JPH0751680A - 湖沼浄化装置 - Google Patents

湖沼浄化装置

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JPH0751680A
JPH0751680A JP19935993A JP19935993A JPH0751680A JP H0751680 A JPH0751680 A JP H0751680A JP 19935993 A JP19935993 A JP 19935993A JP 19935993 A JP19935993 A JP 19935993A JP H0751680 A JPH0751680 A JP H0751680A
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JP
Japan
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water
pipe
liquid chemical
float
discharging pipes
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Application number
JP19935993A
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English (en)
Inventor
Hisashi Ishikawa
久史 石川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロック化効率を向上して浄化能力を高め
る。 【構成】 フロート1に放水管3を放射状に設けた送水
管頂部2を取付け、該頂部2に折曲部と断面積変化部を
備えた送水管を介して水中ポンプ12を接続し、薬液注
入管15を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湖沼浄化装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】春から夏にかけて湖沼の表層の水温は上
がるが、水は熱を伝えにくいので、深層は低温のままで
ある。これらの表層と深層との間にあって急激な温度変
化をみせる層を躍層という。この状態では、上に暖めら
れた軽い水、下に冷たく重い水があるので、極めて安定
しており上下の水は混合しない。
【0003】逆に冬になると又は秋から冬は温度差がな
くなって循環状態となり、躍層という壁も消えて自然と
循環が行われ湖沼の表層もある程度綺麗になる。
【0004】水の表層は、藻類が一杯でも下層は全く違
い綺麗である。これは、太陽光が水中で5m以上の所に
達しないので、深い所では藻類は生存しないためであ
る。つまり、太陽光が制御因子となっている。5mより
浅い所では、冬期、上下層の水温は、下層の方が高くな
るので、上昇して循環状態となり、藻類は垂直分布して
生存する。また、夏期は表層の水温が上昇し下層は温度
が低いので、自然循環が行われず水面一杯に藻が生存し
て障害が起こる。
【0005】この藻類の浄化には、従来からポリ塩化ア
ルミニウム又は硫配銅などの薬注により、藻類を包んで
塊状化すなわちフロックを形成して深層に移動させるこ
とにより行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の薬液注入は、水
を仕切板により一方向から他方向に上下に移動させた
り、また、プロペラの回転により攪拌して行っていた。
したがって、大きいフロックが形成され、細かいフロッ
クが形成されないでフロック化効率が悪く、浄化能力が
不十分であった。
【0007】本発明は、フロック化効率を向上して浄化
能力を高める湖沼浄化装置を提供することを目的として
いる。
【0008】
【知見】本発明者は種々研究の結果、水流の小渦流発生
箇所においては、水と薬液とのミキシングが好適に行わ
れ、細かいフロックが効果的に形成されることを見出し
た。本発明は、この知見に基づいてなされたものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、フロー
トと、該フロートに上端が接続された送水管と、該送水
管のT端に接続された水中ポンプと、吸込んだ湖水に薬
液を注入する薬液注入管とを備え、前記送水管に前記フ
ロートの下方に開口する複数の放射状の放水管と、折曲
部と、断面積変化部とを形成している。
【0010】上記フロートの浮力は、送水管及び水中ポ
ンプ等を支持するのに十分な大きさに採られている。
【0011】また、折曲部は、送水管と放水管との曲が
り部、送水管途中のエルボで構成するのが好ましい。
【0012】また、送水管は、フレキシブル管で形成
し、断面積変化部は、フレキシブル管のひだ部と、エル
ボと接続管との接続段部とで構成するのが好ましい。
【0013】また、薬液注入管は、水中ポンプの吸入口
付近に設け、水とのミキシング作用を高めるのが好まし
い。
【0014】また、水中ポンプ及び送水管の一部を、ベ
ースボックスに取付け、そのベースボックスに送排水管
を接続し、装置の移動時には排水して浮力を生じさせて
移動し、設置時は送水して自重により湖底に着座させる
ようにするのが好ましい。
【0015】
【作用】上記のように構成された湖沼浄化装置において
は、薬液が混入された水は、水中ポンプで吸込まれ送水
管を経て放水管からフロートの下方に放水される。この
薬液が混入された水には、エルボの折曲部、エルボとの
接続段部、フレキシブル管の送水管の断面積変化部及び
送水管と放水管との接続折曲部において、小渦流が発生
してミキシングが良く行われ、また、加圧水が放水され
て拡散されて良くミキシングされる。したがって、細か
いフロックが効果的に形成され浄化能力が高められる。
【0016】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0017】図1において、水面Wに浮ぶフロート1の
下面中央には、送水管頂部2が取付けられている。その
送水管頂部2には、2個のエルボ4、5と直管6及びエ
ルボ7とを介して水中ポンプ12が接続されている。こ
の水中ポンプ12は、フロート1の直下に位置され、ベ
ース16に取付けられている。また、水中ポンプ12に
は、送電線14が接続され、他方、吸込口13の中央に
は、薬液注入管14が開口されている。そして、送水管
頂部2には、フロート1の下方に放水する複数の放水管
3が放射状に設けられている。なお、図中の符号のwは
図示しない手段でフロート1内に注入したフロート安定
用の水である。また、薬液の注入比率はポンプの送水量
に対して10ないし20ppmが好ましい。
【0018】次に、作用について説明する。
【0019】水中ポンプ12を駆動し、図示しない薬液
ポンプを駆動して薬液を注入する。すると、吸込口13
から吸込まれた水に薬液が混入され攪拌される。その薬
液が混入され加圧された水は、折曲部すなわちエルボ
7、5、4及び送水管2と放水管3との接続部で流れの
向きが急に変えられる。すると、例えば図2に示す送水
管2及び放水管3の接続部aにおいては、放水管3の側
の内壁に多数の小渦流Vが発生する。これらの小渦流V
により、水と薬液とのミキシングが良く行われ、細かい
フロックが形成される。
【0020】更に、図3に示すように、放水管3から薬
液が混入され加圧された水が放出されると、水流Sに沿
って多数の小渦流V1が発生する。これらの小渦流V1
により水の薬液のミキシングが促進され、細かいフロッ
クが形成されて浄化能力が高められる。
【0021】図4は本発明の別の実施例を示し、送水管
頂部2に、フレキシブルパイプ8とU字管9、10とを
介して水中ポンプ12を接続し、その水中ポンプ12を
中空のボックスベース20に据付け、ボックスベース2
0の内部に水を送排する送排水管21を設け、また、ボ
ックスベース20に複数のワイヤ22でフロート1を連
結した例である。この実施例では、ボックスベース20
に送水して自重によりボックスベース20を湖底Bに着
座設置し、移動時は、ボックスベース20から排水して
浮力を与え、装置全体を移動する。また、フレキシブル
パイプ8は、水面Wの上下移動を吸収して放水管3を水
中ポンプ12に連通する。また、図5に示すようにフレ
キシブルパイプ8の出入口コネクタとの接続部すなわち
段部bには、多数の小渦流V3が発生し、また、フレキ
シブルパイプ8のひだ部cにも多数の小渦流V3が発生
し、フロック化が促進される。このようにフロック化し
た藻類は湖底に凝集沈殿するので、水は綺麗になる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、薬液が混合された加圧水流に多数の小渦流
を発生させ、フロック化効率を向上して浄化能力を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す垂直断面図。
【図2】折曲部の小渦流形成を説明する垂直断面図。
【図3】放水管の小渦流形成を説明する垂直断面図。
【図4】本発明の他の実施例を説明する垂直断面図。
【図5】フレキシブルパイプの小渦流形成を説明する垂
直断面図。
【符号の説明】
B・・・湖底 S・・・水流 V、V1〜V3・・・小渦流 a・・・接続部 b・・・段部 c・・・ひだ部 1・・・フロート 2・・・送水管頂部 3・・・放水管 4、5、7、11・・・エルボ 8・・・フレキシブルパイプ 9、10・・・U字管 12・・・水中ポンプ 13・・・吸込口 14・・・送電線 15・・・薬液注入管 16・・・ベース 20・・・ボックスベース 21・・・送排水管 22・・・ワイヤ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロートと、該フロートに上端が接続さ
    れた送水管と、該送水管のT端に接続された水中ポンプ
    と、吸込んだ湖水に薬液を注入する薬液注入管とを備
    え、前記送水管に前記フロートの下方に開口する複数の
    放射状の放水管と、折曲部と、断面積変化部とを形成し
    たことを特徴とする湖沼浄化装置。
JP19935993A 1993-08-11 1993-08-11 湖沼浄化装置 Pending JPH0751680A (ja)

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JP19935993A JPH0751680A (ja) 1993-08-11 1993-08-11 湖沼浄化装置

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JP19935993A JPH0751680A (ja) 1993-08-11 1993-08-11 湖沼浄化装置

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JPH0751680A true JPH0751680A (ja) 1995-02-28

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ID=16406454

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JP19935993A Pending JPH0751680A (ja) 1993-08-11 1993-08-11 湖沼浄化装置

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