JPH0750597B2 - 四重極型質量分析計 - Google Patents

四重極型質量分析計

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JPH0750597B2
JPH0750597B2 JP61274114A JP27411486A JPH0750597B2 JP H0750597 B2 JPH0750597 B2 JP H0750597B2 JP 61274114 A JP61274114 A JP 61274114A JP 27411486 A JP27411486 A JP 27411486A JP H0750597 B2 JPH0750597 B2 JP H0750597B2
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恵 中里
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日本真空技術株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は化学物質の組成や雰囲気ガス等のガスの分析に
用いられる四重極型質量分析計に関する。
(従来の技術) 四重極型質量分析計は、イオンを生成するイオンソース
部、四重極電極部及びイオン検出部から構成される分析
管を備えている。
該四重極電極は、互いに、対称の位置に配置された4本
のロッドで構成され、2対のロッドには、それぞれ高周
波電圧と直流電圧を重畳した電圧すなわちU+Vcos wt
と−U−Vcos wtなる電圧が印加されており、イオンソ
ース部で生成され該電極中に入射したイオンのうち、該
電極に印加された電圧の大きさに応じた質量電荷比をも
ったイオンのみが四重極電極を通過し、イオンコレクタ
又は2次電子増倍管から成るイオン検出器で検出され
る。このイオン検出器の出力は直流増幅器で増幅され、
オシロスコープ又はペンレコーダに加えられ、質量スペ
クトルが得られる。
上記四重電極の2対のロッドに高周波電圧及び直流電圧
を供給する高周波出力回路は、高周波発振部、高周波増
幅部及び高周波出力トランス部から成っており、従来、
第3図示のように、高周波発振部a、高周波増幅部b及
び高周波出力トランス部cをボックスdに収納して分析
管eの近傍に配置し、長さ60cm位の同軸テーブルhによ
って分析管eの四重極電極へ直流電圧及び高周波電圧を
供給するように方式のものが多い。
この方式の他に、第4図示のように、同軸ケーブルを用
いず、前記ボックスdを分析管eに直結する方式も知ら
れている。
また、第5図示のように、分析管eに高周波出力トラン
ス部cを直結し、高周波発振部a及び高周波増幅部bを
分析管eから分離配置し、該高周波増幅部bと高周波出
力トランス部cを例えば3m位の同軸ケーブルhで接続し
たものも考えられる。
尚、上記各図において、gはコントロール部である。
(発明が解決しようとする問題点) 第3図示の方式において、高周波検出トランス部cと分
析管eを接続する同軸ケーブルhの静電容量は、高周波
出力トランス部c(タンク回路)の共振周波数fを決め
なる式中のcに含まれるため、同軸テーブルhの長さを
伸ばすと、共振周波数fは2〜3MHzの間の適当な値で固
定されているため、高周波出力トランス部cのインダク
タンスLを小さくしなければならない。該Lを小さくす
ると高周波電圧が下がり、そのため分析できる質量範囲
が狭くなる。したがって従来の第3図示の方式では、同
軸ケーブルhの長さを長くできず、1m位に制限されるの
で、測定のために分析管eを取付ける真空容器にボック
スdを置くための台を設けなければならず、分析管の取
付場所に制限を与えていた。
従来の第4図示の方式でも同じで、分析管の回りにボッ
クスを配置するためのスペースが必要で、近くに配管な
どがあるとそれ等が邪魔になり希望する場所に取付けら
れないという不便があった。また第5図示の方式では、
小さな高周波出力トランス部cを分析管eに直結するの
で、分析管を測定の対象となる真空装置に付け易くなる
が、高周波電力損失が比較的大きく、また、イオンソー
ス等に接続するケーブルに高周波ノイズを誘導しやすい
不都合があった。
本発明は、従来の上述のような不都合を解消する四重極
型質量分析計を提供することをその目的とするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上述の目的を達成するために、高周波発振
部、高周波増幅部及び高周波出力トランス部から成る高
周波出力回路を備え、該高周波出力トランス部の出力が
四重極電極に印加れる四重型質量分析計において、高周
波発振部と高周波増幅部及び該増幅部に接続された高周
波出力トランス部とを分離配置すると共に高周波伝送ケ
ーブルで互いに接続し、該高周波増幅部及び高周波出力
トランスを分析管に直結したことを特徴とする。
(作用) 高周波発振部で発生した高周波電圧は、低電圧のまま高
周波伝送ケーブルにより分離配置された高周波増幅部へ
送られ、該高周波増幅部で増幅される。増幅された高周
波電圧は高周波出力トランス部で昇圧されると共に直流
電圧が重畳されて分析管の四重極電極に供給される。
(実施例) 本発明の実施例を添付図面につき説明する。
第1図において(1)は高周波発振部、(2)は高周波
増幅部、(3)は高周波出力トランス部で、これ等高周
波発振部(1)、高周波増幅部(2)及び高周波出力ト
ランス部(3)は、分析管(4)の四重極電極に高周波
電圧と直流電圧を供給する高周波出力回路を構成する。
高周波増幅部(2)及び高周波出力トランス部(3)
は、ケース(5)に収容して分析管(4)に取付けら
れ、該高周波増幅部(2)は分離して配置した高周波発
振部(1)と例えば50〜75Ωのインピーダンスを有し、
例えば3mの長さの高周波伝送ケーブル(6)により接続
される。
高周波発振部(1)は水晶発振式のものや、自励発振
(LC発振)式のものがよく使われており、10cm×10cm位
の基板上に構成される。
高周波増幅部(2)は、第2図示のように例えばトラン
ジスタ(7)から成り、そのエミッタ及びベースは高周
波伝送ケーブル(6)に接続されている。
高周波出力トランス部(3)は、高周波出力トランス
(8)を含むタンク回路(9)から成っている。これを
更に詳細に説明すると、高周波トランス(8)の1次コ
イル(101)は直流電源及び上記トランジスタ(7)の
コレクタに接続され、2次コイル(102)及び2次コイ
ル(103)の各1端はそれぞれ+u電圧直流電源及び−
U電圧直流電源に接続され、その他端は分析管の各1対
の四重極電極(11)に接続されている。(121)(122
はタンク回路(9)を構成する同調用コンデンサで、該
コンデンサ(121)(122)の調整により高周波出力トラ
ンス(8)の1次コイル(101)に入力する高周波の周
波数に2次コイル(102)(103)を含む2次回路が共振
するように調整するもので、その調整の結果、四重極電
極(11)(11)へ印加される高周波電圧が分割用コンデ
ンサ(13)(13)で分割され、この電圧はダイオード
(14)(14)で整流され、接続線(15)を介して高周波
発振部(1)にフィードバックされて高周波電圧の安定
化を行っている。この電圧は質量数の表示にも用いられ
る。(16)はアース線である。
上記高周波出力トランス(8)の1次コイル(101)及
び2次コイル(102)(103)はそれぞれトロイダルコア
(17)巻回され、1次コイル(101)と2次コイル(1
02)(103)の巻数比は2:50程度で、2次コイル(102
(103)には最高1000Vp-p高周波電圧が取り出せるよう
になっている。
以上の高周波増幅部(2)及び高周波出力トランス部
(3)を構成する部品は例えばφ50×100(mm)位の筒
状の小型のケース(5)に収容することができる。
このケース(5)は分析管(4)に直接取付けられる。
第1図において、(18)は電源を有し制御信号を発生す
るコントロール部で、該コントロール部(18)はイオン
ソース部へ行く線など多数の1束のケーブルによって分
析管(4)に接続されており、上記高周波伝送ケーブル
(6)もこの1束のケーブル(図示しない)と一緒にな
っている。
以上の実施例の構成によれば、分析管(4)から分離配
置された高周波発振部(1)で発生した低圧の高周波が
高周波伝送ケーブル(6)により伝送され、分析管
(4)の近くに配置されたトランジスタ(7)で増幅さ
れ、その高周波電圧は高周波出力トランス部(3)で直
流電圧に重畳されて四重極電極(11)に印加される。
尚、上記高周波主力トランス(8)はトロイダルコアを
用いたが空芯でもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、高周波発振部を
分析管から分離配置し、該分析管に高周波増幅部を及び
高周波出力トランス部を直結し、高周波発振部と高周波
増幅部とを高周波伝送ケーブルで接続したので、高周波
伝送ケーブルにおける高周波電力損失は第5図示の方式
に比して少なくてすむ。また高周波発振部の消費電力は
高周波伝送ケーブルが3mのとき約1/2になり、ケーブル
長が長くなればその差がもっと大きくなる。
更に第3図の方式や第4図の方式のように分析管の近く
に高周波出力回路を置くための台を設ける必要がなく、
分析管の回りに高周波出力回路部品を置く大きなスペー
スも要しない効果があり、また高周波伝送ケーブルの高
周波が他のケーブルに誘導することによって生ずる高周
波ノイズの影響も少ない効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のブロック図、第2図はその高周波増幅
部及び高周波出力トランス部の回路図、第3図及び第4
図及び第5図はいずれも従来例のブロック図である。 (1)……高周波発振部、(2)……高周波増幅部 (3)……高周波出力トランス部 (4)……分析管、(6)……高周波伝送ケーブル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波発振部、高周波増幅部及び高周波出
    力トランス部から成る高周波出力回路を備え、該高周波
    出力トランス部の出力が四重極電極に印加される四重型
    質量分析計において、高周波発振部と高周波増幅部及び
    該増幅部に接続された高周波出力トランス部とを分離配
    置すると共に高周波伝送ケーブルで互いに接続し、該高
    周波増幅部及び高周波出力トランスを分析管に直結した
    ことを特徴とする四重極型質量分析計。
JP61274114A 1986-11-19 1986-11-19 四重極型質量分析計 Expired - Lifetime JPH0750597B2 (ja)

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JPS63128545A JPS63128545A (ja) 1988-06-01
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