JPH07424A

JPH07424A - 薄板製のつま楊枝

Info

Publication number: JPH07424A
Application number: JP7068393A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Yamaguchi; 清山口
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-02-20
Filing date: 1993-02-20
Publication date: 1995-01-06

Abstract

(57)【要約】【目的】携行が容易で、しかも折れ曲がったとき使用
できなくなることが無いようにした爪楊枝を得ること。【構成】細長く形成された薄板で作って手帳や名刺入
れに収納し易くし、且つ、その一端を尖らせて掻き出し
部を形成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はつま楊枝に関するもの
で、特に、携帯に適した薄形軽量なものに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の爪楊枝Ａは図４で示すように、軟
質の木材を用いて作られている。すなわち、木材や竹材
を所定の長さに切断して細く割り、断面を円形に旋削り
して一端を尖らせて掻き出し部Ｂとし、他端に装飾用な
いしは滑り止め用に数個の周溝Ｃが形成してある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
つま楊枝Ａは卓上に置いて使用するには好都合だが、こ
れを携行しようとするときには、専用の容器を準備しな
い限りはいさゝか不便である。すなわち、木製や竹製の
つま楊枝は太さがあるため、そのまゝでは財布や名刺入
れ、あるいは手帳に挟んだりして携行するには太過ぎ、
衛生的にも問題が残る。また、携帯の際に折れ易い問題
がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は以上のような
不具合がなく、携行に便利で、且つ折れにくいつま楊枝
を得ることを目的とするもので、細長く形成された薄板
の一端を尖らせて掻き出し部を形成した点に特徴があ
る。

【０００５】

【作用】つま楊枝は薄板の一端に掻き出し部が形成さ
れ、通常のつま楊枝と同様に使用して、歯の間に詰まっ
た食物の滓を掻き出し部によって除去することができ
る。また、薄板により薄く作られているので、手帳や名
刺入れなどに挟んで携帯することが可能になった。ま
た、手帳などと一緒に携行するとき、それが曲げられる
ことがあっても、容易に復元できるから従来のように折
れて使用できなくなることはない。

【０００６】

【実施例】以下、図示の実施例によってこの発明を説明
する。図１において、１は紙製のつま楊枝である。つま
楊枝１は長手方向の両端に食物の滓を掻き出すための掻
き出し部１ａが形成され、中央部に指で摘むための摘み
部１ｂが形成されている。また、このつま楊枝１は合成
樹脂によって表面を薄く被覆された紙製である。もっと
も、厳密には紙に限定されず、紙状の大きさや性状を示
すプラスチック、あるいは紙とプラスチックの複合物を
をも含む広い概念を意味することはいう迄もない。つま
楊枝１の材料である紙の厚さは紙質の硬軟によって異な
るが、０．２〜０．５ｍｍ程度のものが使用される。図
１で示すつま楊枝１の長さは７５ｍｍであり、幅は６．
５ｍｍである。なお、幅は全体が一様ではなく、先端部
で３ｍｍ、摘み部１ｂが９ｍｍである。また、先端の掻
き出し部１ａの尖った部分の角度は約３０°である。

【０００７】この実施例では掻き出し部１ａの一方は長
手方向へ向けて形成され、他方は側方へ向けて形成され
ている。掻き出し部１ａの長手方向に向けて形成された
部分は従来のつま楊枝と同様にして使用され、側方へ向
けて形成された部分は主として歯の裏側に詰まった食物
滓を除去する用に供される、いわゆる歯裏用である。こ
のように側方へ向けて第２の掻き出し部１ａを設けるこ
とにより、歯の裏側に詰まった食物屑を取り除くことが
容易にできる。

【０００８】図２は携帯用に作られたつま楊枝カード２
の例を示す。すなわち、楊枝カード２はトランプのカー
ドやクレジットカードと略同じ大きさに作られており、
１枚の楊枝カード２から５本のつま楊枝１が採れるよう
になっている。すなわち、それには５本のつま楊枝１の
ため、つま楊枝１毎にカッターマーク（切れ目）３が入
れてある。よって、つま楊枝１を必要とする都度、楊枝
カード２から切り離して使用する。

【０００９】つま楊枝カード２上のカッターマーク３、
換言すれば、つま楊枝１の形状はこの例に限られず、例
えば、図３で示すような形状とすることにより、１枚の
楊枝カード２からとれるつま楊枝１の数を増やすことが
できる。なお、この実施例では前記裏歯用の第２の掻き
出し部１ａを設けてないが、必要により二点鎖線で示す
ように形成することもできるのはもちろんのことであ
る。

【００１０】なお、楊枝カード２は通常は白い紙で作ら
れるが、これに適当な着色や模様を印刷することができ
るのは勿論であり、更に、図や絵に限らず文字を印刷し
て名刺のように使用することもできる。

【００１１】かくて、この発明に係るつま楊枝１は楊枝
カード２の態様で作られ、これを薄いビニール製の衛生
ケースに収め、財布や名刺入れに入れて携行する。そし
て、使用に際しては楊枝カード２に形成したカッターマ
ーク３に従って手で分離して使用する。紙製のつま楊枝
は比較的薄い材料で作られているので、歯と歯の間に入
り易く、そこに溜まった食物滓を容易に除去することが
できる。

【００１２】

【発明の効果】この発明は以上のように、細長く形成さ
れた薄板の一端を尖らせて掻き出し部１ａを形成したも
のであるから、財布や名刺入れ、あるいは手帳の中へ容
易に収容することができる上、それらが曲げられること
があっても、つま楊枝１自体や先端の掻き出し部１ａが
折れて使用できなくなるような不具合がなく、携行に便
利である効果がある。なお、携帯するときの態様として
楊枝カード２とすれば、多数のつま楊枝の携行が容易に
なる上、それに文字や模様を入れて商用に使用すること
ができるなどの効果を生じる。また、つま楊枝１に形勢
される掻き出し部１ａを長手方向に沿ったものゝ他、側
方へ向けた第２の掻き出し部１ａを付設すれば、歯の裏
側に詰まった食物滓を容易に取り除くことができる効果
を生じる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係るつま楊枝の外観図である。

【図２】楊枝カード２の平面図である。

【図３】他の実施例を示す図２相当の平面図である。

【図４】従来のつま楊枝を示す側面図である。

【符号の説明】

１紙製のつま楊枝１ａ掻き出し部１ｂ摘まみ部２つま楊枝カード３カッターマーク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】細長く形成された薄板の一端を尖らせて
掻き出し部を形成してなる薄板製のつま楊枝。
【請求項２】細長く形成された薄板の一端を尖らせる
と共に、他端に側方へ向かって尖らせた第２の掻き出し
部を設けてなる薄板製のつま楊枝。
【請求項３】細長く形成された薄板の中央部は幅広に
した摘まみ部を形成してなる薄板製のつま楊枝。
【請求項４】請求項１から請求項３に至るいずれかに
おいて、前記薄板は硬質の紙である薄板製のつま楊枝。
【請求項５】請求項１から請求項３に至るいずれかに
おいて、前記薄板は合成樹脂である薄板製のつま楊枝。
【請求項６】請求項１から請求項３に至るいずれかに
おいて、前記薄板は合成樹脂によって補強された紙であ
る薄板製のつま楊枝。
【請求項７】請求項１から請求項３に至るいずれかに
おいて、前記つま楊枝は複数個が一枚の紙片上に分離可
能に形成されている薄板製のつま楊枝。