JPH0747518B2 - 自動車エアバック用ガス発生組成物 - Google Patents
自動車エアバック用ガス発生組成物Info
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- JPH0747518B2 JPH0747518B2 JP21423291A JP21423291A JPH0747518B2 JP H0747518 B2 JPH0747518 B2 JP H0747518B2 JP 21423291 A JP21423291 A JP 21423291A JP 21423291 A JP21423291 A JP 21423291A JP H0747518 B2 JPH0747518 B2 JP H0747518B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車運転者及び同乗
者保護用のエアバッグを膨張させる為の自動車エアバッ
グ用ガス発生組成物に関する。
者保護用のエアバッグを膨張させる為の自動車エアバッ
グ用ガス発生組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】車両事故にあった運転者及び同乗者を保
護する為の膨張可能なエア−バッグについては、既に良
く知られている。通常これらのエア−バッグは他の物体
や車両に対する激しい衝突を、適当な電気式あるいは機
械式の感知装置によって感知し、点火、伝火等の手段を
組み合わせて用いて、最終的にガス発生組成物を燃焼さ
せる事によって迅速に大量のガスを発生させ、このガス
をバッグに導く事によってエア−クッション状態を形成
させて、運転者及び同乗者の身体を支える事によって、
衝突の際の衝撃から保護する機構となっている。
護する為の膨張可能なエア−バッグについては、既に良
く知られている。通常これらのエア−バッグは他の物体
や車両に対する激しい衝突を、適当な電気式あるいは機
械式の感知装置によって感知し、点火、伝火等の手段を
組み合わせて用いて、最終的にガス発生組成物を燃焼さ
せる事によって迅速に大量のガスを発生させ、このガス
をバッグに導く事によってエア−クッション状態を形成
させて、運転者及び同乗者の身体を支える事によって、
衝突の際の衝撃から保護する機構となっている。
【0003】従って、ガス発生組成物には次の様な性能
が要求される。 a)衝突の際に前述の機構を作用させる必要がある為3
0〜60ミリ秒の時間内にガスの発生を完結しておくこ
と。 b)生成したガスは車両乗員の身体をエアクッションと
して支えた後に車両内に放出される為、無毒性でかつ非
腐食性であること。 c)エアバッグそのもの又は車両乗員に対して、損傷や
火傷を与える様な多くの熱を生成しないこと。 従来のエアバッグ用ガス発生組成物は日本公開特許49
−50110号、49−113781号、49−131
977号等に記載されている様に主にアルカリ金属アジ
ドと酸化剤又は金属酸化物及びそれらの反応から副生す
るアルカリ金属やその酸化物を反応・吸着する物質から
成り立っている。しかしこれらのガス発生組成物は窒素
ガス発生の反応促進剤として酸化剤又は金属酸化物を用
いるため発熱量が大きい。このためにアルカリ金属やそ
の酸化物やそれらを補足した物質の冷却による固化が遅
れてフィルタ−等に補足されにくく、粉塵や煙としてア
ルカリ性の有害な物質が車両内に放出されることにな
る。
が要求される。 a)衝突の際に前述の機構を作用させる必要がある為3
0〜60ミリ秒の時間内にガスの発生を完結しておくこ
と。 b)生成したガスは車両乗員の身体をエアクッションと
して支えた後に車両内に放出される為、無毒性でかつ非
腐食性であること。 c)エアバッグそのもの又は車両乗員に対して、損傷や
火傷を与える様な多くの熱を生成しないこと。 従来のエアバッグ用ガス発生組成物は日本公開特許49
−50110号、49−113781号、49−131
977号等に記載されている様に主にアルカリ金属アジ
ドと酸化剤又は金属酸化物及びそれらの反応から副生す
るアルカリ金属やその酸化物を反応・吸着する物質から
成り立っている。しかしこれらのガス発生組成物は窒素
ガス発生の反応促進剤として酸化剤又は金属酸化物を用
いるため発熱量が大きい。このためにアルカリ金属やそ
の酸化物やそれらを補足した物質の冷却による固化が遅
れてフィルタ−等に補足されにくく、粉塵や煙としてア
ルカリ性の有害な物質が車両内に放出されることにな
る。
【0004】又、米国特許第3755182号明細書に
はガス発生組成物としてアジ化ナトリウムと金属硫酸塩
の記載がある。この組成物は発熱量が少なく比較的低温
のガスを発生するが、実施例における硫酸カルシウムの
組成物は燃焼速度が遅すぎるために自動車用エアバッグ
の用途には使用できない。
はガス発生組成物としてアジ化ナトリウムと金属硫酸塩
の記載がある。この組成物は発熱量が少なく比較的低温
のガスを発生するが、実施例における硫酸カルシウムの
組成物は燃焼速度が遅すぎるために自動車用エアバッグ
の用途には使用できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】車両中に放出される生
成ガス中の腐食性で有害なアルカリ金属の酸化物や水酸
化物の粉塵や煙をできるだけ少なくすることが望まれ
る。
成ガス中の腐食性で有害なアルカリ金属の酸化物や水酸
化物の粉塵や煙をできるだけ少なくすることが望まれ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意研究の
結果、アジ化ナトリウム、硫酸アルミニウム及び二酸化
ケイ素、アルミナ又はケイ酸アルミニウムを組み合わせ
て用いれば、自動車エアバッグ用ガス発生組成物として
適切な燃速を持ち、発熱量が小さくかつ発生する煙の量
が極めて少ないため副生するアルカリ金属やその酸化
物、水酸化物がきわめて少なくなることを見い出したも
のである。即ち、本発明は、 1.アジ化ナトリウム、硫酸アルミニウム及び二酸化ケ
イ素、アルミナ又はケイ酸アルミニウムを配合してなる
ことを特徴とする自動車エアバック用ガス発生組成物。 2.滑沢剤及び/又はバインダ−を配合してなることを
特徴とする第1項に記載のガス発生組成物。 に関するものである。
結果、アジ化ナトリウム、硫酸アルミニウム及び二酸化
ケイ素、アルミナ又はケイ酸アルミニウムを組み合わせ
て用いれば、自動車エアバッグ用ガス発生組成物として
適切な燃速を持ち、発熱量が小さくかつ発生する煙の量
が極めて少ないため副生するアルカリ金属やその酸化
物、水酸化物がきわめて少なくなることを見い出したも
のである。即ち、本発明は、 1.アジ化ナトリウム、硫酸アルミニウム及び二酸化ケ
イ素、アルミナ又はケイ酸アルミニウムを配合してなる
ことを特徴とする自動車エアバック用ガス発生組成物。 2.滑沢剤及び/又はバインダ−を配合してなることを
特徴とする第1項に記載のガス発生組成物。 に関するものである。
【0007】本発明に用いられるアジ化ナトリウムはガ
ス発生組成物全量に対し50〜80重量%の範囲で使用
されるのが好ましい。更に好ましくは60〜75重量%
の範囲で使用される。本発明に用いられる硫酸アルミニ
ウムは無水塩が好ましくガス発生組成物全量に対し10
〜40重量%の範囲で使用されるのが好ましい。更に好
ましくは15〜25重量%の範囲で使用される。本発明
に用いられる二酸化ケイ素、アルミナ又はケイ酸アルミ
ニウムはガス発生組成物全量に対し5〜40重量%の範
囲で使用されるのが好ましい。更に好ましくは7〜25
重量%の範囲で使用される。又これらの物質は単独でも
混合しても使用することができる。
ス発生組成物全量に対し50〜80重量%の範囲で使用
されるのが好ましい。更に好ましくは60〜75重量%
の範囲で使用される。本発明に用いられる硫酸アルミニ
ウムは無水塩が好ましくガス発生組成物全量に対し10
〜40重量%の範囲で使用されるのが好ましい。更に好
ましくは15〜25重量%の範囲で使用される。本発明
に用いられる二酸化ケイ素、アルミナ又はケイ酸アルミ
ニウムはガス発生組成物全量に対し5〜40重量%の範
囲で使用されるのが好ましい。更に好ましくは7〜25
重量%の範囲で使用される。又これらの物質は単独でも
混合しても使用することができる。
【0008】本発明のガス発生組成物の製造は一般のエ
アバック用のガス発生組成物の製造と同様、例えば、ボ
−ルミルやV型混合器等の一般的な混合器で均一に混合
され、単発式打錠機あるいは、回転式打錠機によって直
径3〜15mm厚さ1〜10mm程度の錠剤の形にして製造
する。本発明においてアジ化ナトリウム、硫酸アルミニ
ウム及び二酸化ケイ素、アルミナ又はケイ酸アルミニウ
ムを混合したものは、そのまま打錠すると錠剤にキャッ
ピングや、はなはだしい場合はラミネ−ティングが起こ
る場合があるので、これらにタルク、ステアリン酸カル
シウム、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤を加える
と、極めて光沢のある又は硬度の均質な錠剤が長時間連
続して形成することができる。又、セルロ−ス、ポリビ
ニルピロリドン、リン酸水素カルシウム等のバインダ−
を加えると、錠剤の硬度も一層向上させることができ
る。滑沢剤はガス発生組成物全量に対して5重量%以下
の範囲で必要により用いられるが、0.1重量−2重量
%の範囲が特に好ましい。バインダ−はガス発生組成物
全量に対して15重量%以下の範囲で必要により用いら
れるが、3〜10重量%の範囲が特に好ましい。
アバック用のガス発生組成物の製造と同様、例えば、ボ
−ルミルやV型混合器等の一般的な混合器で均一に混合
され、単発式打錠機あるいは、回転式打錠機によって直
径3〜15mm厚さ1〜10mm程度の錠剤の形にして製造
する。本発明においてアジ化ナトリウム、硫酸アルミニ
ウム及び二酸化ケイ素、アルミナ又はケイ酸アルミニウ
ムを混合したものは、そのまま打錠すると錠剤にキャッ
ピングや、はなはだしい場合はラミネ−ティングが起こ
る場合があるので、これらにタルク、ステアリン酸カル
シウム、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤を加える
と、極めて光沢のある又は硬度の均質な錠剤が長時間連
続して形成することができる。又、セルロ−ス、ポリビ
ニルピロリドン、リン酸水素カルシウム等のバインダ−
を加えると、錠剤の硬度も一層向上させることができ
る。滑沢剤はガス発生組成物全量に対して5重量%以下
の範囲で必要により用いられるが、0.1重量−2重量
%の範囲が特に好ましい。バインダ−はガス発生組成物
全量に対して15重量%以下の範囲で必要により用いら
れるが、3〜10重量%の範囲が特に好ましい。
【0009】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に詳しく説明
する。 実施例1 アジ化ナトリウム70重量部、硫酸アルミニウム22重
量部、二酸化ケイ素8重量部をボールミルにて毎分60
回転の速度で20分間混合した。この後単発式打錠機
(菊水製作所製6B−2型)にて直径5mm厚さ3mm
の錠剤に成型した。成型した錠剤を105℃2時間乾燥
した後、25gを取り出して圧力センサーを取り付けた
1000ccの密閉したステンレス容器内で、ホウ素・
硝石の点火薬を電気的に着火し燃焼させ、発生するガス
の最大ピーク圧に達するまでの時間及び最大圧力を測定
した。その後容器からフィルターを通して取り出したガ
スについて、両端を透明ガラスとした直径10cm長さ
1mの鉄管内に導入し大気圧とした後、一方からの10
0Wのハロゲン電球(6300ルーメン)の透過光の照
度をデシタル照度計(井内製 ANA−999型)で測
定し、煙量の比較値とした。尚ガスを導入する前の照度
は6250ルクスであった。又、生成ガスについて臭気
による官能試験及びガス中に含まれる酸化ナトリウム等
のアルカリ分は水酸化ナトリウムに換算し、窒素酸化
物、イオウ酸化物、一酸化炭素、シアン化合物、硫化水
素等の有害物質の生成量を一般的な化学定量方法で調べ
た。イオウ酸化物、シアン化合物、硫化水素については
いずれも検出できなかった。又、この組成の生成熱量を
示差走査熱量計(島津社製DT−40型)にて測定し
た。又、錠剤については、打錠成型の容易性、1000
錠打錠後の光沢やモンサント型硬度計による20錠の錠
剤の圧縮破壊強度の測定を行った。
する。 実施例1 アジ化ナトリウム70重量部、硫酸アルミニウム22重
量部、二酸化ケイ素8重量部をボールミルにて毎分60
回転の速度で20分間混合した。この後単発式打錠機
(菊水製作所製6B−2型)にて直径5mm厚さ3mm
の錠剤に成型した。成型した錠剤を105℃2時間乾燥
した後、25gを取り出して圧力センサーを取り付けた
1000ccの密閉したステンレス容器内で、ホウ素・
硝石の点火薬を電気的に着火し燃焼させ、発生するガス
の最大ピーク圧に達するまでの時間及び最大圧力を測定
した。その後容器からフィルターを通して取り出したガ
スについて、両端を透明ガラスとした直径10cm長さ
1mの鉄管内に導入し大気圧とした後、一方からの10
0Wのハロゲン電球(6300ルーメン)の透過光の照
度をデシタル照度計(井内製 ANA−999型)で測
定し、煙量の比較値とした。尚ガスを導入する前の照度
は6250ルクスであった。又、生成ガスについて臭気
による官能試験及びガス中に含まれる酸化ナトリウム等
のアルカリ分は水酸化ナトリウムに換算し、窒素酸化
物、イオウ酸化物、一酸化炭素、シアン化合物、硫化水
素等の有害物質の生成量を一般的な化学定量方法で調べ
た。イオウ酸化物、シアン化合物、硫化水素については
いずれも検出できなかった。又、この組成の生成熱量を
示差走査熱量計(島津社製DT−40型)にて測定し
た。又、錠剤については、打錠成型の容易性、1000
錠打錠後の光沢やモンサント型硬度計による20錠の錠
剤の圧縮破壊強度の測定を行った。
【0010】実施例2 アジ化ナトリウム70重量部、硫酸アルミニウム18重
量部、アルミナ12重量部、ステアリン酸マグネシウム
0.5重量部、リン酸水素カルシウム3重量部を実施例
1と同じ方法で混合・打錠した。更に実施例1と同じ方
法で煙量、有害物質生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤
物性等を調べた。又、錠剤については、打錠成型の容易
性、1000錠打錠後の光沢やモンサント型硬度計によ
る20錠の錠剤の圧縮破壊強度の測定を行なった。
量部、アルミナ12重量部、ステアリン酸マグネシウム
0.5重量部、リン酸水素カルシウム3重量部を実施例
1と同じ方法で混合・打錠した。更に実施例1と同じ方
法で煙量、有害物質生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤
物性等を調べた。又、錠剤については、打錠成型の容易
性、1000錠打錠後の光沢やモンサント型硬度計によ
る20錠の錠剤の圧縮破壊強度の測定を行なった。
【0011】実施例3 アジ化ナトリウム70重量部、硫酸アルミニウム20重
量部、ケイ酸アルミニウム10重量部、リン酸水素カル
シウム3重量部を実施例1と同じ方法で混合・打錠し
た。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物質生成量、
発熱量、打錠成型性、錠剤物質等を調べた。
量部、ケイ酸アルミニウム10重量部、リン酸水素カル
シウム3重量部を実施例1と同じ方法で混合・打錠し
た。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物質生成量、
発熱量、打錠成型性、錠剤物質等を調べた。
【0012】実施例4 アジ化ナトリウム70重量部、硫酸アルミニウム22重
量部、二酸化ケイ素8重量部、ステアリン酸マグネシウ
ム0.5重量部を実施例1と同じ方法で混合・打錠し
た。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物質生成量、
発熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べた。
量部、二酸化ケイ素8重量部、ステアリン酸マグネシウ
ム0.5重量部を実施例1と同じ方法で混合・打錠し
た。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物質生成量、
発熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べた。
【0013】実施例5 アジ化ナトリウム67重量部、硫酸アルミニウム25重
量部、二酸化ケイ素8重量部を実施例1と同じ方法で混
合・打錠した。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物
質生成量、発生熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べ
た。
量部、二酸化ケイ素8重量部を実施例1と同じ方法で混
合・打錠した。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物
質生成量、発生熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べ
た。
【0014】実施例6 アジ化ナトリウム77重量部、硫酸アルミニウム15重
量部、二酸化ケイ素8重量部を実施例1と同じ方法で混
合・打錠した。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物
質生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べた。
量部、二酸化ケイ素8重量部を実施例1と同じ方法で混
合・打錠した。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物
質生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べた。
【0015】比較例1 アジ化ナトリウム70重量部、硫酸アルミニウム30重
量部、ステアリン酸マグネシウム0.5重量部を実施例
1と同じ方法で混合・打錠した。更に実施例1と同じ方
法で煙量、有害物質生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤
物性等を調べた。
量部、ステアリン酸マグネシウム0.5重量部を実施例
1と同じ方法で混合・打錠した。更に実施例1と同じ方
法で煙量、有害物質生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤
物性等を調べた。
【0016】比較例2 アジ化ナトリウム70重量部、硫酸マグネシウム20重
量部、ケイ酸アルミニウム10重量部、リン酸水素カル
シウム3重量部を実施例1と同じ方法で混合・打錠し
た。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物質生成量、
発熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べた。
量部、ケイ酸アルミニウム10重量部、リン酸水素カル
シウム3重量部を実施例1と同じ方法で混合・打錠し
た。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物質生成量、
発熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べた。
【0017】比較例3 アジ化ナトリウム70重量部、硫酸カルシウム22重量
部、二酸化ケイ素8重量部を実施例1と同じ方法で混合
・打錠した。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物質
生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べた。
部、二酸化ケイ素8重量部を実施例1と同じ方法で混合
・打錠した。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物質
生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べた。
【0018】比較例4 アジ化ナトリウム57重量部、硝酸カリウム17重量
部、二酸化ケイ素26重量部を実施例1と同じ方法で混
合・打錠した。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物
質生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べた。
部、二酸化ケイ素26重量部を実施例1と同じ方法で混
合・打錠した。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物
質生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べた。
【0019】比較例5 アジ化ナトリウム57重量部、硝酸カリウム17重量
部、アルミナ26重量部、ステアリン酸マグネシウム
0.5重量部、リン酸水素カルシウム3重量部を実施例
1と同じ方法で混合・打錠した。更に実施例1と同じ方
法で煙量、有害物質生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤
物性等を調べた。
部、アルミナ26重量部、ステアリン酸マグネシウム
0.5重量部、リン酸水素カルシウム3重量部を実施例
1と同じ方法で混合・打錠した。更に実施例1と同じ方
法で煙量、有害物質生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤
物性等を調べた。
【0020】比較例6 アジ化ナトリウム80重量部、硫酸アルミニウム5重量
部、硝酸カリウム15重量部を実施例1と同じ方法で混
合・打錠した。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物
質生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べた。
部、硝酸カリウム15重量部を実施例1と同じ方法で混
合・打錠した。更に実施例1と同じ方法で煙量、有害物
質生成量、発熱量、打錠成型性、錠剤物性等を調べた。
【0021】実施例1〜6および比較例1〜6の組成を
表1および表2にまとめた。表1、2中の数値は重量部
である。又、実施例1〜6および比較例1〜6の発熱
量、照度(煙量の比較値)、生成する有害物質量、燃焼
特性、錠剤成型性、錠剤物性等の測定結果を表3及び表
4にまとめた。
表1および表2にまとめた。表1、2中の数値は重量部
である。又、実施例1〜6および比較例1〜6の発熱
量、照度(煙量の比較値)、生成する有害物質量、燃焼
特性、錠剤成型性、錠剤物性等の測定結果を表3及び表
4にまとめた。
【0022】 表1 実 施 例 1 2 3 4 5 6 アジ化ナトリウム 70重量部 70 70 70 67 77 硫酸アルミニウム 22 18 20 22 25 15 二酸化ケイ素 8 8 8 8 アルミナ 12 ケイ酸アルミニウム 10 ステアリン酸マグネシウム 0.5 0.5 リン酸水素カルシウム 3 3
【0023】 表2 比 較 例 1 2 3 4 5 6 アジ化ナトリウム 70 70 70 57 57 80 硫酸アルミニウム 30 5 硫酸マグネシウム 20 硫酸カルシウム 22 硝酸カリウム 17 17 15 二酸化ケイ素 8 26 アルミナ 26 ケイ酸アルミニウム 10 ステアリン酸マグネシウム 0.5 0.5 リン酸水素カルシウム 3 3
【0024】 表3 実 施 例 1 2 3 4 5 6 発熱量(cal/g) 406 390 395 422 375 450 照度(ルクス) 5320 5500 5940 5300 5640 4620 臭気 なし なし なし なし なし なし NaOH換算アルカリ量 33 28 24 30 20 45 (mg) 窒素酸化物(ppm) <1 2 5 3 <1 3 燃 最大ピ−ク時間 38 36 40 40 48 43 焼 (ms) 特 最大ピ−ク圧 72 71 72 72 65 73 性 (atm) 錠剤成型性 キャッ キャッ キャッ ピング ピング ピング あり 良好 良好 良好 あり あり 表面光沢 周辺部 光沢 中央部 光沢 光沢 周辺部 光沢あり あり 光沢なし あり なし 光沢アリ 錠剤強度 平均 14.2 25.8 24.8 20.1 12.5 14.9 (kg) 範囲 10 20 18 18 6 8 n=20 | | | | | | 22 29 28 23 15 17
【0025】 表4 比 較 例 1 2 3 4 5 6 発熱量(cal/g) 415 430 380 745 755 851 照度(ルクス) 2020 5720 5500 1850 2240 2980 臭気 若干の なし なし 強い 強い 強い 刺激臭 刺激臭 刺激臭 刺激臭 NaOH換算アルカリ量 80 60 39 170 190 245 (mg) 窒素酸化物(ppm) <1 3 6 40 45 30 燃 最大ピ−ク時間 38 105 125 35 38 32 焼 (ms) 特 最大ピ−ク圧 73 58 52 74 72 75 性 (atm) 錠剤成型性 良好 良好 キャッ キャッ 良好 キャッ ピング ピング ピング あり あり あり 表面光沢 光沢あり 良好 光沢 光沢 光沢 周辺部 なし なし あり 光沢ナシ 錠剤強度 平均 18.5 27.5 13.7 11.5 24.4 11.9 (kg) 範囲 16 22 6 5 18 5 n=20 | | | | | | 24 30 18 17 28 15
【0026】表3および表4より以下のことがわかる。
硫酸塩を燃焼促進剤として使用した場合には発熱量及び
アルカリ流出量が小さく、実施例1、5、6よりアジ化
ナトリウムと硫酸アルミニウムの割合が変わることで、
燃焼特性及びアルカリ流出量が変わることがわかる。
又、実施例と比較例1とにより二酸化ケイ素やアルミナ
等を入れた場合には、白煙量が格段に少なくなる。硫酸
アルミニウム以外の硫酸塩では比較例2、3から、燃焼
速度が遅いため自動車エアバッグ用として使用すること
は不可能である。比較例4、5より硝酸カリウムを使用
するガス発生組成物については発熱量が多いため二酸化
ケイ素やアルミナ等をアルカリ吸着剤として使用しても
フィルタ−で残査が十分固化せず大量の白煙を生ずる。
従ってアルカリ流出量が多く又、窒素酸化物の発生も多
い。又、比較例6より二酸化ケイ素やアルミナ等が全く
入っていない組成では残査がほとんど固化せずアルカリ
流出量が極めて多くなることがわかる。又、滑沢剤を入
れることによって光沢のある錠剤が比較的均一の硬度で
成型できることがある。又、バインダ−を入れることに
よって錠剤の強度が強く成型できることがわかる。
硫酸塩を燃焼促進剤として使用した場合には発熱量及び
アルカリ流出量が小さく、実施例1、5、6よりアジ化
ナトリウムと硫酸アルミニウムの割合が変わることで、
燃焼特性及びアルカリ流出量が変わることがわかる。
又、実施例と比較例1とにより二酸化ケイ素やアルミナ
等を入れた場合には、白煙量が格段に少なくなる。硫酸
アルミニウム以外の硫酸塩では比較例2、3から、燃焼
速度が遅いため自動車エアバッグ用として使用すること
は不可能である。比較例4、5より硝酸カリウムを使用
するガス発生組成物については発熱量が多いため二酸化
ケイ素やアルミナ等をアルカリ吸着剤として使用しても
フィルタ−で残査が十分固化せず大量の白煙を生ずる。
従ってアルカリ流出量が多く又、窒素酸化物の発生も多
い。又、比較例6より二酸化ケイ素やアルミナ等が全く
入っていない組成では残査がほとんど固化せずアルカリ
流出量が極めて多くなることがわかる。又、滑沢剤を入
れることによって光沢のある錠剤が比較的均一の硬度で
成型できることがある。又、バインダ−を入れることに
よって錠剤の強度が強く成型できることがわかる。
【0027】
【発明の効果】本発明は生成熱量及び有害物質が少な
く、さらに煙量の格段に少ないガス発生組成物が得られ
た。又、本発明は滑沢剤及び/又はバインダ−を配合し
た場合は、錠剤に成型したときの硬度の均一性、強度の
すぐれた光沢のあるガス発生組成物を得た。
く、さらに煙量の格段に少ないガス発生組成物が得られ
た。又、本発明は滑沢剤及び/又はバインダ−を配合し
た場合は、錠剤に成型したときの硬度の均一性、強度の
すぐれた光沢のあるガス発生組成物を得た。
Claims (4)
- 【請求項1】アジ化ナトリウム、硫酸アルミニウム及び
二酸化ケイ素、アルミナ又はケイ酸アルミニウムを配合
してなることを特徴とする自動車エアバッグ用ガス発生
組成物。 - 【請求項2】アジ化ナトリウムが50〜80重量%、硫
酸アルミニウムが10〜40重量%,二酸化ケイ素、ア
ルミナ又はケイ酸アルミニウムが5〜40重量%である
請求項1記載のガス発生組成物。 - 【請求項3】滑沢剤及び/又はバインダ−を配合してな
ることを特徴とする請求項1記載のガス発生組成物。 - 【請求項4】滑沢剤が5重量%以下、バインダ−が15
重量%以下である請求項3記載のガス発生組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21423291A JPH0747518B2 (ja) | 1990-09-03 | 1991-08-01 | 自動車エアバック用ガス発生組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-230494 | 1990-09-03 | ||
JP23049490 | 1990-09-03 | ||
JP21423291A JPH0747518B2 (ja) | 1990-09-03 | 1991-08-01 | 自動車エアバック用ガス発生組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05117069A JPH05117069A (ja) | 1993-05-14 |
JPH0747518B2 true JPH0747518B2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=26520206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21423291A Expired - Lifetime JPH0747518B2 (ja) | 1990-09-03 | 1991-08-01 | 自動車エアバック用ガス発生組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747518B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-01 JP JP21423291A patent/JPH0747518B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05117069A (ja) | 1993-05-14 |
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