JPH0748880Y2 - 建設残土等の処理塔 - Google Patents

建設残土等の処理塔

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JPH0748880Y2
JPH0748880Y2 JP9137191U JP9137191U JPH0748880Y2 JP H0748880 Y2 JPH0748880 Y2 JP H0748880Y2 JP 9137191 U JP9137191 U JP 9137191U JP 9137191 U JP9137191 U JP 9137191U JP H0748880 Y2 JPH0748880 Y2 JP H0748880Y2
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弘 川又
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本案は、例えば、建設残土、コン
クリート塊、鉱滓などのような焼却できない廃棄物(以
下「建設残土等」という)の処理塔に係るものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】焼却処
分の不可能な上記の建設残土等は、従来、その大部分が
海中埋立地に投棄して処理されている。しかし、近時は
これら廃棄物の量が多く、投棄に適した埋立地も少なく
なっているため、山間部などに投棄されることが多くな
っているが、これは著しく景観を害するほか、自然の生
態系や環境を破壊し、公害の発生源となっていた。
【0003】本案は、上記の実情から考案されたもの
で、建設残土等を外部に暴露することなく集積して収納
し、且つ周囲の景観とよく調和して公害の防止に役立ち
得る処理塔を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本案の処理塔
は、長方形状の主版の左右両側端に噛み合い接合面と背
面中央には上端を主版から突出させる縦梁を一体に設
け、その縦梁の下半部は高く突出させ、しかもこの突出
させた下半部の上面側には連結材を挿入する挿入用切欠
を、また縦梁の下部側には前記主版上部らの突出部挿入
用切欠を設けた接合手段を備えたRC製の斜面組立版を
構成し、更にこの斜面組立版と、塔の稜部を構成する端
縁が斜面組立版と相互に噛み合う接合面と、内部側端縁
に噛み合い接合面を有する直角三角形状のRC製稜部組
立版とからなり、更に、塔を構成する中心位置に支柱を
立設し、かつ、斜面組立版の各隅角部の接合面に稜部組
立版の接合面を組み合せ、各斜面組立版の噛み合い接合
面を相互に組み合せて隣接する縦梁の前記挿入用切欠内
に連結材を挿入して連結し、且つ各斜面組立版を鋼棒等
と介して集束的に前記支柱に連結して第1の囲み壁を構
成し、その内部に建設残土等を投入しつつこの囲み壁を
第2、第3と順次に最上段まで構築し、最上部の裁頭開
口部には蓋で開閉される点検孔を備えたRC製床版を固
定させることを特徴とする。
【0005】
【作用】囲み壁の斜面は、各斜面組立版の噛み合い接合
面が相互に組み合わせて接合され、且つ隣接する組立版
の縦梁の挿入切欠内に連結材が挿入され、その両端の突
出部が各縦梁に係合されているため、全体として水平方
向に連続して強固に連結される。囲み壁の上下方向にお
いては、下段の各斜面組立版の上端面から突出する縦梁
の突出部が、上段の各斜面組立版の下部の切欠に挿入さ
れるため、各斜面組立版は上下に強固に連結される。
【0006】また、各斜面組立版は、中心の支柱から鋼
棒及びシャックルで集束的に緊結されているので、短期
水平力により崩壊等を来すことはない。上記斜面の長期
荷重に対する耐力は、各斜面組立版が内方に傾斜してそ
の重力が垂直方向の内部側に作用するからとくに問題を
生じない。
【0007】
【実施例】図1は、本案処理塔の一実施例の斜面図を示
している。この処理塔1は、底面が方形の裁頭角錐体状
でピラミッド状のもので、多数のRC製の斜面組立版2
と稜部組立版10により、その内部に建設残土等(S)
を投入堆積しつつ、最下段から順に最上段に組み立てら
れる。
【0008】RC製の斜面組立版2は長方形状で傾斜し
ており、図2、図3に示すように、左右両側端には上下
方向に厚みのほぼ2分の1を切り欠いて噛み合い接合面
3,4が設けられ、裏面の中央には上下方向に補強用の
縦梁5が一体に設けられている。この縦梁5は、下半部
を高く突出させて形成し、その下半部の突出部上面に後
述するRC製連結材を挿入する挿入用切欠部6が設けら
れ、更に、縦梁5の突出高さの低い上部側の上端部5a
は斜面組立版2の上端面からやや突出させ、下部には前
記上端部5aの突出高さと厚さに見合う挿入用切欠7が
設けられている。また、縦梁5の下部には後述する鋼棒
係合用のフック8が取り付けてあり、また斜面組立版2
には所要数の水抜き孔9が設けてある。
【0009】上記において、斜面組立版2の寸法は幅
(a)、高さ(b)、斜面の長さ(c)とし、この比率
は、塔の斜面が7.5分勾配の場合に、力学的に最も安
定する3:4:5の比率にすることが望ましい。本実施
例では、さらに搬送及び組み立て等の取り扱いを考慮
し、寸法の幅a2.5m、斜面の長さb6.13m、厚
さc18cmに設定してある。
【0010】稜部組立版10は同様にRC製で、角錐体
の等の稜部を構成する端縁が、傾斜し、傾斜組立版2に
接する内部側が垂直になった垂直三角形状をなしてい
る。この稜部組立版10の内部垂直の端縁には、図4、
図5に示すように、それぞれ前記斜面組立版2と同様な
噛み合い接合面11が設けれられ、斜面組立版2傾斜し
た端縁には、それぞれ他方の稜部組立版の端部と噛み合
わせる接合面12が設けてある。
【0011】この処理塔1を組み立てるには、図6に示
すように、敷地の中心に支柱14を立設する。この支柱
14には直径1m程度の鋼管を用いるが、これは最初か
ら建て込むほか、囲み壁の多層化に応じて順次に継ぎ足
して建て上げてもよい。この支柱14は、以後の囲み壁
の組み立てにおいて計測の基準点となるほか、後述する
建設残土等の搬入用支柱、斜面組立版の内部方向係留用
支柱、裁頭部の床板の荷重支持などに用いられる。
【0012】次いで、計測設定した各隅角部に稜部組立
版10を配し、この稜部組立版10の一方の傾斜端縁の
接合面12に他方の稜部組立版の端部を噛み合わせ(図
4、図5参照)、垂直の端縁の噛み合い接合面11に隣
接する斜面組立版2の噛み合い接合面3,4を組み合わ
せる。
【0013】処理塔1の斜面は、各斜面組立版2の噛み
合い接合面3,4を相互に組み合わせて接合し、図2に
示すように、両端に下方への突出部15aを有する前記
RC製の連結材15を、隣接する斜面組立版2の縦梁5
の挿入用切欠6内に挿入して前記突出部15aを縦梁5
に係合させ、相互に隣接する斜面組立版2がそれぞれ一
組となるようにして連結され、全体としては水平方向に
連続して連結された第1の囲み壁(A)を構成する。
【0014】上記斜面には、短期水平力による崩壊等か
ら防止する手段が設けられている。図7はその一例を示
すもので、各斜面組立版2の縦梁5の下部に取付けた係
合用フック8に鋼棒16の一端が遊動可能に連結され、
その複数本の他端が1グループとして第1のシャックル
17に集束されており、更に、隣接するこのシャックル
17を、さらに鋼棒18で第2のシャックル19に連結
させ、このシャックル19を中心の支柱14に直接に、
又はこれに取付けたリング21に鋼棒20を介して連結
させてある。なお、上記の支柱14に連結する鋼棒1
6,18,20はいずれも遊動可能にしてあり、また、
囲み壁が上層にいたるにつれて中心の支柱14との距離
が短くなるから、前記各鋼棒の長さを調節ることは勿論
である。また上記斜面組立版2の斜面の長期荷重に対す
る耐力は、各斜面組立版2が内方に傾斜して重力が垂直
方向の内部側に作用しているため、斜面組立版2の内部
に堆積した建設残土等は重力による土圧と鋼棒の中心部
への力のバランスにより建設残土等の変動のほかにはと
くに崩壊等の問題を生じない。
【0015】前記第1の囲み壁(A)の内部には、建設
残土等(S)を投入し、必要により突き固めを行って密
に堆積させる。更に、囲み壁(A)は鋼棒を介して支柱
14に集束させる。こうして第1の囲み壁(A)が建設
残土等(S)で一杯になったら、第1の囲み壁(A)の
上に前記と同様にして第2の囲み壁(B)を構築する。
この場合には、図2の1点鎖線に示すように第1の囲み
壁(A)の各斜面組立版2の上端面から突出する縦梁5
の突出部5aを、第2の囲み壁(B)の各斜面組立版2
の縦梁5の下部の突出部挿入用切欠7に挿入し、各斜面
組立版2を上下に連結させる。
【0016】この第2の囲み壁(B)の内部にも同じよ
うに建設残土等(S)を投入堆積させ、以下、順次同様
にして最上段の囲み壁(N)まで構築し、建設残土等
(S)を投入する。この構築において囲み壁が高層にな
ると建設残土等の投入が困難となるから、図6に示すよ
うに、塔外に搬送手段用の支柱22を設けて中心の支柱
14との間にモノレール23又はベルトコンベア塔を架
設し、これにより建設残土等を投入することができる。
【0017】最終的な建設残土等の投入後は、最上段の
囲み壁(N)の上部をRC製の床版24で閉塞し、この
床版24は支軸14で支持させる。床版24には蓋で開
閉される点検孔25が設けてあり、内部の建設残土等が
密着圧で沈下した場合に、建設残土等を補給投入できる
ようにしてある。また、塔の任意の斜面には、塔頂部に
登るための梯子(図示しない)が設けられている。
【0018】具体的に、底辺における一辺の長さが10
0m、高さが80mの方形各錐体の処理塔には、約27
0,000M3の建設残土等の収納することが可能であ
る。この処理塔は相当な高さに構築されるが、角錐体状
であるから北側の日照はある程度保たれる。また、その
高さを多面的に二次利用することが可能であり、例えば
南面に太陽発電パネルを、塔頂部に風力発電装置を設置
してその電力を使用できるほか、塔頂部に通信用アンテ
ナ塔を設けることもできる。
【0019】
【考案の効果】上記のごとく、本案によれば、処理塔を
最下段から最上段に多数の囲み壁及び鋼棒によってピラ
ミッド状に組み立てつつその内部に建設残土等を投入し
て収納するので、自然の生態系及び自然環境を損なうこ
となく、且つピラミッド状の外観が周囲の景観によく調
和して観光的価値をも高め得る効果がある。また、山間
部等への投棄による環境公害を防止し得るほか、処理塔
の斜面及び等頂部を多面的に二次利用することが可能と
なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案処理塔の一実施例の斜視図である。
【図2】斜面組立版の組み立て状態を示す背面側の斜面
図である。
【図3】図2のA−A線の断面図である。
【図4】稜部組立版の組み立て状態を示す斜面図であ
る。
【図5】図4のB−B線の断面図である。
【図6】処理塔の組み立て過程を示す説明図である。
【図7】斜面組立版の崩壊防止手段の説明図である。
【符号の説明】
1 処理塔 2 斜面組立版 3,4 噛み合い接合面 5 縦梁 6 挿入切欠 7 切欠 10 稜部組立版 11 噛み合い接合面 12 接合面 14 支柱 15 連結材 16,18,20 鋼棒 17,19 シャックル 24 床版 25 点検孔 A〜N 囲み壁 S 建設残土等

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形状の主版の左右両側端に噛み合い
    接合面と背面中央には上端を主版から突出させる縦梁を
    一体に設け、その縦梁の下半部は高く突出させ、しかも
    この突出させた下半部の上面側には連結材を挿入する挿
    入用切欠を、また縦梁の下部側には前記主版上部らの突
    出部挿入用切欠を設けた接合手段を備えたRC製の斜面
    組立版を構成し、更にこの斜面組立版と、塔の稜部を構
    成する端縁が斜面組立版と相互に噛み合う接合面と、内
    部側端縁に噛み合い接合面を有する直角三角形状のRC
    製稜部組立版とからなり、更に、塔を構成する中心位置
    に支柱を立設し、かつ、斜面組立版の各隅角部の接合面
    に稜部組立版の接合面を組み合せ、各斜面組立版の噛み
    合い接合面を相互に組み合せて隣接する縦梁の前記挿入
    用切欠内に連結材を挿入して連結し、且つ各斜面組立版
    を鋼棒等と介して集束的に前記支柱に連結して第1の囲
    み壁を構成し、その内部に建設残土等を投入しつつこの
    囲み壁を第2、第3と順次に最上段まで構築し、最上部
    の裁頭開口部には蓋で開閉される点検孔を備えたRC製
    床版を固定させることを特徴とする建設残土塔の処理
    塔。
JP9137191U 1991-03-15 1991-10-14 建設残土等の処理塔 Expired - Lifetime JPH0748880Y2 (ja)

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