JPH07503940A - 生理学的に活性な因子を有する磁気的にコントロールされたキャリアおよびその調製方法 - Google Patents
生理学的に活性な因子を有する磁気的にコントロールされたキャリアおよびその調製方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
発明の分野
本発明は、医薬に関し、さらに詳しくは生理学的に活性な因子を有する生理学的
に活性な因子およびその調製方法に関する。
先行技術
今日、磁場による生理学的に活性な因子の方向づけられた輸送のための異なる磁
気的にコントロールされたキャリアの使用およびこれらのキャリアを調製する方
法はこの分野において知られている。例えば、ポリマーのコート中の磁気的マイ
クロカプセル(@小血栓)およびその調製方法はこの分野において知られている
〔す] (Sako)M、 、ヒロタ(Hirota) S 、、癌と化学療法
(Can To Kagaku Ryoho) 、1986. Vol、13.
Na4、部3、pp、 1618−1624:l。これらの磁気的マイクロカ
プセル(大きさ30〜50μm)を腫瘍を供給する血管の血栓のために使用する
。それらは、2%のナトリウムカルボキシセルロースおよび抗腫瘍剤を含有する
多糖溶液(12〜40%のテキストラン)中の粘性懸濁液として導入される。
強磁性材料として亜鉛フェライトを含有する生理学的に活性な因子を有する磁気
的にコントロールされたマイクロカプセル〔カド(Kato) H,ら、アプラ
イド・バイオケミストリー・アンド・バイオテクノロジー(App 1. B
iochem、B 1otechno 1. )、1984、 Vol、10.
pp、199−221 ) 、またはコーティング剤としてエチルセルロース
を使用する強磁性体のコアおよび抗腫瘍剤、すなわち、ミドマイシンCから成る
マイクロカプセル〔スギバルヒク(Sugibarhik) la、ジャーナル
・オブ・バイオマティーリアルズ(J、 [iiomaterials) 、1
982. Vol、 3.1982゜Vol、 3. pp、181−186
)はこの分野において知られている。
強磁性粒子(大きさ約200μm)を含有するリポソーム〔ファルマコロギアイ
・トキシコロギア (Farmakologiaitoxikologia)
(モスクワ) 、1985. VOl、48. N(15,pp、32−35]
を調製する方法は知られている。それらは、生理学的に活性な因子としてタラロ
イド(curaroid)薬物、例えば、ビロクリン、ジアドニウムおよびカプ
セルとしての多糖のコーティングを含有する。
すべての前述の磁気的にコントロールされたキャリアは、病理学部位内で発生す
る一定磁場におけるそれらの保持が弱く、そして使用する強磁性材料の磁気的感
受性が低いために、低い生物学的効率を示し、かなりの量のそれらを生理学的に
活性な因子と一緒に血液の流れとともにもち去られる。
先行技術のキャリアは、カプセル剤の透過性のコントロールが難しく、そのコー
ティングの厚さが不均一でありならびに貯蔵安定性が低いために、生理学的に活
性な因子の生物学的接近可能性が制限される。これらのキャリアは、それらの性
質を変化させずに生産および滅菌が困難である。
また、強磁性材料および生理学的に活性な因子をタンパク質のカプセルの中に含
有する微小球およびその製造方法はこの分野において知られている〔ライダー(
Widder)ら、ジャーナル・オブ・ファーマシュティカル・サイエンス(J
、 Pharm。
Sci、) 、1979. Vol、68. pp、79−82) o強磁性材
料はマグネタイ) (Fe、04)であり、抗腫瘍薬物、すなわち、ドキソルビ
シンを生理学的に活性な因子きして使用し、そしてアルブミンをカプセル材料と
して使用している。微小球の大きさは約1μmである。これらの微小球を調製す
る方法は、乳濁液(綿実油中の水)中のアルブミンの高温のまたは化学的変性を
包含し、水性の分散相は約1μmの水滴であり、水滴の中にマグネタイトの粒子
は導入しならびにアルブミンおよび薬物を溶解する。乳濁液は変性の前および間
に超音波処理により調製し、その後、微小球を遠心により調製し、油を微小球か
ら注意して洗浄除去しそして、最後に、乾燥する。生ずる微小球は、有機体にと
って外来の変性したタンパク質を含有するために毒性が増加していること;コー
ティングの厚さの不均一性のために生理学的に活性な因子の生物学的接近可能性
が制限されていること;貯蔵の間のカプセルの透過性が減少していることにより
特徴づけられる。そのうえ、微小球の中に含有される生理学的に活性な因子の病
理学部位への接近可能性、したがって処置の有効性は、微小球中の強磁性体(マ
グネタイト)の含量が比較的小さいために、分散した粒子の磁気的感受性が低い
ことによって制限される。結局、生理学的に活性な因子を有する強磁性粒子は、
病理学部位の領域において発生した一定磁場において弱く保持され、そして生理
学的に活性な因子を有する微小球のかなりの量は血液の流れに中にもち去られる
。これらの微小球を調製する方法は、技術的に複雑である。得られる微小球は貯
蔵の間に不安定である(カプセルの「老化」、付着のために)。
発明の説明
本発明の目的は、高い生物学的活性、低い毒性を有する生理学的に活性な因子を
有する磁気的にコントロールされたキャリアを提供とし、そしてその製造方法を
簡素化することである。
この目的は、lO〜90質量%のFeおよび残部の炭素からなり、そしてメチレ
ンブルーによる少なくとも6 tag/ gの吸着力を有し、その上に生理学的
に活性な因子が吸着されているフェロカーボン粒子であることを特徴とする、生
理学的に活性な因子を有する磁気的にコントロールされたキャリアを提供するこ
とによって達成される。
本発明によれば、生理学的に活性な因子を有する磁気的にコントロールされたキ
ャリアの最も好ましい実施態様は、次の通りであるニ
−50〜70質量%のFeおよび残部の炭素、および生理学的に活性な因子とし
て2.0〜2.5質量%の抗腫瘍剤のアントラサイクリン抗生物質、例えば、ダ
ウノルビシン、ドキソルビシンまたはカルミノマイシンからなる、磁気的にコン
トロールされたキャリア:
=50〜70質量%のFeおよび残部の炭素、および生理学的に活性な因子とし
てフェロカーボン粒子の1mg当たり50011Jのセリアーゼ酵素からなる、
磁気的にコントロールされたキャリア;
一50〜70質量%のFeおよび残部の炭素、および生理学的に活性な因子とし
て2〜3質量%の抗ヒスタミン調製物−ジフェンピドラミンからなる、磁気的に
コントロールされたキャリア。
本発明の生理学的に活性な因子を有する磁気的にコントロールされたキャリアは
、同等の投与量の生理学的に活性な因子を使用するとき、既知の微小球のそれと
2倍高い生物効能を増加し、そして最大許容量で取られた生理的活性剤の常用の
医薬のそれの2〜6倍増加せしめる。本発明の生理学的に活性な因子を有する磁
気的にコントロールされたキャリアは、毒性が低く、動物にとって外来の変性さ
れたタンパク質を含有しない。
本発明のフェロカーボン粒子は、金属とCとの結合が安定であるために、磁場の
作用により病理学的部位における生理学的に活性な因子の信頼性ある保持を提供
し、これにより有機体からのそれらの除去を予防する。フェロカーボン粒子の表
面からの生理学的に活性な因子の脱着(カプセルを通して生理学的に活性な因子
が拡散するのと区別される)は、生理学的に活性な因子を病理学的部位へ実質的
に一定の速度で輸送することができるが、カプセルを通る生理学的に活性な因子
の拡散はカプセルそれ自体の安定性の特性を欠くために変化する。
生理学的に活性な因子を有する磁気的にコントロールされたキャリアを調製する
方法は、本発明によれば、鉄粉末を800〜1200℃の温度において酸化性媒
質中で加熱し、400〜700℃の範囲の温度において一酸化炭素で処置してフ
ェロカーボン粒子を生成し、次いでフェロカーボン粒子を生理学的に活性な因子
を含有する溶液の中に導入して、前記フェロカーボン粒子の表面上に前記生理学
的に活性な因子を吸着させることにある。好ましくは、粒子サイズが100〜5
00μmである鉄粉末を使用する。酸化性媒質として空気または水蒸気を使用す
ることが推奨される。
本発明の方法は、簡素化した製造方法により、高い生物学的活性を示す生理学的
に活性な因子を有する磁気的にコントロールされたキャリアを製造することがで
きる。高温の処理のために、ダラム陽性は滅菌され、そしてそれらは、必要に応
じて、それらの定量的特性を劣化しないで、さらに安定化することができる。
発明を実施する最良の方法
本発明の生理学的に活性な因子を有する磁気的にコントロールされたキャリアは
、磁石で引き付けられた、微細な黒色粉末であり、フェロカーボン粒子(実質的
に0.05〜0.5μmの大きさ)からなり、ここで還元された金属の鉄の株は
細長い活性化された炭素粒子(フィラメント様結晶の形態)と緊密に結合してお
り、これらの炭素粒子は高い特定の強度および高い吸着力を有する。これらの粒
子の表面上で、生理学的に活性な因子は吸着される。フェロカーボン粒子は10
〜90質量%のFeを含有し、残部は炭素である。
Feの含量の減少(10質量%より低い)およびCの百分率の増加は、キャリア
の金属成分の部分の減少から生ずる磁気的感受性の減少のために、生理学的に活
性な因子の要求される生物学的利用可能性を提供することができない。Feの含
量の増加(90質量%より多い)およびCの百分率の減少は、吸着力を減少させ
、そして、結局、吸着すべき生理学的に活性な因子の量を減少させる。
応用に依存して、吸着された生理学的に活性な因子として、種々の物質、例えば
、抗腫瘍剤および抗生物質、製剤、例えば、抗ヒスタミン調製物、タンパク質物
質、例えば、酵素などを使用することができる。
本発明の生理学的に活性な因子を有するキャリアを、実験動物において研究し、
そして人間について臨床的に試験した。
抗腫瘍剤、例えば、ダウノルビシン、ドキソルビシンまたはカルミノマイシンを
含有する本発明のキャリアを研究し、ここでFeは56〜64質量%であり、残
部は炭素であり、そしてダウノルビシン、ドキソルビシンまたはカルミノマイシ
ンの含量は2〜2.5質量%である。
本発明のキャリアの抗腫瘍活性は、ラットについて試験し、前述の抗生物質を含
有する従来の微小球(平均微小球大きさ0.2〜0.5μm:カプセルは変性し
たアルブミンから作られている)と比較し;ならびに磁気的にコントロールされ
たキャリアを含まないこれらの抗腫瘍剤と比較した。体重180〜220gのラ
ットを試験に使用した。トランスフェクションした腫瘍の2つの系統、例えば、
ウォーカー(Woker)癌肉腫、肉腫5−45または肉腫M−1の1つをラッ
トの尾の中央に移した(40ラツト/各系統)。試験動物はioo。
mm’の腫瘍大きさに到達後処置した。
ダウノルビシンまたはカルミノマイシンを含有する本発明のキャリアを、ラット
の尾の静脈に40mg(すなわち、抗生物質に基づいて0 、 8 mg、4
mg/ kg)の量で、ゼラチノールを含有する8%の溶液の1mlの懸濁液と
して注射前に1回注射した。ドキソルビシンを使用するとき、抗生物質に基づく
投与量は12mg/kgであった(キャリアの量は96mgであった)。永久の
Sm−Coに基づく磁石(6000エルステツド)を、注射の前に、ラットの尾
の腫瘍部位上に固定した。
腫瘍部位の脈管床における抗生物質とともに本発明によるキャリアが局在化する
のを、X線像を使用して検査した。
アルブミンに基づく微小球は、前述の手順に類似する手順により4μg/kg(
ダウノルビシンまたはカルミノマイシンに基づいて)の投与量で1回投与した。
抗生物質(磁気的にコントロールされたキャリアを含まない)は次のようにして
導入した。ダウノルビシンはラットの尾の静脈の中に2 mg/kgの投与量で
8%のゼラチノール溶液として5日間1回注射した;カルミノマイシンは120
時間で0.4mg/kgで3回注射した。ドキソルビシンは12 mg/ kg
の投与量で1回注射した。注射前に8%のゼラチノールの溶液の1mlを対照腫
瘍キャリア動物に静脈内注射した。
ダウノルビシン、ドキソルビシンまたはカルミノマイシンを含有する本発明によ
るキャリアの1回の投与の結果、腫瘍の集中の領域−ウオーカー癌肉腫、肉腫5
−45または肉腫S−45−における磁場(6000エルステツド)の作用によ
る局在化後、完全な腫瘍の溶解の60%までの医学的ケースが観測された。ラッ
トにおける腫瘍の溶解後、100日の全体の試験の観測の間に癌の発生はなかっ
た。抗生物質を有する本発明によるキャリアで動物を処置した後残りの動物にお
いて、腫瘍成長のかなりの阻害が認められ、その部分の破壊およびこれらの動物
の寿命の延長は対照群(抗生物質を使用しない)き比較して1.5〜2倍であっ
た。
組織学的分析において、ダウノルビシン、ドキソルビシンまたはカルミノマイシ
ンを含有する本発明によるキャリアの作用下に完全な溶解後、腫瘍区域から取っ
た組織の試料の中に癌細胞は完全に存在しないことが示された。肝臓および他の
生体から取った組織の試料の組織学的分析は、普通の溶液として使用されるこの
ような抗生物質について特徴ある毒性の病理学を示さなかった。この群の処置し
た動物は血液の形成が阻害されず、とくに、白血球減少症または血小板減少症は
認められなかった。
同等の磁場の作用による抗生物質の同一の局在化の下で、抗生物質を含有するア
ルブミンの微小球4mg/kgのダウノルビシンまたはカルミノマイシンの投与
量)でラットを処置するとき、完全な腫瘍の後退は動物の30%において観測さ
れた。動物の他の30〜40%において、対照動物群(抗生物質を使用しない)
と比較したとき1. 4倍の腫瘍の成長の阻止および寿命の延長が起こった。試
験動物の残部において、このような微小球を使用することによる動物の処置で治
癒効果は存在しなかった。ある動物において、白血球減少症は血液の形成へのこ
のような抗生物質の阻害作用により発現されることが観測された。
磁気的にコントロールされたキャリアを含まない、抗生物質、とくにダウノルビ
シン(2mg/kgの投与量、毎日)で5日間またはカルミノマイシン(0,4
mg/kgの投与量で3回注射、120時間)を使用する動物の処置は、試験動
物のいずれにおいても完全な腫瘍の溶解は発生させることができず、それらの平
均寿命は対照動物(抗生物質を含まない)のそれと比較したとき、平均15〜3
0%延長された。試料の組織学的分析の結果は、試験動物のすべてにおいて起こ
った、多数の組織の、および、最初のかつ一番先に、肝臓において、重い細胞障
害性変化を示した。動物の2〜3日の処置後、あるラットにおいて血液の形成の
阻害または白血球減少症ならびに血小板減少症が起こった。
対照群(抗生物質を使用しない)のすべての動物は死亡した。
こうして、このような悪性腫瘍の治療においてダウノルビシン、ドキソルビシン
またはカルミノマイシンを有する本発明のキャリアを使用すると、このキャリア
を1回投与しそして腫瘍部位において磁場の作用によりそれを局在化した後、医
学的ケースの60%の絶対的後退を達成することができる。
キャリアの効能は、抗生物質の同一の投与量を使用するとき、従来のアルブミン
の微小球のそれ(30%の回復)の2倍であり、そしてその有効性(寿命の指数
による)は最大の許容量の分割投与において静脈内に投与されたこのような抗生
物質の標準の溶液のそれの4〜6倍である。本発明のキャリアの使用は、微小球
および抗生物質の溶液の使用と区別され、肝臓を包含する、いずれの組織の毒性
の損傷に導かず、そして血液の形成に阻害作用を与えない。
さらに、セリアーゼ酵素を含有する本発明のキャリアの血栓崩壊活性の試験を実
施した。このセリアーゼ酵素は血栓の中に浸透しそしてそれを溶解するプラスミ
ンに転化される、血液に含まれる線維芽溶解チモゲンまたはプロフィブリノシン
を活性化する。
本発明のキャリアは、60%のFe、残部の炭素からなり、吸着すべきセリアー
ゼ酵素の含量はキャリアの1mg当たり50IIである。
キャリアの血栓崩壊活性の比較試験は、従来の溶液として投与すべきセリアーゼ
の活性に対して実施した。
試験は20匹の体重2.5〜3kgのチンチラウサギについて実施した。このた
めに、ウサギの耳の境界静脈から血管の3mmの切片(直径)を切断した。結局
、血栓は血管の変性の領域において形成したが、静脈の通過能力は部分的に残っ
た。
40mgの投与量(ずなわち、200010のセリアーゼ、6700〜8000
II/ kg)で取りそして8%のゼラチノール溶液の0.6ml中の懸濁液
として調製した、50010のセリアーゼ(キャリアの1mg中の)からなる本
発明のキャリアを、ウサギの耳の血栓の位置の上の境界静脈に1回注射した。
キャリアの注射前に、永久のSm−Coに基づく磁石(6000エルステツド)
を耳の血栓の位置に固定した。本発明のキャリアは酵素と一緒に血管床の血栓領
域において局在化することを、X線像を使用して検査した。
対照のウサギの群(10匹の動物)において、前述の手順後の境界の耳の静脈に
おいて血栓が生成した。同一の静脈の血栓の位置より上に、8%のゼラチノール
の溶液の1[111中の2500010のセリアーゼを1回注射した。血栓崩壊
作用は血管変性の部位からの血液の浸透により評価した。
セリアーゼ(6700〜8000 Ill/kgが投与される)を有する本発明
のキャリア注射および磁場による血栓の位置における局在化後30〜50分にお
いて、クロットの観測可能な溶解が存在し、これは静脈の損傷部位を遮断し、こ
れにより血管変性の区画からの血液の透過にに導いた。他の耳の静脈から取った
ウサギの血液試料の凝固時間は、しかしながら、実質的に非変化に止まった。
対照試験において、セリアーゼを12.5倍の高い投与量(各ウサギ当たり25
0001E、ずなわち、10000010/kg)で使用する、セリアーゼの標
準の溶液の静脈内注射により、ウサギの耳の境界の静脈の血栓を処置する試みを
行ったが、クロットの末梢部分のわずかの溶解のみが観測された。
こうして、セリアーゼを有する本発明のキャリアを使用する処置は、セリアーゼ
(酵素に基づいて投与量は約8001[J/kgである)セリアーゼを有する本
発明のキャリアの1回の投与および磁場の作用による血栓の位置におけるその局
在化後、絶対的クロットの溶解に導く。標準の溶液の形態で12.5倍の投与量
(7)−f=IJ7−セ(約1000011/kg)を使用すると、クロットの
末梢部分のわずかの溶解のみを達成することができる。こうして、本発明のキャ
リアをセリアーゼと組み合わせて応用すると、この酵素の全身的投与の下に局所
的血栓崩壊活性を大きく増加する。
抗ヒスタミン調製物−ジフェンヒドラミン−と組み合わせた本発明のキャリアの
抗水種活性を試験した。本発明のキャリアは56〜63質量%のFeからなり、
残部は炭素であり、そしてその上に吸着すべきジフェンヒドラミンの含量は3質
量%である。
本発明のキャリアの抗水腫の比較試験は、標準の溶液として投与これによりジフ
ェンヒドラミンの活性に対して実施した。
試験は180〜220gの体重のビスター(Vistar)系統の雄のラットの
30匹について実施した。実験の水腫を作るために、O,1mlの4%の水性デ
キストラン溶液を10匹のラットの尾の中央にの中に足裏下に注射した。永久S
m−C。
に基づく磁石(6000エルステツド)をその上に固定し、そして直後に0.7
mlの8%のゼラチノール溶液中に0. 6mgのジフェンヒドラミンを含有す
る本発明のキャリアの20IIIg(平均投与量−ジフェンヒドラミンに基づい
て3mg/kg)を、雄の静脈に注射した。脈管の床中の分散液の局在化は、X
線像を使用して検査した。同一の手順に従い、デキストラン溶液を10匹のラッ
トに注射し、その後0. 7mlの8%のゼラチノール溶液中にジフェンヒドラ
ミンの溶液(20mg/kgを使用した、すなわち、平均5 mg/ラット)を
雄の静脈の中に注射した。10匹のラット(対照動物群)に、デキストラン溶液
を上の手順に従い、そして、したがって、0. 7mlの8%のゼラチノール溶
液(ジフェンヒドラミン不含)を雄の静脈に注射した。
対照と比較して雄の大きさの変動をプレチソメーターで測定することによって評
価した。
試験結果は、デキストラン注射後30分の対照群において、局所的雄の水腫が発
生し、これは5時間の全体の観測期間の間に成長し続けることが示された;デキ
ストラン注射後1時間において、大きさの雄の腫脹の大きさは1535±52m
m’であった。この群において、動物を20mg/kgの投与量でジフェンヒド
ラミンの従来の溶液を静脈内に注射して処置した場合、雄の水腫は顕著より少な
かった;この調製物の注射後1時間(最大の抗水原作用)において、雄の大きさ
の増加は1025±41mm’であり、すなわち、対照動物群のそれの33±2
%程度に少なかった。ジフェンヒドラミン(20mg、ジフェンヒドラミンの投
与量−0,61%gまたは3 mg/ kg)を使用して動物を処置し、これを
雄の静脈に投与しそしてデキストラン注射の領域において磁場により局在化する
とき、雄の水腫はめったに観測されなかった:雄の大きさは355±31mo+
’だけ増加し、すなわち、対照動物群のそれの77±4%程度に少なかった。
こうして、ジフェンヒドラミンと組み合わせて本発明のキャリアを使用し、それ
を血管の床においてデキストラン誘発水腫を発生する領域において局在化すると
、従来の溶液として静脈内に注射したジフェンヒドラミンのかなり高い投与量(
7倍程度に高い)を使用して達成されるものに2〜2.5倍程度に高い抗水腫作
用が得られる。
本発明のキャリアの毒性を、それを静脈内に投与してラットおよびマウスについ
て試験した。試験速度は、静脈内に注射したときのキャリアのLD、。がラット
について3400mg/kgでありそしてマウスについて3300mg/kgで
あることが示された。
試験において、次の事実が示された:本発明のキャリア(生理学的に活性な因子
を含まない)は合理的に高い抗腫瘍活性を有した;肉腫5−45に悩むラットに
それを1回静脈内注射するく腫瘍位置において磁石の局在化下に160mg/k
gの投与量)と、腫瘍キャリアの動物の寿命を信頼性をもって平均54%延長す
る。本発明のキャリアを抗腫瘍剤、すなわち、カルミノマイシンと一緒にラット
に静脈内投与すると、カルミノマイシンの毒性は低下する:LDsoはラットに
ついて25mg/kg (この抗生物質に基づく)より大きく、そしてマウスに
ついて18mg/kgであった。さらに詳しくは、その毒性は、静脈内投与下に
水性カルミノマイシン溶液のそれの、それぞれ、30および100倍程に低い。
同時に、このような抗生物質について特徴ある心臓毒性は1.5〜2倍だけ減少
し、そして血液の形成についてカルミノマイシンの阻害作用はかなり減少する。
本発明のキャリアとカルミノマイシンとの組み合わせは、この抗生物質の水溶液
と区別され、血液の凝固を増加しない。
本発明のキャリアと抗腫瘍剤の抗生物質−カルミノマイシン−との組み合わせを
臨床的に試験した。本発明のキャリアは56〜63質量%のFeからなり、残部
は炭素であり、2〜2.5質量%のカルミノマイシンがその上に吸着されている
。本発明のキャリアの臨床的研究は、殿部に局在化した末端の柔らかい部分の肉
腫(直径12〜15cmの腫瘍)に悩む患者について実施した。本発明のキャリ
アとカルミノマイシンとの組み合わせを、20mg(カルミノマイシンに基づい
て)の物質で肉腫の栄養源として働く、患者の動脈に1回注射し、次いで腫瘍中
心において永久磁石を使用してキャリアを局在化した。第3日に、この腫瘍(X
線の証拠)は劣化を開始した。第8日に、腫瘍のドレナージを実施し、そして残
りの悪性細胞を壊死ゾーンから追い出した。造血の阻害および心臓毒性の症候は
観測することができかった。ヘモソープション(hemosorpt 1on)
を実施(2回)した。キャリアの1回の投与後の血液の抗生物質濃度は、6日間
平均3〜6ng/mgのレベルに保持された。第8日に、腫瘍の吸引物中の調製
物の濃度は血液中のそれより10倍高かった。
磁気的にコントロールされたキャリアと生理学的に活性な因子との組み合わせを
調製する方法は、次のようにして実施する。
鉄粉末を酸化性媒質中で800〜1200℃の温度に加熱する。100〜500
μmの粒子サイズの鉄粉末を使用することが好ましい。酸化性媒質として、水蒸
気、空気または酸素を含有する気体混合物、好ましい水蒸気について空気を使用
することができる。このような酸化性媒質中でこれらの温度に加熱すると、強磁
性粒子は活性化されて、その上にFe酸化物のフィルムが形成し、このフィルム
は一酸化炭素に対して触媒作用を有する。その後、活性化された強磁性粒子を一
酸化炭素で400〜700℃の温度において処理して、フェロカーボン粒子を形
成する。−酸化炭素により処理の間に強磁性粒子の触媒活性表面上に、炭素は析
出する。この方法の特定の特徴は、こうして生成した炭素粒子はFeとしっかり
結合し、そして先様結晶の形態を有することである。得られたフェロカーボン粒
子は、高い特定の強度および高い吸着力を示す。得られたフェロカーボン粒子を
生理学的に活性な因子の溶液(水または有機溶媒中の)の中に入れ、そして普通
の方法(撹拌、混合または22〜42KIlzにおける5〜30分間の超音波処
理)により分散させる。この場合において、生理学的に活性な因子の分子はフェ
ロカーボン粒子の炭素成分上に活性に収着するが、金属成分は病理学部位へ加え
られた永久の磁場の作用のゾーンへ調製物を方向づけで輸送する。生ずる分散液
は、例えば、遠心により分離して、最終生成物、すなわち、生理学的に活性な因
子をその上に吸着して有する磁気的にコントロールされたキャリアが得られた。
最終生成物は乾燥物質として調製することができるか、あるいは遠心後、それは
医学的適用に適する粘性溶液の中に再懸濁させることができる。
酸化性媒質中の鉄粉末の加熱は、800〜1200℃の範囲の温度において実施
する。活性化酸化処理の温度を800℃より低く低下すると、鉄粉末の触媒活性
は減少し、そしてその上に沈澱した炭素の量は顕著に減少し7、引き続いて、吸
着力ならびに病理学部位に対する生理学的に活性な因子の生物学的利用可能性は
低下する。酸化処理の温度を1200℃より上に上げることは、エネルギー消費
が高く、特別の装置を必要とするために、望ましくない。
−酸化炭素による処理の間の温度を400〜700℃の請求の範囲の温度範囲に
低下する(この温度範囲を越えるの上昇とちょうど同一)と、強磁性粒子上に炭
素を沈澱させず、これにより吸着−活性表面の形成を妨害しない。これは生理学
的に活性な因子の生物学的利用可能性を減少する。
本発明のよりよく理解するために、生理学的に活性な因子を有する磁気的にコン
トロールされたキャリアの調製方法を実施する実施例を下に記載する。
実施例1
100〜200μmの粒子サイズの鉄粉末の100gの水蒸気媒質中で30分間
800℃に加熱した。その後、得られた活性化した金属の鉄粒子を、−酸化炭素
で、400℃において加圧した管状反応器内で温度を±5℃の範囲内に維持して
処理した。−酸化炭素の媒質中の活性化した鉄粉末の処理の間に沈澱する炭素の
含量を、反応器外の気相の組成によりコントロールした。200mgの24mg
/kgの吸着力(メチレンブルーによる)を有する生ずるフェロカーボン粒子を
、10m1の蒸留水中に4mgのダウノルビシンを含有する溶液の中に入れた。
生ずる混合物を22〜44 Ktlzにおいて10分間超音波処理し、次いで生
ずる分散液を遠心し、水をデカンテーションし、沈澱を乾燥した。結局、磁気的
にコントロールされたキャリアが得られ、これは微細な磁石が誘引された黒色粉
末であり、43質量%のFeからなり、残部は炭素であり、ダウノルビシンの含
量は2質量%であった。
実施例2
100gの300〜500μmの粒子サイズを有する鉄粉末を、蒸気−水の媒質
中で30分間900℃に加熱した。その後、活性化した鉄粉末は一酸化炭素で、
実施例1に記載するのと同一方法において、550℃において5時間処理した。
32.2mg/g (メチレンブルーによる)の吸着力を有する、得られたフェ
ロカーボン粒子を200gの量で、10m1の0.9%のNa塩化物の溶液中に
4Bのカルミノマイシンを含有する溶液の中に入れた。生ずる混合物を10分間
撹拌し、遠心し、水をデカンテーションし、そして生ずる沈澱を乾燥した。その
結果、磁気的にコントロールされたキャリアが得られ、これはこれは微細な磁石
が誘引された黒色粉末であり、10質量%のFeからなり、残部は炭素であり、
カルミノマイシンの含量は2質量%であった。
実施例3
100gの100〜200μmの粒子サイズを有する鉄粉末を、空気媒質中で3
0分間1100℃に加熱した。得られたFeの活性化粒子を一酸化炭素で、実施
例1に記載するのと同一方法であるが、600℃において40分間処理した。
6mg/g(メチレンブルーによる)の吸着力を有する、得られたフェロカーボ
ン粒子を200の量で、10m1の蒸留水中に4mgのドキソルビシンを含有す
る溶液の中に入れた。生ずる混合物を10分間撹拌し、遠心し、水をデカンテー
ションし、そして沈澱した残留物を乾燥した。その結果、磁気的にコントロール
されたキャリアが得られ、これはこれは微細な磁石が誘引された黒色粉末であり
、90質量%のFeからなり、残部は炭素であり、ドキソルビシンの含量は0.
5質量%であった。
実施例4
100gの300〜500μmの粒子サイズを有する鉄粉末を、空気雰囲気中で
30分間1000℃に加熱した。活性化金属鉄粒子を一酸化炭素で、実施例1に
記載するのと同一方法であるが、500℃において90分間処理した。19.5
mg/g(メチレンブルーによる)の吸着力を有する、得られたフェロカーボン
粒子を40mgの量で、1mlの0.9%のNa塩化物の溶液中に250010
のセリアーゼを含有する溶液の中に入れた。生ずる混合物を15分間超音波処理
(22〜44Ktlzにおいて)し、遠心し、水をデカンテーションし、れたキ
ャリアが得られ、これはこれは微細な磁石が誘引された黒色粉末であり、60質
量%のFeからなり、残部は炭素であり、セリアーゼの含量はキャリアの1mg
当たり50010であった。
実施例5
100gの100〜200μmの粒子サイズを有する鉄粉末を、空気雰囲気中で
30分間1200℃に加熱した。こうして得られた活性化金属鉄粒子を一酸化炭
素で、実施例1に記載するのと同一方法であるが、700℃において2時間処理
した。18. 0mg/g (メチレンブルーによる)の吸着力を有する、形成
したフェロカーボン粒子を20+++gの量で、1mlの蒸留水中に0.6gの
ジフェンヒドラミンを含有する溶液の中に入れた。生ずる混合物を20分間超音
波処理(22〜44K)lzにおいて)し、遠心し、水をデカンテーションし、
そして沈澱を乾燥した。その結果、磁気的にコントロールされたキャリアが得ら
れ、これはこれは微細な磁石が誘引された黒色粉末であり、60質量%のFeか
らなり、残部は炭素であり、ジフェンヒドラミンの含量は3質量%であった。
実施例6
100gの300〜500μmの粒子サイズを有する鉄粉末を、空気雰囲気中で
30分間1000℃に加熱した。こうして得られた活性化金属鉄粒子を一酸化炭
素で、実施例1に記載するのと同一方法であるが、500℃において15時間処
理した。19. 5mg/g (メチレンブルーによる)の吸着力を有する、生
成したフェロカーボン粒子を200mgの量で、10m1の蒸留水中に5mgの
レポミセチンを含有する溶液の中に入れた。生ずる混合物を20分間撹拌し、次
いで遠心し、水をデカンテーションし、そして沈澱を乾燥した。その結果、磁気
的にコントロールされたキャリアが得られ、これはこれは微細な磁石が誘引され
た黒色粉末であり、60質量%のFeからなり、残部は炭素であり、レポミセチ
ンの含量は2.5質量%であった。
実施例7
実施例6に記載するのと同一の方法により調製したフェロカーボン粒子を200
mgの量で、10m1の水中に5mgのドキソルビシンを含有する溶液の中に入
れた。生ずる混合物を15分間撹拌し、遠心し、水をデカンテーションし、そし
て沈澱を乾燥した。その結果、磁気的にコンI・ロールされたキャリアが得られ
、これはこれは微細な磁石が誘引された黒色粉末であり、60質量%のFeから
なり、残部は炭素であり、ドキソルビシンの含量は2.5質量%であった。
工業的応用性
生理学的に活性な因子と組み合わせた本発明のキャリアは、。
局在化した病理学部位をもつ種々の病気の処置のために医学的に使用することが
でき、ここでキャリアはこの病理学部位の範囲において発生した永久的な高い勾
配の磁場により保持される。これらの病気は次のものを包含する:悪性および良
性の腫瘍、血栓塞栓、敗血性および反応性の局所的炎症など。
本発明のキャリアは診断の目的で使用することができ、そしてこの場合において
、診断的に重要な生理学的に活性な因子はこのようなフェロカーボン粒子上に「
生体外」または「生体内」で吸着され、粒子は磁場により集中され、次いでこれ
らの因子を脱着後に分析する。
本発明のキャリアは、毒性および有害な生理学的に活性な物質の回収において、
それらを、例えば、血液、携帯用の水などから、このようなフェロカーボン粒子
上に吸着させ、次いでこれらのフェロカーボン粒子を精製すべき液体から永久の
磁場の作用により除去することによって適用することができる。
手続補正書(方式)
%式%(6
l、事件の表示
PCT/SU 90100237
Z 発明の名称
生理学的に活性な因子を有する磁気的にコントロールされたキャリアおよびその
調製方法3、補正をする者
事件との関係 特許出願人
住所 〒105東京都港区虎)門−丁目8番lo号5、補正命令の日付
6、補正の対象
(])明細書及び請求の範囲の翻訳文
(2)委任状
7、 補正の内容
(1)明細書、請求の範囲の翻訳文の浄占(内容に変更なし)
(2) 別紙の通り
8、 添付書類の目録
+11 明細書及び請求の範囲の翻訳文 各1通(2)委任状及びその翻訳文
各2通
国際調査報告
国際調査報告
フロントページの続き
(51) Int、 C1,6識別記号 庁内整理番号A61K 38/46
(71)出願人 コレスニク、ニコライ フェドロビチソビエト連邦、 330
096.ザポロジエ、ウリツア マルシャラ チュイコバ、デー。
25、クバルチーラ 71
(71)出願人 プリルツキ、オレグ ポルフォビチソビエト連邦、 3300
06.ザボロジエ、ウリツァ ドブロリュポバ、デー、3.クバルチーラ 16
(71)出願人 セドフ、アレクサンドル ニコラエビチソビエト連邦、 33
0006.ザポロジエ、ウリツァ ムルマンスカヤ、デー、 15/16.クバ
ルチーラ 19
(71)出願人 クズネツオフ、アナトリイ アレクサンドロビチ
ソビエト連邦、 117333.モスコー、レニンスキ プロスペクト、デー、
52.クバルチーラ 368
(71)出願人 フィリポフ、ビクトル イバノビチソビエト連邦、 1175
11.モスコー、カシルスコエ ショスセ、デー、98/2.クバルチーラ 3
38
I
(71)出願人 レパヒン、フラディミル コンスタニティノビチ
ソビエト連邦、 123007.モスコー、ホロシエフスコエ ショスセ、デー
、 80/84.クバルチーラ 45
(71)出願人 ベロウソフ、ユーリイ ボリソピチソビエト連邦、 1173
21.モスコー、ウリツァ プロフソユズナヤ、デー、 144.クバルチーラ
124
(72)発明者 ホロドフ、レオニド エフィモビチソビエト連邦、 1176
30.モスコー、ウリツァ アカデミ力 チェロメヤ、デー、10゜クバルチー
ラ 174
(72)発明者 ポルコンスキ、ビクトル アレクセエビチソビエト連邦、 1
43360.モスコフスカヤオブラスト、ナローフオミンスキ ライオン、ボセ
ロク アプレレフ力、ウリツアフエブラルスカヤ、デー、53.クバルチーラ8
5
フロントページの続き
(72)発明者 コレスニク、ニコライ フェドロビチソビエト連邦、 330
096.ザポロジエ、ウリツア マルシャラ チュイコバ、デー。
25、クバルチーラ 71
(72)発明者 プリルツキ、オレグ ポルフォビチソビエト連邦、 3300
06.ザボロジエ、ウリツァ ドブロリュポバ、デー、3.クバルチーラ 16
(72)発明者 セドフ、アレクサンドル ニコラエビチソビエト連邦、 33
0006.ザポロジエ、ウリツァ ムルマンスカヤ、デー、 15/16.クバ
ルチーラ 19
(72)発明者 クズネツォフ、アナトリイ アレクサンドロビチ
ソビエト連邦、 117333.モスコー、レニンスキ プロスペクト、デー、
52.クバルチーラ 368
(72)発明者 フィリボフ、ビクトル イバノビチソビエト連邦、 1175
11.モスコー、カシルスコエ ショスセ、デー、98/2.クバルチーラ 3
38
(72)発明者 レパヒン、フラディミル コンスタニティノビチ
ソビエト連邦、 123007.モスコー、ホロシェフスコエ ショスセ、デー
、 80/84.クバルチーラ 45
(72)発明者 ベロウソフ、ユーリイ ポリソビチソビエト連邦、 1173
21.モスコー、ウリツア プロフソユズナヤ、デー、 144.クバルチーラ
124
Claims (7)
- 1.10〜90質量%のFeおよび残部の炭素からなり、そしてメチレンブルー による少なくとも6mg/gの吸着力を有し、その上に生理学的に活性な因子が 吸着されているフェロカーボン粒子であることを特徴とする、生理学的に活性な 因子を有する磁気的にコントロールされたキャリア。
- 2.フェロカーボン粒子を含有し、前記フェロカーボン粒子は50〜70質量% のFeおよび残部の炭素、および生理学的に活性な因子として2.0〜2.5質 量%の抗腫瘍剤のアントラサイクリン抗生物質、例えば、ダウノルビシン、ドキ ソルビシンまたはカルミノマイシンからなることを特徴とする、上記第1項記載 の生理学的に活性な因子を有する磁気的にコントロールされたキャリア。
- 3.フェロカーボン粒子を含有し、前記フェロカーボン粒子は50〜70質量% のFeおよび残部の炭素、および生理学的に活性な因子としてフェロカーボン粒 子の1mg当たり500IUのセリアーゼ酵素からなることを特徴とする、上記 第1項記載の生理学的に活性な因子を有する磁気的にコントロールされたキャリ ア。
- 4.フェロカーボン粒子を含有し、前記フェロカーボン粒子は50〜70質量% のFeおよび残部の炭素、および生理学的に活性な因子として2〜3質量%の抗 ヒスタミン調製物−ジフェンヒドラミンからなることを特徴とする、生理学的に 活性な因子を有する磁気的にコントロールされたキャリア。
- 5.鉄粉末を800〜1200℃の温度において酸化性媒質中で加熱し、400 〜700℃の範囲の温度において−酸化炭素で処置してフェロカーボン粒子を生 成し、次いでフェロカーボン粒子を生理学的に活性な因子を含有する溶液の中に 導入して、前記フェロカーボン粒子の表面上に前記生理学的に活性な因子を吸着 させることを特徴とする、上記第1項記載の生理学的に活性な因子を有する磁気 的にコントロールされたキャリアを調製する方法。
- 6.鉄粉末は100〜500μmの粒子サイズを有することを特徴とする、上記 第5項記載の方法。
- 7.酸化性媒質として水蒸気または空気を使用することを特徴とする、上記第5 項記載の方法。
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