JPH0748012A - 複合ベルトコンベアー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 セメント水系湿潤骨材を急勾配で搬送できる
ベルトコンベアーを提供する。 【構成】 平ベルトコンベアー１上に綱コンベアー４を
対面状に組み合わせたもので、同一速度で一体に駆動す
るようになし、綱コンベアー４には、板子を平ベルト上
に摺接する状態で設けているので、滑り止め機能を果た
し、板子３はロープ通し孔を設けてあり、綱コンベアー
４の芯ロープに板子３と芯ロープ通しパイプと交互に嵌
挿して芯ロープ全長を被覆してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はセメント水系湿潤骨材を
搬送するベルトコンベアーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】生コン工場等のセメント水系湿潤骨材を
搬送するには、従来一般に、平ベルトコンベアーを使用
している。しかし、敷地の形状により、急傾斜として短
いものしか適用できない状況の所が多数ある。又、従来
のコンベアーとして、平ベルトに、ひれを突設させたひ
れ付きコンベアーや、ベルトの両サイドに波形の側壁を
設け均等に横材を設けたベルトコンベアーなど急傾斜で
使用可能のものもあるが、スクレーパーの取付けができ
ず、又、水洗の場合も、隅部等水洗不良箇所が発生し、
長期的には徐々に故障が発生するのでセメント系の骨材
送りには使用されにくい。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の種々のコンベア
ーでは、セメント系の骨材の搬送には上述の通り、不向
きな点が数々あった。そこで、本発明は、急傾斜用のベ
ルトコンベアーでセメント水系の骨材の搬送に適用され
るベルトコンベアーを提供することを目的とするもので
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】平ベルトコンベアーの上
位に、該コンベアーの長手方向に平行する２本のロープ
に、所望間隔で、前記平ベルト上に摺接するように掛渡
した板子を均等に多数設けた同一機長の綱コンベアーを
配設し、前記平ベルトコンベアーと綱コンベアーは、一
駆動軸により歯車又はチェーンにより、互いに同一速度
で一体的に駆動するようになす。

【０００５】前記綱コンベアーは、ロープ通し孔を設け
た軟質部材の板子を、該板子の１ピッチごとに板子と同
質の芯ロープ通しパイプを嵌挿し、芯ロープ全長を被覆
するようになし、ローププーリーは被覆されたロープに
より、巻張されている。

【０００６】

【作用】本発明は、下位の平ベルトコンベアーと上位の
綱コンベアーとが同一走行速度で一体になって駆動さ
れ、平ベルトの上面に掛渡した板子が接触状態で所定間
隔で設けられているので、ベルト上の骨材は、急勾配で
あってもずり落ちたりせず、又、板子はベルトに固定さ
れたものではないので水切りが良好で、平ベルトにはス
クレーパーの取付けが可能である。さらに水洗の時、上
下別体であるため洗浄が行き届き保守管理が容易であ
る。

【０００７】

【実施例】本発明の実施例を図面に従って説明する。図
１は、本発明全体構造図、図２は、立体部分要図、図３
は、綱コンベアーの部分構造図、図４は、コンベアー駆
動部側面図である。

【０００８】本発明は、平ベルトコンベアー１の上位
に、該コンベアー１の長手方向に平行する芯ロープ２
に、所望間隔で、前記平ベルト上を摺接するように掛渡
した板子３を多数設けた、綱コンベアー４を配設し、前
記平ベルトコンベアー１と綱コンベアー４は、同一軸芯
でもって噛合した駆動歯車５と従動歯車６により、互い
に同一速度で一体的に駆動するようになす。前記綱コン
ベアー４は、軟質部材の板子３を、該板子３の１ピッチ
ごとに板子３の両端の芯ロープ通しパイプ７と一体と
し、芯ロープ全長を被覆するようになし、該芯ロープ通
しパイプ７は、ローププーリー９のロープ溝に接するよ
うになしたものである。

【０００９】

【効果】以上詳述したことで明らかなように、本発明
は、平ベルトの搬送機能と、綱コンベアーによる物体の
滑り止め機能とを分担するこことにより、スクレーパー
の取付けが可能であり、水洗が容易で確実であるので、
生コン工場の排水処理に適用できる。従来の平ベルトコ
ンベアーより急傾斜として使用できるので占有面積が大
幅に縮小される。板子と平ベルトが分離していること、
及び前述のように急傾斜として使用することにより水切
りが良好である。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体構造図である。

【図２】立体部分要図である。

【図３】綱コンベアーの部分構造図である。

【図４】コンベアー駆動部側面図である。

【符号説明】

１ 平ベルト ２ 芯ロープ ３ 板子 ４ 綱コンベアー ５ 駆動歯車 ６ 従動歯車 ７ 芯ロープ通しパイプ ８ プーリー ９ ローププーリー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 平ベルトコンベアーの上位に、対面した
   状態で、同一機長の綱コンベアーを配設し、前記平ベル
   トコンベアーと綱コンベアーは、平ベルトの駆動軸より
   歯車又はチェーンにより連動し、互いに同一速度で一体
   的に駆動することを特徴とする複合ベルトコンベアー。
2. 【請求項２】 前記綱コンベアーは、ロープ通し孔を設
   けた軟質部材の板子を均等に配設し、該板子間は、板子
   と同質の芯ロープ通しパイプを嵌挿し、一連とし、芯ロ
   ープ全長を被覆するようになし、ローププーリーに巻張
   するようになしたことを特徴とする複合ベルトコンベア
   ー。