JPH0745239A - 低圧水銀蒸気放電ランプ及び機器 - Google Patents

低圧水銀蒸気放電ランプ及び機器

Info

Publication number
JPH0745239A
JPH0745239A JP19059493A JP19059493A JPH0745239A JP H0745239 A JPH0745239 A JP H0745239A JP 19059493 A JP19059493 A JP 19059493A JP 19059493 A JP19059493 A JP 19059493A JP H0745239 A JPH0745239 A JP H0745239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
lamp
mercury vapor
vapor discharge
pressure mercury
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19059493A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Yuasa
湯浅邦夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP19059493A priority Critical patent/JPH0745239A/ja
Publication of JPH0745239A publication Critical patent/JPH0745239A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高負荷点灯に伴って発生する水銀枯渇現象領
域においてXeを発光させて、これを水銀放電による発
光とともに利用することにより、発光効率を向上した低
圧水銀蒸気放電ランプを提供する。 【構成】 透光性気密容器内にXeを5%以上含む希ガ
スおよび水銀からなる可電離性媒体を封入し、作動時に
おけるランプ電流密度が3.5mA/mm2以上に構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高負荷の低圧水銀蒸気
放電ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】高負荷の低圧水銀蒸気放電ランプは、例
えばOA機器の読み取り、定着およびディスプレイ用や
一般照明用等にも例えば蛍光ランプとして広く使用され
るようになってきた。従来のこの種高負荷ランプの封入
ガスは、管壁負荷の小さい一般の蛍光ランプにおいて通
常最も良く用いられているArに比して、より軽い希ガ
スを使用するのが常であった。この背景については例え
ばJ.F.Waymouth著「Electrical
Discharge Lamps」、MITPres
s発行の第2章に詳しく記述されている。これは陽光柱
だけのものであるが、Ne,He等の軽い希ガスを封入
することにより、ランプ内の電子の拡散損失を増加させ
ることによりランプ電圧を増加させ、従ってランプ電流
をあまり増加させないでランプ入力を増加させて高負荷
を実現するものであった。
【0003】しかしながら、上述の技術は発光に直接的
には寄与しない電子の拡散損失を増加させるものである
ため、上記文献の39頁、図2.12に示すように電子
温度が上昇してもその効率面での上昇は少ない。また、
大電流域でランプを点灯した場合、通常の点灯温度にお
いては水銀の電離だけでは電流が賄いきれず、ランプ中
央部で水銀の枯渇現象が生じる。この現象もランプ効率
を上げられない原因となっている。
【0004】本発明者らはランプ電流密度を変化させな
がら常温(25゜C)点灯下で水銀の枯渇現象が生じ始
める最小値を求めた。それは、光CT診断装置(応用物
理学会、プラズマエレクトロニクス分科会「第16回光
源とその応用研究会」1991年等で発表)を用いて測
定した。その結果の一例を図2に示す。図2は、高負荷
の低圧水銀蒸気放電ランプにおいて、水銀枯渇現象が発
生している状態を示す光診断画像を示す図である。電流
密度が4mA/mm2、封入ガスはAr399Psおよ
び水銀蒸気の場合であり、横軸は放電容器の横断面の距
離を、縦軸は発光波長436nmの発光強度を、それぞ
れ示す。水銀の枯渇がない場合は、図2の中央部がきれ
いな釣鐘状になるのに対して、水銀枯渇現象が発生する
と、中央部が相対的にフラットになる。この測定の結
果、水銀の枯渇し始めるのは電流密度が一般的には3.
5mA/mm2以上であることが分かった。なお、封入
ガスをNe、Heに替えても電流密度が同様であれば、
水銀枯渇の傾向に変化はなかった。そして、水銀の枯渇
現象が発生すると、その領域では水銀イオンの不足はA
rが放電してArイオンが生成されることによって補わ
れる。しかしながら、Arが放電しても発光に寄与しな
いため、発光効率が低下するものと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水銀の枯渇
現象が生じる電流密度が大きい領域で作動するいわゆる
高負荷の低圧水銀蒸気放電ランプにおいて、水銀枯渇現
象に伴う発光効率の減少をXe放電による発光により補
うことにより、発光効率を向上させることを目的とす
る。なお、従来低負荷の低圧水銀蒸気放電ランプにおい
ては、その封入ガスの一成分としてXeを使用すること
は既知である。しかし、これは電極物質の飛散を抑制し
て黒化を防止したり、ランプ電流を所望の値に調整した
り、あるいは水銀を使用しないでXe放電のみで発光さ
せる目的で使用されており、いずれも解決しようとする
課題が本発明とは全く異なる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の低圧水
銀蒸気放電ランプは、透光性気密容器と、Xeを5%以
上含む希ガスおよび水銀を有してなり上記容器内に封入
した可電離性媒体と、上記容器内にアーク放電を形成す
るように配設された電極と、を具備し、作動時における
前記容器の単位断面積当りのランプ電流密度が3.5m
A/mm2以上に構成されている。Xeが5%未満であ
ると、水銀枯渇領域におけるXeの発光がランプの発光
効率に実質的に寄与し得ないので、不可である。また、
ランプ電流密度が3.5mA/mm2未満であると、水
銀の枯渇現象な生じないから、Xe混合による効果が得
られない。
【0007】請求項2の発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
は、透光性気密容器と、Xeを5〜50%含む希ガスお
よび水銀を有してなり上記容器内に封入した可電離性媒
体と、上記容器内にアーク放電を形成するように配設さ
れた電極と、を具備し、作動時における前記容器の単位
断面積当りのランプ電流密度が3.5mA/mm2以上
に構成されている。Xeが5〜50%含まれると、水銀
枯渇領域におけるXeの発光が効果的にランプの発光効
率の向上に寄与する。
【0008】請求項3の発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
は、透光性気密容器と、Xeを10〜15%含む希ガス
および水銀を有してなり上記容器内に封入した可電離性
媒体と、上記容器内にアーク放電を形成するように配設
された電極と、を具備し、作動時における前記容器の単
位断面積当りのランプ電流密度が3.9mA/mm2以
上に構成されている。Xeが10〜15%含まれると、
水銀枯渇領域におけるXeの発光がランプの発光効率に
最も効果的に寄与する。ランプ電流密度が3.9mA/
mm2以上の高負荷ランプにおいて本発明は特に優れた
効果がある。
【0009】請求項4の発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
は、請求項1〜3のいずれか一記載の低圧水銀蒸気放電
ランプにおいて、前記容器内に形成され、147nmの
紫外線によっても励起される蛍光体層を具備している。
【0010】請求項5の発明の機器は、請求項1〜4の
いずれか一記載の低圧水銀蒸気放電ランプを組み込んで
構成されている。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、水銀の枯渇領域におい
て、水銀の電離だけでは電流が賄いきれないので、Xe
が放電し、共鳴準位である波長147nmの発光が生じ
る。このため、水銀放電による主として254nmおよ
び185nmの発光とXeの発光とが生じる。
【0012】請求項2の発明では、請求項1と同様であ
るが、Xeの比率が望ましい範囲に構成されているた
め、発光効率のより望ましい向上が得られる。
【0013】請求項3の発明では、請求項1と同様であ
るが、Xeの比率が最適な範囲に構成されているため、
発光効率の特に顕著な向上が得られる。
【0014】請求項4の発明では、請求項1〜3のいず
れか一記載の発明における作用と同様であるとともに、
蛍光体層により水銀蒸気放電による主として254nm
および185nmの紫外線とXe放電による147nm
の紫外線の両方により励起されて可視光が得られる。
【0015】請求項5の発明の機器では、組み込んでい
る水銀蒸気放電ランプは請求項1〜4のいずれか一記載
の発明と同様な作用をする。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。
【0017】図1は、本発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
の一実施例を示す断面図である。図において、11は透
光性気密容器で、例えば内径14mmの細長いガラス管
からなる。この容器11内にはXeを5モル%以上、望
ましくは5〜50モル%、最適には10〜15モル%、
残部がArからなる希ガスを933Paと適量の水銀を
含む可電離性媒体が封入されている。12は電極で、容
器11内にアーク放電を形成するように例えばステム1
3を介して容器11内に封入されている。もし要すれ
ば、電極12はそのいずれか一方または両方を容器の外
部に配設していてもよい。14は蛍光体層で、水銀蒸気
放電によって発生する主として254nmおよび185
nmの紫外線とXe放電によって発生する147nmの
紫外線とのいずれによっても励起される蛍光体、例えば
青色がBaMgAl14O23、緑色がZn2SiO4、赤色
がY2O3の各蛍光体を適当に混合したものを使用した。
なお、147nmの紫外線によっても励起される蛍光体
としては、希土類蛍光体に好適なものが多くみられる。
もちろん、本発明は要すれば蛍光体を用いないで、放電
によって発生する紫外線を直接利用するように構成して
もさしつかえない。ランプの作動時のランプ電流密度は
本発明では容器21の単位断面積当り3.5mA/mm
2以上望ましくは3.9mA/mm2以上であるが、本実
施例の電流は1Aとした。なお、本発明において希ガス
は一般に使用され得る総ての希ガスを使用することがで
き、またその圧力も同様である。さらに要すれば、希ガ
スの他に適当なガスを併用することも許容される。
【0018】本発明者は上記実施例においてXeの混合
比を変化させた場合の発光効率の変化を測定してみた。
図3はその結果を示す。図3は、Xeの混合比を変化し
た場合の相対発光効率の変化を示す図である。なお、相
対発光効率とは、Xeを含まない他は同一条件(Ar1
00%)にしたランプとの相対値を意味する。図3にお
いて、横軸はXeの混合比を、縦軸は相対発光効率を、
それぞれ示す。図3から明らかなように、Xeが5%以
上の場合に発光効率の実質的な向上が得られる。しか
し、10〜15%をピークとして、50%を超えるとX
eを含まない希ガスに比較して一応の効率向上は得られ
るものの望ましい効果は得にくくなる。
【0019】図4は、本発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
を組み込んだ機器の概念図である。図において、41は
機器例えばプリンタ、複写機、ファクシミリ、パーソナ
ルコンピュータ等のOA機器や一般照明用の照明器具等
である。42は本発明の低圧水銀蒸気放電ランプであ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上詳述したような構成および
作用なので、以下の効果がある。
【0021】請求項1の発明によれば、高負荷点灯の場
合に発生する水銀枯渇現象領域においてXeが放電して
147nmの発光が得られ、これが水銀放電による発光
に加わるため、ランプの発光効率を向上した低圧水銀蒸
気放電ランプを提供することができる。
【0022】請求項2の発明によれば、Xeの混合比を
5〜50%にすることにより、ランプの発光効率をより
望ましく向上した高負荷の低圧水銀蒸気放電ランプを提
供することができる。
【0023】請求項3の発明によれば、Xeの混合比を
10〜15%にし、かつランプ電流密度を3.9mA/
mm2以上することにより、ランプの発光効率向上を最
適にした高負荷の低圧水銀蒸気放電ランプを提供するこ
とができる。
【0024】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
構成にさらに蛍光体層を具備したことにより、可視光を
向上した高負荷の低圧水銀蒸気放電ランプを提供するこ
とができる。
【0025】ることができる。
【0026】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
いずれか一記載の構成のランプを具備した効率的な機器
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプの一実施例を
示す断面図である。
【図2】高負荷の低圧水銀蒸気放電ランプにおいて、水
銀枯渇現象が発生している状態を示す光CT診断画像を
示す図である。
【図3】Xeの混合比を変化した場合の相対発光効率の
変化を示す図である。
【図4】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプを組み込んだ
機器の概念図である。
【符号の説明】
11 透光性気密容器 12 電極 14 蛍光体層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性気密容器と;Xeを5%以上含む
    希ガスおよび水銀を有してなり、上記容器内に封入した
    可電離性媒体と;上記容器内にアーク放電を形成するよ
    うに配設された電極と;を具備し、 作動時における前記容器の単位断面積当りのランプ電流
    密度が3.5mA/mm2以上であることを特徴とする
    低圧水銀蒸気放電ランプ。
  2. 【請求項2】 透光性気密容器と;Xeを5〜50%含
    む希ガスおよび水銀を有してなり、上記容器内に封入し
    た可電離性媒体と;上記容器内にアーク放電を形成する
    ように配設された電極と;を具備し、 作動時における前記容器の単位断面積当りのランプ電流
    密度が3.5mA/mm2以上であることを特徴とする
    低圧水銀蒸気放電ランプ。
  3. 【請求項3】 透光性気密容器と;Xeを10〜15%
    含む希ガスおよび水銀を有してなり、上記容器内に封入
    した可電離性媒体と;上記容器内にアーク放電を形成す
    るように配設された電極と;を具備し、 作動時における前記容器の単位断面積当りのランプ電流
    密度が3.9mA/mm2以上であることを特徴とする
    低圧水銀蒸気放電ランプ。
  4. 【請求項4】 前記容器内に形成され、147nmの紫
    外線によっても励起される蛍光体層を具備したことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか一記載の低圧水銀蒸気
    放電ランプ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一記載の低圧水
    銀蒸気放電ランプを組み込んだことを特徴とする機器。
JP19059493A 1993-07-30 1993-07-30 低圧水銀蒸気放電ランプ及び機器 Pending JPH0745239A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19059493A JPH0745239A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 低圧水銀蒸気放電ランプ及び機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19059493A JPH0745239A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 低圧水銀蒸気放電ランプ及び機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0745239A true JPH0745239A (ja) 1995-02-14

Family

ID=16260668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19059493A Pending JPH0745239A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 低圧水銀蒸気放電ランプ及び機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0745239A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7231834B2 (en) 2003-07-28 2007-06-19 Hamamatsu Photonics K. K. Stride measuring apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7231834B2 (en) 2003-07-28 2007-06-19 Hamamatsu Photonics K. K. Stride measuring apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0349148A (ja) 高効率無電極高光度放電ランプ
US8946993B2 (en) Fluorescent excimer lamps
JP2002124211A (ja) 低圧ガス放電ランプ
KR910009643B1 (ko) 열음극형 저압희개스방전형광램프
JP5137391B2 (ja) 誘電体バリア放電ランプ
KR860000818B1 (ko) 형광 램프
JPH0745239A (ja) 低圧水銀蒸気放電ランプ及び機器
US5343118A (en) Iodine getter for a high intensity metal halide discharge lamp
US4099089A (en) Fluorescent lamp utilizing terbium-activated rare earth oxyhalide phosphor material
JPH05190152A (ja) 表示用蛍光ランプ
JP3358361B2 (ja) メタルハライドランプ
JP2003187740A (ja) 冷陰極形電極、放電ランプおよび照明装置
US6777867B2 (en) Highly loaded fluorescent lamp
JP3460365B2 (ja) 放電ランプおよび照明装置
JP2002319373A (ja) 紫外線反射層を有する無電極低圧放電ランプ
JPH05144412A (ja) 蛍光ランプ
KR930003837B1 (ko) 열음극형 저압희가스 방전형광램프
JPH0317952A (ja) 無電極放電ランプ
JPH05225960A (ja) 無電極低圧希ガス蛍光ランプ
JPH0817403A (ja) 希ガス放電灯
JPS60148043A (ja) 金属蒸気放電灯
JPH11191393A (ja) 放電ランプおよび照明装置
JPH1125916A (ja) 冷陰極蛍光ランプおよび照明装置
JP2006093007A (ja) 水銀フリーメタルハライドランプ
JP3278428B2 (ja) 蛍光ランプ