JPH0744396Y2 - 液圧プレス装置 - Google Patents

液圧プレス装置

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JPH0744396Y2
JPH0744396Y2 JP7986989U JP7986989U JPH0744396Y2 JP H0744396 Y2 JPH0744396 Y2 JP H0744396Y2 JP 7986989 U JP7986989 U JP 7986989U JP 7986989 U JP7986989 U JP 7986989U JP H0744396 Y2 JPH0744396 Y2 JP H0744396Y2
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/001Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a flexible element, e.g. diaphragm, urged by fluid pressure; Isostatic presses
    • B30B11/002Isostatic press chambers; Press stands therefor

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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、熱間あるいは冷間の静水圧加圧、押出し、鍛
造等に使用される液圧プレスに関する。
〔従来の技術〕
液圧プレス装置の一例として、セラミックや粉末冶金の
分野で有力な成形方法として利用されている冷間静水圧
加圧装置(CIP装置)の例を中心に説明する。
成形圧力が5000kgf/cm2以上の高圧CIP装置には、圧力容
器にピストンを挿入して圧媒を直接圧縮することにより
高圧を発生せる、いわゆるピストン式の装置が用いられ
ることが多い。これは、圧力容器外部で昇圧した圧媒を
圧力容器に供給してCIP処理をする通常の型式のCIP装置
では、昇圧ポンプや減圧弁などの昇・減圧装置および配
管や継手などの配管系に、超高圧がかかるため、その安
全性・信頼性を確保するのが困難であることに加えて、
超高圧仕様の昇・減圧装置や配管系自体が高価であるこ
とのため、これら昇・減圧装置や配管系が不用なピスト
ン式のCIP装置が用いられるのである。
このピストン式高圧CIP装置の概要を第10図を用いて説
明する。第10図は従来におけるピストン式CIP装置の一
部断面正面図である。
同図のCIP装置は、圧力容器(02)と、該圧力容器(0
2)の上部に配され、該圧力容器(02)に超高圧を付与
するピストンシリンダ装置(03)と、該圧力容器(02)
とピストンシリンダ装置(03)とを保持するプレスフレ
ーム(01)とからなる。
まず、圧力容器(02)は、その両端開口部にツバ部を有
する円筒状の高張力鋼製内筒(04)と、該内筒(04)の
外周面の該両ツバ部の間に巻装された、内筒(04)の強
度を補強する断面矩形状のピアノ線(05)と、このピア
ノ線(05)を覆うが如く内筒(04)の両ツバ部の間に設
けられた円筒状の容器外筒(06)と、該ピアノ線(05)
を覆うが如く内筒(04)の両ツバ部の間に設けられた円
筒状の容器外筒(06)と、該内筒(04)の下部開口部
に、その小径部が嵌設された、先端に小径部を有する略
円柱状の圧力容器下蓋(07)とからなり、該圧力容器下
蓋(07)の小径部と内筒(04)の内周面との間には、シ
ールパッキン(08)が介設されており、両者の間のシー
ルを確保している。ここで、前記内筒(04)と、前記圧
力容器下蓋(07)とで囲まれた円柱状の空間を処理室
(09)とする。
この圧力容器(02)において、前記内筒(04)の内径を
処理室径d1とし、前記容器フレーム(06)の外径を容器
フレーム外径d2とする。
次に、ピストンシリンダ装置(03)について説明する
と、シリンダ(10)は円筒状であって、その上部開口部
には、リング状のシールパッキン(11A)を介して短円
柱状のシリンダ上蓋(11)が嵌設されており、その内部
にはピストン(12)が配設されている。このピストン
(12)は、その一端部近傍に大径部を有する略円柱であ
って、該大径部を上にした状態で、前記シリンダ(10)
に嵌挿されており、上下方向に摺動自在であるととも
に、その反大径部側の先端は前記シリンダ(10)の外部
に突出している。
なお、前記シリンダ(10)の内周面と、前記ピストン
(12)の大径部との間には、リング状のシールパッキン
(12A)が介設されており、両者の間のシールを、該ピ
ストン(12)の摺動時においても確保する。また、前記
ピストン(12)の外部に突出した部分の先端部には、該
ピストン(12)と同軸的に該ピストン(12)より小径の
略円柱状のピストン嵌入部(13)が固設されており、該
ピストン嵌入部(13)の反ピストン(12)側の端部近傍
の外周面には、シールパッキン(13A)が設けられてい
る。
また、該シリンダ(10)の下部開口部には、該シリンダ
(10)と前記ピストン(12)の間の間隙を塞ぐ如く、環
板状の閉塞部(14)が嵌合されており、該閉塞部(14)
は、前記シリンダ(10)の内面に摺動不能に固定されて
いるとともに、該閉塞部(14)は、前記ピストン(12)
に対しては摺動自在である。また、該シリンダ(10)と
閉塞部(14)との間にはリング状のシールパッキン(14
A)が、前記ピストン(12)と閉塞部(14)との間には
リング状のシールパッキン(14B)がそれぞれ介設され
ており、各々シールを確保している。
このピストンシリンダ装置(03)において、D1を前記シ
リンダ(10)の内径とし、D2を前記シリンダ(10)の外
径とする。また、該シリンダ(10)とピストン(12)と
シリンダ上蓋(11)とで画成される空間を空間Aとし、
シリンダ(10)とピストン(12)と閉塞部(14)とで画
成される空間を空間Bとする。
次に、プレスフレーム(01)について説明すると、(1
6)は平行に間隔をあけて配された二本の矩形柱状のコ
ラムであって、該両コラム(16)の上部には、その円弧
部を上にした状態で半円盤状の上ヨーク(15)が架設さ
れており、該両コラム(16)の下部には、その円弧部を
下にした状態で半円盤状の下ヨーク(19)が架設されて
おり、該両コラム(16)の下部には、その円弧部を下に
した状態で半円盤状の下ヨーク(19)が架設されてお
り、該上下両ヨークの円弧面と前記コラムの外側両側面
とは連続している。この連続した上ヨーク(15)、二本
のコラム(16)および下ヨーク(19)の外周には、ワイ
ヤ(17)が、補強材として、張力を付与された状態で巻
回されている。つまり、上下ヨーク(15)、(19)を二
本のコラム(16)に押し付けているのである。また、下
ヨーク(19)には、全体を支持する支持脚(20)が固設
されている。なお、上ヨーク(15)とコラム(16)は、
ピン(18)により固定されている。
このプレスフレーム(01)において、前記二本のコラム
(16)の長手方向の長さをL1とし、前記二本のコラム
(16)の内側両側面間の距離をW1とし、前記コラム部に
おけるワイヤ(17)の外側両側面間の距離をW2とする。
次に、以上に述べた圧力容器(02)と、ピストンシリン
ダ装置(03)とプレスフレーム(01)の相互の配置関係
を説明すると、圧力容器(02)は、プレスフレーム(0
1)の下ヨーク(19)の弦部上部に、その処理室(09)
の開口部を上に向けた状態で載設されている。一方、ピ
ストンシリンダ装置(03)は、プレスフレーム(01)の
上ヨーク(15)の弦部下部に、そのピストン嵌入部(1
3)部分を下に向けた状態で吊設されている。また、該
ピストン嵌入部(13)が、圧力容器(02)の処理室(0
9)内に嵌入・嵌脱自在になるように、圧力容器(0
2)、ピストンシリンダ装置(03)およびプレスフレー
ム(01)が互いに芯出しを行って配設されている。つま
り、まず、プレスフレーム(01)と圧力容器(02)との
間で図面紙面方向の芯出しを行う。次いで、プレスフレ
ーム(01)とピストンシリンダ装置(03)との間で図面
紙面方向の芯出しを行う。さらに、ピストンシリンダ装
置(03)と圧力容器(02)との間で図面紙面方向と垂直
方向の芯出しを行うのである。
以上に述べた構成を持つ第10図に示すCIP装置の動作
を、第11図a〜第11図cを用いて工程順に説明すると、
まず、ゴム型等でその表面を被覆した処理体(46)を圧
力容器(02)の処理室(09)内に配置する。次いで、圧
力容器(02)の処理室(09)内に液体の圧媒(45)を注
入する。このときの状態を第11図aに示す。
この後、ピストンシリンダ装置(03)の空間Aに、圧力
P1を有する作動油を注油することで、ピストン(12)を
下方に押し下げ、該ピストン(12)の先端部に設けられ
たピストン嵌入部(13)を圧力容器(02)の処理室(0
9)内に嵌入させ、圧媒(45)を圧縮し、処理体(46)
を二次圧力圧力P2で静水圧加圧するのである。
この加圧時において、シールパッキン(11A),(12A)
は、空間Aのシールを保持する役割を果たす。この状態
を第11図bに示す。また、このとき、ピストンシリンダ
装置(03)の一次圧力をP1、処理室(09)内の一次圧力
をP2とすると、 P2×d1 2≒P1×D1 2・・・(a) の式が成立する。
静水圧加圧処理後、ピストンシリンダ装置(03)の空間
Bに注油することで、ピストン(12)を上方に押し上げ
る。このとき、シールパッキン(12A),(14A),(14
B)は空間Bのシールを保持する役割を果たす。この状
態を第11図cに示す。この後、処理体(46)を処理室
(09)から取り出すのである。
次に、CIP処理に伴って、第10図に示すCIP装置のワイヤ
とコラムにかかる荷重と歪量の関係を説明する。第12図
は、第10図に示すCIP装置のワイヤとコラムの歪量(伸
縮量)と荷重との関係を示す荷重−歪量線図である。
同図においては、横軸に歪量をとり、縦軸に荷重をとっ
ている。点(ケ)は無負荷時の状態を示す点であり、
(ア)が無負荷時のワイヤの伸びを示し、(イ)が無負
荷時のコラムの縮みを示す。また(オ)が無負荷時のワ
イヤの引張荷重およびコラム部の圧縮荷重を示し、両者
はつりあっている。
次に、ピストンシリンダ装置(03)を作動させてCIP処
理中の状態が点(コ)であるときには、無負荷時の場合
の装置の自重およびワイヤの与張力に加え、コラムを延
ばす方向にピストンのプレス荷重の反力が作用するた
め、無負荷時に比べてワイヤは伸び、コラムの縮み量は
減る。
このとき、(ウ)が負荷時のワイヤの伸びを示し、
(エ)が負荷時のコラムの縮みを示す。このとき、
(ア)<(ウ)、(イ)>(エ)である。
また、(キ)がプレス荷重の反力としての負荷荷重であ
り、(ク)が負荷時のワイヤの引張荷重であり、無負荷
時より増加している。また、(カ)が負荷時のコラムの
圧縮荷重であり、無負荷時より減少している。なお、こ
のとき、(ク)=(カ)+(キ)である。以上述べたよ
うに、コラムは、CIP処理に伴って、プレス荷重の反力
により伸縮するのである。
以上、ピストン式高圧CIP装置の場合について説明した
が、液圧押出プレス装置、液圧鍛造プレス装置等の場合
においても、同様である。すなわち、前記圧力容器(0
2)の代わりに、ダイスを有するコンテナを配せば液圧
押出プレス装置となり、金型を上下に配せば液圧鍛造プ
レス装置となるのである。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来例として詳述したピストン式高圧CIP装置におい
て、シリンダの一次圧力P1は、安全性、取扱易さ、加圧
装置のコスト、信頼性の面から数百kgf/cm2程度であ
る。この一次圧力P1と、得ようとする二次圧力P2と、処
理室径d1とを前述の(a)式にあてはめてシリンダ内径
D1を決定し、一次圧力P1に対するシリンダの強度からそ
の内径D2を決定すると、得ようとする二次圧力P2が比較
的低い場合、圧力容器に巻装すべきピアノ線が比較的少
量で良いので、容器フレーム外径d2を小さくすることが
可能で、シリンダ外径D2が容器フレーム外径d2より大幅
に大きくなる場合がある。このことは、CIP装置全体が
大型化し、専用スペースの増加を来すだけでなく、装置
が高価になるという問題を招いていた。
ここで、設計値の一例を挙げると、P2=5000kgf/cm2、d
1=500mmで、P1=700kgf/cm2とした場合、D1=1400mm、
D2=1800mm、d2=1400mm程度となる。そして、従来例で
は、複数のコラムとシリンダとを完全に独立させている
ため、W1>D2の条件からCIP装置の外径寸法たるW1が決
定され、W1=1900mm程度で、W2=2800mm程度となり、W2
とd2の間に1400mm程度の差がでることとなっていた。な
お、このときのコラム長さL1は、L1=3850mmである。当
然、他の液圧プレス装置でも、ピストンシリンダ装置が
コンテナや金型より大きいときには、同様な問題を招い
ていた。
また、コラム(16)の長さL1は、圧力容器(02)の高さ
にピストンシリンダ装置(03)の高さを加えた長さ以上
の長さを必要とするが、長さが長くなれば長くなるほど
座屈強度が低下し、場合によっては、第12図の荷重−歪
量線図で設定された以上の断面積がコラム(16)に必要
となり、このことも前記と同様に装置が大型化するとい
う問題を招いていた。
さらに、第10図に示すようなプレスフレーム(01)をレ
ベル面に対し垂直に設けた縦型の液圧プレス装置の場合
は、ピストンシリンダ装置(03)がボルト等により上ヨ
ーク(15)に吊設されている構造であるため、前述のピ
ストンシリンダ装置(03)とプレスフレーム(01)との
間に芯出し、およびピストンシリンダ装置(03)と圧力
容器(02)との間の芯出しを行うのに、大重量のピスト
ンシリンダ装置(03)をクレーン等の吊り下げ治具で吊
った状態で行う必要があり、芯出し作業が容易でないこ
とに加えて、ピストンシリンダ装置(03)を上ヨーク
(15)に吊っていることから、地震等の異常時に、重い
ピストンシリンダ装置(03)が落下する可能性があり危
険であるという問題があった。
なお、ピストンシリンダ装置(03)を、上ヨーク(15)
に吊らなければならない理由は、第12図に示すように、
コラム(16)は無負荷時と負荷時とでその伸縮量が異な
るため、ピストンシリンダ装置(03)に対し相対的に移
動するためである。
このため、従来例では、コラム(16)にピストンシリン
ダ装置(03)を固定することができず、ピストンシリン
ダ装置(03)を上ヨークに吊設した構造をとっていたの
である。
本考案は、かかる従来技術の問題点に鑑み、小型で、前
記芯出し作業が容易で、かつ地震等の異常時にも安全な
液圧プレス装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記従来技術の課題を解決するためになされ
たものであって、その特徴は、一対のヨークと、該両ヨ
ークの間に配設される複数の柱状のコラムと、前記一対
のヨークおよびコラムの外周に巻回されたワイヤとから
なるプレスフレームを有するとともに、前記柱状のコラ
ムと平行な方向に進退自在なピストンと、該ピストンを
内包する筒状のシリンダとからなる一または二つのピス
トンシリンダ装置を有する液圧プレス装置において、前
記一対のヨークのいずれか一方のヨークとコラムとの間
ないしは双方のヨークそれぞれとコラムとの間に、前記
ピストンシリンダ装置の筒状のシリンダを前記プレスフ
レームの一部として挟設したことにある。
〔作用〕
本考案になるCIP装置では、前述のように、一対のヨー
クのいずれか一方のヨークとコラムとの間ないしは双方
のヨークそれぞれとコラムとの間にシリンダを挟設した
構造を採っているので、複数のコラムの内側両側面間の
距離は、シリンダ外径ではなく、圧力容器の外径より少
し大きければよい。このため、得ようとする二次圧力が
比較的低い場合であって、シリンダ外径が容器フレーム
外径より大幅に大きくなる場合においても、CIP装置を
比較的小型に構成することができる。また、このような
構成を採ると、当然、コラムの長手方向の長さは、従来
例のコラムの長手方向の長さより、挟設されるシリンダ
の長さの分だけ短くなり、その座屈強度が増すので、従
来よりコラムの太さを細くできるとともに巻回すべきワ
イヤの量も減らすことができる。これらのことも、CIP
装置を小型に構成することに寄与する。
他の液圧プレス装置、すなわち、液圧押出プレス装置、
液圧鍛造プレス装置等の場合においても、ピストンシリ
ンダ装置の大きさに対し、コンテナや金型が小さいとき
には、複数のコラムの内側両側面間の距離がシリンダ外
径に左右されないので、装置を小型にすることができ
る。
以上述べたように、本考案になる液圧プレス装置では、
コラムの内側両側面間の距離を小さくでき、かつコラム
自体の太さも細くでき、かつ巻回すべきワイヤの量も減
らすことができる。このことは、液圧プレス装置全体の
自重が軽くなることをも意味する。当然、液圧プレス装
置の自重が軽くなれば、よりコラムの太さも細くできる
とともに巻回すべきワイヤの量も減らすことができ、相
乗的に増していくこととなる。
また、本考案になる縦型の液圧プレス装置では、従来例
のように、ピストンシリンダ装置を上ヨークに吊設した
構造ではなく、コラムと、上または下ヨークとの間、な
いしは上下ヨークぞれぞれとの間にシリンダが挟設され
る構造を採っているので、ピストンシリンダ装置とプレ
スフレームとの間の芯出し作業を、クレーン等で吊った
状態で行う必要がない。つまり、地上で、コラムとピス
トンシリンダ装置を芯出しして組み立てた後に、下ヨー
ク上に載置すれば良いからである。さらに、ピストンシ
リンダ装置が上ヨークに吊設された構造ではないので、
地震等の異常時においても、ピストンシリンダ装置が落
下する可能性が低く、第10図に示す従来装置より安全性
が高い。
〔実施例〕
本考案の実施例をピストン式高圧CIP装置の場合につい
て説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示す一部断面正面図であ
る。同図において、第10図と同番号のものは同じもので
あるので説明を省略する。
(21)は半円盤状の下ヨークであって、円弧部を下に向
けた状態で配設されており、該下ヨーク(21)は、支持
脚(22)で支持されている。
また、該下ヨーク(21)の弦部上部中心部には、圧力容
器(02)が載設されているとともに、この圧力容器(0
2)の両側の該下ヨーク(21)の弦部上部両端部には、
二本の矩形柱状のコラム(23)が立設されている。ま
た、該二本の矩形柱状のコラム(23)の上部には、ピス
トンシリンダ装置(03)の円筒状のシリンダ(10)部分
が、そのピストン嵌入部(13)部分を下に向けた状態で
載置されており、該シリンダ(10)と前記コラム(23)
とはピン(26)で固定されている。さらに、該シリンダ
(10)の上部には、半円盤状の上ヨーク(24)が、その
円弧部を上に向けた状態で載置されており、シリンダ
(10)と上ヨーク(24)はピン(27)で固定されてい
る。さらに、前記上ヨーク(24)、シリンダ(10)、二
本のコラム(23)および下ヨーク(21)の外周には断面
矩形状のワイヤ(25)が張力を付与された状態で巻回さ
れている。
第1図の実施例において、前記二本のコラム(23)の長
手方向の長さをL1′とし、前記二本のコラム(23)の内
側両側面間に距離をW1′とし、前記ワイヤ(25)の外側
両側面間の距離をW2′とする。
ここで、従来例との比較のため、この実施例の設計値の
一例を挙げると、従来例と同じ、P2=5000kgf/cm2、d1
=500mmで、P1=700kgf/cm2とした場合、D1=1400mm、D
2=1800mm、d2=1400mm程度となる。本考案に係わる場
合には、W1は、d2より少し大きければよいので、W1′=
1450mm、W2′=2300mm程度となり、W2=2800mmに比べる
と、明らかにW2>W2′である。
また、このとき、L1′=2600mmであり、L1>L1′であ
る。
第1図に示す実施例によると、ピストンシリンダ装置
(03)のシリンダ(10)を、二本のコラム(23)に載置
した構造を採っているので、W1′は、シリンダ外径D2
はなく、圧力容器(02)の外径d2より少し大きい値であ
れば良く、前述のように、得ようとする二次圧力P2が比
較的低い場合であって、シリンダ外径D2が容器フレーム
外径d2より大幅に大きくなる場合においても、W2′を、
D2にワイヤ(25)の厚さを加えた大きさにすることがで
きる。一方、コラム長さをL1′も、第10図の両ヨーク間
の長さではなく、下ヨーク(21)とシリンダ(10)まで
の長さでよく、L1′<L1となり、コラムの座屈強度が上
がる。このことは、ワイヤ(25)の巻回量を減らすこと
も可能となるので、装置の小型化・軽量化に寄与してい
る。さらに、ピストンシリンダ装置(03)のシリンダ
(10)を二本のコラム(23)に載置した構造を採ってい
るので、地上において、ピストンシリンダ装置(03)を
コラム(23)に芯出しして取り付けた後に組み立てれば
良く、従来のように、クレーン等で吊った状態で芯出し
する必要がないので、芯出し作業が容易である。また、
地震等の異常時においても、ピストンシリンダ装置(0
3)の重量が上ヨーク(24)ではなく、コラム(23)に
かかるので、従来例より落下しにくく安全である。
第2図は、本実施例の効果を示すために、同縮尺で、第
1図のB−B′断面を右に、第10図のA−A′断面を左
に配置した上断面図である。
同図から、B−B′断面では、A−A′断面に比して、
コラム(23)がシリンダ(10)の下に配されているの
で、W2′<W2、W1′<W1であることがわかる。
第3図は、本考案の他の実施例を示す一部断面正面図で
ある。同図において、第1図と同番号のものは、同じも
のであるので説明を省略する。
この実施例では、シリンダとシリンダ上蓋を一体的に形
成している。このようにすることで、第1図の実施例で
必要であった大口径の高圧シールパッキン(11A)を省
略することができるので、部品点数を減らすことができ
ることに加えて、定期的な点検・交換を必要とするシー
ルパッキンを減らせるので、装置のメンテナンスが容易
となる。
第4図は、本考案のまた他の実施例を示す一部断面正面
図である。同図において、第1図または第10図と同番号
のものは、同じものであるので説明を省略する。
(28)は、矩形状のピストン押さえ板であって、その上
面の一端がピストン(12)の下部突出部に固設されてい
る。また、該ピストン押さえ板(28)の下面の反ピスト
ン(12)側の一端には、昇降ピストン(29)のピストン
棒(29a)の先端部が固設されており、該昇降ピストン
(29)は、レベル面上に立設されたピストン台(30)に
載設されている。一方、本CIP装置の中心線を挟んで対
称的な位置には、前記ピストン押さえ板(28)、昇降ピ
ストン(29)、ピストン台(30)に各々対応するピスト
ン押さえ板(28′)、昇降ピストン(29′)、ピストン
台(30′)が配設されており、該二つの昇降ピストン
(29)と(29′)により、ピストン(12)を上昇させ
る。本実施例によると、従来例のように、空間Bに注油
する必要がないので、大口径の高圧シールパッキン(14
A)と(14B)を省略することができるので、定期的な点
検・交換を必要とするシールパッキンを減らせ、装置の
メンテナンスが容易となる。
第5図は、本考案のまた他の実施例を示す一部断面正面
図である。同図において、第1図または第10図と同番号
のものは、同じものであるので説明を省略する。本実施
例においては、ピストンシリンダ装置(03)が、ピスト
ン嵌入部(13)と、それ以外の部分(03′)に二分割さ
れており、半円盤状の下ヨーク(32)の上面にピストン
シリンダ装置(03)の残部(03′)が、ピストン(12)
の突出部を上にした状態で載設されており、該ピストン
(12)の上部には、圧力容器(02)が、その処理室(0
9)の開口部を上に向けた状態で載設されており、該圧
力容器(02)は、前記ピストンシリンダ装置(03)の残
部(03′)により、昇降自在である。また、前記ピスト
ンシリンダ装置(03)の残部(03′)のシリンダ(10)
の上部には、前記圧力容器(02)の間に挟んで、下ヨー
ク(32)と同一平面において、二本の柱状のコラム(3
4)が立設されており、該二本の柱状のコラム(34)の
上部には、半円盤状の上ヨーク(35)が架設されてお
り、該上ヨーク(35)の下面中央部には、ピストン嵌入
部(13)が固設されており、該ピストン嵌入部(13)の
先端部は、圧力容器(02)の昇降により、該圧力容器
(02)の処理室(09)内に嵌入・嵌脱自在である。
以上述べた実施例は、すべてコラムが二本の場合であっ
たが、別にコラムは二本である必要はない。
第6図および第7図は、コラムを四本とした場合の上面
図である。第6図は、四本のコラムを二本つづの二組に
分け、各組を平行に配した場合を示す上面図である。同
図において、(39)がピストン部であって、(40)と
(41)が平行に配された二組のコラムに巻回されワイヤ
を示す。一方、第7図は、四本のコラムを二本づつの二
組に分けて、各組が互いに垂直に交差するように配した
場合を示す上面図である。同図において、(42)がピス
トン部であって、(43)と(44)が互いに垂直に交差す
るように配された二組のコラムに巻回されたワイヤを示
す。
第8図は、本考案の実施例であって、液圧押出プレス装
置の場合を示す一部断面正面図である。
同図は、第6図に示すコラムが二本の場合であり、同図
の断面は、第6図のC−C′断面である。同図におい
て、(03)はピストンシリンダ装置であって、該ピスト
ンシリンダ装置(03)の下方には、円筒状のコンテナ
(50)が配設されており、該コンテナ(50)は、前記ピ
ストンシリンダ装置(03)のピストン嵌入部(13″)と
嵌入・嵌脱自在である。また、該コンテナ(50)は、二
本の下ヨーク(21′)上に載設されているとともに、該
コンテナ(50)の下部開口部には、押出孔(51)を有す
るダイス(52)が嵌設されている。次に、この液圧押出
プレス装置の動作を説明すると、まず、コンテナ(50)
の円筒内に、被処理材(50)を挿入する。次いで、ピス
トンシリンダ装置(03)を作動させて、ピストン嵌入部
(13″)をコンテナ(50)内に嵌入させ、該コンテナ
(50)内に配された被処理材(50)を加圧し、ダイス
(52)の押出孔(51)から押し出すのである。
第9図は、本考案の実施例であって、液圧鍛造プレス装
置の場合を示す一部断面正面図である。同図において、
(03″)はピストンシリンダ装置であって、第9図のピ
ストンシリンダ装置(03)のピストン嵌入部(13)の代
わりに、上金型(54)が設けられている。該上金型(5
4)の下方には、該上金型(54)と対をなす下金型(5
5)が配設されており、該下金型(55)は、下ヨーク(2
1)上に載設された支持台(56)の上に載設されてい
る。これら上下金型(54)と(55)との間に、被処理体
を配し、該金型で加圧することで鍛造するのである。
以上述べた第1図から第9図に示す実施例においては、
コラムをレベル面から垂直に立てた縦型の液圧プレス装
置の場合を示したが、コラムをレベル面に対し水平に配
した横型の液圧プレス装置の場合においても、同様の作
用効果を奏することができる。
また、以上述べた第1図から第9図に示す実施例におい
ては、ピストンシリンダ装置が一つの場合を示したが、
ピストンシリンダ装置を二つ設け、第一のピストンシリ
ンダ装置を一つのヨークとコラムとの間に、第二のピス
トンシリンダ装置を他のヨークとコラムとの間に、両ピ
ストンシリンダ装置のピストンを対向させて挟設し、圧
力容器等を両側から加圧する構造としても、同様の作用
効果を奏することができる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、液圧プレス装置において、ヨークとコ
ラムとの間にシリンダが挟設された構造となるので、液
圧プレス装置を小型に構成することができる。
特に、CIP装置において、得ようする二次圧力が比較的
低い場合であって、シリンダ外径が容器フレーム外径よ
り大幅に大きくなる場合において、この小型化の効果が
顕著となる。
さらに、この考案によれば、縦型の液圧プレス装置にお
いて、ピストンシリンダ装置を上ヨークから吊設した構
造を採ってないので、組み立て時における、ピストンシ
リンダ装置の芯出し作業が容易になるとともに、地震等
の異常時にも、重いピストンシリンダ装置が落下する可
能性が低く安全である。
【図面の簡単な説明】
第1図から第9図までが本考案の実施例を示すもので、
第1図は本考案の一実施例を示す一部断面正面図、第2
図は本考案の一実施例たる第1図のB−B′断面を右
に、従来例たる第10図のA−A′断面を左に配置した上
断面図、第3図は本考案の他の一実施例を示す一部断面
正面図、第4図は本考案のまた他の一実施例を示す一部
断面正面図、第5図は本考案のさらに他の一実施例を示
す一部断面正面図、第6図は本考案の実施例であって、
コラムが四本の場合を示す上面図、第7図は本考案の実
施例であって、コラムが四本の場合の他の一実施例を示
す上面図、第8図は本考案の実施例であって、液圧押出
プレス装置の場合を示す一部断面正面図、第9図は本考
案の実施例であって、液圧鍛造プレス装置の場合を示す
一部断面正面図、第10図は従来例を示す一部断面正面
図、第11図a〜第11図cは従来例の装置の動作を示す一
部断面正面図、第12図は第10図に示すCIP装置のワイヤ
とコラムの歪量(伸縮量)と荷重との関係を示す荷重−
歪量線図である。 (01)…プレスフレーム、(03),(03′),(03″)
…ピストンシリンダ装置、(10)…シリンダ、(21),
(32)…下ヨーク、(23),(34)…コラム、(24),
(35)…上ヨーク、(25)…ワイヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のヨーク(21)、(24)と、該両ヨー
    クの間に配設される複数の柱状のコラム(23)と、前記
    一対のヨーク(21)、(24)およびコラム(23)の外周
    に巻回されたワイヤ(25)とからなるプレスフレーム
    (01)を有するとともに、前記柱状のコラムと平行な方
    向に進退自在なピストン(12)と、該ピストン(12)を
    内包する筒状のシリンダ(10)とからなる一または二つ
    のピストンシリンダ装置(03)を有する液圧プレス装置
    において、前記一対のヨーク(21)、(24)のいずれか
    一方のヨークとコラム(23)との間ないしは双方のヨー
    ク(21)、(24)それぞれとコラム(23)との間に、前
    記ピストンシリンダ装置(03)の筒状のシリンダ(10)
    を前記プレスフレーム(01)の一部として挟設したこと
    を特徴とする液圧プレス装置。
JP7986989U 1989-07-05 1989-07-05 液圧プレス装置 Expired - Lifetime JPH0744396Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101221796B1 (ko) * 2010-04-28 2013-02-15 넥스탑 주식회사 파우더 성형용 프레스 및 냉간등방압 성형 장치

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KR101221796B1 (ko) * 2010-04-28 2013-02-15 넥스탑 주식회사 파우더 성형용 프레스 및 냉간등방압 성형 장치

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