JPH0746643A - 分散型スイッチングネットワークにおいてデジタル符号化された通信へアクセスするためのシステム - Google Patents

分散型スイッチングネットワークにおいてデジタル符号化された通信へアクセスするためのシステム

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JPH0746643A
JPH0746643A JP6077674A JP7767494A JPH0746643A JP H0746643 A JPH0746643 A JP H0746643A JP 6077674 A JP6077674 A JP 6077674A JP 7767494 A JP7767494 A JP 7767494A JP H0746643 A JPH0746643 A JP H0746643A
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unit
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JP6077674A
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Charles P Brame
ピー. ブレイム チャールズ
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ERICKSON G II MOBIL COMMUN Inc
Ericsson Inc
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ERICKSON G II MOBIL COMMUN Inc
Ericsson GE Mobile Communications Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の分散型スイッチングネットワークで
は、あるソースから1つ以上の目的地への音声経路が、
マルチ基地局スイッチに含まれるデジタルボイスインタ
ーフェースモジュールを通じて設定される。デジタルボ
イスインターフェースモジュールは、それぞれがデジタ
ル信号プロセッサを有する複数のデジタルボイスインタ
ーフェースユニットを備えている。デジタル信号プロセ
ッサは、アナログ通信情報のデジタル符号化、及びデジ
タル符号化情報の複号化を行う。 【効果】 分散型スイッチングネットワークの1つ以上
のアナログ通信ユニットが、それ自身は信号をデジタル
的に符号化/複号化する能力を有していなくても、デジ
タル的通信に参加して、デジタル的に符号化されたコー
ルを発信及び受信することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ある1つのシステムか
らの音声信号が、分散型デジタルスイッチングネットワ
ークを介して他の送信システムへ切り換えられる中継型
無線送信システムのネットワークに関する。特に、本発
明は、例えば個人又はグループの無線ユニット加入者、
ディスパッチコンソールオペレータ及び地上通信線を利
用した電話加入者を含む異なるタイプのネットワークユ
ーザが、デジタル符号化された通信における処理を行
い、デジタル符号化された通信に参加することを可能に
する能力を有する分散型スイッチングネットワークを提
供することに関する。
【0002】
【従来の技術】中継型RFリピータシステムは、近年の
RF通信システムの主流となってきており、例えば公共
サービス組織(例えば、郡などの政府機関、消防、警察
など)によって用いられている。そのようなRFリピー
タシステムを用いた場合、ある特定のRF通信(会話)
には適切なプライバシーを与えながら、比較的限られた
数のRF通信チャネルを多数のユーザが共用することが
できる。最近の典型的なRFリピータシステムは「デジ
タル的に中継されて」おり、RFチャネル上を運ばれる
デジタル信号を(システム中で接続されたデジタル制御
素子と共に)用いて、多数のユーザ間で限られた数のR
Fチャネルの「中継」(時分割)を行っている。
【0003】簡単に言うと、そのようなデジタル中継型
RF通信システムは、「制御」RFチャネル及び多数の
「作業用」RFチャネルを有している。作業用チャネル
は、実際の通信トラフィックを運ぶために用いられる
(例えば、アナログFM、デジタル化されたボイス、デ
ジタルデータなど)。RF制御チャネルは、リピータ基
地局(サイト)とフィールドのユーザRFトランシーバ
(無線ユニット)との間でデジタル制御信号を運ぶため
に用いられる。ユーザのトランシーバがアクティブに会
話に従事していない場合には、そのトランシーバは、そ
のトランシーバに向けられた「外向きの」デジタル制御
メッセージを求めて制御チャネルをモニタする。ユーザ
がプッシュ・トゥ・トーク(PTT)スイッチを押すこ
とによって、作業用チャネルを要求する(及び1人又は
グループの着呼者を特定する)デジタルチャネル要求メ
ッセージが、リピータ基地局へ向けてRF制御チャネル
上を「内向き」に送信される。リピータ基地局(及び付
随する中継用システム)は、このチャネル要求メッセー
ジを受信し処理する。
【0004】作業用チャネルが使用可能であるとする
と、リピータ基地局は応答として「外向き」チャネル割
当デジタルメッセージを生成し、RF制御チャネルを介
して送信する。このメッセージによって、使用可能な作
業用チャネルが、要求を行ったトランシーバとチャネル
要求メッセージによって特定された相手方の着呼トラン
シーバとによる使用のために一時的に割り当てられる。
チャネル割当メッセージは、要求を行った(発呼)トラ
ンシーバ及び着呼トランシーバを、通信交換のための使
用可能なRF作業用チャネルへ自動的に割り当てる。
【0005】通信が終了すると、トランシーバは一時的
に割り当てられた作業用チャネルを「解放」し、RFチ
ャネルのモニタ状態に戻る。このようにして、作業用チ
ャネルは、RF制御チャネル上を運ばれる他のメッセー
ジを介して同一の又は異なるユーザトランシーバへ再び
割り当てられることが可能な状態となる。「単一基地
局」中継型RFリピータシステムの一例は、共通に譲渡
された米国特許第4,905,302号及び第4,903,321号に開示
されている。
【0006】単一基地局中継型RFリピータシステム
は、数十平方マイルの有効な受信可能エリアを有するこ
とができる。幾分さらに大きな受信可能エリアが望まれ
る場合には、1つ又はそれ以上のサテライト受信ステー
ション(及び単一のハイパワー送信基地局)を提供する
ことが可能である。しかしながら、幾つかの政府機関及
び他の公共サービスの中継用システムのユーザは、数百
平方マイルのRF通信受信可能エリアを必要とすること
がある。そのような非常に大きい受信可能エリアを提供
するためには、多数のRFリピータ基地局を設けること
が必要である。また、システム受信可能エリア内のどこ
かに位置する無線レシーバが、そのシステム受信可能エ
リア内のどこかに位置する他の無線レシーバと中継方式
で効率的に通信することが可能となるように、全ての基
地局を自動的に調整することが必要である。
【0007】図1は、マルチ基地局中継型無線リピータ
システムの一例を簡単に示す概略図である。このシステ
ムは、地理的エリアA1、A2、及びA3へそれぞれ通
信を行う3つの無線リピータ(送信/受信)基地局S
1、S2、及びS3を有している。エリアA1内の移動
型又は携帯型トランシーバは基地局S1へ信号を送信
し、基地局S1からの信号を受信する。エリアA2内の
トランシーバは基地局S2へ信号を送信し、基地局S2
によって送信される信号を受信する。さらに、エリアA
3内のトランシーバは基地局S3へ信号を送信し、基地
局S3によって送信される信号を受信する。リピータ基
地局S1、S2、及びS3のそれぞれは、1つの制御チ
ャネル及び複数のRF作業用チャネル上で動作する1組
のリピートトランシーバを有している。各基地局は、中
央基地局制御装置(例えばデジタルコンピュータ)を典
型的に有していてもよい。この中央基地局制御装置は、
基地局内の通信のための中心点として機能し、1コール
中の全ての参加者がそれに付随する受信可能エリア内に
位置する場合には、比較的自主的に機能することが可能
である。
【0008】しかしながら、1つのエリアから他のエリ
アへの通信を可能とするためには、異なる基地局のリピ
ータ間での制御及び音声信号の経路を確立するように、
スイッチングネットワーク(本明細書では「マルチ基地
局スイッチ」と称する)が設けられなくてはならない。
さらに、そのような経路は、各コールの開始時に設定さ
れ、各コールの終了時には解除されなくてはならない。
例えば、基地局制御装置(S1)は、特定の着呼者と通
信するためにチャネルを要求しているA1内の移動型無
線からのコールを受ける。発呼者は、マイク上のプッシ
ュ・トゥ・トーク(PTT)ボタンを単に押すことによ
って、チャネルを要求する。これによって、作業用又は
音声チャネルが要求されていることが、RF制御チャネ
ル上を送信される「内向き」デジタル制御メッセージを
介して基地局制御装置S1へ知らされる。基地局制御装
置は、チャネルをそのコールに割り当てるとともに、発
呼者の無線ユニットに対して、制御チャネルからそのコ
ールに割り当てられた音声チャネルへ切り換わるように
指示する。この割り当てられたチャネルは、その基地局
の担当エリア内でのみ用いることができる。
【0009】さらに、基地局制御装置はチャネル割当を
マルチ基地局スイッチ200へ送り、マルチ基地局スイ
ッチ200は、内部音声スロットをコールに割り当て
る。また、スイッチ200は、指定された着呼者を含む
他の基地局エリアの基地局制御装置へチャネル要求を送
る。通信に参加する1人又は複数の着呼者及び1つ又は
複数のディスパッチコンソール202が使用する音声経
路が作られるように、音声信号の経路が設定される。チ
ャネル要求を受け取ると、これら「2次」基地局制御装
置(2次とは、それらがコールの送信源ではないという
意味である)は、RF作業用チャネルをそのコールに割
り当てる。各2次チャネルは、2次基地局制御装置によ
って担当されるエリア内でのみ機能する。また、単数又
は複数の2次基地局制御装置は、マルチ基地局スイッチ
までチャネル割当を送り返す。
【0010】このようにして、発呼者は、マルチ基地局
スイッチを介して他のエリア内のユニット又はグループ
と通信する。コールは、先ず1次基地局制御装置へ送信
され、スイッチ中の割り当てられた音声スロットを通る
経路を通って、2次基地局によって他のエリア内の様々
な割当チャネル上に再送信される。コールが終了する
と、1次基地局制御装置はその基地局に割り当てられた
チャネルを非アクティブ状態にして、コールが終了した
ことをマルチ基地局スイッチ200へ知らせる。マルチ
基地局スイッチ200は、コール終了コマンド(「チャ
ネルドロップ」)を他の全ての基地局制御装置へ伝達す
る。これによってコールに割り当てられていた全ての作
業用チャネルを解放し、関連する音声レーティング(ra
ting)経路を解除する。
【0011】異なるエリア内の移動型無線ユニット間の
通信を提供することに加えて、マルチ基地局スイッチ2
00は、地上通信線電話の加入者と無線ユニットとの間
の通信、及びディスパッチャと移動型無線ユニットとの
間の通信を提供する。地上通信線電話の加入者は、アク
セス番号をダイヤルすることによって、ならびに中央電
話相互接続スイッチ(CTIS)及びマルチ基地局スイ
ッチ200を介して中継型通信システムへの経路を設定
する無線ユニット(又はグループ)識別番号をダイヤル
することによって、無線ユニットと通信することが可能
である。1つ又はそれ以上のディスパッチコンソール2
02が、基地局制御装置102と同じようにマルチ基地
局スイッチ200に接続されている。地上通信線電話の
加入者及びディスパッチコンソールオペレータのどちら
も、例えば移動型無線ユニットへコールするために、マ
ルチ基地局スイッチ200を介して基地局制御装置10
2へチャネルコール要求を出すことができる。
【0012】各ディスパッチコンソール202は、その
エリア内のコールに参加することができる。したがっ
て、マルチ基地局スイッチ200を介して他のエリアか
ら移動型無線へコールが来た場合には、スイッチは、対
応する基地局制御装置102に知らせるとともに、コー
ルをディスパッチコンソール202へ知らせる。このよ
うにして、ディスパッチオペレータは、コールを聴取す
るか、又はコールに参加することができる。また、マル
チ基地局スイッチ200は、グループ内の全ての着呼者
に対する基地局制御装置が、グループコールへチャネル
を割り当てることを保証することによって、移動型ユニ
ット及び/又はディスパッチコンソールのグループへの
コールを扱う。
【0013】マルチ基地局スイッチ200は、分散型構
造を有している。マルチ基地局スイッチ200の論理的
機能及び計算的作業負荷は、各種の分散されたマイクロ
プロセッサ「ノード」によって分割される。各ノード
は、基地局制御装置102、ディスパッチコンソール2
02、公設及び/又は私設の地上通信線電話の交換機、
及びその他の全体的無線システムの構成要素のいずれか
と接続される。ノードは、本明細書においてはインター
フェースモジュールと称され、例えば、基地局制御装置
に接続されるノードのためのマスタインターフェースモ
ジュール(MIM)、及びディスパッチコンソールに接
続されるノードのためのコンソールインターフェースモ
ジュール(CIM)を含む。マルチ基地局スイッチの各
インターフェースモジュールは、マイクロプロセッサに
よって操作されるスイッチ制御装置カードによってサポ
ートされている。すべてのカードは実質的に同一のハー
ドウエアを有しており、相互に交換可能である。各カー
ドは、分散型スイッチネットワークへのゲートウエイイ
ンターフェースとして機能する。
【0014】デジタル通信システムが提供する重要な利
点の1つは、ボイス/データ通信をデジタル的に符号化
(例えば、暗号化)する能力である。この能力は、適切
に同調された無線レシーバによってモニタされ得るRF
チャネル上のコールに対しては、特に望ましく必要であ
る。地方警察などの機関及び部局は特に、安全なプライ
ベートRF通信を必要とする。移動型ユニット及び/又
は移動型ユニットグループは、送信されるべきボイス/
データを暗号化し、また受信した情報を解読するため
に、暗号化/解読アルゴリズムにしたがって割り当てら
れた1つ又はそれ以上の暗号化/解読「キー」を用い
て、RF通信リンク上で安全に通信することができる。
デジタル暗号化/解読能力及び必要な「キー」を有する
ユーザのみが、暗号化された通信をモニタするか、ある
いはこの通信に参加することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来技術には、以下のような課題が存在する。
【0016】マルチ基地局スイッチにおけるインターフ
ェースモジュールは、無線ユニットで行われるような暗
号化処理及び解読処理を行わない。典型的には、情報は
無線ユニットでデジタル的に暗号化/解読され、その形
式のままMIMモジュールを介して基地局へ/基地局か
ら音声ネットワーク上を直接通信される。残念なこと
に、マルチ基地局スイッチのユーザの中には、例えばデ
ィスパッチコンソールオペレータ及び地上通信線電話の
加入者など、デジタル暗号化及び解読能力を持たないも
のもいる。その結果、ディスパッチオペレータは、デジ
タル的に暗号化されたコールをモニタすることも参加す
ることも、あるいはそのようなコールを送信することも
できない。同様に、地上通信線加入者は、暗号化されて
いないコールに対しては中継型RF通信システムにアク
セスすることができるが、暗号化されたコールを受け取
ったり送信したりすることはできない。
【0017】本発明は、デジタル暗号化能力の無いユー
ザでもマルチ基地局スイッチ上の暗号化通信に参加でき
るようにすることによって、上記の課題を解決すること
を目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の通信ユニット
は、デジタル通信を行う1つまたはそれ以上のデジタル
通信ユニットと、アナログ通信を行う1つ又はそれ以上
のアナログ通信ユニットと、デジタルスイッチとを備え
ており、該デジタルスイッチが、時分割多重(TDM)
バスであって、予め割り当てられた時間スロットの間に
該バスに接続されたインターフェースモジュールの間で
デジタル情報を転送するバスと、該TDMバスと該デジ
タル及びアナログ通信ユニットとの間の通信をインター
フェースする専用インターフェースモジュールと、該デ
ジタル通信ユニットとのデジタル通信に参加できる能力
を、該アナログ通信ユニットに与える1つ又はそれ以上
のデジタルインターフェースモジュールとを有してお
り、そのことによって上記目的が達成される。
【0019】ある実施例では、前記デジタル通信が、デ
ジタル的に暗号化された音声情報を含む。
【0020】前記デジタルインターフェースモジュール
のそれぞれに接続されたデジタルインターフェースユニ
ットをさらに備え、該デジタルインターフェースユニッ
トのそれぞれが、前記アナログユニットから発信される
情報を暗号化する手段と、前記デジタルユニットからの
情報を解読する手段とを備えていてもよい。
【0021】前記アナログ通信ユニットが、地上通信線
を利用した電話の加入者の電話機を含み、該地上通信線
を利用した電話の加入者が、該加入者の電話機上の単一
のキーを押すことによって、前記1つ又はそれ以上のデ
ジタルインターフェースモジュールを用いた暗号化通信
を開始及び受信できてもよい。
【0022】ある実施例では、前記専用インターフェー
スモジュールのそれぞれが、前記アナログ及びデジタル
通信ユニットから受信した通信をデジタル化して、前記
予め割り当てられた時間スロットのうちの対応する時間
スロットの間に、該デジタル化された情報を前記TDM
バス上に載せる手段と、特定の時間スロットの間にデジ
タル化情報を再生し、該再生された情報を該アナログ及
びデジタル通信ユニットとの通信に適した形式に変換す
る手段とを備える。
【0023】他の実施例では、前記アナログ通信ユニッ
トが、前記1つ又はそれ以上のデジタルインターフェー
スモジュールを用いて前記1つ又はそれ以上のデジタル
通信ユニットからのデジタル的に暗号化された音声情報
を含むコールをモニタする1つ又はそれ以上のディスパ
ッチユニットを備える。
【0024】好ましくは、前記ディスパッチユニット
が、アナログ及びデジタル通信ユニットのグループに関
係する通信を合計することによって、単一のスピーカ上
で多数のコールをモニタする。
【0025】前記デジタル通信ユニットが、移動型又は
携帯型の無線トランシーバを含んでもよい。
【0026】ある実施例では、前記デジタルインターフ
ェースユニットのそれぞれが、対応するデジタルインタ
ーフェースユニットを介して該デジタルインターフェー
スユニットによって前記TDMバスから再生された通信
情報を暗号化又は解読する予め規定された暗号化キーを
備えている。
【0027】前記デジタルスイッチが、前記TDMバス
を介して前記デジタルスイッチを通じた通信経路を設定
及び解除するために、全てのインターフェースモジュー
ルの間で制御信号を転送するメッセージ制御バスをさら
に備えており、前記1つ又はそれ以上のデジタルインタ
ーフェースモジュールが、前記アナログ通信ユニットが
暗号化された通信に関与すべき場合を検出するために該
メッセージ制御バスをモニタし、該アナログ通信ユニッ
トが暗号化された通信に参加できるように該暗号化され
た通信へデジタルインターフェースユニットを割り当て
てもよい。
【0028】ある実施例では、前記1つ又はそれ以上の
デジタルインターフェースモジュールが、1つのアナロ
グ通信ユニットとデジタル通信ユニットのグループとが
関与するデジタル的に暗号化された通信に対して、時間
スロットチャネルを専用に用いる。
【0029】他の実施例では、前記1つ又はそれ以上の
デジタルインターフェースモジュールが、使用可能な時
間スロットの集合から時間スロットチャネルをダイナミ
ックに割り当てる。
【0030】さらに他の実施例では、前記デジタルイン
ターフェースユニットのそれぞれがデジタル信号プロセ
ッサを備えており、該デジタル信号プロセッサは、暗号
化キーを記憶する手段と、該暗号化キーを用いて、対応
するデジタルインターフェースモジュールによって前記
TDMバスから再生された前記アナログ通信ユニットか
らの情報を選択的に暗号化する手段と、該暗号化キーを
用いて、該対応するデジタルインターフェースモジュー
ル及び該TDMバスを介して該アナログ通信ユニットに
よって受信されるべき情報を選択的に解読する手段とを
備える。
【0031】本発明の他の局面は、対応する受信可能領
域を有する複数のデジタルリピータ基地局を備え、該受
信可能領域内に配置され、デジタル的に符号化された通
信をサポートする移動型又は携帯型のデジタル的に中継
された無線トランシーバのために機能する、デジタル的
に中継された無線周波数通信システムにおいて、該デジ
タルリピータ基地局とアナログ通信ソース/目的地との
間の通信の経路を設定する分散型スイッチが、アナログ
通信ユニットから発信された通信をデジタル的に符号化
し、また、該アナログ通信ユニットによって受信される
べき符号化通信を復号化するデジタルインターフェース
モジュールを備えており、該デジタルインターフェース
モジュールは、該アナログ通信ユニットが、1つ又はそ
れ以上の無線トランシーバへのデジタル的に符号化され
た通信を発信すること及び該通信に参加することを可能
にしていることを特徴としており、そのことによって上
記目的が達成される。
【0032】ある実施例では、前記デジタルインターフ
ェースモジュールに接続された複数のデジタルインター
フェースユニットをさらに備え、前記アナログ通信ユニ
ットからの非符号化情報が、デジタルリピータ基地局に
よって受信用無線トランシーバへ送信される前に、該デ
ジタルインターフェースモジュールの制御下で、該複数
のデジタルインターフェースユニットの1つによって符
号化され、送信用無線トランシーバによって符号化され
て該アナログ通信ユニット向けの情報が、該デジタルイ
ンターフェースモジュールの制御下で、該デジタルイン
ターフェースユニットの1つによって復号化される。
【0033】前記アナログ通信ユニットが、ディスパッ
チコンソールを含んでもよい。
【0034】あるいは、前記アナログ通信ユニットが、
地上通信線を利用した電話の加入者の電話機を含み、該
地上通信線を利用した電話の加入者が、該電話機上のス
イッチを作動させることによってデジタル的に符号化さ
れた通信を始めてもよい。
【0035】ある実施例では、通信のデジタル符号化が
暗号化キーに従ったデジタル暗号化を含み、通信の復号
化が暗号化キーに従ったデジタル暗号解読を含む。
【0036】他の実施例では、該デジタルインターフェ
ースユニットのそれぞれは、暗号化キーを割り当てられ
ており、該分散型スイッチ上の通信チャネルに対応して
いる。
【0037】好ましくは、特定の無線トランシーバ又は
トランシーバのグループに対して少なくとも1つの専用
デジタルインターフェースユニットを専属させる手段を
さらに備えており、該専用デジタルインターフェースユ
ニットを介して行われた少なくとも1つのアナログ通信
ユニットが関与する暗号化通信が、同一の暗号化キーを
用いて暗号化及び解読される。
【0038】あるいは、少なくとも1つのアナログ通信
ユニットが関与する暗号化通信を、非専用デジタルイン
ターフェースユニットの集合の中の使用可能なデジタル
インターフェースユニットへダイナミックに割り当てる
手段をさらに備える。
【0039】本発明のさらに他の局面は、分散型時分割
多重(TDM)デジタルスイッチを介した、異なる地理
的サイトに配置されたデジタルRFトランシーバとのデ
ジタル的に暗号化された通信に、アナログ通信ユニット
が参加することを可能にする方法であって、該方法は、
(a)各サイト及び該アナログ通信ユニットに、該スイ
ッチに対応するインターフェースを設けるステップと、
(b)該スイッチ上にデジタルインターフェース用モジ
ュールを設けるステップと、(c)該アナログユニット
が関与するデジタル的に暗号化された通信の経路を、該
デジタルインターフェースモジュールを介して設定する
ステップと、(d)該アナログユニットから該デジタル
インターフェースモジュールへの経路が設定された通信
を、デジタル的に暗号化するステップと、(e)該デジ
タルインターフェースモジュールから少なくとも1つの
該RFトランシーバへ、該デジタル的に暗号化された通
信を、対応するインターフェースを介して送達するステ
ップとを包含し、そのことによって上記の目的が達成さ
れる。
【0040】さらに、(f)前記デジタルインターフェ
ースモジュールにおいて、前記アナログ通信ユニット向
けのデジタル的に暗号化された通信を前記TDMスイッ
チから再生するステップと、(g)該ステップ(f)に
おいて再生された該通信を解読するステップと、(h)
該解読された通信を、対応するインターフェースを介し
て該アナログ通信ユニットへ送達するステップとを、さ
らに包含してもよい。ある実施例では、前記アナログ通
信ユニットが、ディスパッチコンソールユニットであ
る。
【0041】他の実施例では、前記アナログ通信ユニッ
トが、地上通信線を利用した電話の加入者の電話機であ
る。
【0042】
【作用】本発明では、構造及び動作が、他のスイッチイ
ンターフェースモジュール(例えば、CIM及びMI
M)と同一である1つ又はそれ以上のデジタルボイスイ
ンターフェイスモジュール(DVIM)を用いて、デジ
タル暗号化/解読能力を持たないマルチ基地局スイッチ
「アナログ」型ユーザのために、コールをデジタル的に
符号化及び復号化する。
【0043】各DVIMは、複数のデジタルボイスイン
ターフェースユニット(DVIU)を備え、各DVIU
は、デジタル信号プロセッサを有している。このプロセ
ッサは、DVIMを介してスイッチ上のアナログ通信ユ
ニットから受信した情報をデジタル的に符号化し、それ
らのアナログユニットによって受信されるべきスイッチ
音声ネットワーク上のデジタル符号化情報を復号化す
る。暗号化/解読のために、各DVIUは、特定の無線
ユニット又は無線ユニットグループが通信をデジタル的
に暗号化/解読するために用いたキーに対応する、割り
当てられた暗号用「キー」を記憶する。1つ又はそれ以
上の(多数の集合を含む)DVIUを、無線ユニットの
特定のグループ又は複数のグループ専用としてもよい。
あるいは、DVIUは、使用可能なDVIUの集合から
ダイナミックに割り当てられてもよい。DVIMは、
(1)特定の暗号化された通信を扱う適切なキーを有す
るDVIU、ならびに、(2)DVIUが受信情報を暗
号化又は解読すべきかどうか、を選択する。
【0044】したがって、本発明は、1つ又はそれ以上
のアナログ通信ユニットが、それ自身はデジタル的に暗
号化/復号化する能力を有していなくても、デジタル的
に符号化されたコールを送信及び受信することを可能に
する。言い換えると、マルチ基地局スイッチ上のデジタ
ル的に符号化されたコールに参加するために、アナログ
通信ユニットを、デジタル符号化/復号化用のハードウ
エア及びソフトウエアを有するように個々に改装する必
要はない。これは、特にディスパッチコンソールオペレ
ータにとって有利である。なぜなら、これによって、デ
ジタル的に符号化されたものが含まれていることもある
複数の通信を、単一のスピーカーによってまとめてモニ
タすることができるからである。地上通信線電話の加入
者も同様に、システムアクセス番号に加えて#キーなど
の単一のキーをダイヤルして、デジタル的に符号化され
たコールを送信しまたそのようなコールに参加すること
によって、フィールドの無線ユニットとのデジタル符号
化通信のメリット(例えば安全性の向上)を享受する。
【0045】
【実施例】以下に、本発明を実施例について説明する。
【0046】以下の説明においては、本発明の完全な理
解を提供するために、特定の回路、回路構成要素、イン
ターフェース、技術等の具体的な詳細が述べられるが、
これは説明のためであって本発明を限定するものではな
い。しかしながら、本発明は、これらの具体的な詳細か
ら外れる他の実施態様においても実施可能である。ま
た、不必要に詳細にすることで本発明の説明を曖昧にし
ないように、公知の方法及びプログラミング手続き、装
置、ならびに回路に関する詳細な説明は省略する。
【0047】本発明による典型的な中継型無線リピータ
システム100は、図1を用いて一般的に図示され、上
記のように説明された。好ましいマルチ基地局システム
100において、例えば、基地局制御装置(S1)は、
特定の着呼者又は着呼者グループと通信するためのチャ
ネルを要求する受信可能領域A1内の移動型無線からコ
ールを受ける。発呼者は、遠隔RFトランシーバのマイ
ク上のプッシュ・トゥ・トーク(PTT)ボタンを単に
押すことによって、チャネルを要求する。これによっ
て、音声作業用チャネルが要求されていることが、(例
えば、RF制御チャネル上を送信される「内向き」デジ
タル制御メッセージを介して)基地局制御装置に知らさ
れる。基地局制御装置は、コールへ作業チャネルを割り
当てるとともに、発呼者無線ユニットに対して、制御チ
ャネルから割り当てられた作業用チャネルへ切り換わる
ように指示する。このようにして、割り当てられた作業
用チャネルが、その基地局によってカバーされるエリア
内の通信をサポートする準備ができる。
【0048】さらに、基地局制御装置は、チャネル割当
を示すメッセージをマルチ基地局ネットワークスイッチ
200へ送る。次に、スイッチ200は、他の全ての基
地局制御装置へチャネル要求を送り、発呼者が利用する
RFリピータと単数又は複数の着呼者が利用するRFリ
ピータとの間に音声信号経路が確立されるように、音声
信号の経路を定める。付加的な音声信号の経路を同様な
方法で確立して、1つ又はそれ以上のディスパッチコン
ソール202及び地上通信線加入者が通信に参加するこ
とも可能である。チャネル要求を受け取った場合、これ
ら「2次」基地局制御装置はそれぞれ、RF作業用チャ
ネルをコールに割り当ててもよい(例えば、発呼者のチ
ャネル要求メッセージによって指定される着呼者が、付
随するRF送受信基地局の担当受信可能エリア内に物理
的に位置しているような場合)。この間にスイッチ20
0は、発呼者の音声の経路が、基地局S1のアクティブ
なRF受信機から、コールに参加する他の基地局のそれ
ぞれのアクティブな送信器まで、設定されていることを
保証する。
【0049】図2は、本発明の現在好ましい実施例によ
って提供されるマルチ基地局スイッチ200の構造を示
す詳細な概略図である。マルチ基地局スイッチ200
は、データ及び音声通信ラインを介して、各基地局制御
装置102及びディスパッチコンソール202と通信を
行う。
【0050】マルチ基地局スイッチ200は、インター
フェースモジュール(又はノード)のローカルエリアネ
ットワークを用いて、基地局102とディスパッチコン
ソール202との間の音声接続を確立及び解除する。図
2に示されるように、インターフェースモジュールに
は、基地局制御装置、ディスパッチコンソール、地上通
信線電話スイッチ、あるいは他のシステム構成要素のど
れとインターフェースしているかに応して、名称が付け
られている。例えば、MIM203は、基地局制御装置
とインターフェースするスイッチ内インターフェースモ
ジュールであり、CIM204は、ディスパッチコンソ
ールとインターフェースするインターフェースモジュー
ルである。他のモジュールとしては、モニタモジュール
(MOM)205、登録レコーダインターフェースモジ
ュール(LRIM)206、中央電話相互接続モジュー
ル(CTIM)207、デジタルボイスインターフェー
スモジュール(DVIM)250、及びネットワークイ
ンターフェースモジュール(NIM)252などがあ
る。MOM205は、スイッチ200及び無線システム
全体に対する管理責任を有するシステムマネージャ21
1ならびにMOMパソコン(MOM PC)251のた
めのインターフェースである。
【0051】マルチ基地局スイッチにおける各インター
フェースモジュールは、マイクロプロセッサに基づく制
御装置モジュールによってサポートされている。全ての
モジュール(MIM、CIM、CTIM、MOM、RI
M、SWIM、DVIM及びNIM)は同一のハードウ
エアを有し、相互に交換可能である。モジュールは、そ
れらが例えば基地局制御装置やディスパッチコンソール
などに割り当てられていることを示すそれぞれの「パー
ソナリティ」を有している。各モジュールは、幾つかの
スイッチを設定することによって、MIM、CIMなど
に容易に構成される。
【0052】スイッチ200のインターフェースモジュ
ールは、デジタルメッセージバス(ネットワーク)20
9及びデジタル音声(TDM)ネットワーク(音声バ
ス)210に接続されている。メッセージバス209
は、図2では、Intel 80C152グローバルシリアルチャネ
ル(Global Serial Channel=GSC)マイクロプロセ
ッサによって実現されるような、従来のGSCデジタル
メッセージ用プロトコルを用いるメッセージネットワー
クとして示されている。そのようなGSCマイクロプロ
セッサは、各インターフェースモジュール内の制御モジ
ュールの通信制御装置として用いられる。メッセージバ
ス209は、各インターフェースモジュールの制御装置
のインターフェースプロセッサと相互接続する高速デー
タバスである。 音声バス210は、好ましい実施例で
は、32本の時分割多重化(TDM)バスからなる。各
バスは32個のスロットを有しており、各スロットは1
つの音声チャネルに対応している。最大1024個(3
2本のバス×32個のスロット)の音声スロットは、そ
の幾つかは他の目的(例えば、信号送信用)に使用され
るが、スイッチを介して経路を設定されることができ
る。好ましい実施例においては、デジタル化音声の24
0本のチャネルが音声TDMネットワーク210によっ
て運ばれる。
【0053】MOM205は、システムマネージャ21
1及びMOMパソコン251のためのインターフェース
モジュールである。システムマネージャ211は、全て
のインターフェースモジュールにおいて保持されるデー
タベースを更新する。MOM205は、スマートコール
及びコンファームドコールのためのデータベースを含
む、ある種の中央集中型データベースを保持する。スマ
ートコールは、ディスパッチコンソール202の動作に
関連する。コールが、コンソール202内の選択スピー
カーを介してディスパッチャによって選択される場合、
そのコールは「スマート」である。コンファームドコー
ルは、発呼者が話し始める前に、そのコールのための音
声チャネル及びスロット割当が確認されなくてはならな
いコールである。1次基地局制御装置から送信されたコ
ールのためのチャネル割当メッセージは、コールがコン
ファームドコールであることをマルチ基地局スイッチに
指示する。MOM205がコンファームドコールを要求
するメッセージを受け取ると、「基地局マスク」を1次
MIMへ送ることによって、どの2次MIMがコールを
確認しなくてはならないかを1次MIMに知らせる。基
地局マスクは、コンファームドコールに参加する2次M
IMを識別する。
【0054】LRIM206は、各種グループ又はユニ
ットに対するコールを登録するために割り当てられたレ
コーダを、スイッチ200へインターフェースする。C
TIM207は、CTISからの地上通信線電話回線を
スイッチ200へインターフェースすることを除いて
は、基地局をスイッチへインターフェースする点に関し
てMIMとほぼ同様に機能する。NIM252は、1つ
のスイッチ200を他のマルチ基地局スイッチへインタ
ーフェースして、さらに大きな受信可能範囲を提供す
る。NIM252を用いることによって、任意の数のス
イッチを接続することができる。
【0055】スイッチ初期化手順の一部として、インタ
ーフェースモジュールは、その割り当てられたTDMバ
ススロットをモジュールの外部チャネル入力へ接続す
る。例えば、MIMは、その基地局制御装置からの各チ
ャネルを、音声ネットワーク210上の別の音声TDM
バススロットへ割り当てる。ひとたびTDMバススロッ
トが基地局チャネルにリンクされると、バススロット
は、さらなるチャネルセットアップなしに、ホストノー
ドを介してチャネルからの出力を継続的に受け取る。も
ちろん、基地局チャネルは、基地局制御装置によってコ
ールが割り当てられるまでは理解可能な信号を有してい
ない。TDMバススロットが対応する基地局チャネルに
リンクされているが、ホストインターフェースモジュー
ルが、基地局からのアクティブなコールがそのバススロ
ットに割り当てられたことをインターフェースモジュー
ルノードに知らせるスロット割当メッセージをメッセー
ジネットワーク209上でマルチ基地局スイッチ200
全体にわたって送るまでは、他のインターフェースモジ
ュール(MIM、CIMなど)はそのバススロットを聴
取しない。
【0056】図3は、本発明の現在好ましい実施例によ
って提供されるMIM203の(多数の音声チャネルに
対する)一例を示すハイレベルブロック図である。他の
インターフェースモジュール、例えばCIM、DVIM
及びCTIMの構造は、このMIMの構造と実質的に同
じである。上述したように、インターフェースモジュー
ル間で信号を通信するために用いられる「ハイウエイ」
は、音声(TDM)ネットワーク(音声バス)210及
び制御メッセージネットワーク(「GSC」)209を
含む。音声TDMネットワーク210は、非暗号(例え
ば、「明白なボイス」)であるか又はデジタル的に暗号
化されているかにかかわらず、デジタル化音声信号を扱
う。TDM音声バスは、どのようなデジタル情報がTD
Mバススロット上にあっても、単にそれを転送する。各
TDMバスが複数の時間「スロット」を提供するので、
MIM203は典型的には、それぞれがTDMバススロ
ットに独立して接続された多数の音声ソース/目的地を
提供する多数のRFチャネルとして機能する。
【0057】MIM203は、制御装置モジュール41
0、バックアップ制御装置モジュール412、及び複数
の(好ましくは8個の)音声モジュール400(説明の
ために4つのみが図示される)を有している。好ましい
実施例における各音声モジュール400は、RF中継用
基地局の最大4個のRFリピータと接続されるか、ある
いは、CIM及びCTIM(コンソール及び地上通信線
の通信)の場合には4個の双方向性音声リンクに接続さ
れる。例えば、音声モジュール400(A)は、付随す
る第1〜第4の中継型RFリピータ基地局「チャネル」
(つまり、特定の中継型RFチャネルに付随するRF送
受信/リピーティングデッキ)として機能する双方向性
音声リンク402(1)〜402(4)を有している。
以下に詳細に説明するように、音声モジュール400
は、中継型リピータ基地局から生成されたアナログ音声
信号をモデムによってデジタル音声信号(PCM)に変
換し、そのデジタル音声信号を音声TDMネットワーク
210上に送り出すソースゲートウエイ(「入口/出口
ランプ」)として機能する。これらの同じ音声モジュー
ル400が、選択された信号を音声TDMネットワーク
210から取り込み、それらをデジタルからアナログ形
式に変換し、得られるアナログ信号をRFリンクを介す
る伝送のためにRFリピータ基地局「チャネル」へ供給
することによって、音声目的地として機能する。
【0058】制御装置モジュール410は、共通HDL
Cリンク500及び音声制御リンク600を介して、4
つの音声モジュール400のそれぞれと通信する。HD
LCリンク500は、例えば、故障表示や、音声モジュ
ール400と制御装置モジュール410との間のRF
「チャネル」の状態に関するメッセージを運ぶために用
いられる。音声制御リンク600によって、制御装置モ
ジュール410は、各音声モジュール400内のローレ
ベルのパラメータ(例えば、レベル調整、TDMスロッ
ト割当など)を設定することができる。
【0059】図4は、制御装置410の構造の一例を示
すブロック図である。各制御装置410は、通信制御装
置301、二重ポートランダムアクセスメモリ(RA
M)302及びインターフェースプロセッサ(制御装
置)303を備えている。通信制御装置301は、制御
メッセージバス209とインターフェースプロセッサ3
03との間の制御メッセージの経路を設定し、それらの
メッセージを受け取る。二重ポートRAM302は、通
信制御装置301とインターフェース制御装置303と
の間の通信のために用いられる。通信制御装置301
は、Intel 80C152 GSCマイクロプロセッサとするこ
とができる。シリアル制御ポート304を通じて基地局
制御装置102から与えられたメッセージは、マルチ基
地局スイッチによって使用可能な形式に変換される。通
信制御装置301はまた、スイッチメッセージを、基地
局制御装置又はコンソールが理解できる形式に変換す
る。
【0060】インターフェースプロセッサ303は、イ
ンターフェースモジュールMIM、CIM、DVIMな
どのための実質的に全ての論理機能を行うものであり、
実際上はMIM203の「知脳」である。インターフェ
ースプロセッサ303(Intel 80C186マイクロプロセッ
サとすることができる)は、パラレル音声制御バス60
0を用いる音声モジュール400の音声リンク402
(1)〜402(4)に付随するそれぞれのRFトラン
シーバに、TDMバススロットチャネルを先ず割り当て
る。インターフェースプロセッサ303は、基地局制御
装置、ディスパッチコンソール、マルチ基地局スイッチ
又はCTISへ音声スロットを接続して、コールのため
の通信リンクを確立する。また、コールの終了時には、
そのリンクを解除する。前述したように、各MIMは、
音声信号をTDMバス上に出力するための1組のTDM
バススロットに予め割り当てられており、通常のコール
経路設定の間には、これらのスロットの割当や割当解除
などは行われない。
【0061】スイッチを介する各コールは、音声バス2
09上の割り当てられたTDMバススロットへ臨時に接
続される。コールが終了すると、スロットは別のコール
への割当のために使用可能な状態になる。各インターフ
ェースモジュールのためのインターフェース制御装置3
03が、スロットを割り当てて、音声スロットを基地局
制御装置又はディスパッチコンソールへ接続して通信リ
ンクを確立し、コールを終了させるので、インターフェ
ースモジュールは、それらのスロット割当を互いに継続
的に知らせなくてはならない。したがって、インターフ
ェースモジュールは、スロット割当、スロット更新及び
スロットアイドルに関する制御情報を、制御メッセージ
ネットワーク(バス)209を介して他のインターフェ
ースモジュールへ送る。
【0062】各インターフェースモジュールのための通
信制御装置301は、メッセージネットワーク上の全て
のメッセージを先ず処理する。スロット割当は、二重ポ
ートRAM302を介してインターフェースプロセッサ
303へ送られる。通信制御装置301は、音声バス2
10上の全てのTDMバススロットに対して、二重RA
M302上にあって保持されているスロットビット「マ
ップ」、すなわちデータベースを参照することによっ
て、スロット更新メッセージ及びスロットアイドルメッ
セージを処理する。スロットビットマップを参照するこ
とによって、通信制御装置301は、スロット状態メッ
セージが既知の情報を運んでいるのか、あるいは、TD
Mバススロットに関する新しい情報を運んでいるのかを
決定する。更新メッセージは、コールのホストになって
いるインターフェースモジュールによって定期的に送ら
れており、スロットの動作状態を他のインターフェース
モジュールに確認する。ホストインターフェースモジュ
ールがコールを終了すると、そのモジュールはスロット
アイドルメッセージを他のノードに送り、さらにスロッ
トが他のコールへ再び割り当てられるまでアイドルメッ
セージを周期的に再送する。このようにして、少なくと
も一度割り当てられた全TDMバススロットの状態が、
全てのインターフェースモジュールに対して継続的に連
絡される。スロットビットマップ及びスロット状態メッ
セージのさらに詳細な説明は、1991年2月22日に出願さ
れた特許出願第07/658、640号「Message Bus Slot Updat
a/Idle Control and RF Trunking Multisite Switch」
に開示される。上記特許出願は、本明細書において援用
されている。
【0063】各MIMは、標準シリアル電話回線を介し
てそれぞれの基地局制御装置に接続されている。共通に
譲渡された米国特許第4、835、731号「Processor-To-Proc
essor Communications Protocol For A Public Service
Trunking System」に説明されるように、MIMは、そ
れぞれの基地局制御装置102からダウンリンクを介し
てデジタルコマンド信号を受信する。上記特許は、本明
細書において援用されている。
【0064】各MIMはまた、アクティブコールに対応
するそれぞれの基地局及びグループ内の無線ユニットを
識別する無線ユニットデータベースを保持する。データ
ベースは、システムマネージャ211によって作成さ
れ、全てのインターフェースモジュールへ送られる。無
線ユニットデータベースは、広域エリアシステム内の各
移動型無線ユニットを識別する。各MIMにとって、移
動型無線ユニットのうちのいくつかはその割当基地局エ
リア内にあり、他のものはそのエリア外にある。各MI
Mは、どのユニットがそれぞれのエリア内にあるか、及
びどのグループ(単数又は複数)がユニットによって現
在選択されているか、をトラッキングし続ける。各移動
型ユニットは複数の異なるグループに参加することがで
きるので、移動型ユニットのオペレータは、任意の特定
の時点で所望のグループを選択する。コールは、選択さ
れたグループに常に与えられ、ユニットはそのコールを
受け取る。
【0065】MIMは、グループデータベースも保持し
ている。グループとは、1つのコールで一緒に通信でき
るユニットの集まりである。例えば、消防のためのグル
ープがある。このグループでは、全ての消防車が、中央
ディスパッチャ又は消防チーフの声を聞くことができ
る。ディスパッチャは、そのコンソールでこのグループ
をダイヤルして、全ての消防車にメッセージを放送す
る。同様に、レスキュー本部、特定管区の警察ユニッ
ト、及び公共サービス無線システムのユーザの他の多く
の組み合わせに対しても、グループを設立することがで
きる。
【0066】ユニットが新しい基地局エリアに入ると、
そのユニット及び現在選択されているグループ(単数又
は複数)を識別する対応MIMへ、その新しい基地局制
御装置から登録メッセージが送られる。シリアル制御ポ
ート304を介して、すなわちダウンリンクを介して基
地局制御装置から登録信号を受け取ったMIMは、ユニ
ットの選択グループに対するグループ「カウント」の値
を増加させる。同様に、ユニットがエリアを出ると、対
応MIMは、ユニットの現在のグループカウントの値を
減らすことによって、グループカウントデータベースか
らそのユニットの登録を抹消する。さらに、ユニットが
グループを変更する場合には、そのユニットはそのエリ
アのMIMにグループ登録メッセージを送って、新しく
選択されたグループに関してはカウントを増加させ、ま
た、古いグループのカウントを減少させる。
【0067】無線ユニット及びディスパチャコンソール
からのコールをアクティブ状態にする場合、コール要求
の受け取りを確認する場合、及びコールを終了させる場
合に、マルチ基地局スイッチ200によって行われる手
順を以下に説明する。
【0068】「1次」MIMは、無線ユニットによって
送信されたチャネル割当を、対応する基地局制御装置か
ら受け取る。この信号は、そのMIMに割り当てられた
エリア内の移動型ユニットが他のユニット又はグループ
へのコールを望んでおり、その基地局制御装置がそのエ
リアのコールにチャネルを割り当てたことを示す。着呼
者に割り当てられたMIMは、「2次」MIMである。
チャネル割当は、上述のようにマルチ基地局スイッチへ
送られ、マルチ基地局スイッチ外部からの他の通信と同
様に、通信制御装置によってMIMで受け取られる。M
IMは、基地局チャネル割当を、マルチ基地局スイッチ
内で用いられるTDMバススロット割当に変換し、その
スロット割当が全ての他のインターフェースモジュール
及び構成要素へ送られる。1次MIMは、そのTDMバ
ススロット(つまりチャネル)を現在アクティブである
として登録し、他のインターフェースモジュールへスロ
ット更新メッセージを送る更新タスクを行う。
【0069】さらに具体的には、MIMは、マルチ基地
局スイッチのメッセージバス上にメッセージを送ること
によって、無線送信のTDMバススロット割当に応答す
る。TDMスロット割当メッセージは、コールに割り当
てられた音声バス210上のTDMバススロットを識別
する全てのスイッチ構成要素に送られる。スロット割当
メッセージを受け取ると、各CIM204は、それぞれ
のデータベースを参照して、着呼者が対応するコンソー
ル202にプログラムされているかどうかを決定する。
着呼者がプログラムされており、音声が暗号化されてい
ないことをチャネル割当メッセージが示す場合には、C
IM204は、その対応するディスパッチコンソール2
02をコールのための音声スロットに接続する。このよ
うにして、ディスパッチコンソールは、ディスパッチャ
によって既にプログラムされたグループ又はユニットに
関連する全ての非暗号化コールをモニタすることができ
る。MOM205は、グループコールを設定し、スマー
トコールであることをCIMに知らせ、どのコールがデ
ィスパッチコンソールによって「選択された」かをトラ
ッキングする。2次MIMは、TDMバススロット割当
及びスロット更新の情報を1次MIMから受け取る。各
MIMは、そのユニットデータベースを調べて、着呼者
(単数又は複数)がそのエリア内にいるとリストされて
いるかどうかを決定する。着呼者(単数又は複数)がそ
のエリアにいない場合には、MIMは何も行わない。着
呼者(単数又は複数)がそのエリア内にいる場合には、
MIMは2次MIMであると指定され、割り当てられた
TDMバススロットビットをRAM302に保持される
ビットマップに設定して(あるいは、チャネルがドロッ
プしたことをスロット割当が示す場合にはビットをクリ
アして)、以降の更新がインターフェースプロセッサ3
03へ送られることをストップする。
【0070】コール設定及び終了手順に関連するメッセ
ージ及びプロトコルの詳細な説明は、1991年2月22日に
出願された共通に譲渡された米国特許出願第07/658、844
号「Distributed Multisite Switch Architecture」に
開示される。その開示は、本明細書において援用されて
いる。
【0071】図5は、図3に示された音声モジュール4
00のうちの1つに関する詳細な概略ブロック図であ
る。音声モジュール400は、複数(説明される実施例
では4個)の音声チャネルセクション800及び1つの
制御セクション700を備えている。4個の音声チャネ
ルセクション800のそれぞれは、1つの双方向性音声
リンク402(例えばRFリピータトランシーバの音声
入力及び出力、コンソール「チャネル」、あるいは地上
電話線)と音声TDMネットワーク(バス)210との
間に音声経路を設定する。このようにして、各音声チャ
ネルセクション800は、(例えば、ディスパッチコン
ソール、基地局に位置するRF受信器、又は地上電話線
から)アナログ音声信号を受信するための音声「入力」
つまりソース端子、及び(例えば、コンソール又は基地
局に位置する関連するRF送信器の音声入力へ)アナロ
グ音声信号を出力するための音声「出力」つまり目的地
セクションを有している。音声リンク402は、例えば
スイッチに対する送受信基地局の地理的位置に応じて、
配線の直接接続、ツイストされた電話回線のペア、ある
いはT1マイクロ波リンク上のチャネルなどから構成す
ることができる。好ましい実施例においては、音声リン
クは、RFリピータ基地局、コンソール「選択」スピー
カー、及び/又は公共的に切り換えられる電話回線と、
MIM、CIM、CTIM及びDVIM内の音声セクシ
ョン800との間で音声信号を運ぶ平衡対電話回線とす
ることができる。
【0072】制御セクション700は、制御信号及びク
ロック信号を音声チャネルセクション800へ供給し、
また、制御装置モジュール410へインターフェースを
提供する。好ましい実施例の制御セクション700の重
要な部分は、プロセッサ(ADP)702(型式80C53
5)及び付随するHDLC制御装置/インターフェース
(HSCX)704(例えば型式82525 IC)、制御/デ
ータ(選択されたマルチプレクサ)ラッチ706、デー
タマルチプレクサ708、及び制御信号マルチプレクサ
710である。プロセッサ702及び制御装置モジュー
ル410は、互いに重複した(ある場合には冗長な)制
御能力を提供し得る。制御モジュール410とプロセッ
サ702とは、HDLCリンク500、HDLC制御装
置/インターフェース704、及びインターフェース制
御装置303を介して、互いに通信することができる。
さらに、制御モジュール410は、音声プロセッサ制御
バス600(好ましい実施例においては、8ビットパラ
レル制御バス600(A)及び8ビットパラレルデータ
バス600(B)を含む)を介して、制御信号及びデー
タ信号を供給する。
【0073】制御レジスタ722〜726は、制御信号
を音声セクション800へ供給する。好ましい実施例に
おいては、これらの制御レジスタは、チャネルデータラ
ッチ722、チャネルアドレスラッチ724、及びチャ
ネル機能ラッチ726を備えている。好ましい実施態様
におけるチャネルアドレスラッチ724は、4ビットア
ドレスフィールドを格納し、4ビットのそれぞれのビッ
トは、付随する1つの音声信号セクション800に対応
する。これによって、チャネルアドレスラッチ724
は、4つの音声チャネルセクション800(1)〜80
0(4)のうちのどのセクションが、チャネル機能ラッ
チ726においてラッチされる制御信号が特定する機能
を実行すべきかを(CH ADDRESSバスを介して)選択する
ために用いられる。チャネル機能ラッチ726は、パラ
レル制御信号を音声セクション800(1)〜800
(4)へCH FUNCTIONバスを介して供給する。制御信号
のそれぞれは、チャネルアドレスラッチ724の内容に
よって特定される音声プロセッサセクション800が行
うべき異なった機能を特定するものである。チャネルデ
ータラッチ722は、CH DATAバスを介して音声セクシ
ョン800のそれぞれに供給される8ビットワードを格
納する。チャネルデータラッチによって供給されるこの
データワードの重要性及び使用法は、チャネル機能ラッ
チ726の内容によって選択される機能に依存する。
【0074】制御装置410は、音声モジュール400
のアドレスをアドレス/データバス600(B)上に送
信することによって、及び適切な付加的制御信号を制御
バス600(A)上に送信することによって、制御セク
ション700内のレジスタ/ラッチ722、724、及
び726を制御するような書き込みを行うことができ
る。好ましい実施例においては、音声モジュール400
のアドレスはカードアドレス(アクセス)DIPスイッ
チ714によって設定され、アドレス信号はカードアド
レス復号ロジック712(好ましくは、デジタル比較
器、ならびに同期のための付随するゲート及びフリップ
フロップ)によって復号化される。制御装置410が、
DIPスイッチ714によって設定されたアドレスをア
ドレス/データバス600(B)上に表示すると、マル
チプレクサ708及び710は、制御レジスタ722〜
726への出力のために制御モジュールの制御バス及び
データバス600を選択するように、制御される。
【0075】プロセッサ702は、チップ選択信号及び
読み出し/書き込み信号の生成、状態表示器の点灯、電
子ポテンショメータによって設定されるレベルの制御と
その選択的なバイパス、クロック生成器故障などの故障
モードの感知など、音声セクション800に関連する通
常の制御機能を行う。そのような通常の制御信号は、プ
ロセッサ702によって、信号線を介して音声セクショ
ン800へ供給される。
【0076】クロック選択ラッチ716ならびにマルチ
プレクサ718は、制御バス600(A)のクロック選
択イネーブルビットに応答して、スイッチ200全体に
共通するマスタクロック信号の冗長セット間での選択を
行うために用いられる(音声セクション800のマスタ
クロックは、それぞれの音声セクションがTDMバスと
同期していることを保証するために必要である)。マル
チプレクサ(MUX)718は、マルチプレクサ(MU
X)710が出力する制御信号のコントロール下で、上
記のようなクロック間での選択を行う。選択されたクロ
ック信号は、「クロック」線を介して音声セクション8
00へ供給される。「クロック不良」検出ブロック72
0は、マスタクロック信号が音声セクション800へ到
達しているかどうかをプロセッサ702が検出すること
を可能にする。
【0077】音声セクション800は、RF基地局から
入って来る音声を処理し、またデジタル化し、そのデジ
タル化音声を音声TDMネットワークにのせる「到来音
声」(ソース)処理回路を備えている。音声セクション
800はさらに、音声TDMネットワークからの選択さ
れたデジタル化音声信号を取り込み、そのデジタル化音
声信号をアナログ信号へ変換し、得られる音声信号を送
信のためにRF基地局へ送る「出力音声」(目的地)処
理回路を備えている。音声セクション800の「ソー
ス」部分と「目的地」部分との間のインターフェース
は、音声TDMネットワーク210自身である。上述の
ように、音声セクション800の「ソース」部分には
(電源投入の際に制御装置410を介して)TDMバス
番号及びバススロットが予め割り当てられており、(音
声が基地局RF受信機又はコンソールから入って来るか
どうかに関わらず)TDMネットワーク上にデジタル化
音声信号を継続的に伝える。
【0078】図6は、本発明の現在好ましい実施例によ
って提供される音声セクション800の一例を、詳細に
示す概略図である。音声セクション800は、RF基地
局から到来する音声を処理及びデジタル化し、そのデジ
タル化音声を音声TDMネットワーク(バス)上に載せ
る「到来音声」(ソース)処理回路(この回路は図6の
水平破線よりも上に示されている)を備えており、さら
に、音声TDMネットワークから選択されたデジタル化
音声信号を取り込み、そのデジタル化信号をアナログ信
号へ変換し、得られる音声信号を送信のためにRF基地
局、ディスパッチコンソール、中央電話相互接続スイッ
チ212及び/又は処理のためにデジタルボイスインタ
ーフェースユニット(DVIU)へ送る「出力音声」
(目的地)処理回路(この回路は図6の水平破線よりも
下に示されている)を備えている。音声セクション80
0の「ソース」部分と「目的地」部分との間のインター
フェースは、音声TDMネットワーク(バス)210自
身である。
【0079】音声セクション800の「ソース」部分に
は、(電源投入の際に制御装置410を介して)TDM
バス番号及びバススロットが予め割り当てられており、
(音声が基地局RF受信機又はコンソールから到来する
かどうかに関わらず)TDMネットワーク上にデジタル
化音声信号を継続的に伝達する。好ましい実施例におい
て、このソース部分は、ライン終端回路802、プログ
ラマブルリミッタ(レベル調整)ブロック804、プロ
グラマブルアンプ806、デジタイザ808、時間スロ
ット制御ブロック810、I/Oラッチ812、バスセ
レクタ/デマルチプレクサ(DEMUX)814、及び
TDMバスドライバブロック816を有している。
【0080】平衡対(例えば、電話回線)402(1)
−INは、RFリピータ基地局から音声セクション80
0へ音声信号を運ぶために用いられる。この平衡対40
2(1)−INは、従来の平衡線終端回路802を介し
て、プログラマブルレベル調整ブロック804に接続さ
れている。このプログラマブルレベル調整ブロック80
4は、プログラム可能な減衰量を特定するデータワード
が音声プロセッサ702によってシリアルにロードされ
る電子ポテンショメータとすることができる(そのよう
なプログラム可能な減衰の調整のためのコマンドは、必
要であれば、制御装置410からHDLCリンクを介し
て音声プロセッサ702へ通信されてもよい)。
【0081】ブロック804の出力は、プログラマブル
CODEC装置813へ供給される。プログラマブルC
ODEC装置813の第1ステージは、比較的均一な平
均ハイレベルの音声信号を供給するために用いられる音
声圧縮アンプ/リミッタ806である。圧縮アンプ80
6の出力は、従来のμルールPCMcodec/デジタ
イザ808の入力へ供給される。デジタイザ808は、
その出力を(従来のバッファ/バスドライバ816を介
して)TDMネットワーク210へ与えるために、デマ
ルチプレクサネットワーク814へ供給する。制御装置
410は、チャネル機能ラッチ726及びチャネルアド
レスラッチ724を介して、codec808に指示を
書き込むことができる。プログラマブルI/Oラッチ8
12は、シリアルcodec808の出力をデマルチプ
レクサ814によってどのTDMバスへ与えるかを制御
する。時間スロット制御ブロック810には、例えばシ
ステムの電源投入又はリセットの時点でのチャネルデー
タラッチ722の出力が、(CH DATAバスを介して)ロ
ードされる。これによって、音声セクション800によ
る排他的使用のためにバススロットが割り当てられる。
【0082】このように、音声プロセッサ800のソー
ス部分は継続的に(つまり各フレーム毎に)、デジタル
化音声信号をTDMネットワーク210上に(バススロ
ットがあるTDMバスに予め割り当てられている間は、
そのTDMバス上に)出力する。アクティブなコールの
ためのスロット割当メッセージは、TDMバススロット
及び無線トランシーバグループの情報を識別し、それに
よって、コールに関与する必要のある全てのMIM、C
IM、DVIMなどが、適切なTDMバススロットの
「聴取」を開始し、それらのスロットに含まれるデジタ
ル化音声信号をアナログ音声信号に変換し、それらのア
ナログ音声信号をコールを扱うように割り当てられたR
Fリピータ、コンソール、又は地上通信線へ供給する。
【0083】音声セクション800の「目的地」部分
は、TDMバスレシーバ850、一群のシフトレジスタ
852と付随するラッチ854、(例えば読み出し専用
の)μルールから線形への変換照合テーブル856、
(読み出し/書き込み)スロット/バス重み照合テーブ
ル858、高速乗算器/累算器860、デジタルレンジ
チェッカー/リミッタ862、デジタル−アナログコン
バータ(DAC)864、付加的なスケーリング・フィ
ルタリング・トーン発生(加算)回路866、及びライ
ン終端回路868を備えている。TDMバスレシーバ8
50は、全てのTDMバスから信号を受信する。この一
群のバスサシーバ850の出力は、一群のシフトレジス
タ852及び付随するラッチ854のシリアル入力へ与
えられる。TDMネットワーク210内の個々のTDM
バスのそれぞれに対して、シフトレジスタ852及び付
随するラッチ854がそれぞれ一つずつある。シフトレ
ジスタ852は、PCMのスロット内でデジタル化音声
を継続的にシフトして8ビットパラレル出力形式に変換
するシリアル−パラレルコンバータとして機能する。
【0084】ラッチ854によってラッチされたデータ
は、TDMバススロットタイミングの倍数であるビット
クロックレートで、照合テーブル856のアドレス入力
へ順に多重化される。ブロック856〜860は、この
レートで動作するように全て同期されている。1つのラ
ッチ854からのパラレル出力は、同時に多重化アドレ
スバス855上へイネーブルされる(多重化は上記のビ
ットクロックレートでクロックされるカウンタ(CTR BI
T CLK)859のコントロール下で行われる)。したが
って、ゼロから最大値までカウンタ859の値を増加さ
せることによって、TDMバススロットの順序に対応す
るTDMバスデータが、テーブル856のアドレス入力
へ与えられる。多重化アドレスバス855によって運ば
れる信号は、照合テーブル856をアドレスするために
用いられる。照合テーブル856は、そのアドレス入力
へ与えられるデジタル化表現(例えばμルール)を線形
デジタル化表現へマップする線形化機能を実行する。
【0085】照合テーブル856の線形出力は、ビット
クロックに同期して(したがって多重化されたアドレス
バス855に同期して)動作する乗算器/累算器860
の一方の入力へ与えられる。乗算器/累算器860の他
方の入力は、スロット/バス重み照合テーブル858の
出力から供給される8ビット加重信号を受け取る。照合
テーブル858は、カウンタ859の出力(カウンタ符
号化TDMバス番号及びTDMバス番号によって与えら
れるアドレス情報)によってアドレスされる256×8
ビットRAMであってよい。これによって、照合テーブ
ル858へ供給されるアドレスは、TDMバス番号/ス
ロットの組み合わせに対応する照合テーブル内の特定位
置を指定する。
【0086】TDMバスフレーム毎に1度ずつ、乗算器
/累算器860はデジタルレンジチェッカ/リミッタ8
62の入力に合計出力を与える。レンジチェッカ/リミ
ッタ862は合計出力の大きさを調べて、もし必要な
ら、DAC864のダイナミックレンジを越える値を所
定の最大出力値で置き換える。DAC864は、レンジ
チェッカ/リミッタ862の出力を(TDMスロットの
速度において)音声信号に変換し、アナログ出力をスケ
ーリング・フィルタリング・トーン発生回路866に与
える。スケーリング・フィルタリング・トーン発生回路
866は、DAC864の出力を一時的に記憶するとと
もに帯域フィルタリング処理する。フィルタリング処理
及びスケーリング処理された出力は、ライン終端回路8
68に与えられて、音声リンク402(1)−OUTを
通して付随するRFリピータ送信機の音声入力に入力さ
れる。
【0087】コンソールオペレータは、通常は、同じ
「選択」ラウドスピーカーで多くのグループを同時に聴
取することを望んでいる。これを達成するためには、前
記と同じ構成が使用される。CIMに対しては、音声ア
ンプ及び付随するコンソール「選択」ラウドスピーカー
に、音声チャネル出力402(1)−OUTが与えられ
る。CIM204の場合は、制御装置410は、複数の
グループ数を有するデータベースを用いてプログラムさ
れてもよい。したがって、データベース中のグループの
1つを指定するスロット割当メッセージがメッセージネ
ットワーク209を通して送信されるたびに、CIM制
御装置410は、付随する照合テーブル858に非零加
重要素WFを書き込む。しかし、一般に、MIM203
の重み照合テーブル858(どんな所定の時間にも、通
常は、非零エントリー内容は数個しか有しない)とは異
なり、CIM重み照合テーブルは、コンソールオペレー
タが簡単にモニタできるように、複数の基地局及び複数
のグループに対応する複数のTDMチャネルを同時に加
算するために、何十もの非零エントリー内容を有してい
る場合がある。
【0088】音声セクション800のさらに詳しい説明
は、1991年2月22日に提出され共通に譲渡されている米
国特許出願第07/658,636号、「Audio Routing Within T
runked Radio Frequency Multisite Switch」に記載さ
れている。この出願は、本明細書において援用されてい
る。
【0089】デジタル符号化及びデジタル復号化能力の
ないディスパッチコンソールオペレータや地上通信線電
話の加入者などが、マルチ基地局ネットワークでの符号
化(すなわち暗号化)された通信に参加できるようにす
るために、本発明は、1つ以上のデジタルボイスインタ
ーフェースモジュール250(DVIM)を、マルチ基
地局スイッチの構成要素として備えている。DVIMモ
ジュール250は、1つ以上のディスパッチコンソール
202、及び/または、1人以上の地上通信線電話の加
入者が、暗号化されていない音声だけでなく、デジタル
的に暗号化された音声も処理できるようにする。本発明
の目的にとって、「音声(audio)」という用語は、ボ
イス(voice)及びデータ通信の両方を含んでいる。本
発明の結果、コンソールディスパッチオペレータ及び地
上通信線電話の加入者は、マルチ基地局ネットワークを
通して、デジタル的に符号化されたコールを送信及び受
信することができる。本発明の記述の多くはデジタル暗
号化/解読に関しているが、当業者は、本発明がデジタ
ル通信の符号化/復号化処理に一般的に適用できること
を認識するであろう。
【0090】通常、基地局エリアのデジタル無線ユニッ
トが暗号化または非暗号化された通信を送信する能力を
備えるには、使用する無線機からその特徴を単に選択す
ればよい。無線ユニット中の制御回路は暗号化「キー」
を有しており、デジタル化された音声情報をRFリンク
を介して対応する基地局制御装置に送信する前に、それ
らの音声情報をその暗号化「キー」を用いて暗号化す
る。基地局制御装置は、デジタル的に暗号化された音声
情報を復調し、従来の9600ビット/秒のモデムによ
って電話線(図2の音声/データチャネル)を通して、
その情報を対応するMIMに送信する。MIMはその後
に、アクティブなコールがあること及びそのコールが暗
号化されていることを両方とも示すために、制御メッセ
ージをメッセージバス209に与える。暗号化されたデ
ジタル情報は、電話線を通してモデムによって送信され
たアナログ搬送波を変調する。モデム信号は、対応する
音声セクション800で処理される(すなわち、サンプ
リング、圧縮及びデジタル化処理によってPCMワード
化されて、あらかじめ割り当てられたTDMバススロッ
ト中を音声ネットワーク210を通して送信される)。
【0091】音声バス210上のデジタル化された情報
は、暗号化されている。CIM204及びCTIM20
7は、スイッチ200の他のインターフェースモジュー
ルと同様に、暗号化または暗号解読能力を備えていな
い。地上通信線電話及びコンソールオペレータステーシ
ョンも、暗号化/解読能力は持っていない。したがっ
て、地上通信線加入者及びコンソールオペレータは、通
常は、暗号化通信への参加または暗号化通信の発信がで
きない。本発明のDVIM250は、この制約を克服
し、スイッチ200において、暗号化及び暗号解読のよ
うなデジタル符号化/復号化能力を、コンソールオペレ
ータ、地上通信線加入者、及びこれらの能力を持ってい
ない他のユーザに直接提供する。したがって、これらの
オペレータ、加入者及び他のユーザは、デジタル的なコ
ールに参加するために彼らの通信ユニットのそれぞれに
付け加えなければならない通信回路要素またはソフトウ
エアを必要としない。本発明のもう1つの利点は、DV
IM250を含めるための実質的な改変をスイッチ20
0に施す必要ないということである。なぜなら、構造的
に(そして大部分の点で動作的に)DVIMは他のイン
ターフェースモジュールに類似しているからである。
【0092】図7に関して、DVIM250の構造(上
記で詳述したMIMモジュールに類似している)は、ひ
とつの制御装置モジュール410及び最大8個の音声モ
ジュール400を含んでいる。これらは、音声制御バス
600及びHDLCリンク500を介して制御装置に接
続されている。各音声モジュール400の構造及び動作
は、図5及び図6に関して上述したものと同じである。
しかし、DVIM音声モジュール400のそれぞれの音
声/データチャネル(通常4個)は、対応するデジタル
ボイスインターフェースユニット(DVIU)900に
接続している。各DVIU900は、そのDVIUが暗
号化モードで動作すべきなのか、または暗号解読モード
で動作すべきなのかの制御のために、音声モジュール4
00からも制御信号(Ctrl)を受け取る。
【0093】図8は、本発明を実現するための個々のD
VIUの要素を表している。図8は、DVIUインター
フェース902、モデム904、及びデジタル信号プロ
セッサ906を含んでいる。デジタル信号プロセッサ
(DSP)906は、符号器/復号器ユニット908及
び暗号化器/解読器ユニット910を含んでいる。各D
VIU900には、暗号化/解読「キー」がプログラム
されている。この「キー」は、キー符号器によって外部
から入力され、暗号化器/解読器910に記憶されても
よい。また、64ビットの暗号キーを使用するパブリッ
クDES(Data Encryption Standard)、またはVGE
のような所有権のある暗号化/解読アルゴリズムを含め
て、どのような適切な暗号化/解読アルゴリズムも使用
可能である。符号器/複号器908は、入力アナログ信
号の出力デジタル信号へのデジタル化や圧縮を含む従来
の符号化処理、及びデジタルデータを伸長して、再度ア
ナログフォーマットに変換する従来の復号化処理を行
う。
【0094】一般に、DVIUは、平衡対(すなわち電
話線)から入力アナログ信号を受信し、プログラムされ
たキー及びDVIMからの制御信号に基づいて、適切な
符号化及び暗号化処理、または解読及び復号化処理(以
下でより詳細に説明する)を行う。
【0095】MIMインターフェースモジュールに関し
て上述したような、コール要求、チャネル割り当て、あ
るいは対応するデータベースにおける他のインターフェ
ースの更新及び空き状態のトラッキング機能に加えて、
各DVIMは、DVIMのTDMバススロットのチャネ
ル割り当て、更新及びアイドル状態、暗号化/解読され
た通信のための(たとえば、コンソールからの)コール
要求のトラッキングも行う。
【0096】各DVIMは複数の通信チャネルをサポー
トしており、各チャネルはそれ自身のDVIU及び暗号
キーを備えている。さらに、各スイッチが複数のDVI
Mをサポートしてもよい(たとえば、マルチ基地局スイ
ッチあたり最大4つのDVIM)。各DVIMには識別
(ID)番号が割り当てられており、そのコールを扱う
ためにDVIMが使用するメッセージバス209を通し
て、DVIMは通信を行う。使用可能なDVIMの中で
最小のIDが割り当てられているものが、そのコールに
割り当てられる。もしすべてのDVIMがふさがってい
る場合は、コールは処理できない。
【0097】DVIMにサポートされる各チャネルは、
(MIM、CIMなどによって作られたバススロットに
加えて)音声ネットワーク210上にそれ自身のTDM
バススロットを必要とする。各DVIM250は、専用
チャネル及びダイナミックチャネルの両方をサポートす
る。専用チャネル割当には、特定のDVIMチャネル及
び対応するDVIUが、例えばマルチ基地局スイッチを
使用する特定の無線ユニットグループに対して、専用に
与えられている。専用チャネルは、常に、そのチャネル
に割り当てられたコールを処理する。エイジェンシー、
フリートあるいはグループコールは、それら専用のDV
IMチャネルに割り当てられてもよい。たとえば、ある
エイジェンシーがDVIMの専用チャネル1に割り当て
られ、そのエイジェンシー内のグループYがDVIMの
専用チャネル2に割り当てられてもよい。エイジェンシ
ーXのコールは、常に、DVIMのチャネル1に接続さ
れているDVIUにより暗号化/解読され、グループY
のコールは、常にチャネル2に接続されているDVIU
により暗号化/解読される。2つの専用DVIUは、異
なる暗号キーを持っていてもよい(その場合が多い)。
【0098】DVIM専用チャネルは、まずMOMパソ
コン251によって割り当てられる。MOMパソコン2
51は、ユニット/グループを識別し、それを特定のD
VIM、DVIMチャネル、及び対応する専用DVIU
にマップする。MOMパソコン251はまた、各DVI
Mによってサポートされている他の非専用チャネルを識
別する。この情報のデータベースは、そのDVIMのR
AMに保持される。DVIMのTDMバススロット(す
なわちチャネル)は、上記のような、スロットがMIM
及びCIMインターフェースモジュールノードに割り当
てられるのと同じ方法で、MOMパソコン251によっ
て割り当てられる。
【0099】非専用DVIMチャネルも、ダイナミック
に割り当てることができる。専用チャネルに割り当てら
れていない暗号化されたコールに関して、DVIMは、
最初に利用できる非専用チャネルに(したがってその対
応するDVIUにも)そのコールを「ダイナミックに」
割り当てる。この動作モードでは、ダイナミックに割り
当てられるすべてのチャネルが、同じダイナミックな集
合の中で、同じ暗号キーを使用することが必要である。
したがって、DVIMチャネル(及び対応するDVI
U)の複数の集合が特定のユーザ/グループに割り当て
られてもよい。このとき、その集合の各DVIUは同じ
暗号化キーを持っている。複数のダイナミックなチャネ
ルの集合に関して、コールは、そのコールが「基づい
て」いる集合、すなわちコールした発呼者が登録されて
いるグループの中で、利用可能な最初の非専用チャネル
に割り当てられる。発呼者がグループ1に登録されてい
るなら、そのコールはグループ1が属している集合に割
り当てられる。DVIM及びDVIU集合へのグループ
のマッピングは、MOMパソコンで行われる。
【0100】本発明のさらに他の実施態様は、ダイナミ
ックなキー割り当てを備えている。キーローダーを用い
て手動で暗号キーをDVIUに入力する代わりに、チャ
ネル資源が最適に割り当てられるように、MOMパソコ
ンによってメッセージバス209を通してDVIUチャ
ネル及び暗号キーをリアルタイムで割り当て、また読み
込むことができる。この後者の実施態様は、暗号キーが
頻繁に変わることを可能にし、付加的な安全性を容易に
実現する。
【0101】各DVIMでデジタル通信を行うための処
理の流れを、図9〜図11を参照して説明する。図9〜
図11のフローチャートの理解を助けるため、以下の頭
文字及びコールの定義を使用して、GSCメッセージバ
ス209及びTDM音声ネットワーク210に存在す
る、発信されているコールのタイプを定義する。
【0102】CV − クリアボイス(すなわち、
標準グループ/ユニットコール) VG − ボイスガード(これは単に、暗号化コー
ルの場合のように、コールがデジタルフォーマットにな
っていることを示す) VGCV − ボイスガードクリアボイス(これは、ク
リアボイスフォーマットに変換されたデジタルコールを
指している。すなわち、DVIM、デジタルコールをか
けているコンソール、またはデジタルコールをかけてい
る地上通信線ユーザからの解読されたデジタル/暗号化
コールである)。
【0103】コールの定義: (1)無線機発信CVコール このコールは無線ユニットから発信される。CVモード
なので、このコールを処理するためにDVIMは必要な
い。例えばCIMやMIMなど他のインターフェースモ
ジュールが、このコールの着呼者/発呼者をトラッキン
グしてもよい。
【0104】(2)コンソール発信CVコール このコールはコンソールから発信される。CVモードな
ので、このコールを処理するためにDVIMは必要な
い。
【0105】(3)無線機発信VGコール このコールは無線ユニットからVGデジタルフォーマッ
トで発信されるので、解読される必要がある。このコー
ルを処理するDVIMは、選択されたDVIUからの解
読された出力を用いてVGCVコールを生成する。コン
ソールインターフェースはCVモードで動作しているた
め、このコールの着呼者/発呼者をCIMがトラッキン
グする際には、処理のためにVGCVコールを使用す
る。このコールの着呼者/発呼者をトラッキングする2
次MIM(及びNIM)は、DVIMによる不必要な解
読/暗号化動作を防ぐために、コールを発しているMI
MからのオリジナルVGコールを使用する。
【0106】(4)コンソール発信VGコール このコールはコンソールディスパッチャーから発信さ
れ、VGCVモードでGSCデータネットワークに置か
れる。コンソールはCVモードでのみ動作するので、こ
のコンソールに付随するCIMは、VGCVコールをデ
ータバスに出力し、DVIMがこのVGCVコールを暗
号化しなければならないことを指示する。複数のDVI
Mの1つがこのコールを処理し、DVIUの暗号化され
た出力を用いてVGコールを生成する。このコールの着
呼者/発呼者をトラッキングする2次CIMは、処理の
ためにオリジナルVGCVコールを使用する(上記のよ
うに、これはコンソールがCVモードでのみ動作するた
めである)。中継型基地局/無線機への適切なデジタル
メッセージを生成するために、すべてのMIM及びNI
MはDVIMのVGコールを処理のために使用する。
【0107】(5)無線機発信VG地上通信線コール このコールはVGデジタルモードで無線ユニットから発
信され、したがってDVIMによって解読されなければ
ならない。DVIMがこのコールを処理し、選択された
DVIU出力からVGCVコールを生成する。CTIM
がこのVGCVコールを処理し、CTIMに接続されて
いるCTISインターフェースが無線機発信コールのチ
ャネル割り当てを返す。次に、このコールへの音声が接
続される(この時点で、コールされている無線機及び地
上通信線電話の両方において、呼び出し音が鳴る)。C
TISは次に、全2重式リンクを生成するためのコール
バックのために、VGCVモードでもう1つのチャネル
割り当てを生成する。地上通信線インターフェースはC
Vアナログモードのみであるため、CTISはVGCV
コールを出力しなければならない。続いて、DVIMが
このVGCV地上通信線コールバックを処理し、選択さ
れたDVIUの暗号化された出力からVGコールを出力
する。コールを発信したMIM、すなわち1次MIMが
このVGコールバックを処理し、チャネルリクエストを
基地局に送る。ここにおいて、基地局での全2重式リン
クが、無線機に接続される。
【0108】(6)地上通信線発信VGコール このコールは地上通信線ユーザから発信され、CTIM
によってVGCVモードでバスに送出される。これは、
地上通信線インターフェースはCVモードのみで動作す
るためである。DVIMはこのコールを処理し、選択さ
れたDVIUの暗号化された出力からVGコールを出力
する。このコールの着呼者をトラッキングしているMI
Mは、DVIMのVGコールを処理し、インターフェー
スされた基地局へコール要求を出力する。基地局は、チ
ャネル割り当てを返して地上通信線ユーザから基地局へ
の音声接続を形成するとともに、無線機での呼び出し音
を鳴らす。無線機がコールバックするとき(全2重
式)、MIMはデータバスにVGコールを出力する。D
VIMがこのコールバックを処理し、選択されたDVI
Uの解読された出力からVGCVコールを生成する。コ
ールを発信したCTIMは、DVIMのVGCVコール
を処理し、CTISへVGコール要求を出力する。CT
ISはVGチャネル割り当てを返し、すべての音声接続
がなされる。コールの受領を示すコールバックを無線機
が受けるので、呼び出し音が止まる。(5)及び(6)
のすべてのデジタル/暗号化地上通信線コールが「確認
される」。これは、もし上記のコール手順のどれかが起
きなければ、基地局には「確認失敗」が連絡され、コー
ルがとだえることを意味する。
【0109】したがって、バスに送出された個々のデジ
タル/暗号化(VG)コールに対して、相当する、すな
わち一致する非デジタル/解読(VGVC)コールが存
在する。個々のVGVCコールに対して、相当するVG
コールが存在する。地上通信線インターフェースCTI
Sが関与するコールには、全2重式動作を実施するため
の2つのVG及び2つのVGCVがある。
【0110】複数のDVIMは、マルチ基地局スイッチ
200のフォールトトレラント性を向上させると同時
に、もっと多くのデジタルコールを扱えるようにする。
DVIMの1つが故障すると、他のDVIMがその責任
と地位を引き継ぐ。複数のDVIMが存在するので、各
DVIMにとって重要な処理タスクは、VGまたはVG
VCコールが処理しなければならない発信コールなの
か、あるいは発信コールをすでに処理した他のDVIM
からの出力なのかを判断することである。その(及び他
の)処理タスクについて、まず図9から説明を開始す
る。図9は、発呼者、着呼者、コールのタイプ(デジタ
ル/暗号化及び非デジタル/非暗号化)、及びDVIM
を識別する一般的な処理を示している。
【0111】上記(1)及び(2)で定義されたクリア
ボイス(CV)コールを選び出すための判断は、ブロッ
ク920において行われる。もしクリアボイス(CV)
非暗号化コールならば、このコールを処理するためにD
VIMは必要ない。VG/VGCGコールのために通常
モニタされているDVIMチャネルの更新/アイドル
は、不必要な処理を避けるために禁止され(ブロック9
22)、CVコールは図1から図6を参照して上述した
ように処理される。もしコールがクリアボイスでない場
合は、そのコールが、たとえばVGモードで、現在デジ
タル的に暗号化されているかを判断する(ブロック92
4)。もしそうならば、デジタル的に暗号化された(V
G)コールが地上通信線加入者に関与しているかを判断
する(ブロック926)。もしVGコールが地上通信線
コールに関与し、そのコールが上記のコールの定義
(5)にあるように無線機から発信されたものならば、
このDVIMは、そのコールを処理するのに適切なDV
IMかどうかを図10のファンクションブロック944
で判断しなければならない。もしコールが無線機から発
信されたものでなければ、他のDVIMが、そのコール
の地上通信線部分を暗号化する。このDVIMはコール
をトラッキングし、その後に、将来の不必要な処理を防
ぐために更新を禁止する(ブロック930)。このDV
IMは、1つの理由のため、すなわち、このコールのド
ロップメッセージがいつ発生するかを検出するために、
このコールをトラッキングする。コールを自分自身まで
トラッキングしたDVIMは、ドロップメッセージを処
理する。
【0112】判断ブロック926に戻って、もしこのV
Gコールに地上通信線加入者が関与しなければ、ブロッ
ク932において、コールがコンソールから発信されて
いるかどうかの判断が行われる。もしVGコールがコン
ソールから発信されたものならば、このコールは他のD
VIMからのものでなければならない。なぜなら、この
コールを発しているCIMは、上記コールの定義(4)
のように、コンソールからのVGCVコールを出力して
いるからである。このDVIMは、まずコールをトラッ
キングし、次に、上記でブロック930に関して述べた
ように、不必要な処理を防ぐためにこのコールに関連す
る更新を禁止する。もしVGコールがコンソールから発
信されたものでなければ、上記のコールの定義(3)で
述べたように、これは無線機から発信されたコールであ
る。このとき、DVIMは、それがコールを処理するた
めに適切なDVIMかを判断し、コントロールは図10
のブロック944に進む。
【0113】もしコールが、クリアボイスでもデジタル
的に暗号化されたものでもなければ、ブロック934に
おいて、コールが解読されたデジタルコール、すなわち
上記のVGCVであるかの判断が行われる。もしそうで
なければ、コントロールはブロック942にデフォルト
され、更新/アイドルが禁止される。もしコールがVG
CVコールならば、コントロールは判断ブロック936
に進み、ここでコールが地上通信線接続に関わっている
かどうかが判断される。もしVGCVコールが地上通信
線加入者に関わるもので、ブロック938で判断された
ようにコールが地上通信線から発信されたものならば、
DVIMは、それがこのコールを処理するために適切な
DVIMかを判断しなければならない(図10のブロッ
ク944に関して述べられている)。なぜなら、地上通
信線インターフェースCTIMはCVモードで動作する
からである。もしコールが地上通信線から発信されたも
のでなければ、他のDVIMがその無線機発信VG地上
通信線コールを解読する。このDVIMはコールをトラ
ッキングし、その後の不必要な処理を防ぐ(ブロック9
30)。
【0114】もしVGVCコールが地上通信線接続に関
わるものでなければ、コントロールはブロック936か
らブロック940へ進み、それがコンソールから発信さ
れたコールかを判断する。もしVGCVコールがコンソ
ールから発信されたものならば、これは上のコールの定
義(4)で述べたような発信しているCIMからのコー
ルである。コントロールはブロック944(図10)へ
渡され、DVIMが、それがこのコールを処理するのに
適したDVIMかどうかを判断する。もしVGCVコー
ルがコンソールから発信されたものでなければ、それは
上記のコールの定義(3)で述べたような、無線機発信
コールを処理する他のDVIMからのものである。この
DVIMはコールをトラッキングし、不必要な処理を防
ぐためにそのコールへの更新を禁止する(ブロック93
0)。
【0115】このDVIMが一旦このコールを図9にあ
るように処理しなければならないと判断すると、MOM
パソコンによって着呼者があらかじめ専用チャネル(ダ
イナミックチャネルに対して)に割り当てられているか
の判断が、ブロック944で行われる。もしそうなら、
ブロック946において、着呼者がこの特定のDVIM
に専属されているかが判断される。もしそうでなけれ
ば、このDVIMはブロック948において、このコー
ルに対する更新及びアイドルのトラッキングを禁止す
る。そうであるなら、コントロールは図11に進む。こ
れは、このDVIMがコールを処理し、他のすべてのD
VIMがこのコールを無視することを意味する。もし着
呼者が専属でなければ、コントロールは判断ブロック9
50に進み、このDVIMが使用可能な最初のDVIM
(つまり、最小の識別コードを持つDVIM)かを判断
する。もし最初のDVIMがコールを処理するのに使用
できなければ、コントロールは次に小さいIDを持つD
VIMに移り、以下同様に続く。もしそれが最初に使用
可能なDVIMならば、ブロック952において、ダイ
ナミックなチャネルが使用可能かが判断される。もしそ
うなら、コントロールは図11に移る。これは、このD
VIMがこのコールを処理し、他のDVIMはこのコー
ルを無視することを意味する。もしそうでなければ、こ
れが最後のDVIMかの判断が行われる(ブロック95
4)。もしそうなら、これによりコールはブロックされ
る。ブロック956において、これがコンファームドコ
ールかが判断される。もしそうでなければ、コールが処
理できないという警告が出力される(ブロック96
0)。もしコールがコンファームドコールならば、ビジ
ー信号も出力されて、コンファームドコールの失敗を示
す(ブロック958)。もしこのDVIMが使用できる
最後のDVIMでなければ、制御メッセージネットワー
ク209にDVIMビジーコールが出力され、次の番号
を持つDVIMがこのコールを処理することが認められ
る(ブロック962)。
【0116】現在のDVIMが利用可能なチャネルを有
しているとき、図11を参照して以下で述べるように、
処理が進められる。判断ブロック964において、暗号
化されるべきコール(すなわち、コンソールまたは地上
通信線からのコール)はブロック970で処理され、対
応するDVIUが対応する暗号キーを用いて通信を暗号
化するようにセットされる。そうでないときは、ブロッ
ク966において、DVIMは解読するようにセットさ
れる。ブロック968において、暗号化/解読の必要な
コール通信が処理のためにこの特定のDVIMまでトラ
ッキングされたことを示すために、データベースをトラ
ッキングしているDVIMコールが更新される。このD
VIMから他のすべてのDVIMに対して、メッセージ
バス209を通して制御メッセージが出力され、このコ
ールに対する更新及びアイドルを禁止する。
【0117】本発明の典型的な動作を、まず無線ユニッ
トからコンソールオペレータへのデジタル的に暗号化さ
れた通信という状況で説明し、それから、コンソールオ
ペレータから無線ユニットへの暗号化される通信につい
て説明する。本発明が、地上通信線電話の加入者、及び
デジタル符号化/復号化通信能力を有しない他のあらゆ
る加入者のために、デジタル通信を処理するために同様
に使用されてもよいことは理解されるべきである。
【0118】加入者が、無線機を、それがキーされたと
きにはデジタル的に暗号化された通信をその基地局10
2に送信するように設定していると仮定する。図2及び
図3に示したように、基地局102は、このデジタル的
に暗号化された情報を9600bpsのモデムを使用し
て音声データチャネル(電話線)を通して送る。モデム
は、送信される信号が電話線の帯域(通常、300〜3
300Hz)以内になるようにアナログ搬送波を変調す
る。MIMは、図6を参照して上述したようにモデム出
力を処理し、無線ユニットからのデジタル的に暗号化さ
れた音声で変調されたアナログ搬送波をデジタル化し、
音声ネットワーク210のあらかじめ割り当てられてい
るTDMバススロットにそれを送出する。通信の開始を
要求するため、及び(他のものの中から)発呼者、着呼
者、グループを識別し、また通信が暗号化されているこ
とを示すためのメッセージが、メッセージネットワーク
209に送出される。
【0119】コンソールが、この無線ユニット(及びそ
のグループ)の通信をモニタするようにプログラムされ
ていると仮定する。コンソールオペレータにコールを警
告した後に、CIMは、クリアボイスコールに対してな
らば行うような1次MIMのTDMスロットとコンソー
ルとの間の接続を行わない。そのかわりコンソールCI
Mは、メッセージバスをモニタして通信が暗号化されて
いることを認識し、DVIMがコール音声情報を処理す
るのを待つ。DVIMも制御メッセージバスをモニタし
ており、コンソールがこの無線ユニット/グループへ、
またはこの無線ユニット/グループからのコールをモニ
タするようにプログラムされていることを認識し、デジ
タル化されたモデム情報をMIMのTDM音声バススロ
ットから取り出し、それを解読し、コンソールオペレー
タが通信をモニタすることを可能にする。
【0120】TDMバススロットを割り当てられたMI
Mからの情報は、DVIMで再度アナログフォーマット
に変換される(図6の下半部分に示されたインターフェ
ース回路を使用する)。したがって、DVIMからの出
力は、実際には、最初に基地局のモデムから出力された
デジタル的に暗号化された情報で変調されているところ
の、再構成された搬送波である。DVIMは、この通信
を解読するための対応する暗号キーを持つ適切なDVI
Uを選択し、そのDVIUに、解読を指示する制御信号
(Ctrl)を送る。DVIMからの音声入力は、DV
IUインターフェースを通して従来のモデム904で受
信され、復調されてデジタル的に暗号化された音声情報
が取り出される。モデム出力はデジタル信号プロセッサ
906で受信され、適切な暗号キーを用いて解読器ユニ
ット910で解読が行われる。解読されたデジタル出力
は、復号器906で復号される。これは、コード化され
た音声(発信している無線機で以前に圧縮されている)
を伸長し、対応するアナログ音声信号に変換することを
意味している。
【0121】次にアナログ音声信号は、音声出力信号線
を通して、DVIUインターフェース902からDVI
Mに戻される。DVIMは、そのアナログ音声をデジタ
ル化し、そのDVIMチャネルのためにはじめに音声バ
ス210上に準備されたDVIMに割り付けられている
TDMバススロットに、そのデジタル化された信号を出
力する。その信号がDVIMによって音声ネットワーク
上に送出されると、DVIMはメッセージネットワーク
209にメッセージを出力し、DVIMのTDMバスタ
イムスロットから暗号化された情報を取り出すようにC
IMに知らせる。ディスパッチコンソールに対応するC
IMは、そのバススロットにてデジタル化された情報を
取り出し、そのデジタル化された情報をアナログ音声に
変換する。次に、アナログ信号はディスパッチコンソー
ル202に出力され、コンソールオペレータが暗号化さ
れた通信をモニタできるように、コンソールの選択され
たスピーカーを駆動する。
【0122】DVIMは、ディスパッチコンソールに暗
号化及び暗号解読のための専用ハードウエア及びソフト
ウエアを備えなくても、コンソールオペレータが無線ユ
ニットから発信されたデジタル的に暗号化された通信を
モニタできるようにする。さらに本発明は、マルチ基地
局スイッチ200の現在のハードウエア及びソフトウエ
ア構成を保持するため、このスイッチに大きな改変を行
う必要がない。マルチ基地局スイッチの分散モジューラ
構造は、DVIMがMIM、CIMなどのインターフェ
ースモジュール構成及び処理能力を採用することを可能
にし、また、暗号化/解読能力という望ましい、そして
ますます一般的になりつつあるデジタル通信能力を持た
ない加入者及びオペレータのためにそのような能力を提
供することを可能にする。
【0123】コンソールから発信される通信を暗号化
し、1つ以上の基地局の特定の無線ユニットまたはグル
ープに信号を送るための本発明の動作を説明する。コン
ソールオペーレータは、(例えば、コンソールのボタン
を使用して)暗号化通信フォーマットを選択し、特定の
無線ユニットまたはグループにコールを開始する。コン
ソールのマイクからの暗号化されていないアナログ音声
は、対応するCIM204でデジタル化され、音声ネッ
トワーク210上のあらかじめ割り当てられたTDMバ
ススロットに出される。それと同時に、CIMからのメ
ッセージがメッセージネットワーク209に出力され、
他の情報とともに、着呼者及びこの通信が暗号化される
べき事実を明示する。この事実は、メッセージネットワ
ーク209をモニタしているDVIMの1つに検出され
る。「ダイナミック」動作においては、「最小の」利用
可能なDVIMが、音声ネットワーク210からデジタ
ル化された音声を取り出してその情報を再度アナログ音
声に変換する。しかし、もし着呼者が「専属」ならば、
着呼者が専属しているDVIMがコールを処理する。
【0124】DVIMは、コンソールオペレータが通信
したいと考えている無線ユニット、及び/またはグルー
プに対応する暗号キーを持っているDVIUを選択す
る。DVIMからの制御信号(Ctrl)が、DVIU
900を暗号モードにする。DVIUインターフェース
902を介して、DSP906へ音声入力端子からのア
ナログ音声が入力される。アナログ音声は、符号器90
8でデジタル化(及び圧縮)され、あらかじめ割り当て
られた暗号キーを使用して、暗号化ユニット910で暗
号化される。暗号化ユニット910からの暗号化された
デジタル情報は、アナログ搬送波を変調するためにモデ
ム904で使用される。モデム出力は、DVIUインタ
ーフェースを介してDVIMに送り返される。DVIM
は、モデムが生成した変調されたアナログ搬送波をデジ
タル化し、適切な制御メッセージと共に、DVIMにあ
らかじめ割り当てられているTDMバススロットにデジ
タル化された情報を出力する。
【0125】コンソールから発信されたコールを受信す
るために制御ネットワークをモニタしている無線ユニッ
ト/グループに対応するMIMが、そのメッセージを検
出し、対応するDVIMのTDMバススロットから情報
を取り出す。MIMは、回収したデジタル情報からアナ
ログモデム搬送波信号を再生成する。この信号は、適切
な音声/データチャネル(MIMからの)を通して、必
要な基地局102に送信される。基地局のモデムは搬送
波を復調し、暗号化されたデジタル情報を回収し、変調
されたRF搬送波を用いて情報を無線ユニットに転送す
る。次に、変調/復調回路、及び暗号化/解読回路を備
えた無線ユニットが通信を復調及び解読し、無線ユニッ
トのスピーカーを駆動する。
【0126】コンソールオペレータがデジタル的な通信
(たとえば、デジタル的に暗号化された音声通信)に参
加できるようにすることに加えて、本発明は、コンソー
ルオペレータが複数の会話を選択し、及び/また集める
ことを可能にする。この複数の会話には、暗号化された
会話の異なるグループだけでなく、暗号化及び非暗号化
両方の音声を含む異なるユニット/グループが含まれ
る。コンソールオペレータに対応するCIMを介して最
終的にそのオペレータに回される音声は、マルチ基地局
スイッチでDVIM/DVIUによって暗号化されるの
で、図6を参照して上述した音声合計回路は、暗号化通
信及び非暗号化通信の両方を扱うために改変することな
く、使用可能である。上記の実施例は、コンソールオペ
レータからの、及びコンソールオペレータへの通信に関
して説明されているが、これと同じ基本的なハードウエ
ア及び動作は、地上通信線加入者から、及び地上通信線
加入者へのコールにも応用できる。地上で行われる電話
のコールは、中央電話相互接続システム(CTIS)2
12で扱われ、中央電話相互接続モジュール(CTI
M)207を介して、マルチ基地局スイッチ200にイ
ンターフェースされる。CTIS212は、基地局10
2またはディスパッチ位置202と同じアーキテクチャ
を用いており、類似の音声/データチャネル及びCTI
M207への制御ダウンリンクワイヤを含んでいる。
【0127】地上通信線加入者は、上記のコンソールオ
ペレータと同様の方法で、DVIM及びDVIUアーキ
テクチャを用いて、フィールドにおける無線ユニット/
グループとの暗号化通信に参加し、また暗号化通信を発
信することができる。地上通信線加入者は、中継型通信
システムへのアクセス番号をダイヤルし、続いてグルー
プまたは個人番号をダイヤルするだけである。もし会話
をデジタル的に暗号化するならば、加入者は、グループ
または個人ユニットIDをダイヤルする前に、電話のキ
ーパッドのキーを1つ(たとえば、パウンドサイン
(#))を押す。たとえば、もし無線ユニット123へ
のクリアボイスコールが00123という番号を押すだ
けでダイヤルされるならば、無線ユニット123への暗
号化コールは、#00123をダイヤルすることで開始
される。#サインは、暗号化が必要であることをDVI
Mに伝えるもので、地上通信線加入者の会話は、上記と
同じように暗号化される。地上通信線加入者がマルチ基
地局システムに信号を送り、暗号化相互接続コールを開
始したとき、または暗号化コールに応答したとき、マル
チ基地局スイッチ200はこのメッセージをコンファー
ムドコールとして扱い、必要なコンファメーショントラ
ッキングを行う。地上通信線加入者がデジタルコールを
開始したときは、CTIMのコンファームドコール処理
で要求されるように、(全2重式動作のための)コール
バックもまたデジタルでなければならない。もし地上通
信線加入者がデジタルコールを受信すれば、MIMのコ
ンファームドコール処理で要求されるように、デジタル
コールバックで応答しなければならない。
【0128】中継型RF通信システムで通常使用される
半2重式通信とは異なり、地上通信線電話通信は全2重
式である。したがって、地上通信線加入者に関係するC
TISへ/及びCTISからの各暗号化コールには、無
線機用及び地上通信線用が各1つずつの計2つのDVI
Uが必要である。したがって、無線ユニット及びコンソ
ールオペレータのみしか含まないコールと比較すると、
地上通信線コールにはDVIMのTDMバススロットの
セットがもう1つ必要である。このため、特に地上通信
線コールのために必要な十分なデジタルコール運用性能
を与えるためには、多くの場合複数のDVIMが必要で
ある。各スイッチ200は、それぞれ最大4個のDVI
Mをサポートする(128個のDVIU)。NIM25
2を通じた他のスイッチへの接続により、付加的なデジ
タルコール運用能力が得られる。本発明の具体的な実施
態様について述べたが、本発明は、それらに限定される
ものではなく、当業者による改変も可能である。本発明
は、ここで開示及び請求された基本的な発明の意図及び
目的にあてはまるすべての改変及び同等物を、予期する
ものである。
【0129】
【発明の効果】本発明の分散型スイッチングネットワー
ク(スイッチ)においては、さまざまなソースから1つ
以上の目的地へ、音声及び制御信号の経路が設定され
る。移動型/携帯型無線ユニット、ディスパッチコンソ
ール、及び地上線電話加入者は、対応するインターフェ
ースモジュールを通して、時分割多重(TDM)音声バ
ス上の音声チャネルにあらかじめ割り当てられており、
そこに経路が設定される。これらのインターフェースモ
ジュールは、デジタル化された音声及びデータ信号を、
それらにあらかじめ割り当てられたTDMバススロット
を通して、他のすべてのインターフェースモジュールに
伝達する。音声経路の設定は、アクティブなTDMネッ
トワークチャネルを選択的に「聴取している」対応する
インターフェースモジュールを通して、音声目的地に向
けて行われる。
【0130】スイッチにはデジタルボイスインターフェ
ースモジュールが備えられている。デジタルボイスイン
ターフェースモジュールは、それぞれがデジタル信号プ
ロセッサを有する複数のデジタルボイスインターフェー
スユニットを備えている。デジタル信号プロセッサは、
アナログ通信情報のデジタル符号化、及びデジタル符号
化情報の複号化を行う。
【0131】これにより、分散型スイッチングネットワ
ークの1つ以上のアナログ通信ユニットが、それ自身は
信号をデジタル的に符号化/複号化する能力を有してい
なくても、デジタル的通信に参加して、デジタル的に符
号化されたコールを発信及び受信することができる。そ
の結果、コンソールオペレータ及び/または地上通信線
電話加入者が、自らはデジタル的な符号/復号能力を持
たないままで、デジタル的に符号化されたコールを発信
及び受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】「マルチ基地局」中継型RF通信システムの一
例を示す概略図である。
【図2】分散型デジタル中継型無線周波数通信システム
のマルチ基地局スイッチングネットワークの構造の一例
を示す図である。
【図3】図2に示されるインターフェースモジュール
(多数の音声ソース/目的地を提供する)の1つについ
ての一例を示す詳細なブロック図である。
【図4】図3に示されるインターフェースモジュールの
制御装置部分の構造の一例を示す一般的なブロック図で
ある。
【図5】図3に示される音声モジュールの一例をさらに
詳しく示すブロック図である。
【図6】図5に示される音声チャネル部分の一例に付随
する回路の詳細を示す概略図である。
【図7】デジタルボイスインターフェースモジュールユ
ニット(DVIU)を示すブロック図である。
【図8】図7に示されるデジタルボイスインターフェー
スモジュール(DVIM)の一例を示す詳細なブロック
図である。
【図9】本発明によって行われる処理手順の概略を示す
フロー図である。
【図10】本発明によって行われる処理手順の概略を示
すフロー図である。
【図11】本発明によって行われる処理手順の概略を示
すフロー図である。
【符号の説明】
100 マルチ基地局システム(中継型無線リピータシ
ステム) 102A,102B,102C,102N 基地局 200 マルチ基地局スイッチ 202,202A,202N ディスパッチコンソール 203,203A,203N マスタインターフェース
モジュール(MIM) 204A,204N コンソールインターフェースモジ
ュール(CIM) 205 モニタモジュール(MOM) 206 登録レコーダインターフェースモジュール(L
RIM) 207 中央電話相互接続モジュール(CTIM) 209 メッセージネットワーク 210 音声ネットワーク(バス) 211 システムマネージャ 212 中央電話相互接続スイッチ(CTIS) 250 デジタルボイスインターフェースモジュール
(DVIM) 251 MOMパソコン(MOM PC) 252 ネットワークインターフェースモジュール(N
IM) 900 デジタルボイスインターフェースユニット(D
VIU) 906 デジタル信号プロセッサ(DSP) 908 符号器/複号器ユニット 910 暗号器/解読器ユニット

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル通信を行う1つまたはそれ以上
    のデジタル通信ユニットと、 アナログ通信を行う1つ又はそれ以上のアナログ通信ユ
    ニットと、 デジタルスイッチと、 を備えた通信システムであって、該デジタルスイッチ
    が、 時分割多重(TDM)バスであって、予め割り当てられ
    た時間スロットの間に該バスに接続されたインターフェ
    ースモジュールの間でデジタル情報を転送するバスと、 該TDMバスと該デジタル及びアナログ通信ユニットと
    の間の通信をインターフェースする専用インターフェー
    スモジュールと、 該デジタル通信ユニットとのデジタル通信に参加できる
    能力を、該アナログ通信ユニットに与える1つ又はそれ
    以上のデジタルインターフェースモジュールと、 を有する通信システム。
  2. 【請求項2】 前記デジタル通信が、デジタル的に暗号
    化された音声情報を含む請求項1に記載の通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記専用インターフェースモジュールの
    それぞれが、 前記アナログ及びデジタル通信ユニットから受信した通
    信をデジタル化して、前記予め割り当てられた時間スロ
    ットのうちの対応する時間スロットの間に、該デジタル
    化された情報を前記TDMバス上に載せる手段と、 特定の時間スロットの間にデジタル化情報を再生し、該
    再生された情報を該アナログ及びデジタル通信ユニット
    との通信に適した形式に変換する手段と、 を備えた請求項1に記載の通信システム。
  4. 【請求項4】 前記デジタルインターフェースモジュー
    ルのそれぞれに接続されたデジタルインターフェースユ
    ニットをさらに備え、該デジタルインターフェースユニ
    ットのそれぞれが、 前記アナログユニットから発信される情報を暗号化する
    手段と、 前記デジタルユニットからの情報を解読する手段とを備
    える請求項2に記載の通信システム。
  5. 【請求項5】 前記アナログ通信ユニットが、前記1つ
    又はそれ以上のデジタルインターフェースモジュールを
    用いて前記1つ又はそれ以上のデジタル通信ユニットか
    らのデジタル的に暗号化された音声情報を含むコールを
    モニタする1つ又はそれ以上のディスパッチユニットを
    備えている請求項1に記載の通信システム。
  6. 【請求項6】 前記ディスパッチユニットが、アナログ
    及びデジタル通信ユニットのグループに関係する通信を
    合計することによって、単一のスピーカ上で多数のコー
    ルをモニタする請求項5に記載の通信システム。
  7. 【請求項7】 前記デジタル通信ユニットが、移動型又
    は携帯型の無線トランシーバを含む請求項1に記載の通
    信システム。
  8. 【請求項8】 前記アナログ通信ユニットが、地上通信
    線を利用した電話の加入者の電話機を含み、該地上通信
    線を利用した電話の加入者が、該加入者の電話機上の単
    一のキーを押すことによって、前記1つ又はそれ以上の
    デジタルインターフェースモジュールを用いた暗号化通
    信を開始及び受信できる請求項2に記載の通信システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記デジタルインターフェースユニット
    のそれぞれが、対応するデジタルインターフェースユニ
    ットを介して該デジタルインターフェースユニットによ
    って前記TDMバスから再生された通信情報を暗号化又
    は解読する予め規定された暗号化キーを備えている請求
    項4に記載の通信システム。
  10. 【請求項10】 前記デジタルスイッチが、前記TDM
    バスを介して前記デジタルスイッチを通じた通信経路を
    設定及び解除するために、全てのインターフェースモジ
    ュールの間で制御信号を転送するメッセージ制御バスを
    さらに備えており、 前記1つ又はそれ以上のデジタルインターフェースモジ
    ュールが、前記アナログ通信ユニットが暗号化された通
    信に関与すべき場合を検出するために該メッセージ制御
    バスをモニタし、該アナログ通信ユニットが暗号化され
    た通信に参加できるように該暗号化された通信へデジタ
    ルインターフェースユニットを割り当てる請求項4に記
    載の通信システム。
  11. 【請求項11】 前記1つ又はそれ以上のデジタルイン
    ターフェースモジュールが、1つのアナログ通信ユニッ
    トとデジタル通信ユニットのグループとが関与するデジ
    タル的に暗号化された通信に対して、時間スロットチャ
    ネルを専用に用いる請求項1に記載の通信システム。
  12. 【請求項12】 前記1つ又はそれ以上のデジタルイン
    ターフェースモジュールが、使用可能な時間スロットの
    集合から時間スロットチャネルをダイナミックに割り当
    てる請求項1に記載の通信システム。
  13. 【請求項13】 前記デジタルインターフェースユニッ
    トのそれぞれがデジタル信号プロセッサを備えており、
    該デジタル信号プロセッサは、 暗号化キーを記憶する手段と、 該暗号化キーを用いて、対応するデジタルインターフェ
    ースモジュールによって前記TDMバスから再生された
    前記アナログ通信ユニットからの情報を選択的に暗号化
    する手段と、 該暗号化キーを用いて、該対応するデジタルインターフ
    ェースモジュール及び該TDMバスを介して該アナログ
    通信ユニットによって受信されるべき情報を選択的に解
    読する手段と、 を備える請求項4に記載の通信システム。
  14. 【請求項14】 対応する受信可能領域を有する複数の
    デジタルリピータ基地局を備え、該受信可能領域内に配
    置され、デジタル的に符号化された通信をサポートする
    移動型又は携帯型のデジタル的に中継された無線トラン
    シーバのために機能する、デジタル的に中継された無線
    周波数通信システムにおいて、 該デジタルリピータ基地局とアナログ通信ソース/目的
    地との間の通信の経路を設定する分散型スイッチが、ア
    ナログ通信ユニットから発信された通信をデジタル的に
    符号化し、また、該アナログ通信ユニットによって受信
    されるべき符号化通信を復号化するデジタルインターフ
    ェースモジュールを備えており、 該デジタルインターフェースモジュールは、該アナログ
    通信ユニットが、1つ又はそれ以上の無線トランシーバ
    へのデジタル的に符号化された通信を発信すること及び
    該通信に参加することを可能にしていることを特徴とす
    るシステム。
  15. 【請求項15】 前記デジタルインターフェースモジュ
    ールに接続された複数のデジタルインターフェースユニ
    ットをさらに備え、 前記アナログ通信ユニットからの非符号化情報が、デジ
    タルリピータ基地局によって受信用無線トランシーバへ
    送信される前に、該デジタルインターフェースモジュー
    ルの制御下で、該複数のデジタルインターフェースユニ
    ットの1つによって符号化され、 送信用無線トランシーバによって符号化されて該アナロ
    グ通信ユニット向けの情報が、該デジタルインターフェ
    ースモジュールの制御下で、該デジタルインターフェー
    スユニットの1つによって復号化される、請求項14に
    記載のシステム。
  16. 【請求項16】 前記アナログ通信ユニットが、ディス
    パッチコンソールを含む請求項14に記載のシステム。
  17. 【請求項17】 前記アナログ通信ユニットが、地上通
    信線を利用した電話の加入者の電話機を含み、該地上通
    信線を利用した電話の加入者が、該電話機上のスイッチ
    を作動させることによってデジタル的に符号化された通
    信を始める請求項14に記載のシステム。
  18. 【請求項18】 通信のデジタル符号化が暗号化キーに
    従ったデジタル暗号化を含み、通信の復号化が暗号化キ
    ーに従ったデジタル暗号解読を含む請求項14に記載の
    システム。
  19. 【請求項19】 該デジタルインターフェースユニット
    のそれぞれは、暗号化キーを割り当てられており、該分
    散型スイッチ上の通信チャネルに対応している請求項1
    8に記載のシステム。
  20. 【請求項20】 特定の無線トランシーバ又はトランシ
    ーバのグループに対して少なくとも1つの専用デジタル
    インターフェースユニットを専属させる手段をさらに備
    えており、該専用デジタルインターフェースユニットを
    介して行われた少なくとも1つのアナログ通信ユニット
    が関与する暗号化通信が、同一の暗号化キーを用いて暗
    号化及び解読される請求項19に記載のシステム。
  21. 【請求項21】 少なくとも1つのアナログ通信ユニッ
    トが関与する暗号化通信を、非専用デジタルインターフ
    ェースユニットの集合の中の使用可能なデジタルインタ
    ーフェースユニットへダイナミックに割り当てる手段を
    さらに備える請求項19に記載のシステム。
  22. 【請求項22】 分散型時分割多重(TDM)デジタル
    スイッチを介した、異なる地理的サイトに配置されたデ
    ジタルRFトランシーバとのデジタル的に暗号化された
    通信に、アナログ通信ユニットが参加することを可能に
    する方法であって、 (a)各サイト及び該アナログ通信ユニットに、該スイ
    ッチに対応するインターフェースを設けるステップと、 (b)該スイッチ上にデジタルインターフェース用モジ
    ュールを設けるステップと、 (c)該アナログユニットが関与するデジタル的に暗号
    化された通信の経路を、該デジタルインターフェースモ
    ジュールを介して設定するステップと、 (d)該アナログユニットから該デジタルインターフェ
    ースモジュールへの経路が設定された通信を、デジタル
    的に暗号化するステップと、 (e)該デジタルインターフェースモジュールから少な
    くとも1つの該RFトランシーバへ、該デジタル的に暗
    号化された通信を、対応するインターフェースを介して
    送達するステップと、 を包含する方法。
  23. 【請求項23】 (f)前記デジタルインターフェース
    モジュールにおいて、前記アナログ通信ユニット向けの
    デジタル的に暗号化された通信を前記TDMスイッチか
    ら再生するステップと、 (g)該ステップ(f)において再生された該通信を解
    読するステップと、 (h)該解読された通信を、対応するインターフェース
    を介して該アナログ通信ユニットへ送達するステップ
    と、 をさらに包含する請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記アナログ通信ユニットが、ディス
    パッチコンソールユニットである請求項23に記載の方
    法。
  25. 【請求項25】 前記アナログ通信ユニットが、地上通
    信線を利用した電話の加入者の電話機である請求項23
    に記載の方法。
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