JPH07503278A - 触媒とアミン安定剤と過酸化物発生酵素とを含有し染料移動を抑制する洗剤組成物 - Google Patents
触媒とアミン安定剤と過酸化物発生酵素とを含有し染料移動を抑制する洗剤組成物Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
触媒とアミン安定剤と過酸化物発生酵素とを含有し染料移動を抑制する洗剤組成
物
波 術 分 野
本発明は、洗浄時の布帛間の染料移動を抑制するための組成物および方法に関す
る。
背景技術
現代の布帛洗濯操作時に生ずる最もしつこいやっかいな問題の1つは、若干の着
色布帛において染料が洗濯液中に放出される傾向があることである。次いで、染
料はそれと共に洗浄される他の布帛上に移動する。
この問題を克服する1つの方法は、洗浄液中の他の物品に付着するようになる機
会を有する前に染色布帛から溶出する不堅牢染料を漂白する方法であろう。
懸濁または可溶化された染料は、既知の漂白剤を使用することによって溶液中で
成る程度酸化され得る。
英国特許第2,101.167号明細書には、希釈時に活性化されて過酸化水素
を生成する過酸化水素前駆物質を含有する安定な液体漂白組成物が記載されてい
る。
しかしながら、同時に、布帛上に実際に残る染料を漂白しないこと、即ち、色損
傷(カラーダメージ)を生じないことが重要である。
米国特許第4,077.768号明細書には、酸化漂白剤と鉄ポルフィンなどの
触媒化合物との併用によって染料移動を抑制する方法が記載されている。
1991年10月9日出願の同時係属EP特許出願第91202655.6号明
細書は、過酸化水素を発生できる酵素系およびポルフィン触媒を含む染料移動抑
制組成物に関する。
成るアミン塩基触媒安定剤は、前記酵素的染料移動抑制組成物に加える時に、前
記組成物の全性能を高めることが今や見出された。前記触媒安定剤の添加は、ポ
ルフィン触媒の自己破壊速度を減少させて、ポルフィン触媒の改善されたスルー
・ザ・ウォッシュ(through−the−vash)安定性をもたらす。ま
た、改善された白色度上の利益は、布帛上に付着するポルフィン触媒の量の実質
的な減少により、触媒安定剤の存在下で得られる。更に、前記触媒安定剤は、ポ
ルフィン触媒の酸化反応性を促進し、それによって染料漂白速度を増大させるこ
とが見出された。
従って、最適の染料移動抑制特性を示す染料移動抑制組成物が提供される。
別の態様によれば、本発明は着色布帛を含む洗濯操作のための効率的な工程を提
供する。
発 明 の 開 示
本発明は、
(A)
(a)金属ポルフィンおよびその水溶性または水分散性誘導体;
(b)金属ポルフィリンおよびその水溶性または水分散性誘導体;
(C)金属フタロシアニンおよびその水溶性または水分散性誘導体
から選ばれる金属触媒;
(B)金属触媒の第五配位子に結合できるアミン塩基触媒安定剤
(C)過酸化水素を発生し得る酵素系
を含むことを特徴とする染料移動抑制組成物に関する。
本発明の別の態様によれば、着色布帛を含む洗濯操作の工程も提供される。
発明を実施するための最良の形態
本発明は、
(A)
(a)金属ポルフィンおよびその水溶性または水分散性誘導体;
(b)金属ポルフィリンおよびその水溶性または水分散性誘導体:
(C)金属フタロシアニンおよびその水溶性または水分散性誘導体
から選ばれる金属触媒;
(B)金属触媒の第五配位子に結合できるアミン塩基触媒安定剤
(C)過酸化水素を発生し得る酵素系
を含むことを特徴とする染料移動抑制組成物を提供する。
過酸化水素前駆物質
酸化剤である過酸化水素は、酵素的過酸化水素発生系を使用することによって、
その場で発生する。
酵素的過酸化水素発生系の使用は、少量の過酸化水素の連続的な発生を可能にし
且つ定常状態の少量の過酸化水素を制御する実際的な方法を与える。最大の有効
性は、その成分量が過酸化水素が洗浄水中の染料の酸化による除去と同様の速度
で補充されるような量である時に生ずる。本発明で使用される酵素は、オキシダ
ーゼである。
オキシダーゼは、組成物1g当たり0.1〜20000単位、好ましくは0.5
〜5000単位存在する。1単位は、1分間当たり1モルの基質を転化するのに
必要とされる酵素の量である。
好適なオキシダーゼは、ウレートオキシダーゼ、ガラクトースオキシダーゼ、ア
ルコールオキシダーゼ、アミンオキシダーゼ、アミノ酸オキシダーゼ、コレステ
ロールオキシダーゼおよびグルコースオキシダーゼ、マレートオキシダーゼ、グ
リコレートオキシダーゼ、ヘキソースオキシダーゼ、アリールアルコールオキシ
ダーゼ、L−グロノラクトースオキシダーゼ、ピラノースオキシダーゼ、L−ソ
ルボースオキシダーゼ、ピリドキシン4−オキシダーゼ、2−2−ヒドロキシ酸
オキシダーゼ、コリンオキシダーゼ、エクジソンオキシダーゼである。
好ましい酵素系は、アルコールおよびアルデヒドオキシダーゼ、グルコースオキ
シダーゼである。
粒状洗剤応用においてより好ましい系は、固体アルコール、例えば、酸化がグル
コースオキシダーゼによって触媒されてグルコロン酸となり過酸化水素を生成す
るグルコースを有するであろう。
液体洗剤応用においてより好ましい系は、例えば溶媒としても作用し得る液体ア
ルコールを含むであろう。−例は、エタノール/エタノールオキシダーゼである
。
本発明に係る組成物で使用すべきオキシダーゼの量は、少くとも、1分間当たり
0.005〜10ppmのAvOを洗浄液中で一定に発生させるのに十分である
べきである。例えば、グルコースオキシダーゼの場合には、このことは、室温お
よびpH6〜11、好ましくは7〜9において、洗浄工程における一定の曝気下
においてグルコースオキシダーゼ1〜20000U/j!、グルコース0.00
5〜0.5%で達成される。
金属触媒
洗浄液中の触媒の好ましい使用範囲は、10−8モル〜10−3モル、より好ま
しくは10−6〜10−4モルである。
本質的な金属ポルフィン構造は、添付図面において式Iに指摘するように可視化
され得る。式I中、ポルフィン構造の原子位置は、通常のように番号をつけ且つ
二重結合は、通常のように入れる。他の式中、二重結合は、図面において省略さ
れるが、実際にはIと同様に存在する。
好ましい金属ポルフィン構造は、式Iの5.10.15および20位の炭素(メ
ソ位)の1以上においておよび
(式中、nおよびmは0または1であってもよく;Aはサルフェート、スルホネ
ート、ホスフェートまたはカルボキシレート基であってもよく;Bは01〜C1
oアルキル、ポリエトキシアルキルまたはヒドロキシアルキルである)
からなる群から選ばれるフェニルまたはピリジル置換基で置換されたものである
。
好ましい分子は、フェニルまたはピリジル基土の置換基が−CH−CH
3ゝ 2 5ゝ
−CHCHCI(So −1CH2−−1および−CH2CH(OH)CH2S
O3−1S O3からなる群から選ばれるものである。
特に好ましい金属ポルフィンは、分子が5.10.15、および20位の炭素に
おいて置換基で置換されたものである。
この好ましい化合物は、金属テトラスルホン化テトラフェニルポルフィンとして
既知である。記号X1は、(−CY−)(式中、各Yは独立に水素、塩素、臭素
またはメン置換アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリール、アルカリー
ルまたはへテロアリールである)である。
式1の記号X2は、陰イオン、好ましくはOH−またはC1−を表わす。式Iの
化合物は、残りの炭素位の1以上においてC−01oアルキル、ヒドロキシアル
キルまたはオキシアルキル基で置換してもよい。
ポルフィン誘導体としては、クロロフィル、クロリン、即ち、イソバクテリオク
ロリンおよびバクテリオクロリンも挙げられる。
金属ポルフィリンおよびその水溶性または水分散性誘導体は、式■
(式中、Xはアルキル、アルキルカルボキシ、アルキルヒドロキシル、ビニル、
アルケニル、アルキルサルフェート、アルキルスルホネート、サルフェート、ス
ルホネート、アリールであることができる)
で与えられる構造を有する。
式Hの記号X2は、陰イオン、好ましくはOH−またはCI−を表わす。
記号Xはアルキル、アルキルカルボキシ、アルキルヒドロキシル、ビニル、アル
ケニル、アルキルサルフェート、アルキルスルホネート、サルフェート、スルホ
ネートであり得る。
金属フタロンアニンおよび誘導体は、式■に示す構造を有する(フタロシアニン
構造の原子位置は通常のように番号をつける)。前記構造物中の陰イオン基は、
ナトリウムおよびカリウム陽イオンまたはこの構造物を水溶性のままにしておく
他の非妨害陽イオンからなる群から選ばれる陽イオンを含む。好ましいフタロシ
アニン誘導体は、金属フタロシアニントリスルホネートおよび金属フタロシアニ
ンテトラスルホネートである。
本発明に可能な別の形態の置換は、F e s Mn s Co sRh%Cr
、Ru、Moまたは他の遷移金属による中心金属の置換である。
なお、基本ポルフィンまたはアザポルフィン構造の変形または置換基を選ぶ際に
多くの考慮が重要である。第一に、入手できるか、または、容易に合成できる化
合物を選ぶであろう。
このこと以外に、置換基の選択は、水中または洗剤溶液中の触媒の溶解度を制御
するために使用され得る。さらに、特に固体表面に付着した染料を攻撃するのを
回避することが望まれる場合には、置換基は、表面に対する触媒化合物の親和力
を制御できる。このように、強く負に荷電された置換化合物、例えば、テトラス
ルホン化ポルフィンは、負に荷電されたしみまたは汚れた表面によって反発され
得、それゆえ固定された染料への攻撃をはとんど生しない傾向を有する。これに
対して、陽イオンまたは双性化合物は、このような汚れた表面に引き付けられる
か、または、少なくとも反発されない可能性かある。
アミン塩基触媒安定剤
染料移動抑制上の利益は、少量の触媒安定剤を加えることによって最適化できる
。触媒、例えば、金属ポルフィンは、自己破壊を受けやすいことが技術上周知で
ある。
前記自己破壊の結果として、触媒の量は、染料を全洗浄サイクル全体にわたって
漂白するのに十分な活性触媒が存在するような量であるべきである。
本発明で使用する金属触媒の安定性は、金属ポルフィン構造中の中心原子の第五
配位子を結合できるアミン塩基触媒安定剤を加えることによって改善されること
が今や見出された。本発明に好適な好ましい複素環式化合物〔式中、Yは水素ま
たは酸素またはC1〜C1゜アルキルであり、R,、RおよびR2は独立に水素
またはC1〜C3oアルキルまたはアルケニル基から選ばれ、XはO
(式中、nは0〜10の整数であり、mは0〜2の整数であり、n+m>1であ
り、RはCアルキル基4 1〜4
または水素である)
である〕
のイミダゾール化合物である。ヒスチジン、プリン、ヒポキサンチン、イミダゾ
リジカルボン酸、ヒスタミン、ポリヒスチジン、アルキル化イミダゾールを含め
てイミダゾール誘導体が、最も好ましい。
本発明に好適な他の複素環式化合物は、ピリジンおよびアルキル化ピリジンおよ
びそれらの誘導体、ピロールおよびその誘導体である。
ポルフィン構造中の中心原子の第五配位子を結合できる非複素環式化合物は、本
発明に好適である。
これらの非複素環式化合物としては、式(CH) N5C3H7NH2、
(C6H1□) 2NHを有する非複素環式アミン、1.5−ジアザビシクロ[
4,3,01ノン−5−エンが挙げられる。
第二に、本発明の触媒安定剤は、ポルフィン触媒の布帛上への付着を減少させて
、白色布帛のより良い白色度維持をもたらす。また、前記触媒安定剤の添加は、
構造のより少ない自己破壊を生ずるだけではなく、酸化または非酸化ポルフィン
のより少ない付着を生ずる。
更に、ポルフィン触媒による染料酸化速度は、前記触媒安定剤の存在によって大
幅に高められることが見出された。このことは、増大された染料漂白を生ずる。
アミン塩基触媒安定剤は、鉄ポルフィン対アミン塩基触媒のモル比に1から1
: 5000.好ましくは1:1から1 : 2500で存在する。
本組成物は、好都合には、洗濯操作で使用するための通常の洗剤組成物への添加
剤として使用される。
また、本発明は、洗剤成分を含有するであろうし、このように洗剤組成物として
役立つ染料移動抑制組成物を包含する。
洗剤成分
広範囲の界面活性剤は、洗剤組成物で使用できル。陰イオン界面活性剤、非イオ
ン界面活性剤、両性界面活性剤および双性界面活性剤、およびこれらの界面活性
剤の種の典型的なリストは、1972年5月23日にノリスに発行の米国特許第
3,664.961号明細書に与えられている。
陰イオン界面活性剤の混合物、特に5:1から1:2、好ましくは3:1から2
二3、より好ましくは3:1から1:1の重量比のスルホネート界面活性剤とサ
ルフェート界面活性剤との混合物が、ここで特に好適である。
好ましいスルホネートとしては、アルキル基中に9〜15個、特に11〜13個
の炭素原子を有するアルキルベンゼンスルホネート、および脂肪酸がC12〜C
18脂肪源、好ましくは01B= 018脂肪源に由来するα−スルホン化メチ
ル脂肪酸エステルが挙げられる。各々の場合に、陽イオンは、アルカリ金属、好
ましくはナトリウムである。好ましいサルフェート界面活性剤は、アルキル基中
に12〜18個の炭素原子を有するアルキルサルフェート(場合によってアルキ
ル基中に10〜20個、好ましくは10〜16個の炭素原子を有し且つ平均エト
キシ化度1〜6を有するエトキシサルフェートとの混合物)である。ここで好ま
しいアルキルサルフェートの例は、タローアルキルサルフェート、ココナツアル
キルサルフェート、およびCアルキルサルフェートである。各14〜15
々の場合の陽イオンは、再度、アルカリ金属陽イオン、好ましくはナトリウムで
ある。
本発明で有用な1つの種類の非イオン界面活性剤は、平均親水性親油性バランス
(HLB)8〜17、好ましくは9,5〜13.5、より好ましくは10〜12
65を有する界面活性剤を与えるための疎水部分とエチレンオキシドとの縮合物
である。疎水(親油)部分は、性状が脂肪族または芳香族であってもよく且つ特
定の疎水基と縮合するポリオキシエチレン基の長さは、親水性エレメントと疎水
性エレメントとの間の所望のバランス度を有する水溶性化合物を生成するように
容易に調整できる。
この種の特に好ましい非イオン界面活性剤は、アルコール1モル当たり3〜8モ
ルのエチレンオキシドを含有する09〜C15第一級アルコールエトキシレート
、特にアルコール1モル当たり6〜8モルのエチレンオキシドを含有する014
〜C15第一級アルコールおよびアルコール1モル当たり3〜5モルのエチレン
オキシドを含有する012〜C14第一級アルコールである。
別の種類の非イオン界面活性剤は、一般式%式%)
(式中、Zはグルコースに由来する部分であり;Rは12〜18個の炭素原子を
有する飽和アルキル疎水基であり:tは0〜10であり、nは2または3であり
;Xは1.3〜4である)のアルキルポリグルコシド化合物(化合物は未反応脂
肪アルコール10%未満および短鎖アルキルポリグルコシド50%未満を含む)
からなる。
この種の化合物および洗剤での用途は、EP−B第0070 077号明細書、
第0 075 996号明細書および第0 094 118号明細書に開示され
ている。
また、式
(式中、RはHであるか、R1はC
1〜4ヒドロカル
ビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピルまたはこれらの混合物で
あり、R2はC5〜311:″ド0″
ルビルであり、Zは鎖に直接連結された少なくとも3個のヒドロキシルを有する
線状ヒドロカルピル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル、またはそのアル
コキシ化誘導体である)
のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤は、非イオン界面活性剤として好適で
ある。好ましくは、R1はメチ鎖、例えば、ココナツアルキルまたはこれらの混
合物であり、2は還元アミノ化反応においてグルコース、フルクトース、マルト
ース、ラクトースなどの還元糖から誘導される。
本発明に係る組成物は、ビルダー系を更に含んでもよい。アルミノシリケート物
質、シリケート、ポリカルボキシレートおよび脂肪酸、エチレンジアミンテトラ
アセテートなどの物質、アミノポリホスホネートなどの金属イオン封鎖剤、特に
エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸およびジエチレントリアミンペンタ
メチレンホスホン酸を含めていかなる通常のビルダー系も、ここで使用するのに
好適である。自明の環境上の理由で余り好ましくないが、ホスフェートビルダー
も、ここで使用できる。
好適なビルダーは、無機イオン交換物質、通常無機水和アルミノシリケート物質
、より特に水和合成ゼオライト、例えば、水和ゼオライトA、X、BまたはH3
であり得る。
別の好適な無機ビルダー物質は、層状シリケート、例えば、5KS−6(ヘキス
ト)である。5KS−6は、ケイ酸ナトリウム(Na2S1205)からなる結
晶性層状シリケートである。
ここで使用するのに好適なポリカルボキシレートビルダーとしては、クエン酸(
好ましくは水溶性塩の形)、式 R−CH(COOH)CH2(COOH)(式
中、RはCIO〜20アルキルまたはアルケニル、好ましくはC12〜16であ
るか、Rはヒドロキシル、スルホスルホキシルまたはスルホン置換基で置換でき
る)のコl\り酸の誘導体が挙げられる。特定例としては、コハク酸ラウリル、
コハク酸ミリスチル、コハク酸バルミチル、コハク酸2−ドデセニル、コハク酸
2−テトラデセニルが挙げられる。スクシネートビルダーは、好ましくは、ナト
リウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩およびアルカノールアンモニウム塩を含
めて水溶性塩の形で使用される。
他の好適なポリカルボキシレートは、オキソジスクシネートおよびタルトレート
モノコハク酸とタルトレートジコハク酸との混合物、例えば、米国特許第4,6
63゜071号明細書に記載のものである。
特に本発明の液体処方物の場合には、ここで使用するのに好適な脂肪酸ビルダー
は、飽和または不飽和010〜18脂肪酸、並びに対応する石鹸である。好まし
い飽和種は、アルキル筒中に12〜16個の炭素原子を有する。好ましい不飽和
脂肪酸は、オレイン酸である。液体組成物に好ましい別のビルダー系は、ドデセ
ニルコノ\り酸をベースとする。
粒状組成物で使用するのに好ましいビルダー系は、ゼオライトAなどの水不溶性
アルミノシリケートビルダーとクエン酸などの水溶性カルボキシレートキレート
化剤との混合物を包含する。
本発明の目的で粒状組成物で使用するためのビルダー系の一部分を構成できる他
のビルダー物質としては、アルカリ金属の炭酸塩、重炭酸塩、ケイ酸塩などの無
機物質、および有機ホスホネート、アミノポリアルキレンホスホネート、アミノ
ポリカルボキシレートなどの有機物質が挙げられる。
他の好適な水溶性有機塩は、単独重合体または共重合体酸またはそれらの塩(ポ
リカルボン酸は2個以下の炭素原子によって互いに分離された少なくとも2個の
カルボキシル基を含む)である。
この種の重合体は、英国特許第1,596,756号明細書に開示されている。
このような塩の例は、分子量2000〜5000のポリアクリレートおよびそれ
らと無水マレイン酸との共重合体(このような共重合体は分子量20,000〜
70,000、特に約40,000を有する)である。
洗浄性ビルダー塩は、通常、組成物の10〜80重量%、好ましくは20〜70
重量%、最も通常30〜60重量%の量で配合する。
本発明の組成物は、通常の漂白剤を含むべきではない。
洗剤組成物で使用されている他の成分、例えば、増泡剤または抑泡剤、酵素およ
びそのための安定剤または活性剤、汚れ沈殿防止剤、防汚剤、光学増白剤、研磨
剤、殺細菌剤、曇り抑制剤、着色剤、および香料は、使用してもよい。成る種の
カラーケア上の利益も与える酵素テクノロジーとの組み合わせは、特に好ましい
。例は、色維持/若返り用セルラーゼである。
これらの成分、特に酵素、光学増白剤、着色剤、および香料は、好ましくは、組
成物の漂白剤成分と相容性であるように選ぶべきである。
本発明に係る洗剤組成物は、液体、ペーストまたは粒状形であることができる。
本発明に係る粒状組成物は、「コンパクト形」であることもでき、即ち、通常の
粒状洗剤より比較的高い密度、即ち、550〜950gzlを有していてもよく
;このような場合には、本発明に係る粒状洗剤組成物は、通常の粒状洗剤と比較
して少量の「無機充填剤塩」を含有するであろうし:典型的な充填剤塩は、硫酸
および塩化物のアルカリ土類金属塩、典型的には硫酸ナトリウムであり; 「コ
ンパクト」洗剤は、典型的には、充填剤塩10%以下を含む。
また、本発明は、着色布帛を包含する布帛洗濯操作時に遭遇する可溶化懸濁染料
の1つの布帛から別の布帛への染料移動の抑制法に関する。
方法は、布帛を前記のような洗濯液と接触することからなる。
本発明の方法は、好都合には、洗浄法のコースで行う。
洗浄法は、好ましくは、5℃〜90℃、特に20〜60℃で行うが、触媒は、9
5℃まで有効である。処理液のpHは、好ましくは、7〜11、特に7.0〜9
.0である。
本発明の方法および組成物は、洗濯操作時に添加剤としても使用できる。
下記の例は、本発明の組成物を例証することを意味するが、本発明の範囲を限定
するか、さもなければ規定することを必ずしも意味せず、前記範囲は以下の請求
の範囲に従って決定される。
例1
均質な染料漂白
染料酸化の程度は、アミン塩基触媒としてのイミダゾールを含有する組成物とア
ミン塩基触媒なしの系との間を比較した。
組成物A:染料(最終濃度40ppm)、グルコース(0,1重量%)および第
二鉄テトラスルホン化テトラフェニルポルフィン触媒(1x 10−5M)を含
有する洗剤溶液(100n■)を調製し、そのpH値を8.0に調整した。
組成物B二染料(最終濃度40ppm)、グルコース(0,1重量%)および第
二鉄テトラスルホン化テトラフェニルポルフィン触媒(2,5X10=M)およ
びイミダゾール(10mM)を含をする洗剤溶液(100n■)を調製し、その
pH値をpH8,0に調整した。
試験法:
吸光度スペクトルを記録した(350〜750 ns)。
この領域は、染料の波長極大(以下の表に認めるように)および触媒のソーレー
帯(414n■)を包含する。次いで、グルコースオキシダーゼ(最終濃度0.
IU/ml)を攪拌溶液に加えて反応を開始した。30分後、吸光度ブランク実
験は、染料の酸化が触媒またはグルコースオキシダーゼの不在下で同じ期間にわ
たって生じないことを示した。
染料の破壊率
染料 C1# 1max COMP A COMP Bアシッドグルー9 42
000 630nm 11 53ダイレクトブル−98 23155 570n
s 82 90ダイレクトブル−120 34090 570n冒5G 83ア
シツドブルー113 2133[io 595nm 39 95FD&Cレツド
40 16035 500rv 0 30アシ・ソドイエロー40 18950
44On1 030結論:少量の鉄ポルフィン触媒が組成物Bに存在するとし
ても、染料は、4倍の鉄ポルフィン触媒量を含有する組成物Aと比較してはるか
に大きい程度酸化される。
例2
金属触媒の安定性
異なるポルフィリンおよびフタロシアニンの安定性をアミン塩基触媒としてのイ
ミダゾールの存在下で測定した。
グルコース(0,1重量%)と異なる金属触媒(10X10−5M)との洗剤溶
液(100n■)を調製し、pHを8.0に調整した。反応を開始するために、
異なる量のグルコースオキシダーゼを加えた。触媒の破壊は、各々の場合にソー
レー帯(414nm)の吸収の減少を定量化することによって測定した。触媒破
壊を異なる時間間隔でイミダゾールの有無で比較した。
触媒破壊率
Glox [1/ ml イミダゾールなし イミダゾール10厘Xあり10分
20分 30分 10分 20分 30分鉄子トラスルホン化テトラフェニル
ポルフィン0.1 53 7 0 92 87 82塩化ヘミン
0.05 67 42 29 100 93 890.25 33 21 13
92 68 49テトラスルホン化鉄フタロシアニン
0.05 89 31 18 88 85 820.1 47 1[i 0 8
8 83 80テトラスルホン化マンガンフタロシアニン0.1 30 0 0
77 69 62帆)
FeTPPSの付着
第二鉄テトラスルホン化テトラフェニルポルフィン媒(FeTPPS)(10
M,重量で10ppm)の50mMボレート緩衝液(pH8.0)を調製した。
FeTPPS付着を次の通り研究した。編んだ綿布帛(14g)をFeTPPS
溶液(100n■)中(こ15分間ソーキングした。終りに、布帛を取り出し、
水をそれから絞った。溶液試料( 2 ml )をソーキング前および・ノーキ
ング後に採取した。溶液中のFeTPPSの濃度番よ、414nmでの吸光度ピ
ーク(FeTPPS’ノーレー帯の特性)を観察することによって試料2 ml
力・ら分光IIIJ光的にめた。この実験法をイミダゾール(10mM)の有無
で繰り返した。
溶液 溶液に残ったポルフィリン率
FeTPPSのみ 50
Fe二ppsニエ土ヱヱニ土−−−−lエー−一一一結論:イミダゾールの存在
は、布帛上1こ付着するFeTPPSの傾向を激減させる。
例■
下記組成を有する本発明に係る液体染料移動抑制組成物が調製される。
%
m状アルキルベンゼンスルホネートlOアルキルサルフェート 4
脂肪アルコール(012〜C15)エトキシレート 12脂肪酸 10
エタノールオキシダーゼ 5 u / ml第二鉄テトラスルホン化テトラフェ
ニルポル 0.1微量底分 残部(100とする)
例■
下記処方を有する本発明に係るコンパクト粒状染料移動抑制組成物が調製される
。
%
線状アルキルベンゼンスルホネート11.40タローアルキルサルフエート1.
8D
C45アルキルサルフエー) 3.007倍エトキシ化されたC45アルコール
4.0011倍エトキシ化されたタローアルコール 1,80分散剤 0.0
7
シリコ一ン流体 0.80
クエン酸三ナトリウム 14.00
クエン酸 3.00
ゼオライト 32.50
マレイン酸−アクチル酸共重合体 5.00D E T M P A 1.00
セルラーゼ(活性タンパク質) 0.03アルカラーゼ/ B A N O,6
0リパーゼ 0.3B
ケイ酸ナトリウム 2.00
硫酸ナトリウム 3.50
第二鉄テトラスルホン化テトラフエニルポル 0.025フイン
グルコース 10.00
グルコースオキシダーゼ 100u/n+1イミダゾール 3
微量酸分 残部(100とする)
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、PT、SE)
、0A(BF、BJ、CF、CG、 CI、 CM、 GA、 GN、 ML、
MR,SN、 TD。
TG)、 BB、 BG、 BR,CA、 CZ、 FI、 HU。
JP、KP、KR,LK、MG、MN、MW、No、NZ、 PL、 RO,R
U、 SD、 SK、 UA、 US(72)発明者 ラベック、リジーネ
ベルギー国ブリュッセル、ロンバルジーデストラート、27
Claims (23)
- 1.(A) (a)金属ポルフィンおよびその水溶性または水分散性誘導体; (b)金属ポルフィリンおよびその水溶性または水分散性誘導体; (c)金属フタロシアニンおよびその水溶性または水分散性誘導体 から選ばれる金属触媒; (B)金属触媒の第五配位子を結合できるアミン塩基触媒安定剤、 (C)過酸化水素を発生し得る酵素系 を含むことを特徴とする、染料移動抑制組成物。
- 2.前記アミン塩基触媒安定剤がイミダゾールおよびその誘導体から選ばれる、 請求項1に記載の染料移動抑制組成物。
- 3.前記アミン塩基触媒安定剤がビリジンおよびその誘導体から選ばれる、請求 項1に記載の染料移動抑制組成物。
- 4.前記酵素系がオキシダーゼおよび基質としてのアルコール、アルデヒドまた は両方の組み合わせを含む、請求項1〜3に記載の染料移動抑制組成物。
- 5.金属ポルフィン誘導体を含有し、前記鉄ポルフインがメソ位の少なくとも1 つにおいて▲数式、化学式、表等があります▼ および ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、nおよびmは0または1であってもよく、Aはサルフェート、スルホネ ート、ホスフェート、およびカルボキシレート基からなる群から選ばれ、BはC 1〜Cl0アルキル、C1〜C10ポリエトキシアルキルおよびC1〜C10ヒ ドロキシアルキルからなる群から選はれる)からなる群から選ばれるフェニルま たはビリジル置換基で置換されている、請求項1〜4に記載の染料移動抑制組成 物。
- 6.フエニルまたはピリジル基上の置換基が−CH3、−C2H5、−CH2C H2CH2SO3−、−CH2COO−、 −CH2C−H(OH)CH2SO3−、および−SO3からなる群から選ばれ る、請求項5に記載の染料移動抑制組成物。
- 7.金属ポルフィン誘導体を含有し、前記金属ポルフィンがメソ位の少なくとも 1つにおいて▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、X1は(−CY−)(式中、各Yは独立に水素、塩素、臭素またはメソ 置換アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリール、アルカリールまたはヘ テロアリールである)である〕 からなる群から選ばれるフェニル置換基で置換されている、請求項1〜4に記載 の染料移動抑制組成物。
- 8.触媒化合物が金属テトラスルホン化テトラフェニルポルフィンである、請求 項7に記載の染料移動抑制組成物。
- 9.前記金属触媒の金属がFe、Mn、Co、または他の遷移金属で置換されて いる、請求項1に記載の染料移動抑制組成物。
- 10.金属触媒の濃度が10−8〜10−3モル、好ましくは10−6〜10− 4モルである、請求項1に記載の染料移動抑制組成物。
- 11.オキシダーゼが組成物1g当たり0.1〜20000単位、好ましくは0 .5〜5000単位存在する、請求項4に記載の染料移動抑制組成物。
- 12.前記基質がグルコースである、請求項4に記載の染料移動抑制組成物。
- 13.前記基質がC1〜C6アルコールからなる、請求項4に記載の染料移動抑 制組成物。
- 14.前記基質がエタノールである、請求項10に記載の染料移動抑制組成物。
- 15.基質が組成物の0.1〜50重量%存在する、請求項3に記載の染料移動 抑制組成物。
- 16.洗浄工程において0.005〜10ppm/分の濃度の過酸化水素を生成 する、請求項1に記載の染料移動抑制組成物。
- 17.前記触媒安定剤が鋏ポルフィン対アミン塩基触媒のモル比1:1から1: 5000、好ましくは1:1から1:2500で存在する、請求項1に記載の染 料移動抑制組成物。
- 18.無粉塵性粒状物または液体の形の洗剤添加剤である、請求項1〜17に記 載の染料移動抑制組成物。
- 19.前の請求項のいずれか1項に記載の染料移動抑制組成物を含み、酵素、界 面活性剤、ビルダーおよび他の通常の洗剤成分を更に含むことを特徴とする洗剤 組成物。
- 20.着色布帛を包含する洗濯操作時の布帛間の染料移動の抑制法であって、前 記布帛を請求項1〜19に記載の染料移動抑制組成物を含有する洗濯液と接触す ることを特徴とする方法。
- 21.5℃〜90℃の範囲内の温度で行う、請求項20に記載の染料移動の抑制 法。
- 22.漂白浴のpHが7〜11である、請求項20または21に記載の染料移動 の抑制法。
- 23.漂白浴のpHが7〜9である、請求項22に記載の染料移動の抑制法。
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