JPH0749127Y2 - 減速機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は減速機、特に複写機駆動用電動機に設けた減速
機に関するものである。

〔従来技術〕 第３図、第４図は従来の減速機を示し、1,2は夫々地
板、3,3は夫々この地板1,2に設けた軸受、４は上記地板
1,2を互いに離間して対向するよう連結する複数の連結
部材、５は上記軸受3,3によって回転自在に支承された
減速軸、６は電動機出力軸、７は上記減速軸５と出力軸
６間を連結する減速歯車である。

このような従来の減速機においては地板1,2の一方の外
周を折り曲げ、又は絞り加工によって筒状体とし減速歯
車７部分のカバーを兼用せしめている。

〔考案が解決しようとする課題〕

然しながら上記のような従来の減速機においては地板の
加工コストが高くなるばかりでなく加工による狂いによ
り減速軸平行度及び減速歯車と出力軸間の噛合心間精度
が悪くなり、振動され易く、又反響音も大きくなり、更
に筒状に加工された地板内に部品を組み付けることが困
難になる等の欠点がある。

本考案は上記の欠点を除くようにしたものである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案の減速機は減速軸及び減速歯車と、これらを回動
自在に支持するため互いに離間して配置した２枚の地板
と、この２枚の地板を互いに連結するための複数の連結
部材と、上記減速軸及び減速歯車を囲うため上記２枚の
地板間に介挿した筒状カバーとより成り、この筒状カバ
ーは上記連結部材の外形に合致するくぼみを有し、この
くぼみが上記連結部材の外形に接することによって上記
筒状カバーが上記連結部材に保持されることを特徴とす
る。

〔作用〕

本考案の減速機においてはカバーが地板の連結部材によ
って保持固定されるようになる。

〔実施例〕

以下図面によって本考案の実施例を説明する。

なお、第３図，第４図と同一部分には同一符号を付し、
その説明は省略する。

本考案の減速機は第１図，第２図に示すように減速軸５
及び減速歯車７と、これらを回動自在に支持するため互
いに離間して配置した２枚の地板1,2と、この２枚の地
板1,2を互いに連結するための複数の連結部材４と、こ
の複数の連結部材４によって囲まれる空間内に、上記連
結部材４の内側に位置するよう配置した筒状のプラスチ
ックカバー９と、上記各連結部材４に対応した部分で上
記プラスチックカバー９の外周に形成したくぼみ８とに
より構成し、上記くぼみ８が上記連結部材４に係合し、
これによってプラスチックカバー９が保持されるように
する。

本考案の他の実施例においては、上記プラスチックカバ
ー９をこれによって上記複数の連結部材４を囲むように
設け、上記各連結部材４に対応する上記くぼみ８をラス
チックカバー９の内周に形成せしめる。

〔考案の効果〕

本考案の減速機は上記のような構成であるから取付部品
を用いることなくカバー９の弾性を利用してこれを地板
1,2間に取り付けることが出来、地板をカバーとして加
工しないので減速軸平行度及び減速歯車と出力軸間の噛
合心間精度が良くなり、振動され難い。カバー内壁形状
を工夫すれば反響音も押さえることが出来る等種々の利
益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図，第２図は夫々本考案の減速機の正面図及び断面
図、第３図，第４図は夫々従来の減速機の正面図及び断
面図である。 1,2……地板、３……軸受、４……連結部材、５……減
速軸、６……電動機出力軸、７……減速歯車、８……く
ぼみ、９……プラスチックカバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】減速軸及び減速歯車と、これらを回動自在
   に支持するため互いに離間して配置した２枚の地板と、
   この２枚の地板を互いに連結するための複数の連結部材
   と、上記減速軸及び減速歯車を囲うため上記２枚の地板
   間に介挿した筒状カバーとより成り、この筒状カバーは
   上記連結部材の外形に合致するくぼみを有し、このくぼ
   みが上記連結部材の外形に接することによって上記筒状
   カバーが上記連結部材に保持されることを特徴とする減
   速機。