JPH0748563A - 混合冷媒 - Google Patents

混合冷媒

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JPH0748563A
JPH0748563A JP5212376A JP21237693A JPH0748563A JP H0748563 A JPH0748563 A JP H0748563A JP 5212376 A JP5212376 A JP 5212376A JP 21237693 A JP21237693 A JP 21237693A JP H0748563 A JPH0748563 A JP H0748563A
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JP
Japan
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mixed refrigerant
mixing ratio
temperature
pressure
range
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JP5212376A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Okuda
浩史 奥田
Hironobu Kurayoshi
博伸 倉良
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Tabai Espec Co Ltd
Original Assignee
Tabai Espec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 エタンと、トリフルオロメタンもしくはヘキ
サフルオロエタンのうちの何れかもしくは双方とを所定
の混合比で混合する。所定の混合比は図1の三角図表に
示した7点であって、トリフルオロメタンとヘキサフル
オロエタンとエタンとの重量混合比が、(0.429:
0.241:0.330)、(0.405:0.23
2:0.363)、(0.312:0.303:0.3
85)、(0.242:0.430:0.328)、
(0.299:0.452:0.249)、(0.35
0:0.420:0.230)及び(0.425:0.
307:0.268)である7点を結ぶ線で囲まれた範
囲の混合比を含む。 【効果】 混合冷媒は標準沸点が−90°C以下になり
共沸様な挙動を示す。蒸発圧力を負圧にすることなく−
90°C以下の蒸発温度が得られ、環境試験装置等で高
度の低温を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環境試験機や血液保存
庫のような高度の低温を必要とする装置等の冷凍機に用
いられる混合冷媒に関する。
【0002】
【従来の技術】高度の低温を必要とする装置の冷凍機に
用いられる冷媒としては、従来、重量組成比(0.599:0.4
01) から成るモノクロロトリフルオロメタンとトリフル
オロメタン(以下記号「HFC23」で表示する)との
共沸混合物(以下記号「R503」で表示する)であっ
て、標準沸点が−88.7°Cの混合冷媒が用いられて
いた。しかしながら、モノクロロトリフルオロメタンは
オゾン破壊能を持つので、環境保護上これを使用するこ
とは好ましくない。更に将来的には使用不可能になる。
【0003】この代替物として、重量組成比(0.61:0.3
9) から成るヘキサフルオロエタン(以下記号「FC11
6」で表示する)とHFC23との共沸混合物(以下記
号「TP5R3」で表示する)であって、標準沸点が−
88.6°Cの混合冷媒が実用化されている。
【0004】又、オゾン破壊能を持たず、冷凍能力や成
績係数の良い低温用の冷媒として、HFC23に、ペン
タフルオロエタン、テトラフルオロエタン又はオクタフ
ルオロシクロブタンのうちの少なくとも1つを組み合わ
せたものであって、−75°C程度の標準沸点を持つ混
合冷媒が提案されている(特開平5ー32961号公報
参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば環境試験機や血
液保存庫等のような高度の低温を必要とする装置では、
循環空気のような被冷却体を−85°C程度より低い温
度まで冷却可能にする冷凍機が求められる。このような
冷凍機に上記の冷媒を使用するとすれば、それらの標準
沸点が−88°C程度又はこれより高いため、冷媒の蒸
発圧力を負圧にしなければならない。その結果、レシプ
ロ式の圧縮機よりも体積効率の高いロータリー式の圧縮
機を使用することができず、又、冷媒の比容積が大きく
なってその循環量が低下するため冷凍能力の低下を招く
という問題が生ずる。更に、TP5R3では、HFC2
3及びFC116が共に冷凍機油との相溶性を有しない
ため、冷凍回路中におけるオイル詰まりの発生を防止す
るために、別にオイル戻し用添加剤を加える必要があっ
た。
【0006】そこで本発明は、従来技術に於ける上記問
題を解決し、被冷却体を−85°C程度より低い温度ま
で冷却可能にすると共に、オゾン層を破壊せず、ロータ
リー式の圧縮機の使用を可能とし、冷凍能力が大きく、
且つオイル戻し用添加剤を加えなくてもオイル詰まりを
生ずる危険性のない混合冷媒を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、エタンと、トリフルオ
ロメタンもしくはヘキサフルオロエタンのうちの何れか
又は双方とを所定の混合比で混合した混合物を有するこ
とを特徴とし、請求項2の発明は、トリフルオロメタン
とヘキサフルオロエタンとエタンとを所定の混合比で混
合した混合物を有することを特徴とし、請求項3の発明
は、上記に加えて、前記所定の混合比は、三角図表に表
示された7点であって、トリフルオロメタンとヘキサフ
ルオロエタンとエタンとの重量混合比が、(0.429:0.24
1:0.330) 、(0.405:0.232:0.363)、(0.312:0.303:0.38
5) 、(0.242:0.430:0.328) 、(0.299:0.452:0.249) 、
(0.350:0.420:0.230) 及び(0.425:0.307:0.268) である
7点を結ぶ線で囲まれた範囲の混合比を含むことを特徴
とし、請求項4の発明は、請求項1の発明の特徴に加え
て、トリフルオロメタンとエタンとを有し、その重量混
合比が(0.35:0.65 )乃至(0.3:0.7) の範囲であることを
特徴とし、請求項5の発明は、請求項1の発明の特徴に
加えて、ヘキサフルオロエタンとエタンとを有し、その
重量混合比が(0.7:0.3) 乃至(0.55:0.45) の範囲である
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、エタンとトリフルオ
ロメタンもしくはヘキサフルオロエタンのうちの何れか
又は双方とを所定の混合比で混合し、その混合比を適切
に選択すれば、これらの混合物は共沸様の挙動を示し、
その標準沸点を−90°C程度以下にすることができ
る。
【0009】請求項2の発明によれば、混合冷媒が、H
FC23(トリフルオロメタン)とFC116(ヘキサ
フルオロエタン)に加えてエタン( 以下記号「HC17
0」で表示する)を有し、これらが所定の混合比で混合
されているので、これらの混合物は共沸様の挙動を示
し、その標準沸点は−90°C程度以下になる。ここで
所定の混合比とは、例えば、三角図表において、HFC
23とFC116とHC170とを重量混合比で表示し
た6点、(0.527:0.207:0.266) 、(0.369:0.175:0.465)
、(0.112:0.393:0.495) 、(0.140:0.610:0.250) 、(0.
430:0.373:0.197)及び(0.545:0.221:0.234) を結ぶ線で
囲まれた範囲を有する混合比をいう。即ち、このような
範囲の混合比から成る混合冷媒は、発明者等の実験によ
り、共沸様の特性を持ち、その標準沸点が−91°C乃
至−93°Cになることが確認されている。但し、HF
C23とFC116にHC170を加えた本発明に係る
新規な混合冷媒では、このような混合比の範囲以外の部
分にも、共沸様混合物を構成しその標準沸点が−90°
C程度以下になる混合比が存在し、所定の混合比にはこ
のような部分の混合比も含まれる。
【0010】このように混合冷媒が共沸様混合物であれ
ば、冷媒の補充等の取扱いが容易になるため冷凍機の作
動媒体として好都合に用いられる。そして、標準沸点が
−90°C程度以下であれば、冷媒の蒸発圧力を標準圧
力以下の負圧にしなくても、被冷却物を−85°C程度
以下に冷却することができる。更に、HFC23、FC
116及びエタンは何れもオゾン破壊能を持たず、その
混合冷媒のオゾン破壊係数(O.D.P)は0である。
そして更に、HF23及びFC116は冷凍機油との相
溶性を有しないが、エタンが冷凍機油との相溶性を有す
るので、添加物を加えなくてもオイル詰まりによりオイ
ル返りが悪くなるという問題も生じない。
【0011】請求項3の発明によれば、混合冷媒の所定
の混合比が三角図表で7点を結ぶ線で囲まれた範囲の混
合比を有する。発明者等の実験によれば、この範囲内で
は、混合冷媒が共沸様混合物になる共に、その標準沸点
が−94°C乃至−97°Cになることが確認された。
但し、このような標準沸点を有する混合比は必ずしも上
記の範囲に限られない。従って、本発明にいう所定の混
合比とは、上記の範囲を含み、標準沸点が−94°C程
度以下になるような範囲の混合比をいう。このような標
準沸点の冷媒を用いると、蒸発圧力を負圧にしなくて
も、環境試験機や血液保存庫において−90°C位のよ
り高度の低温を得ることができる。
【0012】請求項4の発明によれば、混合冷媒がHF
C23(トリフルオロメタン)とHC170(エタン)
とを有し、その重量混合比を(0.35:0.65 )乃至(0.3:0.
7) の範囲にする。このような範囲では、混合冷媒の標
準沸点が−90乃至91°Cになり、混合冷媒は共沸様
の挙動を示すことが実験により確認された。従って、こ
のような混合冷媒は、冷凍機の作動媒体として好都合に
用いられ、冷媒の蒸発圧力を負圧にしなくても被冷却物
を−85°C程度に冷却することができる。又、大きな
冷媒単位体積当たりの冷凍能力を備え、そのオゾン破壊
係数(O.D.P)が0で、且つ冷凍機においてオイル
詰まりによりオイル返りが悪くなるという問題も発生さ
せない。
【0013】請求項5の発明によれば、混合冷媒がFC
116(ヘキサフルオロエタン)とHC170とを有
し、その重量混合比を(0.7:0.3) 乃至(0.55:0.45) の範
囲にする。このような範囲では、混合冷媒の標準沸点が
−90°C乃至−93°Cになり、混合冷媒は共沸様の
挙動を示すことが実験により確認された。従って、この
混合冷媒も、請求項4の発明の混合冷媒と略同様の作用
を有する。
【0014】
【実施例】図1は実施例の混合冷媒の重量混合比の範囲
を例示した三角図表である。本発明にかかる三種混合冷
媒は、HFC23(トリフルオロメタン−化学記号CH
3 )とFC116(ヘキサフルオロエタン−化学記号
2 6 )とHC170(エタン−化学記号C2 6
との混合物を主成分として構成され、必要に応じて安定
剤等の他の成分を含有することができる。これらの混合
物の混合比は、例えば、図において、点A(0.527:0.20
7:0.266) 、B(0.369:0.175:0.465) 、C(0.112:0.393:
0.495) 、D(0.140:0.610:0.250) 、E(0.430:0.373:0.
197) 及びF(0.545:0.221:0.234) から成る6点を結ぶ
直線で囲まれた第一範囲1内にあり、更に望ましくは、
G(0.429:0.241:0.330) 、H(0.405:0.232:0.363) 、I
(0.312:0.303:0.385) 、J(0.242:0.430:0.328) 、K
(0.299:0.452:0.249) 、L(0.350:0.420:0.230) 及びM
(0.425:0.307:0.268) の7点を結ぶ直線で囲まれた第二
範囲2内にある。
【0015】図2乃至7は、実験で得られた第一範囲1
の境界点A乃至Fの組成を持つ混合冷媒の定容法による
温度−圧力−比容積の関係を示す。図において、傾斜の
大きい曲線は蒸発温度と蒸発圧力との関係を示し、傾斜
の緩やかな曲線は比容積を一定としたときの温度と圧力
との関係を示す。又、〇印及び△印は、それぞれ、温度
と圧力とを降下させる過程及び上昇させる過程を示す。
この範囲内の混合冷媒は、図示の如く、−91°C乃至
−93°C程度の標準沸点を持ち、共沸様な挙動を示す
ことが実験により確認された。なお、第一範囲1の境界
線の近傍を含む他の混合比の領域でも、−90°C程度
の標準沸点の共沸様混合物を生ずる部分が有り、このよ
うな部分も請求項1の発明の範囲に含まれる。
【0016】本実施例のような混合冷媒によれば、冷凍
機において、蒸発温度が−91°C乃至−93°C程度
までは蒸発圧力を正圧にすることができ、レシプロ式に
較べて体積効率の良いロータリー式の圧縮機の使用が可
能になる。又、蒸発圧力を負圧する場合に較べて、冷媒
の比体積が小さくなり、従って冷媒の循環量が多くな
り、冷凍能力が向上する。但し、例えば環境試験室等に
用いる冷凍機において、循環空気の温度を85°C程度
より一層低下させるために、蒸発圧力を負圧にしてもよ
い。
【0017】図8乃至14は、図2乃至図7と同様の図
で、実験で得られた第二範囲2の境界点G乃至Mの組成
を持つ混合冷媒の温度−圧力−比容積の関係を示す。
又、図15及び図16は、点Kの組成を持つ混合冷媒の
各種比容積についての温度と圧力との関係を示す曲線及
び蒸気圧曲線である。この第二範囲内の混合冷媒は、−
94°C乃至−97°C程度の標準沸点を持ち、共沸様
な挙動を示すことが実験により確認された。但し、この
第二範囲2の境界線の近傍を含む他の混合比の部分で
も、−94°C程度の標準沸点を持つ共沸様混合物を生
じさせる部分は有り得る。
【0018】本実施例のような混合冷媒によれば、冷凍
機において、蒸発温度が−94°C乃至−97°C程度
までは蒸発圧力を正圧にすることができ、ロータリー式
圧縮機の使用が可能になる。又、蒸発圧力を負圧しなく
ても、環境試験室等に用いる冷凍機において、循環空気
の温度を90°C位まで低下させることができる。但
し、−100°C程度の低温条件を得るために蒸発圧力
を負圧にしてもよい。
【0019】図17は、二元冷凍サイクルの基本回路構
成を示し、本実施例の混合冷媒は、図において実線で示
す低温側の回路に用いられる。表1は、このような冷凍
回路の冷媒の各部条件として、凝縮温度Tcを−40°
C、蒸発温度Teを−95°C、蒸発器出口温度t2
Teとの差である過熱度を15°C、そしてTcと凝縮
器出口温度t4 との差である過冷却度を5°Cにした場
合において、本実施例の点Kの組成を持つ混合冷媒(標
準沸点−96.3°C)の冷凍能力と従来の混合冷媒R
503(標準沸点−88.7°C)の冷凍能力とを比較
した結果を示す。
【0020】
【表1】
【0021】Teを−95°Cにするために、R503
では蒸発圧力を負圧にしなければならないが、本例の混
合冷媒では蒸発圧縮を正圧に維持できる。このため、本
例の混合冷媒では、R503に較べて、圧縮機入口の比
容積が小さく、且つ、圧縮機の圧縮比も小さくなってい
る。その結果、本例の混合冷媒によれば、冷凍回路の冷
媒の体積循環量を一定としたときに冷凍能力が大きくな
ると共に、圧縮機の負担が少なくなってその耐久性が向
上する。又、本例の混合冷媒は、R503に較べて、i
2 とi1 との差即ち蒸発潜熱が大きいため、一層冷凍能
力を向上させている。
【0022】表2は、図17に示す冷凍回路の凝縮温度
Tcを−40°C、蒸発器入口乾き度を0、蒸発温度T
eを−80°Cとし、蒸発器に過熱域を設けない場合に
おいて、本実施例の点Kの組成を持つ混合冷媒の冷凍能
力と従来の混合冷媒TP5R3(標準沸点−88.6°
C)の冷凍能力とを比較した結果を示す。
【0023】
【表2】 Teが−80°Cであるため、何れの混合冷媒において
も蒸発圧力は正圧になるが、本例の混合冷媒の蒸発圧力
の方がTP5R3の蒸発圧力より大きくなる。その結
果、表1の場合と同様に、本例の混合冷媒では、TP5
R3に較べて、比容積及び圧縮比が小さい。そして、蒸
発潜熱にも大きな差があるため、冷凍能力に大きな差が
生じている。
【0024】次に、HFC23(トリフルオロメタン)
とHC170(エタン)とを有し、その重量混合比が
(0.35:0.65 )乃至(0.3:0.7) の範囲である2種混合冷媒
は、−90°C乃至−91°Cの標準沸点を持ち、共沸
様な挙動を示す。図18は、望ましい混合比として、H
FC23とHC170との重量混合比を0.3424:0.6576
とし、比容積を0.373m3/kgとしたときの定容法による温
度−圧力−充填密度の関係を示す。図示の如く、この混
合冷媒の標準沸点は約91°Cである。又、FC116
(ヘキサフルオロエタン)とHC170(エタン)とを
有し、その重量混合比が(0.7:0.3) 乃至(0.55:0.45) の
範囲である2種混合冷媒は、−90°C乃至−93 °C
の標準沸点を持ち、共沸様な挙動を示す。図19は、望
ましい混合比として、FC116とHC170との重量
混合比を0.654:0.346 とし、比容積を0.228m3/kgとした
ときの定容法による温度−圧力−充填密度の関係を示
す。図示の如く、この混合冷媒の標準沸点は約93 °C
である。
【0025】このような混合冷媒によれば、蒸発温度−
90°C乃至−93°Cの範囲までは、蒸発圧力を正圧
にすることができる。その結果、ロータリー式圧縮機の
使用が可能になる。又、混合冷媒の比容積が小さく、且
つHC170を含むことにより蒸発潜熱が大きくなるた
め、冷凍能力が大きい。更に、HC170が冷凍機油に
相溶性を持つので、オイル戻りが良い。なお、レシプロ
式の圧縮機を用いる場合には、蒸発温度を−95°C程
度にすることも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1、
2、4及び5の発明においては、蒸発圧力を負圧にする
ことなく蒸発温度を−90°C以下にすることができ
る。その結果、環境試験機や血液保存庫等の冷凍機の被
冷却側を、−85°C程度より低い温度まで冷却するこ
とができる。更に、これらの混合冷媒は、オゾン層を破
壊せず、ロータリー式の圧縮機の使用を可能とし、冷凍
能力を大きくし、且つオイル戻し用添加剤を加えなくて
もオイル詰まりを発生させることがない。請求項3の発
明によれば、冷媒蒸発温度を更に低下させることがで
き、上記諸効果を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の混合冷媒の混合比の範囲として、点A
乃至点Fを結んだ第一範囲及び点G乃至点Mを結んだ第
二範囲を示す三角図表である。
【図2】上記の点Aの混合冷媒の温度−圧力−充填密度
の関係を示す曲線図である。
【図3】上記の点Bの混合冷媒の温度−圧力−充填密度
の関係を示す曲線図である。
【図4】上記の点Cの混合冷媒の温度−圧力−充填密度
の関係を示す曲線図である。
【図5】上記の点Dの混合冷媒の温度−圧力−充填密度
の関係を示す曲線図である。
【図6】上記の点Eの混合冷媒の温度−圧力−充填密度
の関係を示す曲線図である。
【図7】上記の点Fの混合冷媒の温度−圧力−充填密度
の関係を示す曲線図である。
【図8】上記の点Gの混合冷媒の温度−圧力−充填密度
の関係を示す曲線図である。
【図9】上記の点Hの混合冷媒の温度−圧力−充填密度
の関係を示す曲線図である。
【図10】上記の点Iの混合冷媒の温度−圧力−充填密
度の関係を示す曲線図である。
【図11】上記の点Jの混合冷媒の温度−圧力−充填密
度の関係を示す曲線図である。
【図12】上記の点Kの混合冷媒の温度−圧力−充填密
度の関係を示す曲線図である。
【図13】上記の点Lの混合冷媒の温度−圧力−充填密
度の関係を示す曲線図である。
【図14】上記の点Mの混合冷媒の温度−圧力−充填密
度の関係を示す曲線図である。
【図15】上記の点Kの混合冷媒の各種比容積について
の温度と圧力と関係を示す曲線図である。
【図16】上記の点Kの混合冷媒の蒸発曲線図である。
【図17】上記混合冷媒を使用できる二元冷凍サイクル
の説明図である。
【図18】HFC23とHC170との重量混合比が0.
3424:0.6576 である混合冷媒の温度−圧力−充填密度の
関係を示す曲線図である。
【図19】FC116とHC170との重量混合比が0.
654:0.346 である混合冷媒の温度−圧力−充填密度の関
係を示す曲線図である。
【符号の説明】
1 第一範囲(所定の混合比) 2 第二範囲(所定の混合比−7点を結ぶ線で囲ま
れた範囲)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エタンと、トリフルオロメタンもしくは
    ヘキサフルオロエタンのうちの何れか又は双方とを所定
    の混合比で混合した混合物を有することを特徴とする混
    合冷媒。
  2. 【請求項2】 トリフルオロメタンとヘキサフルオロエ
    タンとエタンとを所定の混合比で混合した混合物を有す
    ることを特徴とする混合冷媒。
  3. 【請求項3】 前記所定の混合比は、三角図表に表示さ
    れた7点であって、トリフルオロメタンとヘキサフルオ
    ロエタンとエタンとの重量混合比が、(0.429:0.241:0.3
    30) 、(0.405:0.232:0.363) 、(0.312:0.303:0.385) 、
    (0.242:0.430:0.328) 、(0.299:0.452:0.249) 、(0.35
    0:0.420:0.230) 及び(0.425:0.307:0.268) である7点
    を結ぶ線で囲まれた範囲の混合比を含むことを特徴とす
    る請求項2に記載の混合冷媒。
  4. 【請求項4】 トリフルオロメタンとエタンとを有し、
    その重量混合比が(0.35:0.65 )乃至(0.3:0.7) の範囲で
    あることを特徴とする請求項1に記載の混合冷媒。
  5. 【請求項5】 ヘキサフルオロエタンとエタンとを有
    し、その重量混合比が(0.7:0.3) 乃至(0.55:0.45) の範
    囲であることを特徴とする請求項1に記載の混合冷媒。
JP5212376A 1993-08-03 1993-08-03 混合冷媒 Pending JPH0748563A (ja)

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Cited By (7)

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