JPH0743212A - 分光センサ - Google Patents

分光センサ

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Publication number
JPH0743212A
JPH0743212A JP19040393A JP19040393A JPH0743212A JP H0743212 A JPH0743212 A JP H0743212A JP 19040393 A JP19040393 A JP 19040393A JP 19040393 A JP19040393 A JP 19040393A JP H0743212 A JPH0743212 A JP H0743212A
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JP
Japan
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light
light receiving
receiving element
sensor
continuous spectral
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Application number
JP19040393A
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English (en)
Inventor
Yasushi Kosaka
裕史 高阪
Koichi Terauchi
公一 寺内
Masahito Inaba
政仁 稲葉
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロストーク光を低減し、高精度にする。 【構成】 分光センサ32は、押え板80によりマスク
板6及び連続分光フィルタ21,22がフィルタホルダ
9にねじ止め等により固定され、この押え板80に受光
素子が一列に配置されてなる試料及び光源測定用の受光
素子列を有するアレイセンサ5が接着等により固定され
て構成されている。押え板80に穿設されたスリット8
1,82の境界に設けられた遮光板83により、連続分
光フィルタ21,22内を透過した斜め入射光が、アレ
イセンサ5に入射してクロストーク光となるのを阻止し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分光測色計などに用い
られる分光センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、銀/二酸化シリコン/銀の3層か
らなる薄膜が階段状に形成された干渉フィルタとシリコ
ンフォトダイオード(SPD)アレイとが1つのパッケ
ージ内に配設された小型の分光センサが知られている
(特開昭62−267624号公報)。図21はこの分
光センサの構成を示す分解斜視図である。この分光セン
サは、紫外線カットフィルタ261、赤外線カットフィ
ルタ262、スリット板263、分光フィルタ264及
びSPDアレイ265,266から構成され、これらが
一体化してセラミックパッケージ267内に配設されて
いる。図22は分光フィルタ264の構成を示す断面図
である。透明ガラス基板271上に、銀/二酸化シリコ
ン/銀からなる3層構造の薄膜272〜274が真空蒸
着等によって形成されている。銀膜272の膜厚は、上
下層とも同一で全面一様であるが、中間層の二酸化シリ
コン膜273は、階段状に形成されており、膜厚が図
中、左から右へ順次増大している。この二酸化シリコン
膜273の膜厚が厚くなるほど長波長の光が透過するよ
うになっている。なお、図22は、説明の便宜上、厚さ
を長さ方向に比して拡大して示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−267624号公報記載の分光センサは、1つの
パッケージ内に2個の分光センサを試料測定用のセンサ
列と光源測定用のセンサ列として用いることも考えられ
るが、両センサは近接して配設されているため、試料か
らの光が光源測定用のセンサ列に入射したり、光源から
の光が試料測定用のセンサ列に入射するようなクロスト
ーク光が生じ、光源と試料からの光を正確に分離測定す
る上で支障となり、測定結果に誤差を含んでしまうこと
となる。
【0004】本発明は、上記問題を解決するもので、ク
ロストーク光が低減された高精度の分光センサを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、試料からの光が受光可能な複数の受光素
子が一列に配設されてなる第1受光素子列と光源からの
光が受光可能な複数の受光素子が一列に配設されてなる
第2受光素子列とが1のパッケージ内に隣接して並設さ
れた受光部と、上記第1,第2受光素子列の受光面にそ
れぞれ対向配設され、透過光の波長の半値幅を決定する
干渉膜を有するフィルタ基板と不要波長域の光を遮断す
べく膜厚がくさび状に連続的に形成された干渉膜で形成
された少なくとも2枚のフィルタ基板とが重ね合わされ
て構成された第1,第2連続分光フィルタと、上記第
1,第2連続分光フィルタの対向側面間に介設されてな
る遮光部材とを備えた構成である。
【0006】
【作用】本発明によれば、試料からの光が、透過光の波
長の半値幅を決定するフィルタ基板と不要波長域の光を
遮断すべく膜厚がくさび状に連続的に形成された干渉膜
で形成された少なくとも2枚のフィルタ基板とが重ね合
わされて構成された第1連続分光フィルタを透過し、第
1受光素子列に受光される。また、光源からの光が、同
様に構成された第2連続分光フィルタを透過し、第2受
光素子列に受光される。一方、試料からの斜め入射光
は、遮光部材により第2受光素子列に受光されず、同様
に、光源からの斜め入射光は、遮光部材により第1受光
素子列に受光されない。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る分光センサを、図面を参
照しながら説明する。まず、本発明の第1実施例につい
て、図1〜図4に基づいて説明する。図1(a)はマス
ク板を示す平面図、(b)はマスク板が連続分光フィル
タに配置された状態を示す側面図、(c)はアレイセン
サと連続分光フィルタを示す分解斜視図、(d)は本発
明に係る分光センサの第1実施例の構成を示す斜視図で
ある。
【0008】分光センサ3は、入射光量に応じた大きさ
の電流を出力するシリコンフォトダイオード等の受光素
子が一列に配置されてなる受光素子列1aを有するアレ
イセンサ1の受光面上に,誘電体多層膜がくさび状に連
続的に形成された分光フィルタ(以下、連続分光フィル
タという)2が接着等により固定されて構成されてい
る。端子15は、各受光素子の出力信号等を取り出すた
めのアルミニウム配線で、各受光素子に接続されてい
る。
【0009】連続分光フィルタ2は、図2に示すよう
に、4枚のガラス基板201〜204が貼り合わされて
構成されている。この4枚のガラス基板の面と面の間
(3層)には、一方のガラス基板上に、誘電体多層薄膜
が真空蒸着等によって形成されている。この誘電体多層
薄膜は、図3に示すように、硫化亜鉛やフッ化マグネシ
ウム等からなる高屈折率と低屈折率の誘電体薄膜210
が交互に層状に十数層重ねて形成されたもので、その膜
厚が長手方向に沿って連続的に厚くなるようなくさび状
に形成されている。
【0010】上記3層の薄膜は、長波長側を遮断するフ
ィルタ、短波長側を遮断するフィルタ及び透過波長の半
値幅を決定する帯域通過フィルタとして作用するように
形成され、これらを重ね合わせることで連続分光フィル
タ2が構成されている。
【0011】そして、連続分光フィルタ2は、長手方向
の位置に対して、透過光の中心波長が連続的に変化する
ようになっている。これにより、受光素子列1aの各受
光素子による異なる波長の光の受光を可能にしている。
【0012】マスク板4は、図1(a)に示すように、
薄い板状で、連続分光フィルタ2より多少長寸法であっ
て、連続分光フィルタ2の縁より多少内側部分の内部が
穿設された所定の幅を有する枠形状を有し、図1(b)
に示すように、連続分光フィルタ2の光入射面側に重ね
合わされて配置され、連続分光フィルタ2の端部を遮光
するようにしている。
【0013】このマスク板4が無ければ、図4(a)に
示すような連続分光フィルタ2へ入射する斜め方向の試
料光が、連続分光フィルタ2の端面で反射されて下方で
近隣の受光素子で受光されるので、端の近傍での受光素
子の波形に、図5中、Aで示すような裾引きが生じてし
まう。
【0014】この裾引きは、図2に示すような斜め入射
光L2では、ガラス基板201〜204における長手方
向の透過位置が微小にずれるため、受光素子に所望の波
長以外の波長成分の光が入射することによって生じる。
この裾引きにより、分光センサ3の性能が低下すること
となる。
【0015】しかし、このマスク板4により、図4
(b)に示すように、連続分光フィルタ2へ入射する斜
め方向の試料光が反射されてアレイセンサ1に到達しな
くなる。従って、図6に示すように、主に端の近傍につ
いて裾引きによる波形の歪みを低減し、分光センサの性
能を向上させることができる。
【0016】なお、図7に示すように、連続分光フィル
タ2の端面20に黒い塗料を塗布しても、連続分光フィ
ルタ2の端面での反射成分が低減され、同様に裾引き量
を低減することができる。
【0017】次に、本発明の第2実施例について図8〜
図10に基づき説明する。図8は第2実施例の分光セン
サのアレイセンサ1の構成を示す断面図である。なお、
図中、第1実施例と同一符号が付されたものは同一の機
能を果たすものである。
【0018】このアレイセンサ1は、受光素子12、保
護ガラス13等からなり、セラミックパッケージ11に
一体化して納められている。受光素子12は、シリコン
フォトダイオード等の複数の受光素子が所定ピッチで一
列に配列されてなる。
【0019】保護ガラス13は、受光素子12を保護す
るものである。また、この保護ガラス13の受光素子1
2面側には、図9に示すように、各受光素子12に対向
する位置で受光面と同一形状の透明領域131を除い
て、クロムフォトエッチング等の処理により遮光のため
のマスク132が形成されている。保護ガラス13は、
図8に示すように受光素子12から間隙をおいて配さ
れ、マスク132により垂直方向からの光のみが各受光
素子12に到達するようにしている。
【0020】すなわち、このマスク132が無ければ、
図10(a)に示すように、連続分光フィルタ2を透過
した斜め光Aが受光素子12に到達してしまう。しかし
ながら、本実施例によれば、斜め光Aは、図10(b)
に示すように、このマスク132により反射され、この
結果垂直光しか受光されないので、分光感度分布の裾引
き量を低減することができる。
【0021】次に、本発明の第3実施例について、図1
1,図12に基づき説明する。図11の(a)は第3実
施例の分光センサ31の構成を示す分解斜視図、(b)
はマスク板の形状を示す平面図である。なお、図中、第
1実施例と同一符号が付されたものは同一の機能を果た
すものである。
【0022】第3実施例の分光センサ31は、アレイセ
ンサ5の受光面上に連続分光フィルタ2を接着等により
固定し、さらに連続分光フィルタ2の入射面上にマスク
板6を配置して構成されている。
【0023】アレイセンサ5内には、試料の分光分布を
測定するための受光素子列51と、試料測定のために試
料を照明する光源の光量変化を測定するための受光素子
列52とが隣接して並設されている。受光素子列52で
得られる測定結果により、受光素子列51で得られる測
定結果を補正することが可能になっている。これによ
り、光源の光量変化を補正して、より正確な測定結果を
得ることができる。
【0024】例えば、校正板、試料測定時の受光素子列
51で得られる出力をWS、S、また、校正板、試料測
定時の受光素子列52で得られる出力をWR、Rとする
と、出力Sを、 S1=(S/WS)/(R/WR) と補正すればよい。これによって、光源の光量変化によ
る影響を補正することができる。
【0025】マスク板6は、図11(b)に示すよう
に、平板の長手方向に2列並列にスリット61,62を
穿設し、スリット61,62の周囲に縁部6a及び中間
辺部6bを形成したものである。このスリット61,6
2は、図1(a)(b)と同様な寸法関係を有すべく、
それぞれ試料測定用の受光素子列51及び光源測定用の
受光素子列52と略同一形状を有し、対向して配設可能
にされており、光はこれらのスリット61,62を通し
て連続分光フィルタ2に入射するようになっている。
【0026】このマスク板6は、連続分光フィルタ2の
端面への斜め入射光を遮断するものである。すなわち、
図12(a)に示すような長手方向の斜め成分を有する
斜め入射光A1,A2等を、図12(b)に示すよう
に、マスク板6の縁部6aにより遮断する。これによ
り、それぞれの受光素子列51,52の分光感度分布の
裾引き量を低減することができる。
【0027】さらに、光源測定用の光が試料測定用の受
光素子列51に、または試料測定用の光が光源測定用の
受光素子列52に到達する、図12(a)に示す入射光
A3のようなクロストーク光を、図12(b)に示すよ
うに、マスク板6の中間辺部6bで反射させることによ
り、他方の受光素子列への混入を抑制することができ
る。
【0028】また、試料測定用と光源測定用の受光素子
列51,52を同一のICパッケージ内に収納すること
により、両受光素子列51,52の温度特性を等しくす
ることができる。従って、分光センサの性能向上を図る
ことができる。
【0029】なお、第1実施例と同様に、連続分光フィ
ルタ2の端面に黒い塗料を塗布しておいてもよい。
【0030】次に、本発明の第4実施例について図13
〜図16に基づき説明する。図13は第4実施例の分光
センサに適用される連続分光フィルタ2の構成を示す斜
視図である。なお、図中、第1〜第3実施例と同一符号
が付されたものは同一の機能を果たすものである。
【0031】第4実施例の分光センサは、第3実施例と
同様に、試料測定用の受光素子列51と光源測定用の受
光素子列52とを有するアレイセンサ5の受光面上に連
続分光フィルタ2を接着等により固定して構成されてい
る。
【0032】連続分光フィルタ2は、図13に示すよう
に、長手方向に沿って溝2aが形成されている。この溝
2aは、連続分光フィルタ2がアレイセンサ5の受光面
上に配設固定されたときに、試料測定用の受光素子列5
1と光源測定用の受光素子列52との間になるような位
置に形成されている。
【0033】この溝2aが無いときには、図14(a)
に示すように、クロストーク光として透過してしまうよ
うな試料測定用の光A及び光源測定用の光Bが、図14
(b)に示すように、溝2aにより本来の受光素子列側
に反射されるので、クロストーク光を低減することがで
きる。
【0034】なお、溝2aを連続分光フィルタ2の入射
光側に形成すると、図15(a)に示すように、試料測
定用の光A、あるいは光源測定用の光Bが連続分光フィ
ルタ2と保護ガラス13との境界面及び溝2aの底面間
で多重反射して他方の受光素子列に到達してクロストー
ク光となる場合もある。
【0035】一方、溝2aを受光素子列51,52側に
形成すると、図15(b)に示すように、光A,Bは、
溝2aに反射されて戻るので、クロストーク光をより抑
制しうる。
【0036】また、図15(b)に示す溝2aに、図1
6(a)に示すように黒色の遮蔽物2bを挿入したり、
図16(b)に示すように塗料等の黒色物質2cを埋め
込むようにすれば、溝2aを通過するクロストーク光を
確実に抑制できる。また、溝2aの表面に黒色塗料等を
塗布するようにしてもよい。
【0037】このように、試料、光源測定用の光のクロ
ストークの発生を連続分光フィルタ2で抑制することが
できるので、分光感度分布の裾引き量を低減することが
できる。
【0038】次に、本発明の第5実施例について図1
7,図18に基づき説明する。図17は第5実施例の分
光センサの保護ガラス上に形成されるマスク132の形
状を示す平面図である。なお、図中、第1,第2実施例
と同一符号が付されたものは同一の機能を果たすもので
ある。
【0039】第5実施例の分光センサのアレイセンサ5
は、第2実施例と同様に、受光素子列、保護ガラス13
等からなり、セラミックパッケージに一体化して納めら
れている。また、受光素子列は、第3実施例と同様に、
試料測定用の受光素子列51と光源測定用の受光素子列
52とからなる。
【0040】そして、保護ガラス13の受光素子列5
1,52面側には、図17に示すように、受光素子列5
1,52の各受光素子に対向する位置で受光面と同一形
状の透明領域131を除いて、クロムフォトエッチング
等の処理により遮光のためのマスク132が形成されて
いる。
【0041】このマスク132により、第2実施例と同
様に、それぞれの受光素子列51,52内における長手
方向の斜め入射光を遮蔽することにより、分光感度分布
の裾引き量を低減することができる。また、受光素子列
51(52)側から受光素子列52(51)側へ向かう
斜め入射光を遮蔽することにより、試料測定用及び光源
測定用の光の間のクロストーク光を低減することができ
る。
【0042】さらに、図18(a)に示すような連続分
光フィルタを透過したクロストーク光Aを低減するため
に、図18(b)に示すような遮光壁8を設けてもよ
い。この遮光壁8は、試料測定用の光と光源測定用の光
とを遮光分離するもので、保護ガラス13上の受光素子
列51,52側に、長手方向に沿って突出して設けられ
ている。この遮光壁8によって、図18(b)に示すよ
うなクロストーク光Aを低減することができる。
【0043】なお、この遮光壁8は、図18(c)に示
すように、受光素子列51,52の境界上に突出して設
けた場合でも、同様の効果を得ることができる。
【0044】次に、本発明の第6実施例について図1
9,図20に基づき説明する。図19は第6実施例の分
光センサの構成を示す分解斜視図である。なお、図中、
第2,第3実施例と同一符号が付されたものは同一の機
能を果たすものである。
【0045】第6実施例の分光センサ32は、フィルタ
ホルダ9、マスク板6、連続分光フィルタ21,22、
押え板10、アレイセンサ5等からなり、連続分光フィ
ルタが試料測定用と光源測定用とに分離して構成されて
いる。
【0046】フィルタホルダ9は、マスク板6及び連続
分光フィルタ21,22を位置固定するもので、その中
央部にスリット91が穿設されている。このスリット9
1は、フィルタホルダ9の厚みの上側がマスク板6と同
一形状で、多少大きめになっており、下側に、長手方向
にマスク板6より短くなるように段差92が設けられて
おり、この段差92にマスク板6及び連続分光フィルタ
21,22を嵌め込んで、これらを位置固定するように
なっている。
【0047】連続分光フィルタ21,22は、図20に
示すように、例えば1枚の連続分光フィルタ2を試料測
定用の連続分光フィルタ21と光源測定用の連続分光フ
ィルタ22の2枚に切断して形成したものである。
【0048】押え板80は、マスク板6及び連続分光フ
ィルタ21,22をフィルタホルダ9にねじ止め等によ
り固定するためのもので、中央部にスリット81,82
が穿設されている。スリット81,82は、受光素子列
51,52と略同一形状で、連続分光フィルタ21,2
2からの光を通すためのものである。
【0049】また、押え板80には、スリット81,8
2の境界に遮光板83が立設されている。遮光板83
は、連続分光フィルタ21,22内を透過した斜め入射
光が、アレイセンサ5に入射してクロストーク光となる
のを防ぐために、これを遮蔽するものである。そして、
押え板80の上にアレイセンサ5を接着等により固定し
て分光センサ32が構成されている。
【0050】このように、連続分光フィルタ21,22
を単一の連続分光フィルタから切断して形成しているの
で、波長方向に沿った分光透過率の波形、特にピーク波
長を試料測定用と光源測定用とで同一にすることがで
き、光源変動を高精度で測定できる。
【0051】なお、試料測定用の連続分光フィルタ21
と光源測定用の連続分光フィルタ22とのピーク波長を
揃えるには、両連続分光フィルタの波長方向と垂直な端
面を機械的な精度の範囲内で揃えるようにしてもよい。
また、アレイセンサ5を固定した後で、試料測定用と光
源測定用のそれぞれのセンサの電気的出力から、分光フ
ィルタの位置を調整するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、試料か
らの斜め入射光が第2受光素子列に受光されないよう
に、かつ光源からの斜め入射光が第1受光素子列に受光
されないように、遮光部材により阻止するようにしたの
で、各受光素子列間のクロストーク光を低減することが
でき、分光センサの性能向上を図ることができる。
【0053】また、試料からの光を受光する第1受光素
子列と光源からの光を受光する第2受光素子列とを同一
パッケージ内に配設したので、分光センサの小型化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はマスク板を示す平面図、(b)はマス
ク板が連続分光フィルタに配置された状態を示す側面
図、(c)はアレイセンサと連続分光フィルタを示す分
解斜視図、(d)は本発明に係る分光センサの第1実施
例の構成を示す斜視図である。
【図2】4枚のガラス基板が貼り合わされた連続分光フ
ィルタを示す斜視図である。
【図3】連続分光フィルタの構成を示す断面図である。
【図4】(a)はマスク板が無い連続分光フィルタに斜
めに入射して端面に反射する光を示す図、(b)はマス
ク板が有る連続分光フィルタに斜めに入射する光が反射
される様子を示す図である。
【図5】裾引きのある分光感度特性を示す図である。
【図6】本発明に係る分光センサの分光感度を示す図で
ある。
【図7】連続分光フィルタの端面に黒色塗料が塗布され
た状態を示す斜視図である。
【図8】第2実施例の分光センサのアレイセンサの構成
を示す断面図である。
【図9】図5のアレイセンサのマスクの形状を示す平面
図である。
【図10】(a)はマスクが無い連続分光フィルタに斜
めに入射する光を示す図、(b)はマスクが有る連続分
光フィルタに斜めに入射する光が反射される様子を示す
図である。
【図11】(a)は第3実施例の分光センサの構成を示
す分解斜視図、(b)はマスク板の形状を示す平面図で
ある。
【図12】(a)はマスク板が無い連続分光フィルタに
斜めに入射する光を示す図、(b)はマスク板が有る連
続分光フィルタに斜めに入射する光が反射される様子を
示す図である。
【図13】第4実施例の分光センサの連続分光フィルタ
の構成を示す斜視図である。
【図14】図13の溝の効果を示す図で、(a)は溝が
無い状態で斜め光が入射する状態を示し、(b)は溝に
斜め光が反射される状態を示す説明図である。
【図15】溝の方向を示す説明図で、(a)は溝が入射
光側に形成された状態を示し、(b)は溝がセンサ側に
形成された状態を示している。
【図16】(a)は溝に黒い遮蔽物が挿入された状態を
示し、(b)は黒塗料が埋め込まれた状態を示す説明図
である。
【図17】第5実施例の分光センサの保護ガラス上に形
成されるマスクの形状を示す平面図である。
【図18】(a)は連続分光フィルタを透過したクロス
トーク光を示す図、(b)は遮光壁が保護ガラスの受光
素子列側に設けられているアレイセンサを示す図、
(c)は遮光壁が受光素子列の境界上に設けられている
アレイセンサを示す図である。
【図19】第6実施例の分光センサの構成を示す分解斜
視図である。
【図20】試料測定用と光源測定用とに切断して形成さ
れる連続分光フィルタを示す斜視図である。
【図21】従来の分光センサの構成を示す斜視図であ
る。
【図22】同分光センサの分光フィルタの構成を示す断
面図である。
【符号の説明】 1,5 アレイセンサ 1a,51,52 受光素子列 2,21,22 連続分光フィルタ 2a 溝 2b 遮蔽物 2c 黒色物質 3,31,32 分光センサ 4,6 マスク板 6a 縁部 6b 中間辺部 7,14 マスク 8 遮光壁 9 フィルタホルダ 11 セラミックパッケージ 12 受光素子 13 保護ガラス 20 端面 61,62,81,82,91 スリット 80 押え板 83 遮光板 92 段差 201〜204 ガラス基板 210 誘電体薄膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料からの光が受光可能な複数の受光素
    子が一列に配設されてなる第1受光素子列と光源からの
    光が受光可能な複数の受光素子が一列に配設されてなる
    第2受光素子列とが1のパッケージ内に隣接して並設さ
    れた受光部と、上記第1,第2受光素子列の受光面にそ
    れぞれ対向配設され、透過光の波長の半値幅を決定する
    干渉膜を有するフィルタ基板と不要波長域の光を遮断す
    べく膜厚がくさび状に連続的に形成された干渉膜で形成
    された少なくとも2枚のフィルタ基板とが重ね合わされ
    て構成された第1,第2連続分光フィルタと、上記第
    1,第2連続分光フィルタの対向側面間に介設されてな
    る遮光部材とを備えたことを特徴とする分光センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100720329B1 (ko) * 2003-02-11 2007-05-23 인터디지탈 테크날러지 코포레이션 전용 채널을 위해 공통 물리 채널 타임슬롯을 선택적으로재사용하도록 적응형 안테나를 이용하는 시스템 및 방법
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