
は、TemporalGlueの部分が伸縮することに
よって、適当な位置に自動的に配置する。
【0073】また、図9(c)のようにシーン1を大き
さの違うものに変更しても、この複合マルチメディアオ
ブジェクトはTemporalGlueの部分が伸縮す
ることにより、全体の構造を保存したままの修正を容易
に行うことができ、従来方式のように、新たに複合マル
チメディアオブジェクトを構成する作業と較べて、大幅
に工数を軽減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合マルチメディアオブジェクト構成
方式を用いたメディアオブジェクトの伸縮属性を決定す
る方法を示したものである。
【図2】従来のタイムラインモデルを用いて複合マルチ
メディアオブジェクトを構成する様子を示したものであ
る。
【図3】従来のタイムラインモデルによる編集システム
での一編集例を示したものである。
【図4】従来のタイムラインモデルによる編集システム
での一編集例を示したものである。
【図5】本発明の一実施例を用いて、複合マルチメディ
アオブジェクトを構成する様子を示したものである。
【図6】本発明によるメディアオブジェクトの伸縮属性
について示したものである。
【図7】本発明によるメディアオブジェクトの伸縮属性
を利用して、二つのメディアオブジェクトを時間的に連
続に複合してできる複合マルチメディアオブジェクトの
伸縮属性値の計算法を示した図である。
【図8】本発明によるメディアオブジェクトの伸縮属性
を利用して、二つのメディアオブジェクトを時間的に並
列に複合してできる複合マルチメディアオブジェクトの
伸縮属性値の計算法を示した図である。
【図9】本発明の効果を示す図であり、複数のメディア
を組み合わせて複合マルチメディアオブジェクトを作成
する様子を示したものである。
【符号の説明】
1 伸縮パラメータの入力 2 新規オブジェクトの挿入、削除 3 コンポーネント検査部 4 共通長検査部 5 警告発生部 5−1 伸縮属性値修正部 5−2 エラー処理部 6 最適オブジェクト長判断部 7 複合オブジェクト長さ決定 8−1 伸長機構 8−2 縮小機構 9 単一オブジェクト長決定 10 全オブジェクト長決定

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算機上でビデオやオーディオなどの時
    間に関する次元を持つメディアデータを複数個組み合わ
    せて複合マルチメディアオブジェクトを構成する方法に
    おいて、前記メディアデータおよび前記メディアデータ
    間の結合部分に対して、時間に関する伸縮属性を導入
    し、前記伸縮属性により複合マルチメディアオブジェク
    トを構成することを特徴とする複合マルチメディアオブ
    ジェクト構成方法。
  2. 【請求項2】 前記伸縮属性がメディアオブジェクトの
    自然長及び最大縮み量を有し、複数のメディアオブジェ
    クトを時間的に連続に複合する際に、前記複数のメディ
    アオブジェクトの自然長の和より短い複合マルチメディ
    アオブジェクトを作成する場合には、前記複数のメディ
    アオブジェクトが持つ最大縮み量の比を求め、該最大縮
    み量の比に応じて各々のメディアオブジェクトを縮小し
    前記複合マルチメディアオブジェクトを作成することを
    特徴とする請求項1記載のマルチメディアオブジェクト
    構成方法。
  3. 【請求項3】 前記伸縮属性がメディアオブジェクトの
    自然長及び最大伸び量を有し、複数のメディアオブジェ
    クトを時間的に連続に複合する際に、前記複数のメディ
    アオブジェクトの自然長の和より長い複合マルチメディ
    アオブジェクトを作成する場合には、前記複数のメディ
    アオブジェクトが持つ最大伸び量の比を求め、該最大伸
    び量の比に応じて各々のメディアオブジェクトを伸ばし
    前記複合オブジェクトを作成することを特徴とする請求
    項1記載のマルチメディアオブジェクト構成方法。
  4. 【請求項4】 前記伸縮属性がメディアオブジェクトの
    自然長、最大縮み量及び最大伸び量を有し、複数のメデ
    ィアオブジェクトを時間的に並列に複合する際に、前記
    複数のメディアオブジェクトの長さの取り得る共通範囲
    を求め、全ての前記複数のメディアオブジェクトの前記
    自然長が前記共通範囲以内であれば、前記前記複数のメ
    ディアオブジェクトの中で最大の自然長を前記複合オブ
    ジェクトの自然長とし、前記共通範囲の下界を前記複合
    オブジェクトの最大縮み量とし、前記共通範囲の上界を
    前記複合オブジェクトの最大伸び量とし、 前記複数のメディアオブジェクトの中で前記自然長が前
    記共通範囲外のものがあれば、前記共通範囲の最大値を
    前記複合オブジェクトの自然長とし、前記共通範囲の下
    界を前記複合オブジェクトの最大縮み量とし、前記複合
    オブジェクトの最大伸び量を0として複合マルチメディ
    アオブジェクトを構成することを特徴とする請求項1に
    記載の複合マルチメディアオブジェクト構成方法。
JP25664892A 1992-09-25 1992-09-25 複合マルチメディアオブジェクト構成方法 Expired - Lifetime JPH0752440B2 (ja)

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