JPH074438B2 - ゴルフ用ウッドクラブヘッド - Google Patents

ゴルフ用ウッドクラブヘッド

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JPH074438B2
JPH074438B2 JP1097844A JP9784489A JPH074438B2 JP H074438 B2 JPH074438 B2 JP H074438B2 JP 1097844 A JP1097844 A JP 1097844A JP 9784489 A JP9784489 A JP 9784489A JP H074438 B2 JPH074438 B2 JP H074438B2
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JP
Japan
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club head
head
wood club
boundary layer
flow
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JP1097844A
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JPH02274271A (ja
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厚志 土田
良平 田嶋
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、ヘッド形状に改良を施したゴルフ用ウッド
クラブヘッドに関し、ヘッド本体フェース面の上下両端
縁角部に渦巻流の発生部を設けることにより、スウィン
グ時にヘッド上下両表面の打球方向に沿って流れる空気
流の層流境界層の層流剥離を防止し、空気抵抗力を減少
させるようにしたものである。
(従来の技術) 一般に、テークバックからインパクトに掛けてのウッド
クラブのスウィング時に、クラブヘッドの周りに発生す
る空気流の流れは、ヘッドスピード及びスウィング軌道
の安定性に大きな影響を及ぼす。
従来、この種のゴルフ用ウッドクラブヘッドにおいて
は、第3図に示すように、ヘッド本体1のフェース面を
番手に応じ打球方向に対して所定のロフト角を持たせる
とともに、その上面(クラウン面)3及び下面(ソール
面)4の両表面がバック面5側に向け流線形をなすよう
な特異な形態からなっている。
しかしながら、このような従来構造のウッドクラブヘッ
ドにあっては、ヘッド本体1のフェース面2の上下両端
縁角部2a、2bと繋がるクラウン面3及びソール面4との
境界部が角を持たせて鋭角に形成されていることから、
打球方向Xへのスウィング時に、ヘッド本体1の周りに
発生する空気流の流れ(第3図実線矢印で示す)が、前
記フェース面2の上下両端縁角部2a、2bの直後で大きく
乱れて、層流境界層の層流剥離が生じ、この層流剥離に
よる乱れに誘起されて層流から乱流へと遷移して、ヘッ
ド本体1のバック面5側に剥離域を生じさせ、これによ
て、ヘッド本体1のフェース面2の前後に圧力差を生じ
させる。
ところで、流体力学において、流れの中に置かれた物体
は、流体から力を受け、このうち、主流と直角方向に働
く成分を揚力、主流と平行な方向に働く成分を抗力と呼
ぶ。そして、この抗力は、物体、つまり、ヘッド本体1
に働く圧力分布を積分して得られる圧力抗力と、剪断応
力を積分して得られる摩擦抗力とに分けられ、層流境界
層の剥離がない流れでは、摩擦抗力が大であり、剥離を
伴う流れでは、圧力抗力が大である。
特に、上記したような圧力差により生じる圧力抗力は、
層流境界層の剥離点の後方に形成される剥離域の負圧作
用により、スウィング時のヘッドスピードを減少させ、
ボールの飛距離を低下させるばかりでなく、スウィング
軌道を不安定にする原因となっていることが知られてい
る。
そこで、特公昭53−31417号公報に開示されているよう
に、ヘッド本体のフェース面上端縁角部にトリップステ
ップと称する条溝を形成したり、あるいは、特開昭62−
176469号公報に開示されているように、ヘッド本体のク
ラウン面及びソール面のほぼ全面に亘り多数の微細な溝
を鮫肌状に形成することにより、スウィング時のヘッド
表面に乱流境界層を発生させるように構成してなるもの
がある。
(発明が解決しようとする課題) 上記した従来公報に記載の発明に係るウッドクラブヘッ
ドによれば、スウィング時にヘッド表面に乱流境界層を
発生させることにより、空気流の境界層の剥離域を遅れ
させ、圧力抗力を小さくするようになっているものであ
るが、単に、ヘッド本体のフェース面上端縁角部にトリ
ップステップと称する条溝を形成したり、ヘッド本体の
クラウン面及びソール面のほぼ全面に亘り多数の微細な
溝が鮫肌状に形成されるように表面処理するだけでは、
目的とする作用・効果を発揮させることは不可能であ
る。
すなわち、従来のウッドクラブヘッドは、第3図に示す
ように、ヘッド本体1のフェース面2の上下両端縁角部
2a、2bと繋がるクラウン面3及びソール面4との境界部
が角を持たせて鋭角に形成され、流体力学上では、所謂
『先天的に剥離域が決まっている』ために、ヘッド本体
フェース面2の上下両端縁角部2a、2bの直後でに層流境
界層の層流剥離が生じてしまい、乱流境界層が形成され
ない、といった問題があった。
この発明は、上記の事情のもとになさたもので、その目
的とするところは、スウィング時におけるヘッド周りに
発生する空気流の境界層の剥離を確実に防止することが
できるようにしたゴルフ用ウッドクラブヘッドを提供す
ることにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記した目的を達成するために、この発明は、ヘッド本
体フェース面の上下両端縁角部に渦巻き流発生部を設け
てなる構成としたもので、この場合、渦巻き流発生部
は、ヘッド本体フェース面の上下両端縁角部を曲率半径
が10mm以上の曲面にそれぞれ形成し、かつこれら両曲面
に凹凸状部を形成してなるものである。
また、渦巻き流発生部を構成する凹凸状部としては、多
数の半球面状凹部(ディンプル)、所定の幅及び深さを
有する複数条の切り溝、または所定の表面幅及び開き角
度を有する複数条のV溝で形成することが好ましい。
(作用) すなわち、この発明は、ヘッド本体のフェース面の上下
両端縁角部を曲率半径が10mm以上の曲面にそれぞれ形成
してなるために、フェース面の上下両端縁角部と繋がる
クラウン面及びソール面との境界部がなく、スウィング
時に発生する空気流の層流境界層の剥離点がフェース面
の上下両端縁角部より後方に位置するとともに、曲面を
なす上下両端縁角部に凹凸状部が形成されていることか
ら、層流境界層の剥離点の前で渦巻き流が発生して、層
流から乱流に遷移し、クラウン面及びソール面の全面に
亘って乱流境界層が形成され、これによって、空気流の
境界層の剥離域がヘッド本体のバック面近傍まで大きく
遅れて形成され、圧力抗力の低下が図れる。
[実施例] 以下、この発明を第1図及び第2図に示す実施例を参照
しながら説明する。なお、この発明に係る図示の実施例
において、第3図に示す従来構造のものと構成が重複す
る部分は同一符号を用いて説明する。
第1図に示すように、この発明に係るゴルフ用ウッドク
ラブのヘッド本体1は、フェース面2の上下両端縁角部
2a、2bに渦巻き流発生部20、20′をそれぞれ設けてなる
構成を有するもので、これら各々の渦巻き流発生部20、
20′は、第2図に示すように、前記フェース面2の上下
両端縁角部2a、2bを、曲率半径Rが10mm以上(R>10m
m)の曲面21、21′に形成するとともに、その各々の両
曲面21、21′に多数の半球面状凹部からなる凹凸状部2
2、22′を形成してなるものである。
しかして、上記したこの発明に係るゴルフ用ウッドクラ
ブヘッドの構成によれば、フェース面2の上下両端縁角
部2a、2bを曲率半径Rが10mm以上の曲面21、21′に丸く
形成してなることから、クラウン面3及びソール面4と
繋がる境界部がないため、打球方向Xに対するスウィン
グ時に発生る空気流の層流境界層の剥離点A、Bが、フ
ェース面2の上下両端縁角部2a、2bより後方に位置し、
さらに前記曲面21、21′に凹凸状部22、22′を形成して
なるために、層流境界層の剥離点A、Bの前で渦巻き流
が発生して、クラウン3面及びソール面4の全面に亘っ
て乱流境界層が形成され、これによって、空気流の境界
層の剥離域をヘッド本体1のバック面5の近傍まで大き
く遅れさせて形成させることが可能になり、第3図に示
すような従来形態のクラブヘッドよりもスウィング時の
圧力抗力が低下する。
なお、上記の実施例において、渦巻き流発生部20、20′
を構成する凹凸状部22、22′を、多数の半球面状凹部
(ディンプル)で形成したが、切り溝、またはV溝で形
成しても良く、この場合の切り溝の形態としては、幅が
1〜3mmで、深さが0.5mm以上、また、V溝としては、表
面幅が1〜3mmで、開き角度が60〜120゜のものを複数
条、例えば1〜5本の範囲で形成することが好適であ
る。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、この発明によれば、ヘ
ッド本体フェース面の上下両端縁角部を、曲率半径が10
mm以上の曲面にそれぞれ形成し、かつこれら両曲面に凹
凸状部を形成して渦巻き流発生部を設けてなる構成とし
たことから、フェース面の上下両端縁角部と繋がるクラ
ウン面及びソール面との境界部がなく、スウィング時に
発生する空気流の層流境界層の剥離点をフェース面の上
下両端縁角部より後方に位置させることができるととも
に、曲面をなす上下両端縁角部に凹凸状部が形成されて
いるために、層流境界層の剥離点の前で渦巻き流を発生
させて、クラウン面及びソール面の全面に亘って乱流境
界層を形成することができる。
したがって、空気の境界層の剥離域をヘッド本体のバッ
ク面近傍まで大きく遅れて形成させることができるた
め、圧力抗力の低下を図ることができ、これによって、
スウィング時のヘッドスピードを高め、スウィング軌道
を安定化させることができることから、ボールの飛距離
及び方向性を向上させることができるというすぐれた効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るゴルフ用ウッドクラブヘッドの
一実施例を示す概略的説明図、 第2図は同じく渦巻き流発生部の拡大断面図、 第3図は従来のゴルフ用ウッドクラブヘッドの概略的説
明図 である。 1……ヘッド本体、2……フェース面、2a、2b……上下
両端縁角部、20、20′……渦巻き流発生部、21、21′…
…曲面、22、22′……凹凸状部、3……上面(クラウン
面)、4……下面(ソール面)、5……バック面、A、
B……層流境界層の剥離点、X……打球方向。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッド本体フェース面の上下両端縁角部
    を、曲率半径が10mm以上の曲面にそれぞれ形成し、かつ
    これら両曲面に凹凸状部を形成したゴルフ用ウッドクラ
    ブヘッド。
  2. 【請求項2】凹凸状部は、多数の半球面状凹部からなる
    ことを特徴とする請求項1記載のゴルフ用ウッドクラブ
    ヘッド。
  3. 【請求項3】凹凸状部は、所定の幅及び深さを有する複
    数条の切り溝からなることを特徴とする請求項1記載の
    ゴルフ用ウッドクラブヘッド。
JP1097844A 1989-04-18 1989-04-18 ゴルフ用ウッドクラブヘッド Expired - Lifetime JPH074438B2 (ja)

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JPH02274271A JPH02274271A (ja) 1990-11-08
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FR2782650B1 (fr) * 1998-09-02 2000-11-24 Goubert Michel Gogny Tete de club de golf
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