JPH0744192A - 情報符号化又は情報復号化方法、並びに記録媒体 - Google Patents

情報符号化又は情報復号化方法、並びに記録媒体

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JPH0744192A
JPH0744192A JP5183988A JP18398893A JPH0744192A JP H0744192 A JPH0744192 A JP H0744192A JP 5183988 A JP5183988 A JP 5183988A JP 18398893 A JP18398893 A JP 18398893A JP H0744192 A JPH0744192 A JP H0744192A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 情報符号化側では例えばプリエコーが発生さ
れることが予想される位置で信号を時間的に分割し、各
々の信号を長い変換長でスペクトル成分に分解して、分
割位置に対応する信号切り替え情報と共に符号化し、こ
の符号化信号を記録媒体に記録し、情報復号化側では、
この記録媒体から読み出した符号化信号を時間軸上で合
成する。 【効果】 プリエコーの発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる高能率符号化
によって入力ディジタルデータの符号化を行い伝送、記
録、再生し、復号化して再生信号を得る情報符号化又は
情報復号化方法、並びに記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、オーディオ或いは音声等の信
号の高能率符号化の手法には種々あるが、例えば、時間
軸のオーディオ信号等を所定単位時間でブロック化し当
該ブロック毎に周波数軸上の信号に変換(スペクトル変
換)して複数の周波数帯域に分割し、各帯域毎に符号化
するブロック化周波数帯域分割方式すなわちいわゆる変
換符号化や、時間軸上のオーディオ信号等を単位時間毎
にブロック化しないで複数の周波数帯域に分割して符号
化する非ブロック化周波数帯域分割方式である帯域分割
符号化(サブ・バンド・コーディング:SBC)等を挙げる
ことができる。また、上述の帯域分割符号化と変換符号
化とを組み合わせた高能率符号化の手法も考えられてお
り、この場合には、例えば、上記帯域分割符号化で帯域
分割を行った後、該各帯域毎の信号(時間軸上の帯域毎
の信号)をブロック化して当該ブロック毎に周波数軸上
の信号にスペクトル変換し、このスペクトル変換された
各帯域毎に符号化が施される。
【0003】ここで、上述した高能率符号化の帯域分割
符号化において用いられる帯域分割用のフィルタとして
は、例えばいわゆるQMF等のフィルタがある。QMF
は、1976 R.E.Crochiere Digital coding of speech in
subbands Bell Syst.Tech.J. Vol.55, No.8 1976に述
べられている。また、ICASSP 83, BOSTON PolyphaseQua
drature filters-A new subband coding technique Jos
eph H. Rothweilerには等バンド幅のフィルタ分割手法
が述べられている。
【0004】また、上記変換符号化において用いられる
スペクトル変換としては、例えば、入力オーディオ信号
を所定単位時間(フレーム)でブロック化し、当該ブロ
ック毎に離散フーリエ変換(DFT)、コサイン変換
(DCT)、モディファイドDCT変換(MDCT)等
を行うことで時間軸を周波数軸に変換するようなスペク
トル変換がある。なお、上記MDCTについては、ICAS
SP 1987 Using FilterBank Designs Based on Time Do
main Aliasing Cancellation J.P.Princen A.B.Bradley
Univ. of Surrey Royal Melbourne Inst.of Tech. に
述べられている。
【0005】上記高能率符号化によれば、上述のように
フィルタやスペクトル変換によって帯域毎に分割された
信号を量子化することにより、量子化雑音が発生する帯
域を制御することができ、マスキング効果などの性質を
利用して聴覚的により高能率な符号化を行うことができ
る。また、ここで量子化を行う前に、各帯域毎に、例え
ばその帯域における信号成分の絶対値の最大値で正規化
を行うようにすれば、さらに高能率な符号化を行うこと
ができる。
【0006】ここで、周波数帯域分割された各周波数成
分を量子化する周波数分割幅としては、例えば人間の聴
覚特性を考慮した帯域分割がある。すなわち、一般に臨
界帯域(クリティカルバンド)と呼ばれている高域ほど
帯域幅が広くなるような帯域幅で、オーディオ信号を複
数(例えば25バント)の帯域に分割することがある。
また、この時の各帯域毎のデータを符号化する際には、
各帯域毎に所定のビット配分或いは、各帯域毎に適応的
なビット割当て( ビットアロケーション) による符号化
が行われる。例えば、上記MDCT処理されて得られた
係数データを上記ビットアロケーションによって符号化
する際には、上記各ブロック毎のMDCT処理により得
られる各帯域毎のMDCT係数データに対して、適応的
な割当てビット数で符号化が行われることになる。ビッ
ト割当手法としては、次の2手法が知られている。
【0007】例えば、IEEE Transactions of Accoustic
s,Speech,and Signal Processing,vol. ASSP-25, No.4,
August 1977 では、各帯域毎の信号の大きさをもと
に、ビット割当を行っている。この方式では、量子化雑
音スペクトルが平坦となり、雑音エネルギが最小となる
が、聴感覚的にはマスキング効果が利用されていないた
めに、実際の雑音感は最適ではない。
【0008】また例えば、ICASSP 1980 The critical b
and coder --digital encoding ofthe perceptual requ
irements of the auditory system M.A.Kransner MIT
では、聴覚マスキングを利用することで、各帯域毎に必
要な信号対雑音比を得て固定的なビット割当を行う手法
が述べられている。しかし、この手法では、例えばサイ
ン波入力で特性を測定する場合であっても、ビット割当
が固定的であるために特性値がそれほど良い値とならな
い。
【0009】これらの問題を解決するために、ビット割
当に使用できる全ビットを、ブロックをさらに細分化す
る各小ブロック毎に予め定められた固定ビット割当パタ
ーン分と、各ブロックの信号の大きさに依存したビット
配分を行う分とに分割使用し、その分割比を入力信号に
関係する信号に依存させ、前記信号のスペクトルが滑ら
かなほど前記固定ビット割当パターン分への分割比率を
大きくする高能率符号化装置が提案されている。
【0010】この方法によれば、例えばサイン波入力の
ように、特定のスペクトルにエネルギが集中する場合に
はそのスペクトルを含むブロックに多くのビットを割り
当てる事により、全体の信号対雑音特性を著しく改善す
ることができる。一般に、急峻なスペクトル成分をもつ
信号に対して人間の聴覚は極めて敏感であるため、この
ような方法を用いる事によって信号対雑音特性を改善す
ることは、単に測定上の数値を向上させるばかりでな
く、聴感上、音質を改善するのに有効である。
【0011】ビット割り当ての方法にはこの他にも数多
くのやり方が提案されており、さらに聴覚に関するモデ
ルが精緻化され、符号化装置の能力が向上すれば聴覚的
にみてより高能率な符号化が可能になる。
【0012】ところで、このように、信号を一旦周波数
成分に分解し、その周波数成分を量子化して符号化する
方法を用いると、その周波数成分を復号化して合成して
得られた波形信号に量子化雑音が発生するようになる。
【0013】ここでもしも、元々の信号成分が急激に変
化するものである場合には、元の信号波形が大きくない
部分(例えば上記急激に変化する部分の前や後は必ずし
も信号波形が大きいとは限らない)の波形信号上の量子
化雑音が大きくなってしまうことがある。このとき、当
該元の信号波形が大きくない部分に発生した上記量子化
雑音は、上記急激に変化する部分の信号による同時マス
キングによっては隠蔽されないため、当該量子化雑音が
聴感上の障害になる。特に、スペクトル変換を使用して
信号を多数の周波数成分に分解した場合には、時間分解
能が悪くなり、長い期間にわたって大きな量子化雑音が
発生してしまうようになる。ここで、例えばスペクトル
変換の変換長を短くすれば上記の量子化雑音の発生期間
も短くなるが、そうすると周波数分解能が悪くなり、準
定常的な部分における符号化効率が悪くなってしまう。
なお、上述したようなスペクトル変換を使用した場合に
おいて、急激に変化する部分の信号による同時マスキン
グによって遮蔽されない量子化雑音のうち、当該急激に
変化する部分の信号の時間的に前に発生する上記量子化
雑音は、プリエコーと呼ばれている。このプリエコーに
ついては、後に詳述する。
【0014】このような問題を解決する手段として、信
号波形が急激に変化する部分においてのみ周波数分解能
を犠牲にして変換長を短くするというように、変換長を
可変する方法が提案されている。
【0015】図15及び図16は、先に本件出願人によ
って特開平4−302530号公報において開示された
符号化装置における帯域分割回路と帯域合成回路の構成
例を表すブロック回路図であり、これら帯域分割回路,
帯域合成回路において、上記スペクトル変換の変換長を
可変にするようにしている。
【0016】先ず、帯域分割回路を示す図15におい
て、入力端子300へ供給された入力オーディオ信号
は、二段構成の帯域分割フィルタ301,302の前段
の帯域分割フィルタ301に送られる。この帯域分割フ
ィルタ301によって2つに帯域分割された信号の一方
は次段の帯域分割フィルタ302に送られる。この帯域
分割フィルタ302では上記帯域分割フィルタ301か
らの信号を更に2つに帯域分割する。これにより、上記
端子300に供給された入力オーディオ信号は、上記帯
域分割フィルタ301及び302によって三つの帯域に
分割されるようになる。
【0017】上記帯域分割フィルタ301及び302か
らのそれぞれの帯域の信号は、それぞれの帯域に対応し
て設けられた順スペクトル変換回路321,322,3
23に送られ、これら順スペクトル変換回路321,3
22,323によってそれぞれスペクトル信号に変換さ
れる。なお、これら順スペクトル変換回路としては、例
えば上述のMDCTの変換を行う構成を使用することが
できる。
【0018】ここで、この構成例において特徴的なの
は、上記各順スペクトル変換回路における順スペクトル
変換の変換長が可変になっていることであり、この変換
長は変換長決定回路311,312,313によってそ
れぞれの帯域の信号に基づいて決定されるものである。
このように変換長を可変にすることで、準定常的な信号
波形部分でも過渡的な信号波形部分でも聴覚的に効率の
良い符号化を行うことができるようになるが、これにつ
いては後ほど詳しく説明を行う。
【0019】上記順スペクトル変換回路321,32
2,323からの各スペクトル信号は、端子304,3
06,308を介し、予め定められた周波数帯域毎(例
えば臨界帯域毎)にまとめられる。また、各変換長決定
回路311,312,313からの各変換長情報は、端
子303,305,307を介して出力される。これら
端子303,304,305,306,307,308
からの出力は、図示を省略する正規化回路や量子化回路
などによって処理され、さらにマルチプレクサなどによ
って符号列とされた後、記録媒体へ記録されたり、送信
されたりする。
【0020】図16は、図15の帯域分割回路を持つ符
号化装置によって符号化された信号を復号化する復号化
装置の帯域合成回路の構成例を示すブロック回路図であ
る。
【0021】この図16において、当該帯域合成回路の
各逆スペクトル変換回路421,422,423の前段
では、前記図15の帯域分割回路を有する符号化装置か
らの符号列が、図示を省略するデマルチプレクサなどに
よって各帯域毎の信号成分に分離され、さらに図15の
帯域分割フィルタの出力に対応する3つの帯域にまとめ
られる。端子401,402,403には、図15の各
端子303,305,307からの出力に対応する帯域
毎の変換長情報が入力され、端子411,412,41
3には図15の各端子304,306,308からの出
力に対応するスペクトル情報が前記図15では図示を省
略した正規化回路や量子化回路などによって被正規化お
よび量子化された情報が入力される。
【0022】これの情報が、帯域毎にそれぞれ対応する
各逆スペクトル変換回路421,422,423に送ら
れる。各逆スペクトル変換回路421,422,423
では、これら入力された情報から、3つの帯域の信号が
計算される。これら3つの帯域の信号が、二段の帯域合
成フィルタ424,431に送られる。
【0023】上記逆スペクトル変換回路422と423
の出力は帯域合成フィルタ424によって合成され、逆
スペクトル変換回路421と帯域合成フィルタ424の
出力は帯域合成フィルタ431によって合成される。こ
れにより、上記帯域合成フィルタ431からは、帯域合
成されたオーディオ信号が得られ、これが端子430か
ら出力される。
【0024】次に、図17を用いて、前記図15及び図
16の構成例に示された帯域分割回路と帯域合成回路に
おいて変換長を可変にしたことによる効果について説明
する。
【0025】一般に、準定常的な信号波形に対しては、
変換長を長く(図17の(A)に示すような変換長の長
い長変換窓関数を用いる)した方が特定のスペクトル係
数に対してエネルギが集中するので符号化効率は高くな
る。
【0026】しかし、前述したように、一旦スペクトル
信号に変換して量子化し、そのスペクトル信号を時系列
信号に逆変換すると、そのときの量子化雑音は、その変
換ブロック(スペクトル信号への変換の際のブロック)
に対して略一様に分布するようになる。このため、例え
ば信号波形が急激に変化する部分で長い変換長を採用す
ると、図17の(B)に示されるように、信号が微小な
部分にも大きな量子化雑音QNが発生してしまう。この
雑音QNは、上記急激に変化する信号波形SWによる同
時マスキング効果によっては聴覚的に隠蔽されない。
【0027】ここで、マスキング効果には、上記同時マ
スキング効果の他に、時間的に前に発生した音が後に発
生した音を隠蔽する順向性マスキングと、時間的に後に
発生した音が前に発生した音を隠蔽する逆向性マスキン
グとがあるが、上記逆向性マスキングは順向性マスキン
グに比較して非常に短時間しか効果が現われない。した
がって、特に、音が急激に大きくなる部分の時間的に前
に発生する量子化雑音(当該量子化雑音から見た場合は
上記急激に大きくなる音は時間的に後となる)はプリエ
コーとして聴感上の大きな障害となる。
【0028】そこで、図15において三つに分割された
各帯域で例えば信号が急激に大きくなるところでは、図
17の(C)に示されるように、短い変換長(短変換窓
関数)でスペクトル変換を行うようにし、これにより図
17の(D)に示すように上記量子化雑音QNの発生期
間を短くして上記逆向性マスキングによるマスキングが
かかるようにして聴感上の障害にならないようにするこ
とができる。
【0029】上記変換長は、長短を混在させることも可
能である。図18は、長短の変換長を混在させて変換を
行っている様子を示したものである。すなわち、図18
の(B)に示すような急激に変化する信号がある場合に
は、その急激な変化の部分で、図18の(A)に示すよ
うに変換窓関数を長変換窓関数から短変換窓関数に可変
するという処理を行う。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方法
は、信号波形の準定常的な部分に対しても、また過渡的
な部分に対しても聴覚的に効率の良い符号化が可能であ
るが、変換長が一定でないため、得られるスペクトルの
本数も変換のブロック毎に異なり、符号化装置、復号化
装置ともに複雑になってしまうという虞れがある。言い
換えれば、上記のように変換長を可変にする方法では、
異なる長さの変換に対応した変換手段を符号化装置、復
号化装置に設ける必要があり、また、変換によって得ら
れるスペクトル成分の数は変換長の長さに比例するた
め、各スペクトル成分が対応する周波数帯域も変換長に
よって異なり、複数のスペクトルを、例えば、臨界帯域
幅毎にまとめて符号化しようとした場合には各臨界帯域
に含まれるスペクトルの数も異なってしまい、符号化、
復号化の処理が煩雑になってしまう。
【0031】そこで、本発明は、変換長を一定にして、
符号化装置及び復号化装置を簡単にすると共に、準定常
的な部分での符号化効率を高くし、なおかつプリエコー
による聴感上の障害を起こさないようすることができる
情報符号化又は情報復号化方法、並びに記録媒体の提供
を目的とするものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような実
情に鑑みてなされたものであり、本発明の第1の情報符
号化方法は、波形信号をスペクトル成分に分解して量子
化して符号化する際に、信号切り替え情報を符号化する
と共に同一区間で複数回スペクトル成分を計算する場合
があることを特徴とするものである。
【0033】ここで、本発明の第1の情報符号化方法で
は、以下のようになっている。すなわち、上記量子化は
正規化されたスペクトル成分に対して行われるものであ
る。上記スペクトル成分の計算は2回までである。上記
スペクトル成分の計算のうち第一のスペクトル成分の計
算は、波形信号のうち時間的に前の部分の信号を抑圧し
てなされる。上記第一のスペクトル成分の計算は、波形
信号をそのまま加工せずに行われる。上記スペクトル成
分の計算のうち第二のスペクトル成分の計算は、波形信
号のうち時間的に後の部分の信号を抑圧してなされる。
上記信号切り替え情報の内容に対応して同一区間上で一
回のみスペクトル成分の計算が行われる。上記信号切り
替え情報は、スペクトル変換区間を分割した小区間数で
ある。上記信号切り替え情報は、波形信号が急激に変化
する部分を表す情報であり、例えば波形信号が急激に大
きくなる部分を表す情報である。上記スペクトル成分へ
の分解は、一旦帯域分割された信号に対してスペクトル
変換を施すことによって実現される。上記信号は、音情
報又は画像情報である。
【0034】また、本発明の第1の記録媒体は、信号切
り替え情報と、同一区間における複数の量子化されたス
ペクトル情報列とが記録されているものである。
【0035】本発明の第1の記録媒体では、以下のよう
になっている。すなわち、上記量子化は正規化されたス
ペクトル成分に対して行われたものである。上記スペク
トル情報列の個数は二つまでである。上記スペクトル情
報列のうち第一のスペクトル情報列は、波形信号のうち
時間的に前の部分の信号を抑圧してスペクトル変換した
ものである。上記スペクトル情報列のうち第一のスペク
トル情報列は、波形信号をそのまま加工せずにスペクト
ル変換したものである。上記スペクトル情報列のうち第
二のスペクトル情報列は、波形信号のうち時間的に後の
部分の信号を抑圧してスペクトル変換したものである。
上記信号切り替え情報の内容に対応して同一区間上で一
つのスペクトル情報列のみを記録している。上記信号切
り替え情報は、スペクトル変換区間を分割した小区間数
である。上記信号切り替え情報は、波形信号が急激に変
化する部分を表す情報であり、例えば波形信号が急激に
大きくなる部分を表す情報である。上記スペクトル情報
列は、一旦帯域分割された信号に対してスペクトル変換
が施されて得られたものである。上記信号は、音情報又
は画像情報である。
【0036】次に、本発明の第1の情報復号化方法は、
信号切り替え情報と、同一区間に対応した複数個の量子
化されたスペクトル情報列とを、入力信号として信号の
復号化を行うことを特徴とするものである。
【0037】本発明の第1の情報復号化方法では、以下
ようになされている。すなわち、上記復号化は符号化時
に行われたスペクトル成分の正規化を解除する過程を含
む。上記複数個のスペクトル情報列をすべて使用して復
号化を行う。上記複数個のスペクトル情報列の一部を使
用せずに復号化を行う。上記信号切り替え情報はスペク
トル変換区間を分割した小区間数である。上記復号化
は、逆スペクトル変換を施してから帯域合成を行う過程
を含む。上記信号は、音情報又は画像情報である。
【0038】すなわち、本発明の第1の情報符号化方法
及び情報復号化方法を具体的構成(符号化装置,復号化
装置)に適用すると、符号化装置にはプリエコーが発生
されることが予想される位置を検出する手段を設け、こ
の位置で信号を時間的に分割し、各々の信号を長い変換
長でスペクトル信号に変換して符号化し、復号化装置で
はそれらの信号を時間軸上で合成することにより、プリ
エコーの発生を防止する。
【0039】次に、本発明の第2の情報符号化方法は、
信号を帯域分割してからスペクトル成分に分解して量子
化して符号化すると共に信号切り替え情報を符号化し、
各ブロック(スペクトル変換区間)の一部の帯域につい
てのみ同一区間で複数のスペクトル成分を符号化するこ
とを特徴とするものである。
【0040】本発明の第2の情報符号化方法では、以下
のようになされている。すなわち、上記量子化は、正規
化されたスペクトル成分に対して行われる。上記複数の
スペクトル成分の情報列の数は、各帯域で2つまでであ
る。上記複数のスペクトル成分の情報列のうち第一のス
ペクトル成分の情報列は、波形信号のうち時間的に前の
部分の信号を抑圧して計算するものである。上記第一の
スペクトル成分の情報列は、波形信号をそのまま加工せ
ずに変換して計算するものである。上記複数のスペクト
ル成分の情報列のうち第二のスペクトル成分の情報列
は、波形信号のうち時間的に後の部分の信号を抑圧して
計算するものである。上記信号切り替え情報の内容に対
応して、同一区間上ですべての帯域で一回のみスペクト
ル成分の計算を行う。上記信号切り替え情報は、スペク
トル変換区間を分割した小区間数である。上記信号切り
替え情報は、波形信号が急激に変化する部分を表す情報
であり、例えば波形信号が急激に大きくなる部分を表す
情報である。上記信号切り替え情報は全帯域共通であ
り、又は各帯域毎に計算することも行う。上記同一区間
で複数のスペクトル成分を符号化する帯域を指定する帯
域指定情報を符号化する。上記同一区間で複数のスペク
トル成分を符号化する帯域は固定的に決まっている。上
記信号は音情報又は画像情報である。
【0041】また、本発明の第2の記録媒体は、信号を
帯域分割してからスペクトル成分に分解して量子化して
符号化された情報列と、信号切り替え情報とが記録さ
れ、スペクトル成分への分解の際の各スペクトル変換区
間の一部の帯域についてのみ同一区間で複数のスペクト
ル成分情報列が記録されていることがあることを特徴と
するものである。
【0042】本発明の第2の記録媒体では、以下のよう
になされている。すなわち、上記量子化は正規化された
スペクトル成分に対して行われたものである。上記複数
のスペクトル成分の情報列の数は二つまでである。上記
複数のスペクトル成分の情報列のうち第一のスペクトル
成分の情報列は、波形信号のうち時間的に前の部分の信
号を抑圧して変換して得られたものである。上記第一の
スペクトル成分の情報列は、波形信号をそのまま加工せ
ずに変換して得られたものである。上記複数のスペクト
ル成分の情報列のうち第二のスペクトル成分の情報列
は、波形信号のうち時間的に後の部分の信号を抑圧して
変換して得られたものである。上記信号切り替え情報の
内容に対応して同一区間上のすべての帯域でスペクトル
成分の情報列を一つだけ記録してなるものである。上記
信号切り替え情報は、スペクトル変換区間を分割した小
区間数である。上記信号切り替え情報は、波形信号が急
激に変化する部分を表す情報であり、例えば、波形信号
が急激に大きくなる部分を表す情報である。上記信号切
り替え情報は、全帯域共通であり、また、各帯域毎に記
録されている。上記同一区間で複数のスペクトル成分を
符号化する帯域を指定する帯域指定情報をも記録してあ
る。上記同一区間で複数のスペクトル成分を符号化する
帯域は、固定的に決まっている。上記信号は音情報また
は画像情報である。
【0043】最後に、本発明の第2の情報復号化方法
は、帯域分割されてからスペクトル成分列に変換されて
量子化されて符号化されたスペクトル成分の情報列と、
信号切り替え情報とを入力として含み、各ブロック(ス
ペクトル変換区間)の一部の帯域でのみ同一区間上で与
えられた複数のスペクトル成分情報列から得られた波形
信号を切り替えるように合成し、他の帯域では波形信号
の一部を抑圧してから帯域合成して復号化を行うことを
特徴とするものである。
【0044】本発明の第2の情報復号化方法では、以下
のようになされている。すなわち、上記スペクトル成分
の情報列は、正規化されてから量子化されたものであ
る。同一区間上で複数のスペクトル成分情報列が与えら
れたすべての帯域で波形信号を切り替えるように合成す
る。同一区間上で複数のスペクトル成分情報列が与えら
れた一部の帯域でのみ波形信号を切り替えるように合成
する。上記信号切り替え情報は、スペクトル変換区間を
分割した小区間数である。上記信号切り替え情報は、全
帯域共通であり、また各帯域毎に与えられたものであ
る。上記複数のスペクトル成分情報列から得られた波形
信号を切り替えるように合成する帯域は、入力された帯
域指定情報によって指定された帯域である。上記複数の
スペクトル成分情報列から得られた波形信号を切り替え
るように合成する帯域は、固定的に決まった帯域であ
る。上記複数のスペクトル成分情報列から得られた波形
信号を切り替えるように合成する帯域は、入力されたス
ペクトル情報から決定する。出力信号は音情報又は画像
情報である。
【0045】上記本発明の第2の情報符号化方法及び情
報復号化方法を具体的構成(符号化装置,復号化装置)
に適用すると、予め帯域分割したオーディオ信号に対し
て符号化装置にはプリエコーが発生されることが予想さ
れる位置を検出する手段を設け、特定の帯域でのみこの
位置で信号を時間的に分割して各々の信号を長い変換長
でスペクトル信号に変換して符号化して、復号化装置で
はそれらの信号を時間軸上で合成し、他の帯域では復号
化装置でプリエコーが発生されることが予想される位置
の波形信号を抑圧することによってプリエコーの発生を
防止する。
【0046】
【作用】本発明によれば、情報符号化側では例えばプリ
エコーが発生されることが予想される位置で信号を時間
的に分割し、各々の信号を長い変換長でスペクトル成分
に分解して、分割位置に対応する信号切り替え情報と共
に符号化し、この符号化信号を記録媒体に記録し、情報
復号化側では、この記録媒体から読み出した符号化信号
を時間軸上で合成することにより、プリエコーの発生を
防止する。
【0047】また、本発明によれば、予め帯域分割した
オーディオ信号の特定の帯域の信号を、情報符号化側で
例えばプリエコーが発生されることが予想される位置で
時間的に分割し、各々の信号を長い変換長でスペクトル
信号に変換して、分割位置に対応する信号切り替え情報
と共に符号化し、この符号化信号を記録媒体に記録し、
情報復号化側では、この記録媒体から読み出した符号化
信号を時間軸上で合成し、他の帯域ではこの情報復号化
側で、信号切り替え情報に基づくプリエコーが発生され
ることが予想される位置の波形信号を、抑圧することに
よってプリエコーの発生を防止する。
【0048】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照にしながら説明する。
【0049】図1は本発明の第1の実施例の情報符号化
方法が適用される符号化装置の実施例のブロック回路図
を示したものである。
【0050】この図1において、入力端子100を介し
て符号化装置に入力されたオーディオ信号は、帯域分割
回路101によって帯域分割される。この帯域分割回路
101における帯域分割手段としては、前述したQMF
等のフィルタによる分割手段を用いても、また、MDC
T等のスペクトル変換によって得られたスペクトルを帯
域毎にグループ化するという手段を用いてもよい。ま
た、一旦、フィルタによって幾つかの帯域に分割された
ものに対してスペクトル変換を行い、これによって得ら
れたスペクトルを帯域毎にグループ化するという手段を
用いてもよい。さらに、この帯域分割による各帯域の幅
は均一であっても、例えば臨界帯域幅に合わせるように
不均一にとっても良い。なお、図1の例では四つの帯域
に分割されているが、もちろんこの数はさらに多くして
も、或いは少なくしてもよい。
【0051】上記帯域分割回路101によって帯域分割
された信号は、ある時間ブロック毎に各帯域に対応する
正規化回路111,112,113,114によって正
規化が施され、ここでそれぞれ正規化係数と被正規化信
号に分解される。それぞれの被正規化信号は、それぞれ
量子化精度決定回路141の出力である量子化精度情報
に基づいて量子化回路121,122,123、124
によって量子化され、ここで被正規化・量子化信号へと
変換される。なお、図1においては、上記量子化精度決
定回路141からの各量子化回路121,122,12
3,124への量子化精度情報のうち、上記量子化回路
122へ送られる量子化精度情報は端子152を介し、
上記量子化回路123へ送られる量子化精度情報は端子
153を介し、上記量子化回路124へ送られる量子化
精度情報は端子154を介してそれぞれ対応する回路に
送られる。
【0052】上記量子化回路121,122,123,
124からの各被正規化・量子化信号と、上記正規化回
路111,112,113,114からの各正規化係数
と、上記量子化精度決定回路141からの各量子化精度
情報とは、マルチプレクサ(Multiplexer)131によっ
て、順次符号列とされ、この符号列が端子103から出
力される。この符号列は、その後、ディスク状やテープ
状或いは半導体などの記録媒体に記録、または伝送系か
ら送信される。
【0053】ここで、図1の例においては、上記量子化
精度決定回路141は上記帯域分割回路101によって
帯域分割された各信号に基づいて上記量子化精度を計算
しているが、帯域分割前の端子100を介した信号から
計算することも可能であり、また、各正規化回路11
1,112,113,114からの正規化係数に基づい
て計算することも可能である。さらに、当該量子化精度
決定回路141での計算は、マスキング効果等の聴覚現
象に基づいて行うことができるものであり、上記各量子
化精度情報は上述したようにマルチプレクサ131を介
して出力されて後に復号化装置に送られるものである。
このため、復号化装置で使われる聴覚モデルは任意に設
定することができることになる。
【0054】一方、図2は本発明の情報復号化方法が適
用される図1の符号化装置に対応する復号化装置の実施
例のブロック回路図を示したものである。この図2にお
いて、本実施例の復号化装置の端子201に入力された
符号情報(前記符号列)は、デマルチプレクサ202に
送られ、ここで各帯域毎の量子化精度情報と、正規化係
数と、被正規化・量子化信号とに分離復元される。各帯
域毎の量子化精度情報、正規化係数、被正規化・量子化
信号は、それぞれ各帯域に対応する信号成分構成回路2
11,212,213,214に送られ、ここで各帯域
毎に信号成分が構成される。これら各信号成分構成回路
211,212,213,214からの信号成分は、帯
域合成回路221によって合成されてオーディオ信号と
なされて端子251から出力される。
【0055】次に、図3を用いて、本発明による前記プ
リエコー抑圧の方法の原理を説明する。
【0056】図3の(A)は、本実施例符号化装置の帯
域分割回路101のフィルタによって分割されたある帯
域における信号波形SWを表している。本実施例では、
図3の(A)のような信号波形SW(急激に変化するよ
うな信号波形)に対して、図3の(B)で示される順変
換用窓関数が掛けられた図3の(C)のような信号波形
SWがスペクトル信号へ変換されるが、本実施例装置で
は、それと並行して信号がどこで急激に変化するかの検
出が行われる。この例の場合、図3の(C)に示す1番
から8番までの小区間のうち5番の小区間から信号が急
激に大きくなっており、したがって、従来の固定ブロッ
ク超を用いた方法では、この変換区間(1番から8番ま
での小区間からなる変換区間)の先頭から4番までの小
区間の間に前記量子化誤差によるプリエコーが発生する
ことになる。
【0057】このため、本発明実施例では、図3の
(C)の信号波形を、図3の(D)の[1],[2]で
示される2つの信号波形に分離する。図3の(D)の
[1]の信号波形は1番から4番までの小区間で波形信
号が0なっており、図3の(D)の[2]の信号波形は
図3の(C)の5番から8番までの小区間で波形信号が
0になっている。
【0058】これらの波形信号はそれぞれ別々にスペク
トル変換され、両方のスペクトル信号を符号化したもの
が信号切り替え情報(この場合には、4番の小区間の直
後で波形信号の切り替えが行われることを示す情報)と
ともに後述する記録媒体に記録される。復号化装置では
図3の(D)の[2]の波形信号のスペクトルを逆変換
した波形信号を図3の(C)の1番から4番の小区間で
とり、図3の(D)の[1]の波形信号のスペクトルを
逆変換した波形信号を図3の(C)の5番から8番の小
区間でとる波形信号を合成する。
【0059】このようにすると、図3の(C)の1番の
小区間から4番の小区間までで発生する量子化雑音は図
3の(D)の[2]の波形信号を量子化する際に発生し
たものとなるが、図3の(D)の[2]の信号波形は元
々レベルの低い信号であるので、これを正規化してから
量子化すれば、少ないビット数で、元の信号波形によっ
て十分マスキングが効くレベルまで量子化雑音レベルを
下げることが可能であり、プリエコーによる聴感上の障
害を起こさないようにすることができる。
【0060】なお、この例では、図3の(D)の[1]
の波形信号の1番から4番の小区間までの値は0である
としたが、1番の小区間から4番の小区間までの値は5
番から8番の小区間までの値に比較して十分小さいもの
であればそれをスペクトル変換して量子化した場合に発
生する5番から8番の小区間で発生する量子化雑音は十
分小さいものとなる。したがって、例えば図3の(D)
の[1]の波形信号は図3の(C)の波形信号そのもの
であってもよい。同様に、図3の(D)の[2]の波形
信号についても5番から8番の小区間までの間を必ずし
も0にしなくても1番から4番の小区間に対して十分小
さな値に抑圧してしておけば良い。
【0061】また、信号切り替えの方法としては、切り
替え情報の示す時点で二つの波形信号を切り替えれば良
い。この他にも例えば、二つの信号を重み付けして足し
合わせるという方法も考えられるが、これらの方法はも
ちろん本発明の範囲内に含まれる。
【0062】図4は、本実施例における上記プリエコー
の発生区間の長さNを求める処理の流れを示したもので
ある。この実施例においては、各小区間のサンプルの最
大絶対値が、それ以前の小区間におけるサンプルの最大
絶対値のK倍(Kは所与の値) になっている場合、その
小区間以前の小区間でプリエコーが発生すると見なし
て、上記プリエコー発生区間の長さNを求めている。
【0063】すなわち、図4において、ステップS1で
は先ず上記長さNの値を0に初期化し、次のステップS
2では例えば上記図3の(C)の1番の小区間のサンプ
ルの最大絶対値をP0 とする。ステップS3では、小区
間の番号を示す変数Iを1とし、ステップS4では、次
の小区間すなわち(I+1)番の小区間のサンプルの絶
対値をP1 とする。
【0064】ステップS5では、上記(I+1)番の小
区間のサンプルの絶対値のP1 と、それ以前の区間にお
けるサンプルの最大絶対値のP0 のK倍との大きさを比
較し、P1 >K*P0 となった場合(Yes)にはステ
ップS7に、P1 >K*P0でない場合(No)にはス
テップS6に進む。
【0065】ステップS6では、上記長さNの値をIと
し、その後処理を終了する。
【0066】ステップS7では、0番の小区間のサンプ
ルの絶対値のP0 と1番の小区間のサンプルの絶対値の
P1 との比較を行う。このステップS7でP1 >P0 と
なった場合(Yes)にはステップS8に進み、P1 >
P0 でない場合(No)にはステップS9に進む。
【0067】ステップS8ではP0 =P1 とし、ステッ
プS9では変数iが7か否かすなわち8番の小区間まで
進んだか否かの判断を行う。このステップS9でi=7
と判断した場合(Yes)には処理を終了し、Noと判
断した場合にはステップS10に進む。
【0068】ステップS10ではI=I+1とした後、
ステップS4に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0069】符号化装置から復号化装置には、上述のよ
うにして求めた上記プリエコー発生区間の長さNがプリ
エコー防止のための信号切り替え情報として送られる。
【0070】なお、信号切り替え情報として、このよう
に小区間数でなく、切り替え時点までのサンプル数を使
用することもできるが、プリエコー発生期間が十分に短
ければ前述の逆向性マスキングによって聴感上の障害と
なることを防ぐことができるので小区間数で情報を記録
した方が符号化の効率を高めることができる。
【0071】ここで、図5には、本発明実施例の符号化
装置の帯域分割回路の具体的な構成を示す。
【0072】図1の帯域分割回路101の具体例を示す
図5において、端子500には、図1の端子100から
の入力オーディオ信号が供給され、この信号が二段構成
の帯域分割フィルタ501,502の前段の帯域分割フ
ィルタ501に送られる。この帯域分割フィルタ501
によって2つに帯域分割された信号の一方は次段の帯域
分割フィルタ502に送られる。この帯域分割フィルタ
502では上記帯域分割フィルタ501からの信号を更
に2つに帯域分割する。これにより、上記端子500に
供給された入力オーディオ信号は、上記帯域分割フィル
タ501及び502によって三つの帯域に分割されるよ
うになる。
【0073】上記帯域分割フィルタ501及び502か
らのそれぞれの帯域の信号は、それぞれの帯域に対応し
て設けられた信号分割回路521,522,523に送
られ、これら信号分割回路521,522,523によ
って、例えば人間の聴覚特性を考慮した臨海帯域幅に分
割される。
【0074】これら、信号分割回路521,522,5
23によって例えば臨海帯域毎に分割された信号は、そ
れぞれに対応して設けられた順スペクトル変換回路51
1,512,513に送られ、これら順スペクトル変換
回路511,512,513でそれぞれスペクトル信号
に変換される。なお、これら順スペクトル変換回路52
1,522,523としては、例えば上述のMDCTな
どの変換を行う構成を使用することができる。
【0075】上記信号分割回路521,522,523
からの各帯域の信号は端子541,542,543を介
し、また、各順スペクトル変換回路511,512,5
13からの各スペクトル信号は端子531,532,5
33を介して出力され、予め定められた周波数帯域毎に
まとめられて、それぞれの周波数帯域に対応する図1の
正規化回路111,112,113,114などに送ら
れる。
【0076】なお、上記図5の各順スペクトル変換回路
511,512,513は、具体的には図6に示すよう
に構成される。なお図6は1つのスペクトル変換回路の
構成のみ示している。
【0077】この図6において、端子700には対応す
る信号分割回路からの出力が供給され、これが順変換用
窓掛け回路701に送られる。この順変換用窓掛け回路
701では、入力信号に対して図3の(B)に示したよ
うな順変換用窓関数を掛ける処理が行われる。
【0078】当該順変換用窓掛け回路701の出力は、
順変換式計算回路702に送られ、当該回路702で上
記順変換用窓を掛けられた信号がスペクトル信号に変換
される。この場合の変換長は、上述したように全ての区
間で同一である。
【0079】これらの順スペクトル変換回路は、図3の
(D)の[1],[2]の信号波形に対応して、1つの
ブロックで2回ずつ順スペクトル変換を行う。ただし、
準定常部で急激に波形信号が変化しない場合には1回だ
け順スペクトル変換を行うようにしてもよい。
【0080】次に、図7には、本発明実施例の復号化装
置の具体的な帯域合成回路の構成を示す。
【0081】この図7において、当該帯域合成回路の各
逆スペクトル変換回路621,622,623の前段で
は、前記図1の帯域分割回路を有する符号化装置からの
符号列が、前記図2のデマルチプレクサ202によって
各帯域毎に分割され、さらに前記図2の信号成分構成回
路211,212,213,214によって各帯域毎に
信号成分が構成されている。この信号成分は、前記予め
定められた周波数帯域毎の信号成分であるが、これらは
前記帯域分割回路における帯域分割フィルタによる帯域
分割に対応する3つの帯域にまとめられる。
【0082】この図7の帯域合成回路の端子601,6
02,603には、上記図5の端子531,532,5
33のスペクトル信号を前記図1の帯域分割回路101
の後段の構成で処理することにより得られた正規化及び
量子化したスペクトル及び正規化係数情報,量子化精度
情報からなるスペクトル情報が供給される。
【0083】これらのスペクトル情報が、帯域毎にそれ
ぞれ対応する各逆スペクトル変換回路621,622,
623に送られる。各逆スペクトル変換回路621,6
22,623では、前記図3の(D)の[1],[2]
に対応する2つのスペクトル情報が時間領域の波形信号
に変換される。この逆スペクトル変換による波形信号
が、それぞれ対応する信号合成回路631,632,6
33に送られる。
【0084】また、端子611,612,613には図
2の信号成分構成回路からの信号切り替え情報が供給さ
れ、それぞれ対応する信号合成回路631,632,6
33に送られる。この信号合成回路631,632,6
33では、上記端子611,612,613からの信号
切り替え情報と上記逆スペクトル変換回路621,62
2,623からの逆スペクトル変換による波形信号とか
ら、3つの帯域の信号が合成される。これら3つの帯域
の信号が、二段の帯域合成フィルタ624,631に送
られる。
【0085】上記上記信号合成回路632と633の出
力は帯域合成フィルタ641によって合成され、信号合
成回路631と帯域合成フィルタ641の出力は帯域合
成フィルタ642によって合成される。これにより、上
記帯域合成フィルタ642からは、帯域合成されたオー
ディオ信号が得られ、これが端子650から出力され
る。
【0086】次に、図8には、上記図7の信号合成回路
631,632,633のうちの1つの具体的な構成を
示す。
【0087】この図8において、前記図3の(D)の
[1],[2]に対応する2つのスペクトル情報は、上
記逆スペクトル変換回路によって、時間領域の波形信号
に変換された後、図9の端子800に供給される。ま
た、信号切り替え合成回路801は、これら波形信号
を、端子801を介して供給される信号切り替え情報に
基づいて合成し、その合成波形信号を逆変換用窓掛け回
路803に送る。
【0088】上記合成波形信号は、上記逆変換用窓掛け
回路803によって、図3の(B)に対応する逆変換窓
を掛けた後、波形合成回路803に送るられる。この波
形合成回路803では、現時点での変換区間とその前後
の変換区間とが合成される。この合成信号が端子806
から出力される。
【0089】次に、図9を用いて上述した本発明実施例
の情報符号化装置により符号化された符号の本実施例の
記録媒体への記録方法を説明する。
【0090】この図9の例においては、先ずそれぞれの
帯域b1〜b3の切り替え後のスペクトル情報(スペク
トル信号符号SD1)が記録され、次に各帯域b1〜b
3における切り替え情報が記録され、最後に切り替え前
のスペクトル情報(スペクトル信号符号SD2)が記録
されている。
【0091】切り替え情報としては、切り替え前の図3
で示した小区間の個数を記録しておく方法をとることが
できる。ここで、切り替え情報が0である場合は信号波
形の切り替え合成が不要なことを示しており、その場合
には切り替え前のスペクトル情報の記録は省略すること
ができる。
【0092】上述したように、本発明の第1の実施例の
情報符号化方法の大きな利点の一つとして変換長を固定
的にとった復号化装置との両立性を挙げることができ
る。本発明の第1の実施例方法で符号化された符号に対
して、復号化装置が図3の(D)の[2]に相当するプ
リエコー発生防止用の波形信号の復号化を行わなけれ
ば、プリエコーは発生するものの、そこそこの音質での
再生を行うことができる。したがって、例えば、プリエ
コーによる聴感上の劣化が問題にならない場合には、従
来の固定的な変換長で変換して符号化された符号を復号
化する装置は図9の「帯域b1の切り替え情報」以後に
記録された情報を無視するだけで本発明実施例の方法で
符号化された符号を復号化することができる。
【0093】なお、波形信号の分離は必ずしも信号波形
が急激に大きくなる場合に行うのでなくても、例えば、
信号波形が急激に小さくなる場合に行うようにしてもよ
い。このようにすると、信号が小さくなった部分での量
子化雑音を小さくすることができる。また、一つの信号
波形を分離して生成する波形信号の数は必ずしも2つで
なくてももっと多くても良い。
【0094】以上、第1の実施例では予めフィルタを帯
域分割してからスペクトル変換した信号を符号化する場
合を例にとって説明を行ったが、もちろん、予めフィル
タによって帯域分割をしない信号に対してスペクトル変
換を施す場合にも本発明の方法は適用可能である。ただ
し、フィルタで帯域分割した場合の利点として、各帯域
で切り替え情報の内容を変え、必要な帯域でのみ順スペ
クトル変換・逆スペクトル変換を複数回行うようにする
ことができる。例えば、準定常的な信号に高域成分の大
きい信号のアタック部が重なったような場合には順スペ
クトル変換・逆スペクトル変換を高域部だけ複数回行う
ようにすれば処理量を少なくすることができる。
【0095】また、スペクトル変換としてMDCTを例
にとって挙げたが、もちろん、離散フーリエ変換(DF
T)や離散コサイン変換(DCT)等を使用することも
可能である。さらに、このような特別なスペクトル変換
を使用せずにフィルタによって帯域分割をした後、量子
化を行い符号化する場合にも本発明の方法を適用するこ
とが可能である。本発明の記述においてはこのようにフ
ィルタによって得られた周波数成分もスペクトル情報と
呼ぶ。
【0096】また、本発明の第1の実施例の方法はもち
ろん多チャネルの音響信号に対して適用可能であり、本
発明の方法を用いれば多チャネルの高音質の音響信号を
楽しむことが簡単な手段によって実現できる。
【0097】なお、以上、音響波形信号を量子化した場
合の量子化雑音を目立たなくさせる場合に関して説明を
行ったが、本発明の方法は他の種類の信号の量子化雑音
の発生を目立たせなくする上でも有効であり、例えば画
像信号にも適用することが可能である。
【0098】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。この第2の実施例の説明では、第1の実施例と異な
る部分のみ説明し、同一の部分についての説明は省略す
る。
【0099】本発明の第2の実施例の方法においては、
特定の帯域以外では復号化装置において、二つの波形信
号を切り替えるように合成するのではなく、発生したプ
リエコーを強制的に抑圧することによって符号化される
データ量を削減するとともに符号化装置、復号化装置の
処理量を軽減する。このプリエコーを強制的に抑圧する
方法としては例えば、急激に波形信号が大きくなる直前
の波形信号データを0にしてしまう、という方法をとる
ことができるが、もちろんこれ以外にも、例えば十分小
さな重み付け係数をかけて信号を抑圧する、というよう
な方法もとることができる。
【0100】ここで、二つの波形信号を切り替えるよう
に合成する特定の帯域としては例えば、信号が急激に大
きくなるまでの時点で信号のエネルギーが最も大きい帯
域を選ぶことができる。また、通常のオーディオ信号で
は、低域における信号が優勢であるため、低域の帯域で
のみ二つの波形信号を切り替えるように合成する方法を
とることも可能である。上記特定の帯域以外で発生した
プリエコーを強制的に抑圧することによって、波形信号
の歪みが多少大きくなったり、帯域が狭くなったりする
ことになるが、実際にこのような処理が行われるのはア
タックの直前の短い時間だけであるため、聴感上の大き
な障害になることはない。
【0101】図10は、本実施例の復号化装置において
信号波形の切り替えおよび抑圧を行う際の重み付け関数
の例を示したものである。図10の(A)には帯域b3
の重み付け関数を、(B)には帯域b2の重み付け関数
を、(C)には帯域b1の重み付け関数W2,W1を示
している。すなわち、この例においては、帯域b1にお
いてのみ信号波形が切り替わるように合成され、他の帯
域(b2,b3)ではプリエコー発生部での信号が抑圧
されている。
【0102】図11は、復号化装置において図10の重
み付け関数を適用された後の4つの波形信号の様子を示
したものである。図11の(A)には帯域b3の波形信
号を、図11の(B)には帯域b2の波形信号を、図1
1の(C)の[1]には帯域b1の波形信号を、図11
の(C)の[2]には帯域b2の波形信号を示してい
る。この例では、これら4つの波形信号が合成されて最
終的な波形信号が得られる。
【0103】また、第2の実施例では、前記図4同様に
してプリエコーの発生区間の長さNを求める処理を行っ
ているが、当該第2の実施例での図4の処理は、符号化
装置において帯域分割前に行って、各帯域共通の切り替
え信号を発生させるようにすることもできるし、帯域分
割後に各帯域に対して行うようにしても良い。
【0104】なお、各帯域毎に図4の処理を行い、最も
大きな前記P0の値をもつ帯域を二つの波形信号を切り
替えるように合成する帯域と決定するように定めるよう
にしても良い。
【0105】また、第2の実施例の場合の図1の帯域分
割回路101の基本構成は前述の図5の帯域分割回路と
同様であり、図2の帯域合成回路221は図12の帯域
合成回路のようになっている。この例では、帯域b1の
みの信号が、波形信号が切り替わるように合成され、他
の帯域においては、復号化装置においてプリエコー発生
部での波形信号が抑圧される。
【0106】ここで、本実施例における図5の順スペク
トル変換回路513は、急激に音が変化する場合には、
一つのブロックで2回の順スペクトル変換を行い、順ス
ペクトル変換回路511,512は一つのブロックでそ
れぞれ1回の順スペクトル変換を行う。準定常部で急激
に波形信号が変化しない場合には各帯域とも1回だけ順
スペクトル変換を行うだけでよい。
【0107】また、本実施例の図12の帯域合成回路で
は、前記図7の帯域合成回路のうちの信号合成回路63
1と632の部分が信号抑圧回路651,652になっ
ている。この図12の信号合成回路633の構成及び動
作は、前記図8同様であるが、上記信号抑圧回路631
と632の構成は、前記図8の信号切り替え合成回路8
01の代わりに信号切り替え抑圧回路が設けられ、それ
ぞれ対応する逆スペクトル変換回路621,622から
の信号切り替え情報に基づいて、各逆スペクトル変換回
路621,622から送られてきた時間領域の波形信号
が抑圧される。
【0108】なお、本実施例においては、複数の波形信
号を切り替えるように合成する帯域が、予め固定的に定
められていない場合には、各帯域に上記の信号切り替え
合成回路と信号切り替え抑圧回路の両方の機能を持った
信号切り替え合成/抑圧回路を設け、どの帯域で切り替
え合成を行いどの帯域で切り替え抑圧を行うかを表す符
号情報に基づいて各帯域の信号切り替え合成/抑圧回路
を制御するようにすることができる。
【0109】次に、図13は第2の実施例装置により符
号化された符号の記録方法の実施例を示したものであ
る。
【0110】この例においては先ず、それぞれの帯域b
1〜b2の切り替え後のスペクトル情報(スペクトル信
号符号SD1)が記録され、次に各帯域b1〜b2にお
ける切り替え情報が記録され、最後に切り替え前のスペ
クトル情報(スペクトル信号符号SD2)が記録されて
いる。
【0111】この第2の実施例においても、切り替え情
報としては、切り替え前の前記図3の小区間の個数を記
録しておく方法をとることができる。ここで、切り替え
情報が0である場合は信号波形の切り替え合成が不要な
ことを示しており、その場合には切り替え前のスペクト
ル情報の記録は省略することができる。この例では、複
数の波形信号が切り替わるように合成される帯域は帯域
b1に固定されている。
【0112】図14は本発明の第2の実施例の方法によ
り符号化されたもう一つの符号の記録方法の例を示した
ものである。
【0113】この例では、複数の波形信号が切り替わる
ように合成される帯域は固定されておらず、帯域指定情
報によってその帯域が指定される。また、この例では、
切り替え情報は各帯域共通のものが一つだけ記録されて
おり、この情報に基づいて各帯域で信号波形の切り替え
合成または切り替え抑圧が行われる。この例において
は、帯域指定情報によって帯域b1においてのみ信号波
形の切り替え合成が行われることが指定されている。
【0114】上述したように、本発明の第2の実施例の
情報符号化方法においても、大きな利点の一つとして変
換長を固定的にとった復号化装置との両立性を挙げるこ
とができる。本発明の方法で符号化された符号に対し
て、復号化装置が図3の(D)の[2]に相当するプリ
エコー発生防止用の波形信号の復号化 を行わなけれ
ば、プリエコーは発生するものの、そこそこの音質での
再生を行うことができる。したがって例えば、プリエコ
ーによる聴感上の劣化が問題にならない場合には、従来
の固定的な変換長で変換して符号化された符号を復号化
する装置は図13の「帯域b1切り替え情報」以後に記
録された情報を無視するだけで本発明の方法で符号化さ
れた符号を復号化することができる。
【0115】また、本実施例では、信号が急激に強くな
るブロックでは各帯域に2つのスペクトル情報を記録し
ておき、符号化装置で帯域b1でのみ信号波形を切り替
えるように合成し、他の帯域では信号波形を抑圧するよ
うにしても良い。このようにすると、将来的に各帯域で
信号波形を切り替えるように合成する高度な復号化装置
が導入された場合には、同じ記録情報を使用してより忠
実は信号復元を実現することができる。
【0116】ここで、どの帯域で信号波形を切り替える
ように合成するかの決定を復号化装置自身が決定するよ
うにすることもでき、例えば、時間的に前の波形信号を
形成するスペクトルの正規化係数のうち最大の正規化係
数をとる帯域においてのみ信号波形を切り替えるように
合成するようにすることができる。
【0117】なお、波形信号の分離は必ずしも信号波形
が急激に大きくなる場合に行うのでなくても、例えば、
信号波形が急激に小さくなる場合に行うようにしてもよ
い。このようにすると、信号が小さくなった部分での量
子化雑音を小さくすることができる。また、一つの信号
波形を分離して生成する波形信号の数は必ずしも2つで
なくてももっと多くても良い。またもちろん、信号波形
を切り替えるように合成する帯域の数は一つであっても
複数であっても良い。
【0118】また、この第2の実施例においも、スペク
トル変換としてMDCTを例にとって挙げたが、もちろ
ん、離散フーリエ変換(DFT)や離散コサイン変換
(DCT)等を使用することも可能である。また、スペ
クトル計算の計算方法として高速フーリエ変換等、特別
な計算手法を使用する必要はなく、計算の実現方法にか
かわらず、十分に細かい周波数成分に分解する場合には
すべてスペクトル変換として本発明の方法に含まれるこ
とは言うまでもない。
【0119】また、本発明の第2の実施例の方法はもち
ろん多チャネルの音響信号に対して適用可能であり、本
発明の方法を用いれば多チャネルの高音質の音響信号を
楽しむことが簡単な手段によって実現できる。
【0120】なお、以上、第2の実施例でも、音響波形
信号を量子化した場合の量子化雑音を目立たなくさせる
場合に関して説明を行ったが、本発明の第2の実施例方
法は他の種類の信号の量子化雑音の発生を目立たせなく
する上でも有効であり、例えば画像信号にも適用するこ
とが可能である。
【0121】また、本実施例の記録媒体は、上述した第
1,第2の実施例符号化装置によって符号化された符号
化信号が記録されたものであって、例えば、ディスク状
の記録媒体としての光ディスク,光磁気ディスク,相変
化型光ディスク,磁気ディスクや、テープ状記録媒体と
しての磁気テープ、半導体記録媒体としてのメモリカー
ド,ICチップなどに、本実施例の符号化信号を記録し
てなるものである。
【0122】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明による方法を用いれば、変換区間長を可変にせずに、
プリエコーを防止することができ、符号化装置、復号化
装置の構成を簡単にすることができる。また、変換区間
長を長くとることができるため、十分な周波数分解能を
得ることができ、特に準定常的な部分での音質を十分に
保った効率の良い信号圧縮を実現することができる。
【0123】さらに、スペクトル逆変換を一度しか行わ
ない復号化装置を用いた場合でも、プリエコーは発生す
るもののそこそこの音質の得ることができ、用途に応じ
た復号化装置を互換性を確保しながら混在させて使用す
ることができるようになった。
【0124】また、スペクトル変換、逆変換を複数回実
行するのは特定帯域のみであるため、符号化装置、復号
化装置の演算量が比較的少なくてすむとともに、実際に
記録されるスペクトル情報も比較的少なくてすみ、効率
の良い圧縮を実現することができる。さらに、すべての
帯域でスペクトル逆変換を一度しか行わない復号化装置
を用いた場合でも、プリエコーは発生するもののそこそ
この音質の得ることができ、用途に応じた復号化装置を
互換性を確保しながら混在させて使用することができる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1,第2の実施例の符号化装置の概
略構成を示すブロック回路図である。
【図2】本発明の第1,第2の実施例の復号化装置の概
略構成を示すブロック回路図である。
【図3】本発明の第1,第2の実施例によるプリエコー
抑圧の動作原理を説明するための図である。
【図4】本発明の第1,第2の実施例によるプリエコー
の発生区間の長さを求める処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図5】第1,第2の実施例符号化装置の帯域分割回路
の具体的な構成を示すブロック回路図である。
【図6】第1,第2の実施例符号化装置の帯域分割回路
の順スペクトル変換回路の具体的な構成を示すブロック
回路図である。
【図7】第1の実施例復号化装置の帯域合成回路の具体
的な構成を示すブロック回路図である。
【図8】第1の実施例復号化装置の帯域合成回路の逆ス
ペクトル変換回路の具体的な構成を示すブロック回路図
である。
【図9】第1の実施例の符号化方法により符号化された
信号の記録方法を説明するための図である。
【図10】第2の実施例における重み付け関数の例を示
す図である。
【図11】第2の実施例の符号化,復号化で処理された
信号の例を示す図である。
【図12】第2の実施例復号化装置の帯域合成回路の具
体的な構成を示すブロック回路図である。
【図13】第2の実施例の符号化方法により符号化され
た信号の記録方法の一例を説明するための図である。
【図14】第2の実施例の符号化方法により符号化され
た信号の記録方法の他の例を説明するための図である。
【図15】従来技術による帯域分割回路の具体例を示す
ブロック回路図である。
【図16】従来技術による帯域合成回路の具体例を示す
ブロック回路図である。
【図17】従来技術の変換長可変の動作原理及びその効
果を説明するための図である。
【図18】従来技術の変換長を混在させた場合の様子を
示す説明するための図である。
【符号の説明】
101・・・・帯域分割回路 111〜114・・・・正規化回路 121〜124・・・・量子化回路 131・・・・マルチプレクサ 141・・・・量子化精度決定回路 202・・・・デマルチプレクサ 211〜214・・・・信号成分構成回路 221・・・・帯域合成回路 501,502・・・・帯域分割フィルタ 511〜513・・・・順スペクトル変換回路 521〜523・・・・信号分割回路 621〜623・・・・逆スペクトル変換回路 631〜633・・・・信号合成回路 641,642・・・・帯域合成フィルタ 651,652・・・・信号抑圧回路 701・・・・順変換用窓掛け回路 702・・・・順変換式計算回路 801・・・・信号切り替え合成回路 802・・・・逆変換用窓掛け回路 803・・・・波形合成回路

Claims (78)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波形信号をスペクトル成分に分解し、上
    記スペクトル成分を量子化して符号化する情報符号化方
    法において、 波形信号の特性に基づく所定の信号切り替え情報を生成
    し、 上記スペクトル成分に分解して量子化して符号化する際
    に、上記信号切り替え情報を符号化すると共に所定の信
    号に対しては同一区間で複数回スペクトル成分を計算す
    ることを特徴とする情報符号化方法。
  2. 【請求項2】 上記量子化は正規化したスペクトル成分
    に対して行うことを特徴とする請求項1記載の情報符号
    化方法。
  3. 【請求項3】 上記スペクトル成分の計算は2回までで
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の情報符号化
    方法。
  4. 【請求項4】 上記スペクトル成分の計算のうち第一の
    スペクトル成分の計算は、波形信号のうち時間的に前の
    部分の信号を抑圧して行うことを特徴とする請求項3記
    載の情報符号化方法。
  5. 【請求項5】 上記第一のスペクトル成分の計算は、波
    形信号をそのまま加工せずに行うことを特徴とする請求
    項3記載の情報符号化方法。
  6. 【請求項6】 上記スペクトル成分の計算のうち第二の
    スペクトル成分の計算は、波形信号のうち時間的に後の
    部分の信号を抑圧して行うことを特徴とする請求項3、
    4、又は5記載の情報符号化方法。
  7. 【請求項7】 上記信号切り替え情報の内容に対応して
    同一区間上で一回のみスペクトル成分の計算を行うこと
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、又は6記載の
    情報符号化方法。
  8. 【請求項8】 上記信号切り替え情報は、上記スペクト
    ル成分への分解の際のスペクトル変換区間を分割した小
    区間数であることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、又は7記載の情報符号化方法。
  9. 【請求項9】 上記信号切り替え情報は、波形信号が急
    激に変化する部分を表す情報であることを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5、6、7、又は8記載の情報符
    号化方法。
  10. 【請求項10】 上記信号切り替え情報は、波形信号が
    急激に大きくなる部分を表す情報であることを特徴とす
    る請求項9記載の情報符号化方法。
  11. 【請求項11】 上記スペクトル成分への分解は、一旦
    帯域分割した信号に対してスペクトル変換を施すことに
    よって行うことを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9、又は10記載の情報符号化方法。
  12. 【請求項12】 上記信号は、音情報であることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、1
    0、又は11記載の情報符号化方法。
  13. 【請求項13】 上記信号は、画像情報であることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、
    10、又は11記載の情報符号化方法。
  14. 【請求項14】 所定の信号切り替え情報と、波形信号
    から生成された、同一区間における複数の量子化された
    スペクトル情報列とを記録してなることを特徴とする記
    録媒体。
  15. 【請求項15】 上記量子化は正規化されたスペクトル
    成分に対して行われたものであることを特徴とする請求
    項14記載の記録媒体。
  16. 【請求項16】 上記スペクトル情報列の個数は二つま
    でであることを特徴とする請求項14又は15記載の記
    録媒体。
  17. 【請求項17】 上記スペクトル情報列のうち第一のス
    ペクトル情報列は、波形信号のうち時間的に前の部分の
    信号を抑圧してスペクトル変換したものであることを特
    徴とする請求項16記載の記録媒体。
  18. 【請求項18】 上記スペクトル情報列のうち第一のス
    ペクトル情報列は、波形信号をそのまま加工せずにスペ
    クトル変換したものであることを特徴とする請求項16
    記載の記録媒体。
  19. 【請求項19】 上記スペクトル情報列のうち第二のス
    ペクトル情報列は、波形信号のうち時間的に後の部分の
    信号を抑圧してスペクトル変換したものであることを特
    徴とする請求項16、17、又は18記載の記録媒体。
  20. 【請求項20】 上記信号切り替え情報の内容に対応し
    て同一区間上で一つのスペクトル情報列のみを記録して
    なることを特徴とする請求項14、15、16、17、
    18、又は19記載の記録媒体。
  21. 【請求項21】 上記信号切り替え情報は、スペクトル
    情報列を得る際のスペクトル変換区間を分割した小区間
    数であることを特徴とする請求項14、15、16、1
    7、18、19、又は20記載の記録媒体。
  22. 【請求項22】 上記信号切り替え情報は、波形信号が
    急激に変化する部分を表す情報であることを特徴とする
    請求項14、15、16、17、18、19、20、又
    は21記載の記録媒体。
  23. 【請求項23】 上記信号切り替え情報は、波形信号が
    急激に大きくなる部分を表す情報であることを特徴とす
    る請求項22記載の記録媒体。
  24. 【請求項24】 上記スペクトル情報列は、一旦帯域分
    割された信号に対してスペクトル変換を施されて得られ
    たものであることを特徴とする請求項14、15、1
    6、17、18、19、20、21、22、又は23記
    載の記録媒体。
  25. 【請求項25】 上記信号は、音情報であることを特徴
    とする請求項14、15、16、17、18、19、2
    0、21、22、23、又は24記載の記録媒体。
  26. 【請求項26】 上記信号は、画像情報であることを特
    徴とする請求項14、15、16、17、18、19、
    20、21、22、23、又は24記載の記録媒体。
  27. 【請求項27】 波形信号をスペクトル成分に分解して
    量子化して符号化した符号化信号を復号化する情報復号
    化方法において、 所定の信号に対しては、波形信号の特性に基づく所定の
    信号切り替え情報と同一区間に対応した複数個の量子化
    されたスペクトル情報列とを、入力信号として信号の復
    号化を行うことを特徴とする情報復号化方法。
  28. 【請求項28】 上記復号化は符号化時に行われたスペ
    クトル成分の正規化を解除する過程を含むことを特徴と
    する請求項27記載の情報復号化方法。
  29. 【請求項29】 上記複数個のスペクトル情報列をすべ
    て使用して復号化を行うことを特徴とする請求項27又
    は28記載の情報復号化方法。
  30. 【請求項30】 上記複数個のスペクトル情報列の一部
    を使用せずに復号化を行うことを特徴とする請求項27
    又は28記載の情報復号化方法。
  31. 【請求項31】 上記信号切り替え情報はスペクトル変
    換区間を分割した小区間数であることを特徴とする請求
    項27、28、29、又は30記載の情報復号化方法。
  32. 【請求項32】 上記復号化は、逆スペクトル変換を施
    してから帯域合成を行う過程を含むことを特徴とする請
    求項27、28、29、30、又は31記載の情報復号
    化方法。
  33. 【請求項33】 上記信号は、音情報であることを特徴
    とする請求項27、28、29、30、31、又は32
    記載の情報復号化方法。
  34. 【請求項34】 上記信号は、画像情報であることを特
    徴とする請求項27、28、29、30、31、又は3
    2記載の情報復号化方法。
  35. 【請求項35】 上記所定の信号に対してはスペクトル
    成分への分解の際の各スペクトル変換区間の一部の帯域
    についてのみ同一区間で複数のスペクトル成分を符号化
    することを特徴とする請求項1記載の情報符号化方法。
  36. 【請求項36】 上記量子化は、正規化したスペクトル
    成分に対して行うことを特徴とする請求項35記載の情
    報符号化方法。
  37. 【請求項37】 上記複数のスペクトル成分の情報列の
    数は、各帯域で2つまでであることを特徴とする請求項
    35又は36記載の情報符号化方法。
  38. 【請求項38】 上記複数のスペクトル成分の情報列の
    うち第一のスペクトル成分の情報列は、波形信号のうち
    時間的に前の部分の信号を抑圧して計算するものである
    ことを特徴とする請求項37記載の情報符号化方法。
  39. 【請求項39】 上記第一のスペクトル成分の情報列
    は、波形信号をそのまま加工せずに変換して計算するも
    のであることを特徴とする請求項37記載の情報符号化
    方法。
  40. 【請求項40】 上記複数のスペクトル成分の情報列の
    うち第二のスペクトル成分の情報列は、波形信号のうち
    時間的に後の部分の信号を抑圧して計算するものである
    ことを特徴とする請求項37、38、又は39記載の情
    報符号化方法。
  41. 【請求項41】 上記信号切り替え情報の内容に対応し
    て、同一区間上ですべての帯域で一回のみスペクトル成
    分の計算を行うことを特徴とする請求項35、36、3
    7、38、39、又は40記載の情報符号化方法。
  42. 【請求項42】 上記信号切り替え情報は、スペクトル
    変換区間を分割した小区間数であることを特徴とする請
    求項35、36、37、38、39、40、又は41記
    載の情報符号化方法。
  43. 【請求項43】 上記信号切り替え情報は、波形信号が
    急激に変化する部分を表す情報であることを特徴とする
    請求項35、36、37、38、39、40、41、又
    は42記載の情報符号化方法。
  44. 【請求項44】 上記信号切り替え情報は、波形信号が
    急激に大きくなる部分を表す情報であることを特徴とす
    る請求項43記載の情報符号化方法。
  45. 【請求項45】 上記信号切り替え情報は、全帯域共通
    であることを特徴とする請求項35、36、37、3
    8、39、40、41、42、43、又は44記載の情
    報符号化方法。
  46. 【請求項46】 上記信号切り替え情報は、各帯域毎に
    計算することを特徴とする請求項35、36、37、3
    8、39、40、41、42、43、又は44記載の情
    報符号化方法。
  47. 【請求項47】 上記同一区間で複数のスペクトル成分
    を符号化する帯域を指定する帯域指定情報を符号化する
    ことを特徴とする請求項35、36、37、38、3
    9、40、41、42、43、44、45、又は46記
    載の情報符号化方法。
  48. 【請求項48】 上記同一区間で複数のスペクトル成分
    を符号化する帯域は固定的に決まっていることを特徴と
    する請求項35、36、37、38、39、40、4
    1、42、43、44、45、又は46記載の情報符号
    化方法。
  49. 【請求項49】 上記信号は音情報であることを特徴と
    する請求項35、36、37、38、39、40、4
    1、42、43、44、45、46、47、又は48記
    載の情報符号化方法。
  50. 【請求項50】 上記信号は画像情報であることを特徴
    とする請求項35、36、37、38、39、40、4
    1、42、43、44、45、46、47、又は48記
    載の情報符号化方法。
  51. 【請求項51】 波形信号を帯域分割してからスペクト
    ル成分に分解して量子化して符号化されたスペクトル情
    報列と、所定の信号切り替え情報とが記録され、所定の
    信号に対してはスペクトル成分への分解の際の各スペク
    トル変換区間の一部の帯域についてのみ同一区間で複数
    のスペクトル情報列が記録されていることを特徴とする
    請求項14記載の記録媒体。
  52. 【請求項52】 上記量子化は正規化されたスペクトル
    成分に対して行われたものであることを特徴とする請求
    項51記載の記録媒体。
  53. 【請求項53】 上記複数のスペクトル成分の情報列の
    数は二つまでであることを特徴とする請求項51、又は
    52記載の記録媒体。
  54. 【請求項54】 上記複数のスペクトル成分の情報列の
    うち第一のスペクトル成分の情報列は、波形信号のうち
    時間的に前の部分の信号を抑圧して変換して得られたも
    のであることを特徴とする請求項53記載の記録媒体。
  55. 【請求項55】 上記第一のスペクトル成分の情報列
    は、波形信号をそのまま加工せずに変換して得られたも
    のであることを特徴とする請求項53記載の記録媒体。
  56. 【請求項56】 上記複数のスペクトル成分の情報列の
    うち第二のスペクトル成分の情報列は、波形信号のうち
    時間的に後の部分の信号を抑圧して変換して得られたも
    のであることを特徴とする請求項53、54、又は55
    記載の記録媒体。
  57. 【請求項57】 上記信号切り替え情報の内容に対応し
    て同一区間上のすべての帯域でスペクトル成分の情報列
    を一つだけ記録してなることを特徴とする請求項51、
    52、53、54、55、又は56記載の記録媒体。
  58. 【請求項58】 上記信号切り替え情報は、スペクトル
    変換区間を分割した小区間数であることを特徴とする請
    求項51、52、53、54、55、56、又は57記
    載の記録媒体。
  59. 【請求項59】 上記信号切り替え情報は、波形信号が
    急激に変化する部分を表す情報であることを特徴とする
    請求項51、52、53、54、55、56、57、又
    は58記載の記録媒体。
  60. 【請求項60】 上記信号切り替え情報は、波形信号が
    急激に大きくなる部分を表す情報であることを特徴とす
    る請求項59記載の記録媒体。
  61. 【請求項61】 上記信号切り替え情報は、全帯域共通
    であることを特徴とする請求項51、52、53、5
    4、55、56、57、58、59、又は60記載の記
    録媒体。
  62. 【請求項62】 上記信号切り替え情報は、各帯域毎に
    記録されていることを特徴とする請求項51、52、5
    3、54、55、56、57、58、59、又は60記
    載の記録媒体。
  63. 【請求項63】 上記同一区間で複数のスペクトル成分
    を符号化する帯域を指定する帯域指定情報を記録してな
    ることを特徴とする請求項51、52、53、54、5
    5、56、57、58、59、60、61、又は62記
    載の記録媒体。
  64. 【請求項64】 上記同一区間で複数のスペクトル成分
    を符号化する帯域は、固定的に決まっていることを特徴
    とする請求項51、52、53、54、55、56、5
    7、58、59、60、61、又は62記載の記録媒
    体。
  65. 【請求項65】 上記信号は音情報であることを特徴と
    する請求項51、52、53、54、55、56、5
    7、58、59、60、61、62、63、又は64記
    載の記録媒体。
  66. 【請求項66】 上記信号は画像情報であることを特徴
    とする請求項51、52、53、54、55、56、5
    7、58、59、60、61、62、63、又は64記
    載の記録媒体。
  67. 【請求項67】 上記スペクトル情報列は帯域分割され
    てからスペクトル成分列に変換されて量子化されて符号
    化された情報であり、このスペクトル情報列と、上記信
    号切り替え情報とを入力として含み、スペクトル成分へ
    の変換の際の各スペクトル変換区間の一部の帯域でのみ
    同一区間上で与えられた複数のスペクトル情報列から得
    られた波形信号を切り替えるように合成し、他の帯域で
    は波形信号の一部を抑圧してから帯域合成して復号化を
    行うことを特徴とする請求項27記載の情報復号化方
    法。
  68. 【請求項68】 上記スペクトル情報列は、正規化され
    てから量子化されたものであることを特徴とする請求項
    67記載の情報復号化方法。
  69. 【請求項69】 同一区間上で複数のスペクトル情報列
    が与えられたすべての帯域で波形信号を切り替えるよう
    に合成することを特徴とする請求項67又は68記載の
    情報復号化方法。
  70. 【請求項70】 同一区間上で複数のスペクトル情報列
    が与えられた一部の帯域でのみ波形信号を切り替えるよ
    うに合成することを特徴とする請求項67又は68記載
    の情報復号化方法。
  71. 【請求項71】 上記信号切り替え情報は、スペクトル
    変換区間を分割した小区間数であることを特徴とする請
    求項67、68、69、又は70記載の情報復号化方
    法。
  72. 【請求項72】 上記信号切り替え情報は、全帯域共通
    であることを特徴とする請求項67、68、69、7
    0、又は71記載の情報復号化方法。
  73. 【請求項73】 上記信号切り替え情報は、各帯域毎に
    与えられたものであることを特徴とする請求項67、6
    8、69、70、又は71記載の情報復号化方法。
  74. 【請求項74】 上記複数のスペクトル情報列から得ら
    れた波形信号を切り替えるように合成する帯域は、入力
    された帯域指定情報によって指定された帯域であること
    を特徴とする請求項67、68、69、70、71、7
    2、又は73記載の情報復号化方法。
  75. 【請求項75】 上記複数のスペクトル情報列から得ら
    れた波形信号を切り替えるように合成する帯域は、固定
    的に決まった帯域であることを特徴とする請求項67、
    68、69、70、71、72、又は73記載の情報復
    号化方法。
  76. 【請求項76】 上記複数のスペクトル情報列から得ら
    れた波形信号を切り替えるように合成する帯域は、入力
    されたスペクトル情報から決定することを特徴とする請
    求項67、68、69、70、71、72、又は73記
    載の情報復号化方法。
  77. 【請求項77】 出力信号は音情報であることを特徴と
    する請求項67、68、69、70、71、72、7
    3、74、75、又は76記載の情報復号化方法。
  78. 【請求項78】 出力信号は画像情報であることを特徴
    とする請求項67、68、69、70、71、72、7
    3、74、75、又は76記載の情報復号化方法。
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