JPH0751313A - 避妊フィルム層付き袋状男性用避妊具 - Google Patents

避妊フィルム層付き袋状男性用避妊具

Info

Publication number
JPH0751313A
JPH0751313A JP5226456A JP22645693A JPH0751313A JP H0751313 A JPH0751313 A JP H0751313A JP 5226456 A JP5226456 A JP 5226456A JP 22645693 A JP22645693 A JP 22645693A JP H0751313 A JPH0751313 A JP H0751313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contraceptive
film layer
bag
appliance
condom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5226456A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Kanamaru
英次 金丸
Yukio Kobayashi
幸雄 小林
Yoshio Sasaki
義雄 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Chemical Industry Co Ltd
Fuji Latex Co Ltd
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Nissin Chemical Industry Co Ltd
Fuji Latex Co Ltd
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Chemical Industry Co Ltd, Fuji Latex Co Ltd, Taiho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Nissin Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP5226456A priority Critical patent/JPH0751313A/ja
Publication of JPH0751313A publication Critical patent/JPH0751313A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンドーム等の男性用避妊具本来の機能を損
なうことなく、避妊効果を向上させる。 【構成】 避妊剤を含有する水溶性高分子をフィルム状
に形成してなる避妊フィルム層3を、少なくとも先端精
液溜り部2の表面または裏面に積層する。これにより、
袋状男性用避妊具自身による避妊効果と避妊剤による避
妊効果との相乗作用により、安全確実に避妊効果を達成
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は避妊フィルム層付き袋状
男性用避妊具に関する。
【0002】
【従来の技術】コンドーム等の袋状男性用避妊具は、避
妊、性病予防を目的として使用されている。しかしなが
ら、従来の袋状男性用避妊具は、装着状態が不完全の場
合には、使用中に外れてしまったり、開口端側から精液
が漏れてしまったりして避妊目的を達成できない場合が
ある。かかる問題を解消する袋状男性用避妊具として、
特開昭61−122860号公報には、コンドームの全
面または精液溜り部に避妊剤を含有させた液状ゼリーを
塗布したコンドームが開示されている。これによれば、
コンドーム内から精液が漏れたとしても、避妊剤により
避妊を達成できるという効果を有する。
【0003】一方、避妊のみを目的とする試みとして、
避妊剤を含有するシート状の避妊フィルムが提案されて
いる(例えば、特公昭62−22965号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した液状ゼリーを
塗布したコンドームは、通常、巻き上げられて、フィル
ム材の周縁部をシールした収納容器内に密封収納されて
販売されている。したがって、収納容器内面に液状ゼリ
ーが付着し、コンドームを取り出した際に、収納容器内
にかかる液状ゼリーが残存してしまい、避妊剤量が不足
し、所期の避妊効果を十分期待できないという問題があ
る。また、シート状の避妊フィルムは、腟内の所定の位
置へ挿入する必要がある。
【0005】本発明はかかる課題を解消するためになさ
れたもので、コンドーム等の男性用避妊具本来の機能を
損なうことなく、避妊効果を向上させることができ、ま
た、使用法も容易な避妊フィルム層付き袋状男性用避妊
具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の避妊フィルム層付き袋状男性用避妊具は、避妊
剤を含有する水溶性高分子をフィルム状に形成してなる
避妊フィルム層が、少なくとも先端精液溜り部の表面ま
たは裏面に積層されていることを特徴とする。
【0007】本発明において避妊剤としては、殺精子作
用を有する界面活性剤(殺精子剤)または避妊剤を用い
ることができる。具体的には、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル、オクトキシノール、メンフェゴー
ルまたは同種の殺精子効果を有する化学物質等を用いる
ことができ、これらは2以上を併用することもできる。
【0008】避妊フィルム層を構成する水溶性高分子と
しては、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシ
ド、ポリアクリルアミド、セルロースエーテル、多糖
類、可溶性澱粉などが挙げられるが、本発明に使用され
るフィルムを製造するための原料としては重合度300
〜500程度の部分けん化ポリビニルアルコールが好ま
しい。低重合度だとフィルムの強度が弱くなり、これ以
上重合度が高くなると腟内での溶解速度が遅くなるから
である。また、ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル等の避妊剤はかかる重合度範囲のポリビニルアルコ
ールフィルム中に安定して均一に含有されるからであ
る。さらに、このポリビニルアルコールは腟内の体液に
よって容易に溶解するものであることが前提とされるこ
とから、部分けん化物であることが必要で、けん化度が
約85〜95モル%であることが好ましい。
【0009】水溶性高分子をフィルム状に形成するに際
しては、保湿剤、可塑剤として多価アルコールを用いる
ことが好ましく、かかる多価アルコールとしては、グリ
セリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール
等が用いられる。
【0010】本発明の避妊フィルム層付き袋状男性用避
妊具は、通常、次のようにして製造される。まず、上記
した避妊剤、水溶性高分子、多価アルコールを水に溶解
する。次いで、この溶液中に袋状男性用避妊具の一部ま
たは全部を浸漬し、さらに、所定の温度下で乾燥固化す
る。この浸漬、乾燥固化工程は、必要に応じて複数回繰
り返すことができる。なお、用いる袋状男性用避妊具と
しては、例えば、JIS T 9111に規定されるラ
テックス製コンドームが挙げられるが、これに限定され
るものではない。また、避妊フィルム層は、上記袋状男
性用避妊具の表面に限らず、裏面に積層させる構造とし
てもよい。さらに、避妊フィルム層を積層する部分は、
少なくとも精液溜り部の表面または裏面に積層されてい
ればよく、必ずしも、コンドーム表面の全部に積層され
てなくてもよい。また、この避妊フィルム層は表面と裏
面の双方に形成することもできる。
【0011】このようにして袋状男性用避妊具の表面ま
たは裏面に避妊フィルム層を積層させた後は、この袋状
男性用避妊具をその開口端から巻き上げ、ポリエチレン
とセロファンよりなるラミネートフィルム、さらに、ア
ルミニウムを積層したラミネートフィルム等の内部に、
周縁部をヒートシールすること等により密封収納され
る。この際、従来のラテックス製コンドーム等のよう
に、シリコンオイル、グリセリン等の潤滑剤を塗布して
もよい。
【0012】なお、本発明の避妊フィルム層付き袋状男
性用避妊具を製造する方法は、上記した浸漬法に限定さ
れず、予め避妊フィルムを成形した後、袋状男性用避妊
具の表面または裏面に貼着するものとしてもよい。ま
た、上記した溶液を袋状男性用避妊具の表面または裏面
にはけにより塗布する方法を用いてもよい。
【0013】
【実施例】
実施例1 避妊剤としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル17kg、水溶性高分子として重合度400の部分け
ん化ポリビニルアルコール(けん化度88.4モル%)
50kg、多価アルコールとしてグリセリン5kgを水
180kgに溶解した。袋状男性用避妊具としては、図
1に示したように、全長180mmのラテックス製コン
ドーム(JIS T 9111)1を用いた。そして、
このコンドーム1を溶液中に先端(精液溜り部2側の端
部)から70mmの深さまで浸漬し、80 Cで7分乾
燥した。その結果、厚さ30μmの避妊フィルム層3が
コンドーム表面に積層された避妊フィルム層付きコンド
ームが得られた。かくして得られた避妊フィルム層付き
コンドームを、その開口端4から巻き上げ、潤滑剤とし
て、シリコンオイルを塗布した後、ラミネートフィルム
内に密封収納した。
【0014】
【発明の効果】本発明の避妊フィルム層付き袋状男性用
避妊具は、少なくとも精液溜り部の表面または裏面に乾
燥固化させた避妊フィルム層が積層されているため、収
納容器から取り出す際に、該収納容器に避妊剤が残存せ
ず、袋状男性用避妊具自身による避妊効果と避妊剤によ
る避妊効果との相乗作用により、安全確実に避妊効果を
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の避妊フィルム層付き袋状男性用避妊具
の一実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ラテックス製コンドーム 2 精液溜り部 3 避妊フィルム層 4 開口端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 幸雄 東京都千代田区神田錦町1−27 大鵬薬品 工業株式会社内 (72)発明者 佐々木 義雄 福井県武生市北府2−17−33 日信化学工 業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 避妊剤を含有する水溶性高分子をフィル
    ム状に形成してなる避妊フィルム層が、少なくとも先端
    精液溜り部の表面または裏面に積層されていることを特
    徴とする避妊フィルム層付き袋状男性用避妊具。
JP5226456A 1993-08-19 1993-08-19 避妊フィルム層付き袋状男性用避妊具 Pending JPH0751313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5226456A JPH0751313A (ja) 1993-08-19 1993-08-19 避妊フィルム層付き袋状男性用避妊具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5226456A JPH0751313A (ja) 1993-08-19 1993-08-19 避妊フィルム層付き袋状男性用避妊具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0751313A true JPH0751313A (ja) 1995-02-28

Family

ID=16845388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5226456A Pending JPH0751313A (ja) 1993-08-19 1993-08-19 避妊フィルム層付き袋状男性用避妊具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0751313A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002336287A (ja) * 2001-05-16 2002-11-26 Okamoto Ind Inc コンドーム
JP2007537026A (ja) * 2004-05-12 2007-12-20 ロエロフ モルダー, コンドームアプリケータ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002336287A (ja) * 2001-05-16 2002-11-26 Okamoto Ind Inc コンドーム
JP2007537026A (ja) * 2004-05-12 2007-12-20 ロエロフ モルダー, コンドームアプリケータ
JP4698670B2 (ja) * 2004-05-12 2011-06-08 ロエロフ モルダー, コンドームアプリケータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4187286A (en) Contraceptive suppository
JPS5892350A (ja) 殺精子剤付きコンド−ム
US4415548A (en) Spermicidally lubricated prophylactics and method for making same
RU2369381C2 (ru) Загущенная, способная к растеканию согревающая смазка
JP2009261939A (ja) 安全性が改善されたコンドーム
US5623945A (en) Double layer prophylactic incorporating pharmacological fluid and spiral barrier layer
US5433219A (en) Receptive condom assembly
US7654265B2 (en) Condom valve
WO2006091576A2 (en) Spreadable warming lubricant
CA2129652C (en) Aids prophylactic lubricatng composition and devices for its use
US3443563A (en) Vaginal suppository
GB2417231A (en) Lubricant-containing capsules
TWI238059B (en) Condom
JPH0751313A (ja) 避妊フィルム層付き袋状男性用避妊具
US5209242A (en) Condoms with leading sponges
EP0434690B1 (en) Condom
US5622185A (en) Barrier device
KR102161121B1 (ko) 캡슐형 윤활제가 포함된 콘돔 세트
JP3475891B2 (ja) コンドーム
KR200185270Y1 (ko) 조루방지용 콘돔세트
JP3090608U (ja) 潤滑剤収容体付コンドーム
KR100190485B1 (ko) 다층형 콘돔
JP2001039893A (ja) 潤滑付与体
GB2361429A (en) Condom securable to the body via tapes
DeBrow Practicing safer sex