JPH0751325B2 - 可撓性複合管の製造方法 - Google Patents

可撓性複合管の製造方法

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JPH0751325B2
JPH0751325B2 JP9837187A JP9837187A JPH0751325B2 JP H0751325 B2 JPH0751325 B2 JP H0751325B2 JP 9837187 A JP9837187 A JP 9837187A JP 9837187 A JP9837187 A JP 9837187A JP H0751325 B2 JPH0751325 B2 JP H0751325B2
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昭夫 永吉
清治 永吉
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、排水管、電線保護管、電話線保護管など地
中に敷設して使用されるもので、樹脂製管壁内に金属薄
板製の補強用帯板を埋設することにより比較的軽量で、
可撓性を有しながら優れた耐圧強度を発揮する可撓性複
合管の製造方法に関するものである。
(従来の技術) この種の複合樹脂管として従来から知られているもの
に、例えば実開昭61−141889号公報で開示されたものが
ある。同公報には種々の管壁断面形状のものが示されて
いるが、公約数としての断面形状を示すと第17図のよう
な断面構造を有する。同図において、(01)は螺旋波形
状に形成された樹脂製管壁、(02)は断面コ字形でその
開放両端部に突出縁(02a)(02a)を有するステンレス
鋼板など金属薄板製の補強用帯板であって、この帯板
(02)を下向きに開放する状態で上記管壁(01)の各山
頂部(01a)と、それに連なる両側壁部(01b)(01b)
とに亙ってそれぞれ埋設することにより、管軸線方向で
相隣る補強用帯板(02)(02)の突出縁(02a)(02a)
間で、管壁(01)の各谷部(01c)に補強用帯板(02)
(02)が存在しない切れ目部分(A)を形成すべくして
いた。
(発明が解決しようとする問題点) 以上のように構成された従来の可撓性複合管は、この種
の地中敷設管として多用されていたコンクリート製のヒ
ューム管や鋳鉄管に比べて、軽量であるとともに可撓性
に優れ、運搬や敷設作業が容易であり、また耐圧強度も
ヒューム管と比べて遜色のないものに構成できる利点を
有するものの、次の点で問題があった。
つまり、耐圧強度は補強用帯板(02)の側板部分(02
b)の高さと厚味が大きいほど増大する。しかしなが
ら、側板部分(02b)の厚味を大きくするには補強用帯
板(02)全体の厚味を均一に大きくしなければならない
ため、この補強用帯板(02)の柔軟性が比例的に小さく
なる。また、厚い補強用帯板を用いるとなると、重量的
に重くなるとともに、圧延の装置も大掛かりになりやす
くて製造面で不利な結果を招く。
そこで、上述したように管壁(01)の各谷部(01c)の
一部に補強の切れ目部分(A)を設けて、可撓性を保持
させていたのであるが、このように管壁の谷部に補強の
切れ目部分(A)が存在すると、屈曲状態で地中埋設し
た場合、上記切れ目部分(1A)に応力集中が生じ、割れ
やクラックを発生し易い。また、道路の掘削や埋設管の
掘り返しなどの際に、つるはしや掘削刃先端などの衝突
によって上記切れ目部分を破孔してしまう恐れがあっ
た。
この発明は上記実情に鑑みてなされたもので、従来と同
等の耐圧強度のもとで可撓性を向上できるとともに、ク
ラックの発生や掘削時等における破孔を確実に防止で
き、かつ製造も容易な可撓性複合管の製造方法を提供す
ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この発明に係る可撓性複合管の製造方法は、断面略U字
形とした2枚の補強用帯板を、その開放部が互いに逆向
きでかつ交互に配置されるよう螺旋状に巻回することに
より螺旋補強条を作製する第1工程と、この螺旋補強条
の軸心延長線上において上記2枚の補強用帯板の側板部
分どうしが重合するようにピッチを整えつつ螺旋方向に
移送しながら、この螺旋補強条の内周面および外周面に
樹脂材を被覆することにより螺旋波形状の樹脂製管壁を
作製する第2工程とからなるものである。
(作用) この発明によれば、断面略U字形とした2枚の補強用帯
板を、それらの開放部が逆向き姿勢で、かつ側板部分ど
うしを重合させた姿勢で螺旋状に巻回させて螺旋補強条
となし、このような螺旋補強条の内外周面に夫々樹脂材
を被覆することにより、螺旋波形状の樹脂製管壁内に、
この管壁の山頂部と谷部とは一重で、その両部をつなぐ
側壁部分においてのみ二重の補強用帯板を埋設した可撓
性複合管を得ることができる。
そして、このような複合管は従来と同一厚味の素板を使
用した場合、側壁部分の補強用帯板の厚味が倍になるた
め、耐圧強度が著しく増大し、また、耐圧強度も従来と
同等にする場合、素板の厚味を約2分の1にすることが
できるため、管全体の可撓性が良くなる。
さらに、補強用帯板に切れ目部分がなく、屈曲時におけ
る応力集中や掘削時等における不測の破孔がなく、長年
月にわたり安全使用できる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第3図は、後記するところの本発明製造方法
によって製造された樹脂−金属複合管の構造を示し、同
図において、(1)は断面台形状の螺旋波形状に形成さ
れた樹脂管壁である。(2)は断面台形状で、ステンレ
ス鋼板などの金属薄板製の第1の補強用帯板、(2′)
は上記第1の補強用帯板(2)よりも上辺寸法ならびに
開放部の幅寸法がやや小さい断面台形状で、上記と同様
ステンレス鋼板などの金属薄板製の第2の補強用帯板で
あって、上記第1の補強用帯板(2)は上記管壁(1)
の各山頂部(1a)とそれに連なる両側壁部(1b)(1b)
とに亙って、管壁(1)の肉厚内に下向き開放姿勢で埋
設されているとともに、上記第2の補強用帯板(2′)
は上記管壁(1)の各谷部(1c)とそれに連なる両側壁
部(1b)(1b)とに亙って、管壁(1)の肉厚内に上向
き開放姿勢で埋設され、もって第1の補強用帯板(2)
の両側板部分(2b)(2b)と第2の補強用帯板(2′)
の両側板部分(2b′)(2b′)とが管壁(1)の両側壁
部分(1b)(1b)でそれぞれ二重に重合されている。上
記両補強用帯板(2)(2′)は第3図で明示の如く、
多数の小孔(3)…が形成されたパンチングメタルを使
用しているが、小孔をもたない平板であってもよい。
次に、上記のような構造を有する複合樹脂管の製造方法
を説明する。
第4図(a)(b)において、(2B)は最終的に螺旋補
強条(2A)となる金属薄板製の帯材であって、このよう
な帯材(2B)の2つをロール状に巻回した状態から順次
繰出して圧延ロール(7)群にそれぞれ連続的に送り込
み、上記した第1および第2の補強用帯板(2)
(2′)に圧延成形する。
上記の圧延ロール(7)群は、第4図(b)のごとく、
上下一対の雄雌ロール(7a)(7b)を複数組同一平面上
に適宜間隔を置いて並設して構成されるもので、一端側
から他端側にかけて雄雌ロール(7a)(7b)の嵌み合い
深さを順次大きくして、上記帯板(2B)をそれぞれ、そ
の長手方向に順送りしながら順次大きく深く圧延して、
第1および第2の補強用帯板(2)(2′)を、両者の
開放部が互いに逆向きになるように圧延成形する。
次いで、第4図、第5図で明示の如く上記第1および第
2の補強用帯板(2)(2′)を癖付けロール(4)群
に順次送り込み、円弧状の巻き癖を付けるとともに、所
定の捻り角を与えて、第1、第2の補強用帯板(2)
(2′)を第6図の如く同一軸線(a)上において軸心
方向に沿って交互に配置されるよう螺旋状に巻回させる
ことにより、第7図で示すごとき螺旋補強条(2A)を作
製する。
上記の癖付けロール(4)群は、2本を一組とするロー
ル(4a)(4b)(4c)を、螺旋状に巻回された補強用帯
板(2)(2′)の螺旋軸心に対しやや傾斜させ、かつ
各ロール(4a)(4b)(4c)の外周を結ぶ仮想線が所定
の曲率をもつように配置支持して構成されるとともに、
これと同軸一体化された保形ロール(5a)(5b)(5c)
を介して、上記第1および第2の補強用帯板(2)
(2′)の側板部分(2b)(2b′)どうしが互いに重合
するようにピッチを整えつつ螺旋方向に移送される。な
お、第4図中(8)は、補強用帯板(2)(2′)を螺
旋方向に移送案内するガイド装置であって、螺旋補強条
(2A)の形状に適合する形状のスリット(8a)をもつ金
型(8b)より構成され、両帯板(2)(2′)の側板部
分(2b)(2b′)どうしの重合状態を保つのに役立つ
が、このガイド装置(8)は省略してもよい。
ついで、第8および9図で示すごとく螺旋補強条(2A)
の内外に配置したダイ(6A)(6B)から半溶融状態のま
まで樹脂素材(1A)(1B)を板状に押出し、その隣接す
る側縁部どうしが順次重合融着される状態に補強条(2
A)の内外周面に押さえ込み用ロール(9A)(9B)を介
して巻回被覆することにより螺旋形状の管壁(1)を作
製する。
尚、上記第1および第2の補強用帯板(2)(2′)の
圧延に際して、第10図で示すように、互いに異なる軸線
(a)(a′)上で行ったのち、両者を集合させて螺旋
状に巻回してもよい。
また、螺旋補強条(2A)の内外周面を樹脂材で被覆する
に当たり、第11および12図で示すごとく上記したガイド
装置(8)内で行うようにしてもよい。即ち、第11図の
ごとく、第1および第2の補強用帯板(2)(2′)の
側板部分(2b)(2b′)どうしが互いに重合するように
螺旋状に巻回した後に樹脂素材(1A)(1B)を被覆させ
て、所定の管壁(1)をスリット(8a)を通して螺旋方
向に移送案内するものである。
また、この発明により製造される複合樹脂管の構造とし
ては、次に列記のような変形実施例が考えられる。
第13図に示す実施例は、上記合成樹脂製の管壁
(1)を、断面弧状の螺旋波形状に形成するとともに、
第1の補強用帯板(2)および第2の補強用帯板
(2′)も管壁(1)の断面形状に合わせて断面弧状に
したものである。
第14図に示す実施例は、管壁(1)の断面形状が第
1および2図で示す実施例と同様に断面台形状の螺旋波
形状であり、第2の補強用帯板(2′)の両側板部分
(2b′)(2b′)の内側に、その両側に位置する第1の
補強用帯板(2)(2)のそれぞれの一方の側板部分
(2b)(2b)が重合位置するように、かみ合わせ配置し
たものである。
第15図に示す実施例は、管壁(1)の断面形状が第
11図で示す実施例と同様に断面弧状の螺旋状に形成され
ているとともに、その断面形状に合わせて断面弧状に形
成された第1の補強用帯板(2)と第2の補強用帯板
(2′)とをかみ合わせ配置したものである。
第16図(a)(b)に示す実施例は、上記第1の補
強用帯板(2)と第2の補強用帯板(2′)との断面形
状を互いに異にして、両者の端部分を互いに重合させた
ものであり、管壁(1)内への埋設構造は上記した各実
施令と変わらないため、第1、第2の補強用帯板(2)
(2′)のみを示している。
(発明の効果) 以上説明した通り、この発明に係る可撓性複合管の製造
方法によれば、内外の樹脂材により形成される螺旋波形
状の管壁の肉厚内に金属薄板製の2枚の補強用帯板を切
れ目のない状態で連続して埋設することができるから、
この管を屈曲させて地中敷設した際にその一部に応力が
集中し、クラック等を発生することがないばかりでな
く、埋設箇所の掘削時において、つるはしや掘削機の先
端刃などが衝突しても、そこを突き破って孔をあけるこ
とを確実に防止できて、冒記の従来品に比べて全体とし
て耐久性が著しく向上した複合管を得ることができる。
特に、管壁の山頂部および谷部の両側壁部分において2
枚の補強用帯板の側板部分を重合させて二重とすること
によって、耐圧強度をアップでき、また、必要箇所のみ
二重で、谷部や山頂部は薄い補強用帯板が存在するだけ
であるから、可撓性にも優れた管を得ることができると
いった効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る製造方法によって製造された管
の一部切欠き側面図、第2図は第1図の要部の拡大縦断
側面図、第3図は補強用帯板の一例を示す斜視図、第4
図は製造装置の一部を省略した正面図、第5図は圧延装
置部の要部の拡大側面図、第6図は螺旋補強条作製要領
の概略図、第7図は螺旋補強条の斜視図、第8図は製造
第2工程の概略説明図、第9図は第8図の拡大縦断側面
図、第10図は別の実施例における螺旋補強条作製要領の
概略説明図、第11図及び第12図は製造装置の要部の変形
説明図、第13図乃至第16図(a)(b)はそれぞれ管の
変形例を示す要部の拡大縦断側面図、第17図は従来の複
合樹脂管の要部の拡大縦断側面図である。 (1)…管壁、 (2)(2′)……補強用帯板、 (2A)……螺旋補強条、 (1A)(1B)……樹脂材、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面略U字形とした2枚の補強用帯板を、
    その開放部が互いに逆向きでかつ交互に配置されるよう
    螺旋状に巻回することにより螺旋補強条を作製する第1
    工程と、この螺旋補強条の軸心延長線上において上記2
    枚の補強用帯板の側板部分どうしが重合するようにピッ
    チを整えつつ螺旋方向に移送しながら、この螺旋補強条
    の内周面および外周面に樹脂材を被覆することにより螺
    旋波形状の樹脂製壁を作製する第2工程とからなる可撓
    性複合管の製造方法。
  2. 【請求項2】上記2枚の補強用帯板が同一軸線上で圧延
    されるものである特許請求の範囲第1項に記載の可撓性
    複合管の製造方法。
  3. 【請求項3】上記2枚の補強用帯板が互いに異なった軸
    線上で圧延されたのち、螺旋状に巻回されるものである
    特許請求の範囲第1項に記載の可撓性複合管の製造方
    法。
  4. 【請求項4】上記両補強用帯板として、パンチングメタ
    ルを使用する特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれ
    かに記載の可撓性複合管の製造方法。
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