JPH0749223Y2 - 廃油及び排気ガス燃焼器 - Google Patents
廃油及び排気ガス燃焼器Info
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- JPH0749223Y2 JPH0749223Y2 JP4451093U JP4451093U JPH0749223Y2 JP H0749223 Y2 JPH0749223 Y2 JP H0749223Y2 JP 4451093 U JP4451093 U JP 4451093U JP 4451093 U JP4451093 U JP 4451093U JP H0749223 Y2 JPH0749223 Y2 JP H0749223Y2
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- combustion cylinder
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、産業廃棄物である廃油
または排気可燃ガスの無公害焼却方式に関し、これを完
全燃焼させ可及的に有害ガスの発生を少なくし、無煙、
無臭、無公害に処理する燃焼器にかかり、また、その際
に発生する熱エネルギーを利用する暖房用廃油ストーブ
または温水器の技術に関する。
または排気可燃ガスの無公害焼却方式に関し、これを完
全燃焼させ可及的に有害ガスの発生を少なくし、無煙、
無臭、無公害に処理する燃焼器にかかり、また、その際
に発生する熱エネルギーを利用する暖房用廃油ストーブ
または温水器の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関を搭載する車両または整備工場
から排出する使用済み潤滑油類、寿命の尽きたタイヤ類
等のゴム製品の廃棄物、機械工場から生ずる切削油その
他、石油化学製品の廃棄物などは、多量に、また、定期
的に発生するが、その処理には環境衛生、公害防止の見
地から、細心の配慮が必要である。本出願人は、上述の
事情に鑑み、前記廃油を加熱皿に滴下してガス化し、そ
こに空気を吹き込んで高温燃焼させることにより、公害
発生皆無の状態で廃棄物の焼却処理を可能とする縦型の
加熱式廃油焼却器を開発して、所望の成果を得ることが
できた(平成2年実用新案出願公告第5223号公報参
照)。
から排出する使用済み潤滑油類、寿命の尽きたタイヤ類
等のゴム製品の廃棄物、機械工場から生ずる切削油その
他、石油化学製品の廃棄物などは、多量に、また、定期
的に発生するが、その処理には環境衛生、公害防止の見
地から、細心の配慮が必要である。本出願人は、上述の
事情に鑑み、前記廃油を加熱皿に滴下してガス化し、そ
こに空気を吹き込んで高温燃焼させることにより、公害
発生皆無の状態で廃棄物の焼却処理を可能とする縦型の
加熱式廃油焼却器を開発して、所望の成果を得ることが
できた(平成2年実用新案出願公告第5223号公報参
照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述装置は、公害防
止、経済的な廃棄物処理、燃焼屑が出ない、整備が簡
単、発生熱の利用が容易などの点で、ユーザから好意的
に受け入れられてきたが、この加熱皿式廃油焼却器に対
して、さらに、 (1)廃棄物の多量化に伴ない、処理容量が大きな装置
が必要、 (2)廃油のような液体廃棄物のみを対象とせず、一台
の設備で、各種の廃棄物の無公害処理を行いたい。 (3)耐用寿命がもっと長い装置を開発すること、 (4)製造が簡単で、操作が経済的、かつ安価な装置を
提供する、 といったニーズが寄せられている。
止、経済的な廃棄物処理、燃焼屑が出ない、整備が簡
単、発生熱の利用が容易などの点で、ユーザから好意的
に受け入れられてきたが、この加熱皿式廃油焼却器に対
して、さらに、 (1)廃棄物の多量化に伴ない、処理容量が大きな装置
が必要、 (2)廃油のような液体廃棄物のみを対象とせず、一台
の設備で、各種の廃棄物の無公害処理を行いたい。 (3)耐用寿命がもっと長い装置を開発すること、 (4)製造が簡単で、操作が経済的、かつ安価な装置を
提供する、 といったニーズが寄せられている。
【0004】そこで本考案は、上記要望に応えて、 (3)液状石油化学製品廃棄物の処理、 (4)固体の化学製品廃棄物の焼却ガス、一般の焼却炉
(または蒸焼き焼却炉)から排出される黒煙ガスの二次
燃焼装置としても利用することができ、 (5)炉内の燃焼流をスパイラルにして空気と燃焼ガス
との混合を良好にし、構造上、大容量処理を可能とす
る。 (6)排気量調節手段を設け、処理量及び燃焼状態に応
じて排気力を調整し、常時、公害発生のない最良の燃焼
状態を維持するようにした、 廃油及び排気ガス燃焼器を提供することを目的とするも
のである。
(または蒸焼き焼却炉)から排出される黒煙ガスの二次
燃焼装置としても利用することができ、 (5)炉内の燃焼流をスパイラルにして空気と燃焼ガス
との混合を良好にし、構造上、大容量処理を可能とす
る。 (6)排気量調節手段を設け、処理量及び燃焼状態に応
じて排気力を調整し、常時、公害発生のない最良の燃焼
状態を維持するようにした、 廃油及び排気ガス燃焼器を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本件考案は、上述目的を
達成するため、横型の燃焼筒炉内において、半円扇形の
加熱プレートに廃油を噴射して効果的にガス化させると
共に前記ガスをスパイラル空気流に乗せて完全燃焼さ
せ、あるいは、ゴムなどの燃焼炎を吸気して燃焼筒炉内
のスパイラル空気流に乗せて二次燃焼させると共に、そ
の燃焼状態を良好に保持するよう排煙ガス吸気量を調節
する手段を設けることにより、排煙口までに廃棄物を完
全燃焼させるなど、下記のとおりの構成要件を備える。
達成するため、横型の燃焼筒炉内において、半円扇形の
加熱プレートに廃油を噴射して効果的にガス化させると
共に前記ガスをスパイラル空気流に乗せて完全燃焼さ
せ、あるいは、ゴムなどの燃焼炎を吸気して燃焼筒炉内
のスパイラル空気流に乗せて二次燃焼させると共に、そ
の燃焼状態を良好に保持するよう排煙ガス吸気量を調節
する手段を設けることにより、排煙口までに廃棄物を完
全燃焼させるなど、下記のとおりの構成要件を備える。
【0006】(1) 前後を鏡板で塞いだ横型の燃焼筒
炉の略、中心軸付近に沿って、周面に複数個の空気噴射
孔を穿設した空気噴射管を延設し、前記噴射空気により
燃焼筒内空間に煙突方向に向かうスパイラル空気流を形
成すると共に、前記空気流の上手側の鏡板内側には、燃
焼筒炉底部側に設けた排気可燃ガス吸引口の上方に半円
扇形の加熱プレートを付設したオイルバーナ及び点火栓
を設けると共に、前記オイルバーナには切替えバルブを
介して灯油・重油送油管または廃油送油管を連通するよ
うにし、下手側上部の燃焼筒炉周壁には吸引圧調節排気
管を立設して、排気調節ダクト及び煙突に連通したこと
を特徴とする廃油及び排気ガス燃焼器。
炉の略、中心軸付近に沿って、周面に複数個の空気噴射
孔を穿設した空気噴射管を延設し、前記噴射空気により
燃焼筒内空間に煙突方向に向かうスパイラル空気流を形
成すると共に、前記空気流の上手側の鏡板内側には、燃
焼筒炉底部側に設けた排気可燃ガス吸引口の上方に半円
扇形の加熱プレートを付設したオイルバーナ及び点火栓
を設けると共に、前記オイルバーナには切替えバルブを
介して灯油・重油送油管または廃油送油管を連通するよ
うにし、下手側上部の燃焼筒炉周壁には吸引圧調節排気
管を立設して、排気調節ダクト及び煙突に連通したこと
を特徴とする廃油及び排気ガス燃焼器。
【0007】
【実施例】以下に、本考案の一実施例を図面に沿って説
明するが、本考案燃焼器を組み立てる各部材の具体的構
成は、本出願当時の当業界における公知技術の範囲内
で、適宜、部分的変形が可能であることに鑑みれば、格
別の理由を示すことなく、本実施例の具体的構成のみに
基づいて、本考案の構成要件を限定して解釈することは
許されない。
明するが、本考案燃焼器を組み立てる各部材の具体的構
成は、本出願当時の当業界における公知技術の範囲内
で、適宜、部分的変形が可能であることに鑑みれば、格
別の理由を示すことなく、本実施例の具体的構成のみに
基づいて、本考案の構成要件を限定して解釈することは
許されない。
【0008】図1は、本考案の好ましい一実施例の側断
面であって、排気ガス焼却のための二次燃焼処理を行っ
ているところ、図2は、そのうちのオイルバーナに付設
した加熱プレート部分の平面図、図3は、廃油ストーブ
として使用したときの側断面を示すもので、図中、
面であって、排気ガス焼却のための二次燃焼処理を行っ
ているところ、図2は、そのうちのオイルバーナに付設
した加熱プレート部分の平面図、図3は、廃油ストーブ
として使用したときの側断面を示すもので、図中、
【0009】1は、前後を鏡板で塞いだ横型燃焼筒炉、
2は、その略、中心軸付近に沿って延設した、周面に複
数個の空気噴射孔12を穿設してある空気噴射管、3は、
前記噴射管2の一端に連通するブロワからの送気管、4
は、前記管3から分岐し、オイルバーナ5に空気を送る
供給管、6は、灯油または重油送油管、7は、オイルバ
ーナに灯油、重油または廃油を送油するための切替え用
電磁バルブ、8は、廃油送油管、9は、点火栓、10は、
オイルバーナ5及び点火栓9の下側を取り巻いて設けた
半円で先拡がり扇形の加熱プレートで、前記バーナから
加熱プレート10までの部材は、まとめて燃焼筒炉の一方
の鏡板に取付け・取り外し可能に設置してある。これは
オイルバーナ5及び点火栓9の清掃、整備の際に利用す
るためである。
2は、その略、中心軸付近に沿って延設した、周面に複
数個の空気噴射孔12を穿設してある空気噴射管、3は、
前記噴射管2の一端に連通するブロワからの送気管、4
は、前記管3から分岐し、オイルバーナ5に空気を送る
供給管、6は、灯油または重油送油管、7は、オイルバ
ーナに灯油、重油または廃油を送油するための切替え用
電磁バルブ、8は、廃油送油管、9は、点火栓、10は、
オイルバーナ5及び点火栓9の下側を取り巻いて設けた
半円で先拡がり扇形の加熱プレートで、前記バーナから
加熱プレート10までの部材は、まとめて燃焼筒炉の一方
の鏡板に取付け・取り外し可能に設置してある。これは
オイルバーナ5及び点火栓9の清掃、整備の際に利用す
るためである。
【0010】11は、燃焼筒炉内の燃焼室で、前記室内で
は空気噴射管2の周面に穿設してある複数個の空気噴射
孔12からの噴射空気流により、長手軸後方向に向けてス
パイラルなガス流が生じている。13は、燃焼筒炉の一方
の鏡板下部に設けた焼却灰取出し口、14は、その開閉
蓋、15は、バーナ設置位置に対し反対側の燃焼筒炉端の
上側に取付け、取外し可能に設けた焼却ガス吸引調節排
気管で、前記排気管15の長さhを変更することにより焼
却ガス吸引量を加減するようにし、燃焼筒炉内空間の燃
焼状態の安定性を維持する。16は、前記ガス吸引調節排
気管15に対応して設け、前記排気管との間に外気からの
吸引隙間を設けて煙突19に連結するようにした吸気調節
ダクトで、逆火を防止する。
は空気噴射管2の周面に穿設してある複数個の空気噴射
孔12からの噴射空気流により、長手軸後方向に向けてス
パイラルなガス流が生じている。13は、燃焼筒炉の一方
の鏡板下部に設けた焼却灰取出し口、14は、その開閉
蓋、15は、バーナ設置位置に対し反対側の燃焼筒炉端の
上側に取付け、取外し可能に設けた焼却ガス吸引調節排
気管で、前記排気管15の長さhを変更することにより焼
却ガス吸引量を加減するようにし、燃焼筒炉内空間の燃
焼状態の安定性を維持する。16は、前記ガス吸引調節排
気管15に対応して設け、前記排気管との間に外気からの
吸引隙間を設けて煙突19に連結するようにした吸気調節
ダクトで、逆火を防止する。
【0011】17は、扇形の加熱プレート10の下側の、燃
焼筒炉壁に穿設した排気可燃ガス流入口、18は、燃焼筒
炉底部、19は、吸気調節ダクト16に連結した煙突、20
は、燃焼筒炉の脚、21は、空気噴射管及びバーナーに空
気を送るブロワー、22は、燃料ポンプ及びスイッチボッ
クス、23は、熱遮蔽板であって、ブロワー、燃料ポンプ
及びスイッチボックスなどを燃焼筒炉壁からの輻射熱に
対し保護している。24は、ガス流入口17の密閉板であ
る。
焼筒炉壁に穿設した排気可燃ガス流入口、18は、燃焼筒
炉底部、19は、吸気調節ダクト16に連結した煙突、20
は、燃焼筒炉の脚、21は、空気噴射管及びバーナーに空
気を送るブロワー、22は、燃料ポンプ及びスイッチボッ
クス、23は、熱遮蔽板であって、ブロワー、燃料ポンプ
及びスイッチボックスなどを燃焼筒炉壁からの輻射熱に
対し保護している。24は、ガス流入口17の密閉板であ
る。
【0012】上記構造の廃油及び排気ガス燃焼器の使用
方法、作用の一例を、以下に説明するが、必ずしも、そ
れに制約されることはない。 (1)上記燃焼器の点火 初期着火は、ポンプを起動し灯油送油管6、切替え用電
磁バルブ7を介して灯油タンクからオイルバーナ5に給
油すると共に、空気供給管4から圧縮空気を同じく供給
して噴霧状オイルとし、点火栓9に高圧電気を印加放電
することにより、前記霧状オイルに着火をする。以上、
灯油の代わりに、重油を使用する場合も同様である。
方法、作用の一例を、以下に説明するが、必ずしも、そ
れに制約されることはない。 (1)上記燃焼器の点火 初期着火は、ポンプを起動し灯油送油管6、切替え用電
磁バルブ7を介して灯油タンクからオイルバーナ5に給
油すると共に、空気供給管4から圧縮空気を同じく供給
して噴霧状オイルとし、点火栓9に高圧電気を印加放電
することにより、前記霧状オイルに着火をする。以上、
灯油の代わりに、重油を使用する場合も同様である。
【0013】(2)廃油の処理 ほぼ、一分程度、灯油を燃焼させることにより加熱プレ
ート10が十分に加熱されると、タイマー・コントロール
によって灯油ポンプが閉じ切替え用電磁バルブ7の回路
が切替わる直前に可変容量廃油ポンプを起動し、廃油送
油管8を介してオイルバーナー5に廃油を供給する。オ
イルバーナ5における廃油は、噴霧状となって末拡がり
の扇状加熱プレート10及び燃焼筒底部18に流れ加熱され
ガス化して燃焼すると共に、燃焼筒中心軸部に設けた噴
射管2の複数個の空気噴射孔12から噴射される新鮮な空
気流に触れて燃焼筒内空間を旋回・循環する間に完全燃
焼・酸化して、CO2 となり、吸引調節排気管15から排
出される。その際、前記吸引調節排気管15の軸方向長さ
hを適宜、調節することにより燃焼筒炉内からのガス吸
引強さを調整して、燃焼筒内空間に生ずる渦巻状のガス
の流れ状態を定常に維持し燃焼火力を調整して、廃油ガ
スの完全燃焼を助長する。
ート10が十分に加熱されると、タイマー・コントロール
によって灯油ポンプが閉じ切替え用電磁バルブ7の回路
が切替わる直前に可変容量廃油ポンプを起動し、廃油送
油管8を介してオイルバーナー5に廃油を供給する。オ
イルバーナ5における廃油は、噴霧状となって末拡がり
の扇状加熱プレート10及び燃焼筒底部18に流れ加熱され
ガス化して燃焼すると共に、燃焼筒中心軸部に設けた噴
射管2の複数個の空気噴射孔12から噴射される新鮮な空
気流に触れて燃焼筒内空間を旋回・循環する間に完全燃
焼・酸化して、CO2 となり、吸引調節排気管15から排
出される。その際、前記吸引調節排気管15の軸方向長さ
hを適宜、調節することにより燃焼筒炉内からのガス吸
引強さを調整して、燃焼筒内空間に生ずる渦巻状のガス
の流れ状態を定常に維持し燃焼火力を調整して、廃油ガ
スの完全燃焼を助長する。
【0014】廃油は、バーナ5を介して末拡がりの扇状
加熱プレート10面及び燃焼筒炉底部18に均等に噴射され
広い面積で加熱・ガス化するので、大容量の廃油処理を
可能にする。扇状の加熱プレート10は、燃焼筒炉底部18
に穿設した排気可燃ガス流入口17の上部をカバーするよ
うにして設けてあるので、炉内に送給した廃油が、前記
流入口17側に流出することはない。なお、その場合は、
排気可燃ガス流入口17を密閉板24を用いて閉鎖して置
く。
加熱プレート10面及び燃焼筒炉底部18に均等に噴射され
広い面積で加熱・ガス化するので、大容量の廃油処理を
可能にする。扇状の加熱プレート10は、燃焼筒炉底部18
に穿設した排気可燃ガス流入口17の上部をカバーするよ
うにして設けてあるので、炉内に送給した廃油が、前記
流入口17側に流出することはない。なお、その場合は、
排気可燃ガス流入口17を密閉板24を用いて閉鎖して置
く。
【0015】本実施例によれば、 (a)廃油の処理のみの単独燃焼であっても、多量の廃
油を無煙、無臭、無公害の環境を維持しながら完全燃焼
させることができ、焼却処理後の炭化、固着がなく、燃
焼筒炉底18に白色化した焼却灰が残るだけであるので、
焼却灰取出し口13を開いて、簡単に排出することがで
き、清掃が容易である。 (b)初期着火を加熱プレート方式にしているので、少
量の灯油、重油の使用で立ち上げることができ、経済
的。
油を無煙、無臭、無公害の環境を維持しながら完全燃焼
させることができ、焼却処理後の炭化、固着がなく、燃
焼筒炉底18に白色化した焼却灰が残るだけであるので、
焼却灰取出し口13を開いて、簡単に排出することがで
き、清掃が容易である。 (b)初期着火を加熱プレート方式にしているので、少
量の灯油、重油の使用で立ち上げることができ、経済
的。
【0016】(c)空気噴射管2の多数の空気孔から圧
力空気を吹き出すようにして燃焼筒内周辺に後方向に向
かう渦巻状の空気流を形成させ、それに不完全燃焼ガス
を乗せて混合・燃焼させることにより排気管15(煙突)
まで届く間に完全燃焼させる。つまり、装置の規模に比
べて燃焼経路が著しく長い。 (d)吸引調節排気管のが適切でないとガスの吸引力が
過剰または過少となり、燃焼筒炉内の渦巻燃焼気流の安
定性が乱され、火力が最高にならないので、排気ガス吸
引量の調整を調節排気管の長さhを変更することにより
行う手段を備えている。
力空気を吹き出すようにして燃焼筒内周辺に後方向に向
かう渦巻状の空気流を形成させ、それに不完全燃焼ガス
を乗せて混合・燃焼させることにより排気管15(煙突)
まで届く間に完全燃焼させる。つまり、装置の規模に比
べて燃焼経路が著しく長い。 (d)吸引調節排気管のが適切でないとガスの吸引力が
過剰または過少となり、燃焼筒炉内の渦巻燃焼気流の安
定性が乱され、火力が最高にならないので、排気ガス吸
引量の調整を調節排気管の長さhを変更することにより
行う手段を備えている。
【0017】(3)排気可燃ガスの二次燃焼処理 (a)初期着火は、前(2)項と同様であるが、灯油、
重油もしくは廃油の消費量は、種火を保持する程度で良
い。 (b)燃焼筒炉底の排気可燃ガス流入口17を開放すると
共に、図示していない蒸焼き焼却炉内で加熱処理した、
ゴム、ビニール、プラスチック、エンビ管類、生ごみ、
紙屑、木材片、その他の固形物からの可燃ガス(黒煙を
含む)を排気可燃ガス流入口17から受け入れる。
重油もしくは廃油の消費量は、種火を保持する程度で良
い。 (b)燃焼筒炉底の排気可燃ガス流入口17を開放すると
共に、図示していない蒸焼き焼却炉内で加熱処理した、
ゴム、ビニール、プラスチック、エンビ管類、生ごみ、
紙屑、木材片、その他の固形物からの可燃ガス(黒煙を
含む)を排気可燃ガス流入口17から受け入れる。
【0018】(c)燃焼筒炉内に吸入した前記排気可燃
ガスは、バーナによる点火、加熱プレートによる加熱・
燃焼、及び空気噴射管周壁の多数の空気孔から噴射する
空気流による燃焼筒内周辺後方向に向かう渦巻状の空気
流に乗せて二次燃焼させ、排気管(煙突)にまで届く間
に無煙、無臭、無公害になるまで完全燃焼させる。 (d)排気可燃ガスの二次燃焼による発熱も、加熱プレ
ートの加熱温度、バーナ種火の維持に有用であるので、
灯油、重油または廃油の消費量は、少量でよい。 (e)燃焼筒炉底18の排気可燃ガス流入口17の開放に伴
ない、燃焼筒炉内のガス燃焼状態が変化するので、これ
に対応し調節排気管の長さhを変更して、燃焼気流の安
定性を保持することを要する。
ガスは、バーナによる点火、加熱プレートによる加熱・
燃焼、及び空気噴射管周壁の多数の空気孔から噴射する
空気流による燃焼筒内周辺後方向に向かう渦巻状の空気
流に乗せて二次燃焼させ、排気管(煙突)にまで届く間
に無煙、無臭、無公害になるまで完全燃焼させる。 (d)排気可燃ガスの二次燃焼による発熱も、加熱プレ
ートの加熱温度、バーナ種火の維持に有用であるので、
灯油、重油または廃油の消費量は、少量でよい。 (e)燃焼筒炉底18の排気可燃ガス流入口17の開放に伴
ない、燃焼筒炉内のガス燃焼状態が変化するので、これ
に対応し調節排気管の長さhを変更して、燃焼気流の安
定性を保持することを要する。
【0019】(4)排気可燃ガスの二次燃焼処理及び廃
油処理 (a)必要に応じ、廃油処理及び、排気可燃ガスの二次
燃焼処理を同時に行うこともできる。 (b)この時には、バーナにも適量の廃油を供給れば可
である。
油処理 (a)必要に応じ、廃油処理及び、排気可燃ガスの二次
燃焼処理を同時に行うこともできる。 (b)この時には、バーナにも適量の廃油を供給れば可
である。
【0020】(5)廃油ストーブ・熱再利用 ストーブとして利用する場合は、初期着火の操作は、前
(2)項と同様である。廃油の処理よりも暖房に目的が
ある場合には、廃油の供給量を目的温度に合わせて調整
すれば良い。利用できる熱量は燃焼筒炉壁から輻射、対
流により放出されるから、炉壁に近く設けたブロワーま
たは燃料ポンプ及びスイッチボックス等を輻射熱から保
護するための熱遮蔽板を、炉壁に対応して設けるとよ
い。また、燃焼筒炉壁に隣接して温水タンクを付設すれ
ば、廃油などの処理によって生ずる熱量が伝導してタン
クの水を温めるので、これを利用して蒸気の発生、浴場
の温水源、作業場・事務所の暖房、ハウス栽培の暖房な
どに施すことができる。
(2)項と同様である。廃油の処理よりも暖房に目的が
ある場合には、廃油の供給量を目的温度に合わせて調整
すれば良い。利用できる熱量は燃焼筒炉壁から輻射、対
流により放出されるから、炉壁に近く設けたブロワーま
たは燃料ポンプ及びスイッチボックス等を輻射熱から保
護するための熱遮蔽板を、炉壁に対応して設けるとよ
い。また、燃焼筒炉壁に隣接して温水タンクを付設すれ
ば、廃油などの処理によって生ずる熱量が伝導してタン
クの水を温めるので、これを利用して蒸気の発生、浴場
の温水源、作業場・事務所の暖房、ハウス栽培の暖房な
どに施すことができる。
【0021】
【考案の効果】以上、説明したように本考案の廃油及び
排気ガス燃焼器は、 (1)末広がり扇型加熱プレート方式によるガス化燃焼
方法を採用し、後述の安定燃焼方式を施すことと相俟っ
て、排気可燃ガスの無煙、無臭、無公害処理量を大幅に
増大すことができる。また、処理のための燃焼器の初期
着火、立上りに要する灯油、重油の消費量が極めて少な
い。さらに、処理中の種火の維持のために要する灯油、
重油の消費量も極めて少なくて済み、経済的である。 (2)空気噴射管の多数の空気孔から圧力空気を噴射し
て、燃焼炉内壁周側後方向に向かう渦巻状スパイラルの
空気流を形成し、その経路中に被処理排気可燃ガスを混
合・燃焼させ、それが吸引排気管(煙突)に届くまでに
は無煙、無臭、無公害になるまで完全燃焼させる。
排気ガス燃焼器は、 (1)末広がり扇型加熱プレート方式によるガス化燃焼
方法を採用し、後述の安定燃焼方式を施すことと相俟っ
て、排気可燃ガスの無煙、無臭、無公害処理量を大幅に
増大すことができる。また、処理のための燃焼器の初期
着火、立上りに要する灯油、重油の消費量が極めて少な
い。さらに、処理中の種火の維持のために要する灯油、
重油の消費量も極めて少なくて済み、経済的である。 (2)空気噴射管の多数の空気孔から圧力空気を噴射し
て、燃焼炉内壁周側後方向に向かう渦巻状スパイラルの
空気流を形成し、その経路中に被処理排気可燃ガスを混
合・燃焼させ、それが吸引排気管(煙突)に届くまでに
は無煙、無臭、無公害になるまで完全燃焼させる。
【0022】(3)調節排気管を差換え可能とし、排気
管の長さを調節することにより炉内ガス吸引力を調整し
て、燃焼炉内側に生じる前記渦巻状の安定燃焼条件を常
時、維持するようにして、大容量の廃油、排気可燃ガス
の無公害処理を可能とする。 (4)上記構造の横型燃焼炉であるので、耐用寿命が長
く、大容量の廃油、排気可燃ガスの無公害処理燃焼器の
製造・整備が極めて容易である。
管の長さを調節することにより炉内ガス吸引力を調整し
て、燃焼炉内側に生じる前記渦巻状の安定燃焼条件を常
時、維持するようにして、大容量の廃油、排気可燃ガス
の無公害処理を可能とする。 (4)上記構造の横型燃焼炉であるので、耐用寿命が長
く、大容量の廃油、排気可燃ガスの無公害処理燃焼器の
製造・整備が極めて容易である。
【図1】本考案廃油及び排気ガス燃焼器の一実施例の側
断面図を示す。
断面図を示す。
【図2】本考案廃油及び排気ガス燃焼器の加熱プレート
部分の平面図である。
部分の平面図である。
【図3】本考案廃油及び排気ガス燃焼器を、廃油ストー
ブとして使用した場合の側断面である。
ブとして使用した場合の側断面である。
1 燃焼筒炉 2 空気噴射管 3 送気管 4 空気供給管 5 オイルバーナー 6 灯油、重油送油管 7 切替え電磁バルブ 8 廃油送油管 9 点火栓 10 加熱プレート 11 燃焼室 12 空気噴射孔 13 焼却灰取出し口 14 蓋 15 吸引調節排気管 16 排気調節ダクト 17 排気可燃ガス流入口 18 燃焼筒炉底部 19 煙突 20 脚 21 ブロワー 22 燃料ポンプ及びスイッチボックス 23 熱遮蔽板 24 ガス流入口密閉板。
Claims (1)
- 【請求項1】 前後を鏡板で塞いだ横型の燃焼筒炉の
略、中心軸付近に沿って、周面に複数個の空気噴射孔を
穿設した空気噴射管を延設し、前記噴射空気により燃焼
筒内側空間に煙突方向に向かうスパイラル空気流を形成
すると共に、前記空気流の上手側の鏡板内側には、燃焼
筒炉底部側に設けた排気可燃ガス吸引口の上方に半円扇
形の加熱プレートを付設したオイルバーナ及び点火栓を
設けると共に、前記オイルバーナには切替えバルブを介
して灯油・重油送油管または廃油送油管を連通するよう
にし、下手側上部の燃焼筒炉周壁には吸引圧調節排気管
を立設して、排気調節ダクト及び煙突に連通したことを
特徴とする廃油及び排気ガス燃焼器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4451093U JPH0749223Y2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 廃油及び排気ガス燃焼器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4451093U JPH0749223Y2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 廃油及び排気ガス燃焼器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0712729U JPH0712729U (ja) | 1995-03-03 |
JPH0749223Y2 true JPH0749223Y2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=12693556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4451093U Expired - Lifetime JPH0749223Y2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 廃油及び排気ガス燃焼器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0749223Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4522875B2 (ja) * | 2005-01-28 | 2010-08-11 | 株式会社藤田製作所 | 廃油燃焼装置及びこの廃油燃焼装置を用いた乾燥装置 |
JP6189220B2 (ja) * | 2014-01-07 | 2017-08-30 | 東邦瓦斯株式会社 | 回転釜 |
CN111561704A (zh) * | 2020-06-18 | 2020-08-21 | 山东东华水泥有限公司 | 一种有毒有害气体处置装置 |
-
1993
- 1993-07-23 JP JP4451093U patent/JPH0749223Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0712729U (ja) | 1995-03-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |