JPH07500500A - Borrelia burgdorferi(Bb)の病毒力に関連するタンパク質 - Google Patents

Borrelia burgdorferi(Bb)の病毒力に関連するタンパク質

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Borrelia bur dorferi(Bb)の病毒力に 連するタンパ アメリカ合衆国政府は、アメリカ合衆国公衆衛生研究所によって与えられた補助 金No、AI 24424および補助金No、AI 29731に従って、本発 明に特定の権利を有することができる。
及j目とi屡 主jBλ誌jL九野 本発明は、Borrelia burgdorferi(Bb)に関連する抗原 タンパク質、特に、病毒力に関連するポリペプチドをエンコードしている核酸配 列に関するものである。
本発明は、Bb株の免疫原性ポリペプチドおよびそれと対応する抗体の産生方法 にも関わるものである。本発明の他の実施例は、ライム病を検出する方法とBb 関連核酸から構成される形質転換細胞に関するものである。
m歪旦11 ライム病は、多臓器系疾患で、感染物質、Borreliaburgdorfe ri(Bb)のマダニによる伝染が原因となっている(Rahn and Ma lawista、 1991)。臨床疾患として認められたのは、ここ数十年の ことであるが(Steere etal、、1977)、ライム病に似た症例報 告は、20世紀初期に遡る。本疾患の症例は、ヨーロッパ、アジア、化アメリカ において報告されている(Schmid、 1985)。他の感染疾患と比べ、 総発生率は比較的低いが、重大な心臓血管、神経、および関節系の合併症の可能 性があること、診断と治療が困難であること、一部の地域において有病率が高い ことから、ライム病は、保健衛生上の大きな問題となっている。
Bb株が1つの均質なグループではなく、遺伝学的に多様で、それによって病毒 力、病原性および免疫原性のパターンに影響を及ぼす可能性があることを示す所 見が次々と得られている。その病毒力の要素、病原性の機序、免疫回避の機序は 不明である。患者治療レベルでは、臨床症状が多様で、鋭敏度と特異性が高い実 用的な標準診断テストが無いため、本疾患の診断は複雑なものとなっている。抗 菌療法は、特に疾患末期では、常に有効とは限らない。
Bb株間に差異があること、またin vitroの継代培養によって変化する ことから、細菌全体または特異的な関連タンパク質からワクチンまたは免疫診断 薬を開発するのは更に難しい。PCR分析により、1組のオリゴヌクレオチドブ ライマーが化アメリカのBb分離菌に特異的であり、更に1組が大部分のヨーロ ッパの分離菌に特異的であること、また3組目が全てのBb株を認識することが 見いだされた(Rosa et al、、 1989)。
ライム病の診断と検出のための血清学的分析法は、鋭敏で特異的な診断法として 最も有望と考えられている。しかし、血清学的分析法は抗原としてBb株全全体 使用しており、 “シグナル対ノイズ比”が低い。すなわち、陽性検体における 反応性は、陰性検体よりも低い。これは、特に疾患初期において顕著である。こ のため、多くの偽陰性結果が生じ、偽陽性結果が得られることもある。陰性対照 におけるバックグラウンドの反応性は、41にフラジェリン(flagelli n)および60K “共通抗原”等の保存抗原に一部依存しているものと思われ る。これらのBbタンパク質は、他の細菌中に認められる類似タンパク質と高い 配列相同性をもつ。従って、正常人に抗フラジェリンおよび抗−60に抗体が発 現することがしばしばある。従って、血清学的分析には、固有で反応性の高いB b抗原が望ましいが、今のところ、その様な抗原は得られていない。
鋭敏度が高く、しかも特異的な単一の診断手段がないため、ライム病の診断は未 だに複雑で不確実である。
臨床徴候と病歴が診断の最も一般的な基盤となって(する。しかし、特異的で鋭 敏度が高く、再現性があり簡単に利用できる確認検査が早急に必要である。直接 検出法は感染を証明できるが、感染期間中典型的に認められる極めて低濃度のB b株と、−貫して陽性を示す傾向のある部位(例えば心臓と膀胱)に到達できな しXため、検査が妨害される。培養法は、鋭敏度は高いが、煩雑で、陽性結果が 得られるまで1〜3週間かかる。
PCRは、直接検出法(Lebech et al、、1991)の観点から有 望と思われ、事実、Goodman et al(1991)は、PCR法を用 いて、活動性のライム病の患者の尿中にBb DNAを検出したことを報告して いる。しかし、PCR分析の利用には、ある程度の技術が必要で、DNA汚染の リスクが高いため、臨床検査において一般的に使用される様になる可能性は低い 。
ライム病の検出における更に別の問題としては、Bb株に接触した多数の人々が 、不顕性または無症候性の感染症を発症する点である。この数は、50%に上る ものと推定されている(Steere et al、、 1986)。
例えば、ライム病の診断テストを開発するために、Bbb異性抗原を作成する方 法が必要であることは明らかである。適切な分析法は存在しておらず、以下の幾 つかの基準を満たすべきである。(1)全ての病原性Bb株によって抗原が発現 されること。(2)全てのライム病患者において免疫応答が誘発されること。( 3)感染初期において抗体反応が検出できる、高度な免疫原性を有すること。( 4) Bb株に固有の抗原であり、他の、抗原と交差反応しないこと。(5)病 原性を有する株に接触した人と、病原性を持たないBb株に接触した人を区別す ること。
免匪二l遣 本発明は、Bbb異抗原、特に病毒力に関連し、ライム病の検出および診断法の 開発に有用な抗原の作成と利用に関する前述の、あるいは他の問題の1つ以上に 言及するものである。本発明は、その様な抗原の同定と、Bb抗原またはBbb 原由来の抗原性を有するポリペプチドをエンコードしているBbb酸配列の同定 と分離に関わるものである。これらの配列は、組み換え抗原ポリペプチドを産生 ずるために宿主細胞を形質転換する発現ベクターの作成に有用である。これらの 抗原が、特にライム病等のB、 burgdorferi関連疾患のワクチンま たは免疫診断薬として有用であることも、更に提案されている。
本発明の核酸セグメントは、病毒力を有するBb株に関連する抗原性を有するア ミノ酸配列をエンコードしている。これらの配列が重要なのは、Bbb伝子セグ メントの相補的部分と選択的にハイブリッド形成できるからである。予想される 応用法や、標的配列に対するプローブの選択性によって、ハイブリッド形成条件 は多様であることが望ましいであろう。高度な選択性が望ましい場合には、例え ば、比較的塩濃度が低く、および/または高温という様な比較的に緊縮性の条件 (stringent conditions)でハイブリッド形成が可能であ る。
この様な条件の下で、プローブと鋳型または標的鎖の間のミスマツチは殆ど認容 されない。例えば、突然変異体を作成したり、突然変異体を検出したい時に、大 きな差異が存在する場合には、緊縮性の程度の低い条件を採用することができる 。
臨床診断の実施例において、病原性を有する細菌DNAとのハイブリッド形成を 定量するために、標識等の適切な手段と組み合わせて、本発明の核酸セグメント を利用することができる。典型的な検出方法は、例えば、直接的、間接的に検出 可能な放射性物質、酵素活性またはアビジン/ビオチンの様な他のマーカーリガ ンドを利用することができる。より望ましい診断法の実施例では、環境に悪影響 をもたらすと思われる放射性物質や他の試薬よりも、寧ろアルカリホスファター ゼやペルオキシダーゼの様な酵素標識の使用が望まれるであろう。例えば、酵素 標識は、多くは可視波長範囲において分光光度計で簡単に検出できる比色定量指 示基質を通常利用している。鋭敏度を増大させるために、発光基質も利用できる 。
ハイブリッド形成可能なりNA上セグメントは、明らかにされた多くのDNAセ グメント全てが含まれる。例えば、約12個の塩基対を含む比較的短いセグメン トを使用することができる。あるいはプローブが目的の場合、目的とする個々の 応用例によるか、20.30、または40個の塩基対程度の長いセグメントが望 ましい。PCRの様な応用例におけるプライマーとしては、短いセグメントが望 ましいが、プロットハイブリッド形成には、一般に長いセグメントが望ましい。
しかし、本発明のDNAセグメントに関して明らかにされた配列は、SEQ I D NO:2 (例えば、セグメント152から188)によって規定されてお り、突然変異体や変株に認められる様に、ある程度の変異や塩基の置換は予測さ れるが、これはハイブリッド形成の特徴に大きな影響は与えない。自然発生等に より生ずる塩基修飾を含むこの様な変異を、本発明の範囲に含めるものとする。
抗原産生に関する実施例において、Bb抗原のアミノ酸配列に由来する抗原ポリ ペプチドをエンコードしているDNAセグメントが明らかにされている。この様 な応用例に特に望ましいのは、30kDa Bb抗原である。しかし、35kD a 、 24kDa 、 20kDa等の抗原を含む他の様々なりb特異抗原が 同定され、ここに明らかにされている方法を用いて得られることが提案されてい る。今まで、30kDaの様に、病毒力に固有の関連性を持つと思われる抗原タ ンパク質は分離、精製されておらず、特徴も明らかにされていない。本発明によ って、例えば有用な分量の30kDaのタンパク質とその抗原決定基を得るため の組み換え技術が得られた。継代回数の少ない、病毒力を有するBb株に関連す る30kDaの様な抗原の同定と選択が本発明によって可能となり、それによっ て、病毒力を有するBb株の選択的検出法が現在可能となったことは、特に注目 すべきである。
30kDa Bb抗原は、特異的なアミノ酸配列の見地から明らかにされたが、 アミノ酸配列は分離株毎に異なることが見いだされるものと思われる。更に、例 えば、DNAによるコード配列の特定部位の突然変異誘発によって、その抗原能 力を打ち消さない様な方法で、基礎となるアミノ酸配列を変化させることが可能 であることは極めて明白である。
本発明は、Bbに感染した場合に、in vivoで免疫応答を発現できる少な くとも部分精製された抗原Bbタンパク質またはポリペプチドにも関係している 。これらのタンパク質はここに明らかにされたDNAによってエンコードされた アミノ酸配列の全てまたは一部から構成されている。特に望ましい抗原タンパク 質は、図1に示されるSEQ ID NO:1のアミノ酸配列を有する。このタ ンパク質は、その抗原決定基と同様に、ワクチン開発との関連性において、また 血清、精液および膣分泌液、尿、唾液、滲出液等の体液中のBb抗体を検出する イムノアッセイにおける抗原として有用である。
他の面では、本発明はプラスミド、ファージ、ビールス等の組み換えベクターに 関係している。これらは、本発明によるDNAセグメントから構成されており、 その様な配列を複製するために使用したり3、あるいはエンコードされた抗原ペ プチドまたはタンパク質を発現するためにも使用される。ベクターまたはプラス ミドは、選択された宿主細胞を形質転換するために使用することができる。細胞 を形質転換するたの適切なベクターを作成する場合、ゲノムフラグメント、cD NA、合成りNA等の所望のDNAセグメントは、幾つかのBb株供給源のいず れからでも入手でき、利用することができる。実際に本発明において、発現ベク ターは、図2に示される様に、明らかにされた30kDa抗原の1つ以上の抗原 決定基をエンコードしているSEQ TD NO:2のDNA配列の少なくとも 一部を組み込むことができる。
発現ベクターは、上記に明らかにされたDNAセグメントのいずれかを組み込ん で作成できる。その様なりNAは、病毒力を有するBb株に特異的な抗原タンパ ク質、あるいは試料中のBb核酸を検出するためのハイブリッド形成プローブも エンコードしていることもある。目的とする抗原タンパク質によって異なるが、 長いDNAセグメントでも短いDNAセグメントでも使用できる。
明らかにされたDNAによって発現された、あるいはエンコードされた30kD aタンパク質の抗原決定基領域には、比較的短いDNAセグメントが含められて いるものと思われる。多様な発現ベクターは、例えば、異種遺伝子生成物および /または形質転換細胞の同定に有用と思われる抗生物質耐性遺伝子の様な耐性遺 伝子の同定に有用なレポーター遺伝子生成物をエンコードしているDNAセグメ ントを含み得る。
記述された様な組み換えベクターは、細菌の宿主細胞の形質転換のために特に好 ましい。従って、形質転換された細菌の宿主細胞を作成するための方法が明らか にされている。その方法には、一般に、適切な細菌の宿主細胞を選択し、目的の DNAセグメントを含むベクターを作成し、選択された細菌の宿主細胞を形質転 換するというステップが含まれる。BbSE、Co11 (大腸菌)、B、5u btilus (枯草菌)等の数種類の細菌の宿主細胞と原核細胞を使用するこ とができる。
形質転換された細胞は、鑑別ハイブリッド形成によるスクリーニング、融合レポ ーター遺伝子生成物の同定、耐性マーカー、抗抗原抗体等の様々な方法を用いて 選択することができる。適切なりローンを同定後、例えば、発現に有利な条件、 あるいはDNAが必要な場合には複製の条件という様に、状態に適した条件下で それを選択し、培養することができる。
本発明の別な点は、明らかにされたDNAによってエンコードされた30kDa の抗原タンパク質またはそのタンパク質の抗原決定基領域から抗体とワクチンを 作成することに関するものである。従って、本発明は、30kDaのBbタンパ ク質またはその抗原決定基に反応して産生され得る1つ以上の抗体、モノクロー ナルまたはポリクローナルに関するものである。この30kDaタンパク質とそ の抗原決定基に対する抗体反応の鋭敏度と特異性は、病毒力のない他のBb抗原 から得られた抗体反応よりも優れている。病毒力のある菌株と病毒力の無い菌株 の両者から分離された幾つかのBb抗原を用いた過去の研究では、特に感染初期 において、免疫蛍光法とELISA分析を行うと、低い鋭敏度を示している。
免疫診断法とワクチン作成の両者において、既知の免疫原性を有するタンパク質 またはポリペプチドのセグメントから抗原を作成することは、通常可能であり、 事実、より実際的な方法である。特定の抗原決定領域を使用して、抗原ポリペプ チド全体によって産生される反応と類似の反応を生じさせることが可能である。
抗原性または免疫原性を潜在的に有する領域は、多くの方法のいずれによっても 同定することができる。例えば、Jameson−WolfまたはKyte−D oolittle抗原性分析またはHopp and Woods(1981) 疎水性分析等がある(Kyte and Doolittle、 1982、ま たは米国特許第4,554,101号を参照)。疎水性分析では、それぞれのア ミノ酸残基に親水性の平均値を割り当て、これらの値から親水性の平均値を計算 し、親水性が最大となる領域を決定することができる。これらの方法の1つ以上 を使用して、抗原性があると予想される領域を、例えば30kDaポリペプチド のアミノ酸配列からめることができる。
30kDa抗原の提案されている抗原決定領域には、64−87.106−11 4.23−54.128−133.152−188.208−226の位置に対 応する配列が含まれる。
本発明の抗原と免疫原は、Bbに対する抗体を検出するための1つ以上の分析の 基礎を提供するのに有用である。過去の分析は、抗原としてBb全全体使用して いた。Bbに接触していない正常人の血清が、Bb抗原、特に他の細菌と共通の 抗原決定基を持つ抗原と反応する抗体を含んでいることがしばしばある。正常血 清においてこれらの交差反応する抗体によって偽陽性反応が起こるのを予防する ために、分析条件または反応の診断閾値を調節しなくてはならない。この様な調 節を行うと、分析の鋭敏度を低下させ、特にBb感染初期において偽陰性反応を 引き起こす可能性がある。明らかにされた30kDaタンパク質またはその抗原 ポリペプチドを使用する分析法は、間接的なELISAまたは抗体捕捉ELIS A法においてBb全全体あるいは、精製されたフラジェリンを使用する分析より も、鋭敏度と選択性の両者において優れた結果をもたらすものと期待される。
この様な抗原(Bb全全体フラジェリン、その他)との反応に基づくウェスタン イムノプロット分析は、Bbに接触していないヒトの血清中に抗体が存在するた め、解釈が困難であった。これらの抗体は、Bb抗原、特に41kDaフラジエ リンと60kDa共通抗原タンパク質と交差反応する。一般に、細菌全体または 精製フラジェリンを使用する分析には、他の細菌抗原と交差反応する抗原決定基 を持つ抗原が含まれる傾向がある。例えば、BbのフラジェリンのNおよびC末 端領域は、Salmonella typhimurium(ネズミチフス菌) とBacillus 5ubtilis(枯草菌)の配列と同じ配列を52〜5 5%含んでいる(Wallich et al、、1990)。フラジェリン構 造の性質が高度に保存されているのがその良い例である。60k DaBbタン パク質は、同様にE、coli(大腸菌)タンパク質と58%が同じである(S hanafelt et al、、1991)。この様な交差反応性が、30k Da抗原では無い様に思われ、これはBb固有の抗原と思われる。
更に、組み換えによって得られた30kDa Bbタンパク質は、Bb感染の検 出に特に望ましいものと予測される。
Bbに接触していないヒトは、30kDaタンパク質の1つ以上の抗原決定基に 対する反応性が低いはずなので、これによって希釈度の低い血清を使用し、鋭敏 度を上げることが可能となる。これらのユニークな抗原を1つ以上組み合わせて 使用することによって、特異性を犠牲にせずに、鋭敏度を増強することもできる 。
望ましいイムノアッセイには、本技術において公知の様々な種類の酵素結合イム ノアッセイ(ELISAS)、イムノプロット法等が含まれるものと考えられる 。しかし、その様な分析法だけでなく、有用な実施態様には、RIAおよびその 他の非酵素結合抗体結合分析または手技等も含まれることは明白である。
本発明の更に別の面は、試料中のBb核酸の検出法に関するものである。試料中 のBb核酸の存在は、それがエンコードしているポリペプチド生成物の存在によ って示される。従って、方法は、ここに明らかにされたポリペプチドのいずれか の少なくとも一部の存在を検出することが含まれる。適切な検出法には、例えば 免疫検出試薬、PCR増幅、ハイブリッド形成等がある。
本発明の更に別の面は、SEQ ID No・2の明らかにされたDNAの増幅 を開始することが可能な1つ以上のプライマーに関するものである。この様なプ ライマーは、明らかにされたDNA 、 またはSEQ ID NO:2のDN Aセグメントの塩基配列を考慮に入れるか、あるいは、DNAによってエンコー ドされている精製ポリペプチドのアミノ酸配列から塩基配列をめることによって 、簡単に生成される。プライマーは、ハイブリッド形成プローブと類似している が、一般に比較的短いDNAセグメントであり、通常約7〜20個のヌクレオチ ドである。
ライム病の診断方法も、本発明に含まれる。1つの実施態様として、抗体に基づ く方法は以下の通りである。ライム病が疑われる患者の試料を入手し、その試料 を、明らかにされたDNAによってエンコードされているBbタンパク質の1つ 以上の抗原決定基に接触させ、最後に、試料中に存在していると思われるBbタ ンパク質の1つ以上の抗原決定基と抗体との反応性を定量する。測定された反応 は、ライム病の存在を示している。
患者から入手できる典型的な試料は、ヒト血清、血漿、全血、脳を髄液、精液ま たは膣分泌液、滲出液等である。
抗体に基づく方法の幾つかの変法の開発が考えられている。例えば、30にタン パク質またはその他のBbタンパク質を抗原として使用する間接ELISAの様 な方法である。30にタンパク質は、既に明らかにされ、精製された組み換えD NAベクターによって大量に産生できる。抗原の最適濃度は、30kDaタンパ ク質分析法のチェッカーボード滴定と診断能によって決定することができる。こ の分析法は、感染段階が異なるマウスと、異なるBb株によって感染したマウス の血清を検査することによって、更に検討される。これらの結果によって1 各 分析法の血清変化(sera conversion)に関する相対的時間経過 が示され、異なる菌株による感染が原因となって抗30kDaタンパク質抗体の 力価に変化を生ずるかどうかも示されるであろう。
同様に、30kDaポリペプチドの反応性を有する抗原決定基は、ELISA分 析における抗原として、あるいはウェル(well)に結合した無傷の30kD aタンパク質に対する抗体の反応を抑制する点で有用と考えられる。抗原決定基 のペプチドは、以前に明らかにされた組み換えDNA技術によって、あるいは個 々のアミノ酸からのペプチド合成によって、産生ずることができる。いずれの場 合でも、特定のペプチドとの反応は、より多くの抗原決定基に対する抗体の存在 を示している。診断能に加えて、この方法は、30kDaタンパク質とその他の 病毒力に関連するタンパク質に対するモノクローナル抗体の特徴を明らかにする のに、特に有用であると考えられる。
本発明は、明らかにされたDNAによってエンコードされている抗原タンパク質 の1つ以上の抗原決定基に対するモノクローナル抗体にも関わるものである。望 ましい実施態様において、この様な抗体は、他の細菌に認められる抗原と交差反 応しない。30kDaタンパク質とその他の病毒力に関係するタンパク質に対す るモノクローナル抗体は、産生、スクリーニングが可能なハイブリドーマを使用 して産生される。Bbまたは組み換えDNAベクターによって産生され、2次元 電気泳動またはその他の方法によって精製されるタンパク質は、BALB/Cマ ウスの様な動物モデルの免疫感作に使用できる。反応性を有するクローンの選択 は、抗原として免疫感作タンパク質を使用する典型的なELISA分析法によっ て実施される。ウェスタンイムノプロットも、スクリーニングまたは確認分析に 使用できる。
この様なモノクローナル抗体は、以下の幾っがの点で有用と予想される。(1) 免疫蛍光法、組織切片のイムノペルオキシダーゼ染色の様な酵素免疫反応、アビ ジン−ビオチン指示薬酵素免疫分析、またはその他の技術による組織または体液 中のBb株の検出、(2) Bb株とクローンおよびE、Co11組み換え体の タンパク質の発現に関する迅速スクリーニング、(3)免疫電子顕微鏡によるタ ンパク質の構造的配置の決定、(4)ペプチドライブラリを用いる反応性抗原決 定基の同定、(5)補体と組み合わせたin vitroにおける殺菌作用の証 明とタンパク質欠失突然変異株の選択、(6)受動免疫感作による免疫防御作用 の評価、(7)付着または透通の阻止や、食細胞による増強または呑食および殺 傷による宿主細胞の相互作用の研究への使用、(8)疫学的研究、特に、タンパ ク質とタンパク質配列の発現におけるBb株の多様性に関する研究に利用できる 可能性がある。
さらに別の面で、本発明は、Bb抗原検出キットに関わるものである。キットに は、抗原タンパク質30kDa 。
またはその抗原決定基を含むタンパク質またはペプチドのいずれかと反応する抗 体と、抗体とそれに対する抗原の特異的免疫反応を検出する手段とが含まれる。
適切な手段の例として、抗原または抗体に直接付着させた標識、ヒトIgに対し 特異性を有する二次抗体、またはタンパク質Aまたはタンパク質G等がある。あ るいは、アビジン−ビオチンによって仲介される5taphy1ococcus  aureus(黄色ブドウ球菌)結合も使用できる。
例えば、モノクローナル抗体は、酵素または蛍光化合物と複合体を形成したアビ ジンと反応する様に、ビオチン化することができる。
本発明の特定のキットの実施態様は、記述されたBbの30kDa抗原、アミノ 酸配列の一部によって示されるその抗原決定基、または継代回数の少ない病毒力 を有するBb株と継代回数の多い無毒性のBb株との比較によって検出された他 の病毒力に関係するタンパク質に関連する抗原決定基の様な、非常に密接な関係 を有するタンパク質またはペプチドに対する抗体の検出に関わるものである。キ ット用の抗原は、Bbの30kDaタンパク質、または、E、Co11または別 の細菌または細菌ウェスタンプロット分析以外の宿主中の組み換えDNAベクタ ーによって産生されるその一部から構成される。あるいは、抗原は、Bb株から 直接、あるいは合成ペプチドとして精製することができる。分析用試料としては 、ヒトまたは動物の体液または他の組織試料を用い得る。
試料中の反応性抗体の存在は、抗原に結合している抗体を、下記の数多くの方法 で抗原複合体を検出することによって証明することができる。方法には、ELI SA。
RIA、蛍光法、凝集または沈降反応、比濁分析、アビジン−ビオチン反応を使 用するこれらの分析の全て等がある。反応性の程度は、対照試料との比較によっ て評価でき、反応性の程度は、現在または過去のBb感染の基準として使用され る。分析法は、ライム病の経過中の反応性のモニターにも使用できる。例えば、 治療効果の評価に使用できる。
更に別の実施態様において、本発明は、試料中のBb核酸検出キットに関するも のである。この場合キットには、30kDaの遺伝子に特異的な1つ以上の核酸 プローブと、その様なプローブとBbの核酸間の特異的な連合標識のようなハイ ブリッド形成を検出する手段が合図1は、継代回数の多いB、burgdorf eri 831株と継代回数の少ないB、burgdorferi 831株の 、−次方向でNEPHGEを使用する二次元ゲル電気泳動である。継代回数の多 い株において認められないか、発現が低いポリペプチドは、Mr(X103)に よって示される。これらには、41が30,000 (図中30.5と表示され ている)、35゜000.24.000.20,000のポリペプチドが含まれ る。フラジェリン、0spAと0spBのスポットも表示されている。
染色は銀染色である。
図2は、二次元ゲル電気泳動によって分離され、引き続きモノクローナル抗体と 特異的な抗血清を用いるイムノペルオキシダーゼ染色によって明らかにされた主 なり、burgdorferiのポリペプチドの免疫反応性を示している。上記 に示される二次元ゲル電気泳動のゲルは、PVDF膜に移され、モノクローナル 抗体H6B (OspBに特異的)、H5332(OspA) 、H9724( 41にフラジェリン)、抗−24にウサギ抗血清により染色された。868は、 継代性の低い株において20にポリペプチドとも反応し、抗−24に抗血清は基 本的な35にスポットも認識した。35にと20にのスポットは、継代回数の多 い株においては認められないか、発現性が低かった。
図3は、Borrelia burgdorferiの継代回数の少ない株の3 0kDaタンパク質の推定されたアミノ酸配列を示している。
図4は、Bb 831株のDNAとRNAのサザンおよびノーザンプロット分析 を示している。図4Aは、30kDaタンパク質(SEQ ID NO:1)に 特異的なオリゴヌクレオチドによってプローブされた831株の継代回数の多い 分離株と継代回数の少ない分離株のDNAのHindll[による消化物のサザ ンプロット分析を示している。図4Bは、30kDaタンパク質に特異的なオリ ゴヌクレオチドによってプローブされた831株の継代回数の多い分離株と継代 回数の少ない分離株のRNA全体のノーザンプロット分析を示している。
図5は、30kDa Bbタンパク質のDNAと、推定されるアミノ酸配列の組 み合わせを示しており、推定される転写シグナル、臭化シアノジエンフラグメン トのアミノ酸配列(アンダーラインが付されている。)に対応する配列を含み、 オープンリーディングフレームを示している。
図6は、クローン化された30K DNAセグメントの制限マツプを示している 。Lpa30は、30に遺伝子(Bbの30 kDaポリペプチドをエンコード している遺伝子)の位置と方向を示している。左端の2つのHindI[[切断 部位間の領域は、最初のクローン、Tb087を表している。
30に配列の残りを得るためにクローンされた第二の領域は、2つのPstl切 断部位の間にある。制限エンドヌクレアーゼに使用された略語は、次の通りであ る。
Hi=HindnI ; D=Dral ; P=PstI ; Ha=Hae m ; R=RsaI。
図7は、30kDa Bbポリペプチドに関する様々な測定結果を示す幾つかの 図の合成図を示している。分析は、30kDaポリペプチドの227のアミノ酸 配列について実施された。
図8は、30kDa BbポリペプチドのChou7Fasman親水性/疎水 性予想分析を示している。楕円形は、親水性が1.3以上と予想される領域を表 し、菱形は疎水性が1゜3以上と予想される領域を表している。
図9は、30kDa BbポリペプチドのChou−Fasman抗原指標を表 す図を示している。楕円形は、抗原指標が1゜2以上を表している。
図10は、30kDa BbポリペプチドのChou−Fasman表面子想分 析を表す図を示している。楕円形は、予想表面確率が5,0以上を表している。
望ましい実施 の−細な説■ 本発明は、Bbに関係する抗原タンパク質を、ライム病の診断あるいは予防手段 として利用することに関するものである。タンパク質は、Bbの病毒力を有する 分離株にのみ関係があるものとして同定され、増幅手技に基づくテストの様な、 免疫診断と核酸の同定を含むライム病の数種類の診断テストの基礎となった。
本発明のDNAは、Borrelia burgdorferi (今後、Bb と呼ぶ)から分離された。この微生物は、直径約0.2ミクロン、長さ約10〜 30ミクロンのらせん形の細菌である。他のスピロヘータと同様に、内膜、薄い ペプチドグリカン層、外膜、内膜と外膜の間の周辺細胞質フラジェリンを有する 。Bbは、感染動物と媒介動物である節足動物だけに認められる偏性寄生生物で ある。Bbに似た細菌が、鳥にも確認されており、鳥も動物貯蔵庫の役割を果た している可能性がある。Bb分離株の一部はクローン化されているが、多くの分 離菌はクローン化されておらず、殆どが培養開始時点でさえも異なる変異株の混 合物を呈することが多い。
Bbは、B、hermsiiの様な他の回帰熱菌と類似している。
Bbは、単一染色体を有し、これは線状立体構造と小さなサイズ(約900キロ ベースペア)という2つの珍しい特徴を備えている。新鮮なりb分離菌には、4 本までの線状プラスミドと6つまでの環状超らせんプラスミドが含まれている。
プラスミドの内容rt、nbの種類によって大きく異なる。例えば、ある研究に おいては、プラスミドに類似性が認められたのは、13株中2株だけであった。
プラスミドの一部は、in vitroの継代培養中に失われ、これは病毒力の 喪失と相関しているものと思われる。外面タンパク質0spAと0spBは、4 9kbp線状プラスミドにエンコードされている。発明者等によって発見された 30にの病毒力に関係するタンパク質は、38kbpプラスミドにエンコードさ れている。一般に、Bbプラスミドの機能は不明である。
Bb株間の変異性は高度で、特にBb分離株間では高く、培養が実施されたin  vitroの継代回数に依存している。
一般に、Bb株間に発生する変異性には、2種類ある。
すなわち、(1)新鮮Bb分離株が有する本来の不均質性、(2) in vi troの培養を原因とする人工的な変化、である。本来の不均質性の観点から、 現在、染色体のDNA配列に基づき少なくとも2種類のBb株集団が存在するこ とを示す所見がある。これらのDNA配列に対するプライマーによって、DNA には大きく分けて2種類あることが示されている。1つは北アメリカBb分離株 に特異的なりNAであり、もう1つは多くのヨーロッパ分離株に特異的なりNA である。更に、全てのBb株を認識するプライマーが見つかっている。あらゆる 地域から得られた菌株間には、プラスミドの内容の観点から、またタンパク質の 様相の観点から、特にヨーロッパ分離株の0spAと0spBのタンパク質の分 子量の観点から、大きな変異性が認められる。
Bb株のin vitroの継代培養によって、プラスミドの喪失と、同時に動 物宿主における感染力と病毒力の喪失が生じる。典型的には、これらの変化は、 in vitr。
の最初の10〜17回目以内に発生する。Bb株が“非選択的な” in vi troの環境に導入されると、直ちに感染力を持たないクローンの変異株の発生 が始まり、最終的に培養株の病毒力が喪失するのは、これらの変異株が増殖した ことによるものと思われる。
ここに使用されている様に、Bb分離株は、 “継代回数の少ない株“あるいは “継代回数の多い株”と呼ばれている。Bb培養株を培養試験管内で増殖させ、 様々な回数の継代培養を行なった。一般に継代回数の少ない分離株は、10回未 満の継代培養を行ない、継代回数の多い分離株は、しばしば100回までの継代 培養が行われた。
30kDaタンパク質は、継代回数の少ない病毒力を有するBb株において同定 されたが、同質遺伝子の継代回数の多い無毒性の株においては認められないが、 発現の程度が低い。in vitroの培養においてBb株が不安定であること から、それぞれの分離株について、継代回数の少ない(10回未満)株が利用で き、その株の病毒力が証明できたことは重要であった。Bb感染症に高度に罹患 し易いことが知られている3週令のマウスの背中に104個の細菌を接種するこ とによって、病毒力が確認された。このプロトコルを使用して、継代回数の少な い病毒力を有するBb株が、無毒性の、継代回数の多い株に認められない主要な タンパク質を発現することが明らかにされた。
Bbタンパク質の検出には、二次元ゲル電気泳動の変法を用いた。ゲル上の最初 の一方向の分離時間を、通常の等電点電気泳動では16時間であるのに対し約4 時間と比較的短くしたため、タンパク質の移動は平衡状態に達しなかった。それ によって、特に塩基性タンパク質を集中させ、分解させることが可能となった。
第二の方向への分離には、ポリアクリルアミド勾配5DS−PAGEを使用した 。ゲル上に可溶化したBbタンパク質と共に分子量マーカーの泳動を行って、分 子量を推定した。この方法によって、継代回数の少ない病毒力を有するBb株に 特有の幾つかのポリペプチドの同定が可能となった。その様なポリペプチドには 、主要なタンパク質、酸性の30にのタンパク質と20にのポリペプチドが含ま れる。少なくともそれ以外に1つのポリペプチド、35kDaタンパク質は、継 代性の高いBb株には存在しない様に見えることから、病毒力または感染力との 関係が考えられる。
ここに使用されている様に、分子量の近似値によって同定されるポリペプチドを エンコードしているDNAセグメントは、対応する数と“K”という文字で表さ れる。従って、ここに使用されている様に、30には、3゜kDaのポリペプチ ドをエンコードしている遺伝子を表している。別の名称もここに使用されている 。30に遺伝子は1pa30である。
30kDaタンパク質をエンコードしているDNAセグメントを同定するために 、予備的二次元ゲル電気泳動によって、継代回数が少なく毒性のBb株がら精製 されたタンパク質を分離し、引き続きアミノ酸配列決定に使用した。初期の研究 により、N−末端がブロックされていることが示された。臭化シアンによる切断 、得られたペプチドフラグメントの電気泳動による分離、およびペプチドのポリ ビニレン拡散膜への移送の後、標準配列決定法を用いて、配列分析を行った(M atsudaira、19g?)。2つのペプチドフラグメントは、配列がオー バーラツプしていた。16個のアミノ酸配列が同定された(SEQ ID NO :1)。アミノ酸配列のコドンは、以下に基づく逆翻訳によって選択された。す なわち、(1)AまたはTを含むコドンが優勢であるという結論、(2)幾つか のBbタンパク質について報告されているDNA配列に関する知識、である。A またはTを含むコドンを優先的に選択したのは、BbのG+Cの含有量が僅が2 8〜35%に過ぎないという観察結果に基づいている。33個のヌクレオチドセ グメントが合成され、SEQ ID NO:2に含まれる構造を有していた。
AATTTTTTCT AAATCAATTT CTGCCATTTG TGC 33個の残基を持つオリゴヌクレオチドプローブを、継代回数の少ない病毒力を 有するBb株がら分離された3゜kDaタンパク質をエンコードしているDNA を同定するプローブとして使用した。Bb 831株の継代回数の少ない培養株 から得られた細菌細胞を沈殿させ、フェノール/クロロホルムで溶解、抽出した 。Hindmによる消化と寒天ゲル上で大きさによる分別を行った後、0.5k bのバンドを取り出し、別のゲルに移し、電気溶出を行った。DNAは、pUc 19に組み入れられ、ライブラリが作成された。クローンが分離され、寒天ゲル 上でサザンプロットが行われ、放射能標識されたオリゴヌクレオチドプローブと ハイブリッド形成させた。検討された87番目のクローンにおいてハイブリッド が形成された。
オリゴヌクレオチドプローブは、寒天ゲル電気泳動によって分離された1、Ok b DNAフラグメントとハイブリッド形成した。1.0kb DNAが分離さ れた単一のクローンには、950 bpの挿入断片を持つプラスミドが含まれ、 作成されたオリゴヌクレオチドプローブは、挿入断片中の500〜600 bp のPst Iフラグメントと結合することによって、このプラスミドと結合した 。DNA配列が決定され、推定されたアミノ酸配列が同定された。
推定されたアミノ酸配列は、SEQ ID NO:1に示されている。
ヌクレオチドプローブを使用して、異なる地域の継代回数の少ないBb分離株に 30に遺伝子が存在し、発現するかどうかを明らかにした。プローブは、HB1 9 (コネチカット)、pKa I (ミュンヘン、ドイツ)、G25(スウェ ーデン)から得られた継代回数の少ない株からの、明らかな大きさをもつプラス ミドとハイブリッド形成した。従って、30に遺伝子が、遠く離れた地域の株に 存在していることが明らかとなった。
Bb H819株からもゲノムライブラリが作成された。ゲノムライブラリの作 成は、他のBb株についても簡単に実施でき、831株から分離された30kD aタンパク質と類似、あるいは同一のタンパク質をエンコードしているDNAを 分離するためのクローン作成に有用である。
例えば、病毒力に関係するタンパク質をエンコードしていると疑われるDNAを 遺伝的に移すことができる。
すなわち、特定のタンパク質を発現することが証明されているプラスミドを介し て、DNAをBbの中に移すことができる。多様なりローンを用いて病毒力を証 明することは、タンパク質とプラスミドと病毒力の因果関係を示す証拠となる。
病毒力の検査は、通常1群3〜4匹のC3H/HeNマウス群に約106個の細 菌を接種して行った。それから、マウスの関節の浮腫を観察し、3週後に失血さ せ、屠殺した。関節炎の発生、セロコンバージョン、および心臓、膀胱、その他 の臓器からの陽性の培養物が、病毒力を証明した。このマウスモデルが現在最も 適切なライム病の動物モデルであると思われる(Barthold atal、  、 1990)。皮内感染を確立するためには僅かな細菌(約20個)しか必 要とせず、マウスは、慢性の全身性スピロヘータ症と、共通の関節炎発症性と心 臓炎を示した。ラット、ハムスター、ウサギ等の他の動物モデルは、感染のため には高い投与量が必要で、比較的弱い病態を呈する(Moody et al、 、1990)。感染させるために、免疫低下状態(新生児感染、ガンマ線照射) が必要な場合がある。更に、マウスモデルが、受動免疫と能動免疫の両者を証明 するために利用できることが明らかにされている(Firkig et al、 、1990)。C3H/HeNマウスは、抗−〇spAモノクローナル抗体と抗 −N40抗血清を注射するか、組み換え0spAタンパク質により免疫感作する ことによって、Bb N40株による感染から防御することができる(Firk ig et al、、1990)。
30にタンパク質の抗原性を決定した。該タンパク質を注射されたウサギから採 取した抗血清は、継代回数の少ないBb 831株の二次元ゲル電気泳動イムノ プロットにおいて検出された様に、30にタンパク質と反応することが明らかに された。正常のウサギ血清においては、反応性スポットは検出されなかった。こ の結果は、30にポリペプチドおよび他の病毒力に関係して存在しうるタンパク 質と反応するモノクローナル抗体が産生されているという考え方に直ちに結びつ く。抗体は、マウスにおいて産生ずることができ、産生された抗体は、タンパク 質発現に関する菌株をスクリーニングし、構造的位置を決定し、これらのタンパ ク質に対する抗体の殺菌作用を検討するために使用することができた。
30にタンパク質またはその抗原決定基の全て、タンパク質をエンコードしてい る対応するDNA 、機能的に類似のタンパク質とその抗原決定基を使用するこ とによって、あるいは適切なm RNAを検出することによって、ライム病の分 析法が幾つか開発できるものと予測される。間接ELISA分析が、具体例9に 明らかにされ、30kDaタンパク質、または20にタンパク質の様な他の抗原 Bbタンパク質と共に使用することができた。これらの方法は、原則として、過 去に報告された方法と類似している(Magnarelli et al8,1 989; Magnarelli etal、、1984;およびCraft  et al、、1984) 、 30kDaタンパク質配列の部分を表す反応性 抗原決定基を、類似の方法で利用することができた。
別の有望な分析法は、マイクロカプセル凝集法(MCAT)(Arimitsu  et al、、1991)である。この方法では、顕微鏡レベルの大きさのポ リスチレンビーズにBb抗原をコーティングし、患者の血清希釈液と共にインキ ュベートする。4℃で一晩インキュベート後、凝集パターンを測定する。抗原と してBb全全体使用し、MCATがライム病患者と健康人を高度に区別すること が明らかにされた。慢性関節リューマチの患者(Anderson et al 、。
1988、およびCenters Dis、 Control、1988)とレ プトスピラ症の試料において(Barbour、 1988;およびCente rs for Disease Control、1989)偽陽性反応が得ら れたが、凝集力価のオーバーラツプは殆どなかった。30kDaタンパク質のみ 、あるいは94K 、 30K 、 21に抗原等の他の抗原と組み合わせて3 0kDaタンパク質を使用する分析が実現可能なはずである。この様な組み合わ せによって、分析の鋭敏度が高まる可能性がある。
本発明によって、病毒力を有するBb株だけに関係していると思われる抗原タン パク質をエンコードしているDNAセグメントが明らかにされた。その様なりN Aまたはその様々な部分の検出は、有用な分析法の基礎となるものと考えられる 。30kDa抗原の遺伝子を検出する1つの方法は、遺伝子の既知の部分の選択 的増幅に基づいている。ある方法では、図2、SEQ ID NO:2の核酸配 列の知識に基づいて作成できる多くのプライマーのいずれかを使用して、PCR 増幅を利用している。
一般に、この様なプライマーは比較的短く、例えば、トのそれぞれのセンスまた はアンチセンス鎖から得ることができる。これらのプライマーの合成は、標準的 なホスホルアミダイトに関する化学的方法(phosphoramidite  chemistry)を利用している(Beaucage et al、。
1981)。
本発明の一部は、ワクチンの作成と利用について考慮している。作成および利用 法に関する一般的な考え方は、明らかにされた30kDa抗原、その抗原決定基 、およびそのサブフラグメントの作成と処方に応用できるものとして、論じられ ている。
ワクチンの調°と利用法 活性成分としてのペプチド配列を含むワクチンの作成法は、本技術分野において 一般に十分理解されている。米国特許第4,608,251号;第4,601, 903号;第4.599.231号、第4 、599230号、第4,596, 792号、第4,578,770号がその良い例で、全てここに参考文献として 含められる。典型的には、この様なワクチンは、注射可能な液体溶液または懸濁 液として作成される。注射前の液体中の溶液または懸濁液を調製するための固体 も調製できる。調製剤は乳化することもできる。活性免疫成分は、しばしば、製 剤学的に許容でき、活性成分と共に使用できる賦形剤と混合される。適切な賦形 剤は、例えば水、食塩水、デキストロース、グリセロール、エタノール等である 。更に、必要な場合には、ワクチンに、湿潤剤、乳化剤、pH緩衝剤、ワクチン の有効性を高めるアジュバント(adJuvant)等の少量の補助剤を含める ことができる。
ワクチンは、従来非経口的に、皮下注射または筋肉内注射等の注射によって投与 される。他の投与方法に適した別の処方としては、座薬、場合によっては経口投 与処方が含まれる。座薬の場合、従来の結合剤および担体に、例えば、ポリアル キレングリコールまたはトリグリセリドを含めることができる。この様な座薬は 、活性成分を0.5〜10%、望ましくは1〜2%の範囲で含む混合物から形成 される。経口処方には、例えば医薬品等級のマンニトール、ラクトース、デンプ ン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、セルロース、炭酸マグ ネシウム等の通常使用される賦形剤が含まれる。これらの組成は、溶液、懸濁液 、錠剤、火剤、カプセル、徐放製剤または粉末の形態を取り、活性成分を10〜 95%、望ましくは25〜70%含む。
タンパク質を中性または塩の形態でワクチンの中に入れて処方することができる 。製剤学的に許容できる塩には、酸添加塩(ペプチドの遊離アミノ酸基によって 形成される)が含まれ、これは、塩酸または燐酸等の無機酸、あるいはオキザロ 酢酸、酒石酸、マンデル酸等の有機酸によって形成される。遊離炭酸基によって 形成される塩を、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウムまたは水酸 化鉄等の無機塩基、またはイソプロピルアミン、 トリメチルアミン、2−エチ ルアミノエタノール、ヒスチジン、プロカイン等の有機塩基からも得ることがで きる。
ワクチンは、投与処方に合った方法で、治療効果と免疫原性を発揮する量を接種 される。投与量は、個人の抗体を合成する免疫システム能や目的とする防御の程 度等の投与される対象によって異なる。活性成分の正確な必要投与量は、医師の 判断に委ねられているが、適切な投与量範囲は、1回のワクチン接種当たり活性 成分量として数百マイクログラムのオーダーである。
初回投与とブースター投与の適切な投与法もあるが、初回投与後に引き続き接種 を行うか、別の投与を行うのが典型的である。
投与方法も多様である。従来のワクチン投与法のいずれでも適用できる。これら には、生理学的に許容できる固形基剤または生理学的に許容できる懸濁液の経口 投与、注射、その他等の非経口投与が含まれると考えられている。ワクチンの投 与量は、投与経路に依存しており、また、宿主の大きさによっても異なる。
ワクチンのアジュバント効果を得るための様々な方法には、通常005〜01% 燐酸塩緩衝生理食塩水溶液として使用される水酸化アルミニウムまたは燐酸アル ミニウム等の薬剤を使用すること、0.25%溶液として使用される糖の合成ポ リマー(Carbopol)と混合するこることによってワクチン中のタンパク 質を凝集すること、等が含まれる。アルブミンに対するペプシン処理(Fab) 抗体を再活性化することによる凝集反応、C,pal−Vumの様な細菌細胞、 またはエンドトキシン、またはグラム陰性菌のリポ多糖成分等との混合、モノオ レイン酸マニド(アラセルA)の様な生理学的に許容できるオイル賦形剤中での 乳化、あるいは遮断基質として使用されるパーフルオロカーボン(フルオシルー DA)の20パーセント溶液との乳化剤の調製、等も可能である。
多くの場合、複数回のワクチン投与が望ましく、通常はワクチン接種回数は6回 を超えず、より一般的には4回を超えず、1回以上が望ましく、通常少なくとも 約3回のワクチン接種を行う。ワクチン接種は通常、2週から12週間隔で行い 、よ、り一般的には、3週から5週間隔である。抗体の防御レベルを維持するた めに、1〜5年間隔で、通常は3年間隔で、定期的なブースター投与を行うこと が望ましいであろう。免疫感作の経過を、上清抗原に対する抗原分析で追跡する ことができる。放射性核種、酵素、蛍光物質、その他の従来の標識を用いて標識 を行い、分析を実施することができる。これらの技術はよく知られており、この 種の分析法を例示する米国特許第3,791,932号、第4.174,384 号、第3,949,064号等の広範にわたる特許に示されている。
本発明は、発現ベクターまたはプラスミドの構築における、明らかにされた核酸 セグメントの利用と、宿主細胞における利用にも関わるものである。以下に、こ の様な利用に関する一般的な考察と、本発明のこの面の実施に関する特別な考察 が示されている。
宿主細胞の培 とベクター 一般に、当然であるが、DNA配列の最初のクローニングと本発明における有用 なベクターの構築には、原核細胞が望ましい。例えば、より具体的に明らかにさ れている下記に示される特定の菌株以外に、E、Co11 K12294株(A TCCNo、31446) 、E、Co11 B、 E、Co11 X 177 6(ATCCNo、31537)等が例として挙げられる。これらの例は、当然 、限定ではなく、例示することを目的としている。
発現に関しても原核細胞が望ましい。前述の菌株の他に、E、Co11 K31 10 (F−、ラムグー、原栄養体、ATCCNo、273325) 、Bac illus 5ubtilus(枯草菌)等の棹菌、またはSalmonell a typhimurium (ネズミチフス菌)または5erratia M arcesans (霊菌)等のその他の腸内細菌、種々のシュードモナス属等 を使用することができる。
一般に、宿主細胞に適合する種から得られたレプリコンと制御配列を含むプラス ミドベクターが、これらの宿主細胞と共に使用される。ベクターは通常複製部位 と、形質転換された細胞において表現型選択を可能にするマーキング配列を持っ ている。例えば、E、Co11は、典型的には、E、Co11種がら得られるプ ラスミド、pBR322を使用して形質転換される(例えば、Bolfvare t al、、1977参照)。pBR322プラスミドは、アンピシリンおよび テトラサイクリン耐性遺伝子を含んでいるため、形質転換された細胞を同定する 簡単な手段となる。pBRプラスミド、またはその他の微生物のプラスミドまた はファージは、微生物によって使用される発現のためのプロモータも含まなくて はならない。あるいは含む様に修飾されなくてはならない。
組み換えDNA構築において最もよく使用されるこれらのプロモータには、B− ラクタマーゼ(ペニシリナーゼ)、ラクトースプロモータシステム(Chang  at al、。
1978; Itakura et al、、1977; Goeddel e t al、、1979)、トリプトファン(trp)プロモータシステム(Go eddel et al、、1979; EPOAppl、 Publ、 No 、0036776)が含まれる。これらは最も一般的に使用されているが、他の 微生物のプロモータが発見、利用されており、それらのヌクレオチド配列に関す る詳細が発表されており、・熟練した研究者はそれらをプラスミドベクターと機 能的に結合することができる(Siebwenlist et al、、 19 80)。
原核細胞からの特定の遺伝子を、それ自身のプロモータ配列から、E、Co11 の中で効率的に発現させることができる。この場合、人工的な手段によって別の プロモータを添加する必要はない。
原核細胞の他に、酵母培養株の様な真核微生物も使用することができる。他の多 くの株も多く使用されているが、Saccharomyces cerevis iase(麦酒酵母菌)または普通のパン酵母が、真核微生物の中で最も多く使 用されている。Saccharomycesにおける発現に関しては、例えばプ ラスミドYRp7が多く使用されている(Stinchcomb et al、 、1979; Kingsman et al、、1979; Tschemp er et al、、1980)。このプラスミドは、 トリプトファンの中で 成長する能力を欠失している酵母の突然変異株、例えばATCCNo、4407 6またはPEP4−1等(Jones 、 1977)の選択マーカーとなるt rpl遺伝子を既に含んでいる。
酵母宿主細胞のゲノムの特徴としてtrplに欠陥がある場合には、トリプトフ ァンがない所で成長することによって形質転換を検出するための有効な環境が提 供される。
酵母ベクターの適切なプロモーティング配列には、3−ホスホグリセレートキナ ーゼのプロモータ(Hitzman et al、、1980)またはエノラー ゼ、グリセルアルデヒド−3−燐酸デヒドロゲナーゼ、ヘキソキナーゼ、ピルビ ン酸デカルボキシラーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、グルコース−6−燐酸イソ メラーゼ、3−ホスホグリセレートムターゼ、ピルビン酸キナーゼ、トリオース ホスフェートイソメラーゼ、ホスホグルコースイソメラーゼ、グルコキナーゼ等 のその他の解糖酵素(Hess et al、、1968; Ho1land  et al、、1978)のブロモ合、これらの遺伝子に関係する終結配列も、 発現させたい配列の発現ベクター3゛末端に結合し、mRNAをポリアデニル化 し、終結させることができる。
成長条件によって制御される転写に関して更に利点を有するその他のプロモータ は、アルコールデヒドロゲナーゼ2、イソチトクロームC1酸ホスファターゼ、 窒素代謝に関係する分解酵素、前述のグリセルアルデヒド−3=燐酸デヒドロゲ ナーゼと、マルトースとガラクトース利用に関与する酵素のプロモータ領域であ る。酵母に適合性を有するプロモータ、複製起点、終結配列を有するプラスミド ベクターならどれでも適している。
微生物の他に、多細胞生物から得られた細胞培養も宿主として使用できる。原則 として、その様な細胞培養ならどれでも、セキライ動物または無セキツイ動物の 培養に関わりなく使用できる。しかし、セキライ動物細胞に対して関心が高まっ ており、近年セキライ動物細胞を培養(組織培養)で増殖させることがルーチン 手技となりツツある(Tissue Cu1ture、 1973)o その様 な有用な宿主細胞系の例として、VEROおよびHeLa細胞、チャイニーズハ ムスター卵巣(CHO)細胞系およびK138、BHK 5CO5−7293、 MDCK細胞系等が挙げられる。
その様な細胞の発現ベクターには、通常(必要な場合には)複製起点、発現され る遺伝子の前に位置するプロモータ、並びに必要とされるリボゾーム結合部位全 て、RNAスプライス部位、ポリアデニル化部位、転写終結配列が含まれる。
哺乳動物細胞を使用する場合、発現ベクターに対する調節機能はウィルス由来の 物質によって行われる。
例えば、よく使用されるプロモータは、ポリオーマ、アデノウィルス2であり、 最も多く使用されるのは、シミアンウィルス40(SV40)である。SV40 ウィルスの初期および後期プロモータは、共にSV40ウイルスからフラグメン トとして容易に得られ、そのフラグメントにもSV40ウィルスの複製起点が含 まれるため、特に有用である(Fiers et al、、1978)。Hin dl11部位からウィルスの複製起点に位置するBgl 1部位に向かって延び る約250 bpの配列が含まれているならば、より小さい、あるいはより大き いSV40フラグメントも使用できる。更に、目的の遺伝子配列に通常関係を有 するプロモータまたは調節配列を利用することも可能であり、しばしば望ましい 。但し、この様な調節配列は、宿主細胞系に適合していなくてはならない。
複製起点は、ベクターを構築し、SV40またはその他のウィルス(例えば、ポ リオーマ、アデノ、VSV、BPV)から得られる様な外因性複製起点を含める ことによって、あるいは宿主細胞の染色体複製機序によって供給することができ る。ベクターが宿主細胞染色体に統合されれば、後者で通常は十分である。
明らかにされたDNAをハイブリッド形成プローブとして使用することも本発明 の範囲内であると考えられる。その様な利用法を示す具体例は提示されているが 、以下に、本発明の明らかにされた核酸配列を利用するハイブリッド形成の応用 法に関する一般的な背景を示す。
のハイブリッド5 の 5、 既述の様に、いくつかの面から、本発明によって提供されるDNA配列の情報に よって、B、burgdorferi遺伝子配列と特異的にハイブリッド形成す る能力を有する比較的短いDNA (またはRNA)配列を調製することができ る。これらの面から、適切な長さの核酸プローブは、図2に示される様なSEQ  ID NO:2またはこれらの遺伝子のフランキング領域から得られる配列を 検討して調製される。この様な核酸プローブがB、burgdorferi遺伝 子配列と特異的にハイブリッド形成できる能力があることから、これらの核酸プ ローブは、様′々な実施態様において特に有用である。最も重要なことは、一定 の試料中に病原体が存在することを検出するための様々な診断用分析に、プロー ブを使用できるという点である。しかし、突然変異種のプライマー、あるいは他 の遺伝子による生産物の調製に使用するプライマーを調製するために配列に関す る情報を利用することも、共に考慮されている。
本発明によるいくつかの利点を得るために、ハイブリッド形成の研究または分析 に使用される望ましい核酸配列は、図2に示される配列の様な選択された配列の 少なくとも10個から40個位のヌクレオチドに対して相補的な配列を含む。少 なくとも10個のヌクレオチドの長さがあれば、安定性と選択性を兼ね備えた二 重ラセン分子を形成するのに十分な長さのフラグメントを確保できる。しかし、 ハイブリッドの安定性と選択性を増大させるには、10塩基長以上の長さ全体に わたり相補的配列を有する分子が一般に望ましく、これによって、得られる特異 的なハイブリッド分子の品質と程度が改善される。従って、一般に遺伝子が相補 的な15〜20個、あるいは必要な場合にはそれより長いヌクレオチドを持一つ 核酸分子が好んでデザインされる。この様なフラグメントは、例えば、化学的方 法によりフラグメントを直接合成することによって、あるいは米国特許第4,6 03,102号のPCR技術の様な核酸複製技術の応用によって、あるいは組み 換え生産のために選択された配列を組み換えベクターの中に導入することによっ て容易に調製することができる。
本発明によって、臨床試料中のBbに特異的なRNAまたはDNAを検出するた めの診断用ハイブリッド形成分析の基礎となる特定の利用法が見いだされる。従 って、感染の診断に使用できる臨床試料は、組織、血清、尿等の核酸を含むと思 われる試料ならばどれでもよい。
様々な組織ハイブリッド形成技術および方法が知られており、本発明のハイブリ ッド形成の考え方と組み合わせて使用することができる。それには、Falko w etal、米国特許第4,358,535号において説明されている様な分 析法が含まれる。
従って、本発明のヌクレオチド配列は、B、burgdorferi遺伝子セグ メントの相補的部分を有する二重ラセン分子を選択的に形成できるために重要で ある。どの様な応用を計画するかによって、標的とする配列に対するプローブの 選択性の程度を変えるために、異なるハイブリッド形成条件を使用したいと考え るであろう。
高度の選択性が必要な応用例には、ハイブリッドを形成するために比較的緊縮性 の条件を一般に使用しようとするであろう。例えば、50℃から70℃における 0、02M〜0.15MのNaC1の様な、塩濃度が比較的低く、および/また は高温の条件を選択するであろう。これらの条件は、特に選択的で、プローブと 鋳型または標的鎖の間のミスマツチは、あるとしても極僅かである。
勿論、応用例によっては、例えば基礎となる鋳型とハイブリッド形成した突然変 異株のプライマー鎖を使用して、突然変異株を調製したい場合には、ヘテロ二本 鎖の形成を可能にするには、緊縮性がより低いハイブリッド形成条件を必要とす る。この様な条件では、206C〜55℃の温度において0.15M〜0.9M の塩の様な条件を使用しようとするであろう。いずれにしても、より多量のホル ムアミドを添加することによって、条件をは、温度を上昇させるのと同様に、ハ イブリッド二重ラセンを不安定にさせる作用を有する。従って、ハイブリッド形 成条件は簡単に操作でき、目的とする結果に応じて一般に優れた方法となる。
臨床診断の実施態様において、標識の様な、ハイブリッド形成を測定する適切な 手段と組み合わせて、本発明の核酸配列が使用される。検出可能なシグナルを発 することができる放射能、酵素またはアビジン−ビオチンの様なその他のリガン ドを含む広範にわたる適切な指標が本技術分野において知られている。診断に関 する望ましい実施態様において、放射能またはその他の環境に悪影響を及ぼす試 薬の代わりに、アルカリホスファターゼまたはペルオキシダーゼの様な酵素標識 を使用したいと考える可能性が高い。酵素標識の場合、比色定量指示基質が知ら れている。これは、病原性を有する核酸を含む試料との特異的なハイブリッド形 成を同定するために、肉眼で、あるいは分光光度計によって観察できる手段を提 供するために使用できる。
酵素が分解すると光が消える発光基質も使用することができ、それによって鋭敏 度を上昇させることができる。
一般に、ここに既述されているハイブリッド形成プローブは、液中ハイブリッド 形成においても、また固相を使用する実施態様においても、試薬として有用であ ると考えられる。固相を使用する実施態様において、滲出液、体液(例えば、羊 水、脳を髄液)、または組織等のDNA(またはRNA)を含むと思われる臨床 試料中の被験DNA (またはRNA)を、選択されたマトリックスまたは表面 に吸着、あるいは付着させる。次に、この固定された一本鎖核酸を、希望の条件 下で、選択されたプローブと特異的にハイブリッド形成させる。選択される条件 は、要求される特定の基準に基づく特定の環境に左右される(例えば、G+C含 有量、標的核酸の種類、核酸の供給源、ハイブリッド形成プローブの大きさ、そ の他)。非特異的に結合したプローブ分子を除去するために、ハイブリッド形成 された表面を洗浄後、標識によって、特異的なハイブリッド形成が検出されるか 、あるいは定量さえ行われる。
本発明は、30kDaタンパク質に関連するいくつかの抗原ペプチドをエンコー ドしている核酸のクローニングについて述べている。ここに明らかにされている 方法と同様の方法を用いて、30kDa抗原タンパク質の他に病毒力を有するタ ンパク質の同定が可能なはずである。1つの方法は、継代回数が少ない分離株か ら得られたmRNAを使用してcDNAライブラリを作成することであろう。原 核細胞のメツセージ(messages)には通常、ポリ八尾部(poly−A  tails)が存在しないため、細菌からのcDNADNAライプ9は一般的 ではないが、Borrelia hermsiiのmRNAからcDNAライブ ラリが作成されている。この技術は、無作為のプライマーと逆転写酵素を使用し て最初のcDNAを作成する。この点から、リンカ−が付着し、挿入断片が適切 なプラスミドまたはバクテリオファージベクターの中にクローン化される。この 技術は、 “消去(subtraction)”技術と共に使用するのに適して いる。この方法では、継代回数が多い感染力の無い同じ遺伝子系列の分離株のD NAを使用して、mRNAからの継代回数が多い分離株と少ない分離株に共通の 転写物とハイブリッド形成させることができる。
30kDa抗原の変種を作成する方法は、特定部位の突然変異誘発である。この 技術は、基礎となるDNAの特異的な突然変異によって、OMP抗原配列から得 られる個々のペプチド、あるいは生物学的機能が等しいタンパク質またはペプチ ドを調製するのに有用である。例えば、前述の1つ以上の考え方を取り入れて、 1つ以上のヌクレオチド配列の変化をDNAに導入することによって、この技術 によって更に配列の変種を調製し、テストすることが簡単にできる。特定部位の 突然変異誘発によって、突然変異体を生産することができる。
これは、目的の突然変異のDNA配列をエンコードしている特異的なオリゴヌク レオチド配列を使用することによって、また、プライマー配列を十分大きくし、 横断している欠失接合部の両側に安定した二重ラセンを形成するために配列の複 雑度を提供するために、十分な量の隣接するヌクレオチドを使用することによっ て、達成される。典型的には、約17〜25個のヌクレオチドの長さのプライマ ーが望ましく、変更される配列の接合部の両側に約5〜10個の長さの残基を有 するのが望ましい。
一般に、出版物によって示される様に(Adelman etat、 、 19 83)、特定部位の突然変異誘発は本技術分野においてよく知られている。望ま しくは、本技術は一般に、一本鎖と二本鎖のいずれの形態でも存在するファージ ベクターを用いる。特定部位の突然変異誘発において有用な典型的なベクターに は、M13ファージ等のベクターが含まれる(Messing et al、、 1981)。これらのファージは、市販されており容易に人手でき、その使用法 は、一般に本技術分野に精通している者にはよく知られている。
一般に、ここに示される方法による特定部位の突然変異誘発は、まず、30kD a抗原をエンコードしているDNA配列をその配列の中に含む一本鎖ベクターを 得ることから開始される。目的の変異が達成された配列を持つオリゴヌクレオチ ドブライマーを、例えば、Creaet al、(1978)の方法により、一 般に合成して調製する。次に、突然変異を持つ鎖の合成を完成させるために、こ のプライマーを、一本鎖ベクターとアニーリングさせ、E、Co11ポリメラー ゼ■クレノウ(klenow)フラグメントの様なりNAポリメライジング酵素 を作用させる。そこで、ヘテロ二本鎖が形成され、その内の一方の鎖は元の変異 していない配列をエンコードし、もう一方の鎖は目的の変異を持つ。次に、この ヘテロ二本鎖ベクターを使用して、E、Co11細胞の様な適当な細胞を形質転 換し、変異配列を持つ組み換えベクターを含むクローンを選択する。
特定部位の突然変異誘発を用いる、選択された30に遺伝子の配列変種の調製は 、潜在的に有用な30に種を生産する1つの手段であり、30に遺伝子の配列変 種が得られる別の方法もあるので、それに限定されることを意味するものではな い。例えば、目的の30に遺伝子をエンコードしている組み換えベクターを突然 変異誘発因子で処理し、ヒドロキシルアミンを用いてプラスミドDNAの突然変 異を起こすための配列変種(例えば、Eichenlaub、 1979によっ て報告された方法を参照)を得ることができる。
以下の具体例は、本発明の詳細な説明することが目的であり、それらに限定する ことが目的ではない。本発明は、Bbから得られた30kDaタンパク質につい て説明されているが、病毒力を有する菌株に固有の他の抗原タンパク質も同様の 方法で使用できるであろう。同定されたタンパク質とそれをエンコードしている DNAは、ライム病の選択的かつ鋭敏度の高い分析法を開発する際に、またヒト において病毒力を有するBb感染を識別できるために、明らかに有用である。
只」(剖」 本具体例は、継代回数が少ない病毒力を有するBb株において生産されるポリペ プチドと、同質遺伝子を持ち、継代回数が多い無毒性の株において生産されるポ リペプチドの差を示すものである。これは、哺乳動物宿主におけるBbの感染力 と病毒力に必須のタンパク質を同定することが目的であった。分離株が異なると 、病毒力と無関係な差異を有する可能性があるので、はっきり定義された、継代 回数が少ないBb株と、in vitroの継代培養を長時間行った後の同じ株 の間で比較を行った。
Bbタンパク質を分離する際の初期の問題点の1つは、標準二次元ゲル電気泳動 の際に、0spAおよび0spBを含む幾つかの主要なタンパク質が喪失するこ とであった。
この喪失は、陰極の末端から発生し、陰極の変動に明らかに関係していた。非平 衡pi勾配電気泳動(NEPHGE)(0°Farrell et al、、1 977)と呼ばれる等電点電気泳動の改変型によって、全ての主要なりbポリペ プチドの分離に成功した。この技術は、全てのポリペプチドがゲルパターンに保 持される様に、より短い運転時間を利用している。
Bbの を る と無 の のNEPHGEBb 831株を、BSK II培 地で継代培養し、対数期後期まで(7〜lO日間)34℃でインキュベートした 。継代培養回数が少ないというのは、in vitroの継代培養が10回より 少ない場合を、継代培養回数が多いというのり質分析に関しては、対数期後期の 培養物から得られたBbを、遠心分離により3回洗浄し、燐酸緩衝生理食塩水に 静かに再懸濁し、−70℃で保存した。細菌(ゲル当たり2 x 108個)を 音波破砕し、可溶化緩衝液に懸濁し、3mmチューブゲル内でNEPHGEにか けた。NEPHGEは、標準的な二次元ゲル電気泳動とは、主として電気泳動時 間が異なっている。等電点電気泳動(IEF)は運転時間が16時間であるのに 対し、NEPHGEの運転時間は400ボルトで4時間であった。タンパク質の 移動は平衡に達していなかったため、標準IEFでは分離されなかった多くのタ ンパク質が分離された。第二の方向ノケルは、分離を強化するために8〜20パ ーセントのポリアクリルアミド勾配を用いる5DS−PAGEであった。
可溶化されたBbと分子量標準(BioRad、 Richmond、 CA) を含む単一次元のレーンをチューブゲルの片方に配置した。ポリペプチドは、銀 染色によって肉眼で観察できた。あるいは、二次元ゲル電気泳動パターンをイム ノプロット分析を行うために、PVDF膜に移した(Matsudaira、  1987)。
ゲルスポットパターンは再現性が高く、中等度の濃度から高濃度のポリペプチド の殆どを明確に同定することができた。ゲルパターンを視覚的に比較し、定性的 に類似性と相違性を検出した。測定には使用しなかったが、Visage 20 00イメ一ジ分析システム(Biolmage・Ann Arbor、マサチュ ーセッツ州)を使用して定量分析を実施できるものと考えられる。デンシトメー ター/コンピューターシステムを使用して、1024X 1024ピクセル(0 ,18mm2/ピクセル)の画像群を走査、保存、解釈する。Visageイメ ージ分析ソフトウェアパッケージを利用して、二次元ゲル電気泳動(2DGE) スポットの同定、配列、定量に関するデータを収集し、分析する。
図1は、Bb 831株の継代回数が多い分離株と継代回数が少ない分離株を比 較したものである。これらの株は、それぞれ5回より少ない回数、100回より 多い回数のin vitroの継代培養が行われた。各パターンにおいて銀染色 により100個のスポットが検出されたが、T、pallidumの場合と同様 に、二次元方向のパターンは数個の主要構造タンパク質が占めていた。移動起点 (酸性末端)に向かって主要スポットが線状を形成したのは、NEPHGHによ る分離が平衡に達していないことによるものである。0spA、 0spB、  41にフラジェリンはM、と、モノクローナル抗体との反応性によって同定され た(図2)。モノクローナル抗体H6gも、継代回数し、0spBと20にポリ ペプチドに共通の抗原決定基が存在することを示した。24にポリペプチドに対 するウサギ抗血清は、継代回数の少ない831株において主要スポットと反応し た。この抗血清は、基本的な35にポリペプチドとも反応した。
継代回数の少ない831株と継代回数の多い831株の最も顕著な違いは、継代 回数の少ない分離株においてM、が30,50Qの酸性の主要ポリペプチドが存 在する点であった。このポリペプチドは、30にタンパク質と呼ばれ、5DA− PAGEの次元では0spAの直下にあるため、多くの報告されている5DA− PAGEパターンにおいて、0spAから十分分離されなかった。継代回数の多 い831株において、30kDaポリペプチドは認められなかった。モノクロー ナル抗体H68と反応する20にポリペプチドも、継代回数の多い831株には 存在しなかった。抗24に抗血清と反応する塩基性35にポリペプチドは、継代 回数の多い分離株において検出されなかったが、24にタンパク質は少量発現し た。北アメリカ人の血液から分離されたH819株の明確に定義された継代回数 の少ない変異株と継代回数の多い変異株において、同様の結果が得られた(デー タは示されていない)。
え生月ユ 継代回数の少ないBb株には認められるが、継代回数の多いBb 831株に検 出されないポリペプチドが観察されたことから、この独特と思われるタンパク質 を分離し、特徴を明らかにする試みがなされた。具体例1に示される様に、この タンパク質は病毒力との関係が疑われる酸性の主要タンパク質である。
30K タンパク の 1と1jυυ1匹人IT、pallidumポリペプチ ドの精製用に開発された(Norris et al、、1988)大規模な二 次元電気泳動によって、約5マイクログラムの30にタンパク質を継代回数の少 ない831株から精製した。1010個のBb株を可溶化し、24のチューブゲ ルにローディングし、NEPHGEにかけた。
チューブゲルをクーマシープルーGで染色し、30にタンパク質に対応するタン パク質バンドを2Dゲルパターンとの比較によって決定し、注意深くスライスし て取り出した。取り出したバンドを5DS−PAGE緩衝液で平衡化し、合わせ て、単一の5DS−PAGEゲル上で電気泳動にかけた。精製された30にタン パク質を表すクーマシープルーG染色スポットを取り出し、電気溶出した。初期 の研究によって、N−末端がブロックされていることが明らかにされたので、3 0にタンパク質調製液を臭化シアンで処理し、タンパク質をメチオニン残基にお いて内部で切断した。得られたフラグメントを20%アクリルアミドSDSベー ジゲル上で分離し、配列分析のためにPVDF膜に移した(Matsudair a、 1987)。M、値がほぼ同じ2つの目立つペプチドからN−末端配列が 得られた。これらのペプチドは、僅か5個のアミノ酸を間に挟んで2つのメチオ ニン残基が存在するために、重複しているペプチドであることが判明した。これ らの2つのペプチドから得られた追加の配列は次の通りである。
X X Leu Ala Gin Met Ala Glu lie Asp  Leu Glu Lyslle X Asn Xは、決定されていないアミノ酸残基を表している。
l生■ユ 病毒力を有する継代回数の少ないBb 831株に固有と思われるBbタンパク 質の部分的アミノ酸配列を決定後(具体例2を参照)、831株とその他の株の DNA配列を検出する方法を開発しようとした。これは、オリゴヌクレオチドプ ローブを合成することによって達成された。オリゴヌクレオチドプローブは、既 に配列決定されているBb遺伝子において最も多用されているコドンを使用して 、30kDaタンパク質から決定されたアミノ酸配列から得られた(具体例2を 参照)。
DNAハイブリッド形成 下記のヌクレオチド配列は、配列決定されたBb遺伝子において最も多用されて いるコドンを使用して、30にアミノ酸の配列から得られたものである。Bbの G+C含有量は28〜30%である。従って、AまたはTを含むコドンの方がは るかに優勢である。
AATTTTTTCT AAATCAATTT CTGCCATTTG TGC 継代回数の少ない831株と継代回数の多い831株のゲノムBb DNA全体 のサザンプロットに相補的な配列が存在するかどうかを決定するために、放射性 同位元素標識したヌクレオチドをプローブとして使用した。厳格でない条件下に 、オリゴヌクレオチドは、継代回数の少ない831株に存在するが、継代回数の 多い831株には存在しないHind m DNAフラグメントとハイブリッド 形成した(図3参照)。
Bb株のプラスミド調製液のサザンプロットに対するオリゴヌクレオチドのDN Aハイブリッド形成を利用して、30Kをエンコードしている配列は、みかけの 大きさが38キロ塩基対のプラスミドに存在することが明らかにされた。このプ ラスミドは、線状と思われた。30にタンパク質を欠失している継代回数の多い 株は、38キロ塩基対のプラスミドも欠失していた。30にオリゴヌクレオチド は、これらの株由来のプラスミド調製液のサザンプロットとはハイブリッド形成 しなかった。
ノーザンプロットによって、上記のプローブとハイブリッド形成したmRNAが 継代回数の少ない831株において発現されたが、継代回数の多い831株にお いては発現されなかったことが確認された(図4参照)。このオリゴヌクレオチ ドは、HB−19(ヒトの血液からの分離株、米国)、PBI 、Munich 86 (ヒト脳を髄液からの分離株、 ドイツ)、G25(スウェーデン)、V eery(米国、鳥からの分離株)等の継代回数の少ない他の幾つかのBb株に おける類似のプラスミドともハイブリッド形成することが認められた。継代回数 の多いBb株またはB。
rrelia hermsiiにおいて、対応するプラスミドは認められなかっ た。
旦1+ 具体例2のオリゴヌクレオチドプローブが、継代回数の少ないBb株に関連する 旧ndlu DNAフラグメントとはハイブリッド形成するが、継代回数の多い 831株の場合にはハイブリッド形成しないことから、DNAが、継代回数の少 ないBb株に典型的に関連性を有する30kDaポリペプチドをエンコードして いることが強く示唆される。従って、DNAの分子クローニングが行われた。
30に′ −の クローニング 30に遺伝子のクローニングを行うために、アガロースゲル電気泳動によって1 . Hxndm フラグメントのサイズを選択し、0.5〜2.6キロ塩基対の 大きさのバンドを電気溶出した。これらのフラグメントを、HindI[Iによ って切断し、脱燐酸化したプラスミドpUc19の中に結合させた。組み換えプ ラスミドでE、Co11 Jm109株を形質転換し、得られた組み換え体を厳 格ではない条件下にオリゴヌクレオチドとハイブリッド形成させることによって 、スクリーニングした。スクリーニングを繰り返した後、オリゴヌクレオチドと ハイブリッド形成した単一のクローン(pTBO87A)を分離した。TBOl lVAは、95G−bpのBb株のDNA挿入断片を含み、オリゴヌクレオチド はこの挿入断片の中の500〜600のPstlフラグメントと結合した。30 に遺伝子の80%と更に上流の翻訳されない300塩基対のDNAが得られた。
更に、30に遺伝子の残りを含む1.5kbのPsjlフラグメントが、pUc 19の中にクローニングされた。
クローンTbo87のジデオキシヌクレオチドの配列決定ニヨリ、図3、SEQ  10 NO:1 ノ257 個(1) 7 ミ/ 酸Gエンコードしている長 いオープンリーディングフレームの存在が証明された。典型的な−35と−10 のσ7o認識部位とシャインーダルガルノリボゾーム結合部位配列が開始コドン と推定される部分よりも上流に認められた(アンダーラインが付されている。) 。更に上流に−35と−10の配列が幾つが認められたことがら、通常と異なる 転写調節機序の存在が示唆される。
推定されるアミノ酸配列のN末端領域は、細菌リポタンパク質のシグナルペプチ ドの典型的なものであった。N−末端メチオニンの後に、リジン残基、疎水領域 、シグナルペプチダーゼ2 (SF3)認識配列のクラスターが続いた。後者の 配列、Leu Ser lie Ser Cysは、多くの細菌に認められる共 通sP2認識配列(Leu Xaa Xaa Cys)とは異なっていたが、B 、hermsiiの可変主要タンパク質Vmp7とVmp21の切断配列、Le u Met lie Gly Cysと近似していた。回帰熱菌のこれらの可変 表面抗原は、リポタンパク質であることが明らかにされている(Burman  et al、、1990)。このリーダー配列が存在することは、成熟30kD aタンパク質が、細胞質膜を横切って転送され、N末端システィン残基に関係す る脂肪酸を介して細胞質膜および/または外膜に固定されることを示唆する。
30に遺伝子を含むTbo87クローンは、臭化シアンによって切断されるフラ グメントのアミノ酸配列に基づくオリゴヌクレオチド配列とハイブリッド形成さ せて同定した。臭化シアンによって切断されるフラグメントと正確に対応する配 列は、推定されるアミノ酸配列の119−129の残基と同定され、遺伝子の同 一性が確認された。スクリーニングに使用されたオリゴヌクレオチドは、33の 位置の30において同一であった。
Garnier et al、、197gの方法を用いて、遺伝子の二次構造分 析を実施した。配列の90%以上のアルファへソックス構造が予測された。α− へソックスとβ−シート分析を示すプロットが図7に示されている。グリコジル 化部位も、図7のプロット図に示されている。
クローン化DNAの制限地図が図6に示されている。
Ipa30は、30に遺伝子の位置と方向を示している。左側の2つのHind l11部位の間の領域は、クローンTbo87を表している。PstI部位の間 のクローン化領域は、30に配列の残りの部分を得るために、クローニングされ た領域を表している。
民生亘j 異なる地域から得られた継代回数の少ない病毒力を有するBb株に、30に遺伝 子が存在するかどうかを検討した。これは、この遺伝子と30kDa関連遺伝子 生成物が全般的に存在するかどうかを決定するために実施された。検討された全 ての株がこの遺伝子が存在することを示し、30kDaタンパク質と病毒力との 強方な関係が示唆された。
具体例3に示される30にオリゴヌクレオチドを、HB19(コネチカット)、 PBI 、 Munich 86 、PKAI (ドイツ)、G25(スウェー デン)等の継代回数の少ない分離株由来の見かけの大きさが38〜40キロベー スのプラスミドとハイブリッド形成させた。プラスミドは、分離、精製し、アガ ロースゲルにがけた後、サザンプロットを行い、Barbour(198g)に よって報告された方法で調製されたオリゴヌクレオチドプローブとハイブリッド 形成させた。30に遺伝子が、様々な地域の株に存在することが明らかにされた 。831株において発現された量とほぼ同量の30にタンパク質が、8819株 によって発現された。
11亘1 ゲノムDNAライブラリを、比較される幾つかのBb株とDNA配列から作成す ることができる。これは、他の病毒力特異抗原を同定し、Bb株に関連する病毒 力の基礎となる分子基盤を決定するのに役立つ。以下の具体例は、Bb 881 9株のゲノムライブラリの作成法を示すものである。
継 回 の小ない感染力を有するB、bur dorferi 離のゲノムライ ブラリ ゲノムライブラリを作成するために、ヒト血液からの分離株の継代回数の少ない 分離株(Steere et al、、1983)を使用した。この分離株は、 ラットとマウスに対し感染力があることが明らかにされている。これは、この分 離株で5cidマウスを感染させることに成功したことによって、確認された。
4匹のマウスに、107個のスピロヘータを腹腔的接種した。1週間に1回、血 液をBSK n培地内で培養しくBarbour 、 1984)、3透口に安 楽死させた後、血液、膀胱、膵臓を培養した。全てのマウスが、全ての培養検査 と剖検検査でスピロヘータ血症であることが明らかにされた。8819株の継代 回数の多い分離株を、同じ接種時に5Cidマウスに接種すると、血液の培養後 、または剖検時に、感染の所見を示したマウスは全くなかった。
継代回数の少ないHB19分離株を、BSK I[培地で増殖させた。フェノー ル/クロロホルム抽出液と標準法(Hinnebusch et al、、19 90)を用いて、DNAを全て抽出した。ラムダクローニングファクターFIX  II (Strategene、 La Jolla、カリフォルニア州)を 用いて、ゲノムDNAライブラリを作成した。継代回数の少ない8819株のD NA全てを5au3Aで部分消化し、Xho U末端が部分的に塞がれたラムダ アームと結合させた。Spi選択によって、ベクター内のborrelia D NAの15−23kbpの挿入断片のクローニングが行われた:P2ライソジエ ンにおいて3.9 X106個の一次ブラークが得られた。ベクターだけでは、 P2選択宿主に平板培養してもプラークは得られなかった。
B、burgdorferiの全DNA含有量は、約1100キロベースであっ た。ライブラリの大きさは、ゲノム全体の代表とするのに統計学的に十分な大き さであると考えられた。ライブラリは、0spA、 OspB(Bergstr om et al、。
1989)およびフラジェリンタンパク質(Sadziene et al、、 1991)の遺伝子のプローブを用いて、スクリーニングされた。これらのプロ ーブのそれぞれに対するハイブリッド形成配列を含むクローンが、10−2から 10−3の頻度でファージライブラリに存在したことから、ファージライブラリ は、ゲノムの代表である可能性があるという結論が下された。
民生■ユ 30kDa主要ポリペプチドが、継代回数の少ない病毒力を有するBb株と関連 していることが具体例1において明らかにされた。このポリペプチドに抗原性が あるのかどうか、従って診断を目的としたBbに特異的な抗体の開発とワクチン 開発に有用であるのか、という疑問が残っている。この具体例は、継代回数の少 ない病毒力を有するBb株から分離された30kDaポリペプチドが、ウサギに おいて抗体反応を誘発することを証明するものである。
30にタンパク の抗原性 ウサギを、Bb B31株から得た30kDaタンパク質を2週に1回の間隔で 注射して、免疫感作した。各ウサギに蒸留水に入れた5μg (1,7μg/k g)の抗原を注射した。抗原は二次元ゲル電気泳動で精製し、完全フロインドア ジュバント(初回注射)と、不完全フロインドアジュバント(その後の注射)に 乳化した。このウサギの抗血清は、継代回数の少ない831株の二次元ゲル電気 泳動イムノプロットのBb 831株30kDaタンパク質に相当するスポット と反応したが正常ウサギ血清は反応しなかった。継代回数の多い831株の2D GEイムノプロツトにおいて、反応性スポットは検出されなかった。
抗−30kDa抗−血清と正常ウサギ血清は共に、幾つかのB 、 burgd orferiポリペプチドとバックグラウンド反応が認められた。
λ生貝J この具体例は、抗体を産生ずるために30kDaタンパク質を利用することにつ いて説明している。この具体例では、モノクローナル抗体の作成法が示されてい るが、30kDaポリペプチドの抗原決定領域から得られるポリクローナル抗体 またはその他のモノクローナルも同様の方法で容易に得ることができる。
Bb 30kDaポリペプチドに対するモノクローナル抗体モノクローナル抗体 は、一般にGoding(1980)の方法に従って作成される。精製された3 0kDa Bbポリペプチドを、DNA /セルロースと組み合わせ、初回免疫 感作のために完全フロインドアジュバント(Freund’s complet e adjuvant)に入れる。その後の免疫感作には、不完全フロインドア ジュバントを利用する。BALB/Cマウスを最初腹腔内投与により、その後は 筋肉内投与で免疫感作する。抗体産生をテストするために、血液をチェックする 。抗体力価が高い動物を選択し、膵臓を摘出し、細かく刻み、細胞を分離し、生 存可能かどうか検査する。次に、細胞融合を誘発するためのPEGを使用して、 牌臓リンパ球を、市販されているP3−NSI−Ag4−1の様な非分泌型ミエ ローマ細胞系と細胞融合させる。
細胞を平板培養し、フィーディング培地にHAT培地を使用する。2回目または それ以降のクローニングにおいて、細胞を血清で生育させるのを止める。
予備スクリーニングは、ELISAで行った。ハイブリド−マスクリーニングキ ットを使用することができる(例えば、BRL、ベセスダ、メリーランド州)。
プレートをヤギ血清で覆う。次に、ハイブリドーマ培養物の上清を、対照プレー トと、その前に30kDa抗原ポリペプチドで覆っておいたプレートに加える。
インキュベート後、プレートを洗浄し、β−ガラクトシダーゼ結合ヤギ抗−マウ ス抗体を1%ヤギ血清を含むPBSに1:200で希釈した溶液(BRL試薬) を加え、更にインキュベートする。発色物質、p−ニトロフェニルグルコースを 加え、約1時間インキュベートを続け、炭酸ナトリウム溶液を加えてクエンチン グする。ウェルを、ELISAプレート読み取り器で410nmで読み取る。陽 性反応は、ウェルが黄色に発色することによって示される。
ウェル当たり 0.5〜2個の細胞で平板培養を行い、次にウェル当たり0.3 〜0.5個の細胞でリクローニング(recloning)を行なうことにより 、陽性反応を示すウェルから細胞をクローニングする。陽性反応を示すクローン は、ハイブリドーマに使用されたのと同様のスクリーニング方法で認識される。
細胞のアイソタイピングは、Boehringer Mannheim Bio chemicals −7ウス免疫グロブリンサブタイプ同定キツトを用いて行 う。プレートを覆うのに2つの抗原を使用する。Cappelのアフィニティー 精製されたヤギ抗−マウスIgG−重鎮と軽鎖を1:50の希釈で使用する。第 二の抗原は30kDa抗原Bbポリペプチドである。一旦ハイブリドーマ細胞の クローニングに成功すると、それらは大量に増殖させることができる。抗体濃度 は10〜100μl/mlになるものと予測される。
民生■ユ この具体例は、ライム病を検出するために考えられた免疫診断法を説明するもの である。この具体例は、ELISA型分析法に基づいているが、他の種類のイム ノアッセイも考えられる。病毒力を有するライム病に特異的なタンパク質と、そ のタンパク質または抗原性を持つ抗原決定基に対するモノクローナル抗体を利用 すれば、ライム病に特異的なテストを開発することができるので、イムノアッセ イは30kDa抗原だけを利用することにはならすいことが理解されるであろう 。
ライム のELISA 30kDaタンパク質またはその一部は、組み換えDNAベクターによって大量 に生産され、精製される。あるいは、合成ペプチドを抗原として利用することが できる。
抗原の最適濃度は、連続2倍希釈法を用いて、チェッカーボード滴定によって決 定される。50μlの蒸留水または0.05M NaHCO3に入れた抗原を、 ポリスチレン微量力価プレートに添加し、37℃で18〜20時間インキュベー トして乾燥させる。緩衝液だけでインキュベートしたウェルが抗原の対照となる 。使用前に、プレートをPBS−0,05%Tween 20で3回洗浄する。
PBS−Tween 20中の上記の3つの血清プールの2倍希釈(ウェル当た り60μl)を、開始時の希釈率を1:25として、3本ずつ検査する。加湿室 において37℃で1時間インキュベーション後、プレートを5回洗浄し、最適希 釈濃度のヤギ抗−ヒトIgMまたは抗−ヒトIgGアルカリホスファターゼ複合 体(に500から1:2000)と共にインキュベーションする。p−ニトロフ ェニルホスフェートを基質として使用し、反応は、50μlの3N NaOHに より30分で止める。Dynatech ELISA読み取り器を使用して、4 05nmで吸光度を測定する。PBS−Tween 20を希釈剤として検査を 通して使用する。ブロック段階とインキュベーション段階全てに関して、より複 雑な希釈緩衝液(Magnarelli et al、、1984)を使用する ことによるバックグラウンド低下作用を評価する。Bb株全体を使用して、標準 免疫蛍光法(IFA)とELISA分析を比較のために行う。ELISAを繰り 返し行うことによって得られた結果の再現性によって、反応性のカットオフ値は 、陰性対照ウェル全体の吸光度の一定の差(例えば、0.2)か、または陰性対 照ウェルの上の3つの標準偏差のいずれかとして設定される。血清の力価は、反 応性を示す最後の希釈度として定義される。
一旦最適条件が確立されたら、真の陽性(感染初期と末期)、真の陰性、偽陽性 、偽陰性であることが証明された血清を含む定義された血清を入れた約100個 のウェルから構成されるパネルの反応性を検査し、IFAとBb株全体を使用す るELISA分析と比較する。イムノプロット反応性も測定する。30に分析の 特異性と鋭敏度を、異なる感染段階で、異なる種類のBb株で感染させたマウス の血清を検査することによって、更に検討することができる。これらの結果から 、各分析法のセロコンバージョンの相対的な経過が示され、異なる菌株による感 染が、抗−30に力価の変動を引き起こすかどうかも明らかにされる。
30kDa抗原の反応性を有する抗原決定基を、分離された30kDaタンパク 質から産生されるペプチドフラグメントを検査することによって、あるいはタン パク質のアミノ酸のKyte−Doolittle分析によって同定することが できる。親水性を示す値が1.0以上は、22−54.67−87.111−1 15.128−134.153−178.184−186.209−226のア ミノ酸セグメントの間に認められた。Jameson−Wolf抗原性およびK yte−Doolittle(1982)分析を使用して抗原領域を予測すると 、23−54.64−87.1゜6−114.128−133.152−188 .208−226の領域が示された。親水性分析は、30kDaタンパク質の親 水領域を同定するために使用された(Hopp、 et al、、(1981) )。タンパク質の疎水性および親水性領域の図解が、図8に示されている。対応 する露出した表面、の基が図10に示されている。30kDaアミノ酸配列全体 に関するこれらのデータに基づく抗原性の予測図が図9に示されてコードしてい るDNAの完全な配列が決定された。従って、このDNAセグメントのプライマ ーは簡単に明らかにでき、PCR法を利用して、組織、血液または血清等の生物 標本中の30K DNAまたはそのDNAセグメントを増幅することができる。
以下の具体例は、感染患者から採取した試料中の30K DNAを鋭敏に測定す るために有用と考えられるPCR法に関する説明である。
ライム病の いのある、におけるBb のオリゴヌクレオチドプライマーは、図 2のDNA配列のセンスまたはアンチセンス鎖のセグメントから作成される。プ ライマーは、標準ホスホルアミダイト化学によって合成される。Taq DNA ポリメラーゼ(PerkinE1mer/Cetus 、ノーウオーク、コネチ カット州)、オリゴヌクレオチドプライマー、デオキシリボヌクレオチド(Ph armacia、ビスキャタウエイ、ニューシャーシー州)、14 g 2÷の 濃度と、増幅サイクルの長さ、回数、温度を最適な条件とする。
増幅反応は全て、最終容量100μlにおいて実施される。典型的な反応は、5 0mM KCI、 10mMトリス塩酸、3 mM MgCl2、pH8,3, 100μm7m1ゼラチン、70ピコモルのプライマー、300MMデオキシリ ボヌクレオチド、2.50のTaqポリメラーゼ、Bb株を含んでいる疑いのあ る生体体液試料を含み、プライマーが標的DNAに確実に接近できる様に処理さ れた(例えば、細胞溶解)。
反応は、サーモサイクラ−(Perkin E1mer/Cetus)内で以下 の様に40サイクル行われる。 (1) 94℃で1分15秒間変性さO,(2 ) 60℃で1分15秒間、アニーリングし、(3) 72℃で1分間の延長、 更に10分間行い、分析まで保存する。汚染による偽陽性を予防するために、全 ての標本は、主検査室から離れたPCR専用施設内で層流ドラフト下に調製され る。
試料は、反応容量の10分の1(10μl)を取り出し、0.089M トリス 塩酸、0.089Mホウ酸塩、0.002M EDTA(TBE)緩衝液を含む 1%アガロースゲル上で電気泳動を行イ、025Mg/ml臭化エチジウムで染 色して分析する。
ゲルは、紫外線下に写真を取り、一部は、サザンプロット分析のために、02μ mの孔サイズのニトロセルロースに移す。他の標本は、 ドツトプロットDNA −DNAハイブリッド形成を行うために、Minifold l装置を使用して 、直接ニトロセルロースに加える。
ハイブリッド形成のためのDNAプローブは、図2に示されるDNAから選択さ れた多くのDNAのいずれからでも作成される。プローブを、無作為の6個のヌ クレオチド標識を行い、 [α−32P]dCTPで放射能標識する。
サザンおよびドツトプロットハイブリッド形成をIM Nacl、10%硫酸デ キストラン、1%SDS 、 100 μg/mlの切断されたサケの精子DN AとI X 1108cp/mlの標識プローブ内で65℃で一晩行う。ハイブ リッド形成後、プロットを22℃で2 x 5SC10,1%SDSで3回洗浄 後、65℃で同様の洗浄を2回行う。オートラジオグラフィーを一70℃におい てエックス線フィルム上で、プローブの特異的活性により、1時間から24時間 実施する。
本発明は、本発明の実行にあたって望ましい方法を構成する様に、発明者によっ て発見された特定の具体例に関して述べられている。本技術分野に精通する者は 、本発明の意図する範囲から逸脱することなく、特定の例証された具体例におい て多数の修正と変更が可能であることを本報告に照らして理解するものと考える 。その様な修正方法は全て本請求の範囲内に含まれるものと考えられる。
参考文献 以下の参考文献は、背景技術を補足し、説明し、提供し、あるいはここに開示さ れた方法、技術、および/または組成物を教示する程度に、参照することによっ て本明細書の一部とする。
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配列一覧表 (1)一般的情報・ (i)出願者゛テキサスシステム大学評議員会(ii)発明者: Norris 、 5teven J。
Barbour、 Alan G。
(iff)発明の名称: Borrelia burgdorferi(Bb) の病毒力に関連するタンパク質 (iv)配列の数、2 (v)問い合わせ先住所 (A)受信人: Arnold、 White & Durkee(B)街:  P、0.Box 4433(C)市゛ヒユーストン (D)州 テキサス (E)国−アメリカ合衆国 (F)ジップコード(郵便番号) : 77210(vi)コンピューター読み 取り可能形式(A)媒体の種類:フロッピーディスク(B)コンピューター:  IBN PC互換器(C)オペレーティングシステム: PC−DO5/MS− DOS(D)ソフトウェア°ワードパーフェクト5.1(vii)現在の出願デ ータ (A)出願番号、不明 (B)出願日:不明 (C)分類:不明 (viii)前回の出願データ (A)出願番号: US SN 0777B1,355(B)出願日: 199 1年10月22日(C)分類:435 (Lx)弁護士/代理人に関する情報 (A)氏名: Kitchell、 Barbara S。
(B)登録番号: 33,928 (C)照会/処理番号:υTF)1162PCT(x)電気通信に関する情報 (A)電話: 512−320−7200(B)テレファックス: 512−4 74−7577(2) SEQ ID NO:1に関する情報:(i)配列の特 徴・ (A)長さ: 1079 塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖の捩れの程度:不明 (D)形態:線状 (if)配列の説明: SEQ ID NO:1:(2) SEQ ID NO :2に関する情報:(i)配列の特徴: (A)長さ:257アミノ酸 (B)種類゛アミノ酸 (D)形態:線状 (ii)分子の種類:ペプチド (iii)配列の説明: SEQ ID NO:2:り cI: り ) ・ IIIIII Φ −ロ ー((−−Φ り −−ツ − != 8 Φ Φ 囁 ψ −ベ ニI ψ c c g @I 為ロ − f tJ tJM < C5&4 Φ &4m e &4 g Φ −1− Ql (1) ぺ、ぺ G り − > :I ロ ! III me at ψ C−1( −り り り − ! Ll (5−ト 一 論 鎖 プ :I e し − 並ヨ切Φ− ぺ 切 ペ ク e Q、 り プ ! mtl’1−P4 い 4!u り IJ1 り #aIII OJ > IJ J !: ’;< ゝ ′ @QI −細 り 一 − 、,4イ ν IJ 11 − シ C1,I 飄 −−−Φ ロ IJ :I: (!1 13 ψト Φ −s s g −−> h −〇 〉 −−漏 り 切 c81+ φ ζ0F−1為 l −υ N@!j J !−1 m $、+ c し し > l Ill 偵 Ql J: J tA 4M −− 一 〇 c 5 g > P4 ψ −ロ − 一 H(u 鎖 e −−〇 :I :I 1: −り ロ ―−Φ−Φ Φ −〇 −φ − 〉 り ― −−C切 t、p−> 帽 切 Ql い C−コ −α 膿 −> ψ N φ の −−切 ロ ペ − (−< E (!l > (ヘコ − Φ −oe b m @I −m −4+ 豐 φ Φ −− u > + VJF−+(り ベ H I111+114Ja+ −り − い 1ト − ロ a p−t F−I  F−11+Iw 切−ぺ−E 1m < t!l <v−1(111、l −切  膿 彷 Φ 切 帽−Φ −>Fl > −飄 − < vI < w −J −−< Σ ) Σ ° ′ (/l 1 +L e M r’ t。
HIG)l LOW 2、Okb− WS O,5kb− FfG、4A HIG)l LOW FIG、4B FIG、8 ″Kl耐指歓 FIG、9 FIG、10 補正書の翻訳文提出書 (特許法第184条の8)

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.SEQIDNO:2によって定義されるDNA配列中の少なくとも7つの塩 基対のセグメントから構成され、かっ、高度に緊縮性の条件下に上記配列と結合 するDNAセグメント。
  2. 2.SEQIDNO:2によって定義されるDNAセグメントに対応する少なく とも20の塩基対のセグメントから構成される請求項1に記載のDNAセグメン ト。
  3. 3.SEQIDNO:2によって定義されるDNAセグメントに対応する少なく とも30の塩基対のセグメントから構成される請求項1に記載のDNAセグメン ト。
  4. 4.SEQIDNO:2によって定義されるDNAセグメントに対応する少なく とも40の塩基対のセグメントから構成される請求項1に記載のDNAセグメン ト。
  5. 5.Bb株の30kDa抗原のアミノ酸配列に由来する抗原ポリペプチドをエン コードしている請求項1に記載のDNAセグメント。
  6. 6.抗原ポリペプチドがSEQIDNO:1によって定義されている請求項1に 記載のDNAセグメント。
  7. 7.23番目の位置のアミノ酸Aspから54番目の位置のアミノ酸Glnまで の配列から構成されるアミノ酸配列をエンコードしている請求項1に記載のDN Aセグメント。
  8. 8.64番目の位置のアミノ酸Leuから87番目の位置のアミノ酸Alaまで の配列から構成されるアミノ酸配列をエンコードしている請求項1に記載のDN Aセグメント。
  9. 9.106番目の位置のアミノ酸Aspから114番目の位置のアミノ酸Asn までの配列から構成されるアミノ酸配列をエンコードしている請求項1に記載の DNAセグメント。
  10. 10.128番目の位置のアミノ酸Lysから133番目の位置のアミノ酸Se rまでの配列から構成されるアミノ酸配列をエンコードしている請求項1に記載 のDNAセグメント。
  11. 11.152番目の位置のアミノ酸Alaから188番目の位置のアミノ酸Al aまでの配列から構成されるアミノ酸配列をエンコードしている請求項1に記載 のDNAセグメント。
  12. 12.208番目の位置のアミノ酸Asnから225番目の位置のアミノ酸Ly sまでの配列から構成されるアミノ酸配列をエンコードしている請求項1に記載 のDNAセグメント。
  13. 13.30kDaBb抗原またはその抗原性を有するサブフラグメントをエンコ ードしているDNAセグメント。
  14. 14.請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のDNAセグメントから構成さ れる組み換えベクター。
  15. 15.DNAセグメントが、B.burgdorferiの継代回数の少ない病 毒力を有する株において発現される抗原タンパク質をエンコードしている請求項 14に記載の組み換えベクター。
  16. 16.Borrelia burgdorferiによる感染が起こったときに 生じるin vivoの免疫応答を引き起こすことができ、請求項1〜請求項4 のいずれか1つに記載のDNAセグメントによってエンコードされているアミノ 酸配列から構成される抗原タンパク質。
  17. 17.アミノ酸配列がSEQ ID NO:1によって定義される請求項16に 記載のタンパク質。
  18. 18.組み換えDNAに由来するB.burgdorferiの実質上精製され た30kDaポリペプチドから構成される組成物。
  19. 19.染色体外DNAセグメントから構成され、上記DNAがB.burgdo rferiの病毒力に関連する抗原ポリペプチドをエンコードしている組み換え 細胞。
  20. 20.染色体外DNAセグメントが30kDaタンパク質をエンコードしている 請求項19に記載の組み換え細胞。
  21. 21.染色体外DNAがSEQIDNO:2によって定義されている請求項20 に記載の組み換え細胞。
  22. 22.B.burgdorferiまたはE.Coliである請求項21に記載 の組み換え細胞。
  23. 23.適切な細菌宿主細胞を選択し、 請求項1〜請求項4に記載のいずれかのDNAセグメントを含むベクターまたは プラスミドを作成し、上記選択された細菌宿主細胞を形質転換することからなる 、形質転換細菌宿主細胞の作成方法。
  24. 24.プラスミドまたはベクターが、上記選択された細菌宿主細胞を形質転換し 、抗原タンパク質を発現することができる請求項23に記載の方法。
  25. 25.抗原タンパク質が、該抗原によって免疫感作された動物において、免疫応 答を刺激する請求項24に記載の方法。
  26. 26.請求項23に記載の方法によって作成されるB.burgdorferi の形質転換細胞。
  27. 27.請求項1〜請求項4のいずれかに記載のDNAセグメントによってエンコ ードされている1つ以上のポリペプチドから調製される抗原を入手し、該抗原を 製薬的に許容できる希釈剤と混合することからなる免疫原性組成物の調製方法。
  28. 28.試料中に請求項16または請求項17に記載のポリペプチドの少なくとも 一部が存在することを検出することからなる、試料中のB.burgdorfe riの核酸を検出する方法。
  29. 29.請求項1に記載のDNAの選択された部分の増幅を開始できる一連のプラ イマー。
  30. 30.ライム病であることが疑われる患者から試料を入手し、 請求項5に記載のDNAによってエンコードされているB.burgdorfe riのタンパク質の抗原決定基に対する1つ以上の抗体に上記試料を接触させ、 上記抗体と、試料中に存在している可能性のあるB.burgdorferiの タンパク質の1つ以上の抗原決定基との反応性(該反応性は、ライム病の存在を 示す。)を測定することからなるライム病の診断方法。
  31. 31.試料がヒト血清、脳脊髄液、精液または膣分泌液、またはリンパ液である 請求項28または請求項30に記載の方法。
  32. 32.請求項5に記載のDNAによってエンコードされているポリペプチドの少 なくとも1つの抗原決定基に特異的であって、B.burgdorferiの無 毒性のタンパク質と交差反応しないモノクローナル抗体。
  33. 33.請求項16または請求項17に記載の抗原ペプチドによって動物を免疫感 作することによって作成される請求項32に記載のモノクローナル抗体。
  34. 34.Bb30kDa抗原タンパク質の抗原決定基と反応する抗体と、該抗体と 30kDa抗原タンパク質の抗原決定基との間の特異的な免疫反応を検出するた めの手段とから構成されている、試料中のBorrelia burgdorf eriの抗原を検出するためのキット。
  35. 35.30kDa Bb抗原タンパク質の抗原決定基を含むタンパク質またはペ プチドと、抗体と上記30kDa Bb抗原タンパク質の抗原決定基との間の特 異的な免疫反応を検出するための手段とからなる、試料中のBorreliab urgdorferiの抗体を検出するためのキット。
  36. 36.30kDa遺伝子に特異的な核酸プローブと、該プローブとBb株の核酸 との間の特異的なハイブリッド形成を検出するための手段とからなる、試料中の Borrelia burgdorferiの核酸を検出するためのキット。
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