JPH0746277A - 直交変調装置 - Google Patents

直交変調装置

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JPH0746277A
JPH0746277A JP18973093A JP18973093A JPH0746277A JP H0746277 A JPH0746277 A JP H0746277A JP 18973093 A JP18973093 A JP 18973093A JP 18973093 A JP18973093 A JP 18973093A JP H0746277 A JPH0746277 A JP H0746277A
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JP
Japan
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signal
frequency
output
mixer circuit
carrier
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JP18973093A
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English (en)
Inventor
Sadaji Komiyama
貞治 小見山
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直交変調装置において、たとえ高い搬送波周
波数fC を有した搬送波信号aであっても、ベースバン
ド信号で高い変調精度で直交変調する。 【構成】 基準周波数信号dを発生する基準発振器14
と、基準周波数信号dをベースバンド信号I(t) ,Q
(t) で直交変調する直交変調器1と、搬送波信号aと基
準周波数信号dとを混合する第1のミキサ回路15と、
第1のミキサ回路15の出力信号hに含まれる和の周波
数成分と差の周波数成分のうち一方の周波数成分を抽出
する第1のバンドパスフィルタ17と、第1のバンドパ
スフィルタ17の出力信号iと直交変調器1から出力さ
れた直交変調信号bとを混合する第2のミキサ回路16
と、第2のミキサ回路16の出力信号jに含まれる周波
数成分のうち変調された搬送波信号を抽出して最終の変
調信号kとして出力する第2のバンドパスフィルタ18
とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送すべきデータ信号
を直交変調して、搬送波信号に載せて出力する直交変調
装置に係わり、特に広範囲の搬送周波数領域において
も、変調精度の高い高周波変調信号が得られる直交変調
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータを正確、かつ高速で遠方
に伝送する場合の変調方式として、一般的に直交変調方
式が採用されている。直交変調方式には、2位相変調,
4位相変調,16位相変調等がある。
【0003】図5は4位相の直交変調器の基本構成を示
すブロック図である。直交変調器1のデータ端子2a,
2bには、伝送すべきデータ信号が既に直列/並列変換
されて2系統に分離された状態の一対のベースバンド信
号I(t) ,Q(t) が印加される。各ベースバンド信号I
(t) ,Q(t) はデータ伝送速度で定まる一定周期で信号
レベルが変化するアナログの2値化信号である。データ
端子2a,2bから入力されたベースバンド信号I(t)
,Q(t) は各変調器3a,3bへ入力される。
【0004】また、直交変調器1の周波数端子4には搬
送波周波数fC を有する搬送波信号aが印加される。搬
送波信号aは直交変調器1内の変調器3aにおいて一方
のベースバンド信号I(t) にて変調される。さらに、搬
送波信号aは90°移相器5によってπ/4だけ移相さ
れた後、変調器3bにおいて、他方のベースバンド信号
Q(t) にて変調される。各変調器3a,3bから出力さ
れた各位相変調信号は信号合成器6で信号合成されて、
搬送波周波数fC 成分を含む直交変調信号(QPSK信
号)bとして出力端子7から出力される。
【0005】しかし、一般に、データを正確、かつ高速
に伝送するために、搬送波信号aの搬送波周波数fC
数百MHz〜数GHzと非常に高い周波数である。また、周
波数範囲も非常に広い。このような高周波の搬送波信号
aを直接直交変調すると、変調精度が著しく低下する。
また、このような高周波信号が印加される各回路部材3
a,3b,5,6を高周波に十分耐える周波数特性を有
した部品で構成する必要があり、直交変調器1の製造費
が大幅に上昇する。
【0006】このような不都合を解消するために、図6
に示す直交変調装置が提唱されている。すなわち、図5
に示す直交変調器1に、ミキサ回路8及びバンドパスフ
ィルタ9が付加されている、この直交変調装置におい
て、直交変調器1の周波数端子4には、搬送波周波数f
C より2桁程度低い予め定められた基準周波数f0 を有
する基準周波数信号dが入力される。したがって、出力
端子7には基準周波数f0 成分を含む直交変調信号bが
出力される。直交変調器1から出力される直交変調信号
bはミキサ回路8へ入力される。ミキサ回路8には、信
号端子10から入力された搬送波周波数fC を有する搬
送波信号aが印加される。
【0007】ミキサ回路8は搬送波信号aと直交変調信
号bとを混合し周波数変換する。したがって、ミキサ回
路8の出力信号eは、搬送波信号aを直交変調信号bで
振幅変調した波形を有し、図7に示すように、和の周波
数成分(fC +f0 )及び差の周波数成分(fC
0 )の二つの周波数成分を有する。バンドパスフィル
タ9は、出力信号eに含まれる一対の周波数成分のうち
の例えば和の周波数成分(fC +f0 )のみを通過させ
る周波数特性Aを有している。よって、バンドパスフィ
ルタ9から出力端子11へ出力される最終の直交変調信
号gは和の周波数成分(fC +f0 )のみを含む。
【0008】このように構成された直交変調装置におい
ては、非常に高い搬送波周波数fCを含む信号はミキサ
回路8とバンドパスフィルタ9のみに入力され、直交変
調器1には入力されない。直交変調器1には搬送波周波
数fC より格段に低い基準周波数f0 の基準周波数信号
dが入力される。したがって、直交変調器1における変
調精度を向上できる。
【0009】また、広範囲の搬送周波数fC に対して、
直交変調器1は常に固定した基準周波数f0 を有する基
準周波数信号dでのみ動作することになり、広範囲の搬
送周波数に亘って高い変調精度を維持した直交変調信号
を出力できる。
【0010】さらに、高価な部品の数が低減するので、
直交変調装置全体の製造費を低減できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示す直交変調装置においても、まだ解消すべき次のよう
な問題がある。
【0012】すなわち、出力端子11から出力される高
周波の直交変調信号gが直交変調器1に入力されるベー
スバンド信号I(t) ,Q(t) によって精度よく位相変調
される基本的条件として、周波数端子4から入力される
基準周波数信号dと信号端子10から入力される搬送波
信号aとが完全に位相同期している必要がある。しか
し、前述したように、搬送波信号aの搬送波周波数fC
が非常に高く、かつ基準周波数信号dの基準周波数f0
との差が大きい場合は、完全に同期させることは非常に
困難である。
【0013】このような不都合を解消するためには、例
えば図8に示すように、搬送周波数fC の搬送波信号a
を発生する高周波発振器12から出力される搬送波信号
aを分周器13で分周して、基準周波数f0 を有する基
準周波数信号dを得るようにすればよい。この場合、搬
送波信号aと基準周波数信号dとの間の位相ずれは原理
的に発生しない。
【0014】しかし、一つの高周波発振器12から異な
る周波数fC ,f0 の信号a,dを作成した場合には、
低い方の周波数f0 の信号dに高い方の周波数fC 成分
が高調波成分として混入する。直交変調器1へ正規の基
準周波数f0 以外に、高調波成分が入力するので、出力
される直交変調信号bにも高調波成分が残留する。その
結果、ミキサ回路8の出力信号eに高調波成分が含まれ
る。しかもこの高調波成分の周波数は搬送波周波数fC
に近似しているので、結果として、出力端子11から出
力される高周波の直交変調信号gの変調精度が低下す
る。
【0015】さらに、直交変調器1へ入力する基準周波
数信号dの基準周波数f0 が低いほど出力される直交変
調信号bの変調精度を高く維持できるが、過度に基準周
波数f0 を低く設定すると、図7に示すように、ミキサ
回路8の出力信号eの各周波数成分と中心周波数fC
の間の周波数差Δf[(fC +f0 )−fC ]が小さく
なる。周波数差Δfが小さくなると、バンドパスフィル
タ9の周波数特性Aにおける遮断特性(減衰特性)を急
峻に設定する必要があり、バンドパスフィルタ9の回路
構成が複雑化し、製造費が上昇する。
【0016】さらに、出力端子11から出力される直交
変調信号gは搬送周波数fC に基準周波数f0 を加算し
た周波数(fC +f0 )を中心に変調される。したがっ
て、この直交変調信号gを受信する受信装置における可
能受信周波数の関係から、直交変調信号gを搬送周波数
C を中心に変調させるためには、信号端子10へ印加
する搬送波信号aの周波数を予め(fC −f0 )に設定
する必要があり、回路構成が複雑化する。また、信号端
子10へ入力する信号の周波数と出力端子11から出力
される信号の中心周波数とが異なる。
【0017】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、基準周波数信号を予め搬送波信号に信号合
成しておくことにより、この装置から最終的に出力され
る変調信号から基準周波数成分を除去でき、たとえ搬送
波周波数がGHzを越える非常に高い場合であっても、製
造費用を大幅に上昇させることなく、変調精度を大幅に
向上できる直交変調装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に、本発明の直交変調装置においては、基準周波数信号
を発生する基準発振器と、基準発振器から出力された基
準周波数信号を入力されたベースバンド信号で直交変調
する直交変調器と、入力された搬送波信号と基準周波数
信号とを混合する第1のミキサ回路と、第1のミキサ回
路の出力信号に含まれる和の周波数成分と差の周波数成
分のうち一方の周波数成分を抽出する第1のバンドパス
フィルタと、第1のバンドパスフィルタの出力信号と直
交変調器から出力された直交変調信号とを混合する第2
のミキサ回路と、第2のミキサ回路の出力信号に含まれ
る変調された搬送波信号を抽出して最終の変調信号とし
て出力する第2のバンドパスフィルタとを備えている。
【0019】また、別の発明においては、上記発明にお
ける基準発振器から出力される基準周波数信号の基準周
波数を一方の逓倍回路で逓倍した後に第1のミキサ回路
へ印加している。また、直交変調器から出力される直交
変調信号と他方の逓倍回路で逓倍された基準周波数信号
とを第3のミキサ回路で信号合成した後に、第2のミキ
サ回路へ印加している。
【0020】さらに、別の発明においては、上述した各
発明において、第1,第2のバンドパスフィルタにおい
て、外部から入力された搬送波信号の周波数変化に応動
して通過周波数帯域を変化させている。
【0021】
【作用】このように構成された直交変調装置において
は、入力された搬送波周波数fCを有する搬送波信号は
第1のミキサ回路によって、基準発振器から出力された
基準周波数f0 を有する基準周波数信号と混合される。
したがって、第1のミキサ回路の出力信号は(fC ±f
0 )の周波数成分を有する。第1のバンドパスフィルタ
でもって一方の周波数成分、例えば和の周波数成分(f
C +f0 )が抽出される。
【0022】また、直交変調器から出力される直交変調
信号は基準周波数f0 を含む。そして、第2のミキサ回
路で第1のバンドパスフィルタから出力された一方の周
波数成分(fC +f0 )しか有さない出力信号と混合さ
れる。第2のミキサ回路の出力信号は、[(fC
0 )±f0 ]となる。第2のパンドパスフィルタによ
って、変調された搬送波信号、すなわち、差の周波数成
分[(fC +f0 )−f0]を抽出すれば、最終的にこ
の直交変調装置から出力される変調信号の周波数成分を
搬送波周波数fC のみに限定できる。
【0023】したがって、出力される高周波の変調信号
に直交変調器に印加する基準周波数信号の周波数成分が
含まれない。よって、搬送波信号と基準周波数信号とを
同期させる必要がない。
【0024】さらに、基準発振器の基準周波数信号を逓
倍回路で逓倍して第1のミキサ回路へ印加し、直交変調
器から出力される直交変調信号を同一倍率だけ逓倍して
第2のミキサ回路へ印加している。したがって、上述し
た発明と同様に最終的に出力される変調信号から基準周
波数成分を除去できると共に、直交変調器に印加する周
波数信号の基準周波数を低下でき、直交変調器の変調精
度を向上できる。
【0025】また、各バンドパスフィルタの通過周波数
帯域を外部から入力される搬送波信号の搬送波周波数f
C の値に応じて変化させている。したがって、種々の搬
送波周波数fC を選択できる。
【0026】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0027】図1は実施例の直交変調装置の概略構成を
示すブロック図である。図6に示す従来の直交変調装置
と同一部分には同一符号が付してある。したがって、重
複する部分の詳細説明は省略されている。
【0028】基準発振器14は予め定められた基準周波
数f0 を有する基準周波数信号dを出力する。基準発振
器14から出力された基準周波数信号dは直交変調器1
の周波数端子4へ印加されると共に第1のミキサ回路1
5へ印加される。直交変調器1は図5に示した直交変調
器1と同一構成を有しており、周波数端子4から入力さ
れた基準周波数信号dをデータ端子2a,2bから入力
されたアナログのベースバンド信号I(t) ,Q(t) で直
交変調して、出力端子7から基準周波数f0 成分を含む
直交変調信号bを出力する。直交変調器1から出力され
た直交変調信号bは第2のミキサ回路16へ印加され
る。
【0029】一方、信号端子10から入力された搬送波
周波数fC を有する搬送波信号aは第1のミキサ回路1
5へ入力される。第1のミキサ回路15は、搬送波信号
aと基準周波数信号dとを混合する。したがって、第1
のミキサ回路15の出力信号hには、図2に示すよう
に、各信号a,dの和の周波数成分(fC +f0 )と差
の周波数成分(fC −f0 )とが含まれる。この出力信
号hは次の第1のバンドパスフィルタ17へ入力され
る。
【0030】第1のバンドパスフィルタ17は、図2に
示すように、入力した出力信号hの和の周波数成分(f
C +f0 )のみを通過させる周波数特性Bを有してい
る。第1のバンドパスフィルタ17を通過した周波数成
分(fC +f0 )を有した出力信号iは第2のミキサ回
路16へ入力される。
【0031】第2のミキサ回路16は、第1のバンドパ
スフィルタ17の出力信号iと直交変調器1の直交変調
信号bとを混合する。したがって、第2のミキサ回路1
6の出力信号jには、図2に示すように、各信号i,b
の和の周波数成分[(fC +f0 )+f0 ]と差の周波
数成分[(fC +f0 )−f0 ]とが含まれる。この出
力信号jは次の第2のバンドパスフィルタ18へ入力さ
れる。
【0032】第2のバンドパスフィルタ18は、図2に
示すように、入力した出力信号jの差の周波数成分
[(fC +f0 )−f0 ](=fC )のみを通過させる
周波数特性Cを有している。すなわち、第2のバンドパ
スフィルタ18は第2のミキサ回路16の出力信号jの
なかの搬送波周波数fC 成分のみを抽出する。第2のバ
ンドパスフィルタ18の出力信号は最終の高周波の変調
信号kとして出力端子11から出力される。
【0033】このように構成された直交変調装置であれ
ば、第2のミキサ回路16でもって搬送波信号aと直交
変調信号bとを混合した場合に、第2のミキサ回路16
の出力信号jに必然的に含まれる直交変調信号bの基準
周波数f0 成分を、第1のミキサ回路15によって、搬
送波信号aに予め混合しておくことによって、第2のミ
キサ回路16の出力信号jから基準周波数f0 成分を除
去している。なお、実際には、第1,第2のバンドパス
フィルタ17,18を用いることによって、信号合成過
程で生じる不要な各周波数成分を除去する必要がある。
【0034】したがって、出力端子11から出力される
最終の変調信号kに基準発振器14から出力される基準
周波数信号dの成分を除去できる。その結果、信号端子
10から入力される搬送波信号aと基準発振器14の基
準周波数信号dとが位相同期されている必要はない。よ
って、基準周波数信号dを搬送波信号aに対して独立に
作成することが可能であるので、基準周波数信号dに高
調波成分が混入することはなく、直交変調器1における
直交変調精度を大幅に向上できる。したがって、最終的
に出力端子11から出力される変調信号kの変調精度が
向上する。
【0035】また、出力端子11から出力される変調信
号kの中心周波数を信号端子10に入力される搬送波信
号aの搬送波周波数fC に一致させることが可能であ
る。
【0036】図3は本発明の他の実施例に係わる直交変
調装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示す
実施例と同一部分には統一符号が付してある。したがっ
て、重複する部分の詳細説明は省略されている。
【0037】この実施例においては、第1のバンドパス
フィルタ17a及び第2のバンドパスフィルタ18a
は、通過周波数帯域の中心周波数が制御端子Gに印加さ
れる制御信号mの値に応じて変化する可変周波数フィル
タで構成されている。また、信号端子10から入力され
た搬送波信号aは第1のミキサ回路15へ入力されると
共に、周波数検出回路19へ入力される。周波数検出回
路19は、例えば周波数カウンタ等で構成され、搬送波
信号aの搬送波周波数fC 値を検出して、この搬送波周
波数fC 値に対応する信号レベルを有した制御信号mを
各バンドパスフィルタ17a.18aの制御端子へ送出
する。
【0038】このように構成された直交変調装置であれ
ば、信号端子10から入力される搬送波信号aの搬送波
周波数fC が変化すると、各バンドパスフィルタ17
a,18aの通過周波数帯域が対応して移動する。した
がって、抽出すべき周波数成分の中心周波数を常に通過
周波数帯域の中央で補足でき、常時、最良の状態で各バ
ンドパスフィルタ17a,18aを動作できる。
【0039】また、公共電波を使用したデータ通信の場
合、搬送波周波数fC は、例えば数百MHz〜数GHzと非
常に広い周波数範囲に亘って細く区分されて割付けられ
ているので、実施例装置によれば、種々の搬送波周波数
C を有した変調信号kを作成することが可能である。
【0040】図4は本発明のさらに別の実施例の直交変
調装置が組込まれた信号発生装置の概略構成を示すブロ
ック図である。図3に示す実施例と同一部分には同一符
号が付してある。したがって、重複する部分の詳細説明
は省略されている。
【0041】基準発振器14から出力された例えば70
MHzの基準周波数f0 の基準周波数信号dに同期して、
クロック信号発生回路20からクロック信号が出力され
る。クロック信号はパターンデータ発生部21へ印加さ
れると共に、PLL回路22を介してI/Qデータ発生
部23及び各D/A変換器24a.24bへサンプリン
グ信号として印加される。
【0042】パターンデータ発生部21はこの信号発生
装置の出力端子11から最終的に出力される変調信号k
に組込むべきデジタルデータを作成して、クロック信号
のクロックに同期して出力する。パターンデータ発生部
21から出力されたデジタルデータは切換回路25を介
してI/Qデータ発生部23へ入力される。I/Qデー
タ発生部23は入力したパターンデータを直列/並列変
換して、一対のベースバンドデータI,Qを作成する。
【0043】I/Qデータ発生部23から出力されたデ
ジタルの各ベースバンドデータI,QはそれぞれD/A
変換器24a,24bでアナログのベースバンド信号I
(t),Q(t)に変換される。各ベースバンド信号I(t)
,Q(t)はローパスフィルタ26a,26bで高調波
成分が除去された後、直交変調装置内の直交変調器1の
各データ端子へ印加される。
【0044】基準発振器14から出力された基準周波数
信号dは直交変調器1へ入力されると共に、各逓倍回路
27a,27bへ入力される。一方の逓倍回路27aは
基準周波数信号dの周波数f0 を5倍の周波数(5f0
=70×5 =350 MHZ)へ変換する。周波数5f0 を有す
る基準周波数信号d1 は第1のミキサ回路15へ入力さ
れる。
【0045】また、他方の逓倍回路27bは基準周波数
信号dの基準周波数f0 を4倍の周波数(4f0 =70×
4 =280 MHZ)へ変換する。周波数4f0 を有する基準
周波数信号d2 は第3のミキサ回路28の一方の端子へ
入力される。第3のミキサ回路28の他方の端子には直
交変調器1から出力された基準周波数f0 を有する直交
変調信号bが入力される。第3のミキサ回路28は基準
周波数信号d2 と直交変調信号bとを混合する。その結
果、第3のミキサ回路28の出力信号b1 には、各信号
d2 ,bの和の周波数成分[4f0 +f0 (=5f0
350 MHz)]と差の周波数成分[4f0 −f0 (=3f
0 =210 MHZ)]が含まれる。
【0046】この二つの周波数成分のうちバンドパスフ
ィルタ30にて、差の周波数成分[4f0 −f0 (=3
0 =210 MHZ)]が遮断され、和の周波数成分[4f
0 +f0 (=5f0 =350 MHz)]のみが選択されて第
2のミキサ回路16へ入力される。
【0047】一方、信号端子10には、必要に応じて、
0.8 GHz〜2.7 GHzまで可変設定さる搬送波周波数fC
を有する搬送波信号aが入力される。第1のミキサ回路
15によって、各信号a,d1 が混合され、第1のミキ
サ回路15の出力信号hは(fC ±5f0 )の周波数成
分を有する。
【0048】第1のバンドパスフィルタ17aは、例え
ばYIGを内蔵しており、このYIGに印加する制御信
号を変化させることによって通過周波数帯域が連続的に
変化するYTFフィルタで構成されている。そして。第
1のバンドパスフィルタ17aは出力信号hの一方の周
波数成分[fC +5f0 (=1.15〜3.05GHz)]を抽出
する。
【0049】第2のミキサ回路16は第1のバンドパス
フィルタ17aの出力信号iとバンドパスフイルタ30
を介してた第3のミキサ回路28の出力信号とを混合す
る。したがって、第2のミキサ回路16の出力信号jに
は、各信号の和の周波数成分[(fC +5f0 )+5f
0 ]と差の周波数成分[(fC +5f0 )−5f0 ],
との2つの周波数成分が含まれる。
【0050】そして、第2のパンドハスフィルタ18a
は出力信号jのうちの差の周波数成分[(fC +5
0 )−5f0 ](=fC )のみを抽出する。その結
果、最終的に第2のバンドパスフィルタ18aから高周
波増幅器29を介して出力端子11へ出力される高周波
の変調信号kには、0,8 GHzから2.7 GHzまで可変設定
さる搬送波周波数fC 成分のみ含まれる。
【0051】このように構成された直交変調装置であれ
ば、最終的に出力端子11へ出力される変調信号kに
は、基準周波数信号dの成分が含まれないので、前述し
た各実施例と同様の効果を得ることが可能である。ま
た。搬送波周波数fC を広い周波数範囲に亘って可変設
定できる。
【0052】さらに、逓倍回路27a,27b及び第3
のミキサ回路28を用いて、基準周波数信号d及び直交
変調信号bの各周波数f0 を例えば5倍に逓倍して各ミ
キサ回路15,16へ印加している。各ミキサ回路1
5,16の出力信号h,jにおける和の周波数成分と差
の周波数成分と中心周波数との間の周波数差Δfを、た
とえ各バンドバスフィルタ17a,18aの周波数特性
上の立上り,立下り特性を過度に急峻にならない程度に
広く設定したとしても、直交変調器1へ印加する基準周
波数信号dの基準周波数f0 を十分低く設定できる。
【0053】すなわち、基準周波数信号dの基準周波数
0 を低く設定して、直交変調器1の変調精度を向上で
きるともに、周波数差Δfを十分広く設定することによ
って、各バンドパスフィルタ17a,18aの構成を簡
素化でき、かつ各バンドパスフィルタ17a,18aに
より必要とする周波数数成分の抽出精度を向上できる。
よって、装置全体の変調精度をより一層向上できる。
【0054】また、実際にGHzを越える高周波信号が入
力される回路部材数を減少できるので、装置全体の製造
費を低減できる。
【0055】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。実施例装置においては、第1のバン
ドパスフルタ17,17aで和の周波数成分を抽出し、
第2のバンドパスフルタ18,18aで差の周波数成分
を抽出したが、第1のバンドパスフルタ17,17aで
差の周波数成分を抽出し、第2のバンドパスフィルタ1
8,18aで和の周波数成分を抽出するようにしてもよ
い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明の直交変調装
置によれば、第2のミキサ回路でもって搬送波信号と直
交変調信号とを信号合成した場合に、出力信号に必然的
に含まれる直交変調信号の基準周波数成分を、第1のミ
キサ回路を用いて搬送波信号に予め信号合成しておくこ
とによって、第2のミキサ回路の出力信号から基準周波
数成分を除去している。したがって、最終的に出力され
る変調信号から基準周波数信号の成分を除去でき、変調
精度を大幅に向上できる。
【0057】また、直交変調器に印加する基準周波数信
号の基準周波数を低くでき、変調処理がやり易く、効果
的に直交変調器自体の変調精度を向上できる。
【0058】さらに、各バンドパスフィルタの通過周波
数帯域を搬送波周波数に応じて変更させているので、搬
送波周波数を広い周波数範囲に亘って可変しても質のよ
い変調信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる直交変調装置の概
略構成を示すブロック図。
【図2】 同実施例装置の周波数特性図。
【図3】 本発明の他の実施例に係わる直交変調装置の
概略構成を示すブロック図。
【図4】 本発明のさらに別の実施例の直交変調装置が
組込まれた信号発生装置の概略構成を示すブロック図。
【図5】 一般的な直交変調器を示すブロック図。
【図6】 従来の直交変調装置の概略構成を示すブロッ
ク図。
【図7】 従来の直交変調装置の周波数特性図。
【図8】 他の従来装置の要部を取出して示すブロック
図。
【符号の説明】
1…直交変調器、2a,2b…データ端子、14…基準
発振器、15…第1のミキサ回路、16…第2のミキサ
回路、17,17a…第1のバンドパスフィルタ、1
8,18a…第2のバンドパスフィルタ、19…周波数
検出回路、27a,27b…逓倍回路、28…第3のミ
キサ回路、29…高周波増幅器、a…搬送波信号、b…
直交変調信号、d…基準周波数信号、fC …搬送波周波
数、f0 …基準周波数。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準周波数信号を発生する基準発振器(1
    4)と、この基準発振器から出力された基準周波数信号を
    入力されたベースバンド信号で直交変調する直交変調器
    (1) と、入力された搬送波信号と前記基準周波数信号と
    を混合する第1のミキサ回路(15)と、この第1のミキサ
    回路の出力信号に含まれる和の周波数成分と差の周波数
    成分のうち一方の周波数成分を抽出する第1のバンドパ
    スフィルタ(17)と、この第1のバンドパスフィルタの出
    力信号と前記直交変調器から出力された直交変調信号と
    を混合する第2のミキサ回路(16)と、この第2のミキサ
    回路の出力信号に含まれる変調された搬送波信号を抽出
    して最終の変調信号として出力する第2のバンドパスフ
    ィルタ(18)とを備えた直交変調装置。
  2. 【請求項2】 基準周波数信号を発生する基準発振器(1
    4)と、この基準発振器から出力された基準周波数信号を
    入力されたベースバンド信号で直交変調する直交変調器
    (1) と、前記基準周波数信号の基準周波数を逓倍する一
    対の逓倍回路(27a,27b) と、前記直交変調器から出力さ
    れた直交変調信号と前記一方の逓倍回路の出力信号とを
    混合する第3のミキサ回路(28)と、入力された搬送波信
    号と前記他方の逓倍回路の出力信号とを混合する第1の
    ミキサ回路(15)と、この第1のミキサ回路の出力信号に
    含まれる和の周波数成分と差の周波数成分のうち一方の
    周波数成分を抽出する第1のバンドパスフィルタ(17a)
    と、この第1のバンドパスフィルタの出力信号と前記第
    3のミキサ回路の出力信号とを混合する第2のミキサ回
    路(16)と、この第2のミキサ回路の出力信号に含まれる
    変調された搬送波信号を抽出して最終の変調信号として
    出力する第2のバンドパスフィルタ(18a)とを備えた直
    交変調装置。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2のバンドパスフィルタは
    前記外部から入力された搬送波信号の周波数変化に応動
    して通過周波数帯域が変化することを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の直交変調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008199338A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Anritsu Corp 信号発生装置

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