JPH07509005A - 香粧製品用脂質組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 香粧製品用脂質組成物 本発明は香粧調製品に使用するための脂質組成物に関する。

脂質は香粧品にいくつかの機能を果す。すなわち、−表面層で、細胞膜の構造要 素として、および微量の水分損失、それによる乾燥を防止する障壁要素として、 および−皮膚内で、生物活性物質の生産者として。

必須脂肪酸の酵素転換により生産されるこれらの生物活性物質は、炎症、過度の 増殖および膜部位の細胞間交換機作に影響する生理的応答の原因となる。脂質、 特に必須脂肪酸を結合するホスホリピドは膜の主要構成成分であり、その酵素活 性、細胞間シグナル受容体（第２メツセンジヤー）およびエイコサノイドの生産 を調整することが知られる。

本発明により提示された問題は活性物質の最適バランスにより組織、特に皮膚部 位における不均衡化代謝負荷を避け、最適構造特性および最適生理的性能を保証 する油の組み合わせ処方に基づく局所適用脂質組成物を供することであった。

例えば、ＦＲ−Ａ−２６７０１１１号明細書はトリグリセリドカ吠部分の飽和脂 肪酸および少部分の不飽和脂肪酸を含む香粧製品に対する脂肪組成物を記載する 。これらの條件下で、不飽和油は最終混合物に一部溶解し、生成物の製造、貯蔵 または適用中下溶性（飽和）グリセリドから分離する危険がある。さらに、ｎ− ３およびｎ−６系統の活性物質間のバランス、α−リルン（ｎ−３系統）および γ−リルン（ｎ−６系統）脂肪酸の異性または、例えば前−炎症および抗−炎症 過程で介入するこれらの脂肪酸活性物質を生産するりポキシゲナーゼ型の酵素と 争う事実を考慮していない。

本発明脂質組成物は、トリグリセリドの脂肪酸が４０〜７０重量％のオレイン酸 および３０〜５０重量％の高度不飽和脂肪酸を含み、ｎ−ｅ系統脂肪酸対ｎ　− ３系統脂肪酸の重量比は１０：ｌ〜３０：１てあり、高度不飽和脂肪酸は不飽和 度３以上のｎ−３およびｎ−６系統の有効量の酸を含むことを特徴とする。

本発明局所適用脂質組成物は必須脂肪酸の活性のみでなく、ｎ−６系統、例えば リノール酸と、ｎ−３系統のその同族体、例えばα−リルン酸の各必須脂肪酸と の相互作用、酸を不飽和化する酵素能力および皮膚のりボキシゲナーゼ活性およ びその活性により生産されるオキシ酸の反応性の不足により、皮膚にはこれらの 酸を一層高度不飽和のＣ２０誘導体に転換する作用がないことをも考慮する。

組成物は構造の見地から、および生物活性の点では中性であるが、必須生物活性 脂肪酸のビヒクルとして有効なオレイン酸の豊富な油を含有する。高オレイン酸 含量により酸化および光酸化に対し高安定性の、活性酸素基を形成しない脂質混 合物が得られる。

これらの要求を充足する選択曲は好ましくはオリーブ油、高オレイン酸含量、例 えば＞７０重量％のヒマワリおよびベニバナのバイブリドである。これらは油お よび植物または動物油脂の乾燥、溶媒または界面活性剤分画により得られる植物 油、例えばパーム油、または動物油、例えばラード油またはタローのオレインも 含む。

この油は最終脂質混合物の４０〜７０重量％、例えば約６０重量％を構成する。

組成物はｎ−６およびｎ−３系統に属する必須脂肪酸をｎ−３系統の脂肪酸の一 層高い反応性を考慮した割合で供給する油を含有する。

ｎ−６系統の脂肪酸の豊富な油は、総脂肪酸に対し好ましくは６５重量％以上の リノール酸を含有するリノール酸の豊富な油、例えばヒマワリ油またはブドウ種 子油から選択する。これらの油のうち、組成物は少なくとも３の不飽和度を有す る酸、例えばγ−リルン酸の有効量を供しうるちのを含み、その機能は皮膚に存 在しない不飽和化酵素を補うことである。この油は月見草油、ルリヂサ油および 好ましくは黒スグリ種子油を含む。

ｎ−３系統の脂肪酸を供給する油は総脂肪酸基準で、好ましくは３５重量％以上 のα−リルン酸を含有する油、例えばカイア油、亜麻仁油、または好ましくはロ ーザモスケタ油（ｒｏｓａ　ｍｏｓｑｕｅｔａ　ｏｉｌ）を含む。

これらの「活性」脂肪酸は遊離脂肪酸および／またはその第１アルコールエステ ルとして所望量および相対割合を得る計算量で処方に添加することもできる。

最終組成物のトリグリセリドの平均脂肪酸組成は次の通りである。

脂肪酸　重量％　重量％ Ｃ１６：０　３〜８　好ましい　５ Ｃ１Ｂ・０　２〜６１／４ ＣＩ８：ｌ　４５〜６０　／’　５０ Ｃ１８：２２５〜４５　／’　３６ ＣＩ８　：３．　ｎ−６（ガンマ）０．２〜ｌ／ｌ００５Ｃ１Ｂ＋３．ｎ−３（ アルフｙ）　１〜５　ｎ　３．４Ｃ１８：４．　ｎ−３０，１〜０．　５　／１ ０．　１＞Ｃ２０１〜３／／ｌ 各脂肪酸組各基肪酸、次の混合油を調製する。

油　重量％　重量％ オレイン酸の豊富な ハイブリドヒマワリまたは ベニバナ油　５０〜７０　好ましい　６０ヒマワリ油または ブドウ種子油　２０〜４０　／ｌ　３１ローザモスケタ油、カイア油 または亜麻仁油　３〜１０　”　６ 黒スグリ種子油　１−１０”３ 混合油のｎ−３系統に属するＣ２０脂肪酸の起こりつる不足を補うために、混合 油は十分量、例えば約０．３重量％量の、例えば、エイコサペンクエン酸エチル エステルにより強化できる。

本発明組成物は例えば保存性を改良するために向性の油を少量で、例えば抗酸化 剤としてビタミンＥの豊富な穀類胚芽油、またはその官能性として例えばアンズ 油を含有することができる。

脂溶性または脂肪−可溶化抗酸化剤、例えばアスコルビン酸、レシチン、トコフ ェロールおよびビタミンＢの混合物も含有できる。

本発明脂質組成物は水をベースとする、または水を含まない各種香粧皮膚ケア調 製品、特に水をベースとする調製品、例えば顔、手およびボディに対する流体、 クリームおよび乳液、抗日焦はクリームおよび乳液、抗−しわクリームおよび乳 液および同様の調製品に使用することが有利である。

この香粧調製品は特に溶液、水／油または油／水エマルジョン、サスペンション またはエアゾルとして処方できる。

本発明脂質組成物を含有する水を含まない香粧調製品はボディ用油、水を含まな い芳香性樹脂、抗日焦げ油および棒口紅を含む。

本発明脂質組成物は１〜８０ｆｆｌ量％、好ましくは５〜６０重量％の量でこれ らの香粧組成物を構成できる。

この型の香粧調製品は一般に例えば、乳化剤、制汗剤、安定剤、保存料、ＵＶ濾 過剤、香料、着色料または緩和剤、ワックス、真珠箔剤、無機または有機充填材 などの添加剤を適量含む。

本発明次列により説明する。列中、部および％は特記しない限り重量による。

例１ 指示割合の次の精製油を窒素下で撹拌しながら混合する。

油　％ 脂肪酸基準で８０重屋％の オレイン酸を含有する ハイブリドヒマワリ油　６０ ヒマワリ油　３１ ０−ザモスケタ油　６ 黒スグリ種子油　３ このため、黒スグリ種子油およびローザモスケタ油は温度調整流体の循環用二重 ジャケットおよび変速攪拌機を装備したステンレス鋼反応器内のバイブリドおよ び標準ヒマワリ油に添加し、３０℃以上の温度は避ける。抗酸化剤、例えばビタ ミンＥ（トコフェロールおよびそのエステル）、またはフェノールタイプの抗酸 化剤（例えば、ブチルヒドロキンアニソール）、または抗酸化効果を有する天然 抽出物（例えば、スパイス）を混合油基準で１，０００ｐｐｍ（１００万分の１ 部）までの量で混合油に添加する。密閉回路で、混合油は好ましくは２５ｋｇの 容量を有する積層表面ドラムに、混合油の不飽和と関連する酸化劣化を避けるた めに窒素雰囲気下で充填する。

例２ 混合油は例１記載のように調製する。次に長鎖ｎ−３脂肪酸を濃厚形で添加して 、例えば、皮膚が加令および乾燥する場合、存在する任意の酵素不足を考慮して 、皮膚に最適代謝を有する混合油を供する。混合油は指示割合を含有する。

油　％ 脂肪酸基準で８０重量％の オレイン酸を含有する ハイブリドヒマワリ油　６０ 黒スグリ種子油　３ エイコサペンクエン酸エチルエステル　０．３例３ 流体（油／水エマルシコン） Ｃａｒｂｏｌ）ｏｌ　９８０　０．２ ミリスチン酸イソプロピル　ｌ セチルアルコールおよびステアリン酸　３グリセロールモノステアレート　３ コーン胚芽油　２ 例１の脂質組成物　５ 香料　０．５ 脱イオン水　１００％までの十分量 この油／水エマルジョンは次のように製造する。適当なホモジナイザーを使用し 、処方の他の脂質成分および乳化剤を含有する例１の脂質組成物を含有する油相 を、脱イオン水および他の親水性成分、例えば保存料、香料などから成る水性相 に液相で均質化する。

例４ ボディ油（無水） 成分　％ 例１の脂質組成物　６０ 揮発性シリコーン　７１５８　３４．５香料　０．５ ブタノールＧ５ 例５ 油／水エマルション 成分　％ 揮発性シリコーン　１０ パーヒドロスクアレン　１８ ワセリン油　５ 液体ラノリン　４ 八ｒｌａｃｅｌ　１６５　（アトラス）　６ツイーン　６０（アトラス）　２ セチルアルコール　ｌ・　２ ステアリン酸　２．５ トリエタノールアミン　０．　１ 保存料　０・　３ 抗酸化剤　０・　３ 例１の脂質組成物　ＩＯ 水　１００％までの十分量 処方の脂質成分は例１の脂質組成物に１７０℃で溶解する。乳化剤Ａｒ１ａｃｅ ｌ　１６５およびツイーン６０、保存料および抗酸化剤の添加後、この油相はエ マルシコンの連続相を形成する水性相に均質化して乳化する。次ζこエマルシコ ンは環境温度に冷却し、容器に充填する。

例６ 水／油エマルジョン 成分　％ Ｐｒｏｔｃｇｉｎ　Ｘ　２０ 硫酸マグネシウム　０．５ 例１の脂質組成物　２５ 芳香組成物　ｌ 保存料　０．３ 水　１００％までの十分量 ワセリン油およびＰｒｏｔｅｇｉｎ　Ｘを含有する例１の脂質組成物は、グリセ リンおよびマグネシウム塩を含有する水性相を脂質相に約７０°Ｃで添加するこ とによりＩＪたエマルジョンの連続相を形成する。処方の芳香組成物および保存 料の添加後、エマルシコンは均質化し、冷却し、容器に充填する。

例７ 棒口紅（無水） 成分　％ 例］の脂質組成物　２０ 香料　１００％までの十分量 上記無水製品は熱混合により均質化およびゆっくり撹拌しながら徐々に冷却する ことも行わずに例６と同じ方法で得る。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．トリグリセリドの脂肪酸は４０〜７０重量％のオレイン酸および３０〜５０ 重量％の高度不飽和脂肪酸を含有し、ｎ−６系統の脂肪酸対ｎ−３系統の脂肪酸 の重量比は１０：１〜３０：１であり、高度不飽和脂肪酸は不飽和度３以上のｎ −３およびｎ−６系統の有効量の酸を含むことを特徴とする、香粧品に適用する 局所脂質組成物。
2. ２．高オレイン酸含量を有する５０〜７０重量％のハイプリドヒマワリ油または ベニバナ油、２０〜４０重量％のヒマワリ油またはブドウ種子油、３〜１０重量 ％のローザモスケタ油、カイア油または亜麻仁油および１〜１０重量％の黒スグ リ種子油を含有する、請求項１記載の脂質組成物。
3. ３．請求項１または２に記載の脂質組成物を含有する香粧調製品。
4. ４．溶液、水／油エマルジョンまたは油／水エマルジョン、サスペンジョンまた はエアゾルとして処方する、請求項３記載の香粧調製品。
5. ５．クリームまたは乳液として処方する、請求項３記載の香粧調製品。
6. ６．無水製品、特に芳香性樹脂、ボディ油、抗日焦け油または棒口紅として処方 する、請求項３記載の香粧調製品。
7. ７．乳化剤、制汗剤、安定剤、保存料、抗酸化剤、ＵＶ濾過剤、香料、着色料、 緩和剤、真珠箔剤、ワックスおよび有機または無機充填材から成る群から選択し た少なくとも１種の香粧品添加剤も含有する、請求項３から５のいずれか１項に 記載の調製品。