JPH0749251A - 液位検出装置およびそのサイホン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば、油ドラム、液状化学物質容器などの
ような不規則な液体用容器中の現時点の液位を、該液体
に接触する機器を用いずあるいはそれにより汚染される
ことなく容易に検出できるようにする。 【構成】 上壁に少なくとも一つの開口部を有し透明な
スタンドパイプ６と一体になった供給容器中の液位検出
装置において、該スタンドパイプ６の底端部が逆Ｕ字型
サイホン装置８の一つの脚９と開放して連結し、該逆Ｕ
字型サイホン装置の他の一つの脚１０は該供給容器の中
に突出させることとした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、上壁に少なくとも一つ
の開口部を有し透明なスタンドパイプと一体になった供
給容器中の液位検出装置に関する。

【０００２】

【発明が解決する課題】本発明は、例えば油ドラム、液
状化学物質容器などのような不規則な液体用容器中の現
時点の液位を、使用者が、該液体に接触することなし
に、したがって、それにより汚染されることなく容易に
検出するようにすることを目的とする。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明の装置は、スタン
ドパイプの底端部が逆Ｕ字型サイホン装置の一つの脚
（ｌｅｇ）と開放して連結し、該逆Ｕ字型サイホン装置
の他の一つの脚は容器の中に突出していることを特徴と
する。

【０００４】任意の方法でサイホンをセットして操作す
ることにより、液体を容器から抜き取ることができ、そ
の後スタンドパイプの連結作用により液位が目に見える
ようになる。

【０００５】好ましい実施例では、上記他方の脚が容器
内に置かれた後に、サイホン装置をポンプの最上部に備
え付け、このポンプによりサイホンが容器からの液体を
充満させるようにする。

【０００６】本発明による装置では、同時に液体を供給
容器から抜き取ることができるようになっている。この
ために本発明では、サイホンの一つの脚と取出し導管と
がスタンドパイプを通り貯蔵タンクの底部に達するよう
にして、密閉した貯蔵タンクにスタンドパイプを液が漏
れないように（ｌｉｑｕｉｄ−ｔｉｇｈｔ）固定するこ
ととしている。これによって、スタンドパイプに一時的
に貯蔵があるので、連続的に液体を取出しながら、液体
供給容器は、新しい液体供給容器に簡単に交換すること
ができる。

【０００７】毒性の液体では、スタンドパイプの上端に
供給容器開口部へのオーバーフローパイプを設けてこぼ
れないようにすることが推奨される。

【０００８】他の実施例では、供給容器が空になりかけ
ていることをタイミング良く警告して供給容器を交換で
きるように、貯蔵タンクに警報装置を配置することがで
きる。

【０００９】供給容器を完全に空にするために、貯蔵タ
ンクを傾斜した上面とし、サイホン装置の上記他の脚が
供給容器を完全に空吸いするように供給容器を貯蔵タン
ク上に置くようにすることができる。

【００１０】また、毒性の液体では、供給容器を貯蔵タ
ンクの上に置き、貯蔵タンクはスタンドパイプを備え、
上部開放の液が漏れない受器エレメント（ｒｅｃｅｐｔ
ａｃｌｅ−ｌｉｋｅ ｅｌｅｍｅｎｔ）に収容すること
が推奨される。供給容器からこぼれる漏れあるいは出て
くる液体のすべてはこの受器エレメントに残り、流れ出
すことはできない。本発明は、さらに上記の装置に適し
たサイホン装置に関する。

【００１１】

【実施例】本発明の上記およびその他の特徴について、
添付図面に示した実施例を参照しながら説明する。 図
１は、本発明による供給容器の実施例にかかる貯蔵タン
クおよびサイホン装置を備えたスタンドパイプの斜視図
である。図２は、供給容器および本発明の他の実施例に
かかるサイホン装置を備えたスタンドパイプがある貯蔵
タンクの側面説明図である。

【００１２】図１において、１は液体Ｖの供給容器であ
り、例えばジェリー（ｊｅｒｒｙ）缶のようなものであ
り、ハンドグリップ２で持運びができる。もちろん供給
容器１は、任意の適当なものでよい。

【００１３】３は貯蔵タンクであり、傾斜した上面を有
し、その上に供給容器１が、供給容器１の低い方に供給
容器１の開口部があるように置かれる。

【００１４】本発明によると、スタンドパイプ６が貯蔵
タンク３に７で液が漏れないように固定されている。ス
タンドパイプ６は透明な材料が好ましいが任意の材料の
管であり、供給容器１の開口部５より高いところまで突
き出る長さを有する。

【００１５】本発明によると、サイホン装置８が配置さ
れ、その一つの脚９はスタンドパイプ６を通り貯蔵タン
ク３に突き出て底に達する。サイホン装置のもう一つの
脚１０は、供給容器の開口部５を通り供給容器１の底に
達する。サイホン装置の最高点１１に任意の構造のハン
ドポンプ１２が配置され、このポンプを用いてサイホン
装置８を液体Ｖで充満させることができる。

【００１６】さらに抜き取り導管１３がスタンドパイプ
６を通り貯蔵タンク３に達する。取出し導管１３によ
り、矢印Ｐ１の方向に導管１３を経て液体の輸送ができ
る任意のユーザー（ｕｓｅｒ）装置へ導かれる。

【００１７】フレキシブルライン１５の形状中に、スタ
ンドパイプ６を経て警報装置１４があり、フレキシブル
ライン１５の自由端には、液体Ｖより比重が小さく上向
きに動くような水銀スィッチ１７のようなものがあるこ
とが最後に注意されるべきである。液位が低くなると、
水銀スィッチ１７の位置が変化しフレキシブルライン中
に受容されている二つの導体を接続させ、電気信号発生
器（図示されてない）に導通する。

【００１８】図１の上述の装置は、通常商業的に入手で
きる容器１で供給される毒性あるいは危険な液体Ｖを除
去するのに特に適している。通常開口部５にあるスクリ
ューキャップを外して、容器１を貯蔵タンク３の上に置
いた後なるべく速やかにサイホン装置のもう一つの脚１
０を容器１に入れることができる。ポンプ１２を手で動
かして、供給容器１の液位とスタンドパイプ６との間で
平衡に達するまで、供給容器から液体Ｖが貯蔵タンク３
に流れサイホン装置８が充満する。これにより、スタン
ドパイプ６が透明であれば供給容器１の液位は容易に検
知できる。

【００１９】導管１３を経て液体を抜き取ると貯蔵タン
ク３から液体が抜き出され、サイホン装置８を経て直ち
に供給容器１から液体が供給される。供給容器１が完全
に空であれば、スタンドパイプ６で見え、もう一つの脚
１０が供給容器１の底に達しており旦つこれは傾斜した
位置にあるので、サイホン装置８をスタンドパイプ６か
ら取り外しもう一つの脚１０を供給容器１から取り外し
この供給容器１を容易に取り代えることができる。代わ
りの容器１を置いたらサイホン装置８を戻し、再びサイ
ホン装置８をポンプ１２で充満し上述の方法で抜き取り
導管１３を経て液体を抜き取ることができる。使用者は
スタンドパイプ６により液位を時々刻々見ることができ
る。容器１が空の時は、液体Ｖの抜き取りは貯蔵タンク
３に液体が存在するかぎり続く。供給容器１の取り代え
が遅すぎる場合には、浮きホディ１７が貯蔵タンク３の
中で低くなりすぎ貯蔵タンク３の最低液位になったこと
を知らせる信号が発生する。

【００２０】安全上の理由で、供給容器１の開口部５の
中に達するオーバーフロー管２０がスタンドパイプ６の
頂端に配置されることが最後に注意さるべきである。液
体がポンプ１２によって過度に供給されると、この液体
は、上記オーバーフロー管２０を経由して容器１に戻
る。

【００２１】もう一つの安全対策として、貯蔵タンク３
を受器エレメント２１に収容し、供給容器１から、スタ
ンドパイプ６から、あるいは貯蔵タンク３からの液体の
漏れが、受器エレメント２１の囲いの中に限定って残る
ようにする。

【００２２】図２は、上述の装置に適したサイホン装置
の可能な他の実施例を示すものである。サイホン装置を
使用する場合はサイホンパイプに液体が流れ気泡が運び
去られるのが普通であるので、サイホン装置から排気す
るのは難しいことが知られている。液体の流れが不十分
になると空気がしばしばサイホン装置の上部に残りその
円滑な運転を著しく減ずる。図２は、この欠点を避ける
可能な実施例を示す。

【００２３】この実施例で、同じ構成要素は同じ番号で
示してある。ここでも一つの脚９はスタンドパイプ６の
中を突き抜け貯蔵タンク３の底に達する。サイホンのも
う一つの脚１０は供給容器１の中に突き出している。

【００２４】サイホン装置８の一つの脚９は円筒状の形
状であり、この脚の中にシールリング３１を用いて脚９
の内壁にシールされて密着しているプランジャー３０が
収容されている。プランジャーはプランジャーロッド３
２と結合し、脚９の上端で脚９の密閉上壁３３を経てシ
ールされてガイドされている。このために、上壁３３は
シールリング３４と一体になっている。プランジャーロ
ッド３２は頂部にハンドル３５を備えている。ハンドル
３５と脚９の上壁３３との間にコイルスプリング３６が
収容されている。

【００２５】脚９の上端には、例えば差し込みフィッテ
ィング（ｂａｙｏｎｅｔ ｆｉｔｔｉｎｇ）３７のよう
なカップリング装置が備えられカバー３８をハンドル３
５の上に固定し、カバー３８の内側は壁３３の外周でシ
ールリング３９にシールして連結する。

【００２６】プランジャーロッド３２の長さは、図２に
示したごとくであり、プランジャー３０は脚９の下端の
多くの通過口４２の下端にある。

【００２７】もう一つの脚１０が脚９と上端の下で連結
していることも図示されている。脚１０はまたオーバー
フロー管４０を備えておりその上端は脚９の上壁３３の
下に直接達して、もう一端は脚１０の底端近くに達して
いる。最後にノンリターンバルブ（ｎｏｎ−ｒｅｔｕｒ
ｎ ｖａｌｖｅ）が脚１０の底端に配置されている。

【００２８】図２のサイホン装置８の操作法は次の通り
である。空の供給容器１を満杯の容器１に交換した後、
サイホン装置８は完全に空になっていれば排気する必要
がある。このためにカバー３８を取り外しハンドル３５
を上に引きプランジャー３０を脚９に沿って上に引く。
プランジャー３０の上の空気は最初はオーバーフロー管
４０を経て供給容器１に戻され、そこで消失する。上側
に動く間は貯蔵タンク３からの液体は脚９のプランジャ
ー３０の下側にある。プランジャー３０が下側に動く間
に供給容器１からの液体からの液体は脚１０のノンリタ
ーンバルブを経て脚９に吸われ、サイホン装置８が充満
する。空気がここでも未だサイホン中に残留しているこ
とがあり脚９の上端に集まる。再びプランジャー３０を
上側に動かすことにより空気はオーバーフロー管４０を
経て押し出され、プランジャー３０の上の液体は脚１０
のノンリターンバルブによりまた保持される。完全に排
気後、カバー３８を差し込みフィッティング３７により
取り付けプランジャー３０を図示の所定位置に設置す
る。これでサイホンは正常のサイホンとして働くように
なって、排出部１３を経て貯蔵タンク３から液体が抜き
取られれば、この液体は自動的に供給容器１から補給さ
れる。供給容器１の液位はスタンドパイプ６で読み取れ
る。脚９の上端をプランジャーロッド３２が通過するこ
とによる漏れの危険は各々シールリング３４および３９
により二重に効率的に防止されている。

【００２９】容器１を再び交換するときには、上述の全
操作を行なう必要はないが、カバー３８を取り外して、
圧スプリング３６の作用によりプランジャー３０を通過
口４２のちょうど上に持って来ることができる。これに
よりサイホンを取り外すとサイホン装置８の脚９および
１０の各々に十分な液体が保持され、サイホン装置を再
び運転できるようにセットしたときに、もし空気が脚９
にあればプランジャー３０をわずかに上側に引くことに
よりオーバーフロー管４０を経てより速やかに排気する
ことができる。

【００３０】排気操作は、脚９の直径を脚１０の直径よ
り相当大きく例えば１．５倍にすることにより更に改良
できる。

【００３１】本発明は上述の実施例に限定されるもので
はない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の装置の実施例を示す斜視図である。

【図２】本発明の他のサイホン装置を含む装置の側面説
明図である。

【符号の説明】

１ 供給容器 ２ ハンドグリップ ３ 貯蔵タンク ４ 傾斜上面 ５ 開口部 ６ スタンドパイプ ７ 開口部 ８ サイホン装置 ９ 脚 １０ 脚 １１ 最高点 １２ ハンドポンプ １３ 抜き取り導管（排出部） １４ 警報装置 １５ フレキシブルライン １７ 水銀スィッチ浮きボディ ２０ オーバーフロー管 ２１ 受器エレメント ３０ プランジャー ３１ シールリング ３２ プランジャーロッド ３３ 上壁 ３４ シールリング ３５ ハンドル ３６ コイルスプリング ３７ 差し込みフィッティング ３８ カバー ３９ シールリング ４０ オーバーフロー管 ４１ ノンリターンバルブ ４２ 通過口 Ｖ 液体 Ｐ１ 液体の輸送方向

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上壁に少なくとも一つの開口部を有し、
   透明なスタンドパイプと一体になった供給容器中の液位
   検出装置において、該スタンドパイプの底端部が逆Ｕ字
   型サイホン装置の一つの脚と開放して連結し、該逆Ｕ字
   型サイホン装置の他の一つの脚は該供給容器の中に突出
   していることを特徴とする液位検出装置。
2. 【請求項２】 逆Ｕ字型サイホン装置がポンプとともに
   最上部に備え付けられていることを特徴とする請求項１
   の液位検出装置。
3. 【請求項３】 サイホンの一つの脚と取出し導管とがス
   タンドパイプを通り貯蔵タンクの底部に達し、スタンド
   パイプの底端部が密閉した貯蔵タンクに液が漏れないよ
   うに固定されていることを特徴とする液体の取出し導管
   を備えた請求項１の液位検出装置。
4. 【請求項４】 スタンドパイプの上端に供給容器の開口
   部に達するオーバーフローパイプが備えられていること
   を特徴とする請求項３の液位検出装置。
5. 【請求項５】 貯蔵タンクが最低液位になっていること
   を報せるに警報装置が配置されていることを特徴とする
   請求項１から４のいずれか一の液位検出装置。
6. 【請求項６】 警報装置が液体に浮いているスィッチて
   あり電気警報回路に連結されていることを特徴とする請
   求項５の液位検出装置。
7. 【請求項７】 貯蔵タンクが上部開放の液が漏れない受
   器エレメントに収容されていることを特徴とする請求項
   １から６のいずれか一の液位検出装置。
8. 【請求項８】 供給容器を支持するように貯蔵タンクの
   上面が傾斜していることを特徴とする請求項７の液位検
   出装置。
9. 【請求項９】 スタンドパイプが貯蔵タンクの頂壁の最
   低部に配置されていることを特徴とする請求項１から８
   のいずれか一の液位検出装置。
10. 【請求項１０】 サクションシリンダーポンプがスタン
    ドパイプに備えられていることを特徴とする請求項１の
    液位検出装置。
11. 【請求項１１】 上端で相互に連結した下向きの二つの
    脚を有するサイホン装置において、該サイホン装置の一
    つの脚（１０）は連結部の上に延長し、一つの脚（９）
    は円筒状断面で中にプランジャーを有することを特徴と
    するサイホン装置。
12. 【請求項１２】 オーバーフロー管がサイホン装置の一
    つの脚（１０）に隣接して配置され、その一端はこの脚
    （１０）の上部近くに達し他の一端はもう一つの脚
    （９）の底部近くに達していることを特徴とする請求項
    １１のサイホン装置。
13. 【請求項１３】 プランジャーがハンドル付プランジャ
    ーロッドに結合され、該ハンドルと脚（９）の頂端との
    間に圧力スプリングが配置されていることを特徴とする
    請求項１１または１２のサイホン装置。
14. 【請求項１４】 脚（９）の頂端上のハンドル上に密閉
    カバーが配置されいていることを特徴とする請求項１３
    のサイホン装置。
15. 【請求項１５】 サイホン装置の脚（９）の上端に密閉
    カバーでシールするようにしたことを特徴とする請求項
    １４のサイホン装置。
16. 【請求項１６】 脚（１０）の底端にノンリターンバル
    ブが配置されていることを特徴とする請求項１１から１
    ５のいずれか一のサイホン装置。