JPH074543B2 - 竪型粉砕機 - Google Patents

竪型粉砕機

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JPH074543B2
JPH074543B2 JP363790A JP363790A JPH074543B2 JP H074543 B2 JPH074543 B2 JP H074543B2 JP 363790 A JP363790 A JP 363790A JP 363790 A JP363790 A JP 363790A JP H074543 B2 JPH074543 B2 JP H074543B2
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茂樹 近藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回転テーブルと粉砕ローラとの協働により、石
灰石やスラグ、セメント原料などの原料を粉砕する竪型
粉砕機に関するものである。
〔従来の技術〕
石灰石やスラグ、セメント原料などの原料を細かく粉砕
し粉体とする粉砕機の一種として、第4図に示すよう
に、回転テーブルと粉砕ローラとを備えた竪型粉砕機1
が広く用いられている。この種の粉砕機は、円筒状ケー
シング15の下部においてモータ2Aにより減速機2で駆動
されて低速回転する円盤状の回転テーブル3Aと、その上
面外周部を円周方向へ等分する箇所に油圧などで圧接さ
れて従動回転する複数個の粉砕ローラ4とを備えてい
る。
粉砕ローラ4はケーシング15に軸6によって陽動自在に
軸支されたアーム5とアーム7を介して油圧シリンダ9
のピストンロッド10に連結されており、油圧シリンダ9
を作動させることにより、粉砕ローラ4を回転テーブル
3A上に押圧して原料へ粉砕圧力を与えている。3Bは回転
テーブル3Aの外周縁に設けられ原料層圧を調整するダム
リング、14は回転テーブル3A周囲のガス吹上用環状空間
通路、13は羽根13Aにより粉砕された原料を分級する回
転セパレータ、16はガスと共に製品を取出す排出口、17
は原料投入シュートである。
このような竪型粉砕機において、回転テーブルの中央部
へ原料投入シュート17で供給された原料は、回転テーブ
ル3Aの回転によりテーブル半径方向の遠心力を受けて回
転テーブル3A上を滑るときに回転テーブル3Aにより回転
方向の力を受け、回転テーブル3Aとの間で滑って回転テ
ーブル3Aの回転数よりいくらか遅い回転を行なう。以上
2つの力、すなわち、半径方向と回転方向の力とが合成
され、原料は回転テーブル3A上を渦巻状の軌跡を描いて
回転テーブル3Aの外周部へ移動する。この外周部には、
ローラが圧接されて回転しているので、渦巻線を描いた
原料は粉砕ローラ4と回転テーブル3Aとの間へローラ軸
方向とある角度をなす方向から進入して噛み込まれて粉
砕される。
一方、ケーシング15の基部にはダクトによって空気、あ
るいは熱風などのガスが導かれており、このガスが回転
テーブル3Aの外周面とケーシングの内周面との間の環状
空間部14から吹き上がることにより、粉砕された微粉体
はガスに同伴されてケーシング15内を上昇し、上部に位
置するセパレータ13の羽根13Aにより分級作用を受け、
所定粒度の製品はガスと共に排出口16から排出され次の
工程へ送られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のごとき従来の竪型粉砕機においては、テーブル上
において、ローラの噛込み側に到達した被粉砕物のうち
かなりの量のものがローラに噛込まれずに環状空間部へ
押し流されていくのが普通である。そして、ローラの噛
込み側で環状空間部へ押し流されている被粉砕物のうち
粒径の大きなものは排石となり環状空間部を落下し、排
石量を増大させてその処理作業量を増大させる。また、
環状空間部に押し流された被粉砕物のうち粒径の小さな
ものは再度飛散するので、セパレータに加えられる負荷
が大きくなり、分級効率の低下をもたらし易い。さら
に、環状空間部へ多量の被粉砕物が押し流されることに
より、該環状空間部の通気圧損が増大し、これによって
ファン動力が増大する。
このように粉砕機においてはオーバーフロー粒体を吹き
上げて循環させるために必要風量の数倍の風量を有する
送風設備が必要となり、また循環量の増大により大きな
風量と風圧とが必要となって設備費と共に動力消費量が
大幅に増大するばかりでなく、特に比較的被粉砕性の悪
い物性を有する原料を超微粉砕する場合には、ミル振動
が頻発することが多く、振動値(振幅)が特に大きい場
合には機器の損傷や運転不能に陥って止むなく運転休止
に追い込まれることがあった。
このため、大きな振動が発生した場合の対策として粉砕
部の原料層の振動数を変化させて共振域から遠ざかるた
めに、 粉砕圧力,テーブル回転数を操作して変更することが考
えられるが、このうち、回転テーブルの駆動装置を可変
とするのは設備費が過大となり実現性が薄く、 を変えるには粉砕機の運転を停止して内部作業を要し、
また、粉砕圧力を変えると製品粒度が所望のものと変わ
ってくる難点があり、結局ミル処理量を低下させて対応
しているのが実情であり、安定した生産計画を損なうこ
とになっていた。したがって、ミル振動が発生してもミ
ル処理を量大きく低下させることなく、粉砕原料層の振
動数を変化して振動振幅を減少させて通常の安定した振
動の小さい運転状態に早急に復帰する何らかの手段が渇
望されていた。そして、これらの振動の発生は、中枠領
域よりも微粉砕あるいは超微粉砕になるほど頻発しやす
い傾向が有った。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達するために、本発明の竪型粉砕機は、 回転テーブルの外周部上面に複数個の回転自在な粉砕ロ
ーラを配置し、回転テーブル中央部に供給した原料を粉
砕ローラに所定の粉砕圧力を与えて回転テーブル上面と
粉砕ローラ周面との間で粉砕する竪型粉砕機において、 前記粉砕ローラと粉砕ローラとの間の回転テーブル外周
部上面に粉砕ローラへの噛み込み原料の層を周面で圧縮
する回転自在な補助ローラを配し、 かつ、該補助ローラを該回転テーブル上面へ任意の力で
押圧する押圧手段を設け、 該補助ローラと該粉砕ローラ間の回転テーブル上面に空
気噴射用ノズルを配設した構成とした。
〔作 用〕
原料投入ショートから回転テーブル中央部上面に供給さ
れた原料は回転テーブル上で渦巻状の軌跡を描いて回転
テーブル外周側へ移動し補助ローラの噛み込み側に至
り、補助ローラと回転テーブルとの間に流入すると、補
助ローラは回転しつつその周面で所要の押圧力でその原
料粒子同士を圧縮し、粒子間の気体は排除され脱気が起
ると同時に圧縮された各原料粒子は密な状態とされて、
いわゆる、 とされる。この脱気および圧密作用をうけた圧密層は回
転テーブルの回転により粉砕ローラの噛込側に至り、高
押付力で回転テーブルに押しつけられ従動する粉砕ロー
ラに噛み込まれ、連続した粉砕が行なわれる。また、粉
砕ローラで粉砕されて細かくなって粉砕ローラの反噛込
側から出されるバラバラ状のいわゆる、粗密層として流
動する原料粒子はこの補助ローラで再度同様な脱気およ
び圧密作用を受けて次に位置する粉砕ローラへ噛み込ま
れて効率良く粉砕される。補助ローラの回転テーブル上
面方向への押圧力は粉砕ローラとは異なり粉砕には寄与
しないで原料粒子同士を圧縮して粒子間が密な層、いわ
ゆる、 (以下、このような層を形成する作用を ということがある。)が形成される程度の力とされ、粉
砕ローラの押圧力よりも格段に小さい力とされる。
上記補助ローラを粉砕ローラの原料噛込側に近づけて配
すると、回転テーブル外周部に導かれてくる原料投入シ
ュートからの新原料が粉砕ローラの原料噛込側に流入し
にくくなって補助ローラの原料噛込側へ流入する割合が
多くなるので補助ローラで圧縮されて原料粒子同士が密
にされた圧密層が前記新原料によって乱されにくくな
り、粉砕ローラへの噛み込みがより確実に行なわれる。
勿論、前の粉砕ローラで粉砕された原料と新原料とが一
緒になってこの補助ローラで圧密される。
それと同時に、補助ローラで一定厚さの圧密層とするこ
とにより、原料層の持つ固有の振動数を一定に保持し、
振動が起りにくくするのが、補助ローラの第2番目の主
な機能である。
このようにして、補助ローラで圧密された粉体層(圧密
層)を補助ローラの後段に配設される粉砕ローラにより
効率良く粉砕し、かつ、原料層を一定高さに保って振動
を起りにくくしているが、それにも拘らず何らかの原因
により層厚が増大してこのため急激にミル振動が激しく
なることがあった。
本発明の竪型粉砕機においては、上記に述べた課題の対
策として、補助ローラを設けてこの補助ローラで粉砕ロ
ーラへ噛込まれる粉体を確実に圧密層とするために、補
助ローラを任意の力で回転テーブル上面に押し付ける押
圧手段を設けており、粉砕原料の性状や含有水分の変化
に伴なう被粉砕性の変化によって生じる振動値増大や圧
密層の層厚の増加に対応して、押圧力を強化して圧密層
厚の増加を抑止し一定厚さに保つことによって、振動値
を軽減させることができる。
さらに、折角補助ローラによって形成した補助ローラと
粉砕ローラ間の圧密層の上に、環状空間部で吹き上げら
れた微粉が自由落下して積層したまま粉砕ローラに噛み
込むことのないように空気噴射用ノズルで空気を噴射し
て、これらの微粉を排除する。したがって、脱気の十分
に行なわれた圧密層のみが粉砕ローラへ噛み込むので振
動が小さい。
また、粉体の圧密層へ与える押圧力、すなわち、圧密力
は上記に述べた原料の被粉砕性の変化に対応して変化さ
せるほか、製品粒度や粉砕ローラの緊張力やダムリング
高さにも関係があり、これらが変化したときには、それ
に伴なって補助ローラの押圧力を変化させ振動値の増大
をある程度抑制することが可能であるので、補助ローラ
の押圧力は運転操作要件のひとつとなる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図は本発明の実施例を説明するものであ
り、第4図は従来の竪型粉砕機の全体縦断面である。
第1図において、第1図(A)は回転テーブル上の粉砕
ローラと補助ローラとの配置状態を示す平面図、第1図
(B)は第1図(A)の正面展開図、第2図は竪型粉砕
機の全体を示す斜視図、第3図は補助ローラ取付部の側
面図である。なお、図中、第4図と同一部分には同一符
号を付し、その説明は省略する。
第1図〜第2図に示すように、粉砕ローラ4は回転テー
ブル3Aの外周部上面に回転テーブル3Aの中心に対して対
称な位置に2個配置されており、この粉砕ローラ4と粉
砕ローラ4とが位置する間の回転テーブル3Aの外周部上
面には、各各の粉砕ローラ4の原料噛込側4Aに近づけた
位置に粉砕ローラ4よりも小径の補助ローラ20が配置さ
れている。この補助ローラ20は第3図にも示すようにケ
ーシング15に軸23によって回転自在に軸支された略コ字
状のアーム21の先端に固定されたローラ軸25に回転自在
に軸支されて取付けられている。アーム21の下端には油
圧シリンダ22のピストンロッド22aが軸承されて連結さ
れ、油圧シリンダ22のロッドエンド室22bに一定圧の油
圧を作用させておくことにより原料の層に圧縮力を付与
する。油圧シリンダ22の反ピストンロッド側の端部はケ
ーシング15に回転自在に軸承されている。なお、この圧
縮力は油圧シリンダ22のロッドエンド室22bに連結され
る油圧ラインに付設された図示していない圧力調整弁に
よって油圧を調整することにより行なわれる、また、こ
の油圧ラインにはアキュムレータが接続され、油圧シリ
ンダ22のロッドエンド室内22bは一定圧に保たれてい
る。油圧シリンダ22のピストンロッド22aを伸縮するこ
とによりアーム21が軸23を回転中心として回転され、補
助ローラ20が上下動する。アーム21の下部には補助ロー
ラ20と回転テーブル3A上面との間の隙間を調整、設定す
る隙間調整器24が設けられており、隙間調整器24はケー
シング15に固設され、螺子孔を螺設された基台24bと、
この基台24bの該螺子孔に螺合されて支持される螺子軸2
4aからなり、螺子軸24aの先端をアーム21の側端部に当
接させることにより、補助ローラ20と回転テーブル3A上
面との隙間を設定できるように構成されている。
なお、原料の層の圧縮力として補助ローラ20の自重で良
い場合には、油圧シリンダ22をフリーにしておく。
一方、回転テーブル3A上面の補助ローラ20と粉砕ローラ
4間には、第1図(A),第1図(B)に示すように、
先端のノズル方向が斜め外方を向く空気噴射用ノズル10
0が図示しないブラケットを介して竪型粉砕機のケーシ
ング15の内面に取りつけられている。この空気噴射用ノ
ズル100からは0.5〜5kg/cm2の低圧の圧縮空気が先端か
ら噴出され、圧密層上に落下する微粉を外側に排除す
る。なお、この圧縮空気の供給量および吐出圧力は竪型
機外に取付けた制御弁によって調節される。
次に、このような構成の実施例の作動を説明する。
原料投入シュート17から回転テーブル3Aの中央部上面に
供給された原料は回転テーブル3Aの遠心力を受けて回転
テーブル3A上で渦巻状の軌跡を描いて回転テーブル外周
側へ移動し、第1図(B)に示すように、この内の大部
分の原料と、すでに粉砕ローラ4によって粉砕され微粉
体にされた原料とが一緒になって粗密状の層40として補
助ローラ20と回転テーブル3A上面との間の隙間に流入
し、補助ローラ20は原料層によってやや持ち上げられる
ようにして回転しつつその周面と回転テーブル3A上面と
の間でこの粗密層40を圧縮して圧密層30にする。この圧
密層30は回転テーブル3Aの回転により粉砕ローラ4の噛
込側4Aに到り、ここでは原料粒子がバラバラ状ではな
く、密な状態とされた圧密層にされているので粉砕ロー
ラ4が高い粉砕力としての押圧力を付与され、かつ、所
定の製品粒度を得るために回転テーブル3Aの上面との間
を狭い隙間とされていても粉砕ローラ4への噛み込みが
より確実になり、粉砕ローラ4によってかき分けられて
粉砕ローラ4に噛み込まず、その側部を通過して流動す
る原料の割合(量)が減少させられる。このため粉砕効
率が向上する。なお、第1図(A)において、Fは原料
粒子の流動軌跡、Cはローラと回転テーブル3Aとの間の
噛込部(粉砕部)を示し、原料粒子の移動軌跡は図中、
右半分のみ示している。
この時、補助ローラ20には、原料の粒子同士を圧縮して
粒子間気体をパージし粒子同士の層の密度を高める、い
わゆる圧密する効果を付与し、原料の粉砕には寄与しな
い程度の低圧力が油圧シリンダ22の油圧を調整すること
により与えられる。そして、この補助ローラ20の押付力
は補助ローラ20と回転テーブル3Aとの隙間に原料が投入
されて噛み込んだ状態にある時に螺子軸24aで規制され
た補助ローラ20の高さよりもやや補助ローラ20が持ち上
げられる程度の力とされる。この補助ローラ20の押付力
は粉砕ローラ4の粉砕力としての押付力よりも格段に小
さい力で良く、その自重で足りる場合には油圧を与える
必要はない。この補助ローラの押付力は原料粒子の大き
さや付着水分の度合により変わり、例えば原料粒子径が
小さい場合には押付力は小さくても良い。
粉砕ローラ4に噛み込まれて粉砕され小さくなった原料
は、粉砕ローラ4と回転テーブル3Aとの間の狭い隙間で
圧縮力を受けた状態で回転テーブル3Aと粉砕ローラ4の
回転力を受けるので、粉砕ローラ4の原料排出側4Bから
勢いよく出され粒子が飛び上がるようになって粒子同士
がバラバラな状態となっており、かつ、原料投入シュー
ト17から供給された新原料と混合されて粗密層40となっ
ているが、この粗密層40は次に位置する補助ローラ20に
より、前記と同様な圧密作用を受けてさらにその回転テ
ーブル3Aの回転方向側に位置する粉砕ローラ4により確
実に噛み込まれて粉砕され、製品粒度に近くなってい
く。そして、補助ローラ20から出た圧密層30は、粉砕ロ
ーラ4に噛み込まれる間に落下する微粉を空気噴射用ノ
ズル100で圧縮空気により圧密層を破壊しない程度にパ
ージするため空気層の介在が少なく、圧密された状態が
乱されにくく圧密層30は安定し、粉砕ローラ4へより確
実に噛み込まれることとなって振動の発生が少ない。な
お、この実施例では補助ローラ20の径は粉砕ローラ4の
径よりも小さい場合を説明したが、一般的に原料粒子の
粒径が小さい時は補助ローラ20の径は小さいもので良
く、逆に、原料粒子の粒径が大きい場合にはその径を大
きくして、原料粒子の粒径に応じて圧密効果が付与でき
る大きさにする。
実験によると、運転条件の変化(原料性状の変化、含有
水分の低下、セパレータ分級点の下降、粉砕ローラの緊
張力増加、ダムリング高さの変更等)に伴なって、補助
ローラの押圧力が過小になった場合や当初から過小であ
った場合には、通常の平均振動レベルに間欠的に振動値
の大きな突出振動が現われ、良好な運転を阻害する。こ
のため、補助ローラの押圧力を増加して適正な押圧力に
すると突出振動が消失し、良好な運転状態となった。な
お、補助ローラの押圧力の調整は油圧シリンダ22へ供給
油圧によって行なう。
また、補助ローラ20と回転テーブル3A上面との隙間は隙
間調整器24の螺子軸24aを出し入れすることにより設定
される。この隙間は原料粒子径の大きさが大きい場合に
は大きくし、小さい場合には小さくするが、原料粒子の
層を圧密するものであるので、この隙間が小さすぎて原
料粒子層が逆に乱されることがなく、補助ローラ20に円
滑に噛み込まれるように比較的大きい隙間に、例えば、
原料粒径が5mm以下であり、粉砕ローラ4と回転テーブ
ル3Aとの間の隙間が5〜10mmである場合には補助ローラ
20と回転テーブル3Aとの間の隙間を40〜60mmというよう
に設定される。
この実施例では粉砕ローラ4と補助ローラ50が均等間隔
に配されるので製作上の容易さが得られる利点もある
が、必ずしも均等間隔にしなくてもよい。
なお、補助ローラを粉砕ローラ4の原料排出側4Bへ近づ
けて配置すれば粉砕ローラ4で粉砕された原料をより重
点的に圧密し、かつ、落下する微粉も少なくなり圧密層
が安定し次の粉砕ローラ4へ確実に噛み込ませるように
することができる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明では補助ローラ
によって原料粒子を圧縮して粒子間に存在する気体の脱
気を行ない、粒子間を密な状態とした圧密層とすること
ができるとともに、圧密層へ落下する微粉を排除するの
で振動が起りにくい。また、補助ローラの回転テーブル
上面への押圧手段を備えているので何らかの粉砕条件の
変化により振動値が大きくなっても補助ローラの押圧力
を変更することにより振動値を低減することができると
ともに粉砕能力も向上する。したがって、長期連続安定
運転が継続でき生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の実施例を示すものであり、第
1図(A)は粉砕ローラと補助ローラの平面配置図、第
1図(B)は第1図(A)の正面展開図、第2図は粉砕
機の全体斜視図、第3図は補助ローラ取付部側面図、第
4図は従来の竪型粉砕機の縦断面図である。 1……竪型粉砕機、3A……回転テーブル、4……粉砕ロ
ーラ、4A……原料噛込側、4B……原料排出側、17……原
料投入シュート、20……補助ローラ、21……アーム、22
……油圧シリンダ、24……隙間調整器、30……圧密層、
40……粗密層、100……空気噴射用ノズル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転テーブルの外周部上面に複数個の回転
    自在な粉砕ローラを配置し、回転テーブル中央部に供給
    した原料を粉砕ローラに所定の粉砕圧力を与えて回転テ
    ーブル上面と粉砕ローラ周面との間で粉砕する竪型粉砕
    機において、 前記粉砕ローラと粉砕ローラとの間の回転テーブル外周
    部上面に粉砕ローラへの噛み込み原料の層を周面で圧縮
    する回転自在な補助ローラを配し、 かつ、該補助ローラを該回転テーブル上面へ任意の力で
    押圧する押圧手段を設け、 該補助ローラと該粉砕ローラ間の回転テーブル上面に空
    気噴射用ノズルを配設したことを特徴とする竪型粉砕
    機。
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