JPH0749332A - 酵素電極の電圧印加方法 - Google Patents

酵素電極の電圧印加方法

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JPH0749332A
JPH0749332A JP5192452A JP19245293A JPH0749332A JP H0749332 A JPH0749332 A JP H0749332A JP 5192452 A JP5192452 A JP 5192452A JP 19245293 A JP19245293 A JP 19245293A JP H0749332 A JPH0749332 A JP H0749332A
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Yoshiteru Nozoe
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酵素電極の測定可能な範囲が拡大できる電圧
の印加方法の提供。 【構成】 電圧印加方法は、第1ステップ〜第4ステッ
プから構成されている。第1ステップは、酵素電極に検
体が接触したことを検出するステップである。第2ステ
ップは、作用極に電流が流れない第1の電位に一定時間
1 保持するステップである。第3ステップは、作用極
に、過酸化水素検知電位以上の第2の電位V2 を所定時
間t2 印加し、その後に零電位以下の第3の電位V3
低下させる。第4ステップは、作用極に、第3の電位V
3 から一定の速度vs で過酸化水素検知電位以上の第4
の電位Vend まで掃引する被測定物質の検出は、掃引し
ている間に、電流のピーク値,そのピーク値から一定電
位隔たった電位での電流値,特定電位での電流値のいず
れかを求め、予め求めておいた検量線から換算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、酵素電極の電圧印加
方法に関し、特に、過酸化水素型の酵素電極の電圧印加
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】血液中や尿中などのグルコース(ぶどう
糖)を検出する手段として、使い捨て方式などの酵素電
極が知られている。この種の酵素電極の一種として、作
用極と参照極と対極とを有する過酸化水素型の酵素電極
があり、その一例が、例えば、特開平2−129541
号公報に開示されている。このような過酸化水素型の酵
素電極では、酵素によって、以下のような反応が発生す
る。
【0003】基質(グルコース)+検体中の酸素 →
基質変換物質+過酸化水素 この反応式において、過酸化水素の発生量が基質(グル
コース)の量に比例するので、発生した過酸化水素を電
極で還元させるときの電流値を測定することにより、検
体中の基質(グルコース)濃度が求められる。ところ
で、上記したような反応をそのまま利用する酵素電極で
は、以下のような問題があった。すなわち、上記反応式
において、検体中の酸素が基質に比べて十分にあれば、
酵素電極では基質濃度に応じた電流を発生することにな
るが、酸素が不足してくると、反応が飽和し、その結
果、酵素電極の応答電流が基質濃度に依存しなくなり、
基質濃度の検出可能な範囲が、検体中の酸素に依存する
ことになる。
【0004】このため、酵素電極の検出濃度範囲が、検
体中の酸素量によって制限されることになり、例えば、
血糖測定においては、必要とされる検出濃度範囲が50
0mg/dl程度であるが、これをかなり下回る範囲ま
でしか測定できない。このような問題に対して、例え
ば、上記公報に示されている酵素電極では、電極上に滴
下する検体量を微量化することにより、検出可能な範囲
の拡大を可能にしているが、このような解決手段には、
以下に説明する技術的課題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記公報に
示されている酵素電極によると、作用極と参照極と対極
とを有する電極上に、これらの一部もしくは周囲を囲繞
する壁を形成し、この壁内を検体保持領域とすることに
より、反応に寄与する検体の微量化を図っているが、こ
のような構成では、検出可能な範囲の拡大ができるにし
ても、電極の構造が複雑になり、コスト面においても不
利になるという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、電
極構造の複雑化を回避しつつ、検出可能な範囲が拡大で
きる酵素電極の電圧印加方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、作用極と参照極と対極とを有する過酸化
水素型の酵素電極に検体を滴下して、前記電極間に電圧
を印加する方法において、前記電極に検体が接触したこ
とを検出する第1ステップと、この第1ステップの後
に、前記作用極に電流が流れない第1の電位に一定時間
保持する第2ステップと、この第2ステップの後に、前
記作用極に、前記過酸化水素検知電位以上の第2の電位
を所定時間印加し、その後に零電位以下の第3の電位に
低下させる第3ステップと、この第3ステップの後に、
前記作用極に、前記第3の電位から一定の速度で前記過
酸化水素検知電位以上の第4の電位まで掃引する第4ス
テップとからなることを特徴とする。
【0008】前記酵素電極の電圧印加方法において、前
記第3ステップで、上記ステップに代えて、前記作用極
に、過酸化水素検知電流よりも高い一定電流を一定時間
流し、その後に零電位以下の第3の電位に低下させるこ
とができる。また、前記酵素電極の電圧印加方法におい
て、前記第3ステップで、前記ステップに代えて、前記
作用極に、過酸化水素検知電流よりも高い電流を一定時
間流し、しかる後に、直ちにその最終電位を一定時間保
持し、その後に零電位以下の第3の電位に低下させるこ
とができる。
【0009】
【作用】上記構成の酵素電極の電圧印加方法によれば、
特に、作用極に電流が流れない第1の電位に一定時間保
持する第2ステップの後に、前記作用極に、過酸化水素
検知電位以上の第2の電位を所定時間印加し、その後に
零電位以下の第3の電位に低下させる第3ステップと、
この第3ステップの後に、前記作用極に、前記第3の電
位から一定の速度で前記過酸化水素検知電位以上の第4
の電位まで掃引する第4ステップとを設けているので、
詳細なメカニズムは不明であるが、後述する実験結果か
ら判るように、検体中の溶存酸素が増加した場合と同等
の効果が得られたことから、このような電圧を印加する
ことにより、電気分解により酸素の供給が行われるもの
と思われる。
【0010】また、請求項2の構成によれば、第3ステ
ップで、作用極に、過酸化水素検知電流よりも高い一定
電流を一定時間流し、その後に零電位以下の第3の電位
に低下させるので、電極上での酵素の化学反応が一定と
なり、検体中の基質濃度を測定する際の再現性が向上す
る。さらに、請求項3の構成によれば、第3ステップ
で、作用極に、過酸化水素検知電流よりも高い電流を一
定時間流し、しかる後に、直ちにその最終電位を一定時
間保持し、その後に零電位以下の第3の電位に低下させ
るので、酸素の供給による基質濃度の測定範囲が拡大す
るとともに、測定の再現性も向上する。
【0011】
【実施例】以下本発明の好適な実施例について添附図面
を参照して詳細に説明する。図1および図2は、本発明
にかかる酵素電極の電圧印加方法が適用される酵素電極
の一例を示している。同図に示す酵素電極は、使い捨て
型のものであって、複数の酵素電極1が連続して設けら
れていて、各酵素電極1が短手方向に対向形成された切
欠部2で個別に分離されるように構成されている。
【0012】各酵素電極1は、絶縁基板3上にエッチン
グなどにより形成された所定形状の電極部4を有してい
る。この実施例の酵素電極1の電極部4は、基板3のほ
ぼ中心に設けられた参照極4aと、この参照極4aを挟
んでその両側に設けられた第1および第2作用極4b,
4cと、作用極4b,4cの側部と一端部とを囲むよう
にして設けられた対極4dとから構成されている。
【0013】これらの各極4a〜4dは、酵素電極1の
端部に個別に設けられた外部接続用端子部5にそれぞれ
電気的に接続され、この端子部5には、検体液を滴下し
て測定を行う際に電流測定器の接触端子が当接され、後
述するようなステップで電圧が印加される。そして、対
極4dの一部と各極4a〜4dと端子部5とを接続する
部分上には、これらを覆う略凹形の電気絶縁性の絶縁膜
6が設けられている。
【0014】また、上記第1作用極4b上には、これを
覆うようにして第1膜7が形成されるとともに、第2作
用極4c上には、これを覆うようにして第2膜8が形成
されている。さらに、第1および第2膜7,8上には、
これらの膜を覆うようにしてオーバーコート膜9が形成
されている。第1膜7は、少なくともポリビニルアルコ
ールと界面活性剤とが含まれている。また、第2膜8
は、少なくともポリビニルアルコールと界面活性剤と酵
素とを含むものである。
【0015】さらに、オーバーコート膜9は、少なくと
もpH調整剤を含む高分子電解質から形成されるもので
ある。 オーバーコート膜9の高分子電解質は、アルギ
ン酸やポリスチレンスルホン酸やポリアクリル酸などが
用いられる。また、第1および第2膜7,8に使用する
界面活性剤は、SDSの他に、例えば、陰イオン活性剤
である高級脂肪酸アルカリ塩系,アルキルアリルスルホ
ン酸塩系、あるいは、非イオン活性剤であるポリエチレ
ングリコールアルキルフェニルエーテル,ソルビタン脂
肪酸エステルなどを用いることができる。
【0016】さらに、pH緩衝剤は、リン酸系ものや、
2価以上の陽イオンを含まない試薬であって、検体液に
溶解したときの水素イオン濃度が5〜8の間にあり、酵
素反応や電極反応を阻害しないものであればよい。上記
第1および第2膜7,8とオーバーコート膜9とのそれ
ぞれの膜材のより具体的な構成と酵素電極1の製造方法
の一例を以下に示している。なお、以下の配合比は、蒸
留水1ml中の比率で各成分を示している。
【0017】 (第1膜7の膜材) 重合度が500のポリビニルアルコール ………2.8mg/ml SDS(界面活性剤) ………2.5mg/ml アルギン酸ナトリウム ………0.5mg/ml リン酸緩衝剤 ………30mM リン酸水素2カリウム ………3.5mg/ml リン酸水素1ナトリウム ………1.2mg/ml 第2膜8の膜材は、上記第1膜7の膜材に、グルコース
オキシダーゼ(酸化還元型酵素)を5000units
/ml加えた。
【0018】 (オーバーコート膜9の膜材) アルギン酸ナトリウム(高分子電解質) ………10mg/ml リン酸緩衝剤 0.6M リン酸緩衝剤の配合モル比 リン酸水素2カリウム:リン酸水素1ナトリウム(リン酸1ナトリウム) 2:1 リン酸水素2カリウム ………116mg/ml リン酸水素1ナトリウム ……… 40mg/ml 以上の配合比の膜材を準備して、第1作用極4bに第1
膜7用の膜材をディスペンサーで2μl塗布した後、デ
シケータ内に収容して20分間乾燥した。次に、第2作
用極4c上に第2膜8用の膜材を同量塗布し、その後同
様な条件で乾燥した。次いで、第1および第2膜7,8
上にオーバーコート膜9用の膜材を8μl塗布し、1時
間以上乾燥した。
【0019】ところで、上述したような酵素電極1を含
めて、過酸化水素型の酵素電極では、前述したように検
体中の溶存酸素量により、基質の検出可能な範囲が制限
される。そこで、本発明者らは、過酸化水素型の酵素電
極において、電極に印加する電圧の印加方法について検
討し、本発明を完成するに至った。図3は、本発明にか
かる電圧印加方法の第1実施例を示している。
【0020】同図に示す電圧印加方法は、第1ステップ
〜第4ステップから構成されている。第1ステップは、
酵素電極1に検体が接触したことを検出するステップで
あって、作用極4b,4cに正の電位V1 を印加し、作
用極4b,4cと対極4dとの間に流れる電流I1 を検
知して、検体が酵素電極1に接触したことを確認する。
【0021】この場合、作用極4b,4cに印加する電
位V1 は、正だけでなく負であってもよいが、電極およ
び酵素膜などに悪影響を及ぼさないために、その大きさ
はできるだけ小さい値が望ましい。また、電流I1 は、
電極の状態と検体のしみこむ方向によって正負両電流が
流れる可能性があるので、正負両電流の検出が可能な状
態に設定することが望ましい。
【0022】第2ステップは、前記第1ステップの後
に、作用極4b,4cに電流が流れない第1の電位に一
定時間t1 保持するステップである。使い捨て用の酵素
電極1では、検体を電極部4上に滴下点着させた後に、
電極部4の表面上の酵素反応部において、酵素膜やその
他の試薬などと検体とを十分になじませねばならない。
このために、検体を検知した後に、一定時間t1 だけ電
極部4に電流を流さない時間帶を設けている。
【0023】電極部4に電流が流れない第1の電位は、
電極部4に印加する電位を0にすること以外に、例え
ば、電極部4を電位印加手段(電源装置)から切り離し
てもよい。また、一定時間t1 は、酵素膜の組成や膜
厚,電極の構造などによって異なり、概ね30〜40秒
程度に設定されるが、できるだけ薄く、速やかに検体を
酵素膜上に誘導できる電極構造や、検体の吸収性の良い
材料を用いることなどにより短縮することができる。
【0024】第3ステップは、第2ステップの後に、作
用極4b,4cに、過酸化水素検知電位(図3において
仮想線で示している)以上の第2の電位V2 を所定時間
2印加し、その後に零電位以下の第3の電位V3 に低
下させるステップである。この場合の過酸化水素検知電
位は、電極部4の構造によっても異なるが、概略600
mV程度である。
【0025】第2の電位V2 の印加時間t2 は、第2の
電位V2 の大きさによっても異なるが、測定電流の再現
性に悪影響を及ぼさないためにはできるだけ短いほうが
よく、望ましくは、10秒以下に設定することである。
また、第3の電位V3 は、零電位以下であればよいが、
例えば、過酸化水素検知電圧が600mVであれば、こ
れよりも800〜1000mV程度に設定することが望
ましい。
【0026】第4ステップは、第3ステップの後に、作
用極4b,4cに、前記第3の電位V3 から一定の速度
s で前記過酸化水素検知電位以上の第4の電位Vend
まで掃引するステップである。この場合の速度vs は、
任意に設定できるが、例えば、100mV/sec程度
が望ましい。被測定物質の検出は、第4の電位Vend
で掃引している点で、電流のピーク値,そのピーク値か
ら一定電位隔たった電位での電流値,特定電位での電流
値のいずれかを求め、予め求めておいた検量線から換算
する。
【0027】さて、以上のような酵素電極の電圧印加方
法によれば、詳細なメカニズムは不明であるが、後述す
る実験結果から判るように、検体中の溶存酸素が増加し
た場合と同等の効果が得られたことから、このような電
圧を印加することにより、電気分解により酸素の供給が
行われ、検体濃度の検出可能領域が拡大するものと思わ
れる。
【0028】図4は、本発明にかかる電圧印加方法の第
2実施例を示しており、上記第1実施例と同一もしくは
相当する部分の説明を省略し、以下にその特徴部分につ
いてのみ詳述する。同図に示す電圧印加方法は、第1実
施例と同様に第1〜第4ステップから構成されていて、
第1,第2,第4ステップは、第1実施例と同じであ
る。
【0029】第3ステップは、作用極4b,4cに、予
想される最大の過酸化水素検知電流、例えば、測定可能
な最大グルコース濃度を500mg/dlとすると、そ
の濃度に対応した過酸化水素酸化電流(具体的には、本
実施例では、40μA程度に設定した)よりも高い一定
電流I2 を一定時間t2 流し、その後に零電位以下の第
3の電位V3 に低下させる。このステップでは、電流制
御行っているので、例えば、参照極4aと作用極4b,
4cとに同じ素材を用いた場合に適している。参照極4
aの基準電位は、検体中の成分などに依存し、相対的な
電位を示す。
【0030】この場合には、同じ電位を印加しても常時
同じ電極反応が起こるとは限らない。過酸化水素検知電
圧が600mVの時もあれば800mVになる場合もあ
つて、例えば、所定の電位を印加する方法では、測定の
再現性が低下する。そこで、本実施例では、一定電流I
2 を一定時間t2 流すようにした。このようにすると電
極上での化学反応の量が一定になり、電極反応量が制御
されるので、測定の再現性が向上する。なお、一定時間
2 は、第1実施例と同様な条件で設定される。
【0031】図5は、本発明にかかる電圧印加方法の第
3実施例を示しており、上記第1実施例と同一もしくは
相当する部分の説明を省略し、以下にその特徴部分につ
いてのみ詳述する。同図に示す電圧印加方法は、第1実
施例と同様に第1〜第4ステップから構成されていて、
第1,第2,第4ステップは、第1実施例と同じであ
る。
【0032】第3ステップは、作用極4b,4cに、過
酸化水素検知電流よりも高い電流を一定時間流し、しか
る後に、直ちにその最終電位を一定時間t3 保持し、そ
の後に零電位以下の第3の電位V3 に低下させる。この
ような電圧の印加方法を採用すると、実施例1,2に対
して、若干測定時間が長くなるが、検体濃度の検出可能
な範囲を拡大しつつ、しかも、測定の再現性も向上でき
る。
【0033】図6は、本発明にかかる酵素電極の電圧印
加方法の作用効果を確認するために行った実験の結果を
示したグラフである。この実験では、上述した配合比の
酵素電極を作製し、以下の条件で行った。
【0034】 酵素電極の条件 作用極4b,4cの幅wと長さl w=0.5mm,l=2.5mm 検体 EDTA2k1.3mg/mlを添加し、 グルコースを調整した牛血液
【0035】印加電圧,電流 V1 : 200mV I1 : 5μA t1 : 20sec V2 : 1500mV I2 : 100,120,200μA t2 : 5sec t3 : 2sec V3 :− 400mV vs : 100mV/sec
【0036】図6は、上記実験条件で、実施例3の状態
で電圧を印加した場合を示している。同図において、
が図5の電圧印加方法で第3ステップを省略し、第4ス
テップを零電位から掃引した場合である。また、が図
5の電圧印加方法で第3ステップのV3 を零電位にした
場合である。さらに、〜が図5の電圧印加方法で第
3ステップのI2 を100,120,200μAに設定
した場合である。
【0037】図6をみると明らかなように、の場合が
グルコース濃度が略180mg/dlで飽和しているの
に対して、V3 を零電位以下にし、かつ、I2 を大きく
するに従って、グルコース濃度の飽和値が大きくなり、
測定できる範囲が拡大することが判る。なお、上記実施
例では、酵素電極の一例として、オーバーコート膜がp
H調整剤を含む高分子電解質などで構成したものを例示
したが、本発明の実施はこれに限定されることはなく、
他の構成の過酸化水素型酵素電極にも適用することがで
きる。
【0038】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかる酵素電極の電圧印加方法によれば、酵素
電極の構造の複雑化を招くことなく、検出可能な範囲を
拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電圧印加方法が適用される酵素
電極の一例を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明にかかる電圧印加方法の第1実施例を示
す電圧波形図である。
【図4】本発明にかかる電圧印加方法の第2実施例を示
す電圧波形図である。
【図5】本発明にかかる電圧印加方法の第3実施例を示
す電圧波形図である。
【図6】本発明の電圧印加方法の作用効果を確認するた
めに行った実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 酵素電極 4 電極部 4a 参照極 4b 作用極 4c 作用極 4d 対極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作用極と参照極と対極とを有する過酸化
    水素型の酵素電極に検体を滴下して、前記電極間に電圧
    を印加する方法において、 前記電極に検体が接触したことを検出する第1ステップ
    と、 この第1ステップの後に、前記作用極に電流が流れない
    第1の電位に一定時間保持する第2ステップと、 この第2ステップの後に、前記作用極に、前記過酸化水
    素検知電位以上の第2の電位を所定時間印加し、その後
    に零電位以下の第3の電位に低下させる第3ステップ
    と、 この第3ステップの後に、前記作用極に、前記第3の電
    位から一定の速度で前記過酸化水素検知電位以上の第4
    の電位まで掃引する第4ステップとからなることを特徴
    とする酵素電極の電圧印加方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の酵素電極の電圧印加方法に
    おいて、 前記第3ステップで、前記ステップに代えて、前記作用
    極に、過酸化水素検知電流よりも高い一定電流を一定時
    間流し、その後に零電位以下の第3の電位に低下させる
    ことを特徴とする酵素電極の電圧印加方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の酵素電極の電圧印加方法に
    おいて、 前記第3ステップで、前記ステップに代えて、前記作用
    極に、過酸化水素検知電流よりも高い電流を一定時間流
    し、しかる後に、直ちにその最終電位を一定時間保持
    し、その後に零電位以下の第3の電位に低下させること
    を特徴とする酵素電極の電圧印加方法。
JP5192452A 1993-08-03 1993-08-03 酵素電極の電圧印加方法 Withdrawn JPH0749332A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004251900A (ja) * 2003-01-30 2004-09-09 Tanita Corp 化学センサによる測定方法、ならびに化学センサ型測定装置
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