JPH0750226B2 - 光ファイバー接続装置 - Google Patents

光ファイバー接続装置

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JPH0750226B2
JPH0750226B2 JP4088218A JP8821892A JPH0750226B2 JP H0750226 B2 JPH0750226 B2 JP H0750226B2 JP 4088218 A JP4088218 A JP 4088218A JP 8821892 A JP8821892 A JP 8821892A JP H0750226 B2 JPH0750226 B2 JP H0750226B2
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plug
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分離可能な、少なくと
も一対の光ファイバー間に光伝送接続を得る装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ファイバー同士を接続するための多く
の従来方法は、各光ファイバーの端部を処理し、それら
を一直線に接合するために丹念な手順を包含している。
しかし、例えば消費者市場では、より強固で簡単なコス
トの安い接続方法が求められている。そのような方法が
更に分離可能な接続方法を包含する場合には、設置コス
トを実質的に増加すること無く相互に関連するシステム
の自由度を高めることができるので、更に有益である。
【0003】強固で分離可能な光ファイバー接続装置が
採ることができる一つの望ましい形態は、プラグ及びリ
セプタクルを有する構成部品である。接続されるべき一
方の光ファイバーの端部は、プラグ内に固定される。接
続されるべき第二の光ファイバーの端部は、リセプタク
ル内に固定される。特に、従来技術において頻繁に行わ
れているように止め輪で固定すること無く、対抗する光
ファイバーの端部を固定することが望ましい。止め輪は
機械的強度と取扱いの際の便利であるが、それらはまた
コスト及び処理時間が増加する。
【0004】上記接続は手操作でプラグをリセプタクル
内に挿入することによって達成できることが望ましい。
同様に、この接続は手操作でプラグをリセプタクルから
引き抜くことによって解除できることが望ましい。特
に、接続が達成されたときプラグ及びリセプタクルを一
体的に保持するが、例えば手操作で一部を押圧すること
によって分離することができる、少なくとも一個のばね
調整部材を有することが望ましい。そのようなばね止め
機構を用いたコネクター対が持つ一つの利点に、このコ
ネクター対が、例えばナットを締め付けることによって
組み合わされるねじ結合コネクター対よりも迅速に且つ
具合よく組み合わせることができることがある。
【0005】実質的に上記のような光ファイバー同士を
分離可能に接続する装置は、実際にも作られている。例
えば、そのような接続装置が1980年9月30日にエ
ム・エイチ・ホッジ(M.H.Hodge)氏に与えら
れた米国特許第4,225,214号に記載されてい
る。このホッジ氏特許のリセプタクルでは、レセプタク
ル側光ファイバーの端部が光ファイバー案内路内に置か
れている。リセプタクルがプラグ・ハウジング中へ挿入
されるとき、プラグ側光ファイバーの端部に被せられた
摺動可能シリンダーが引き込められ、それによってその
光ファイバーの端部が露出される。この光ファイバーの
端部が光ファイバー案内路に進入し、レセプタクル側光
ファイバーの端部と対向する。ホッジ特許に記載されて
いる一実施例では、リセプタクルが掛止突起を持つばね
アームを有している。その接続が組み合わされるとき、
ばねアームがプラグの掛合凹部に噛み合う。その接続は
引き外しのために、手でばねアームを圧縮することによ
って掛止解除することができる。
【0006】ホッジ特許の装置のようなコネクター対は
極めて複雑であり、比較的に多くの、例えば約15個の
個別部品から作製され、そのうちの幾つかは複雑な構造
の部品である。その結果、製造コストが高騰し、そのよ
うなコネクターは、低コストで大量に求められる市場で
は見られなくなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、廉価に製造す
ることができる、接続が強固で分離可能なプラグ・リセ
プタクル組合わせ装置に対する需要が相変わらず存在し
ている。そのような装置は、精密な機械加工を必要とす
る部品を余り多くは持たないことが望まれており、且つ
精密な機械加工を必要とする部品は比較的に簡単な構造
のものであることが望まれている。
【0008】従って、本発明は、以下に述べるように通
常の製造技術によって作製することができ、単に二個の
高精密部品を要するだけで、これら各高精密部品として
それらの主面に実質的に直線状の溝を持つ簡単な構造の
シリコーン・ブロックを有する光ファイバー・コネクタ
ー対を提供することを目的とする。
【0009】本発明はまた、第一及び第二の光ファイバ
ーのそれぞれの端部の間に、第一光ファイバーの端部を
挿入したり引き戻したりすることによって反復的に接続
されたり解除されたりする光接続を得るために有益な光
ファイバー・コネクター対を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバー・
コネクター対は、第一の光ファイバーの端部を支持する
ための第一支持手段であってコネクター対内に付着され
ているとき第一光ファイバーの端部が第二光ファイバー
の端部と相対的に移動することができるようにした第一
支持手段と、第二光ファイバーの端部を支持するための
第二支持手段であって挿入及び引き抜き中、実質的に変
動しない第二支持手段とを有する。上記第二支持手段は
挿入中、その中に第一支持手段の少なくとも一部を受け
るように適合されている。上記第一支持手段は実質的に
平坦な第一主面と一部に第一光ファイバーの端部を支持
することができるように前記第一主面中に形成された第
一の溝とを有し、上記第二支持手段は実質的に平坦な第
二主面と一部に第二光ファイバーの端部を支持すること
ができるように前記第二主面中に形成された第二の溝と
を有する。挿入中、前記第一主面と第二主面とは実質的
に平行で且つ互いに反対方向に面し、前記第一の溝と第
二の溝とは実質的に平行である。この装置は更に挿入中
における前記フローティング・ヘッドの運動の方向を前
記第一及び第二の主面間の垂直方向隔たりが最初は前記
第一の光ファイバーの一部が前記第二の溝内に捕捉され
るまで減少するように方向付け、その後、前記第一及び
第二の光ファイバーが接触状態でそれぞれ前記第二の溝
及び第一の溝内で、前記第一及び第二の光ファイバーの
端部の縦軸が実質的に同一直線上で且つ前記第一光ファ
イバーの端部が前記共通軸に沿って前記第二光ファイバ
ーの端部に接近するように摺動するように方向付ける手
段を有する。
【0011】
【実施例】図1及び図2は本発明の一実施例を示し、図
1にプラグ10が図示され、図2にリセプタクル20が
図示されている。このような実施例は、例えば光ファイ
バー・アナログ伝送方式のモジュラー電話機用コネクタ
ーを意図して例示されている。プラグ10及びリセプタ
クル20は、モールド成型または機械加工によって例え
ば重合体材料から容易に製造される。リセプタクル20
は、プラグ10を挿入することができる凹部30を有し
ている。挿入中、プラグ10は案内面、例えば各案内面
40a乃至40dに沿って滑らかに摺動する。プラグ1
0と各案内面40a乃至40dとの間の遊隙は、プラグ
10の滑らかな動きが可能となるように十分に広くされ
るべきであるが、以下で述べるように、光ファイバー支
持部品同士の掛合を妨げるプラグ10の雑な整列を防止
するために十分に狭くされなければならない。所定の距
離まで挿入されたとき、プラグ10の前面、例えば面5
0が、リセプタクル20の停止面、例えば面60と衝合
する。前面50と停止面60の衝合によって、それ以上
の挿入が妨げられている。
【0012】プラグ10には、掛止アーム70が付設さ
れるかもしくは一体的に設けられている。もし、掛止ア
ーム70がプラグ10と一体的に設けられない場合に
は、それら掛止アーム70は例えば重合体材料或いはベ
リリウム銅合金のような弾性メタルから容易に製造され
る。掛止アーム70に対応する切欠き部80がリセプタ
クル20の前面115に形成されている。切欠き部80
は、掛止アーム70がプラグ本体90に対して圧縮され
ている間は挿入を妨害せず、これら掛止アーム70が挿
入後にプラグ本体90から拡開されているときは切欠き
部80の内面と掛合して引き抜きを妨げるように形成さ
れている。このために、掛止アーム70は切欠き部分1
10aよりは広いが切欠き部分110bよりは狭い幅広
部100を持つように形成されるようにすれば有益であ
る。従って、掛止アーム70は、それが拡開されたとき
引き抜きを妨げるが、例えばオペレーターにより手操作
で圧縮されたときは、幅広部100が切欠き部分110
b内に収まり引き抜きを可能にする。プラグ本体90か
らの掛止アーム70の拡開は、例えば圧縮されたときに
両方の掛止アーム70を押圧する板ばね120の作用に
よって達成される。板ばね120は、例えばベリリウム
銅合金のような弾性メタルで作製されるようにすれば好
都合である。
【0013】プラグ10は、更に如何に述べる構成部品
を受けるように適合された、実質的に中空の内部をもっ
ている。プラグ本体90は、例えば、開口された前面と
背面とを持ち、四方の面、即ち、一対の実質的に平行な
側部壁体130と、これら側部壁体130と垂直で実質
的に平行な壁体140及び150とによって区劃された
箱状に形づくられている。プラグ10の前面50は壁体
140の一つの端縁に在り、この壁体140をここでは
「上部壁体」と呼ぶが、この呼び方はプラグ10の利用
性がその方向には依存しないので単に便宜上のために為
されるものである。便宜上、同様に壁体150をここで
は「下部壁体」と呼ぶ。この下部壁体150は上部壁体
140の前面50を越えて延伸する舌状部160を有す
る。下部壁体150には案内ばね165が付設され、こ
の案内ばね165は舌状部160の上面の少なくとも一
部の上に延伸している。この案内ばね165は、例えば
弾性重合体材料またはベリリウム銅合金のような弾性メ
タルから容易に製作される。
【0014】図1に示されるように、案内ばね165は
縦方向、即ち挿入方向に沿って延伸している(この挿入
方向は図面に示される如く左から右への方向である)。
案内ばね165は、この案内ばね165に沿って摺動す
る動きと垂直方向に自由に動き得る構成部品が、それが
プラグ10中へ挿入されているとき上方向へ付勢される
ように、構成されている(この「上方向」は、壁体14
0を上部壁体とし、壁体150を下部壁体とした呼び方
と調和するように定義されている)。案内ばね165の
一つの有用な形態は図面に示されているような二連の斜
路を持つ形態である。
【0015】図3に示されるように、リセプタクル20
の上方内面170には窪み180が形成されている。こ
の窪み180内には、面170と面揃えされた状態にシ
リコーン・ブロック190が付設されている。窪み18
0は、プラグ10がリセプタクル20内に十分に挿入さ
れているときシリコーン・ブロック190が舌状部16
0のすぐ上に位置し、且つ舌状部160の縦方向に延伸
している中心線と合わされるように置かれている。シリ
コーン・ブロック190の下面(即ち、リセプタクル2
0の内面と対向している面)195の中央に、縦方向の
溝200、典型的にはエッチングされたV字状溝が形成
され、下面195の全長に亘って延伸している。この溝
200と連続し同一線上にある溝210が上方内面17
0に形成されている。この溝210は、溝200内に固
定され直線を描いて伸びる光ファイバーが支障無しにリ
セプタクル20を貫通して延伸することができるように
形成されている。下面195は上方内面170と同一平
面に位置するか或いはその僅か上位置に延伸することが
望ましい。
【0016】更に、図3に示されるように、上方内面1
70は挿入方向と実質的に平行である。上方内面170
の左方及び右方には案内スロット220がそれぞれ配置
されている。これら案内スロット220は挿入方向とは
平行では無く、各案内スロット220の少なくとも最初
の部分では、その案内スロット220の深さが挿入方向
に増大している。このように深さが増大している結果、
それら案内スロット220のうちの一方の案内スロット
220の面230に掛合する物体は、それが挿入方向と
縦方向に押されるとき(先に定義した方向の約束によっ
て)上方へ動くようになる。
【0017】図4に示されるように、本発明は更に、例
えばモールド成型または機械加工によって重合体材料か
ら製造することができるフローティング・ヘッド240
を有している。この図面から明らかな如く、フローティ
ング・ヘッド240は垂直な前面(即ち、挿入方向と対
向する面)250と垂直な両側面260を持つ、概ね平
行六面体の形状である。このフローティング・ヘッド2
40の後面はT字状の掛止部270を形成するように部
分的に切除されている。この掛止部270の側面の溝2
80は、図5に示し且つ以下に詳細に述べる如く、ピス
トン300のフィンガー部290と掛合する。図4に戻
って説明すると、フローティング・ヘッド240の底面
は部分的な切除によって傾斜した段部330によって分
離された前側下面310及び後側下面320を形成され
ている。フローティング・ヘッド240の上面は部分的
な切除によって実質的に水平面に位置するプラットフォ
ーム面340を形成されており、更にこのプラットフォ
ーム面340の各側部には、上面360を持つ翼壁35
0が形成されている。この図4から明らかな如く、上面
360は水平な面には位置しておらず、上面360の後
端部はプラットフォーム面340と同一平面にあるが、
挿入方向に進むにつれて上面360はプラットフォーム
面340から斜路状に高くなっている。掛止部270は
プラットフォーム面340の面より幾分か垂直に延伸さ
れるようにすれば有益である。翼壁350の上面360
の傾斜は、翼壁350のこれら上面360がリセプタク
ル20の上方内面170(図3参照)と実質的に平行に
維持されているプラットフォーム面340と共に、案内
スロット220の面230に沿って摺動するように、案
内スロット220の傾斜と一致している。
【0018】更に図4に示されるように、フローティン
グ・ヘッド240のプラットフォーム面340には窪み
365が形成されている。この窪み365内に、シリコ
ーン・ブロック190(図3参照)と実質的に同等なシ
リコーン・ブロック370がプラットフォーム面340
と同一平面を成すように付設されている。このシリコー
ン・ブロック370の上面390には、典型的にはV字
状の溝380が形成されている。上面390は、プラッ
トフォーム面340と同一平面を成すか或いはそれより
上方へ少し延伸していることが望ましい。その結果、プ
ラグ10とフローティング・ヘッド240とが十分に挿
入されているとき、シリコーン・ブロック190の下面
195はシリコーン・ブロック370の上面390と対
向し、且つそれと実質的に平行である。更に、プラグ1
0とフローティング・ヘッド240とが十分に挿入され
ているとき、シリコーン・ブロック370は溝200の
中の少なくとも一部に位置している。対向する光ファイ
バーの接合された端部同士は、二個のシリコーン・ブロ
ック190及び370の間で、対向する溝380と溝2
00の中に保持される。このため、各溝380、200
は、適当な外径を持つ光ファイバーがその溝中に置かれ
ているとき、その光ファイバーの外径の半分より少し少
ない部分がその溝中に埋没し、それに相応してその溝の
外径の半分より少し多い部分が関係するシリコーン・ブ
ロックの面の上方に露出するように、形成されている。
【0019】プラットフォーム面340には、溝400
が例えばモールド成型によって形成されている。この溝
400は溝380と実質的に同一直線上で、シリコーン
・ブロック370の後縁から掛止部270の後縁へ延伸
している。その結果、プラグ10とフローティング・ヘ
ッド240が十分に挿入されているとき、溝380中に
保持されている直線状の光ファイバーはプラグ10の後
部を貫通して延伸することができる(この点では、使用
する際にプラグ側光ファイバーが必ずしもプラグ10の
後部をまっすぐに貫通して延伸しないことに留意しなけ
ればならない。例えば、このプラグ側光ファイバーは以
下で述べるように、ピストン300中の偏向溝を通って
延伸することができる。このような場合、プラグ側光フ
ァイバーは挿入方向と或る角度でプラグ10の後部から
出て来ることができる)。フローティング・ヘッド24
0はプラグ10内で自由に摺動しなければならない。フ
ローティング・ヘッド240とプラグ10の内面170
との間の遊隙は、関係する部品寸法に対する製造上の公
差を考慮して、フローティング・ヘッド240をリセプ
タクル20内の中心に位置することができるように十分
に広くなければならない。
【0020】プラグ10、フローティング・ヘッド24
0、ピストン(後述)300から成るプラグ組立てが、
代表的には端部がフローティング・ヘッド240に固定
されている光ファイバー(即ち、プラグ側光ファイバ
ー)を含めて工場で組立てられた形ちで最終ユーザーに
提供される。図6及び図7に示されるように、プラグ側
光ファイバー410の端部は、例えば溝380内で接着
するか、或いはフローティング・ヘッド240の隣接部
に機械的にクランプすることによって、その溝380に
付設される。この光ファイバー410の端部はシリコー
ン・ブロック370のほぼ中央に位置され、公称位置か
ら光ファイバー径の数個分内に位置されなければならな
い(この公称位置は、満足な光ファイバー接続を実現す
ることができる位置のばらつきの中心を意味する)。
【0021】図5に示されるように、ピストン300
は、シリコーン・ブロック370の溝380とシリコー
ン・ブロック190の溝200とが挿入工程中にそれぞ
れの光ファイバーを捕捉するために必要な垂直方向の運
動自由度を与えるために有益である。このピストン30
0の前面にはフィンガー部290が形成されている。図
4に関連して上記した如く、フィンガー部290はフロ
ーティング・ヘッド240の溝280によって捕捉され
ている。ピストン300はプラグ10内で自由に摺動す
ることができなければならない。プラグ側光ファイバー
410がプラグ10の後部を越えて延伸できるようにす
るために、ピストン300の上面に溝405を形成する
ことが望ましい。このような溝405は、直線に形成さ
れ、且つフローティング・ヘッド240の溝400と実
質的に同一直線上にあるようにすることができる。或い
はまた、上記の如く溝405は、容易に、その前縁が溝
400と接合するが、プラグ側光ファイバー410が挿
入方向と或る角度でプラグ10の外へ延出し、溝400
の軸からは湾曲する状態で離間するようにすることがで
きる。
【0022】使用の際には、ピストン300の動きが板
ばね120によって制御され、従って究極的には掛止ア
ーム70の圧縮作用と分離作用とによって制御される。
例えば、図8に示す実施例の構成では、ピストン300
の後縁は板ばね120の中央に付設されている。掛止ア
ーム70が圧縮されるとき、板ばね120はピストン3
00をリセプタクル20から押し出すように湾曲する。
反対に、ピストン300は、掛止アーム70が分離され
るときリセプタクル20の方向へ付勢される。
【0023】リセプタクル20に付設されている光ファ
イバー420の、ここでは「レセプタクル側光ファイバ
ー」と称する光ファイバーの端部が、代表的には最終ユ
ーザーによって関係するシリコーン・ブロックに固定さ
れる。図6及び図7に示されるように、溝200内にリ
セプタクル側光ファイバー420の端部が、例えば上方
内面170(図3参照)のプラグ10からは遠い位置に
ある隣接部に接着するか或いは機械的にクランプするこ
とによって付設されている。
【0024】使用の際には、プラグ10に光ファイバー
410が固定されているプラグ組立てが用意され、且
つ、リセプタクル側光ファイバー420の端部がリセプ
タクル20内に固定される。この光ファイバー接続は、
掛止アーム70を圧縮し、且つ、プラグ組立てをリセプ
タクル20に挿入することによって達成される。このと
き、掛止アーム70が分離される。次に、この光ファイ
バー接続は、単に掛止アーム70を圧縮し且つプラグ組
立てを引き抜くことによって切り放される。
【0025】挿入中におけるフローティング・ヘッド2
40の動き作用が、図6及び図7に図示されている。こ
れらの図面から分かるように、フローティング・ヘッド
240が挿入されつつある間、このフローティング・ヘ
ッド240が図面に示されているように上方へ付勢され
るように、案内ばね165がフローティング・ヘッド2
40の後側下面320を押圧している(溝280へのフ
ィンガー部290の摺動掛合によって、フローティング
・ヘッド240は挿入方向と実質的に垂直な方向に浮上
することができる。図示の如く、この方向は挿入方向に
対して90゜の角度を成している。或いはまた、そのよ
うな実質的に垂直な方向によって作られる角度が90゜
から5゜までのずれを持つ種々の態様の実施例を同様に
想起することができる)。そのような上方への付勢の結
果として、翼壁350の上面360(図4参照)が案内
スロット220の面230(図3参照)と接触し、この
面230に沿って摺動する。翼壁350の上面360が
先ず案内スロット220の面230と衝合するとき、各
光ファイバー410、420がそれぞれ対向するシリコ
ーン・ブロック190、370の溝200、380と未
だ接触しない状態で僅かな量だけ重なる。この挿入が進
むと、プラグ側光ファイバー410の端部が挿入方向に
沿ってリセプタクル側光ファイバー420の端部に向か
って進行する。同時に、翼壁350の上面360及び案
内スロット220の面230が傾斜しているために、こ
れら上面360及び面230の摺動によって各光ファイ
バー410、420の端部と対向するシリコーン・ブロ
ック190、370との間の垂直オフセットが減少す
る。
【0026】挿入中の、対向する光ファイバー410、
420の端部同士の間に未だ挿入方向に沿う隙間が残っ
ている或る時点で、各光ファイバー410、420の端
部が、それらがそれぞれ対向するシリコーン・ブロック
190、390の溝200、380によって捕捉され
る。その後、フローティング・ヘッド240の動きが、
それら光ファイバー410、420とシリコーン・ブロ
ック190、370の溝200、380との間の摺動接
触によって規制される。その結果、翼壁350の上面3
60及び案内スロット220の面230とが分離し、フ
ローティング・ヘッド240が挿入方向と実質的に平行
な方向へ、対抗する光ファイバー410、420の端部
同士が当接して突合わせ接触を生じるまで、進行する。
この挿入はそのような突合わせ接触が生じるときに完了
する。その後、対向する光ファイバー410、420が
それぞれ対向するシリコーン・ブロック190、370
の溝200、380の間に捕捉された状態で維持される
ように、案内ばね165が対向するシリコーン・ブロッ
ク190、370を互いに付勢する。板ばね120はそ
れら光ファイバー410、420の端部を互いに付勢
し、それによってそれら光ファイバー410、420の
端部間の突合わせ接触を維持する。
【0027】この点で、対抗する光ファイバー410、
420の端部がそれぞれシリコーン・ブロック190、
370の溝200、380によって最終配列状態に規制
されることが留意されなければならない。その結果、も
し単に挿入中に各光ファイバー410、420の端部が
関係するシリコーン・ブロック190、370の溝20
0、380によって容易に捕捉されるものと仮定する
と、プラグ10、フローティング・ヘッド240及びリ
セプタクル20の製造上の公差は概ね重要では無い。し
かし、初期の案内が翼壁350と案内スロット220と
によって為されるので、それら特定部品は適切な規格の
精度に従って作製されなければならない。この適切な規
格は、翼壁350及び案内スロット220の左右方向
(即ち、横方向)の位置及び寸法に適用される。この規
格は、関係する光ファイバー径の約一個分より小さな横
方向オフセット及びこの横方向オフセットを、光ファイ
バー410、420の接合が完了したときに実質的にゼ
ロに減らすことを可能にする十分な遊隙をもって、翼壁
350及び案内スロット220が二個のシリコーン・ブ
ロック190、370の中心線を実質的に同じ垂直面内
に位置させるために十分な精度で(即ち、一方の作図上
の延長線が他方の作図上の延長線のすぐ上に位置するよ
うに)フローティング・ヘッド240を規制しなければ
ならない。
【0028】上記の説明は、教示的目的から為されたも
ので、単に本発明に対する多数の実行可能な実施例のう
ちの一つを説明しているに過ぎない。例えば、別の好ま
しい実施例に、図9に図示される別構造のプラグ組立て
を含むものがある。ここに図示されたプラグ組立てで
は、ピストン300に前進後退運動を付勢する力は、図
1の板ばね120の代わりにコイルばね500によって
伝えられる。各掛止アーム510は、ヒンジ540によ
って分けられているプラグ本体から遠い部分520とプ
ラグ本体に近い部分530とを持っている(ヒンジ54
0は遠位部分520及び近位部分530と一体に構成す
ることができる)。遠位部分520は上記の如くプラグ
10をリセプタクル20の中に掛止するように作用す
る。近位部分530はプラグ本体方向へ折れ曲がり、フ
ローティング・ヘッド240に近い部分の端部と掛合す
るように作用する。掛止アーム510の遠位部分520
をプラグ本体の方向へ圧縮することにより、ピストン3
00と掛合している掛止アーム510の端部がリセプタ
クル20から遠ざかるように動かされる。この結果、コ
イルばね500が圧縮され、且つピストン300及びフ
ローティング・ヘッド240が引き抜かれるようにな
る。反対に、遠位部分520が分離されるとき、コイル
ばね500が伸長する。この結果、ピストン300及び
フローティング・ヘッド240が挿入方向へ摺動される
ようになる。
【0029】上記の好ましい実施例は、同様に別構造の
フローティング・ヘッド550を含み、このフローティ
ング・ヘッド550はやはり図9に図示されている。こ
のフローティング・ヘッド550では、シリコーン・ブ
ロック370は水平では無く、代表的には3゜から5゜
の範囲内にある角度、好ましくは3゜の角度で傾斜して
いて、その前縁がその後縁よりフローティング・ヘッド
550の翼壁の上面560に関して、より更に深い位置
に位置している。リセプタクル20中の対向するシリコ
ーン・ブロック190は相応して傾斜している。挿入中
は、フローティング・ヘッド550の初期の動きは斜め
方向では無く実質的に水平である。従って、案内スロッ
ト及び翼壁は(最初に説明した実施例に反して)傾斜さ
れず、且つフローティング・ヘッド550の初期の運動
は翼壁の上面560のような実質的に水平な面によって
案内される。各光ファイバー410、420の端部がそ
れぞれが対向する溝内に捕捉され、それら端部が接触す
るまでフローティング・ヘッド550の動きが斜め方向
の動きに変わっている。従って、フローティング・ヘッ
ド550の軌道は最初に説明した実施例に関して説明し
たフローティング・ヘッド220の軌道とは反対であ
る。
【0030】上記最前の好ましい実施例では、案内ばね
165(図1参照)がプラグ・ハウジングに付設される
のでは無く、フローティング・ヘッド(図4参照)の前
側下面310に付設されるようにすれば有益である。
【0031】具体例の説明 上記最初の実施例に実質的に相当するプラグ10、リセ
プタクル20、フローティング・ヘッド240及びピス
トン300は、ポリカーボネート樹脂材料から作製され
た。リセプタクル20の最大外形寸法は、高さが0.6
7インチ(17mm)、長さが1.0インチ(25m
m)、幅が1.0インチ(25mm)であった。リセプ
タクル20の壁体の最小厚みは0/05インチ(1.3
mm)であった。プラグ10の最大外形寸法は、高さが
0.60インチ(15mm)、長さ(舌状部160を除
く)が1.0インチ(25mm)、幅が0.54インチ
(14mm)であり、舌状部160の長さが0.35イ
ンチ(8.0mm)であった。プラグ10の壁体の厚さ
は0.05インチ(1.3mm)であった。フローティ
ング・ヘッド240はプラスチックの固形体から作製さ
れた。このフローティング・ヘッド240の最大外形寸
法は、高さが0.375インチ(9.5mm)、長さが
0.50インチ(13mm)、幅が0.35インチ
(8.9mm)であった。掛止部270の各溝280
は、長さが0.045インチ(1.1mm)で深さが
0.025インチ(0.63mm)であった。二つの下
面310、320の段差は0.05インチ(1.3m
m)であった。翼壁350の傾斜角は5.0゜であっ
た。ピストン300の掛止部の高さは0.375インチ
(9.5mm)であった。ピストン300の各側面には
二個の掛止フィンガー290が設けられた。各掛止フィ
ンガー290は対応する掛止部270の溝280に、全
体で0.005から0.010インチ(0.13mmか
ら0.25mm)の前後方向遊隙と、全体で0.010
インチ(0.25mm)の左右方向遊隙で嵌合された。
【0032】二個のシリコーン・ブロック190、37
0の各々は、長さが0.255インチ(6.5mm)、
幅が0.085インチ(2.2mm)、高さが0.01
8インチ(0.46mm)であった。結晶学的にエッチ
ングされたV字状溝200、380が各シリコーン・ブ
ロック190、370の一方の縦軸に沿って延びるよう
に形成された。このような各溝200、380の半頂角
(vertex half-angle)は36゜で、深
さは0.003インチ(0.076mm)であった。
【0033】各V字状溝200、380には、125ミ
クロンの外径を持つ多モード光ファイバー410、42
0が付設された。これらの光ファイバー410、420
は決まった場所にクランプもしくは接着によって付設さ
れた。光接続が達成される前に、小量の屈折率整合ゲル
がプラグ側光ファイバー410の先端もしくはリセプタ
クル20のシリコーン・ブロック370に付着された。
【0034】一群の光接続の実験において、0.05d
Bから0.5dBの範囲の挿入損失が実証された。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通
常の製造技術によって作製することができ、単に二個の
高精密部品を要するだけで、これら各高精密部品として
それらの主面に実質的に直線状の溝を持つ簡単な構造の
シリコーン・ブロックを有する光ファイバー・コネクタ
ー対を得ることができる。更にまた、本発明によれば、
第一及び第二の光ファイバーのそれぞれの端部の間に、
第一光ファイバーの端部を挿入したり引き戻したりする
ことによって反復的に接続されたり解除されたりする光
接続を得るために有益な光ファイバー・コネクター対を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に従って作製されたプラグ・
ハウジングを示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に従って作製されたリセプタ
クルを示す斜視図である。
【図3】図2のリセプタクルを詳細に示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の一実施例に従って作製されたフローテ
ィング・ヘッドを示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施例に従って作製されたピストン
を示す斜視図である。
【図6】ピストン及びフローティング・ヘッドが引き抜
かれた位置にある状態での、本発明のリセプタクルに挿
入された本発明のプラグ組立てを示す側面断面図であ
る。
【図7】ピストン及びフローティング・ヘッドが前進
し、プラグ側光ファイバーとレセプタクル側光ファイバ
ーとを結合している位置にある状態での、図6のプラグ
組立てを示す側面断面図である。
【図8】本発明の一実施例に従って作製されたプラグ組
立てを、板ばね及びこの板ばねとピストンとの掛合状態
が見える状態で示す斜視図である。
【図9】本発明の別の実施例に従って作製されたプラグ
組立てを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 プラグ 20 リセプタクル 30 凹部 40a 案内面 40b 案内面 40c 案内面 40d 案内面 50 前面 60 停止面 70 掛止アーム 80 切欠き部 90 プラグ本体 100 幅広部 110 前面 110a 切欠き部分 110b 切欠き部分 115 前面 120 板ばね 130 側部壁体 140 上部壁体 150 下部壁体 160 舌状部 165 案内ばね 170 上方内面 180 窪み 190 シリコーン・ブロック 195 下面 200 溝 210 溝 220 案内スロット 230 面 240 フローティング・ヘッド 250 垂直前面 260 垂直側面 270 掛止部 280 溝 290 フィンガー部 300 ピストン 310 前側下面 320 後側下面 330 傾斜段部 340 プラットフォーム面 350 翼壁 360 上面 365 窪み 370 シリコーン・ブロック 380 溝 390 上面 400 溝 405 溝 410 プラグ側光ファイバー 420 リセプタクル側光ファイバー 500 コイルばね 510 掛止アーム 520 遠位部分 530 近位部分 540 ヒンジ 550 フローティング・ヘッド 560 翼壁の上面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバ−ト エム.キムボ−ル アメリカ合衆国 08734 ニュ−ジャ−ジ − レヌカ ハ−バ−、デュラン ストリ −ト 851 (72)発明者 ジョ−ジ ジョン シェヴック アメリカ合衆国 07747 ニュ−ジャ−ジ − マタウォン、ポルシェ ドライヴ 18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一及び第二の光ファイバーの端部の間
    に光接続を形成する光ファイバー接続装置において、 縦軸を持つプラグ・ハウジングと、 このプラグ・ハウジングが前記縦軸と平行な挿入方向に
    沿って挿入されるとき、前記プラグ・ハウジングの少な
    くとも一部を受けるように適合された空洞を有するリセ
    プタクルと、 実質的に平坦な第一主面と、この第一主面内に形成さ
    れ、その一部で前記第一光ファイバーの端部を支持する
    ことができる第一の溝とを有する第一部材と、 前記リセプタクルに合体され、実質的に平坦な第二主面
    と、この第二主面内に形成されその一部で前記第二光フ
    ァイバーの端部を支持することができる第二の溝、とを
    有する第二部材と、 前記第部材を合体し、前記プラグ・ハウジング内で縦方
    向に摺動することができ、且つ、前記第一及び第二の主
    面が実質的に平行を成し、互いに少なくとも一部が重な
    り合い、対向するように少なくとも一部が前記リセプタ
    クル内に挿入されるように適合された、フローティング
    ・ヘッドと、 少なくとも一部が前記プラグ・ハウジング内に挿入可能
    であり、且つ、前記プラグ・ハウジング内で縦方向に摺
    動することができるピストンであって、このピストンの
    前記挿入方向に沿う移動によって前記フローティング・
    ヘッドが前記リセプタクル中に挿入されるようになり、
    このピストンの前記挿入方向と反対方向の移動によって
    前記フローティング・ヘッドが前記リセプタクルから引
    き抜かれるようになり、更に前記挿入工程のうちの少な
    くとも一部の間では、このピストンが前記フローティン
    グ・ヘッドによって前記挿入方向と実質的に垂直な方向
    に実質的に独立して動くことができるように、前記フロ
    ーティング・ヘッドと機械的に掛合されているピストン
    と、 前記リセプタクルと一体的に構成され、当初は前記第一
    光ファイバーの一部が前記第二の溝内に捕捉され、且
    つ、前記第二光ファイバーの一部が前記第一の溝内に捕
    捉されるまで前記第一及び第二の主面間の垂直方向隔た
    りが減少するように、挿入中における前記フローティン
    グ・ヘッドの動きを方向付け、その後、前記第一及び第
    二の光ファイバーの端部が実質的に同一直線上で且つ前
    記第一光ファイバーの端部が前記縦軸に沿って前記第二
    光ファイバーの端部に接近するように、前記第一及び第
    二の光ファイバーが接触状態でそれぞれ前記第二の溝及
    び第一の溝中で摺動するように方向付ける案内面と、 前記第一及び第二の光ファイバーが前記第一の溝及び第
    二の溝にそれぞれ捕捉された後、前記第一及び第二のブ
    ロックを一緒にするように付勢する第一弾性手段と、 前記第一及び第二の光ファイバーの端部がちょうど突合
    わせ接触を成すまで前記第一光ファイバーの端部を前記
    第二光ファイバーの端部の方向へ付勢し、その突合わせ
    接触を維持する力を印加する第二弾性手段と、 前記プラグ・ハウジングの外面に付設された圧縮可能な
    掛止部材であって、この掛止部材が前記プラグ・ハウジ
    ングの方向へ圧縮されるとき前記プラグ・ハウジングが
    前記リセプタクルに対して自由に挿入または引き抜きさ
    れるが、この掛止部材が挿入後に分離されるときこの掛
    止部材が前記プラグ・ハウジングの引き抜きを妨げるよ
    うに、前記リセプタクル内の対応するスロットと掛合す
    るように適合された掛止部材と、を有することを特徴と
    する光ファイバー接続装置。
  2. 【請求項2】 前記第二弾性手段がコイルばねを有する
    ことを特徴とする、請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記掛止部材が遠位端部及び近位端部を
    有し、その近位端部は前記プラグ・ハウジングに付設さ
    れ、前記掛止部材が更にその遠位端部と近位端部の中間
    にあるヒンジと合体し、前記近位端部は前記掛止部材が
    前記プラグ・ハウジングの方向へ圧縮されるとき前記コ
    イルばねが圧縮され且つ前記ピストンが前記リセプタク
    ルから引き抜かれるようになるが、前記掛止部材が分離
    されるときには前記コイルばねが伸長し且つ前記ピスト
    ンが前記リセプタクルの方向へ付勢されるように、前記
    リセプタクルから遠い位置にある前記ピストンの端部と
    掛合するように適合されていることを特徴とする、請求
    項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記第二弾性手段が板ばねを有すること
    を特徴とする、請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記第一及び第二の主面が、前記挿入方
    向を含む平面と実質的に平行であることを特徴とする、
    請求項1記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記第一及び第二の主面が、前記挿入方
    向と3゜から5゜の角度を成す平面と実質的に平行であ
    ることを特徴とする、請求項1記載の装置。
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