JPH0748802Y2 - ウォールガーターのひび割れ防止構造 - Google Patents

ウォールガーターのひび割れ防止構造

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JPH0748802Y2
JPH0748802Y2 JP12535589U JP12535589U JPH0748802Y2 JP H0748802 Y2 JPH0748802 Y2 JP H0748802Y2 JP 12535589 U JP12535589 U JP 12535589U JP 12535589 U JP12535589 U JP 12535589U JP H0748802 Y2 JPH0748802 Y2 JP H0748802Y2
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wall
garter
concrete
cracks
prevention structure
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勝実 松村
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Shimizu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はテラス、階段の踊場等の外壁として設けられ
た建物のウォールガーターのひび割れ防止構造に関する
ものである。
[従来の技術] 第3図に示すように、通常のウォールガーター1は建物
の柱2,2の間に両端を柱1に拘束して設けられている。
また第4図に示すように、ウォールガーター1の内側は
スラブ3に接続され、上下端は開放された状態にあるこ
ととから、第3図に示す中央部の上下部に、縦にひび割
れが生じ易い。このひび割れはスラブ3により拘束され
た内側よりも外側に発生することが多く、建物の外観を
著しく損ものとなる。
このひび割れを、コンクリートの乾燥収縮と温度伸縮か
らみると、その変形量は変形量試算から、幅6m程度のウ
ォールガーターでは、乾燥収縮4.8mm、温度収縮2.4mmの
ひび割れ巾であるが、実際には鉄筋等の拘束により0.5m
m程度である。
そこで従来では、柱1に拘束した上下横架材4,5の外側
の腹筋6の配筋量を増して補強し、ひび割れを防止する
ようにしている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、コンクリート打設の面から腹筋の配筋に
は限界があり、また腹筋による補強は全体的となって分
散されることから、ひび割れ防止の補強としては不充分
であった。
これを補う手段として、コンクリートは単位水量を大巾
に減らしたものを打設し、また型枠から脱型する日数を
長くして表層からの急乾燥を防止したり、仕上げを弾性
ゴム形の吹付けタイルにするなどして、ひび割れ防止を
図っているが、それとても効果を期待できるほどのもの
ではなかった。
この考案は上記従来の課題を解決するために考えられた
ものであって、その目的は、ひび割れが生じ易い外側を
部分的または全面的に補強することによって、外側のひ
び割れを防止することができる新たな構造を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的によるこの考案は、柱と柱の間に両端を柱に拘
束して設けられ、内側にスラブ端部が接続された建物の
ウォールガーダーにおいて、外側の上下端部にひび割れ
防止用の補強を内設するともに、内側にコンクリートを
増し打ちし、その増し打ちコンクリートにひび割れ誘発
用のスリット等を施してなる。
[作用] 上記構成では、外側の上下端部を集中補強して拘束し、
内側の増し打ちコンクリートにスリットがあるので、ウ
ォールガーターには内側に反るような反応が働き、また
そのときの変形量は内側に吸収されて、外側上下にひび
割れが生じ難くなる。
[実施例] 第1図および第2図はこの考案の実施例を示すもので、
図中11はウォールガーター、12は柱、13はスラブであ
る。
ウォールガーター11は両端を柱12に拘束した型鋼材によ
る横架材14,15を上下に有し、その両方はブレース16に
より連結してある。また横架材14,15の外側には腹筋17
が配筋してあり、その腹筋17により一次的にひび割れが
防止されている。
上記外側の腹筋17の上下隅部には、薄鋼板やFRP板など
を折曲して形成した補強板18が肩かけのごとく設けてあ
り、その補強板18をコンクリート19の打設により外側に
内設して、上下端部を集中補強する一方、内側に上下端
の中程まで達するコンクリート20を増し打ちし、そのコ
ンクリート20に、第2図に示すように、所要数のひび割
れ誘発用の目地またはスリット21を縦に施している。
この増し打ちコンクリート20の打設は、表面を塗装した
鉄板22を介して行なわれ、増し打ちコンクリート20に引
張力が作用したとき、ウォールガーター11と増し打ちコ
ンクリート20との間に仕切りとして介在する上記鉄板22
により、増し打ちコンクリート20が動きやすくなり、こ
れにより増し打ちコンクリート20に積極的にひび割れが
入り、変形量も吸収できるようにしてある。
また増し打ちコンクリーシ20の両端部には、端部からひ
び割れが外側に廻らないように目地23が施してある。
更にまた表面仕上材及びコンクリートについては、従来
の対策をそのまま実施し得る。
[考案の効果] この考案は上述のように、外側の上下端部を集中補強し
た上で、内側にコンクリートを増し打ちし、そこにひび
割れ誘発用のスリット等を施し、この内外の異なる対策
によってウォールガーターに内側に反るような反応が働
くようにするとともに、変形量を吸収できるようにした
ことから、腹筋のみによる補強よりも外側の中央部上下
にひび割れが生じ難くなる。またウォールガーターの打
設に当り、コンクリートの単位水量を大巾に減らした
り、脱型する日数を長くして表層からの急乾燥を防止し
たりする必要もないなど等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの考案に係るウォールガーターの
ひび割れ防止構造の1実施例を示すもので、第1図は縦
断面図、第2図はその一部平断面図、第3図は柱とウォ
ールガーターとの関連を示す正面図、第4図は従来のウ
ォールガーターの縦断面図である。 11……ウォールガーター 12……柱、13……スラブ 14,15……横架材、17……腹筋 18……補強板 19……コンクリート 20……増し打ちコンクリート 21……スリット、22……鉄板 23……目地

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱と柱の間に両端を柱に拘束して設けら
    れ、内側にスラブ端部が接続された建物のウォールガー
    ダーにおいて、外側の上下端部にひび割れ防止用の補強
    を内設するともに、内側にコンクリートを増し打ちし、
    その増し打ちコンクリートにひび割れ誘発用のスリット
    等を施してなるウォールガーターのひび割れ防止構造。
  2. 【請求項2】ウォールガーターのコンクリートと、増し
    打ちコンクリートとの間に、表面を塗装した鉄板を設け
    てなる請求項1記載のウォールガーターのひび割れ防止
    構造。
JP12535589U 1989-10-26 1989-10-26 ウォールガーターのひび割れ防止構造 Expired - Lifetime JPH0748802Y2 (ja)

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JPH0363611U JPH0363611U (ja) 1991-06-21
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