JPH0752393Y2 - 可変容量型気体圧縮機 - Google Patents

可変容量型気体圧縮機

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JPH0752393Y2
JPH0752393Y2 JP1989022467U JP2246789U JPH0752393Y2 JP H0752393 Y2 JPH0752393 Y2 JP H0752393Y2 JP 1989022467 U JP1989022467 U JP 1989022467U JP 2246789 U JP2246789 U JP 2246789U JP H0752393 Y2 JPH0752393 Y2 JP H0752393Y2
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JP
Japan
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control plate
piston
spring
gas compressor
pin
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JP1989022467U
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JPH02114789U (ja
Inventor
禎 足立
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セイコー精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は熱負荷およびエンジン回転数の変化に対応して
自由に容量を変化できる容量可変型気体圧縮機に関し、
特にカークーラーやその他の比較的小型冷凍装置に用い
られるロータリベーン型の容量可変型気体圧縮機に関す
る。
《従来の技術》 従来、乗用車等の冷房に用いられる気体圧縮機は、エン
ジンルーム内に設けられ、エンジンのクランクシャフト
プーリからVベルト駆動されて圧縮機側に装着された電
磁クラッチで駆動側と断続するように構成されている。
一方、この種気体圧縮機の能力は、エンジンの回転速度
に比例して向上するが、このことは逆に高速度で走行し
た場合には気体圧縮機が高速で回転駆動するために、車
室内を過冷房気味にしてしまう原因になるとともに、こ
れに比例して燃費も増大するという欠点がある。特にロ
ータリ式の気体圧縮機においてはこのような傾向が著し
い。
この対策としては、気体圧縮機の回転駆動速度に応じて
冷媒ガスの圧縮作業室の容量を可変にさせる容量可変型
気体圧縮機が用いられている。
この従来の可変容量型気体圧縮機について第3図ないし
第6図をもとに説明する。すなわち、この容量可変型気
体圧縮機は圧縮機本体1とこの本体1を気密に包囲する
一端開口型のケーシング2とこのケーシング2の開口端
面に取付けられたフロントヘッド3を備えている。
圧縮機本体1は内周楕円筒状のシリンダブロック4とこ
のシリンダブロック4の両側に取付けられたフロントサ
イドブロック5およびリヤサイドブロック6とを有し、
これによって形成された楕円筒状のシリンダ室内にはロ
ータ軸7と一体で、かつその周囲にその半径方向に設け
られたベーン溝7′に進退自在な5枚のベーン8を装着
した充実円筒状のロータ9が回転自在に横架されてい
る。
フロントサイドブロック5とシリンダブロック4との間
には略円板状の制御プレート15が軸着され、この制御プ
レート15は所定角度内で回動自在に構成されている。
制御プレート15の周縁部に凹部16,16が180°対向した位
置にそれぞれ凹設されており、この凹部16,16を通じて
フロントサイドブロック5の連通孔17とシリンダ室12と
が連通している。
制御プレート15は、後述の制御プレート駆動機構により
高速回転時に第5図中時計方向に回転移動し、シリンダ
室12の内壁とロータ9の外壁とで囲まれた部屋、すなわ
ち圧縮作業室が小容量となり、一方低速運転時に第5図
中反時計方向に制御プレート15が回転し、圧縮作業室が
最大容量となるように変化する。
ロータ9が回転駆動されると、フロントヘッド3に設け
られた吸気孔18からを介して吸気室11内に導入された低
圧の冷媒ガスは、第3図の実線矢印で示すようにフロン
トサイドブロック5に貫通形成された連通孔17を経てシ
リンダ室12内に吸込まれて圧縮され、圧縮された高圧ガ
スは、吐出ポート19および吐出弁20を経てシリンダ4と
ケーシング2の内周等で形成される間隙部に吐出し、さ
らにリヤサイドブロック6に設けられた連絡孔(図示せ
ず)を経てこのブロック6の背部に設けられた油分離機
22で油を分離され、第3図破線矢印で示すようにケーシ
ング2の後部空間から吐出口23を経て外部へ吐出され
る。
制御プレート15を回転移動させるための制御プレート駆
動機構aは、バネ圧と吸入圧とで前後するピストン24か
ら構成されている。
すなわち、フロントサイドブロック5とフロントヘッド
3との間に形成される吸気室11内にはピストン24がロー
タ軸7と直交する方向に配置されており、このピストン
24はフロントヘッド3からピストン24の長さとほぼ同じ
に外方へ突出したシリンダ室3a内に収納されている。ピ
ストン24はその一端24aが吸気室11内に臨み、吸入圧が
作用している。また、他端24bには大気圧が作用してい
るとともに、支持筒30内に設けられたスプリング25のバ
ネ圧により常時吸気室11側に付勢するよう押圧されてい
る。
制御プレート15の面上には駆動ピン26が立設されてお
り、このピン26はフロントサイドブロック5に弓状に開
設された長穴27を貫通して吸気室11側にその先端26aを
臨ませているとともに、この駆動ピン26の先端26aはピ
ストン24の先端に設けられた係合凹部28内に遊嵌されて
いる。
従って、スプリング25のバネ圧と吸気室11内の吸入圧と
の差により、ピストン24は進退(前後)動作を行ない、
バネ圧と吸入圧がバランスした位置にて停止する。そし
てこの前後動作に伴い係合凹部28内に遊嵌された駆動ピ
ン26は係合凹部28内で制御プレート15の軸芯回りに回転
し、これにより制御プレート15が所望角度回転すること
ができる。例えば、吸気室11の圧力がバネ圧より低くな
ると、ピストン24はA方向に移動し、制御プレート15を
時計方向に回転し、容量を小さくし、この結果、吸入圧
が上昇し、バネ圧とバランスした位置で停止する。一
方、吸気室11の圧力がバネ圧より高いとB方向に移動
し、上記と逆の動作をする。
このように吸気室11の吸入圧に対応して、制御プレート
15が所望角度回転し、この制御プレート15の凹部16,16
の位置が変化して冷媒ガスの圧縮作業室容量を可変と
し、常に圧縮作業室内に吸入される吸入圧を一定値(ほ
ぼ2Kg/cm2が好ましい)に保つことができる。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、上記従来の可変容量型気体圧縮機におい
ては、制御プレート駆動機構はフロントヘッドから突出
した形状をしているため、気体圧縮機取付スペースが大
きくなるという欠点があった。
特に車両に搭載される場合にはエンジンルームは限られ
たスペースしかなく、外形形状の小さな気体圧縮機の出
現が待たれていた。
《課題を解決するための手段》 本考案は、上記課題解決のために一対のサイドブロック
間に設けられた内周略楕円筒状のシリンダブロックと、
該シリンダブロックと前記両サイドブロックによって形
成されるシリンダ室内に回転自在に横架されたロータ
と、該ロータに設けられたベーン溝に進退自在に装着さ
れたベーンと、前記ロータと前記一方のサイドブロック
間に回転自在に設けられた制御プレートと、該制御プレ
ートを回転駆動するための制御プレート駆動機構とを有
し、吸気室から吸入したガスを制御プレートで容量調節
してシリンダ室内で圧縮した後吐出する可変容量型気体
圧縮機において、前記制御プレート駆動機構は前記制御
プレートを駆動するためのピストン、スプリング及びピ
ンからなり、前記ピストンは一対の支持筒に移動自在に
挿入され、この両支持筒により両端支持されるととも
に、その先端が前記吸気室に臨み、前記スプリングは前
記ピストンの内側に位置しかつこのピストンを常時前記
吸気室側に付勢し、前記ピンは前記ピストン内側に存在
するスプリングと重なる位置であって、かつ前記ピスト
ンの略中央外周面側に突設して設けられ、そのピン先端
は前記フロントサイドブロックに設けられた長穴を貫通
し、さらに前記制御プレートに設けられた長溝に移動自
在に挿入されていることを特徴とする。
《作用》 本考案では、制御プレート駆動機構の大部分は吸気室内
に収納されるとともに、ピストンは吸気室内を前後動
し、制御プレートに設けられた長溝にピストンと一体的
に設けられたピンが係合して制御プレートが回転移動す
るように作用する。
《実施例の説明》 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
なお、従来と同一構成要素には同一符号を用い、これら
構成要素については説明が重複するため新規な部分につ
いて異なる符号を付して説明する。
第1図は本考案に係わる気体圧縮機本体1の断面図であ
って、上記従来の第4図に対応し、また第2図は第1図
のII-II線断面図であって上記従来の第6図に対応して
いる。
制御プレート15を回転移動させるための制御プレート駆
動機構aは、大部分がフロントヘッド3の内側(吸気室
11側)に位置し、かつロータ軸7と直交する方向に設け
られた支持筒30,31と、この支持筒30にスプリング25に
より常時吸気室11側に付勢されるピストン24が移動自在
に挿入されて構成されている。
ピストン24の先端は支持筒30と対向するもう一方の支持
筒31に移動自在に挿入されて支持されている。この支持
筒31の底部には孔32が設けられており、これにより支持
筒31内は吸気室11と連通されている。
ピストン24のほぼ中央部にはピストン外周両側にピン33
の一端が固定されている。つまりピン33はピストン内側
に存在するスプリング25と重なる位置であって、かつピ
ストン24の略中央外周面側に突設して設けられており、
ピン33の先端は制御プレート15の半径方向に長く設けら
れた長溝34に移動自在に挿入されている。このため、フ
ロントサイドブロック5には、このピン33の移動を許す
ようにピストン24の移動方向に長穴35が開口されている
とともに、支持筒31の側壁にもフロントサイドブロック
5に設けられた長穴35の長手方向と同じ位置にスリット
36が設けられている。従ってピストン24はその軸方向へ
移動可能であるがその回転は規制されるとともに、その
先端は常に吸気室11に臨んで位置されている。
なお、37は支持筒30の開口部に設けられたキャップであ
って、スプリング25の一方を支持する役目を有するとと
もに、外部との通気を許すように穴が設けられており、
ピストン24の移動が自由に行えるように構成されてい
る。
従って、制御プレート駆動機構aはピストン24、スプリ
ング25及びピン33から構成され、スプリング25のバネ圧
と吸気室11内の吸入圧との差圧によりピストン24を矢印
イ方向へ前後動するように作用する。このピストン24の
前後動に伴いピン33が制御プレート15をロータ軸7の軸
芯回りに回転移動させ、制御プレート15を所望角度の回
転位置に位置させることができる。
以上のように、本実施例にあっては、制御プレート駆動
機構aをピストン24、スプリング25及びピン33から構成
し、スプリング25はピストン24の内側に設け、ピン33は
スプリング25と重なる位置であって、かつピストン24の
略中央外周面側に突設したものである。このためピスト
ン24、スプリング25及びピン33の三部品が重なり、その
部品配置が密となり、またピストン突出部の長さを短く
し、このピストン24を収納する支持筒30の長さを短くし
てフロントヘッド3内に設けることができる。このため
制御プレート駆動機構aは気体圧縮機本体1から突出す
ることがなく、従って気体圧縮機本体1の外形形状を小
型化できる効果がある。
《効果》 本考案にあっては、制御プレート駆動機構をピストン、
スプリング及びピンから構成し、スプリングはピストン
の内側に設け、ピンはそのスプリングと重なる位置であ
って、かつピストンの略中央外周面側に突設したもので
ある。このためピストン、スプリング及びピンの三部品
が重なり、その部品配置が密となり、制御プレート駆動
機構の大部分を吸気室内に収納することができ、機器の
外形形状の小型化を図れる。従って、エンジンルーム等
の設置スペースの小さな場合にも効率よく設置すること
のできる気体圧縮機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係わる可変容量型気体圧縮機の側断面
図、第2図は第1図のII-II線断面図、第3図は従来の
可変容量型気体圧縮機の側断面図、第4図は第3図のIV
-IV線断面図、第5図は第4図のV−V線断面図および
第6図は第4図のVI-VI線断面図である。 1……気体圧縮機本体 2……ケーシング 3……フロントヘッド 4……シリンダブロック 5……フロントサイドブロック 6……リヤサイドブロック 11……吸気室 15……制御プレート 24……ピストン 25……スプリング 30……支持筒 31……支持筒 33……ピン 34……長溝 35……長穴 36……スリット a……制御プレート駆動機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のサイドブロック間に設けられた内周
    略楕円筒状のシリンダブロックと、該シリンダブロック
    と前記両サイドブロックによって形成されるシリンダ室
    内に回転自在に横架されたロータと、該ロータに設けら
    れたベーン溝に進退自在に装着されたベーンと、前記ロ
    ータと前記一方のサイドブロック間に回転自在に設けら
    れた制御プレートと、該制御プレートを回転駆動するた
    めの制御プレート駆動機構とを有し、吸気室から吸入し
    たガスを制御プレートで容量調節してシリンダ室内で圧
    縮した後吐出する可変容量型気体圧縮機において、 前記制御プレート駆動機構は前記制御プレートを駆動す
    るためのピストン、スプリング及びピンからなり、 前記ピストンは一対の支持筒に移動自在に挿入され、こ
    の両支持筒により両端支持されるとともに、その先端が
    前記吸気室に臨み、 前記スプリングは前記ピストンの内側に位置しかつこの
    ピストンを常時前記吸気室側に付勢し、 前記ピンは前記ピストン内側に存在するスプリングと重
    なる位置であって、かつ前記ピストンの略中央外周面側
    に突設して設けられ、そのピン先端は前記フロントサイ
    ドブロックに設けられた長穴を貫通し、さらに前記制御
    プレートに設けられた長溝に移動自在に挿入されている
    ことを特徴とする可変容量型気体圧縮機。
JP1989022467U 1989-02-28 1989-02-28 可変容量型気体圧縮機 Expired - Lifetime JPH0752393Y2 (ja)

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JPH02114789U JPH02114789U (ja) 1990-09-13
JPH0752393Y2 true JPH0752393Y2 (ja) 1995-11-29

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0765587B2 (ja) * 1986-11-04 1995-07-19 セイコー精機株式会社 気体圧縮機
JPH0730949Y2 (ja) * 1987-07-28 1995-07-19 株式会社豊田自動織機製作所 可変容量型ベ−ン圧縮機

Also Published As

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JPH02114789U (ja) 1990-09-13

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