JPH074562A - 湯水混合栓 - Google Patents
湯水混合栓Info
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- JPH074562A JPH074562A JP5169696A JP16969693A JPH074562A JP H074562 A JPH074562 A JP H074562A JP 5169696 A JP5169696 A JP 5169696A JP 16969693 A JP16969693 A JP 16969693A JP H074562 A JPH074562 A JP H074562A
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- water
- hot
- hot water
- temperature
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 感温ばねによる温度制御をうけた混合湯水の
吐水から、容易に水または湯のみの吐水とし、再び元の
状態の混合湯水の吐水とする。 【構成】 シリンダ30を回転させ、連絡口24および
27と水入口32および湯入口34とを整合させ、可動
弁体90により湯水を混合して湯水出口29から吐水す
る。このとき、感温ばね65は、混合湯水の温度に応じ
てばね定数を変化させて可動弁体90を変位させること
により、混合湯水を所定の温度に制御する。一方、シリ
ンダ30を回転させて、外側ケーシング20とシリンダ
30とで形成される通路28を連絡口24または27に
整合させて、通路28を水または湯の一方の流路とし、
湯水出口29から吐水する。このとき、バイアスばね7
5の予荷重を変更しないので、再びシリンダ30を回転
させて元の位置に戻せば、元の温度の混合湯水を容易に
吐水することができる。
吐水から、容易に水または湯のみの吐水とし、再び元の
状態の混合湯水の吐水とする。 【構成】 シリンダ30を回転させ、連絡口24および
27と水入口32および湯入口34とを整合させ、可動
弁体90により湯水を混合して湯水出口29から吐水す
る。このとき、感温ばね65は、混合湯水の温度に応じ
てばね定数を変化させて可動弁体90を変位させること
により、混合湯水を所定の温度に制御する。一方、シリ
ンダ30を回転させて、外側ケーシング20とシリンダ
30とで形成される通路28を連絡口24または27に
整合させて、通路28を水または湯の一方の流路とし、
湯水出口29から吐水する。このとき、バイアスばね7
5の予荷重を変更しないので、再びシリンダ30を回転
させて元の位置に戻せば、元の温度の混合湯水を容易に
吐水することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湯水混合栓に関し、詳
しくは感温ばねを用いて温度制御を行なう湯水混合栓に
関する。
しくは感温ばねを用いて温度制御を行なう湯水混合栓に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の湯水混合栓としては、ワ
ックスサーモを用いて混合水の温度制御を行なう湯水混
合栓が提案されている(特開平1−266384)。こ
の湯水混合栓では、湯水を混合する混合室を有し、この
混合室で混合される混合湯水の温度をワックスサーモを
用いて温度制御する。すなわち、外乱等により混合湯水
の温度が設定温度からずれて温度偏差を生じると、混合
水に接するワックスサーモにその偏差に応じた体積変化
が生じる。この体積変化により、混合バルブを移動し、
温度偏差を打ち消す方向に湯水の割合を変化させて、混
合湯水の温度を設定温度に保持する。また、この湯水混
合栓は、給水源または給湯源から混合室をバイパスする
水または湯の通路を有し、このバイパスを通った水また
は湯を吐水する。さらに、このバイパスを通った水また
は湯とワックスサーモによる温度制御を受けた混合湯水
とを混合して吐水する。
ックスサーモを用いて混合水の温度制御を行なう湯水混
合栓が提案されている(特開平1−266384)。こ
の湯水混合栓では、湯水を混合する混合室を有し、この
混合室で混合される混合湯水の温度をワックスサーモを
用いて温度制御する。すなわち、外乱等により混合湯水
の温度が設定温度からずれて温度偏差を生じると、混合
水に接するワックスサーモにその偏差に応じた体積変化
が生じる。この体積変化により、混合バルブを移動し、
温度偏差を打ち消す方向に湯水の割合を変化させて、混
合湯水の温度を設定温度に保持する。また、この湯水混
合栓は、給水源または給湯源から混合室をバイパスする
水または湯の通路を有し、このバイパスを通った水また
は湯を吐水する。さらに、このバイパスを通った水また
は湯とワックスサーモによる温度制御を受けた混合湯水
とを混合して吐水する。
【0003】したがって、ワックスサーモによる温度制
御に用いられる設定温度を、使用頻度の高い温度に設定
しておき、混合室を介した混合水の吐水とすれば、温度
調節をすることなく、設定温度の混合水を容易に吐水す
ることができるとされている。また、混合室への水また
は湯の流入を遮断し、水または湯をバイパスを通して水
または湯のみを吐水することができるとされている。さ
らに、混合室を介した混合水にバイパスを通った水また
は湯を混合させて、所望の温度の混合水を吐水すること
ができるとされている。
御に用いられる設定温度を、使用頻度の高い温度に設定
しておき、混合室を介した混合水の吐水とすれば、温度
調節をすることなく、設定温度の混合水を容易に吐水す
ることができるとされている。また、混合室への水また
は湯の流入を遮断し、水または湯をバイパスを通して水
または湯のみを吐水することができるとされている。さ
らに、混合室を介した混合水にバイパスを通った水また
は湯を混合させて、所望の温度の混合水を吐水すること
ができるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この湯
水混合栓では、ワックスサーモの感度が低いことによ
り、外乱等による混合室内の混合水の温度変化に対し
て、すばやく対応できないという問題があった。また、
ワックスサーモの感度を高くするためにワックスの配合
やワックスサーモを封入する容器の材質、形状等の改良
も加えられているが、混合水の温度制御に必要なワック
スサーモの体積変化や容器の強度等により、ワックスサ
ーモ全体としての熱容量を小さくするのは困難であっ
た。従って、混合水の温度変化にすばやく対応するよう
ワックスサーモの感度を高くすることは困難であった。
水混合栓では、ワックスサーモの感度が低いことによ
り、外乱等による混合室内の混合水の温度変化に対し
て、すばやく対応できないという問題があった。また、
ワックスサーモの感度を高くするためにワックスの配合
やワックスサーモを封入する容器の材質、形状等の改良
も加えられているが、混合水の温度制御に必要なワック
スサーモの体積変化や容器の強度等により、ワックスサ
ーモ全体としての熱容量を小さくするのは困難であっ
た。従って、混合水の温度変化にすばやく対応するよう
ワックスサーモの感度を高くすることは困難であった。
【0005】本発明の湯水混合水栓は、こうした問題を
解決し、容易に水または湯のみの吐水とし、その後混合
水の温度を精度よく設定温度とすることを目的としてな
され、次の構成を採った。
解決し、容易に水または湯のみの吐水とし、その後混合
水の温度を精度よく設定温度とすることを目的としてな
され、次の構成を採った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の湯水混合栓は、
給水源に接続された水流入路と、給湯源に接続された湯
流入路と、前記水流入路から流入する水と前記湯入路か
ら流入する湯との流量比を設定温度に対応して自動調節
する自動温度調節手段と、前記自動温度調節手段に連通
された混合水流路と、前記水流入路または前記湯流入路
の少なくとも一方と前記混合水流路とを、前記自動温度
調節手段をバイパスして接続するバイパス流路と、前記
バイパス流路の上流端位置に配置され、前記水流入路お
よび/または前記湯流入路から該バイパス流路への流入
量および前記自動温度調節手段への流入量を調節する流
入量調節手段とを備えた湯水混合栓において、前記自動
温度調節手段は、前記水流入路から流入する水と前記湯
流入路から流入する湯との混合割合を調節する可動弁体
を有する混合弁と、所定の温度範囲において温度に応じ
てばね定数が変化する材料からなり、前記混合弁から流
出する混合水の温度に伴い湯の割合を減少させる方向に
前記可動弁体を付勢する第1のばねと、前記可動弁体を
前記方向と反対方向に付勢する第2のばねとを備えたこ
とを特徴とする。
給水源に接続された水流入路と、給湯源に接続された湯
流入路と、前記水流入路から流入する水と前記湯入路か
ら流入する湯との流量比を設定温度に対応して自動調節
する自動温度調節手段と、前記自動温度調節手段に連通
された混合水流路と、前記水流入路または前記湯流入路
の少なくとも一方と前記混合水流路とを、前記自動温度
調節手段をバイパスして接続するバイパス流路と、前記
バイパス流路の上流端位置に配置され、前記水流入路お
よび/または前記湯流入路から該バイパス流路への流入
量および前記自動温度調節手段への流入量を調節する流
入量調節手段とを備えた湯水混合栓において、前記自動
温度調節手段は、前記水流入路から流入する水と前記湯
流入路から流入する湯との混合割合を調節する可動弁体
を有する混合弁と、所定の温度範囲において温度に応じ
てばね定数が変化する材料からなり、前記混合弁から流
出する混合水の温度に伴い湯の割合を減少させる方向に
前記可動弁体を付勢する第1のばねと、前記可動弁体を
前記方向と反対方向に付勢する第2のばねとを備えたこ
とを特徴とする。
【0007】ここで、前記湯水混合栓において、前記流
入量調節手段は、前記水流入路および前記湯流入路と前
記バイパス流路との連絡を遮断し、該水流入路および/
または該湯流入路と前記自動温度調節手段とを連絡する
第1の位置と、前記水流入路および/または前記湯流入
路と前記自動温度調節手段との連絡を遮断し、該水流入
路または該湯流入路と前記バイパス流路とを連絡する前
記第1の位置とは異なる第2の位置と、前記第1の位置
と前記第2の位置との間に存在する過渡位置のうち少な
くとも一つの位置とに位置せしめる調節機構を備えた構
成とすることもできる。
入量調節手段は、前記水流入路および前記湯流入路と前
記バイパス流路との連絡を遮断し、該水流入路および/
または該湯流入路と前記自動温度調節手段とを連絡する
第1の位置と、前記水流入路および/または前記湯流入
路と前記自動温度調節手段との連絡を遮断し、該水流入
路または該湯流入路と前記バイパス流路とを連絡する前
記第1の位置とは異なる第2の位置と、前記第1の位置
と前記第2の位置との間に存在する過渡位置のうち少な
くとも一つの位置とに位置せしめる調節機構を備えた構
成とすることもできる。
【0008】また、前記湯水混合栓において、前記第1
または第2のばねの少なくとも一方の付勢量を調節可能
な付勢量調節手段を備えた構成とすることもできる。
または第2のばねの少なくとも一方の付勢量を調節可能
な付勢量調節手段を備えた構成とすることもできる。
【0009】さらに、前記湯水混合栓において、内側に
前記自動温度調節手段を配置する内側ケーシングと、該
内側ケーシングを内側に嵌挿する外側ケーシングとを備
え、前記外側ケーシングには、前記水流入路、前記湯流
入路および前記混合水流路を設け、前記内側ケーシング
には、前記水流入路と整合することにより該水流入路と
該自動温度調節手段とを連絡する水入口と、前記湯流入
路と整合することにより該湯流入路と該自動温度調節手
段とを連絡する湯入口とを設け、前記外側ケーシングの
内周面と前記内側ケーシングの外周面との組み合わせに
より前記バイパス流路を形成した構成とすることもでき
る。
前記自動温度調節手段を配置する内側ケーシングと、該
内側ケーシングを内側に嵌挿する外側ケーシングとを備
え、前記外側ケーシングには、前記水流入路、前記湯流
入路および前記混合水流路を設け、前記内側ケーシング
には、前記水流入路と整合することにより該水流入路と
該自動温度調節手段とを連絡する水入口と、前記湯流入
路と整合することにより該湯流入路と該自動温度調節手
段とを連絡する湯入口とを設け、前記外側ケーシングの
内周面と前記内側ケーシングの外周面との組み合わせに
より前記バイパス流路を形成した構成とすることもでき
る。
【0010】
【作用】以上のように構成された請求項1記載の湯水混
合栓は、自動温度調節手段が、水流入路から流入する水
と湯入路から流入する湯との流量比を設定温度に対応し
て自動調節する。自動調節は、第1のばねが、混合水の
温度に応じてばね定数を変化させ、湯水の混合割合を調
節する可動弁体を付勢して、混合水の温度を設定温度へ
と制御することにより行なわれる。この結果、混合水は
設定温度に保たれる。
合栓は、自動温度調節手段が、水流入路から流入する水
と湯入路から流入する湯との流量比を設定温度に対応し
て自動調節する。自動調節は、第1のばねが、混合水の
温度に応じてばね定数を変化させ、湯水の混合割合を調
節する可動弁体を付勢して、混合水の温度を設定温度へ
と制御することにより行なわれる。この結果、混合水は
設定温度に保たれる。
【0011】流入量調節手段は、バイパス流路の上流端
位置に配置され、水流入路および/または湯流入路から
バイパス流路への流入量および自動温度調節手段への流
入量を調節する。この結果、水のみの吐水、湯のみの吐
水、設定温度の混合水の吐水および所望の温度の混合水
の吐水を可能とする。
位置に配置され、水流入路および/または湯流入路から
バイパス流路への流入量および自動温度調節手段への流
入量を調節する。この結果、水のみの吐水、湯のみの吐
水、設定温度の混合水の吐水および所望の温度の混合水
の吐水を可能とする。
【0012】請求項2記載の湯水混合栓は、流入量調節
手段に備えた調節機構が、水流入路および湯流入路とバ
イパス流路との連絡を遮断し、水流入路および/または
湯流入路と自動温度調節手段とを連絡する第1の位置
と、水流入路および/または湯流入路と自動温度調節手
段との連絡を遮断し、水流入路または湯流入路とバイパ
ス流路とを連絡する第1の位置とは異なる第2の位置
と、第1の位置と第2の位置との間に存在する過渡位置
のうち少なくとも一つの位置とに位置せしめる。この結
果、設定温度の混合水の吐水、水のみの吐水、湯のみの
吐水、所望の温度の混合水の吐水の切り換えを容易とす
る。
手段に備えた調節機構が、水流入路および湯流入路とバ
イパス流路との連絡を遮断し、水流入路および/または
湯流入路と自動温度調節手段とを連絡する第1の位置
と、水流入路および/または湯流入路と自動温度調節手
段との連絡を遮断し、水流入路または湯流入路とバイパ
ス流路とを連絡する第1の位置とは異なる第2の位置
と、第1の位置と第2の位置との間に存在する過渡位置
のうち少なくとも一つの位置とに位置せしめる。この結
果、設定温度の混合水の吐水、水のみの吐水、湯のみの
吐水、所望の温度の混合水の吐水の切り換えを容易とす
る。
【0013】請求項3記載の湯水混合栓は、付勢量調節
手段が、前記第1または第2のばねの少なくとも一方の
付勢量を調節する。この付勢量調節手段により、混合水
の設定温度を自由に変えることが可能となる。
手段が、前記第1または第2のばねの少なくとも一方の
付勢量を調節する。この付勢量調節手段により、混合水
の設定温度を自由に変えることが可能となる。
【0014】請求項4記載の湯水混合栓では、水は、水
流入路および水入口を通って内側ケーシングの内側に流
入し、湯は、湯流入路および湯入口を通って内側ケーシ
ングの内側に流入する。内側ケーシングの内側に流入す
る水および湯は、自動温度調節手段により設定温度の混
合水となるよう流量比が調節され、混合水流路から吐水
する。また、水または湯は、水流入路または湯流入路お
よびバイパス流路を通って混合水流路から吐水する。こ
のとき水流入路および湯流入路と水入口,湯入口および
バイパス流路との整合具合により、水のみの吐水、湯の
みの吐水、自動温度調節手段により温度調節を受けた混
合水と水または湯とが混合した吐水となる。したがっ
て、水流入路、湯流入路および混合水流路を設けた外側
ケーシングと、水入口および湯入口を設け、外側ケーシ
ングの内周面との組み合わせによりバイパス流路を形成
する内側ケーシングとからなる簡単な構造で、湯水の混
合を行なうことができる。外側ケーシングおよび内側ケ
ーシングを簡単な構造とすることができるので、湯水混
合栓の組み付けを容易とし、生産性を向上させる。
流入路および水入口を通って内側ケーシングの内側に流
入し、湯は、湯流入路および湯入口を通って内側ケーシ
ングの内側に流入する。内側ケーシングの内側に流入す
る水および湯は、自動温度調節手段により設定温度の混
合水となるよう流量比が調節され、混合水流路から吐水
する。また、水または湯は、水流入路または湯流入路お
よびバイパス流路を通って混合水流路から吐水する。こ
のとき水流入路および湯流入路と水入口,湯入口および
バイパス流路との整合具合により、水のみの吐水、湯の
みの吐水、自動温度調節手段により温度調節を受けた混
合水と水または湯とが混合した吐水となる。したがっ
て、水流入路、湯流入路および混合水流路を設けた外側
ケーシングと、水入口および湯入口を設け、外側ケーシ
ングの内周面との組み合わせによりバイパス流路を形成
する内側ケーシングとからなる簡単な構造で、湯水の混
合を行なうことができる。外側ケーシングおよび内側ケ
ーシングを簡単な構造とすることができるので、湯水混
合栓の組み付けを容易とし、生産性を向上させる。
【0015】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例に係る湯水混合
水栓10を示す断面図である。また、図2は、図1の湯
水混合水栓10のB−B断面図である。図3は、図1の
湯水混合水栓10のC−C断面図であり、図4は、湯水
混合水栓10のD−D断面図である。
水栓10を示す断面図である。また、図2は、図1の湯
水混合水栓10のB−B断面図である。図3は、図1の
湯水混合水栓10のC−C断面図であり、図4は、湯水
混合水栓10のD−D断面図である。
【0017】図1に示すように、湯水混合水栓10は、
外側ケーシング20と、この外側ケーシング20内に収
納されたシリンダ30と、外側ケーシング20の端部に
取り付けられたキャップ40とを備えている。
外側ケーシング20と、この外側ケーシング20内に収
納されたシリンダ30と、外側ケーシング20の端部に
取り付けられたキャップ40とを備えている。
【0018】外側ケーシング20は、図1に示すよう
に、図示しない給水管に接続される給水管接続部22
と、図示しない給湯機からの給湯配管に接続される給湯
管接続部25と、混合湯水の出口となる湯水出口29と
を有する。給水管接続部22と給湯管接続部25とは、
同軸上に形成されている。給水管接続部22から流入し
た水は、直線的な水流路23を通り、連絡口24からシ
リンダ30に流入する。給湯管接続部25から流入した
湯は、折れ曲がった湯流路26を通り、連絡口27から
シリンダ30に流入する。湯流路26を折れ曲がった流
路とすることにより、連絡口24と27との位置を同軸
から異なる位置としている。
に、図示しない給水管に接続される給水管接続部22
と、図示しない給湯機からの給湯配管に接続される給湯
管接続部25と、混合湯水の出口となる湯水出口29と
を有する。給水管接続部22と給湯管接続部25とは、
同軸上に形成されている。給水管接続部22から流入し
た水は、直線的な水流路23を通り、連絡口24からシ
リンダ30に流入する。給湯管接続部25から流入した
湯は、折れ曲がった湯流路26を通り、連絡口27から
シリンダ30に流入する。湯流路26を折れ曲がった流
路とすることにより、連絡口24と27との位置を同軸
から異なる位置としている。
【0019】シリンダ30は、その外周にシリンダパッ
キン38が固定されており、シリンダパッキン38と共
に、外側ケーシング20に対して回転自在に嵌挿されて
いる。シリンダ30は、図1中上方から押さえ部材42
によりガイドされており、押さえ部材42は、外側ケー
シング20に螺合している。また、シリンダ30は押さ
え部材42を貫通しており、貫通端にはキャップ40が
固定されている。したがって、キャップ40を回転させ
ることによりシリンダ30を回転させることができる。
キン38が固定されており、シリンダパッキン38と共
に、外側ケーシング20に対して回転自在に嵌挿されて
いる。シリンダ30は、図1中上方から押さえ部材42
によりガイドされており、押さえ部材42は、外側ケー
シング20に螺合している。また、シリンダ30は押さ
え部材42を貫通しており、貫通端にはキャップ40が
固定されている。したがって、キャップ40を回転させ
ることによりシリンダ30を回転させることができる。
【0020】シリンダ30には、外側ケーシング20の
連絡口24と整合することによりシリンダ30の内部に
水を導入する水入口32と、同じく外側ケーシング20
の連絡口27と整合することによりシリンダ30の内部
に湯を導入する湯入口34とが形成されている。水入口
32と湯入口34とは、シリンダ30を回転させて水入
口32を外側ケーシング20の連絡口24に整合する
と、湯入口34が、丁度外側ケーシング20の連絡口2
7に整合する位置に形成されている。
連絡口24と整合することによりシリンダ30の内部に
水を導入する水入口32と、同じく外側ケーシング20
の連絡口27と整合することによりシリンダ30の内部
に湯を導入する湯入口34とが形成されている。水入口
32と湯入口34とは、シリンダ30を回転させて水入
口32を外側ケーシング20の連絡口24に整合する
と、湯入口34が、丁度外側ケーシング20の連絡口2
7に整合する位置に形成されている。
【0021】また、シリンダ30は、図2ないし図4に
示すように、外側ケーシング20とシリンダパッキン3
8とで、湯水混合水栓10の長手方向に通路28を形成
する。この通路28の上端(図2)は、シリンダ30に
より液密となっており、下端は、解放されていて、湯水
出口29と連絡している。この通路28は、シリンダ3
0を回転させて外側ケーシング20の連絡口24または
連絡口27と整合させることにより、水または湯の通路
となる。
示すように、外側ケーシング20とシリンダパッキン3
8とで、湯水混合水栓10の長手方向に通路28を形成
する。この通路28の上端(図2)は、シリンダ30に
より液密となっており、下端は、解放されていて、湯水
出口29と連絡している。この通路28は、シリンダ3
0を回転させて外側ケーシング20の連絡口24または
連絡口27と整合させることにより、水または湯の通路
となる。
【0022】シリンダ30内側には、感温ばね65を収
納する感温ばね室60と、バイアスばねを収納するバイ
アスばね室70と、予荷重調節機構120を収納するス
ライド室80とを備えている。次に湯水の混合機構につ
いて説明する。
納する感温ばね室60と、バイアスばねを収納するバイ
アスばね室70と、予荷重調節機構120を収納するス
ライド室80とを備えている。次に湯水の混合機構につ
いて説明する。
【0023】図1に示すように、感温ばね室60は、シ
リンダ30の端部に水側弁座部材50を螺合することに
より形成される。この水側弁座部材50は、シリンダ3
0と後述する可動弁体90とで水入口32に連絡する水
導入通路104を形成する。この水導入通路104は、
図4に示すように、その断面が英字Cの形状をした通路
である。また、水側弁座部材50には、水側内ポート1
06を有する水側弁座108が形成されており、上記水
側内ポート106は水導入通路104に接続されてい
る。
リンダ30の端部に水側弁座部材50を螺合することに
より形成される。この水側弁座部材50は、シリンダ3
0と後述する可動弁体90とで水入口32に連絡する水
導入通路104を形成する。この水導入通路104は、
図4に示すように、その断面が英字Cの形状をした通路
である。また、水側弁座部材50には、水側内ポート1
06を有する水側弁座108が形成されており、上記水
側内ポート106は水導入通路104に接続されてい
る。
【0024】シリンダ30には、湯側内ポート116を
有する湯側弁座118が形成されており、湯側内ポート
116は、シリンダ30と可動弁体90とで形成する湯
導入通路114に接続されている。この湯導入通路11
4も、図3に示すように、その断面は英字Cの形状をし
ておりシリンダ30の湯入口34と連絡している。
有する湯側弁座118が形成されており、湯側内ポート
116は、シリンダ30と可動弁体90とで形成する湯
導入通路114に接続されている。この湯導入通路11
4も、図3に示すように、その断面は英字Cの形状をし
ておりシリンダ30の湯入口34と連絡している。
【0025】図1に示すように、シリンダ30内側に
は、水側弁座108と湯側弁座118との間に、水側弁
座108および湯側弁座118と着脱する可動弁体90
が摺動自在に嵌合されている。この可動弁体90は、感
温ばね室60に収納された感温ばね65のばね力をばね
受け94を介して受けると共に、バイアスばね室70に
収納されたバイアスばね75のばね力を受け、これらの
ばね力の釣合により、その位置が定まる。また、この可
動弁体90には、バイアスばね室70と感温ばね室60
とを連通する連通孔92が形成されている。
は、水側弁座108と湯側弁座118との間に、水側弁
座108および湯側弁座118と着脱する可動弁体90
が摺動自在に嵌合されている。この可動弁体90は、感
温ばね室60に収納された感温ばね65のばね力をばね
受け94を介して受けると共に、バイアスばね室70に
収納されたバイアスばね75のばね力を受け、これらの
ばね力の釣合により、その位置が定まる。また、この可
動弁体90には、バイアスばね室70と感温ばね室60
とを連通する連通孔92が形成されている。
【0026】したがって、湯導入通路114に流入した
湯は、可動弁体90と湯側弁座118との間の水側内ポ
ート106を通過してバイアスばね室70に流入し、そ
の後連通孔92を通過して感温ばね室60内に流入す
る。一方、水導入通路104に流入した水は、可動弁体
90と水側弁座108との間の水側内ポート106を通
過して感温ばね室60内に流入する。このため、この感
温ばね室60内において湯水が混合される。その混合比
は、給湯圧力,給水圧力が一定ならば、可動弁体90と
その両側の弁座との間の間隙の断面積により定まる。感
温ばね室60において混合された湯水は、水側弁座部材
50に設けられた孔52を経て湯水出口29から吐水さ
れる。
湯は、可動弁体90と湯側弁座118との間の水側内ポ
ート106を通過してバイアスばね室70に流入し、そ
の後連通孔92を通過して感温ばね室60内に流入す
る。一方、水導入通路104に流入した水は、可動弁体
90と水側弁座108との間の水側内ポート106を通
過して感温ばね室60内に流入する。このため、この感
温ばね室60内において湯水が混合される。その混合比
は、給湯圧力,給水圧力が一定ならば、可動弁体90と
その両側の弁座との間の間隙の断面積により定まる。感
温ばね室60において混合された湯水は、水側弁座部材
50に設けられた孔52を経て湯水出口29から吐水さ
れる。
【0027】本実施例で用いた感温ばね65は、温度に
応じてばね定数が変化する金属によって形成されてお
り、バイアスばね75は、温度に関して一定のばね定数
を有する通常のばね材料によって形成されている。温度
に応じてばね定数が変化する金属材料としては、ニッケ
ル・チタン合金からなる形状記憶合金(SMA)の範疇
に属する合金が知られている。この種のSMAは、温度
に応じて弾性係数が変化し、その結果、SMAからなる
感温ばね65のばね定数が温度に応じて変化する。SM
Aからなる所望の温度特性を有する温度応答性の感温ば
ね65は、種々の供給者から入手することができる。
応じてばね定数が変化する金属によって形成されてお
り、バイアスばね75は、温度に関して一定のばね定数
を有する通常のばね材料によって形成されている。温度
に応じてばね定数が変化する金属材料としては、ニッケ
ル・チタン合金からなる形状記憶合金(SMA)の範疇
に属する合金が知られている。この種のSMAは、温度
に応じて弾性係数が変化し、その結果、SMAからなる
感温ばね65のばね定数が温度に応じて変化する。SM
Aからなる所望の温度特性を有する温度応答性の感温ば
ね65は、種々の供給者から入手することができる。
【0028】スライド室80に収納された予荷重調節機
構120は、バイアスばね75の予荷重を調節すること
により、混合湯水の目標温度を変更するものである。こ
のため、ばね受け部材124の外側は、シリンダ30に
スプライン嵌合されており、内側は、スピンドル122
に螺合している。したがって、目標温度の変更は、スピ
ンドル122を回転させてばね受け部材124を進退さ
せ、バイアスばね75の予荷重を増減させることによ
り、バイアスばね75のばね力と感温ばね65のばね力
とが釣り合う位置まで可動弁体90を変位させて行な
う。
構120は、バイアスばね75の予荷重を調節すること
により、混合湯水の目標温度を変更するものである。こ
のため、ばね受け部材124の外側は、シリンダ30に
スプライン嵌合されており、内側は、スピンドル122
に螺合している。したがって、目標温度の変更は、スピ
ンドル122を回転させてばね受け部材124を進退さ
せ、バイアスばね75の予荷重を増減させることによ
り、バイアスばね75のばね力と感温ばね65のばね力
とが釣り合う位置まで可動弁体90を変位させて行な
う。
【0029】次に、上記湯水混合水栓10の湯水の温度
調節動作について説明する。まず、シリンダ30の水入
口32および湯入口34が、外側ケーシング20の連絡
口24および27に整合している状態について説明す
る。この状態では、給湯機からの湯は、外側ケーシング
20の湯流路26を通って湯入口34から湯導入通路1
14を経てバイアスばね室70に流入する。一方、給水
管からの供給される水は、外側ケーシング20の水流路
23を通って水入口32から水導入通路104を経て感
温ばね室60に流入する。バイアスばね室70に流入し
た湯は、連通孔92を通って、感温ばね室60に流入し
た水と混合し、孔52を通って湯水出口29から吐水さ
れる。
調節動作について説明する。まず、シリンダ30の水入
口32および湯入口34が、外側ケーシング20の連絡
口24および27に整合している状態について説明す
る。この状態では、給湯機からの湯は、外側ケーシング
20の湯流路26を通って湯入口34から湯導入通路1
14を経てバイアスばね室70に流入する。一方、給水
管からの供給される水は、外側ケーシング20の水流路
23を通って水入口32から水導入通路104を経て感
温ばね室60に流入する。バイアスばね室70に流入し
た湯は、連通孔92を通って、感温ばね室60に流入し
た水と混合し、孔52を通って湯水出口29から吐水さ
れる。
【0030】この状態で、給湯機からの給湯温度、給水
温度または流量などの条件が変化しない定常状態を考え
ると、混合湯水が目標温度で吐水しているときには、可
動弁体90は、感温ばね室60内の感温ばね65に発生
する力と、バイアスばね75のばね力との釣合により位
置が決定されて静止している。この定常状態にあったも
のが、給湯機からの給湯温度、水道水温または流量など
の条件が外乱により変動すると、この変動に応じて感温
ばね室60内の混合湯水温度が目標温度からずれる。感
温ばね65は、混合湯水に浸っているから、この温度変
化に応じてばね定数を変化させ、感温ばね65のばね力
を変化させる。このとき、混合湯水温度が目標温度より
高い場合には、感温ばね65は、そのばね力を増大さ
せ、バイアスばね75の予荷重を増加させながら可動弁
体90を図1の上方向へ変位させて、湯の割合を減少
し、混合湯水温度を低下させる。
温度または流量などの条件が変化しない定常状態を考え
ると、混合湯水が目標温度で吐水しているときには、可
動弁体90は、感温ばね室60内の感温ばね65に発生
する力と、バイアスばね75のばね力との釣合により位
置が決定されて静止している。この定常状態にあったも
のが、給湯機からの給湯温度、水道水温または流量など
の条件が外乱により変動すると、この変動に応じて感温
ばね室60内の混合湯水温度が目標温度からずれる。感
温ばね65は、混合湯水に浸っているから、この温度変
化に応じてばね定数を変化させ、感温ばね65のばね力
を変化させる。このとき、混合湯水温度が目標温度より
高い場合には、感温ばね65は、そのばね力を増大さ
せ、バイアスばね75の予荷重を増加させながら可動弁
体90を図1の上方向へ変位させて、湯の割合を減少
し、混合湯水温度を低下させる。
【0031】一方、混合湯水温度が目標温度より低い場
合には、感温ばね65は、そのばね力を減少し、バイア
スばね75の作用により可動弁体90が図1の下方向へ
変位するのを許容し、湯の割合を増加すると同時に水の
割合を減少し、混合湯水温度を上昇させる。
合には、感温ばね65は、そのばね力を減少し、バイア
スばね75の作用により可動弁体90が図1の下方向へ
変位するのを許容し、湯の割合を増加すると同時に水の
割合を減少し、混合湯水温度を上昇させる。
【0032】こうした感温ばね65の作用により、可動
弁体90が、水側内ポート106と湯側内ポート116
との流路開口に応じた量の水および湯が吐水され、感温
ばね室60にて混合されて、混合湯水温度は、所定の目
標温度に向かうよう調節される。
弁体90が、水側内ポート106と湯側内ポート116
との流路開口に応じた量の水および湯が吐水され、感温
ばね室60にて混合されて、混合湯水温度は、所定の目
標温度に向かうよう調節される。
【0033】次に、キャップ40を操作してシリンダ3
0を回転させた場合について説明する。図5および図6
は、図3および図4の断面において、シリンダ30を約
30°反時計方向に回転させた状態を示した図である。
湯は、図5に示すように、外側ケーシング20の連絡口
27とシリンダ30の湯入口34との整合部を通って湯
導入通路114からバイアスばね室70に流入する。水
は、図6に示すように、外側ケーシング20の連絡口2
4とシリンダ30の水入口32との整合部を通って水導
入通路104から感温ばね室60に流入すると共に、連
絡口24と連絡した通路28へも流入する。したがっ
て、湯水出口29から流出する混合湯水は、上述した感
温ばね65による温度制御を受けて孔52から流出する
混合湯水と通路28を通ってきた水とが混合した混合湯
水であり、スピンドル122により設定した目標温度よ
り低い温度の混合湯水である。
0を回転させた場合について説明する。図5および図6
は、図3および図4の断面において、シリンダ30を約
30°反時計方向に回転させた状態を示した図である。
湯は、図5に示すように、外側ケーシング20の連絡口
27とシリンダ30の湯入口34との整合部を通って湯
導入通路114からバイアスばね室70に流入する。水
は、図6に示すように、外側ケーシング20の連絡口2
4とシリンダ30の水入口32との整合部を通って水導
入通路104から感温ばね室60に流入すると共に、連
絡口24と連絡した通路28へも流入する。したがっ
て、湯水出口29から流出する混合湯水は、上述した感
温ばね65による温度制御を受けて孔52から流出する
混合湯水と通路28を通ってきた水とが混合した混合湯
水であり、スピンドル122により設定した目標温度よ
り低い温度の混合湯水である。
【0034】この状態から、さらにシリンダ30を反時
計方向に回転させると、湯は、シリンダ30の湯入口3
4と外側ケーシング20の連絡口27との整合部がなく
なることにより止水され、水は、連絡口24と連絡した
通路28を通って湯水出口29から流出する。したがっ
て、湯水出口29からは、水のみが吐水される。
計方向に回転させると、湯は、シリンダ30の湯入口3
4と外側ケーシング20の連絡口27との整合部がなく
なることにより止水され、水は、連絡口24と連絡した
通路28を通って湯水出口29から流出する。したがっ
て、湯水出口29からは、水のみが吐水される。
【0035】逆に、シリンダ30を時計方向に回転させ
ると、外側ケーシング20の連絡口27と通路28とが
連絡することにより、通路28には湯が流れ、この湯
は、所定の温度に制御されて孔52から流出する混合湯
水と混合して湯水出口29から吐水する。シリンダ30
を更に回転させると、水は、外側ケーシング20の連絡
口24とシリンダ30の水入口32との整合部がなくな
ることにより止水され、湯は、通路28を通って湯水出
口29から流出する。したがって、湯水出口29から
は、湯のみが吐水される。
ると、外側ケーシング20の連絡口27と通路28とが
連絡することにより、通路28には湯が流れ、この湯
は、所定の温度に制御されて孔52から流出する混合湯
水と混合して湯水出口29から吐水する。シリンダ30
を更に回転させると、水は、外側ケーシング20の連絡
口24とシリンダ30の水入口32との整合部がなくな
ることにより止水され、湯は、通路28を通って湯水出
口29から流出する。したがって、湯水出口29から
は、湯のみが吐水される。
【0036】以上説明した実施例に湯水混合水栓10に
よれば、ばね定数が温度によって変化するSMAを材料
とした感温ばね65を用いたので、外乱等により混合湯
水の温度が変化しても、感温ばね65のばね定数が温度
に応じて変化することにより可動弁体90を温度変化を
打ち消す側に変位させて、混合湯水の温度を所定の温度
とすることができる。また、感温ばね65は熱容量の小
さいSMAを材料とし、混合湯水に直接接触する構成と
したので、混合湯水の温度変化に素早く応じることがで
きる。さらに、キャップ40によりシリンダ30を半回
転させるだけで、容易に水のみの吐水から湯のみの吐水
とすることができる。しかも、水または湯のみの吐水と
するのにバイアスばね75の予荷重を変更しないので、
シリンダ30を所定位置に戻すだけで、予め設定した温
度の混合湯水を吐水することができる。
よれば、ばね定数が温度によって変化するSMAを材料
とした感温ばね65を用いたので、外乱等により混合湯
水の温度が変化しても、感温ばね65のばね定数が温度
に応じて変化することにより可動弁体90を温度変化を
打ち消す側に変位させて、混合湯水の温度を所定の温度
とすることができる。また、感温ばね65は熱容量の小
さいSMAを材料とし、混合湯水に直接接触する構成と
したので、混合湯水の温度変化に素早く応じることがで
きる。さらに、キャップ40によりシリンダ30を半回
転させるだけで、容易に水のみの吐水から湯のみの吐水
とすることができる。しかも、水または湯のみの吐水と
するのにバイアスばね75の予荷重を変更しないので、
シリンダ30を所定位置に戻すだけで、予め設定した温
度の混合湯水を吐水することができる。
【0037】なお、本実施例では、シリンダ30を回転
させて、水または湯のみの吐水とするのにバイアスばね
75の予荷重を変更しない構成としたが、シリンダ30
が所定量回転するまで、バイアスばね75の予荷重を変
更し、その後、水または湯のみの吐水とする構成も好適
である。
させて、水または湯のみの吐水とするのにバイアスばね
75の予荷重を変更しない構成としたが、シリンダ30
が所定量回転するまで、バイアスばね75の予荷重を変
更し、その後、水または湯のみの吐水とする構成も好適
である。
【0038】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、例えば、シリンダ30を回転させて外側ケーシン
グ20とシリンダ30とで形成する通路28と水流路2
3の連絡口24とを整合させて水のみを吐水することは
できるが、シリンダ30を反対側に回転させて湯のみを
吐水することはできない構成、逆に、湯のみを吐水する
ことはできるが、水のみを吐水することはできない構
成、本実施例の構成に加えて止水弁を備える構成、本実
施例の構成に加えてシャワーおよびカランへの切り換え
弁を備える構成など、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において、種々なる態様で実施し得ることは勿論であ
る。
が、本発明はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、例えば、シリンダ30を回転させて外側ケーシン
グ20とシリンダ30とで形成する通路28と水流路2
3の連絡口24とを整合させて水のみを吐水することは
できるが、シリンダ30を反対側に回転させて湯のみを
吐水することはできない構成、逆に、湯のみを吐水する
ことはできるが、水のみを吐水することはできない構
成、本実施例の構成に加えて止水弁を備える構成、本実
施例の構成に加えてシャワーおよびカランへの切り換え
弁を備える構成など、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において、種々なる態様で実施し得ることは勿論であ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の湯水
混合栓では、自動調節手段に、所定の温度範囲内におい
て温度に応じてばね定数が変化する材料からなるばねを
用いたので、外乱等により混合水の温度が変化しても、
第1のばねのばね定数が温度に応じて変化することによ
り、可動弁体を、温度変化を打ち消す側に変位させて、
混合水の温度を設定温度に保つことができる。しかも、
ワックスサーモに比べ第1のばねは熱容量の小さい材料
により形成したので、混合水の温度変化に素早く応じる
ことができる。
混合栓では、自動調節手段に、所定の温度範囲内におい
て温度に応じてばね定数が変化する材料からなるばねを
用いたので、外乱等により混合水の温度が変化しても、
第1のばねのばね定数が温度に応じて変化することによ
り、可動弁体を、温度変化を打ち消す側に変位させて、
混合水の温度を設定温度に保つことができる。しかも、
ワックスサーモに比べ第1のばねは熱容量の小さい材料
により形成したので、混合水の温度変化に素早く応じる
ことができる。
【0040】もとより、バイパス流路を介して水流入路
および/または湯流入路と混合水流路とを接続したの
で、自動調節手段の設定温度を変えることなく、水のみ
の吐水、湯のみの吐水、所望の温度の混合水を吐水する
ことができる。
および/または湯流入路と混合水流路とを接続したの
で、自動調節手段の設定温度を変えることなく、水のみ
の吐水、湯のみの吐水、所望の温度の混合水を吐水する
ことができる。
【0041】請求項2記載の湯水混合栓では、流入量調
節手段に調節機構を備えたので、設定温度の混合水の吐
水、水のみの吐水、湯のみの吐水、所望の温度での吐水
を容易に切り換えることができる。
節手段に調節機構を備えたので、設定温度の混合水の吐
水、水のみの吐水、湯のみの吐水、所望の温度での吐水
を容易に切り換えることができる。
【0042】請求項3記載の湯水混合栓では、混合水の
設定温度を所望の温度に設定することができる。
設定温度を所望の温度に設定することができる。
【0043】請求項4記載の湯水混合栓では、外側ケー
シングの構造および内側ケーシングの構造を簡単なもの
とすることができる。この結果、湯水混合栓の組み付け
を容易とし、生産性を向上させる。
シングの構造および内側ケーシングの構造を簡単なもの
とすることができる。この結果、湯水混合栓の組み付け
を容易とし、生産性を向上させる。
【図1】本発明の一実施例に係る湯水混合水栓10の断
面図である。
面図である。
【図2】図1における湯水混合水栓10のB−B断面図
である。
である。
【図3】図1における湯水混合水栓10のC−C断面図
である。
である。
【図4】図1における湯水混合水栓10のD−D断面図
である。
である。
【図5】シリンダ30を回転させたときの湯水混合水栓
10のC−C断面図である。
10のC−C断面図である。
【図6】シリンダ30を回転させたときの湯水混合水栓
10のD−D断面図である。
10のD−D断面図である。
10…湯水混合水栓 20…外側ケーシング 22…給水管接続部 23…水流路 24…連絡口 25…給湯管接続部 26…湯流路 27…連絡口 28…通路 29…湯水出口 30…シリンダ 32…水入口 34…湯入口 38…シリンダパッキン 40…キャップ 42…押さえ部材 50…水側弁座部材 52…孔 60…感温ばね室 65…感温ばね 70…バイアスばね室 75…バイアスばね 80…スライド室 90…可動弁体 92…連通孔 104…水導入通路 106…水側内ポート 108…水側弁座 110…可動弁体 114…湯導入通路 116…湯側内ポート 118…湯側弁座 120…予荷重調節機構 122…スピンドル 124…ばね受け部材
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 節雄 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 伊藤 正昭 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 給水源に接続された水流入路と、 給湯源に接続された湯流入路と、 前記水流入路から流入する水と前記湯入路から流入する
湯との流量比を設定温度に対応して自動調節する自動温
度調節手段と、 前記自動温度調節手段に連通された混合水流路と、 前記水流入路または前記湯流入路の少なくとも一方と前
記混合水流路とを、前記自動温度調節手段をバイパスし
て接続するバイパス流路と、 前記バイパス流路の上流端位置に配置され、前記水流入
路および/または前記湯流入路から該バイパス流路への
流入量および前記自動温度調節手段への流入量を調節す
る流入量調節手段とを備えた湯水混合栓において、 前記自動温度調節手段は、 前記水流入路から流入する水と前記湯流入路から流入す
る湯との混合割合を調節する可動弁体を有する混合弁
と、 所定の温度範囲において温度に応じてばね定数が変化す
る材料からなり、前記混合弁から流出する混合水の温度
に伴い湯の割合を減少させる方向に前記可動弁体を付勢
する第1のばねと、 前記可動弁体を前記方向と反対方向に付勢する第2のば
ねとを備えたことを特徴とする湯水混合栓。 - 【請求項2】 前記請求項1記載の湯水混合栓であっ
て、 前記流入量調節手段は、 前記水流入路および前記湯流入路と前記バイパス流路と
の連絡を遮断し、該水流入路および/または該湯流入路
と前記自動温度調節手段とを連絡する第1の位置と、 前記水流入路および/または前記湯流入路と前記自動温
度調節手段との連絡を遮断し、該水流入路または該湯流
入路と前記バイパス流路とを連絡する前記第1の位置と
は異なる第2の位置と、 前記第1の位置と前記第2の位置との間に存在する過渡
位置のうち少なくとも一つの位置とに位置せしめる調節
機構を備えた湯水混合栓。 - 【請求項3】 前記請求項1または請求項2いずれか記
載の湯水混合栓であって、 前記第1または第2のばねの少なくとも一方の付勢量を
調節可能な付勢量調節手段を備えた湯水混合栓。 - 【請求項4】 前記請求項1ないし請求項3いずれか記
載の湯水混合栓であって、 内側に前記自動温度調節手段を配置する内側ケーシング
と、該内側ケーシングを内側に嵌挿する外側ケーシング
とを備え、 前記外側ケーシングには、前記水流入路、前記湯流入路
および前記混合水流路を設け、 前記内側ケーシングには、前記水流入路と整合すること
により該水流入路と該自動温度調節手段とを連絡する水
入口と、前記湯流入路と整合することにより該湯流入路
と該自動温度調節手段とを連絡する湯入口とを設け、 前記外側ケーシングの内周面と前記内側ケーシングの外
周面との組み合わせにより前記バイパス流路を形成した
ことを特徴とする湯水混合栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5169696A JPH074562A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 湯水混合栓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5169696A JPH074562A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 湯水混合栓 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074562A true JPH074562A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15891195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5169696A Pending JPH074562A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 湯水混合栓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074562A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005195088A (ja) * | 2004-01-07 | 2005-07-21 | San-Ei Faucet Mfg Co Ltd | 湯水混合水栓 |
WO2011057480A1 (zh) * | 2009-11-12 | 2011-05-19 | 路达(厦门)工业有限公司 | 温控混合阀结构 |
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1993
- 1993-06-15 JP JP5169696A patent/JPH074562A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005195088A (ja) * | 2004-01-07 | 2005-07-21 | San-Ei Faucet Mfg Co Ltd | 湯水混合水栓 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040622 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20041019 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |