JPH0748431Y2 - クレーン車のリターダ装置 - Google Patents

クレーン車のリターダ装置

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JPH0748431Y2
JPH0748431Y2 JP6097889U JP6097889U JPH0748431Y2 JP H0748431 Y2 JPH0748431 Y2 JP H0748431Y2 JP 6097889 U JP6097889 U JP 6097889U JP 6097889 U JP6097889 U JP 6097889U JP H0748431 Y2 JPH0748431 Y2 JP H0748431Y2
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pressure
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JP6097889U
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JPH031873U (ja
Inventor
史博 米村
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株式会社加藤製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自走式クレーンのような車輪走行形のクレーン
車のリターダ装置に関する。
〔従来の技術〕
従来このようなクレーン車等の降坂時に、そのクレーン
駆動用の主油圧ポンプの吐出油圧でリリーフ弁を開かせ
る切換弁を設けて、該主油圧ポンプとリリーフ弁を流体
式リターダとして機能させる考案は特開昭62−291443号
公報に開示されている。
又走行エンジンに連動連結した油圧ポンプの吐出圧油を
供給されるプライオリテイ弁の規制流量吐出口にステア
リング用サーボ制御弁を接続すると共に、該プライオリ
テイ弁が吐出する余剰流量で他のアクチエータを駆動す
る考案も特開昭58−170668号公報や特公昭47−28839号
公報により知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
近時クレーン車の大型高性能化に伴い、クレーン駆動油
圧やリリーフ弁の設定圧力が著しく高圧化しているが、
これに前者の考案が適用すると、降坂走行中に主油圧ポ
ンプ駆動用の動力取出装置を接続するのと、該主油圧ポ
ンプが振動を受けながら高圧作動するのとによつて、走
行エンジンの動力取出装置の歯車類や油圧ポンプの早期
損傷を招く恐れがある。このリリーフ弁を設定圧力の可
変形に構成しても、上記課題を完全に解決することはで
きないのみならず、リリーフ弁の制御弁やその遠隔操作
装置等が必要となり、構造が複雑化する。
本考案は、低速走行時のパワーステアリングを可能とす
るため、エンジン回転速度がより高い通常の走行時に
は、ステアリング用油圧ポンプの吐出量に余裕があるこ
と、及び巻胴駆動装置のクラツチやブレーキの制御に必
要な蓄圧器の油圧は、主油圧ポンプの吐出圧油のリリー
フ設定圧力の1/2前後であることに着目して、ステアリ
ング用油圧ポンプと、巻胴駆動装置のクラツチ及びブレ
ーキ制御用蓄圧器への充填回路のリリーフ弁とをリター
ダ装置として兼用することにより上記課題を解決するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案はこの目的を達成するため、クレーン駆動用の主
油圧ポンプを連動連結し得るオーバラン検出装置付きの
走行エンジンにステアリング用油圧ポンプを常時連結し
て、該ステアリング用油圧ポンプの吐出口に接続した第
1プライオリテイ弁が、ステアリング用サーボ制御弁に
常に規制流量を優先供給するように、該サーボ制御弁内
の可変絞り前後の圧力の差によつて制御される構成を持
つクレーン車において、第1プライオリテイ弁の余剰流
量出口に、これをタンクに接続する常時位置と、巻胴駆
動装置のクラツチ及びブレーキ制御用の蓄圧器に接続す
る切換位置とを備える切換弁を接続し、該切換弁より蓄
圧器への油路中に第2プライオリテイ弁とオリフイスと
逆止弁とを順次挿入して、該オリフイス前後の圧力の差
によつて第2プライオリテイ弁が蓄圧器に規制流量を優
先供給するように構成し、前記オリフイスと逆止弁との
間の油路に、通常のかじ取り時における前記可変絞りの
二次側圧力と、前記主油圧ポンプの吐出油圧を制限する
荷役用リリーフ弁の設定圧力との中間の設定圧力を持つ
蓄圧用リリーフ弁を接続し、且つオーバラン検出装置が
信号或いは警報を発した時に前記切換弁を切換位置に切
換える手段を設けたものである。
〔作用〕
本考案は上記構成よりなるから、通常の走行時には切換
弁を常時位置にして走行する。そうすれば走行中は常時
駆動されているステアリング用油圧ポンプから負荷に応
じた圧油を供給される第1プライオリテイ弁の規制流量
出口はステアリング用サーボ制御弁に常に略一定の流量
を供給することにより、車輪の旋回反力に抗して軽快な
かじ取を行うことができ、該第1プライオリテイ弁の余
剰流量出口から吐出される余剰流量は切換弁よりタンク
に排出される。
しかし降坂中にアイドル回転状態の走行エンジンのオー
バラン検出装置が信号或いは警報を発した時に、切換弁
を自動的或いは手動的に切換位置に切換えると、第1プ
ライオリテイ弁の余剰流量は該切換弁より第2プライオ
リテイ弁に供給され、その規制流量出口側に設けたオリ
フイス前後の圧力が該第2プライオリテイ弁の両側パイ
ロツト操作部に伝達されて、略一定の流量の油圧を逆止
弁より蓄圧器に充填し、該蓄圧器の内圧が蓄圧用リリー
フ弁により規制される圧力に達すれば、該リリーフ弁が
開いて充填用の油圧をタンクに排出する。即ち蓄圧用リ
リーフ弁の設定圧力に対応してステアリング用油圧ポン
プの吐出圧力が増大せねばならぬため、走行エンジンに
かゝる負荷が増大して通常のかじ取り時より大きな制動
トルクを発生し、該ステアリング用油圧ポンプと蓄圧用
リリーフ弁とが荷役用リリーフ弁の設定圧力より低い油
圧で作動するリターダとして機能する。
〔実施例〕
実施例について図面を参照して説明すると、第1図にお
いてステアリング用油圧ポンプ4の吐出口に接続した第
1プライオリテイ弁5は、前記特公昭47−28839号発明
と同じ構成を備え、その余剰流量出口(B)に作用する
負荷圧力の高低如何に拘らず、規制流量出口(A)が略
一定の流量をステアリング用サーボ制御弁6に供給する
ように、該サーボ制御弁内の流路に形成される可変絞り
6a前後の圧力の差によつて該第1プライオリテイ弁5が
制御される。尚20,21は夫々可変絞り6a前後の圧力を第
1プライオリテイ弁5の両側パイロツト操作部に伝達す
る油路を示す。
ステアリング用サーボ制御弁6は、運転ハンドル13の左
右回転に連動して油路14或いは15への吐出流量(可変絞
りの開度)を設定する弁外筐と、該吐出流量に応じ駆動
される油圧モータ16に連動17してフイードバツク制御さ
れるスプールとを備え、前述の可変絞り6aがこの弁外筐
とスプールとの間の流路に形成されていること、及び油
圧モータ16を経由した油圧が油路18或いは19より両ロッ
ド式のかじ取り用パワーシリンダ(図示せず)等の一方
のシリンダ室に供給され、他方のシリンダ室の油が油路
19或いは18よりステアリング用サーボ制御弁を経てタン
ク(T)に排出されることは従前同様である。
可変絞り6aの二次側圧力が伝達される第1プライオリテ
イ弁5のパイロツト操作部にはかじ取り用リリーフ弁22
が接続される。かじ取り用パワーシリンダが一方のスト
ロークエンドに達して、しかも運転ハンドル13を更に廻
そうとした時は、ポンプ吐出油圧或いは可変絞り6aの二
次側圧力が急上昇して該リリーフ弁22を開くが、このリ
リーフ弁22の設定圧力は通常のかじ取り時における該可
変絞り6aの二次側圧力(これは普通数十気圧以下であ
る)より著しく高い。
第1プライオリテイ弁の余剰流量出口(B)に接続した
電磁切換弁8は、図示の常時位置において該余剰量出口
が油路23及び油冷却器24を経てタンク(T)に連通す
る。しかし電磁切換弁8がその作動ソレノイド8aの導通
により右側の切換位置に切換えられて、該切換弁8と蓄
圧器の間の油路25を第1プライオリテイ弁の余剰流量出
口(B)に接続すると、該油路25中に挿入した第2プラ
イオリテイ弁9には、オリフイス10の前後の圧力が夫々
パイロツト油路26,27より伝達されて、該第2プライオ
リテイ弁の一方の出口(C)より規制流量を、又他方の
出口(D)より余剰流量を夫々吐出するから、該規制流
量が逆止弁11を開いて蓄圧器7に充填され、又余剰流量
は逆止弁28を通つて油冷却器24の入口側に排出される。
オリフイス10と逆止弁11との間の油路25には蓄圧用リリ
ーフ弁12が接続され、該リリーフ弁の排出油路29も油冷
却器24の入口側に接続されるが、この部分は図示を省略
している。尚、30,31は夫々逆止弁11と蓄圧器7との間
の油路に接続した巻胴駆動装置のクラツチ及びブレーキ
制御用油路である。
ステアリング用油圧ポンプ4は第2図に示すようにオー
ルスピードガバナ付の走行エンジン3で常時駆動され、
又クレーン各部の油圧機器駆動用の主油圧ポンプ1,2は
該走行エンジン出力部に設けた動力取出装置32によつ
て、その作動ソレノイド32aが導通した時に駆動され
る。主油圧ポンプ1,2の吐出油圧を制限する荷役用リリ
ーフ弁(図示せず)の設定圧力は蓄圧用リリーフ弁12の
設定圧力の約2倍である。
主油圧ポンプ1,2でクレーンを駆動する際は、蓄圧器7
に油圧を補給せねばならぬから、動力取出装置の作動ソ
レノイド32aを電源34に接続する電気回路35の制御スイ
ツチ36に該作動ソレノイド32aと並列に切換弁8の作動
ソレノイド8aを接続している。従つて切換弁の作動ソレ
ノイド8aのみを制御スイツチ37で電源に接続できるよう
に、電気回路35の作動ソレノイド8a側分岐回路に整流器
(ダイオード)38を挿入している。蓄圧用電気回路33の
制御スイツチ37は、運転手がオーバラン検出装置の発す
る警報により閉じる手動スイツチでもよければ、オーバ
ラン検出装置の発する信号によつて自動的に閉じるスイ
ツチでもよい。40は蓄圧用電気回路33側に挿入した整流
器、39は車輪駆動用推進軸を示す。
〔考案の効果〕
本考案によれば、オーバラン検出装置が発する信号や警
報によつて切換弁を切換えるだけで、通常のかじ取り用
におけるステアリング用サーボ制御弁の可変絞りの二次
側圧力と荷役用リリーフ弁の設定圧力との中間の設定圧
力を持つ蓄圧用リリーフ弁と走行中は常時駆動されるス
テアリング用油圧ポンプとをリターダ装置として兼用で
きるから、従来のように動力取出装置の歯車類やこれに
より駆動される油圧ポンプの早期損傷を招く恐れもなけ
れば、設定圧力可変形のリリーフ弁の制御弁やその遠隔
操作装置を設ける必要もなくなつて、保守整備が容易と
なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例の油圧回路図、第2図はその制
御電気回路図である。 1,2…主油圧ポンプ、3…走行エンジン、4…ステアリ
ング用油圧ポンプ、5…第1プライオリテイ弁、6…ス
テアリング用サーボ制御弁、6a…可変絞り、7…蓄圧
器、8…切換弁、9…第2プライオリテイ弁、10…オリ
フイス、11…逆止弁、12…蓄圧用リリーフ弁、22…かじ
取り用リリーフ弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クレーン駆動用の主油圧ポンプ(1,2)を
    連動連結し得るオーバラン検出装置付きの走行エンジン
    (3)にステアリング用油圧ポンプ(4)を常時連結し
    て、該ステアリング用油圧ポンプの吐出口に接続した第
    1プライオリテイ弁(5)が、ステアリング用サーボ制
    御弁(6)に常に規制流量を優先供給するように、該サ
    ーボ制御弁内の可変絞り(6a)前後の圧力の差によつて
    制御される構成を持つクレーン車において、第1プライ
    オリテイ弁の余剰流量出口に、これをタンクに接続する
    常時位置と、巻胴駆動装置のクラツチ及びブレーキ制御
    用の蓄圧器(7)に接続する切換位置とを備える切換弁
    (8)を接続し、該切換弁より蓄圧器への油路中に第2
    プライオリテイ弁(9)とオリフイス(10)と逆止弁
    (11)とを順次挿入して、該オリフイス前後の圧力の差
    によつて第2プライオリテイ弁が蓄圧器に規制流量を優
    先供給するように構成し、前記オリフイスと逆止弁との
    間の油路に、通常のかじ取り時における前記可変絞り
    (6a)の二次側圧力と、前記主油圧ポンプの吐出油圧を
    制限する荷役用リリーフ弁の設定圧力との中間の設定圧
    力を持つ蓄圧用リリーフ弁(12)を接続し、且つオーバ
    ラン検出装置が信号或いは警報を発した時に前記切換弁
    を切換位置に切換える手段を設けたことを特徴とするク
    レーン車のリターダ装置。
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