JPH0743064B2

JPH0743064B2 - ホースの連結金具

Info

Publication number: JPH0743064B2
Application number: JP1315388A
Authority: JP
Inventors: 喬鈴木; 誠二斎藤
Original assignee: Tatsuno Corp
Current assignee: Tatsuno Corp
Priority date: 1989-12-06
Filing date: 1989-12-06
Publication date: 1995-05-15
Anticipated expiration: 2010-05-15
Also published as: JPH03177689A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、例えばローリの注油ホースの連結金具に関す
る。

［従来の技術］周知のように、ローリには通常２本の注油ホースが積載
されている。そのうちの一方は、他方が破損した場合の
予備用であり、また、ローリが貯油タンクの注油管の付
近まで接近できない場合は、２本の注油ホースを連結し
て注油を行っている。

ところで、ローリの流出管と、貯油タンクの注油管のカ
ップリングには、通常、ともに雌カップリングが設けら
れているので、注油ホースの両端には、雄カップリング
が設けられている。

したがって、注油ホース同士を連結するには、両端に雌
カップリングが形成された連結金具により、注油ホース
と注油管又は流出管のカップリングと連結するのと同じ
要領で行う。しかし、これらの連結金具は、雄カップリ
ングを雌カップリングに挿入すると、両者を自動的にロ
ックするロックレバーと、ロックリングとを備えてお
り、雄カップリングを雌カップリングに挿入し、更にシ
ール用パッキンに抗してロックレバーをロックリングに
係止させるには、相当な力（例えば50kg）を要する。

この注油ホースを注油管又は流出管に連結する際は、給
油管又は流出管は固定されているので、一人で行うこと
ができる。しかし、注油ホース同士を連結する際は、両
者とも固定されていないので、二人で行う必要がある。

そこで本出願人は特願昭53−259569号において、一人で
容易に連結することができるホースの連結金具を提案し
た。

該提案によれば、ホースの端部に設けられた雄カップリ
ングに係合突部を突設し、両端に前記雄カップリングに
嵌合する雌カップリングが形成された接続金具の外周に
レバーを立設枢着し、該レバーの枢着部付近に前記係合
突部を係合する係合環体を枢着している。これを図面を
参照して説明する。

第３図において、給油所の敷地Ａには貯油タンクT₁ない
しT₃（以下総称する場合は符号Ｔを用いる）が埋設さ
れ、注油管1aないし1c（以下総称する場合は符号１を用
いる）により地上に連通されている。そして、例えばタ
ンクT₁はハイオクガソリンを、タンクT₂はレギュラーガ
ソリンを、タンクT₃は軽油をそれぞれ貯蔵するようにな
っている。

前記注油管１の先端にはそれぞれ雌カップリング2aない
し2c（以下総称する場合は符号２を用いる）が設けられ
ている。

他方、タンクローリＲには、ハッチH₁ないしH₃が設けら
れ、例えばハッチH₁はハイオクガソリンが、ハッチH2は
レギュラーガソリンが、ハッチH3は軽油がそれぞれ載荷
されている。これらハッチには、それぞれ開閉ハンドル
６で開閉される底弁4aないし4cと、底弁の開閉を検知す
る底弁センサ5aないし5cが設けられている。それら底弁
の出口側は流出管７に連通され、この流出管７の端部に
は雌カップリング８が設けられている。

この雌カップリング８には、第１の注油ホース10Aの雄
カップリング11が連結され、注油管１の雌カップリング
２には、第２の注油ホース10Bの雄カップリング11が連
結されており、これら両ホース10A、10Bは連結金具20A
で連結されている。

第４図及び第５図において、注油ホース10A、10Bの他端
には、同様な雄カップリング11が取付けられている。こ
の雄カップリング11の外周には対向してロックレバー12
と、ロックレバー12のフック部12aをロック方向（半径
方向）に付勢するスプリング13とが設けられている。

他方、連結金具20Aの両端部には、雄カップリング11に
嵌合する雌カップリング21、21が形成されている。その
雌カップリング21には、ロックレバー12のフック部12a
に係止されるロックリング22が突設されていることは、
従来技術によるロック構造と同じである。

更に、雄カップリング11の外周のロックレバー12、12の
中間位置に、180°対称にそれぞれ係合突部であるフッ
ク14が突設されており、このフック14は、連結金具20A
に対向する方向を向いたＬ字状に形成されている。

他方、連結金具20Aの軸方向中央の外周には、180°対称
にそれぞれ膨出部23が突出され、その膨出部23には、連
結レバー24がピン25により枢着されている。そして、そ
のレバー24のピン25の付近には、係合部材である係合環
体26が枢着されている。

その係合環体26は、フック14に引掛け得る巾の長方形状
に形成され、その長さは、雄カップリング11を雌カップ
リング21に容易に挿入できる程度まで挿入し、レバー24
を雄カップリング11側に倒したときに、係合環体26がフ
ック14に容易に掛け得る長さに形成されている。また、
レバー24の長さは、係合環体26より短い範囲内で可及的
に長く形成されている。なお、図中の符号28はシール用
のパッキン、符号17はアーム15に雄カップリング11の軸
線上に支持され、フレシキブルな保護チューブ16に覆わ
れ、移動量により油種信号を伝達する信号伝達部材、29
はアーム27により連結金具20の軸線上に支持され、一方
の信号伝達部材17を他方の信号伝達部材17に中継する信
号中継ロッドである。

注油に際し、第１の注油ホース10Aの雄カップリング11
をローリＲの雌カップリング８に連結する。このとき、
雌カップリング８はローリＲに固定されているので、雄
カップリング11を雌カップリング８に挿入することは、
力を要するが可能であり、両カップリング８、11は、ロ
ンクレバー12、12で自動的にロックされる。

次いで、他方の雄カップリング11を連結金具20Aの雌カ
ップリング21に容易に挿入できる程度まで挿入する。そ
こで、両方のレバー24を雄カップリング11側に倒し、係
合環体26をフック14に引掛け、レバー24を連結金具20A
側に回動すると、レバー比L/lにより係合環体26に大き
い引張り力が作用し、雌カップリング21と雄カップリン
グ11とはパッキン28によりシールされ完全に連結させ
る。すると、レバー12、12は両者を自動的にロックす
る。

次いで、両方のレバー24を雄カップリング11側に倒して
係合環体26をフック14から外し、両者を連結金具20A側
に回動して前述と同様な手順で、連結金具20Aに第２の
注油ホース10Bの雄カップリング11を連結する。

最後に、第２の注油ホース10Bの他方の雄カップリング1
1を注油管１の雌カップリング２にローリＲ側と同様に
連結して注油作業をする。

［発明が解決しようとする課題］上記提案自体は有効なものであるが、しかし、注油作業
中に誤ってロックレバー12のレバー部12b第１図が踏ま
れたり、突起物に当ったりすると、ロックレバー12が回
動してフック部12aがロックリング22から離脱し、連結
金具20Aが注油ホースから外れて油が流出するおそれが
ある。

本発明は、連結状態を確実に保持するホースの連結金具
を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］このため本発明によれば、タンクローリのハッチの流出
管に接続される第１のホースと貯油タンクの注油管に接
続される第２のホースとを接続するホースの連結金具に
おいて、連結金具の両端には両ホースの端部に設けられ
た雄カップリングに嵌合する雌カップリングが形成さ
れ、連結金具の両端外周には両ホースの端部に設けられ
たロックレバーに係止されるロックリングが形成され、
連結金具の中間位置に立設されたスタッドに前記両ロッ
クレバーを同時に係止するロックプレートが軸支され、
スタッドに螺合する蝶ナットによりロックプレートがロ
ックレバーを係止して連結金具に固定されるものである
ホースの連結金具が提供される。

［作用］上記のように構成されたホースの連結金具において、非
連結時は、ロックプレートを連結時のロックレバーに干
渉しない位置に蝶ナットにより固定しておく。

ロックレバーによりロックリングを係止してロックが終
了したら、蝶ナットを緩め、ロックプレートを回動して
ロックプレートの両端部をそれぞれロックレバーの端部
上面に対向させ、蝶ナットを締め込んでロックプレート
によりロックレバーを固定する。これにより、ロックレ
バーのレバー部が踏まれたり、突起物に当っても、ロッ
クレバーが回動してフック部がロックリングから離脱
し、連結金具が注油ホースから外れることは確実に防止
される。

［実施例］以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。

なお、これらの図面において第４図及び第５図に対応す
る部分については、同じ符号を付して重複説明を省略す
る。

第１図及び第２図において、連結金具20の軸方向中央の
外周には、連結レバー24、24の中間位置にそれぞれ膨出
部30が突出されている。その膨出部30には、半径方向外
方に向けてスタッド31が立設され、このスタッド31に
は、ロックプレート32が軸支され、スタッド31に螺合す
る蝶ナット33により膨出部30の頂面に締付け固定されて
いる。

そのロックプレート32の両端部は、半円状に形成され、
ロックレバー12の端部上面に形成された凹部12cに当接
し、両ロックレバー12、12をロック位置に固定してい
る。したがって、ロックレバー12のレバー部12bが踏ま
れたり、突起物に当っても、ロックプレート32により、
ロックレバー12が回動してロック部12aがロックリング2
2から外れることは、確実に防止される。

ロックを解除する際は、蝶ナット33を緩め、ロックプレ
ート32をスタッド31を軸にして回動して凹部12cから外
し、レバー部12bを押し下げてフック部12aをロックリン
グ22から離脱させる。

［発明の効果］本発明によれば、タンクローリのハッチの流出管に接続
される第１のホースと貯油タンクの注油管に接続される
第２のホースとを連結金具により接続し、各ホースの端
部に設けたロックレバーのフック部を連結金具に形成し
たロックリングに係合することにより接続がロックされ
るものであるが、さらにスタッドとそれに螺合する蝶ナ
ットにより連結金具に固定されるロックプレートにより
ロックレバーが係止されるものであるので、ロックレバ
ーのレバー部が踏まれたり、突起物に当っても、ロック
レバーが回動してそのロック部がロックリングから外れ
るのを防止し、連結状態を確実に保持することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の連結状態を示す側断面図、
第２図は第１図の上面図、第３図は注油ホースによる注
油状態のタンクローリと給油所を示す側面図、第４図は
本出願人の先願による連結金具を示す側面図、第５図は
一部を変位図示した側断面図である。 10A、10B……注油ホース、11……雄カップリング、12…
…ロックレバー、20……連結金具、21……雌カップリン
グ、22……ロックリング、31……スタッド、32……ロッ
クプレート、33……蝶ナット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】タンクローリのハッチの流出管に接続され
る第１のホースと貯油タンクの注油管に接続される第２
のホースとを接続するホースの連結金具において、連結
金具の両端には両ホースの端部に設けられた雄カップリ
ングに嵌合する雌カップリングが形成され、連結金具の
両端外周には両ホースの端部に設けられたロックレバー
に係止されるロックリングが形成され、連結金具の中間
位置に立設されたスタッドに前記両ロックレバーを同時
に係止するロックプレートが軸支され、スタッドに螺合
する蝶ナットによりロックプレートがロックレバーを係
止して連結金具に固定されるものであることを特徴とす
るホースの連結金具。