JPH07500330A - 関節のT細胞介在炎症の治療のためのCDw52特異抗体 - Google Patents

関節のT細胞介在炎症の治療のためのCDw52特異抗体

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 関節のT細胞介在炎症の治療のためのCDw52特異抗体この発明は、ヒトもし くは動物における特定の自己免疫状態の治療のための医薬の製造に関する。
動物体内における細胞および分子は、“自己寛容”と呼ばれる状態を保証する多 くの機構の結果として、通常その体内における受動免疫応答を刺激することはな い。しかしながら、特定の埋填においては、これらの機構がそのような免疫応答 の刺激を妨げ得ないことがあり、この状態を“自己免疫”と呼ぶ。現在では、ヒ トおよび動物における多くの疾患は、自己免疫の結果であると考えられている。
そのような状態の1つは、ありふれた、進行性の、機能不能に至る疾患であるリ ウマチ様関節炎であり、これは動物によるその自己IgGに対する抗体の産生に 関連するものである。この疾患に関連する関節の炎症とその結果としての損傷に は、恐らく免疫度合体が介在している。自己免疫により関節の炎症およびta傷 が生じる疾患を、ここでは一般に、“関節のT細胞介在炎症”と称する。
CDw52抗原(CAMPATII−1とも呼ばれる23kDa糖タンパク質) は、全てのヒト白血球および単球表面上に強く発現するか、幹細胞を含む他の血 液細胞には存在しない。補体が介在する攻撃の例外的に良好な標的であるCDw 52に対する多くの抗体が開発されている。CDv52に対する抗体は全ての白 血球および単球に結合するが、イン・ビボにおいては、白血球(TおよびB)の みを溶解する。CDv52類似の抗原が、他の哺乳動物種において発現する。
CDW52に対して開発され、治療に用いられている抗体には、以下が含まれる : CAMPATH−IMはラットIgMモノクローナル抗体であり、骨髄移植の前 にT細胞群を枯渇させるために、イン・ビトロにおいて、骨髄収穫物Cbove  marrow harvests)の除去に広く用いられている。
CAMPATH−ICは、C0w5’l抗原を認識するIg02a抗体のクラス スイッチ変異体であるラットIgG2bであり、臓器および骨髄移植、臓器摘出 の管理および血液悪性疾患の治療を受けている100人を越す患者において免疫 抑制を高いレベルで成功裏に達成するために、イン・ビボで用いられている。
しかしながら、アナフィラキシ−の可能性を含む抗ラット免疫グロブリン応答の 急激な発現が、CDw52に対するラットモノクローナル抗体をヒトにイン・ビ ボで用いることを制限するように思われる。
CAMPATH−111は、ヒト・フレームワーク領域にCAMPATH−IG からの相補性決定領域をグラフト化することにより得られる遺伝子操作1gG抗 体である。得られた“ヒト化”抗体はイン・ビトロにおいて非常に存効であって 、ヒト白血球の相補性溶解でラットモノクローナル抗体と同等であり、かつ細胞 介在溶解において2ないし4倍優れている。このヒト化抗体には、制限する抗グ ロブリン応答は予期されない。
CAMPATH−IHの発現は、操作された抗体路をコードするDNAを免疫グ ロブリンプロモータ/エンヘンサの制御下にゲノムの文脈(genomic c ontext )に入れることにより、まずラットミエローマ細胞において達成 された。近年、CAMPATH−IBは、チャイニーズハムスター卵巣(CHO )細胞において高いレベルで発現されている。
驚くべきことに、CDw52抗原に対する抗体が、関節のT細胞介在炎症の治療 に有効であることが見出された。
この発明は、関節のT細胞介在炎症に罹患したヒトもしくは動物を治療するため の医薬の製造への、CDv52抗原を認識する抗体の使用を提供する。
この発明はまた、関節のT細胞介在炎症に罹患したヒトもしくは動物主体の治療 方法であって、前記主体にCDW52抗原を認識する抗体の有効量を投与するこ とを具備する方法を提供する。
この発明による方法は、関節のT細胞介在炎症を含むいかなる疾患の治療にも適 用することができる。そのような疾患の最も一般的なものは、先進世界における 苦痛や能力障害の主要な原因であるリウマチ様関節炎である。関節炎のT細胞介 在炎症を含む他の疾患には、異型ステイル病(alypicalS1i11’5  disease )のようなリウマチ様関節炎の変種が含まれる。この発明に よる方法は、ヒトの治療において最も適合することが見出されるであろう。しか しながら、獣医学における適用も見出されるであろうし、ここでは関節のT細胞 介在炎症を含む疾患に罹患する動物を適切な抗体で治療することも可能である。
ヒトを治療する場合には、抗体自身に対する免疫反応を発現する危険をそれと共 にもたらすことのない抗CDv52抗体を用いることが好ましい。したがって、 マウスもしくはラットモノクローナル抗体を用いることが可能ではあるが、組換 えDNA技術により産生され、免疫反応を起こす危険を減するよう処理されてい る抗体を用いることが好ましい。このような理由により、マウスもしくはラット 抗CDW52抗体の定常ドメインがヒト抗体の定常ドメインで置換されているキ メラ抗体を用いることが可能である。しかしながら、ヒトの治療には、ヒト化も しくはCDRグラフト化抗体、すなわち、マウスもしくはラット抗体からの相補 性決定領域が1種以上のヒト抗体からのフレームワーク領域および定常ドメイン と結合した抗体を用いることが好ましい。
最も好ましくは、この発明による方法は、CDRグラフト化抗体CAMPATH −111(Riechmann ef at 、 Nature、 322 + 323−327 +1988)参照)を用いて行なわれる。上述のように、抗体 CAMPATト111は、元来記述されているようにラットミエローマ細胞中に 、あるいは他のいかなる発現系、特に正確に折り畳まれた、グリコジル化哺乳動 物タンパク質の産生に適した発現系において産生ずることができる。遺伝子操作 CHO細胞系において発現させることにより高収隼のCAMPATB関節のT細 胞介在炎症を含む疾患に罹患している患者に投与する抗CDw52抗体、好まし くはCAMPATH−11の投与量は、治療する状態および治療のレシピエンド に伴い変化するであろう。−回投与量は、一般に、成人患者で1ないし約100 mgの範囲にあり、これは通常lないし30日間毎日投与される。好ましい1日 投与量は、 1日当り lないし10mgであるが、場合によっては1日当り4 0m gまでのより多量の投与量を用いることができる。
抗CDW52抗体、特にCAMPATト18は、一般に、医薬製剤の形態で患者 に投与される。そのような製剤には、好ましくは、抗体に加えて、生理学的に許 容し売る担体もしくは希釈剤が含まれ、この担体もしくは希釈剤は、他の抗体も しくは薬物、例えば抗生物質のような1種以上の他の薬剤と混合されている可能 性もある。適切な担体には、これらに限定されるものではないが、生理食塩水、 リン酸緩衝生理食塩水、食塩グルコース添加リン酸緩衝液(phosphale bufferedsaline glucose)および緩衝生理食塩水が含ま れる。その代わりに、抗体を凍結乾燥(フリーズドライ)し、必要とするときに 、上記緩衝水溶液を添加することによって使用するために戻すこともできる。投 与経路は、静脈内、筋肉内、皮下および腹腔内注射もしくは送達を含む常習的な 非経口経路である。
抗CDW52抗体は、他の薬物、特に関節のT細胞介在炎症の治療に通常用いら れる他の薬物、例えば免疫抑制剤および/または抗炎症剤と組み合わせて、ある いは連続して投与することができる。典型的には、免疫抑制剤には、シクロスポ リンAまたはプリン・アナログ、例えばメトトレキセート、6−メルカプトプリ ン等が含まれる。適切な抗炎症剤には、ステロイド、例えばプレドニゾンのよう なヒドロコルチゾン類、あるいはその多くが当業者に公知である非ステロイド系 抗炎症剤が含まれる。
この抗体の他の薬物との連続投与は、場合によっては適当である。例えば、抗C Dw52抗体は、ステロイド療法が有効ではなくなった患者においてステロイド の有効性を再度確立し得るので、抗体を用いた治療に続いて都合よくステロイド 療法を行なうことができる。
抗CDw52抗体はまた、免疫抑制および/または寛容誘発効果を有する他の抗 体、例えば、抗CD2 、抗CD3、抗CD4もしくは抗CD18抗体と一緒に 投与することも可能である。この発明による好ましい治療プロトコルの1つには 、抗CD4抗体の投与と一緒、もしくはこれが後に続< CAMFATトIHの ような抗CDw52抗体の投与が含まれる。抗体の投与を、ステロイドのような 化学療法剤の同時もしくは後続投与によって補うこともできる。
この発明を、以下に示す、CDRグラフト化抗CDW52抗体CAMPATH− 111で治療した患者の症例履歴によって説明する。
症例1において使用した抗CDw52抗体は、ラットy−oミエローマ細胞にお いて産生させた。残りの症例において使用した抗CDw52抗体は、組換えCH O細胞系の発現によって産生させた(Page and S7dCnham、  Biotechnology、 9 、64−68 (1991) )。全ての 症例において、抗体は細胞培養培地から抽出し、続いて精製した。
これらの症例履歴は、いかなる意味においてもこの発明の範囲を限定することを 意図するものではないことは理解され患者は1940年生まれの女性であり、こ の女性は重篤な攻撃性リウマチ様関節炎を有する患者の典型的な症例であって、 いくつかの疾患変性抗リウマチ薬(disease modiryingaI] ti−rhCumatic drugs)に応答することができないか、もしく は反対に反応した。
CAMPATB−IBを用いた治療の開始直前には、患者の関節の動きを制限し 、患者は中止されていたペニシラミンの増加した投与量に対してほとんど応答を 示さなかった。1988年9月にCAMPATトIBを用いた治療を開始し、患 者には14日間にわたって生理食塩水500m l中12投与量のCAMPAT H−IH2m gを静脈内に投与した。これにより、患者の状態に“顕著な″主 観的な改善がもたらされた。また、多くの通常の臨床基準に基づき、さらには彼 女自身のセルフケア並びに歩行および編物のような活動をも始めることが可能で あったという意味で客観的な改善も見られた。患者はまた、1日に2回ナプロシ ン500m gを受けた。
CAMPATH−litを用いた治療は、比較的長く持続するリンパ球減少をも たらした。治療の約20週間後、患者の白血球カウントは1.0超に戻り、これ は彼女の疾患の再活性化と一致した。
ピリチノール(pyritinol )を用いて治療を開始しく2次抗リウマチ 剤耐性試験(a 5econd−line anti−rhCumatic a gtnlundergoing trials ) ) 、この治療を12か月 続けた。その後、1日当り 125m gのシクロスポリンを用いて治療を開始 し、患者はCAMPATII−IHを用いた治療の開始から25か月後にもシク ロスポリンに対して適度に良好であり続けた。
症例2 患者は1971年生れの女性であり、この女性は異型ステイル病(若年の患者に 発生するリウマチ様関節炎の変種)の特に重篤な症例に罹患していると診断され ていた。
15才(1986年)で彼女は発熱し、悪心および嘔吐および腹痛を短く挟んだ 後、右足首が赤く痛んだ。彼女は入院し、足首関節から少量の膿が抜き出された 。同時に、彼女には対称性滑膜炎、右肋下部の痛み、胸膜性の痛みおよび発疹が 見出された。これらは、それ以来断続的に持続しており、多発性関節症が優性と なって固定された。
1988年から1990年にわたり、種々の研究が、(正色性、正球性)貧血、 血小板血症、高グロブリン血症、異常肝機能(アルカリホスファターゼおよびト ランスフェラーゼの両者)、(恐ら(NSAID療法に関連する)変動クレアチ ニンクリアランス、(タンパク尿を伴わない)低アルブミン血症、白血球走査( 関節への取り込み)、呼吸機能試験、ECG(反転T波)、ポジティブANCA を示した。ANA、DNAB5Rh因子、補体、骨走査は、腎臓、肝臓および皮 膚バイオプシーと同様に常に正常である。1990年6月の滑脱ノくイオプシー は、主にT細胞の湿潤物を示し、周辺サブセ・ノド(prriphe+al 5 ubsets)もまたこれらが主にTになることを示した(180%、B 11 %)。
上記期間中の治療には、ステロイド類、ペニシラミン、アザチオプリン、シクロ ホスファミド、メトトレキセート、血漿交換、高投与旦静脈内γグロブリンおよ びシクロスポリンAが含まれていた。ステロイド類、血漿交換およびシクロスポ リンAを用いることで部分制御が達成されたが、緩和は短命であることが立証さ れた。彼女の疾患の進行並びに通常かつ積極的な治療に対する応答の欠如は、1 990年いっばいの長期間彼女を病院の入院患者とする結果となった。
1990年12月にCAMPATH−111を用いてこの患者の治療を開始し、 彼女には1日投与fi(各2mg) 6単位のCAMPATト111゜続いて各 10m gの6投与量が7日間にわたって与えられた。
この抗体は、生理食塩水と共に静脈内投与した。治療期間の終了に向けて明確な 症状の改善が認められ、治療の終了時には、患者の関節の炎症は軽減し、かつ赤 血球沈降速度が減少した他にC−反応性タンパク値および温度記録指数が減少し た。治療終了の少し後に、彼女の左太腿の抗生物質で治療した皮下注射部位に皮 膚膿瘍が生じた。治療終了の2,5週間後、彼女は全腸管外栄養から経口食に切 り替えた。治療終了の4週間後、彼女の状態は顕著に改善され、退院して家に戻 ることが許された。ステロイド療法を抗体を用いる治療の前のレベル(30mg /日)から徐々に減少することにより、抗体療法の5か月後には、患者はプレド ニゾン6mg/日のみを与えられることとなり、これさえも引き続き減らされた 。
初期治療の約9か月後、彼女は複数の関節で再発がみられた。低投与量での感受 性の初期試験の後、彼女には、投与量8mg/日で5日間、次いで10mg/日 で20日間のCAMPATH−Illのさらなる一連の治療か施された。治療上 の応答は最初は良好であったが、緩解期は比較的短命であり、3か月後には彼女 はさらなる治療を要した。
CAMPATII−1nは12mg/日で5日間与え、これに続いてラット起源 のヒト抗CD4抗体(クローンYNB46.1.8: IgG2b、に軽鎖セロ タイプ;Ga1fre el at、 Nglure、277 、 131−1 33(+9791参照)を20mg/日で与えた。持続する治療効果およびCA MPATB−1111に対する抗イデイオタイプ応答の存在を示す研究はなかっ た。抗イデイオタイプ抗体のレベルを下げる試みの中で血漿交換が行なわれ、再 び患者をCAMPATH−111と抗CD4抗体との組み合わせを用いて治療し たところ良好な効果が得られた。この患者にはまた、ステロイド療法(プレドニ ゾン10mg/日)を用いる治療も行われ、4か月後にも安定な緩解期にあった 。
症例3,1ないし3.8 小規模の公開研究において、リウマチ様関節炎を有する8名の患者(3,1ない し3.8)をCAMPATH−11で治療した。
8症例のうちの7例においては、短期の治療過程で好ましい治療応答が引き出さ れた。ただ1名の患者においては、感作のあらゆる徴候が認められ、得られた血 清学的応答は(この抗体の製造に用いられた)仔ウシ血清の成分に対するもので あり、ヒト化抗体それ自身に対するものではなかった。
表1に8名の患者の特徴をまとめる。全てがRAのアメリカリウマチ協会基準を 満たし、下記の4つの基準のうちの3つよって定義される活性疾患を有していた :リッチー(Rilchie )関節指数〉10、早朝硬直〉45分間、ESR >30mm/時、関節評価点〉10゜7例は血清陽性であった。彼らの疾患は、 2種もしくは3種の2次薬剤には応答しないことが明らかにされ、これらは試験 に入る少なくとも4週間前に中止されていた。患者らには、引き続き非ステロイ ド系抗炎症剤(NSAID)を使用し、かつ(10当り20m gまでの)プレ ドニゾロンを投与することが許された。他の点では健康であり、正常な腎および 肝機能を有していた。
抗体療法のために、患者らを病院に入院させた。治療グレードのCAMFATI I−18は、中空ファイバ一連続培養システム(−Acucysl−Junio r −、Endotronics Inc )において増殖させたチャイニーズ ハムスター卵巣(CHO)細胞中で産生させ、プロティンAで精製した。投与に 先立ち、これをリン酸緩衝生理食塩水中に処方し、続いて無菌および内毒素チェ ックを行ない、抗体を一30℃で保存した。
この抗体を2−4時間にわたって静脈内注入により投与し、その間15分毎に生 命徴候を記録した。治療過程は10口間続け、その内訳は抗体4mgを5日間、 続いて抗体8mgを5日間であった。毎日の注入の間、患者は十分に運動したも のの、理学療法は受けなかった。
リッチ−関節指数および関節評価点は、治療の直前および治療中毎日、訓練され た度墓衡学者によって評価した。朝の硬直の持続期間、患者の総合評価(各々視 認アナログスケールで測定される夜の痛み、休息時の痛み(resl pain  ) 、一般的な幸福および機能的能力を示す4種の評価の合計を含む)、関節 サーモグラフ、ESRSCRPおよび示差WCCを用いるFBCもまた記録した 。同様の評価は、治療の後lか月は毎週、次いで毎月行なった。患者は、症状を 制御する試みにおいて、さらに2次薬剤を投与するか、もしくはプレドニゾロン 投与量が増加した場合に再発したと判定された。
患者のデータは、マンーウィツトニ一番ウィルコクソン・ランク試験(Mann −Whitney Wilcoxon Rank 1Csl )を用いて、治療 後の値と0日の値とを比較して分析した。プレドニソロンを追加投与し、もしく は2次薬剤をさらに投与した場合(すなわち、彼等が再発したと判定された場合 )には、その患者はさらなる分析からは除外された。これは、これらのさらなる 治療による偏りの導入を避けるために必要である。
CAMPATH−1flの1回目の注入は、全ての患者において全リンパ球数の 急速な低下という結果を招いた。リンパ球減少は1回目の注入の後1時間で早く も明らかであり、同時に全ての患者で全身徴候である(40℃までの)発熱、硬 直、悪心、そして1例においては高血圧が生じた。これらの症状は、2−3時間 持続した。リンパ球数は、治療後数か月抑制されたままであった。
7名の患者においては、関節膨潤の臨床学的な減少およびサーモグラフにおける 改善によって明らかなように、治療に対する敏感な初期応答がみられた。加えて 、 125日目まで持続するリッチ−関節指数および関節評価点の統計学的に有 意な改善がみられた。表2は全ての患者のプールされたデータを示し、表1はま た、個々の応答者の緩解の持続期間(これは変動し得る)を含む。このように、 ある患者(3,7)は抗体療法後1か月でさらなる治療を要したのに対し、他の 患者(3,5)は、治療の6か列後に、リッチ−指数(1)、朝の硬直(0分) 、関節評価点(13)および総合評価(92)において改善が持続することをも って、恩恵を示し続けた。治療ではESRもしくはCRPにおいては改善はみら れず、臨床学的な再発とリンパ球数とには相関はなかった。
第1投与応答および第2投与に続く同様ではあるがより穏やかな症状を別にする と、治療は非常に寛容であった。治療した最初の2名の患者には培養陰性の口内 潰瘍が生じたが、これはアンホテリシンと抗菌口内洗浄剤との混合物を用いて予 防した後続の患者にはみられなかった。患者3.4には穏やかなヘルペス単式潰 瘍の発生がみられたが、アシクロビア(aBclovir )を用いた局所治療 に応答した。腎および肝機能には副作用は認められなかった。
治療終了時に患者3.5において弱い“抗グロブリン応答”が検出された。続く 分析は、これが仔ウシ血清によって非特異的に吸収され得ることを示しており、 これはCAMPAT[1−IH自身よりもむしろその成分への血清学的応答を示 唆している。
さらに、それはCDW52を発現する形質移入体へのCAMPATtl−Ill の結合を阻害しなかった。
これは、治療の第1過程を繁雑にする有意の抗グロブリン応答のないリウマチ様 関節炎の抗体療法を示す最初のものである。患者3.5において測定された血清 学的応答は、CAMPATL1B自身以外の抗体調製品の成分を指向するもので あることが示された。
表1 治療開始時の患者の特徴 3.1 32 2 100 160 10 17 303.2 62 13 9 5 45 34 15 3003.3 69 9 64 112 36 16  1203.4 46 16 48 45 22 12 453.5 50 19  55 94 38 18 3003.6 61 35 40 90 34 1 1 53.7 55 7 62 114 39 16 3603.8 68 3  80 128 27 12 603.1 181 40 G、P、M、S 7 .5 1403.2 286 2112 G、P、M、S、γ工FN 10 1 403.3 212 0 G、P、M、S、A、CyA O843,41051 25G、P、M、S 7.5 1663.5 283 121 G、P、S、C 20165(良好)3.6 299 56 G、P、S、CyA O943,7 298420G、P、M、S、C,Cy 10 373.8 175 233  S、Romazarit 126 126般的な幸福および機能的な能力を表す 。
表2 (値は各時点での各指数についての平均及び範囲である)日数# 0(8) 1 0(8) 2B(8)リッチ−34(10−39) 10.5(0−29)”  9.5(1−32)”関節評価点 16(12−18) 7(1−14)” 8 .5(2−14)”朝の硬直(分) 90(5−360) 30(0−240)  10(0−300)総合評価 247(61−299) 86(4−318)  74(21−308)E S R(mm/瞳) 5B(40−100) 76 (8−120) 61(20−120)CRP(■/1) 103(45−16 0) 79(23−120) 63(23−108)日数# 56 (7) 9 0 (7) 125 (5)リッチ−9,0(0−25)” 11.0(0−3 4)” 13(2−26)”関節評価点 7(0−13)” 12(6−14) ” 12(3−14)”朝の硬直(分) 30(0−120) 60(0−12 0) 30(0−120)総合評価 59(10−368) 126(4−39 5) 136(8−271)ESR(mm/hr) 66(16−104) 6 0(12−105) 84(26−110)CRP(mg/l) 70(24− 150) 81(54−212) 136(74−236)国際調査報告 PC T/GB 921018E14PCT/GB 921011184 国際調査報告 フロントページの続き (81)指定間 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、 SE)、  AU、 CA、JP、 KR,US(72)発明者 ヘール、ジエフリー イギリス国、シービー2・1キユーピー、ケンブリッジ、テニス・コート・ロー ド(番地なし)、デパートメント・オン・パソロジー、ザ・ユニバーシティ・オ ブーケンブリッジ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.CDw52抗原を認識する抗体の、関節のT細胞介在炎症を治療するための 医薬の製造への使用。 2.前記抗体がヒト化抗体である請求の範囲第1項記載の使用。 3.前記抗体がCAMPATH−IHである請求の範囲第2項記載の使用。 4.リウマチ様関節炎を治療するための医薬の製造への、請求の範囲第1項ない し第3項のいずれか1項に記載の使用。 5.前記治療において、抗体を、1日当り1ないし約100mgの量で、1ない し30日の期間投与する請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか1項に記載の 使用。 6.前記量が1日当り1ないし10mgである請求の範囲第5項記載の使用。 7.前記医薬が静脈内に投与されることに適合する請求の範囲第1項ないし第6 項のいずれか1項に記載の使用。 8.医薬が、他の免疫抑制抗体の同時もしくは連続投与を具備する方法による関 節のT細胞介在炎症の治療に用いられるためのものである請求の範囲第1項ない し第7項のいずれか1項に記載の使用。 9.前記他の免疫抑制抗体が抗CD4抗体である請求の範囲第8項記載の使用。 10.医薬が、ステロイドの同時もしくは連続投与を具備する方法による関節の T細胞介在炎症の治療に用いられるものである請求の範囲第1項ないし第8項の いずれか1項に記載の使用。 11.関節のT細胞介在炎症の治療に用いられる薬剤であって、該薬剤がCDw 52抗原を認識する抗体を含有する薬剤。 12.前記抗体がヒト化抗体である請求の範囲第11項記載の薬剤。 B.前記抗体がCMAPATH−IHである請求の範囲第12項記載の薬印。 14.リウマチ様関節炎の治療に用いられる請求の範囲第11項ないし第13項 のいずれか1項に記載の薬剤。 15.前記治療において、抗体を、1日当り1ないし約100mgの量で、1な いし30日間投与する請求の範囲第11項ないし第14項のいずれか1項に記載 の薬剤。 16.前記量が1日当り1ないし10mgである請求の範囲第15項記載の薬剤 。 17.静脈内に投与されることに適合する請求の範囲第11項ないし第16項の いずれか1項に記載の薬剤。 18.他の免疫抑制抗体の同時もしくは連続投与を具備する方法による関節のT 細胞介在炎症の治療に用いられる請求の範囲第11項ないし第17項のいずれか 1項に記載の薬剤。 19.前記他の免疫抑制抗体が抗CD4抗体である請求の範囲第18項記載の薬 剤。 20.ステロイドの同時もしくは連続投与を具備する方法による関節のT細胞介 在炎症の治療に用いられる請求の範囲第11項ないし第18項のいずれか1項に 記載の薬剤。
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