JPH07427U - ゴルフボール転送用アーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】本考案は、次の構成を特徴とするゴルフボール
自動供給装置のボール転送用アームである。 転送用アーム３の端部に、ボール送り出し口１１に挿
入装着される挿入部１２を左右にアールを付けて略三角
形状に形成してある。 挿入部１２とボール転送路が形成されたアーム本体と
の境にボール送り出し口内側より幅の広い係止段部１４
を形成してある。 転送用アーム３を、ボール送り出し口側からスプリン
グ１５等の引張具により引張している。 【効果】ゴルフクラブ等が転送用アーム３に接触した
場合、接触による衝撃で転送用アーム３が壊れることは
ない。 スプリング１５等の引張具により接続されているの
で、外れた場合でも自動的に元に戻る機能を有するもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ゴルフ練習場などで使用されるティー上にゴルフボールを自動的に 載置させるゴルフボール自動供給装置におけるゴルフボールの転送用アームの改 良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のゴルフボール自動供給装置には、先端にボール静止リングを形成したゴ ルフボール転送用アームを用いるものが多数存在するが、いずれもボール送り出 し口に連結固定されたもので、打者が過ってゴルフクラブ等で該ゴルフボール転 送用アームに衝撃を与えた際、その衝撃を吸収できず簡単に壊れてしまうという 欠点があった。

【０００３】 そこで、衝撃が加わるとゴルフボール転送用アームが自動的に外れるようにし た考案としては、ゴルフ練習装置用ティーアップアーム（実開平３−７０１７６ ）が存在するが、当該考案は、自動的には外れるもののティーアップアームを元 の状態に戻すには人手に頼らなければならないものである。取付けられた柔軟部 材も衝撃により外れたティーアップアームの先端部が、ゴルフボール自動供給装 置の基部から遠くへ離脱することを防ぐもので、先端部が該基部より離脱するこ とを防ぐものではない。

【０００４】

【考案が解決しようとする問題点】

そこで本考案は、ゴルフボール転送用アームをボール送り出し口側において、 左右方向に回動自在にする事により、打者が過ってアームに衝撃を与えた際にも 、ゴルフボール転送用アームがボール送り出し口側から外れることなく、且つ、 簡単に壊れるのを回避しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案は上記課題を解決するために、先端にボール静止リングが形成された転 送用アームの他端部に、ボール送り出し口に挿入装着される挿入部を左右にアー ルを付けて略三角形状に形成し、且つ、挿入部とボール転送路が形成されたアー ム本体との境にボール送り出し口内側より幅の広い係止段部を形成し、該転送用 アームを、ボール送り出し口側からスプリング等の引張具により引張し、ボール 送り出し口に引張装着したことを特徴とするゴルフボール転送用アームを提供す るものである。

【０００６】

【実施例】

以下図示の実施例に従い説明する。図１は、本考案に利用されるゴルフボール 転送用アームの平面図であり、図２が転送用アームをボール送り出し口に装着し た状態の説明斜視図である。

【０００７】 先ず本考案が使用されるゴルフボール自動供給装置について説明する。図中１ が、ゴルフボール自動供給装置であり、２がボールシュートであり、３が、本考 案の特徴となる転送用アームである。ゴルフボール自動供給装置１内部は、転送 用アーム３を直立及び略水平位置間で回動させるための駆動及び制御機構４とボ ールシュート２から供給されるボールＢを一個づつ受けるための玉受室５を有し ている。

【０００８】 玉受室５は、ほぼボールＢ１個分のサイズである。玉受室５のボールシュート ２側の壁６には転送用アーム３が直立状態になった場合に、ボールシュート３と 連結できる位置に開口部７が設けられている。開口部７は、転送用アーム３の直 立時にボールシュート２から玉受室５内にボールＢが転がり込めるようボールＢ の直径よりも大きくなっている。

【０００９】 玉受室５のボールシュート２側には開口部７がある壁６と一体となったボール ストッパー板８が設けられている。ボールストッパー板８は転送用アーム３が略 水平位置時にボールシュート２の転送用アーム３側出口を遮断するものである。 玉受室５の転送用アーム３取付側がボール送り出し口１１であり、実施例では加 速スロープ１３先端部がボール送り出し口１１とされている。

【００１０】 転送用アーム３は、全体が合成樹脂等の軟質材料で構成され、図１に示される ように、ボールＢをティーまで転がすボール転送ガイド９、ボール転送ガイド９ 先端に取り付けられたボール静止リング１０とボール送り出し口１１に挿入され る挿入部１２とからなる。

【００１１】 ボール静止リング１０は、転送用アーム３のティー側先端部分で転送用アーム ３が略水平に位置したときに、ティーを囲める位置でボールがリング内を通過可 能な大きさとされている。ボール静止リング１０はボール転送方向側先端部分を 高く形成することにより、ボール転送ガイド９を転がってきたボールＢを的確に 静止させティー上に載置できるようにしている。尚、ボール静止リング１０は下 方部分が広くされたテーパー状のものとされ、転送用アーム３がボールＢをティ ー上に載置した後、垂直方向へ移動する際ボールＢと接触することが避けられる 。

【００１２】 挿入部１２は、転送用アーム３のボール静止リング１０と反対側端部に形成さ れており、ボール送り出し口１１に挿入装着されるものである。挿入部１２は、 先端部（図１中上端部）を鋭角にし、左右にアールを付けた丸みを帯びた略三角 形状に形成されている。

【００１３】 挿入部１２の略三角形状は、転送用アーム３が不要の衝撃を受けた際に、どの 様な対応を意図するかで形状を異にすることができる。すなわち、不要の衝撃に より転送用アーム３が抜け出ることを意図する場合には略三角形の底辺よりの半 分の距離より短い距離の高さにすればよく、他方、転送用アーム３が不要の衝撃 を受けた場合に、曲折して衝撃を吸収するが、挿入部分より抜け出ることがない ことを意図するならば、挿入部１２の略三角形状は高さを底辺の２分の１以上に することによりその目的を達することができる。

【００１４】 図中１５は、転送用アーム３をボール送り出し口１１に付勢を与えて装着する ためのスプリングである。尚、挿入部１２の先端部付近中央にはスプリング１５ の取付穴１６が穿設されている。

【００１５】 挿入部１２とボール転送ガイド９が形成された転送用アーム３本体との境にボ ール送り出し口１１内側より幅の広い係止段部１４が形成されている。転送用ア ーム３は、ボール送り出し口１１側からスプリング１５等の引張具により引張さ れ、ボール送り出し口１１に挿入部１２を挿入し、ボール送り出し口１１の端部 に係止段部が１４が当接し、ボール送り出し口１１側にスプリング１５の付勢を 受けながら装着されている。該スプリング１５は転送用アーム３に水平方向の付 勢を与えるため、玉受室５内で挿入部１２の取付穴１６と同様の高さの位置に他 端を固定させている。

【００１６】

【考案の効果】

本実施例のゴルフボール自動供給装置１における転送用アーム３は、ティー上 にゴルフボールが載置されている間は、垂直方向に退避しており、ゴルフクラブ 等と接触する危険は無いが、ボールを打った後、ティーにゴルフボールが存在し ないことを検知すると、次のボールを供給するため転送用アーム３は下方へ回動 してティー部分に移動してくる。この際、打撃後のクラブの戻り等により、転送 用アーム３とゴルフクラブが接触してしまう場合がある。

【００１７】 斯様な場合、本考案は、ボール送り出し口１１に挿入装着される挿入部１２が 左右にアールを付けて略三角形状に形成され、且つ、係止段部１４がボール送り 出し口１１にスプリング１５の力により係止させているものであるので、転送用 アーム３は、接触により一方向へ曲折し、衝撃を吸収するため壊れることがない 。

【００１８】 又、スプリング１５等の引張具により接続されているので、挿入部１２の略三 角形状の設定により、衝撃により外れる場合でも自動的に元に戻る機能を有する ものである。

【００１９】 尚、実施例の効果ではあるが、転送用アーム３を合成樹脂等の軟質材で構成す ることにより本考案における転送用アーム３の耐久性をも高めることができるも のとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に利用されるゴルフボール転送用アー
ムの平面図

【図２】 転送用アームをボール送り出し口に装着した
状態の説明斜視図

【符号の説明】

１．．．．．ゴルフボール自動供給装置 ２．．．．．ボールシュート ３．．．．．転送用アーム ４．．．．．駆動および制御機構 ５．．．．．玉受室 ６．．．．．壁 ７．．．．．開口部 ８．．．．．ボールストッパー板 ９．．．．．ボール転送ガイド １０．．．．．ボール静止リング １１．．．．．ボール送り出し口 １２．．．．．挿入部 １３．．．．．加速スロープ １４．．．．．．係止段部 １５．．．．．．スプリング １６．．．．．取付穴 Ｂ．．．．．ボール

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】先端にボール静止リングが形成された転送
   用アームの他端部に、ボール送り出し口に挿入装着され
   る挿入部を左右にアールを付けて略三角形状に形成し、
   且つ、挿入部とボール転送路が形成されたアーム本体と
   の境にボール送り出し口内側より幅の広い係止段部を形
   成し、該転送用アームを、ボール送り出し口側からスプ
   リング等の引張具により引張し、ボール送り出し口に引
   張装着したことを特徴とするゴルフボール転送用アー
   ム。