JPH0746880Y2 - 自立角型液化ガスタンクの支持台構造 - Google Patents

自立角型液化ガスタンクの支持台構造

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JPH0746880Y2
JPH0746880Y2 JP1990073450U JP7345090U JPH0746880Y2 JP H0746880 Y2 JPH0746880 Y2 JP H0746880Y2 JP 1990073450 U JP1990073450 U JP 1990073450U JP 7345090 U JP7345090 U JP 7345090U JP H0746880 Y2 JPH0746880 Y2 JP H0746880Y2
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plywood
liquefied gas
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plywood block
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明俊 安東
昭則 安部
尭 藤谷
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石川島播磨重工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は液化ガスタンカーにおける自立型の液化ガスタ
ンクのチョック兼用の支持台構造に関するもので、特
に、自立角型の液化ガスタンクの支持台構造に関するも
のである。
[従来の技術] 液化ガスタンカーにおける自立型の液化ガスタンクの支
持は、通常、第4図に示す如く、船体1の二重底におけ
る内底板2上に、チョック兼用の支持台4を複数個設置
して、該各支持台4上に1つの自立型の液化ガスタンク
3を載置させて行わせるようにしてある。
上記液化ガスタンク3を支持させるチョック兼用の支持
台4としては、第5図に示す如く、木目が水平となるよ
うに合板5aを上下方向に積み重ねてなる合板ブロック5
を用い、該合板ブロック5を船体の内底板2上の基台6
上に載置してストッパ7にて保持させると共に、合板ブ
ロック5上に液化ガスタンク3の底板3aを載置させ、ス
トッパ8にて保持させるようにしたもの、あるいは、第
6図に示す如く、木目が縦となるように合板9aを横方向
に重ね合わせてなる合板ブロック9を用い、該合板ブロ
ック9を上記第5図の場合と同様に内底板2上の基台6
上に設置して、液化ガスタンク3の底板3aを支持させる
ようにしたもの、等がある。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記従来のチョック兼用の支持台4のうち、
第5図に示す合板を水平に配置してなる構成のもので
は、垂直方向のばね定数により上下荷重専用の支持台と
しては有効であるが、水平荷重による剪断により合板5a
の層破断を起こし易く、かかる層破断を防ぐためには合
板ブロック5の大型化が必要である、という問題があ
る。一方、第6図に示す構成のものでは、木目が縦にな
るように合板9aが配置されているため、水平荷重を受け
るときの剪断に対して強いので、比較的小型化が可能で
あるが、垂直ばね定数が第5図の場合に比して約5倍と
なり、かたすぎるため液化ガスタンクをフレキシブルに
支持することができなくなる、という問題がある。
そこで、本考案は、垂直荷重、水平荷重に対して大型化
することなく、最適な強度、剛性を有する自立角型液化
ガスタンクの支持台構造を提供しようとするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記課題を解決するために、複数の合板を上
下方向に積み重ねて全体の垂直ばね定数を調整してなる
下部合板ブロックと、複数の合板を横方向に重ね合わせ
て一体にしてなる上部合板ブロックとからなり、且つ上
記下部合板ブロックを基台上に設置して、該基台上の左
右両側に設置したストッパにて左右方向の位置を規制す
るようにし、該下部合板ブロック上に上部合板ブロック
をすべり材を介し載置させて、上部左右両側のストッパ
の間で前後方向へ変位できるようにすると共に、液化ガ
スタンクの底板に突設したストッパ間に上部合板ブロッ
クの頂部を嵌合させ、上記上下二層の合板ブロックで自
立角型液化ガスタンクを支持せるようにした構成とす
る。
[作用] 合板を縦に配置した上部合板ブロックは、水平荷重によ
る剪断に強いため、ブロックを小型化でき、又、下部合
板ブロックの厚み等を調整して垂直ばね定数を調整する
ことによって液化ガスタンクをフレキシブルに支持する
ことができる。この場合、下部合板ブロックには、剪断
荷重はかからないので、下部合板ブロックは柔らかい材
料のものも使用できる。液化ガスタンクが熱膨張、収縮
で前後方向に変位しても、上部合板ブロックと下部合板
ブロックとの間にすべり材が介在させてあるので、前後
方向のすべりが円滑に行われ、下部合板ブロックに水平
荷重がかからない。
[実施例] 以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示すもので、木
目が水平に配置されるよう合板10aを上下方向に多層に
積み重ねてなる下部の合板ブロック10と、木目が縦に配
置されるよう合板11aを立てて横方向に重ね合わせてな
る上部の合板ブロック11とをそれぞれ構成し、船体の二
重底における内底板2の適宜位置に設置した基台6上
に、上記下部の合板ブロック10を設置し、該基台6上の
左右両側に設置したストッパ7にて合板ブロック10の左
右方向の位置を規制して、前後方向に合板ブロック10を
移動させることにより基台6上より取り外せるようにす
る。又、上記基台6上に設置した下部の合板ブロック10
上には、すべり材としての鋼製シート12を敷いて、その
上に、上記上部の合板ブロック11を、合板11aの重ね方
向が前後方向となるような向きにして載置させ、且つ液
化ガスタンク3の底板3aの適宜個所に、上記上部の合板
ブロック11の頂部に嵌合できる大きさでストッパ8を突
設して、該ストッパ8が上部の合板ブロック11に係合す
るよう液化ガスタンク3を上部の合板ブロック11上に載
置させ、二層構造の上下の合板ブロック11,10にて液化
ガスタンク3を支持させるようにする。13は液化ガスタ
ンク3が熱により膨張、収縮を繰り返すとき合板ブロッ
クとストッパ7,8との相対変位が円滑に行われるように
介在させたライナである。なお、上部の合板ブロック11
は必要に応じて前後方向(重ね合わせ方向)に締付ボル
ト14を通し、ワッシャー15、ナット16を介し締め付けて
層間の剥離を防止するようにしてもよい。17はタンク底
板保護シートである。
一例として、上部の合板ブロック11の高さを約500mmと
し、下部の合板ブロック10の高さ(厚さ)を約300mmと
するが、下部の合板ブロック10は垂直荷重を受けるもの
で所定の垂直ばね定数となるよう調整する。この場合、
第5図に示す従来一般の支持台の垂直ばね定数と同等と
なるように調整するが、この調整は、合板10aの比重又
は厚みを適宜変えることによって行わせるようにする。
本考案の支持台により液化ガスタンク3の支持を行わせ
ると、合板11aを木目が縦となるように配置してなる上
部の合板ブロック11と、合板10aを木目が水平になるよ
うに配置してなる下部の合成ブロック10とからなる二層
構造としてある支持台の上部合板ブロック11で水平荷重
による剪断応力を受け、下部の合板ブロック10が保有す
るばね定数で垂直荷重を受ける。この場合、上部の合板
ブロック11は、液化ガスタンク3が熱膨張、収縮により
前後方向へ変位することにより水平荷重がかかっても、
剪断応力に強い方向に木目が配置してあるため、水平荷
重によって合板が層破断を生じることがなくて、比較的
小型にすることが可能となり、又、上記上部の合板ブロ
ック11が前後方向にスライドするときも、下部の合板ブ
ロック10上を直接すべることなくすべり材としての鋼製
シート12上をすべるので、下部の合板ブロック10に水平
荷重による剪断応力が作用することもない。
上記上部の合板ブロック11によると、水平方向の剪断応
力に強く、合板ブロック11を小型にできることについ
て、更に延べると、一般に、合板は水平方向に積み重ね
た場合、垂直方向の強さを10とすると、水平方向の剪断
強さは1と小さいのに対し、合板を立てて横に並べたも
のでは、垂直方向の強さは5で、水平方向の剪断強さは
3である。一方、荷重の関係は、垂直荷重をPとする
と、水平荷重は0.6Pのオーダーである。したがって、
合板を水平に配置して積み重ねたものの場合と、合板
を縦にして横方向に重ね合わせたものの場合においける
合板ブロックの幅寸法Aについてみると、 の場合は、A=P/10=0.1P又は0.6P/1=0.6P にすると、A=P/5=0.2P又は0.6P/3=0.2P となる。すなわち、のように構成すると、サイズは約
1/3となり、更に、垂直、水平の強度が等しくなる。
一方、下部の合板ブロック10は、合板の比重や厚さによ
り全体のばね定数を調整することにより、液化ガスタン
ク3をフレキシブルに支持することができる。この場
合、上記下部合板ブロック10には、液化ガスタンク3の
前後方向の変位に伴う水平荷重は作用しないので、合板
10aには強化合板以外の柔らかな材料を使用でき、より
フレキシブルに液化ガスタンクの支持を行わせることが
できる。
次に、上部の合板ブロック11は取り替えて使用すること
ができる。
今、上部の合板ブロック11を取り替える場合は、先ず、
下部の合板ブロック10を前後方向にスライドさせて基台
6上より抜き出すことにより上部の合板ブロック11を基
台6上に落下させる。次いで、基台6上を前方又は後方
へスライドさせて取り外すようにする。新しい上部合板
ブロック11は上記と逆手順により基台6上に載せてから
持ち上げ、しかる後、鋼製シート12を介して下部合板ブ
ロック10を基台6と上部合板ブロック11との間に装入さ
せるようにする。これにより支持台損傷時に液化ガスタ
ンク3を傷つけることなく容易に上部合板ブロック11の
取り替えができることになる。
なお、本考案は上記実施例にのみ限定されるものではな
く、たとえば、上下の各合板ブロック11,10の高さ寸法
は任意に変えられること、その他本考案の要旨を逸脱し
ない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
[考案の効果] 以上述べた如く、本考案の自立角型液化ガスタンクの支
持台構造によれば、水平方向の剪断応力に強い方向とな
るよう合板を木目が縦となるように配置して横方向に重
ね合わせてなる上部の合板ブロックと、合板を木目が水
平となるように配置して上下方向に積み重ねてなり且つ
垂直ばね定数を調整するようにしてある下部の合板ブロ
ックとを構成し、且つ上記下部合板ブロックを基台上に
設置して、該基台上の左右両側に設置したストッパにて
左右方向の位置を規制するようにし、該下部合板ブロッ
ク上に上部合板ブロックをすべり材を介し載置させて、
上部左右両側のストッパの間で前後方向へ変位できるよ
うにすると共に、液化ガスタンクの底板に突設したスト
ッパ間に上部合板ブロックの頂部を嵌合させ、上記上下
二層の合板ブロックで自立角型液化ガスタンクを支持さ
せるようにしてあるので、液化ガスタンクの熱膨張、収
縮による水平荷重を、水平方向の剪断に強い上部の合板
ブロックで受けることができて、合板の層破断を防止で
きて合板ブロックの小型化を図ることができると共に、
下部の合板ブロックのばね定数で液化ガスタンクをフレ
キシブルに支持することができる。しかも、この下部合
板ブロックには液化ガスタンクの前後方向変位による剪
断荷重はかからないので、材料として柔らかいものの使
用が可能で、タンクをよりフレキシブルに支持させるこ
とができ、又、上記下部合板ブロックは前後方向へスラ
イドさせて基台上より抜き出すことにより簡単に取り外
すことができ、上部合板ブロックは下部合板ブロックを
取り外すことにより基台上に落下させることができて簡
単に取り外して新しいものに取り替えることができる、
等の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す正面図、第2図は斜視
図、第3図は上部合板ブロックの側面図、第4図は液化
ガスタンカーにおける液化ガスタンクの支持部の概要を
示す断面図、第5図及び第6図はいずれも従来の支持台
構造の概略図である。 2……内底板、3……液化ガスタンク、3a……液化ガス
タンクの底板、6……基台、7,8……ストッパ、10a,11a
……合板、10……下部の合板ブロック(下部合成ブロッ
ク)、11……上部の合板ブロック(上部合板ブロッ
ク)、12……鋼製シート(すべり材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の合板を木目が水平になるように配置
    して上下方向に積み重ねて垂直ばね定数を保有させた下
    部合板ブロックと、複数の合板を木目が縦になるよう配
    置して横方向に重ね合わせてなる上部合板ブロックとを
    構成し、且つ上記下部合板ブロックを基台上に設置し
    て、該基台上の左右両側に設置したストッパにて左右方
    向の位置を規制するようにし、該下部合板ブロック上に
    上部合板ブロックをすべり材を介し載置させて、上部左
    右両側のストッパの間で前後方向へ変位できるようにす
    ると共に、液化ガスタンクの底板に突設したストッパ間
    に上部合板ブロックの頂部を嵌合させ、上記上下二層の
    合板ブロックで自立角型液化ガスタンクを支持させるよ
    うにしてなることを特徴とする自立角型液化ガスタンク
    の支持台構造。
JP1990073450U 1990-07-11 1990-07-11 自立角型液化ガスタンクの支持台構造 Expired - Lifetime JPH0746880Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210033372A (ko) * 2019-09-18 2021-03-26 삼성중공업 주식회사 액화가스 저장탱크 지지 장치
KR20210037222A (ko) * 2019-09-27 2021-04-06 삼성중공업 주식회사 액화가스 저장탱크의 지지 구조체

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59185195U (ja) * 1983-05-30 1984-12-08 石川島播磨重工業株式会社 液化ガス船のタンク支持装置

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