JPH07518Y2 - 植生用アンカー - Google Patents
植生用アンカーInfo
- Publication number
- JPH07518Y2 JPH07518Y2 JP3990592U JP3990592U JPH07518Y2 JP H07518 Y2 JPH07518 Y2 JP H07518Y2 JP 3990592 U JP3990592 U JP 3990592U JP 3990592 U JP3990592 U JP 3990592U JP H07518 Y2 JPH07518 Y2 JP H07518Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anchor
- vegetation
- main body
- mat
- cross
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、人工的に造成された土
や岩の斜面、即ち、法面を緑化する目的で敷設される植
生用マット・ネットあるいはシート等を風雨、地震等に
よっても動かないように係止する植生用のアンカーに関
するものである。
や岩の斜面、即ち、法面を緑化する目的で敷設される植
生用マット・ネットあるいはシート等を風雨、地震等に
よっても動かないように係止する植生用のアンカーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】法面を緑化する手段として従来より種々
のものが提案されている。その中の1つとして、例え
ば、芝草や野草等の種子と肥料とを混合した客土を有す
る植生用マットを法面に敷き、図6に示すような先端部
11を尖らせると共に、上端部を斜め下方に折曲げた係
止部12を有する丸鋼棒のアンカー10を適宜個所に打
ち込んで植生用マットのずれ動きを防止していた。
のものが提案されている。その中の1つとして、例え
ば、芝草や野草等の種子と肥料とを混合した客土を有す
る植生用マットを法面に敷き、図6に示すような先端部
11を尖らせると共に、上端部を斜め下方に折曲げた係
止部12を有する丸鋼棒のアンカー10を適宜個所に打
ち込んで植生用マットのずれ動きを防止していた。
【0003】しかしながら、この丸鋼棒のアンカーは、
相対的に断面積が大きく地中に打ち込む際、土壌による
抵抗が増し、強力な力で打ち込まなければならず、その
打ち込みに多大な労力を要すると言う問題点があった。
また、上端の打ち込み部の面積が小さいので叩打しにく
いばかりでなく、正確な位置に打ち込むのが困難で施工
性が悪かった。
相対的に断面積が大きく地中に打ち込む際、土壌による
抵抗が増し、強力な力で打ち込まなければならず、その
打ち込みに多大な労力を要すると言う問題点があった。
また、上端の打ち込み部の面積が小さいので叩打しにく
いばかりでなく、正確な位置に打ち込むのが困難で施工
性が悪かった。
【0004】さらに、地中に打ち込んでも、土壌との接
触面積が少なく、抵抗力が弱いので水平方向の外力がか
かるとアンカーが弛緩して動いたり、抜けやすくなると
共に、押え面が折り曲げた係止部の一点で押えるので、
植生用アンカーとの密着度が悪くなり、施工後にマット
面から浮き上って確実にマットを固定することができな
い問題点があった。
触面積が少なく、抵抗力が弱いので水平方向の外力がか
かるとアンカーが弛緩して動いたり、抜けやすくなると
共に、押え面が折り曲げた係止部の一点で押えるので、
植生用アンカーとの密着度が悪くなり、施工後にマット
面から浮き上って確実にマットを固定することができな
い問題点があった。
【0005】また、丸鋼棒アンカーは、その形態上、積
重ねることができず、嵩高くなるので輸送時あるいは保
管時に広い場所を必要とし、かつ重いので持ち運びが大
変不便であり、特に広い施工場所では作業能率が著しく
悪くなると言う問題があった。
重ねることができず、嵩高くなるので輸送時あるいは保
管時に広い場所を必要とし、かつ重いので持ち運びが大
変不便であり、特に広い施工場所では作業能率が著しく
悪くなると言う問題があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記のよう
な諸問題を解決することを課題として研究開発されたも
ので、施工性が良好で迅速かつ容易に施工でき、法面に
敷設した植生用マットの草類の種子が発芽・生育するま
での長期間に亘って植生マット等の移動、滑動を防止で
きる植生用アンカーを提供することを目的とするもので
ある。
な諸問題を解決することを課題として研究開発されたも
ので、施工性が良好で迅速かつ容易に施工でき、法面に
敷設した植生用マットの草類の種子が発芽・生育するま
での長期間に亘って植生マット等の移動、滑動を防止で
きる植生用アンカーを提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案ではアンカー主体1の軸杆部2を横断面逆V
字状に形成し、該アンカー主体1の下端部を先鋭部3に
形成すると共に、上端部に軸杆部2の横断面よりも面積
が大きい翼状の打ち込み部4を設けた植生用アンカーを
開発し、採用した。
め、本考案ではアンカー主体1の軸杆部2を横断面逆V
字状に形成し、該アンカー主体1の下端部を先鋭部3に
形成すると共に、上端部に軸杆部2の横断面よりも面積
が大きい翼状の打ち込み部4を設けた植生用アンカーを
開発し、採用した。
【0008】
【作用】アンカー主体1は下端の先鋭部3と、断面積の
小さい逆V字状の軸杆部2の形状によって地中に打ち込
む際の抵抗が少なく、難なくスムーズに打ち込むことが
できる。また、地中に打ち込まれると、逆V字状の軸杆
部2により土壌との接触面積が大きくなって抵抗力が増
し、外力が加わっても動いたり、抜けたりすることがな
い。
小さい逆V字状の軸杆部2の形状によって地中に打ち込
む際の抵抗が少なく、難なくスムーズに打ち込むことが
できる。また、地中に打ち込まれると、逆V字状の軸杆
部2により土壌との接触面積が大きくなって抵抗力が増
し、外力が加わっても動いたり、抜けたりすることがな
い。
【0009】さらに、上端部が翼状の面積の広い打ち込
み部4となっているから、叩打しやすく、この打ち込み
部4が最後まで打ち込まれると、押圧面として作用し、
その左右の翼状の押圧面により接地面が大きくなって、
風雨や地震によってもマット面から浮き上ったりするこ
となく、マットを法面にびったり密着させて係止する。
み部4となっているから、叩打しやすく、この打ち込み
部4が最後まで打ち込まれると、押圧面として作用し、
その左右の翼状の押圧面により接地面が大きくなって、
風雨や地震によってもマット面から浮き上ったりするこ
となく、マットを法面にびったり密着させて係止する。
【0010】
【実施例】以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説
明すれば、1は鋼板を折曲加工して形成したアンカー主
体で、軸杆部2を長さ方向の全長に亘って90度の横断
面逆V字状に形成してある。
明すれば、1は鋼板を折曲加工して形成したアンカー主
体で、軸杆部2を長さ方向の全長に亘って90度の横断
面逆V字状に形成してある。
【0011】3はアンカー主体1の下端部を鋭角に形成
して刺き差し易くした先鋭部、4はアンカー主体の上端
部に設けた翼状の打ち込み部で、この打ち込み部4は、
軸杆部2の上端両側から斜め外方に拡がっていて、その
後面部を略100度の曲げ角度で湾曲形成したもので、
後面になるにつれて幅狭くなっていて、軸杆部2の横断
面よりも広面積の翼状に形成されている。
して刺き差し易くした先鋭部、4はアンカー主体の上端
部に設けた翼状の打ち込み部で、この打ち込み部4は、
軸杆部2の上端両側から斜め外方に拡がっていて、その
後面部を略100度の曲げ角度で湾曲形成したもので、
後面になるにつれて幅狭くなっていて、軸杆部2の横断
面よりも広面積の翼状に形成されている。
【0012】なお、上記実施例においては、軸杆部2の
逆V字状の角度を90度、打ち込み部4の曲げ角度を1
00度としたが、この角度に限定されるものでなく、適
宜変えられるのは勿論の事であり、また土壌の質によっ
ては、アンカー主体1に防腐剤をコーティングして使用
することもある。
逆V字状の角度を90度、打ち込み部4の曲げ角度を1
00度としたが、この角度に限定されるものでなく、適
宜変えられるのは勿論の事であり、また土壌の質によっ
ては、アンカー主体1に防腐剤をコーティングして使用
することもある。
【0013】このように構成した本考案の使用例を述べ
ると、山肌等の傾斜面に植生マットを縦横に順次敷設し
ていき、適宜個所にアンカー主体1を打ち込み、上端の
打ち込み部4で植生マットの表面を押圧密着させて係止
するものである。
ると、山肌等の傾斜面に植生マットを縦横に順次敷設し
ていき、適宜個所にアンカー主体1を打ち込み、上端の
打ち込み部4で植生マットの表面を押圧密着させて係止
するものである。
【0014】次に、本考案の植生アンカーを、実際に法
面の勾配が1:1・4の施工場所で使用した実験例を下
記に示す。なお、植生マットは、株式会社テザックのリ
ブマットグリーン(実公平3−20348号の肥料入り
のジュート繊維フェルト、育成基盤、種子付布の三者を
一体的に縫着したもの)を用いた。
面の勾配が1:1・4の施工場所で使用した実験例を下
記に示す。なお、植生マットは、株式会社テザックのリ
ブマットグリーン(実公平3−20348号の肥料入り
のジュート繊維フェルト、育成基盤、種子付布の三者を
一体的に縫着したもの)を用いた。
【0015】
【表1】
【0016】上記の表から明らかなように、本考案の植
生用アンカーを使用すると、施工法面において植生マッ
トをほとんど動かすことなく、発芽率もほぼ100%に
近く、充分効果のあることが証明された。
生用アンカーを使用すると、施工法面において植生マッ
トをほとんど動かすことなく、発芽率もほぼ100%に
近く、充分効果のあることが証明された。
【0017】
【考案の効果】以上のように、本考案の植生用アンカー
によれば、アンカー主体1の軸杆部2を横断面逆V字状
に形成し、該アンカー主体1の下端部を先鋭部3に形成
すると共に、上端部に軸杆部2の横断面よりも面積が大
きい翼状の打ち込み部4を設けたものであるから、アン
カー主体1の軸杆部2が逆V字状であり、その断面積が
小さいので土壌の抵抗が少なく円滑に打ち込込むことが
できる。
によれば、アンカー主体1の軸杆部2を横断面逆V字状
に形成し、該アンカー主体1の下端部を先鋭部3に形成
すると共に、上端部に軸杆部2の横断面よりも面積が大
きい翼状の打ち込み部4を設けたものであるから、アン
カー主体1の軸杆部2が逆V字状であり、その断面積が
小さいので土壌の抵抗が少なく円滑に打ち込込むことが
できる。
【0018】また、土壌中に打ち込まれると、軸杆部2
が逆V字状に形成されているから、土壌との接触面積が
大きくなり抵抗力が増し、外力がかかってもアンカー主
体1が弛緩したり、抜け出たりせず、いつまでも強固な
マット保持力が得られる。
が逆V字状に形成されているから、土壌との接触面積が
大きくなり抵抗力が増し、外力がかかってもアンカー主
体1が弛緩したり、抜け出たりせず、いつまでも強固な
マット保持力が得られる。
【0019】さらに、上端の打ち込み部4が翼状になっ
ているから、打ち込み時に、叩打しやすく、且つこの打
ち込み部4が最後まで打ち込まれると、マットに対し押
圧面として作用し、而もその押圧面は左右にあるためバ
ランスの良い押圧が可能であると共に接地面が大きくな
り、従って、風雨、地震等によってマット面から浮き上
がったり、伸びたりすることなく、マットを確実に係止
し、種子が発芽・生育するまで確実に植生マットの動き
を防止でき、斑のない良好な植生を充分に行い得て法面
保護を確実に図ることができる。
ているから、打ち込み時に、叩打しやすく、且つこの打
ち込み部4が最後まで打ち込まれると、マットに対し押
圧面として作用し、而もその押圧面は左右にあるためバ
ランスの良い押圧が可能であると共に接地面が大きくな
り、従って、風雨、地震等によってマット面から浮き上
がったり、伸びたりすることなく、マットを確実に係止
し、種子が発芽・生育するまで確実に植生マットの動き
を防止でき、斑のない良好な植生を充分に行い得て法面
保護を確実に図ることができる。
【図1】本考案の植生用アンカーの正面図である。
【図2】本考案の植生用アンカーの側面図である。
【図3】本考案の植生用アンカーの平面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】植生マットに打ち込んだ簡略図である。
【図6】従来の植生用アンカーの正面図である。
1 アンカー主体 2 軸杆部 3 先鋭部 4 打ち込み部
Claims (1)
- 【請求項1】 アンカー主体1の軸杆部2を横断面逆V
字状に形成し、該アンカー主体1の下端部を先鋭部3に
形成すると共に、上端部に軸杆部2の横断面よりも面積
が大きい翼状の打ち込み部4を設けたことを特徴とする
植生用アンカー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3990592U JPH07518Y2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 植生用アンカー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3990592U JPH07518Y2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 植生用アンカー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0594339U JPH0594339U (ja) | 1993-12-24 |
JPH07518Y2 true JPH07518Y2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=12565978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3990592U Expired - Lifetime JPH07518Y2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 植生用アンカー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07518Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101328995B1 (ko) * | 2010-07-20 | 2013-11-13 | 동림지앤텍(주) | 토사유출 방지용 매트 고정구 |
JP6131024B2 (ja) * | 2012-04-20 | 2017-05-17 | 山陽株式会社 | 組み合わせ杭及びシート類の取り付け方法 |
-
1992
- 1992-05-18 JP JP3990592U patent/JPH07518Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0594339U (ja) | 1993-12-24 |
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