JPH0749244A - 静電容量型センサ - Google Patents

静電容量型センサ

Info

Publication number
JPH0749244A
JPH0749244A JP5215089A JP21508993A JPH0749244A JP H0749244 A JPH0749244 A JP H0749244A JP 5215089 A JP5215089 A JP 5215089A JP 21508993 A JP21508993 A JP 21508993A JP H0749244 A JPH0749244 A JP H0749244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
liquid
pressure
dielectric liquid
capacitance type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5215089A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Yabe
衛 矢部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP5215089A priority Critical patent/JPH0749244A/ja
Publication of JPH0749244A publication Critical patent/JPH0749244A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高誘電率の液体を電極間に保持させ、感度を
向上させた静電容量型センサを提供する。 【構成】 単結晶シリコンウエハからエッチング等によ
り、角枠状の枠内中央に薄膜状の弾性変形部2aによっ
てメサ部2bを揺動自在に支持させたフレーム1を作成
する。メサ部2bには小径の凹部3を設け、その周囲に
可動電極4を形成する。別な単結晶シリコンウエハから
窪み6を設けたカバー5を作成し、窪み6には固定電極
7を形成する。メサ部2b上の凹部3に、高誘電率を有
する液体9例えばシリコンオイルを少量保持させ、可動
電極4と固定電極7とを対向させてフレーム1上にカバ
ー5を重ね、その周辺部を低温接合法により接合して圧
力センサAを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電容量型センサに関す
る。具体的には、検知部の変位に比例して生じる静電容
量の変化を検出して、自動車の加速度や空気等のゲージ
圧等の物理量を測定するために用いられる静電容量型セ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電容量型圧力センサの感度を向
上させる手段として、圧力センサに加えられた圧力を検
知するダイヤフラムを薄くして、圧力に対してダイヤフ
ラムの変化量を大きくする方法がある。しかし、この方
法では、ダイヤフラムを薄く作成するには限界があり、
また、ダイヤフラムを薄く作成すれば、ばらつきも相対
的に大きくなって、圧力センサの感度に大きなばらつき
を生じていた。
【0003】また、特開平2−220476号公報に開
示されたように、圧力センサの静電容量を構成する2つ
の電極の両方を可動電極にする方法がある。この方法で
は、2つの可動電極に圧力を加えることになるので、電
極間のギャップは1つの電極を可動電極とした場合に比
べ2倍量変化する。しかし、この方法では圧力センサの
感度を2倍以上に向上させることはできない。
【0004】一方、ダイヤフラムに生じる結露を防ぎ圧
力センサの感度を向上させる方法として、2重ダイヤフ
ラム構造を応用する方法がある。2重ダイヤフラム構造
とは、例えば、図8に示すように、ステンレス製の大き
な受圧面積を有する第1のダイヤフラム51がOリング
52を介してケース53に固定され、シリコン製の小さ
な受圧面積を有する第2のダイヤフラム54が、圧力室
55を介して第1のダイヤフラム51と反対側に設けら
れている。導入口56から導入された空気等の圧力は、
まず第1のダイヤフラム51を変位させる。この変位は
圧力室55によって第2のダイヤフラム54に伝えら
れ、この第2のダイヤフラム54の変位を検知すること
により、加えられた圧力の大きさを知ることができる。
この2重ダイヤフラム構造にあっては、第1のダイヤフ
ラム51の変位は圧力室55を介して第2のダイヤフラ
ム54に伝わるので、センサ信号として取り出す第2の
ダイヤフラム54に結露を生じることはない。しかし、
この方法では圧力センサの構造が複雑となってコストが
高くなる。また、第1のダイヤフラム51の面積を大き
くしてダイヤフラムの変位を増幅するように第2のダイ
ヤフラム54に伝えてはいるが、第1のダイフラム51
の材質上感度は悪く、却って感度は低下するという問題
点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、静電容量を構成する電極間に誘電性液体を封入
することにより、圧力センサの感度を向上させることを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の静電容量
型センサは、検知部を弾性的に支持させた支持基板と前
記支持基板のいずれか一方の面に接合した固定基板とに
より囲まれた空間を形成し、前記検知部に設けた可動電
極と対向して前記空間に面した前記固定基板に固定電極
を設けた静電容量型センサにおいて、前記空間内に、前
記空間の一部を残して誘電性液体を封入したことを特徴
としている。
【0007】本発明の第2の静電容量型センサは、検知
部を弾性的に支持させた支持基板と前記支持基板のいず
れか一方の面に接合した固定基板とにより囲まれた空間
を形成し、前記検知部に設けた可動電極と対向して前記
空間に面した前記固定基板に固定電極を設けた静電容量
型センサにおいて、前記空間内に誘電性液体を充填し、
前記検知部の変位により前記空間内から前記空間外に押
し出された前記誘電性液体を収容し、前記誘電性液体を
前記空間外から前記空間内に再充填を行うための開口を
前記固定基板若しくは前記支持基板若しくは前記固定基
板と前記支持基板との接合面に設けたことを特徴として
いる。
【0008】また、磁性を帯びた誘電性流体を用いて、
前記誘電性液体に磁力を印加することにより前記誘電性
液体を前記空間内に保持させることとしてもよい。
【0009】
【作用】本発明の第1の静電容量型センサにあっては、
固定電極が形成された固定基板と可動電極が形成された
検知基板との間の空間に、空間の一部を残すように空気
よりも大きな誘電率を有する誘電性液体が封入されてい
るので、検知部は誘電性液体の抵抗を受けることなく、
加えられた加速度または圧力の大きさに応じて自由に変
位することができる。
【0010】本発明の第2の静電容量型センサにあって
は、検知部の変位により空間外に押し出された誘電性液
体を収容し、再び空間内へ充填を行うための開口を固定
基板に設けているので、空間内の誘電性液体は検知部の
変化により自由に開口から空間外に出入りすることがで
きる。このため、検知部は誘電性液体の抵抗を受けるこ
となく、加えられた加速度や圧力の大きさに応じて自由
に変位することができる。
【0011】このように本発明の静電容量型センサにお
いては、固定電極と可動電極との間に空気より大きな誘
電率を有する誘電性液体を封入しているので、固定電極
と可動電極との間の誘電率を向上させることができる。
しかも、誘電性液体の圧縮応力を逃がす工夫をしている
ので、検知部の動きが妨げられず、静電容量型センサの
感度を向上させることができる。
【0012】また、第1の静電容量型センサにあっては
検知部の変位とともに両電極間に誘電率の大きな領域が
拡大縮小されるので、電極間の容量がより大きく変化し
て、さらに静電容量型センサの感度を向上させることが
できる。
【0013】また、第2の静電容量型センサにあっては
固定電極と可動電極との間の空間は誘電性液体で充填さ
れているので、空間内に結露が生じず、静電容量型セン
サの安定性を向上させることができる。
【0014】さらに、誘電性液体に磁性を有する液体を
用いて、センサ外部から磁力を印加して誘電性液体を保
持することにすれば、誘電性液体を所定の位置に維持さ
せることができる。このように誘電性液体を保持させな
い場合には、例えば、静電容量型センサに振動が加わっ
たり、静電容量型センサを傾けて使用すると、電極間に
位置する誘電性液体の量が少なくなり、電極間の誘電率
が低下して電極間の容量が変化する。しかし、誘電性液
体を電極間に挟み込むように磁力を加えて、例えば電極
の中央付近に保持させておくと、かかる場合でも電極間
のほぼ一定位置に誘電性液体を位置させておくことがで
きる。したがって、静電容量型センサの検出誤差を防
ぎ、安定した動作を得ることができる。
【0015】
【実施例】図1(a)は、本発明の一実施例である圧力
センサAの平面図、図1(b)はその断面図である。圧
力センサAは、角枠状をしたシリコン製のフレーム1の
枠内中央にメサ部2bが薄膜状の弾性変形部2aにより
揺動自在に支持されたダイヤフラム部2が配設されてい
る。また、フレーム1と弾性変形部2a及びメサ部2b
は単結晶シリコンウエハを半導体製造プロセスを用いて
一体として作成され、メサ部2bの中央には小径の凹部
3が設けられている。また、凹部3周囲のメサ部2b上
面には可動電極4が形成されている。
【0016】フレーム1の上面にはシリコン製のカバー
5が重ねられ、カバー5の周辺部は低温接合法によりフ
レーム1に接合されている。カバー5の内面には、弾性
変形部2aの弾性変形によりメサ部2bがその厚さ方向
に自由に微小変位できるように窪み6が設けられ、カバ
ー5は単結晶シリコンウエハを半導体製造プロセスを用
いて作成されている。また、窪み6にはメサ部2bの可
動電極4と微小なギャップを隔てて固定電極7が形成さ
れており、可動電極4と固定電極7との間にコンデンサ
が構成されている。
【0017】窪み6によって形成されたフレーム1とカ
バー5の間の空間s内には、空間sの一部を残して例え
ば凹部3内に保持させるようにして、少量の高誘電率の
液体9が封入されており、液体9には例えばシリコンオ
イルが使用されている。液体9の表面張力や粘性により
液体9の一部が固定電極7に接触して凹部3と固定電極
7の間に挟まれ、ほぼ電極面の中央付近に保持されてい
る。なお、液体9はシリコンオイルに限らず、揮発性が
低くまたフレーム1及びカバー5の接合時の加熱に耐え
られる誘電性液体であればよく、適当な粘性があればな
お一層好ましい。
【0018】しかして図2(b)に示すようにメサ部2
bの下側より圧力Pが加わると、圧力Pの大きさに応じ
て弾性変形部2aが弾性変形してメサ部2bはカバー5
側へ変位する。メサ部2bが変位すると両電極4,7間
のギャップが狭まるとともに、図2(a)に示すよう
に、空間sの中央部に封入されていた液体9が空間s内
の空気を圧縮しながら外周方向へ薄く広がる。このよう
に、圧力センサAに圧力Pが加わると電極間のギャップ
が狭くなって当該コンデンサの静電容量Cが大きくなる
とともに、液体9が固定電極7及び可動電極4に接する
面積の電極面積に対する割合が多くなるために、当該コ
ンデンサ内の誘電率の大きな領域の面積が大きくなり、
その結果静電容量Cはさらに大きくなることとなる。
【0019】例えば、ギャップの距離d0の空間s内に
体積Wの高誘電率を有する液体9(誘電率:ε2)を封
入した圧力センサAに、圧力Pが加えられた場合を考え
ると、圧力センサAに構成される静電容量Cは次の数式
1で表わされる。
【0020】
【数1】
【0021】但し、Sは電極面積、ε1は空気の誘電
率、kは圧力に対する弾性変形部2aのバネ定数であ
る。また、ギャップの距離はd(d<d0)となったも
のとする。
【0022】このように、空間sに液体9を封入する
と、液体9が封入されていない場合に比べ、ギャップの
距離に対して2次の反比例項、つまり、(ε2−ε1)×
(W/(d0−P/k)2)分の静電容量が付加され、こ
の2次の反比例項が大きな変化を示すために、圧力セン
サAの感度を向上させることができる。
【0023】なお、電極4,7間に高誘電率の液体9を
満たす方法として、空間s内の全体に液体9を封入する
こともできるが、この場合には充填された液体9を圧縮
させなければメサ部2bが自由に変位できないので、圧
力センサAの感度が却って低下する。これに対し本実施
例では、メサ部2bが自由に移動できるように空間sの
一部を残して液体9を少量だけ空間s内に封入しておく
と、封入された液体9によってメサ部2bの変位が妨げ
られることがなく、圧力センサAの感度を向上させるこ
とができる。
【0024】図3は、圧力センサAが多数形成された半
導体親基板を示す一部破断した分解断面図であって、以
下図3に基づいて圧力センサ1の作成方法を述べる。ま
ず、単結晶シリコンウエハ(親基板)にエッチング処理
を施して精度よく弾性変形部2a及びメサ部2bを多数
形成し、フレーム1となるシリコン基板11を作成す
る。次にメサ部2bにさらにエッチング処理を施して凹
部3を形成し、凹部3の周囲に可動電極4を形成すると
ともに凹部3に液体9を少量保持させる。別な単結晶シ
リコンウエハ(親基板)をエッチング処理して、窪み6
を形成してカバー5となるシリコン基板12を作成す
る。可動電極4と固定電極7とが対向するようにシリコ
ン基板11の上にシリコン基板12を重ねて低温接合
し、圧力センサAが多数形成された半導体親基板を作成
する。この後所定の位置でダイシングソーなどにより切
断して、同時に多数の圧力センサAを作成することがで
きる。
【0025】図4に別な実施例である圧力センサBの断
面図を示す。圧力センサBは差圧型の圧力センサであっ
て、第1の実施例とほぼ同様な構造をしている。可動電
極4はメサ部2bの全面にわたって設けられ、カバー5
には基準圧力を導入するための差圧穴13が設けられて
いる。圧力センサBには、少量の高誘電率を有する磁性
を帯びた磁性液体14、例えばシリコンオイルに磁性体
微粒子を分散させた磁性液体14が可動電極4及び固定
電極7との間の空間sに挟み込まれている。また、この
磁性液体14はカバー5の上面に配置した永久磁石16
によって電極面のほぼ中央に保持されている。この磁性
液体14はフレーム1及びカバー5を接合したのち、差
圧穴13から磁性液体14を注入し、その後、永久磁石
16をカバー5上面に配置することで磁性液体14を電
極面のほぼ中央に移動させて保持している。
【0026】このように、磁性を帯びた磁性液体14を
封入し、この磁性液体14をセンサ外部から磁力を印加
することにより電極面のほぼ中央に維持させることがで
きる。こうすることにより、圧力センサBに振動が加わ
り磁性液体14が電極面の中央から電極外へ移動して検
出誤差を生じるのを防いだり、また、メサ部2bに凹部
3を設ける必要がなくなるなど圧力センサBの製造工程
を簡略化することもできる。なお、永久磁石16の代わ
りに電磁コイルを用いてもよい。
【0027】図5にさらに別な実施例である圧力センサ
Cの断面図を示す。カバー5には可動電極4と固定電極
7の間の空間sに臨ませるようにして差圧穴13が複数
個設けられ、空間s内にはシリコンオイルなどの高誘電
率を有する液体9が充填されている。この液体9は空間
s内に閉じ込められておらず、空間sと差圧穴13の間
の開口15を通して差圧穴13に出入りできるようにな
っている。図6に圧力センサCに圧力Pが加えられた状
態の断面図を示すが、メサ部2bの下側から圧力Pが加
えられると、メサ部2bが変位して固定電極7及び可動
電極4間のギャップが狭まると同時に、液体9はメサ部
2bに押されて開口15から差圧穴13内へと押し出さ
れる。圧力Pが除かれるとメサ部2bが弾性変形部2a
の復元力により元の位置へ戻されるとともに、差圧穴1
3内へ押し出されていた液体9は再び空間s内へと戻さ
れ、空間s内は液体9で充填された状態を維持される。
【0028】この圧力センサCのように差圧穴13を設
けなければ、充填された液体9の抵抗を受けてメサ部2
bが自由に変位できず、却って圧力センサCの感度が低
下する場合もあるが、固定基板3に差圧穴13を設ける
ことにより、液体9は開口15から差圧穴13へ移動す
るので、メサ部2bは加えられた圧力Pに応じて自由に
変位することができる。一方、差圧穴13には一定の基
準となる圧力が加えられているために、差圧穴13から
液体9が外部に飛び出すことはない。また、圧力Pが加
えられていない場合には、空間s内に液体9が充填され
ているので、空間s内には空気が入り込まず、可動電極
4や固定電極7の表面に結露するのを防ぐこともでき
る。
【0029】なお、第3の実施例においては基準圧力を
導入するための導入口と液体9を収容するための開口1
5とを兼ね備えた差圧穴13を設けたが、液体9を収容
するための開口15はフレーム1やフレーム1とカバー
5の接合面に設けてもよい。
【0030】図7にさらに別な実施例である圧力センサ
Dの断面図を示す。圧力センサDの空間s内には磁性液
体14が封入され、圧力センサDの下面には永久磁石1
6が配置されている。磁性液体14は永久磁石16によ
り保持されているので、圧力センサDの姿勢が変化して
傾いた場合でも、磁性液体14を両電極4,7間に位置
させることができ、このため検出誤差を生じず、また、
磁力により保持されているので磁性液体14は振動を受
けにくく、圧力センサDに振動が加わった場合でも安定
した動作を得ることができる。
【0031】なお、差圧穴13は加えられる圧力Pに応
じてその大きさと数を決めることにすればよい。また、
差圧穴13に圧力を加えることにより、空間s内の液体
9が外部に飛び出さないようにしてあるが、カバー5の
外側にガラス基板やシリコン基板を接合して差圧穴13
を塞ぐようにしてもよい。
【0032】また、本実施例にあっては圧力センサを用
いた実施例について説明したが、加速度センサについて
も応用することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の静電容量型センサにあっては、
固定電極と可動電極との間の空間に、空気より大きな誘
電率を有する誘電性液体が空間の一部を残すように封入
され、あるいは、検知部の変位により空間外に押し出さ
れた誘電体液体を収容し、再び空間内へ再充填を行うた
めの開口を固定基板に設けて空間内に誘電性液体を充填
しているので、検知部は誘電性液体の抵抗を受けること
なく、加えられた加速度や圧力に応じて自由に変位する
ことができる。したがって、誘電性液体によって電極間
の誘電率を向上させ、しかも、検知部の動きが妨げられ
ずに、静電容量型センサの感度を向上させることができ
る。
【0034】また、第1の静電容量型センサにあって
は、検知部の変位とともに電極間の誘電率の大きな領域
が拡大縮小されるため、さらに感度の向上を図ることが
できる。
【0035】また、第2の静電容量型センサにあって
は、電極間の空間が誘電性液体で充填されているので、
空間内に結露が生じず、静電容量型センサの安定性を向
上させることができる。
【0036】さらに、誘電性液体に磁性を有する液体を
用いて、センサ外部から磁力を印加して誘電性液体を保
持することにすれば、静電容量型センサの検出誤差を防
ぎ、安定した動作を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例である圧力センサを
示す平面図、(b)はその断面図である。
【図2】(a)は同上の圧力センサに圧力が印加された
状態を示す平面図、(b)はその断面図である。
【図3】同上の圧力センサが多数作成された半導体親基
板を示す分解断面図である。
【図4】本発明の別な実施例である圧力センサを示す断
面図である。
【図5】本発明のさらに別な実施例である圧力センサを
示す断面図である。
【図6】同上の圧力センサに圧力が印加された状態を示
す断面図である。
【図7】本発明のさらに別な実施例である圧力センサを
示す断面図である。
【図8】従来例である2重ダイヤフラム構造を示す一部
破断した概略構造図である。
【符号の説明】
2 ダイヤフラム部 2a 弾性変形部 2b メサ部 4 可動電極 6 窪み 7 固定電極 9 高誘電率を有する液体 13 差圧穴 14 高誘電率を有する磁性液体 15 開口 s 空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検知部を弾性的に支持させた支持基板と
    前記支持基板のいずれか一方の面に接合した固定基板と
    により囲まれた空間を形成し、前記検知部に設けた可動
    電極と対向して前記空間に面した前記固定基板に固定電
    極を設けた静電容量型センサにおいて、 前記空間内に、前記空間の一部を残して誘電性液体を封
    入したことを特徴とする静電容量型センサ。
  2. 【請求項2】 検知部を弾性的に支持させた支持基板と
    前記支持基板のいずれか一方の面に接合した固定基板と
    により囲まれた空間を形成し、前記検知部に設けた可動
    電極と対向して前記空間に面した前記固定基板に固定電
    極を設けた静電容量型センサにおいて、 前記空間内に誘電性液体を充填し、前記検知部の変位に
    より前記空間内から前記空間外に押し出された前記誘電
    性液体を収容し、前記誘電性液体を前記空間外から前記
    空間内に再充填を行うための開口を前記固定基板若しく
    は前記支持基板若しくは前記固定基板と前記支持基板と
    の接合面に設けたことを特徴とする静電容量型センサ。
  3. 【請求項3】 前記誘電性液体は磁性を帯びた流体であ
    って、前記誘電性液体に磁力を印加することにより前記
    誘電性液体を前記空間内に保持したことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の静電容量型センサ。
JP5215089A 1993-08-05 1993-08-05 静電容量型センサ Pending JPH0749244A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5215089A JPH0749244A (ja) 1993-08-05 1993-08-05 静電容量型センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5215089A JPH0749244A (ja) 1993-08-05 1993-08-05 静電容量型センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0749244A true JPH0749244A (ja) 1995-02-21

Family

ID=16666574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5215089A Pending JPH0749244A (ja) 1993-08-05 1993-08-05 静電容量型センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0749244A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007054828A1 (de) * 2007-08-08 2009-03-12 Hahn-Schickard-Gesellschaft für angewandte Forschung e.V. Sensorelement und ein Verfahren zur Herstellung eines kapazitiven Sensors
JP2015529989A (ja) * 2012-06-19 2015-10-08 ベーア−ヘラー サーモコントロール ゲーエムベーハー 対象物の移動を検出する静電容量センサ
KR102432973B1 (ko) * 2021-12-07 2022-08-16 재단법인 서울특별시 서울기술연구원 압력 센서 및 이를 포함하는 토압 계측 시스템

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007054828A1 (de) * 2007-08-08 2009-03-12 Hahn-Schickard-Gesellschaft für angewandte Forschung e.V. Sensorelement und ein Verfahren zur Herstellung eines kapazitiven Sensors
JP2015529989A (ja) * 2012-06-19 2015-10-08 ベーア−ヘラー サーモコントロール ゲーエムベーハー 対象物の移動を検出する静電容量センサ
KR102432973B1 (ko) * 2021-12-07 2022-08-16 재단법인 서울특별시 서울기술연구원 압력 센서 및 이를 포함하는 토압 계측 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7305890B2 (en) Micro-electromechanical sensor
US4882933A (en) Accelerometer with integral bidirectional shock protection and controllable viscous damping
EP0386464B1 (en) Closed-loop capacitive accelerometer with spring constraint
US6805008B2 (en) Accelerometer with folded beams
EP0710357B1 (en) Dielectrically isolated resonant microsensor
CN110058051B (zh) 具有减少漂移功能的z轴微机电检测结构
KR0137931B1 (ko) 평면운동을 위한 힌지된 격막을 가진 용량성 반도체 감지기
US8593155B2 (en) MEMS in-plane resonators
JPH06331651A (ja) 微細機構を有する加速度計およびその製造方法
FI81915B (fi) Kapacitiv accelerationsgivare och foerfarande foer framstaellning daerav.
US20040025589A1 (en) Micromechanical component
US4812199A (en) Rectilinearly deflectable element fabricated from a single wafer
JPH0832090A (ja) 慣性力センサおよびその製造方法
US11118991B2 (en) MEMS device using a released device layer as membrane
Tadigadapa et al. Reliability of micro-electro-mechanical systems (MEMS)
JPH0727646A (ja) 容量式差圧センサ
JPH0749244A (ja) 静電容量型センサ
JPH06300650A (ja) 静電容量式圧力センサ
Park et al. A servo-controlled capacitive pressure sensor using a capped-cylinder structure microfabricated by a three-mask process
JP7216921B2 (ja) 振動式圧力センサ
JPH05333052A (ja) 静電容量型加速度センサ
EP3951342A1 (en) Force sensor package and fabrication method
JP7327695B2 (ja) 振動式圧力センサ
CN101199047A (zh) 微机械运动传感器的制造方法以及微机械运动传感器
Rudolf et al. Silicon micromachining for sensor applications

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees