JPH07503556A - 光ファイバー接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 光フアイバー接続装置 発明の背景 ■、　発明の分野 本発明は総括的には遠隔通信ラインの相互接続に関し、そしてさらに詳細には光 ファイバーのための相互接続及び交差接続装置の管理のための装置に関する。

２、　従来技術の記述 最近の数年の間に、ファイバー光ケーブルは遠隔通信のための好適な媒体として 伝統的な銅のワイヤに代わって用いられるようになってきた。銅のワイヤにおけ るように、分配装置の様々な位置において光ファイバーの間に交差接続と相互接 続とを得るようにすることが必要となる。本発明はこのような交差接続と相互接 続とを簡単にするための構造と装置とに関するものである。

従来の技術はファイバー光組織体、接続箱等の発明が豊富に含まれている。これ らの発明のうちのいくつかの発明はハウジング又はキャビネット状の引出しから 外に摺動する組み継ぎトレイを用いている。多くの他のユニットにおいて、組み 継ぎトレイはハウジングに回動自在に取付けられる。回動自在の取付けは組み継 ぎトレイへの接近と操作とを容易にするとともに、空間の必要性を最小にする。

例えば米国特許第４．２６６、８５３号と第４．７９２．２０３号とフランス特 許出願第２．５５９．９１６号を参照されたい。ある種のトレイは本のページの ように前後にばたばた動くことができるよう回動自在に取付けられる。例えば、 米国特許第４．３７３．７７６号、ヨーロッパ特許出願第１５９、８５７号、及 びＰＣＴ出願第ＧＢ８８１０１１２０号を参照されたい。

公知の組み継ぎトレイの普通の構造は、余分のファイバーの弛みを蓄えまたファ イバーに最小の曲げ半径を保持し必要以上の応力又はもつれをなくするようにす るスプール又はリールと、ファイバーがリールから滑らないようにするタブ又は 突起と、組み継ぎ要素又は接続具をトレイに取付けるための保持クリップ又はそ の他の手段を有する組み継ぎ領域と、ファイバーの選択された部分を保護するカ バーとを含んでいる。これらトレイと共に用いられるキャビネットは多くは例え ば組み継ぎ接続部を形成するため作業表面を提供する可動棚を有し、またさらに 多くはキャビネットの一定部分に接近するのを阻止するための特別のパネルカバ ー又はその他の手段を含んでいる。

従来技術の組み継ぎトレイにおける１つの制限はファイバーの相互接続対交差接 続に関するものである。ここに使用されるように、“相互接続”は単一の組み継 ぎ要素又はコネクターを用いる２つのファイバ一端部の直接接続を云い、一方、 “交差接続”はジャンパー、ピッグテール（つなぎひも）又はパッチコードのよ うなファイバーの少なくとも１つの中間部分を用いる２つのファイバ一端部の間 接的な接続を云い、少なくとも２つの組み継ぎ要素又はコネクターの一方がジャ ンパーの各端部にあるようになっている。ある従来技術の構造は相互接続をもた らしまた他の構造は交差接続をもたらすが、同一ユニットにおいて相互接続と交 差接続との両方に対する要求を十分に満たすようなファイバー組織体は従来技術 に存在しない。さらに、相互接続又は交差接続のいずれかに用いるようになって いる組み継ぎトレイは従来技術には存在しない。最後に、本のページのようにば たばた動くことのできる組み継ぎトレイの配列に関し、このような従来の配列は ファイバーの組み継ぎ部への接近を容易にするけれども、個々のトレイは技術者 の手段で自由に揺動することのできる隣接のトレイからの妨害により操作するの が困難となることが多い。したがって、相互接続と交差接続との両方に適合し得 る組み継ぎトレイを提供しまたさらにページ型の配列を所定位置に固く保持する 手段を提供することにより、上記の制限を克服するファイバー光組み継ぎトレイ 及びキャビネットを考案することが、望ましくまた有利である。

発明の概要 上記の目的は、複数の組み継ぎトレイをハウジングの内部にページ型の配列で蝶 番式に取付ける手段を有するハウジングと、トレイを所定の位置に解放自在に固 定する手段とを具備する、ファイバー光接続装置により達成される。この蝶番は 好ましくは、複数の孔を有し各対の孔が整列してトレイに取付けられた回動ビン を受け入れるようにする、２つのほぼ平行な離間したレールを設けることにより 形成される。上側の回動ビンは好ましくは下側の回動ビンより良くトレイの取外 しと取替えとが容易となるようにする。トレイを固定する手段は好ましくは、ト レイ上のカムダイヤルと締り嵌めができる複数の弾性タブを有する安定器バーの 形式とする。ハウジングはまた、余分のファイバーの弛みをなくする補足リール と、ハウジングの内部のある部分への接近を阻止する１つ又は複数のパネルと、 可動作業棚とを有している。

組み継ぎトレイは有利には、相互接続力ｉドと交差接続カードの両方として用い るのに適合するようになっている。これは、ファイバー貯蔵領域と組み継ぎ領域 とを有する上側トレイ部分と、もう１つのファイバー貯蔵領域を有する交差接続 カード又は相互接続カードのいずれかとすることのできる、下側トレイ部分を受 け入れる組み継ぎ領域の近くの一体の取付は機構とを提供することによって、達 成される。さらにまた、これらの上側及び下側トレイ部分は取外し自在に相互に 取付けられそれにより１つのトレイ上の相互接続されたファイバーの現に存在す る群が、下側トレイ部分を取替えることによりまた逆に上側トレイ部分を取替え ることにより、交差接続部が得られるよう変更される。カバーが設けられ上側ト レイ部分と相互接続カードとの両方のファイバー貯蔵領域を保護するようにして いる。これらのカバーはファイバーをトレイに当接するようやわらかに保持する 発泡パッドを含むことができる。

図面の簡単な記載 本発明の新規な特徴と範囲は添付の請求の範囲に述べられている。

しかし、本発明自体は添付図面を参照することにより最も良く理解される。

図１は本発明のファイバー光接続装置と共に用いられる新規なハウジングの分解 斜面図である。

図２は上側トレイ部分と、下側のトレイ部分を形成する他の相互接続及び交差接 続カードとを示す、本発明の組み継ぎトレイの斜面図である。

図３は交差接続に適合する組み継ぎトレイの使用を示す本発明のハウジングの前 面図である。

図４は組み継ぎトレイを位置決めするのに用いられるハウジングの安定器バーの 作用を略図式に示す頂面図である。

好適な実施態様の記載 さて、図面を参照、特に図１を参照すると、本発明のファイバー光接続装置と共 に用いるようになっているハウジング又はキャビネット１０が図示されている。

ハウジング１０はほぼ矩形の形状であり、後壁１２、側壁１４と１６、底壁１８ 、頂壁２０、及びカバー２２を有し、これらの全てが任意の堅い、耐久性のある 材料、特に亜鉛メッキした鋼板のような金属で構成されている。ハウジング１０ は、取付ケボルト（図示しない）を受け入れる後壁１２の涙滴状の孔２４のよう な、外側表面にハウジングを取付ける手段が設けられる。これに代え、ハウジン グＩＯは側壁１４と１６に設けられた種々のボルト孔に取付けられた取付はブラ ケットを用いることにより取付けられるラックとすることができる。カバー２２ は蝶番ビン２６（図３に見られる）のような任意の便利な手段によりハウジング １０に取付けられまたラッチ２８により閉じた位置に固く固定される。

ハウジング１０の内部はファイバーの貯蔵と構造に関するいくつかの特徴を含ん でいる。ハウジング１０にはファイバー光ケーブルを通過させるための数個の孔 が設けられ、ファイバー光ケーブルの接地導線に接続される接地ブロック３２の 近くに位置する側部入口ポート３０を含んでいる。接地ブロック３２はハウジン グ１０と電気的に接触しており、さらに外側接地ブロック３４によって電気的な （アース）地面に接続されている。両ブロック３２と３４は接地ワイヤを締めつ け固定するため側部接近ポートと共に１つ又は複数のねじを含んでいる。

交差接続ジャンパーのための追加の出口ポート３６が、底壁１８の内側表面に取 付けられるプレート４０（９０°曲げられた）により形成された通路３８に近接 して設けられる。プラグ４２が使用時でない時にポート３６をシールするために 用いられる。ねじ４４がまた設けられケーブルの強化部材（ＫＥＶＬＡＲフィラ メント）をハウジング１０に固定するようにし、出て行くケーブルの歪みを除去 するようにしている（接地ブロック３２もまたこの目的に用いられる）。数個の 支柱４６がハウジング１０の内部に取付けられ余分のファイバーの弛みを蓄える ようにする。各支柱４６は好ましくは、ＮＥＯＰＲＥＮＥ　（ポリクロロピレン ）発泡体のような柔軟な材料から形成された外側表面を有する円筒状スプール４ ８と、ファイバーがばらばらにほぐれるのを阻止するのに十分にスプール４８に 重なる頂部プレート５０とを含んでいる。支柱４６はファイバーの弛みにとって 適当なわん曲された半径を保持する。

隔壁５２がハウジングＩＯの内部を２つの領域に分割し、図１の左側の領域はフ ァイバー貯蔵領域であり図１の右側の領域はファイバー接続領域である。隔壁５ ２の小さな切欠き５４はファイバーが貯蔵領域から接続領域へと通過できるよう にする。好ましくは一方の縁５７に沿って側壁１４に蝶着されたパネル５６が用 いられ貯蔵領域を保護しまた貯蔵領域への接近を制限するようにしている。パネ ル５６は特殊の手作業工具を必要とする錠により又は単に隔壁５２から形成され たタブに設けられた孔６０に嵌まる手動ねじ５８によって、閉じた位置に固定さ れる。もう１つの保護パネル６２が設けられ図３と関連して以下に記載される端 末増設領域に接近するのを制限するようにしている。

棚６４がまた組み継ぎ作用を容易にするために設けられる。棚６４は２つの管状 取付はブラケット６６と６８を有し、ブラケット６６は２つの蝶番ピン２６の下 側に取付けられ（すなわちカバー２２はハウジングＩＯから取外され棚６４を支 持できるようにしなければならない）、ブラケット６８は同様の蝶番ピン７０に 取付けられる。棚６４は使用時でない時はカバー２２の内部に保管され、カバー ２２の内側表面上に位置するラッチ（図示しない）を受け入れる切込み７１を有 している。このため、カバー２２は平坦であってはならず、形成された空洞がま たハウジングＩＯに収容される組み継ぎトレイのための空間を提供する。

ハウジングｌＯは数種の異なった組み継ぎトレイの構造で用いられるが、好まし くはハウジングは、ページ型の配列に回動自在に取付けられた複数の組み継ぎト レイを受け入れるようにする。この目的で、一対の離間したほぼ平行のレール７ ２が設けられ組み継ぎトレイを回動自在に支持する。下側レールだけが図１と３ に見られ、上側レールは頂壁２０の前側リップによって隠されている。各レール ７２は組み継ぎトレイ上のピンを受け入れるための複数の孔７４を含んでいる（ 図２を参照）。下側レールはまた、図４と関連して以下に述べられる安定器バー ７６が取付けられ、また保護パネル６２のねじ８０を受け入れるフラップ（たれ 蓋）７８（図３参照）を有している。レール７２はその一端が隔壁５２に取付け られまた他端が側壁１６に取付けられている。

本発明のファイバー光接続装置は有利には図２に示される新規な組み継ぎトレイ ８２を用い、このトレイ８２は相互接続又は交差接続のいずれかに用いるように なっている。トレイ８２は上側部分８４と、交差接続カード８６又は相互接続カ ード８８のいずれかとなる下側部分とから構成されている（“上側”と“下側” の用語は記載上の目的のみで用いられるものであり限定された意味に解釈される べきではない）。

交差接続カード８６と相互接続カード８８から上側トレイ部分８４へと向う矢印 によって示されるように、これらカードのどちらかが、好ましくは、カードがラ ッチフック９０の中に摺動するにつれてカード８６又は８８のフランジ付き頂縁 を把持する、上側トレイ部分８４の底縁に沿う複数のラッチフック９０によって 、上側トレイ部分８４に取外し自在に取付けられる。

上側トレイ部分８４は、任意の耐久性の材料、好ましくはポリカーボネートのよ うな射出成形ポリマーで形成されたほぼ平面の基板９４から構成され、その表面 はファイバー貯蔵領域９６と接続又は組み継ぎ領域９８とに分割されている。フ ァイバー貯蔵領域９６はほぼ円筒状の内壁１００と外壁１０２によって形成され たリール９９を含み、光ファイバーの余分の弛みが内壁１００の周りに巻かれフ ァイバーが損傷されないよう最小のわん曲半径を保持するようにしている。複数 の可撓タブ又は突起１０４が用いられリール９９の内壁１００の周りに配置され たファイバーを保持するようにする。上側トレイ部分８４は好ましくはファイバ ー貯蔵領域９６の上に位置しこの領域９６を保護するカバー１０６（図３参照） を含んでいる。好適な実施態様において、カバー１０６は、広幅片の接着フィル ム又はテープ１０８を用いることにより取付けられ、テープ１０８の一部はカバ ー１０６の外側表面に取付けられ、残りの部分は上側トレイ部分８４の頂縁に沿 ってフランジ１１０に取付けられ、基板９４の背側へと延びている。カバー１０ ６はフランジ付き止め具にスナップ止めされぴったり締まり嵌めされる。光ファ イバーは外壁１０２の開路１１４を通ってファイバー貯蔵領域９６に入り、もう １つの開路１１６を通って出て行き、組み継ぎ領域９８に接続する。

組み継ぎ領域９８はファイバーを接続するのに用いられる組み継ぎ要素を保持す るための複数の保持クリップ又は他の手段を含んでいる。好適な実施態様では、 組み継ぎトレイ８２は、非常に低い形状を呈しているが高い密度の組み継ぎをも たらす、むきだしのファイバーの機械的な組み継ぎを用いる。好適な組み継ぎ要 素は、本発明の譲受人ミネソタマイニングアンドマニュファクチュアリング会社 （３Ｍ）によりモデル番号２４０１と２４０２のちとに販売された高密度機械的 組み継ぎ要素である。他の適当なむきだしファイバーの機械的組み継ぎはＦＩＢ ＲＬＯＫ商標の光ファイバー組み継ぎ要素（ＦＩＢＲＬＯＫは３Ｍの商標である ）。双円錐コネクターやフェルール（はめ軸式）コネクターのような他の接続具 を用いることができるが、これは組み継ぎ密度を減少させまたハウジング１０と 組み継ぎトレイ８２との幾何学形状の変更が必要となる。３　Ｍ２４００シリー ズの組み継ぎの使用は公知の壁取付はファイバー接続装置の３倍の組み継ぎ密度 が得られる。“接続具”なる用語は、通常恒久的と考えられている組み継ぎに比 べて容易に接続及び分離することを意図した器具に関して適用されるのが通常で あるが、１組み継ぎ”と“接続具”又は“接続”なる用語は本発明に関しては相 互変換可能と考えられ、限定された意味に解釈されるべきではない。

直接の接続が各光ファイバーの対の間に形成されるべき場合には、相互接続カー ド８８が上側トレイ部分８４に取付けられる。相互接続カード８８は上側トレイ 部分８４のファイバー貯蔵領域９６と本質的に鏡像関係にあり、余分のファイバ ーの弛みの蓄積のためのもう１つのリールと本質的にカバー１０６と同一のカバ ー（図示しない）とを有している。これに代えジャンパー接続部がハウジング１ ０（又は隣接ハウジング）の異なった組み継ぎトレイの間に形成される場合には 、交差接続カード８６が上側トレイ部分８４に取付けられる。交差接続カード８ ６はファイバーを共通の出口個所１２３に案内する壁１２０と１２２によって一 部に区画形成された端末増設領域１１８を有している。交差接続カード８６はフ ァイバー貯蔵手段が設けられていないが、その理由はジャンパーファイバーが通 常は正確な長さに切断され（再端末処理が通常は現存するジャンパーでなく新し いジャンパーにより得られる）、シャツパーファイバーの余分の弛みがハウジン グ１０の支柱４６のうちの１つの周りに巻かれるからである。

さらにまた、これらジャンパーは、出口個所１２３がトレイ８２の回動ピンによ って形成された軸線とほぼ一線上に位置しているため、回動運動のための大きな 弛みを必要としない。Ｕ字形通路が底壁１８上でハウジング１０のファイバー接 続領域に設けられ、ジャンパーファイバーを収容しまたこれらファイバーをいか なる相互接続ファイバーからも分離するよう保持する。交差接続カード８６と相 互接続カード８８もまた、共に好ましくは射出成形されたポリカーボネートであ る。

本発明のファイバー光接続装置の使用はさらに、交差接続のために作成された単 一の組み継ぎトレイ８２を示す（保護パネル６２が図３では明瞭のため省略され ている）ハウジングｌＯの前面図である図３を参照することにより理解される。

このＩ１０ファイバーケーブルはハウジングＩＯの中に導入され（ボート３０を 介して）、余分の弛みは支柱４６の周りに巻かれ（ある弛みは組み継ぎ操作を容 易にするため残すべきである）、ケーブルジャケットの終端部分は個々のファイ バーを露出するため取除かれる。全て組み継ぎトレイ８２がレール７２の間に配 置される前に、ファイバーの各群は１２４で示されるような端末増設チューブの 中にねじ込まれる。端末増設チューブ１２４は次に隔壁５２の切込み５４を通過 しハウジングｌＯの後壁１２の内側表面に取付けられた複数のチューブクリップ １２６の１つに解放自在に固定される。トレイ８２は多少垂直方向に交互に配列 され（すなわち、１つおきにトレイが高くまた低くなっている）隣接トレイ８２ が反対位置に回転された時相互に干渉しないようにする。

端末増設チューブ１２４の末端１２８がクランプ１３０により組み継ぎトレイ８ ２の基板９４に固定される（組み継ぎトレイ８２は便利にはこの処理の間作業棚 上に置かれる）。クランプ１３０のすぐ近くにあるクリップ１３２は下方に偏倚 され個々のファイバーに対する追加の歪み軽減がもたらされるようにする。クリ ップ１３２はファイバーに接触する柔軟なパッド（例えば天然ゴムの）を有して いる。ファイバーは外壁１０２の開路１１４を通過し、ファイバーのいかなる残 りの弛みもリール９９の周りに巻かれ、ファイバーの端部が外壁１０２の開路１ １６を通過するようにしている。技術者は十分なファイノく−の長さがリール９ ９から出て組み継ぎ領域９８に達するのを保証すべきである。

カバー１０６はスナップ係合で閉じられ、カバー１０６もまた好ましくは、追加 の歪み軽減をもたらすだけでなくまた組み継ぎ操作にとつて正しい位置にファイ バーを保持するのを助ける発泡（ポリウレタン）パッド１３４（図３では破線で 示されている）を有している。

用いられる特別の組み継ぎ要素がこの要素のファイバーを予め端末処理できる（ すなわち、接続されるべき対の両方のファイバーを同時に挿入する必要がない） 場合には、貯蔵領域９６からのファイバーが組み継ぎ要素１３６において予め端 末処理される。下側トレイ部分（すなわち意図される用途により交差接続カード ８６か相互接続カード８８のどちらか）は、上側トレイ部分８４にすでに取付け られていない場合には、ここで取付けられる。直接接続が必要とされる場合には 、上記２つの分節に述べられた各段階が第２のファイバーケーブルと相互接続カ ード８Ｂに対して繰返され、第２のケーブルにおけるファイバーの端末部が組み 継ぎ部に加えられる。間接接続が必要とされた場合には、ジャンパーファイバー の端末が組み継ぎ部に付加され、ジャンパーファイバーが図２に示されるように 案内壁１２０と１２２との間に配置される。もう１つの歪み軽減クリップ１３８ には交差接続カード８６が設けられる。ジャンパーファイバーはハウジング１０ の底壁１８の支柱４６の周りにこのファイバーを巻くことにより一時的に貯蔵さ れる（第２の組み継ぎトレイが作られるまで）。他のハウジングの組み継ぎトレ イへの交差接続はジャンパーを通路３８を通り出口ポート３６から出るよう供給 することにより達成される。

ジャンパー接続と相互接続とは好ましくは組み継ぎトレイがハウジングｌＯに取 付けられた後に形成されるが、組み継ぎはレール７２の孔７４と係合する回動ビ ン１４０と１４２によりトレイをハウジングＩＯの内部に回動自在に取付ける前 に完成される。ビン１４０と１４２は基板９４と一体に形成されるが、ビン１４ ０はビン１４２よりも僅かに長くなっている。このようにして、組み継ぎトレイ ８２は、まずビン１４０を上側レールの孔の１つに挿入しついでトレイ８２を下 降させるとともにビン１４２を下側レール７２の対応孔に導入することにより、 ハウジングＩＯに取外し自在に取付けられる。カードはこれらの工程を単に逆に することにより次の組み継ぎのため後で取除かれる。全ての組み継ぎトレイ８２ が完成した後、パネル６２はフラップ７８に固定され端末増設チューブ１２４が クリップ１２６によって保持される領域を保護するようにしなければならない。

図３はまた、数個のハウジングＩＯが垂直の構造に、すなわち頂部が次の底部と 接するように積重ねられた時に有利に用いられるファイバー貯蔵延長部１４４を 示している。各延長部１４４は、例えばブラケット１４８とボルト１５０とによ ってハウジング１０に取付けられた支持プレート１４６と余分のケーブルの弛み を蓄えるための１つ又は複数の追加の支柱４６′とを含んでいる。延長部１４４ は側壁１４上に入口ポート３０に近接して取付けられる。

図４を参照すると、組み継ぎトレイ８２のレール７２への回動自在の取付けは図 示のようなページ型の配列をもたらし、これはトレイと構成部品との密接の積重 ねによりトレイの構造として低い外形が得られるようにする。この配列における どのトレイもトレイを必要に応じ単に左又は右にばたばた動かすことによりどれ も同じように王台良く接近できる。図４はさらに、複数の突起又はタブ１５２を 含む安定器バー７６の作用を示している。タブ１５２は相互から物理的に分離す ることができるが、下側レール７２へのタブ１５２の取付けは全てのタブに安定 器バー７６が一体に形成されている場合に簡単となる。

タブ１５２はポリカーボネートのような任意の弾性材料で形成され、小さな距離 、例えば約３ｍｍだけ離されている。したがって隣接タブ１５２の間に形成され た空間は、組み継ぎトレイ８２に取付けられたカムダイヤル１５６上に形成され た２つの堅いとがった突起１５４のうちの１つとの間に締り嵌めをもたらす（好 適な実施態様では、カムダイヤル１５６は上側トレイ部分８４の基板９４と一体 に成形されている）。

このように形成された締り嵌めは組み継ぎトレイを安定位置に左側又は右側に傾 斜して解放自在に固定する。タブ１５２の弾性により、トレイ８２は一方の位置 から他方の位置へと単にトレイを所望の方向に押圧することにより容易に切換え られ、タブ１５２を僅かに屈撓させる。さらに、トレイ８２の回動輪線がタブ１ ５２の間の空間に整列されているため、各トレイは８２′のような安定した直角 位置へと動かされ、この位置で２つの隣接タブ１５２が与えられたカムダイヤル １５６の両突端１５４と強制的に接触し、トレイ８２を左端位置と右端位置との 間の中間に置くようにする。この配置は、技術者をトレイ８２の操作中に邪魔す るトレイ８２の揺動がないようにするので、本発明のファイバーの光学的接続装 置の保守を容易にする。

ハウジング１０と、組み継ぎトレイ８２との寸法は意図された用途に大きく依存 して変わるが、以下の寸法が典型的に考えられる。全ての寸法が近似している。

ハウジングＩＯの全体の高さが４５ｃｍであり、その全体の長さが４３ｃｍで、 その深さが７　１／２ｃｍである。ハウジング１０内部の組み継ぎトレイ領域の 幅（すなわち、隔壁５２から側壁１６までの距離）が２７ｃｍである。レール７ ２の孔７４は７ｍｍの直径を有し、隣接孔は２ｃｍだけ離れており、好適な実施 態様では、各レールに１２個の孔が設けられている。上側と下側のレール７２は ２２ｃｍの距離だけ離れている。支柱４６上のスプール４８は８ｃ＋ｎの直径を 有している。側方延長部１４４の幅は１２ｃｍである。組み継ぎトレイ８２は１ ４１／２ｃｍ幅であり、またその長さは交差接続カード８６又は相互接続カード ８８が上側トレイ部分８４に取付けられているかどうかによって決まり、交差接 続トレイは３４ｃｍの全体の長さを有している。組み継ぎトレイ８２の基板９４ は非常に薄＜２ｍｍであるが、カバー１０６は約８ｎ＋ｍの厚さであり、トレイ ８２の全体の厚さが１ｃｍとなるようにする。カバー１０６は１２１／２ｃｍの 高さである。リール９９の内壁１００の外径は７　ｌ／２ｃｍである。組み継ぎ 領域９８は５ｃｍ＋の高さでありトレイ８２の全幅に近く延び、好適な実施態様 では組み継ぎ領域９８は、３　Ｍ２４００シリーズ高密度むきだしファイバーの 機械的組み継ぎ要素を１２個包含している。カムダイヤル１５６は１４＋ｎｍの 有効直径を有し、突端１５４が周縁を越えてさらに２０１１１１延びている。

当該技術に習熟した者は上記の記載によって与えられた多くの利点を認識するで あろう。本発明のファイバー光接続装置は、ファイバーの弛みを十分に保持する ための貯蔵領域と、全てのファイバーの弛み上の最小のわん曲事径と、Ｉｌｏと ジャンパーファイバー接続に対する歪みの低減と、全ての相互接続個所への前方 からの接近の容易さとをもたらす。取付け、接続及び再度の端末処理が、装置の 前方から後方からの接近を必要としないで、全て達成できる。

Ｉ１０ファイバーが、パネル５６と６２、扇形に広がるチューブ１２４及びカバ ー１０６によって保護されるので、これらファイバーは容易に接近できず、その ため損傷と誤った処理を少なくする。さらに、ハウジングｌＯは取付けられた壁 又は取付けられた棚のいずれかとすることができ、組み継ぎトレイ８２は容易に 変更、例えば棚取付けのために変更し、ページ型の配列で回動させるよりはハウ ジング１０の内部を摺動できるようにする。最後に、この装置は交差接続又は相 互接続にとって容易な場の構造を提供し、また上側トレイ部分と下側トレイ部分 とが相互に取外し自在に取付けられているので、１つのトレイ上の現存する相互 接続されたファイバーの群が変更され、単に下側のトレイ部分を交換することに より交差接続を得ることができる。これは同時に起こる光学的ネットワーク（５ ＯＮＥＴ）のような常に変化する環境において特に有用である。

本発明は特定の実施態様について記載されてきたが、この記載は限定された意味 で解釈されることを意味しない。記載された実施態様の種々の変更が本発明の他 の実施態様と共に、本発明の記載を参照することにより当該技術に習熟した者に とって明らかとなるであろう。したがって、このような変更は添付の請求の範囲 に記載された本発明の精神又は範囲から逸脱することなく行うことのできること が意図されるものである。

フロントページの続き （７２）発明者　バーグランド、シドニイ　ジェイ。

アメリカ合衆国、ミネソタ　５５１３３−３４２７゜セントポール、ポスト　オ フィス　ボックス　３３４２７　（番地なし） （７２）発明者　ボーブ、ステイーブン　シー。

アメリカ合衆国、ミネソタ　５５１３３−３４２７゜セントポール、ポスト　オ フィス　ボックス　３３４２７　（番地なし）

Claims (20)

【特許請求の範囲】
1. １．各対の光ファイバーによって形成された複数の光ファイバー組み継ぎ部を保 持する装置であって、 上側トレイ部材と、 第１の群のファイバーにおける余分の弛みを蓄積するための前記上側トレイ部材 に位置する手段と、 複数の組み継ぎ要素を保持するための前記上側トレイ部材に位置する手段と、 下側トレイ部材と、 前記下側トレイ部材を前記上側トレイ部材に取外し自在に取付ける手段、 とを具備している複数の光ファイバー組み継ぎ部を保持する装置。
2. ２．前記下側トレイ部材が交差接続カードと相互接続カードとからなる群から選 択される請求項１に記載の装置。
3. ３．前記蓄積手段を被覆する手段をさらに具備している請求項１に記載の装置。
4. ４．前記上側トレイ部材を外側ハウジングに回動自在に取付ける手段をさらに具 備している請求項１に記載の装置。
5. ５．前記保持手段に配設された複数の組み継ぎ要素をさらに具備している請求項 １に記載の装置。
6. ６．前記蓄積手段が前記トレイ部材の表面に取付けられた少なくとも１つのほぼ 円筒形の壁を有しているリールを含んでいる請求項１に記載の装置。
7. ７．前記交差接続カードが第２の群のファイバーを前記交差接続カード上の共通 の出口個所に案内する壁手段を含んでいる請求項２に記載の装置。
8. ８．前記相互接続カードが第２の群のファイバーにおける余分の弛みを蓄積する 手段を含んでいる請求項２に記載の装置。
9. ９．前記被覆手段が、前記上側トレイ部材に取付けられ開放位置と閉鎖位置との 間で移動可能なカバー部材を具備し、前記カバー部材が前記閉鎖位置にある時前 記蓄積手段と前記保持手段との間に配設された端縁を有し、前記カバー部材が、 前記端縁に配置された、前記蓄積手段から前記保持手段へと通過するファイバー をゆるやかに固定する手段を有している請求項３に記載の装置。
10. １０．光ファイバーを構成する装置であって、ハウジングと、 それぞれが複数の組み継ぎ要素を保持する手段を有する複数の組み継ぎトレイと 、 前記組み継ぎトレイを前記ハウジングにページ型の配列で回動自在に取付け前記 各組み継ぎトレイが第１の位置と第２の位置との間で動かされるようにする手段 と、 前記組み継ぎトレイの各々を前記第１の位置と第２の位置に解放自在に固定する 手段、 とを具備している光ファイバーを構成する装置。
11. １１．前記各組み継ぎトレイがその端縁に沿って回動し、前記解放自在の固定手 段が、 前記組み継ぎトレイの近くの前記ハウジングに取付けられた複数の弾性タブ部材 であって、該タブ部材の隣接する対がある空間だけ離されている、複数の弾性タ ブ部材と、複数の突出端手段であって、１つが前記組み継ぎトレイの各々に取付 けられ前記タブ部材の間の前記空間に締り嵌めが得られるようになっている、複 数の突出端手段、 とを具備している請求項１０に記載の装置。
12. １２．前記回動自在の取付け手段が、 各々が孔を有する第１及び第２のほぼ平行な離間したレールであって、前記第１ のレールの前記孔が前記第２のレールの前記孔とほぼ整列している、第１及び第 ２のレールと、前記各組み継ぎトレイに取付けられた少なくとも２つの回動ピン であって、該回動ピンが反対方向に延びる共通の軸線を有し、前記第１のレール と第２のレールとの間の距離にほぼ等しい距離だけ離されている、少なくとも２ つの回動ピン、とを具備している請求項１０に記載の装置。
13. １３．前記ハウジングに取付けられた延長部材をさらに具備し、前記ハウジング がファイバー光ケーブルを通過させるための前記延長部材に近接した開口を有し 、前記延長部材がさらにケーブルの余分の弛みを蓄積する手段を有し、該蓄積手 段は、前記弛みが前記ケーブルの光ファイバーに余分の損傷を与えないわん曲半 径を保持するようにしている請求項１０に記載の装置。
14. １４．前記各組み継ぎトレイがさらに、上側トレイ部材であって、前記保持手段 が該上側トレイ部材上に配設されている、上側トレイ部材と、 ファイバーの余分の弛みを蓄積するための前記上側トレイ部材に配設された手段 と、 下側トレイ部材と、 前記下側トレイ部材を前記上側トレイ部材に取外し自在に取付ける手段、 とをさらに具備している請求項１０に記載の装置。
15. １５．前記解放自在の固定手段がさらに、前記組み継ぎトレイの各々を前記第１ の位置と第２の位置との間のほぼ中間の第３の位置に解放自在に固定することが できる請求項１０に記載の装置。
16. １６．前記各突出端手段が、前記組み継ぎトレイの前記回動端縁に取付けられか つ該端縁から離れるよう延出する少なくとも第１及び第２の堅い突出端を具備し 、前記突出端が前記タブ部材の間の前記空間に入るよう十分に狭くなっている請 求項１１に記載の装置。
17. １７．前記各組み継ぎトレイがその端縁に沿って回動し、前記解放自在の固定手 段が、 前記第１のレールに取付けられた複数の弾性タブ部材であって、該タブ部材の隣 接する対がある空間だけ離されており、該空間は前記第１のレールの前記孔とほ ぼ整列している、複数の弾性タブと、前記タブ部材の間の前記空間に締り嵌めす るための前記組み継ぎトレふの各々に取付けられた突出端手段、とを具備してい る請求項１２に記載の装置。
18. １８．第１の群のファイバーと第２の群のファイバーとから各対のファイバーを 構成しかっ接続する装置であって、内部を有しまたファイバーを通過させるため の少なくとも１つのロを有するハウジングと、 前記ハウジングの前記内部を被覆する手段と、前記内部をファイバー貯蔵領域と ファイバー接続領域とに分割する前記ハウジングに取付けられた隔壁と、前記ハ ウジングに取付けられ、前記ファイバー貯蔵領域に配設され、ファイバーの余分 の弛みを蓄積する支柱手段と、前記ファイバー貯蔵領域を保護するための前記ハ ウジングに取付けられたパネル手段と、 前記隔壁と前記ハウジングとに前記ファイバー接続領域で取付けられた、第１及 び第２のほぼ平行の離間したレールであって、各レールが孔を有し、前記第１の レールの前記孔が前記第２のレールの前記孔とほぼ整列している、第１及び第２ のレールと、複数の組み継ぎトレイであって、各々が、上側トレイ部材と、第１ の群のファイバーの余分の弛みを蓄積するための前記上側トレイ部材に配設され た手段と、複数の組み継ぎ要素と、該複数の組み継ぎ要素を保持するための前記 上側トレイ部材に配設された手段と、下側トレイ部材と、該下側トレイ部材を前 記上側トレイ部材に解放自在に取付ける手段と、前記上側トレイ部材の一端縁に 配設され前記第１のレールと第２のレールとの間の距離にほぼ等しい距離だけ離 されている第１及び第２の反対方向に向けられたピンとを含み、前記各組み継ぎ トレイは前記レールに、前記第１及び第２のピンを前記第１及び第２のレールの 整列された孔にそれぞれ挿入することにより、ページ型の配列で回動自在に取付 けられ、前記組み継ぎトレイが第１の位置と第２の位置との間を動くことができ るようになっている、複数の組み継ぎトレイと、 前記組み継ぎトレイの各々を前記第１及び第２の位置に解放自在に固定する手段 、 とを具備している各対のファイバーを構成し接続する装置。
19. １９．前記解放自在の固定手段が、 前記第１のレールに取付けられかっ前記第１のレールにほぼ直角の複数の弾性タ ブ部材であって、隣接する対の前記タブ部材がある空間だけ離され、該空間が前 記第１のレールの前記孔とほぼ整列されている、複数の弾性タブ部材と、 前記組み継ぎトレイの各々に前記端縁が取付けられ、前記タブ部材の間の前記空 間と締り嵌めが得られるようにする突出端手段、とを具備している請求項１８に 記載の装置。
20. ２０．前記下側トレイ部材が交差接続カードと相互接続カードとからなる群から 選択され、前記交差接続カードが第２の群のファイバーを前記交差接続カード上 の共通の出口個所に案内する壁手段を含み、前記相互接続カードが第２の群のフ ァイバーの余分の弛みを蓄積する手段を含んでいる請求項１８に記載の装置。