JPH0746067A - 電圧／周波数変換方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は電圧／周波数変換方法に関し、特
に、基準電圧の温度補正を行うことにより、高精度な変
換を行うことを特徴とする。 【構成】 本発明による電圧／周波数変換方法は、電圧
／周波数変換器に入力された基準電圧(Vref)と入力電圧
(Vin)の差から出力周波数(fout)を出力する方法におい
て、前記基準電圧(Vref)の温度補正を行う構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電圧／周波数変換方法に
関し、特に、基準電圧の温度補正を行うことにより、高
精度な変換を行うための新規な改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、用いられていたこの種の電圧／周
波数変換方法は、一般に、基準電圧と入力電圧の差から
周波数を出力していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の方法において
は、温度変化によって基準電圧が変化した場合、出力で
ある周波数の精度が低下し、高精度変換は困難であっ
た。

【０００４】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、基準電圧の温度補正を行う
ことにより、高精度な変換を行うようにした電圧／周波
数変換方法を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明による電圧／周波
数変換方法は、電圧／周波数変換器に入力された基準電
圧と入力電圧の差から周波数を出力するようにした電圧
／周波数変換方法において、前記基準電圧の温度補正を
行う方法である。

【０００６】

【作用】本発明による電圧／周波数変換方法において
は、基準電圧が分圧手段の盛温抵抗により温度補償され
るため、この基準電圧は温度に応じて補正された一定値
となり、電圧／周波数変換器からの変換後の周波数の精
度を安定させることができる。

【０００７】

【実施例】以下、図面と共に本発明による電圧／周波数
変換方法の好適な実施例について詳細に説明する。図１
において符号１で示されるものは電圧／周波数変換器で
あり、この電圧／周波数変換器１には、±５Ｖの入力電
圧Ｖinが印加されている。

【０００８】前記電圧／周波数変換器１には、基準電圧
Ｖrefが一対の抵抗器Ｒ₁，Ｒ₂からなる電圧分圧手段２
を介して入力されており、この電圧分圧手段２の一方の
抵抗器Ｒ₂には感温素子Ｒ₃が直列に設けられている。な
お、この感温素子Ｒ₃は、温度によりその抵抗値が変化
する素子であり、この電圧分圧手段２の温度変化による
電圧分圧変化を補償するように構成されている。また、
この電圧／周波数変換器１からは、前述の基準電圧Ｖre
fと入力電圧Ｖinとの差による出力周波数foutが出力さ
れるように構成されている。

【０００９】次に、動作について述べる。まず、入力電
圧Ｖinが±５Ｖで入力され、電圧／周波数変換器１の中
点を図２で示すように、５Ｖに設定し、±５Ｖを６２５
kＨz±６２５kＨzに変換している。従って、基準電圧Ｖ
refとしては、１０Ｖの基準電圧を分圧によって５Ｖに
変換した後に電圧／周波数変換器１に入力されているた
め、入力電圧Ｖinが−５Ｖから＋５Ｖに変化するに従っ
て、基準電圧Ｖrefとの差を用いて、０Ｈzから１.２５
ＭＨzまでの出力周波数foutを出力する。この場合、基
準電圧Ｖrefが温度補正によって安定しているため、出
力周波数foutも温度により左右されない安定した高精度
を維持することができる。

【００１０】

【発明の効果】本発明による電圧／周波数変換方法は、
以上のように構成されているため、次のような効果を得
ることができる。すなわち、基準電圧を温度補正して安
定化しているため、温度変化下においても安定した高精
度を維持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による電圧／周波数変換方法を示すブロ
ック図である。

【図２】図１の具体的ブロック図である。

【図３】変換特性図である。

【符号の説明】

１ 周波数変換器 Ｖref 基準電圧 Ｖin 入力電圧 fout 出力周波数

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電圧／周波数変換器(1)に入力された基
   準電圧(Vref)と入力電圧(Vin)の差から出力周波数(fou
   t)を出力するようにした電圧／周波数変換方法におい
   て、前記基準電圧(Vref)の温度補正を行うことを特徴と
   する電圧／周波数変換方法。