JPH0751055A - 新規微生物とその新規微生物が産生する抗菌性物質 - Google Patents
新規微生物とその新規微生物が産生する抗菌性物質Info
- Publication number
- JPH0751055A JPH0751055A JP5216908A JP21690893A JPH0751055A JP H0751055 A JPH0751055 A JP H0751055A JP 5216908 A JP5216908 A JP 5216908A JP 21690893 A JP21690893 A JP 21690893A JP H0751055 A JPH0751055 A JP H0751055A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibacterial substance
- microorganism
- antibacterial
- new
- substance produced
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 微工研菌寄第12948号(FERM P−
12948)として寄託されているエンテロコッカス属
に属する新規微生物と、微工研菌寄第12948号(F
ERM P−12948)として寄託されているエンテ
ロコッカス属に属する新規微生物が産生する抗菌性物
質。 【効果】 リステリア・モノサイトゲネスに対して、生
育抑制作用を有する新しい抗菌性物質と、その抗菌性物
質を産生する新規な微生物を提供することができる。本
発明に係るポリペプタイドまたはその複合体からなる抗
菌性物質は、リステリア症の原因となる人畜共通の病原
菌であるリステリア・モノサイトゲネスに対して強い抗
菌性を示し、耐熱性を有し、リステリア症予防に効果が
ある。
12948)として寄託されているエンテロコッカス属
に属する新規微生物と、微工研菌寄第12948号(F
ERM P−12948)として寄託されているエンテ
ロコッカス属に属する新規微生物が産生する抗菌性物
質。 【効果】 リステリア・モノサイトゲネスに対して、生
育抑制作用を有する新しい抗菌性物質と、その抗菌性物
質を産生する新規な微生物を提供することができる。本
発明に係るポリペプタイドまたはその複合体からなる抗
菌性物質は、リステリア症の原因となる人畜共通の病原
菌であるリステリア・モノサイトゲネスに対して強い抗
菌性を示し、耐熱性を有し、リステリア症予防に効果が
ある。
Description
【0001】
【0002】本発明は、エンテロコッカス(Enterococc
us)属に属する新規微生物とその新規微生物が産生する
抗菌性物質に関する。
us)属に属する新規微生物とその新規微生物が産生する
抗菌性物質に関する。
【0003】このエンテロコッカス属に属する新規微生
物が産生する抗菌性物質は、リステリア症の原因となる
病原菌であるリステリア・モノサイトゲネス(Listeria
monocytogenes)に対して生育抑制作用を有し、リステ
リア症の発生を防ぐために利用できる。
物が産生する抗菌性物質は、リステリア症の原因となる
病原菌であるリステリア・モノサイトゲネス(Listeria
monocytogenes)に対して生育抑制作用を有し、リステ
リア症の発生を防ぐために利用できる。
【0004】
【0005】リステリア・モノサイトゲネスは、髄膜炎
や敗血症を主とするリステリア症の原因となる人畜共通
の病原菌である。
や敗血症を主とするリステリア症の原因となる人畜共通
の病原菌である。
【0006】1980年代に入り、欧米諸国でチーズ等
の食品を感染源とする人の集団リステリア症が相次ぎ、
人におけるリステリア症が食品媒介感染症の一つである
ことが明らかとなった。
の食品を感染源とする人の集団リステリア症が相次ぎ、
人におけるリステリア症が食品媒介感染症の一つである
ことが明らかとなった。
【0007】その後もイギリスでミートパテやフランク
フルターなど食肉が感染源と思われる事例がいくつか報
告されている。
フルターなど食肉が感染源と思われる事例がいくつか報
告されている。
【0008】リステリア症は、その致命率の高さ(15
〜33%)、及び低温での増殖性によっても特徴づけら
れている。
〜33%)、及び低温での増殖性によっても特徴づけら
れている。
【0009】従って、現在、リステリア症の原因となる
病原菌であるリステリア・モノサイトゲネスは、食品衛
生上、最も注目される菌の一つとなっている。
病原菌であるリステリア・モノサイトゲネスは、食品衛
生上、最も注目される菌の一つとなっている。
【0010】なお、リステリア・モノサイトゲネスに対
して生育抑制作用を有する抗菌性物質を産生するものと
しては、ペヂオコッカス・アシヂラクチシ(Pediococcu
s acidilactici)が知られている(特開平2−5845
号公報)。
して生育抑制作用を有する抗菌性物質を産生するものと
しては、ペヂオコッカス・アシヂラクチシ(Pediococcu
s acidilactici)が知られている(特開平2−5845
号公報)。
【0011】また、他に、リステリア・モノサイトゲネ
スに対して生育抑制作用を有する抗菌性物質を産生する
ものとして、ヒトや動物の腸内の常在菌であり、腸内の
有害菌を抑える働きを持つエンテロコッカス属に属する
微生物も知られている(Lett. Appl. Microbiol. 1991
13:190-192, J. Gen. Microbiol. 1975 88:93-100, Let
t. Appl. Microbiol. 1990 11:15-17, J. Food Prot. 1
992 55:497-502)。
スに対して生育抑制作用を有する抗菌性物質を産生する
ものとして、ヒトや動物の腸内の常在菌であり、腸内の
有害菌を抑える働きを持つエンテロコッカス属に属する
微生物も知られている(Lett. Appl. Microbiol. 1991
13:190-192, J. Gen. Microbiol. 1975 88:93-100, Let
t. Appl. Microbiol. 1990 11:15-17, J. Food Prot. 1
992 55:497-502)。
【0012】
【0013】日本では、リステリア症の報告例はまだ少
ないが、1993年3月に食品衛生法の一部が改正さ
れ、食肉製品の殺菌基準が変わり、非加熱食肉製品の製
造販売が可能となったことなどから、今後注意が必要と
なってきた。
ないが、1993年3月に食品衛生法の一部が改正さ
れ、食肉製品の殺菌基準が変わり、非加熱食肉製品の製
造販売が可能となったことなどから、今後注意が必要と
なってきた。
【0014】そのため、従来より知られているリステリ
ア・モノサイトゲネスに対して生育抑制作用を有するも
の以外にも、新たに、リステリア・モノサイトゲネスに
対する生育抑制作用を示すものが求められた。
ア・モノサイトゲネスに対して生育抑制作用を有するも
の以外にも、新たに、リステリア・モノサイトゲネスに
対する生育抑制作用を示すものが求められた。
【0015】従って、本発明の目的は、リステリア・モ
ノサイトゲネスに対して、生育抑制作用を有する新しい
抗菌性物質と、その抗菌性物質を産生する新規な微生物
を提供することにある。
ノサイトゲネスに対して、生育抑制作用を有する新しい
抗菌性物質と、その抗菌性物質を産生する新規な微生物
を提供することにある。
【0016】
【0017】本発明の課題を解決するための手段は、下
記のとおりである。
記のとおりである。
【0018】第1に、微工研菌寄第12948号(FE
RM P−12948)として寄託されているエンテロ
コッカス属に属する新規微生物。
RM P−12948)として寄託されているエンテロ
コッカス属に属する新規微生物。
【0019】第2に、微工研菌寄第12948号(FE
RM P−12948)として寄託されているエンテロ
コッカス属に属する新規微生物が産生する抗菌性物質。
RM P−12948)として寄託されているエンテロ
コッカス属に属する新規微生物が産生する抗菌性物質。
【0020】なお、微工研菌寄第12948号(FER
M P−12948)として寄託されているエンテロコ
ッカス属に属する新規微生物が産生する抗菌性物質を含
有する抗菌性物質含有物も、本発明に係る抗菌性物質を
含有するので、本発明に含まれる。
M P−12948)として寄託されているエンテロコ
ッカス属に属する新規微生物が産生する抗菌性物質を含
有する抗菌性物質含有物も、本発明に係る抗菌性物質を
含有するので、本発明に含まれる。
【0021】このような抗菌性物質含有物としては、培
養した培地、即ち培養液、培養上清等をあげることがで
きる。
養した培地、即ち培養液、培養上清等をあげることがで
きる。
【0022】上記の微工研菌寄第12948号(FER
M P−12948)として寄託されているエンテロコ
ッカス属に属する新規微生物(以下、SAN−EI92
という)は、平成4年(1992年)5月8日付けで工
業技術院微生物工業技術研究所に寄託されたものであ
り、次の菌学的性質を有する。
M P−12948)として寄託されているエンテロコ
ッカス属に属する新規微生物(以下、SAN−EI92
という)は、平成4年(1992年)5月8日付けで工
業技術院微生物工業技術研究所に寄託されたものであ
り、次の菌学的性質を有する。
【0023】(1)形態
【0024】菌の大きさは0.7〜1.2μmで数個
から十数個が連なる連鎖球菌である。 グラム陽性で非運動性、非胞子形成菌である。 多形性はなく、色素形成をしない。
から十数個が連なる連鎖球菌である。 グラム陽性で非運動性、非胞子形成菌である。 多形性はなく、色素形成をしない。
【0025】(2)生理学的性質
【0026】
【0027】これらの結果を元に、Bergey's mannual o
f systematic bacteriology Vol.2(1992)で照会したと
ころ、SAN−EI92は、エンテロコッカス属ではあ
るが何れの種にも該当しない菌であり、他の既知の菌株
の性状との比較、あるいは後に述べるSAN−EI92
を培養して得られる抗菌性物質の指示菌株に対する抗菌
スペクトル等の違いからも、新規な菌株であると考えら
れた。
f systematic bacteriology Vol.2(1992)で照会したと
ころ、SAN−EI92は、エンテロコッカス属ではあ
るが何れの種にも該当しない菌であり、他の既知の菌株
の性状との比較、あるいは後に述べるSAN−EI92
を培養して得られる抗菌性物質の指示菌株に対する抗菌
スペクトル等の違いからも、新規な菌株であると考えら
れた。
【0028】この新規な菌株であるSAN−EI92を
発酵法により培養し、その培養液を硫安塩析した沈澱よ
り、本発明に係る新規な抗菌性物質が得られる。
発酵法により培養し、その培養液を硫安塩析した沈澱よ
り、本発明に係る新規な抗菌性物質が得られる。
【0029】この抗菌性物質は、ポリペプチドまたはこ
れらを含有する複合体である。
れらを含有する複合体である。
【0030】上記の抗菌性物質について、供試菌株を
0.04%接種したNutrient agar(Difco社製)または
MRS agar(OXOID社製)を分注した平板培地に直径5ミ
リの孔を切り、上記の硫安塩析沈澱物を20μlずつ分
注し、それぞれ供試菌株の最適温度で培養し、孔の周囲
に生じた阻止円の直径を測定することで、抗菌スペクト
ルの試験を行った。
0.04%接種したNutrient agar(Difco社製)または
MRS agar(OXOID社製)を分注した平板培地に直径5ミ
リの孔を切り、上記の硫安塩析沈澱物を20μlずつ分
注し、それぞれ供試菌株の最適温度で培養し、孔の周囲
に生じた阻止円の直径を測定することで、抗菌スペクト
ルの試験を行った。
【0031】この抗菌スペクトルの試験の結果を、表
1,表2に示す。
1,表2に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】表1,表2から分かるように、本発明に係
る抗菌性物質は、グラム陽性菌に対してのみ抗菌活性を
示し、狭い阻害スペクトルを示すことから、典型的なバ
クテリオシンの特徴を表している。
る抗菌性物質は、グラム陽性菌に対してのみ抗菌活性を
示し、狭い阻害スペクトルを示すことから、典型的なバ
クテリオシンの特徴を表している。
【0035】また、上記の抗菌スペクトルの試験の際の
硫安塩析沈澱物について、熱安定性、各種酵素に対する
感受性を測定した。
硫安塩析沈澱物について、熱安定性、各種酵素に対する
感受性を測定した。
【0036】なお、熱安定性、及び各種酵素に対する感
受性試験は、次の方法により実施した。
受性試験は、次の方法により実施した。
【0037】(1)熱安定性試験
【0038】上記の硫安塩析沈澱物を蒸留水に溶解し、
沸騰水中で30分加熱し、冷却後上記の方法でエンテロ
コッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis) ATCC
13398を検定菌として試験し、阻止円の形成の有無によ
り感受性の陽性、陰性を測定した。
沸騰水中で30分加熱し、冷却後上記の方法でエンテロ
コッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis) ATCC
13398を検定菌として試験し、阻止円の形成の有無によ
り感受性の陽性、陰性を測定した。
【0039】(2)酵素に対する感受性
【0040】上記の硫安塩析沈澱物を蒸留水に溶解し、
各種酵素を0.5mg/mlとなるように添加し、37
℃で6時間反応させた。エンテロコッカス・フェカリス
ATCC 13398を検定菌として上記の方法で阻止円の形成
の有無により感受性の陽性、陰性を測定した。
各種酵素を0.5mg/mlとなるように添加し、37
℃で6時間反応させた。エンテロコッカス・フェカリス
ATCC 13398を検定菌として上記の方法で阻止円の形成
の有無により感受性の陽性、陰性を測定した。
【0041】熱安定性、及び各種酵素に対する感受性試
験の結果を、表3に示す。
験の結果を、表3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】表3より、SAN−EI92の産生する抗
菌性物質は、耐熱性があり、プロテアーゼ、トリプシン
に対して感受性があるが、ペプシン非感受性であること
がわかる。
菌性物質は、耐熱性があり、プロテアーゼ、トリプシン
に対して感受性があるが、ペプシン非感受性であること
がわかる。
【0044】本発明に係る抗菌性物質は、上記した方法
によって得ることができ、またポリペプチドまたはその
複合体であって、Proteinase-K、Pronase、Papain、Pan
creatin NF、Tripsinで消化され、Pepsinで消化され
ず、100℃で30分加熱しても安定性を示すものであ
る。
によって得ることができ、またポリペプチドまたはその
複合体であって、Proteinase-K、Pronase、Papain、Pan
creatin NF、Tripsinで消化され、Pepsinで消化され
ず、100℃で30分加熱しても安定性を示すものであ
る。
【0045】本発明に係る新規微生物であるSAN−E
I92とその新規微生物が産生する抗菌性物質、及び、
抗菌性物質含有物は、食品の保存、特に低温でのリステ
リア・モノサイトゲネスの生育を抑制することに使用で
きる他に、家畜等への生菌剤などに使用できる。
I92とその新規微生物が産生する抗菌性物質、及び、
抗菌性物質含有物は、食品の保存、特に低温でのリステ
リア・モノサイトゲネスの生育を抑制することに使用で
きる他に、家畜等への生菌剤などに使用できる。
【0046】
【実施例1】
【0047】TG培地(トリプトン2.2%、ツイーン
80 0.1%、リン酸水素2カリウム0.2%、酢酸
ナトリウム0.5%、クエン酸3アンモニウム0.2
%、硫酸マグネシウム0.02%、硫酸マンガン0.0
05%、pH6.2)を121℃で15分間滅菌したも
のを30℃に冷却し、これに別口で滅菌したグルコース
とビタミン・ミックス液(チアミン塩酸塩0.005
%、パントテン酸カルシウム0.005%、リボフラビ
ン0.005%、ピリドキシン酸塩酸塩0.01%、ニ
コチンアミド0.01%、p-アミノ安息香酸0.001
%、ビオチン0.0001%、葉酸0.0001%)と
を、それぞれ10%と1%となるように加え、本発明に
係るSAN−EI92の前培養液を2%接種し、30℃
で16時間培養し、1ml当り1.2×109 コの生菌
数の菌を得た。
80 0.1%、リン酸水素2カリウム0.2%、酢酸
ナトリウム0.5%、クエン酸3アンモニウム0.2
%、硫酸マグネシウム0.02%、硫酸マンガン0.0
05%、pH6.2)を121℃で15分間滅菌したも
のを30℃に冷却し、これに別口で滅菌したグルコース
とビタミン・ミックス液(チアミン塩酸塩0.005
%、パントテン酸カルシウム0.005%、リボフラビ
ン0.005%、ピリドキシン酸塩酸塩0.01%、ニ
コチンアミド0.01%、p-アミノ安息香酸0.001
%、ビオチン0.0001%、葉酸0.0001%)と
を、それぞれ10%と1%となるように加え、本発明に
係るSAN−EI92の前培養液を2%接種し、30℃
で16時間培養し、1ml当り1.2×109 コの生菌
数の菌を得た。
【0048】
【実施例2】
【0049】MRS培地へ、本発明に係る抗菌性物質生
産菌であるSAN−EI92の前培養液を2%接種し、
30℃で16時間培養した。
産菌であるSAN−EI92の前培養液を2%接種し、
30℃で16時間培養した。
【0050】培養後、遠心分離(8000rpm)によ
り菌体を除去し、更に有機酸による影響を取り除くた
め、10mMクエン酸緩衝液(pH5.0)に対して一
晩透析を行った。
り菌体を除去し、更に有機酸による影響を取り除くた
め、10mMクエン酸緩衝液(pH5.0)に対して一
晩透析を行った。
【0051】抗菌性物質を含有する透析膜内液は、1m
lあたり2000AUの抗菌活性を示した。
lあたり2000AUの抗菌活性を示した。
【0052】なお、AUとは、透析膜内液を希釈し抗菌
スペクトルと同じ方法で抗菌活性を測定した際の阻止円
を生じる最大希釈率とした。
スペクトルと同じ方法で抗菌活性を測定した際の阻止円
を生じる最大希釈率とした。
【0053】また、本発明における培養時間と培養液の
抗菌活性の関係を、SAN−EI92の増殖曲線と抗菌
性物質の生産性の関係を表すことで、図1に示した。
抗菌活性の関係を、SAN−EI92の増殖曲線と抗菌
性物質の生産性の関係を表すことで、図1に示した。
【0054】図1によると、抗菌活性は培養後10時間
までに急激に上昇し、19時間まで最高値の活性を保っ
た。
までに急激に上昇し、19時間まで最高値の活性を保っ
た。
【0055】この現状は菌数の上昇とほぼ同じ傾向を示
している。
している。
【0056】
【試験例1】
【0057】MRS0.2寒天培地(トリプトン0.1
%、肉エキス0.8%、酵母エキス0.4%、グルコー
ス0.2%、ツイーン80 0.1%、リン酸水素2カ
リウム0.2%、酢酸ナトリウム0.5%、クエン酸ア
ンモニウム0.2%、硫酸マグネシウム0.02%、硫
酸マンガン0.005%、寒天1.5% pH7.4)
を121℃で15分間滅菌し、60℃に冷却後、滅菌シ
ャーレに10mlずつ分注し、冷却し固化させ平板培地
とした。
%、肉エキス0.8%、酵母エキス0.4%、グルコー
ス0.2%、ツイーン80 0.1%、リン酸水素2カ
リウム0.2%、酢酸ナトリウム0.5%、クエン酸ア
ンモニウム0.2%、硫酸マグネシウム0.02%、硫
酸マンガン0.005%、寒天1.5% pH7.4)
を121℃で15分間滅菌し、60℃に冷却後、滅菌シ
ャーレに10mlずつ分注し、冷却し固化させ平板培地
とした。
【0058】MRS0.2ソフト培地(上記MRS0.
2培地の寒天含有量を0.7%としたもの)を121℃
で15分間滅菌し、55℃に冷却し、リステリア・モノ
サイトゲネスY−4、Y−7、Y−14、Y−17を3
7℃で一晩培養した培養液を0.7%加えて、上記のM
RS0.2寒天平板の上に重層し冷却し固化した。
2培地の寒天含有量を0.7%としたもの)を121℃
で15分間滅菌し、55℃に冷却し、リステリア・モノ
サイトゲネスY−4、Y−7、Y−14、Y−17を3
7℃で一晩培養した培養液を0.7%加えて、上記のM
RS0.2寒天平板の上に重層し冷却し固化した。
【0059】この上に直径7ミリの孔を切り、実施例2
にあげた透析膜内液25μlを接種し、30℃で一晩培
養し、生育阻止円の直径を測定した。
にあげた透析膜内液25μlを接種し、30℃で一晩培
養し、生育阻止円の直径を測定した。
【0060】その結果、リステリア・モノサイトゲネス
4株とも直径20ミリ以上の大きな阻止円を形成した。
4株とも直径20ミリ以上の大きな阻止円を形成した。
【0061】
【試験例2】
【0062】エンテロコッカス・フェカリス ATCC 1339
8をMRS培地(OXOID社製)で30℃18時間培
養後、遠心分離(3000rpm)して菌体を集めた。
8をMRS培地(OXOID社製)で30℃18時間培
養後、遠心分離(3000rpm)して菌体を集めた。
【0063】実施例2にあげた透析膜内液を、800A
U/mlとなるように希釈し、集めた菌体を懸濁して3
7℃で1時間培養した。
U/mlとなるように希釈し、集めた菌体を懸濁して3
7℃で1時間培養した。
【0064】その結果、エンテロコッカス・フェカリス
ATCC 13398の生菌数は1ml当り2.1×109 から
3.4×102 へと減少し、明らかな殺菌作用を示し
た。
ATCC 13398の生菌数は1ml当り2.1×109 から
3.4×102 へと減少し、明らかな殺菌作用を示し
た。
【0065】
【0066】本発明によれば、リステリア・モノサイト
ゲネスに対して、生育抑制作用を有する新しい抗菌性物
質と、その抗菌性物質を産生する新規な微生物を提供す
ることができる。
ゲネスに対して、生育抑制作用を有する新しい抗菌性物
質と、その抗菌性物質を産生する新規な微生物を提供す
ることができる。
【0067】本発明に係るポリペプタイドまたはその複
合体からなる抗菌性物質は、リステリア症の原因となる
人畜共通の病原菌であるリステリア・モノサイトゲネス
に対して強い抗菌性を示し、耐熱性を有し、リステリア
症予防に効果がある。
合体からなる抗菌性物質は、リステリア症の原因となる
人畜共通の病原菌であるリステリア・モノサイトゲネス
に対して強い抗菌性を示し、耐熱性を有し、リステリア
症予防に効果がある。
【図1】本発明における培養時間と培養液の抗菌活性の
関係を示す図である。
関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:01) (C12P 1/04 C12R 1:01)
Claims (2)
- 【請求項1】 微工研菌寄第12948号(FERM
P−12948)として寄託されているエンテロコッカ
ス属に属する新規微生物。 - 【請求項2】 微工研菌寄第12948号(FERM
P−12948)として寄託されているエンテロコッカ
ス属に属する新規微生物が産生する抗菌性物質。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5216908A JPH0751055A (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 新規微生物とその新規微生物が産生する抗菌性物質 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5216908A JPH0751055A (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 新規微生物とその新規微生物が産生する抗菌性物質 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0751055A true JPH0751055A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16695806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5216908A Pending JPH0751055A (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 新規微生物とその新規微生物が産生する抗菌性物質 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0751055A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003040785A (ja) * | 2001-05-21 | 2003-02-13 | Combi Corp | 感染抑制組成物及びそれを含有する飲食品 |
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1993
- 1993-08-10 JP JP5216908A patent/JPH0751055A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003040785A (ja) * | 2001-05-21 | 2003-02-13 | Combi Corp | 感染抑制組成物及びそれを含有する飲食品 |
JP4499979B2 (ja) * | 2001-05-21 | 2010-07-14 | コンビ株式会社 | 病原菌感染抑制用組成物 |
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