JPH0742479Y2 - 知育用電気玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、電源としての電池と、
この電源に対する負荷としての任意の玩具用電機器具と
を電気的に接続する為の電線を任意の形状に反復造形可
に構成した知育用電気玩具に関し、特に、負荷としての
玩具用電機器具の状態変化を遊びながら直接見たり、触
れたりして思考力、推理力を働かせつつ学ぶことがで
き、加えて、電線を任意の形状に極めて容易に造形する
ことができる知育用電気玩具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の、この種の知育用電気玩具に類す
るものは見あたらない。強いて例をあげるとすれば、ア
ルミニューム材の如き反復造形可能な材質からなる芯材
を塩化ビニール等の材質で被覆し、その両端に機械的な
接続手段を施した単なる線状体の造形用玩具がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】上記従来例によれば、
次のような問題点があった。即ち、細長い線状体を所望
数接続して恰も一本の長尺体としつつ、任意の形状のも
のを造形するにとどまり、従って、用途が極めて狭く、
知育玩具性に乏しいものであると共に、興味性に欠けて
おり、総じて思考力、推理力等をあまり必要としない等
の知育玩具として大きな問題がある。

【０００４】そこで、本考案は、上記従来例の問題点の
解決を図る為に、電線の反復造形に加えて、玩具用電機
器具に応じて、その状態変化を遊びながら学ぶことがで
きると共に、思考力、推理力等を養うことができ、興味
性に富む知育用電気玩具を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成する手段として電池を収容可に構成された共通の雄と
雌からなる接続端子を備えた電池ケースと、上記電池に
対する電気的負荷として構成された共通の雄と雌からな
る接続端子を備えた玩具用電機器具と、上記電池ケース
及び上記玩具用電機器具を接続する為の、電気的導体を
折曲自在な電気的絶縁物で被覆して任意の形状に造形可
に構成された共通の雄雌からなる接続端子を備えた電線
と、よりなることを主たる特徴とする。

【０００６】

【作用】本考案は、電池を収容した電池ケースを２個以
上使用する場合には、直列か並列かの何れかに接続す
る。一方、玩具用電機器具を２個（異なるもの）以上使
用する場合には、直列か並列かの何れかに接続する。

【０００７】上記電池ケース同志及び玩具用電機器具同
志の並列接続には、それ専用の電線を使用する。

【０００８】上記電池ケースと玩具用電機器具とをそれ
専用の電線で接続する。

【０００９】上記の接続手段により、１個の電池ケース
に玩具用電機器具を直列か並列かの何れかに接続する
か、直列接続の電池ケースに玩具用電機器具を直列か並
列かの何れかに接続するか、並列接続の電池ケースに玩
具用電機器具を直列か並列かの何れかに接続する。

【００１０】上記の電気回路構成において、玩具用電機
器具の動作状態の変化等を見たり、触れたりすることが
できる。

【００１１】又、上記電気回路構成において、電線を任
意の形状に造形することができる。更に、電池ケース、
玩具用電機器具等の向きを任意の方向に設定し又は変更
することができる。更に、造形を変更するこができる。
更に。電池ケースの接続の組み替え、玩具用電機器具の
組み替え等を行うことができる。

【００１２】本考案は、必要に応じて、スイッチ兼電圧
コントロールボックスを使用することにより、上記電気
回路の接、断を容易に行うことができると共に、玩具用
電機器具に対する電圧値を容易に変化させることができ
る。

【００１３】

【実施例】以下、本考案の構成を一実施例として示した
図面につき説明する。各図において、１は合成樹脂にて
形成された電池ケースで、この電池ケース１は本体２と
蓋３とで構成されている。上記本体２には電池４を収容
する収容部５が凹設されており、この収容部５の両端側
には電池４の−側と接続する−側端子６と電池４の＋側
と接続する＋側端子とが設けられている。又、上記本体
２の両側面、或は他の適所には共通の対の接続用端子と
しての雄端子８と雌端子９とが設けられている。そし
て、この雄端子８は例えば、上記＋側端子７と接続され
ており、雌端子９は例えば、−側端子６と接続されてい
る。

【００１４】上記本体２の上面適所には後述する蓋を着
脱可に取付ける為の取付孔１０、１１が設けてある。上
記蓋３には上記取付孔１０、１１に係入する取付片１
３、１４が設けてある。

【００１５】尚、上記電池ケース１は電池４を収容する
収容部５が１個に限定されることなく、例えば２個のよ
うに複数個設けることができる。又、蓋３の本体２に対
する取付け手段も図示のものに限定されることなく、他
の取付け手段を施すことができる。又、蓋３は必ずしも
必須ではない。

【００１６】２０は上記電池４に対する負荷としての玩
具用電機器具（以下単に器具と云う）で、この器具２０
は一例として羽根２１の回転状態を見えるように構成し
たものである。即ち、器具２０は羽根２１を回転する為
の機構を収納する合成樹脂製のケース２２と上記羽根２
１を外部から見えるように透明な合成樹脂製の蓋２３と
で構成されている。

【００１７】上記ケース２２内には上記電池４を電源と
して回転駆動されるモータ２４と、このモータ２４の回
転を上記羽根２１に伝達する歯車群よりなる伝達機構２
５とが収容されている。

【００１８】上記ケース２２の両側面或は他の適所には
共通の対の接続用端子、即ち、雄端子２６と雌端子２７
とが設けられている。そして、この雄端子２６、雌端子
２７は共に上記モータ２４に接続されている。

【００１９】上記器具２０は上述した羽根を回転するも
のに限定されることなく、他の、この種の用途に適して
いると思われる電機器具を玩具用に製作して使用できる
ことは勿論である。

【００２０】３０は上記電池ケース１と器具２０とを電
気的に接続する為の線状の電線で、この線状の電線３０
は適宜長さの導線３１を折曲自在な電気絶縁材３２で被
覆して構成してものである。従って、電線３０は線材と
被覆材とで反復造形可に構成されている。

【００２１】上記線状の電線３０の両端部には大経部３
３、３４が形成されており、これらの大経部３３、３４
には共通の対の接続用端子、即ち、雄端子３５と雌端子
３６とが設けられている。そして、この雄雌両端子は電
線同志、上記電池ケース、上記器具の接続用端子のうち
対となる接続用端子と接続される。上記大経部３３、３
４は必ずしも必須ではない。この電線は同一の長さのも
の、長さの異なるものを適当数揃える。

【００２２】４０は上記電池ケースを並列に接続する場
合、又は上記器具２０を並列に接続する場合に使用する
略丁字状の電線で、この丁字状の電線４０の各端部に設
けられた共通の接続用端子は、雄端子４１が１個、雌端
子４２が２個備えているものと、その逆に、雄端子４１
が２個、雌端子４２が１個備えているものとを原則的に
１組として使用する。

【００２３】上記電線３０、４０は任意の形状に反復造
形することができるように、その線材は、その線材とし
ての機能を有しつつ上記反復造形可の材質が利用され、
その被覆材は、その被覆材としての機能を有しつつ、上
記反復造形可の材質が利用される。

【００２４】５０はスイッチ兼電圧（電流）コントロー
ルボックス（以下単にコントロールボックスと云う）
で、このコントロールボックス５０は公知の構成のもの
であるので、詳細の説明は省略するが、例えばツマミ５
１の指示片５２を例えば、ゼロから９までの目盛のうち
ゼロに合せるとスイッチのＯＦＦの状態を示し、１から
９までの任意の目盛に合せるとスイッチのＯＮ状態を示
すと同時に、電圧（電流）値を示す。尚この値は正確で
ある必要はない。このコントロールボックス５０の両側
には共通の対の接続用端子、即ち、雄端子５３と雌端子
５４とが設けられている。尚、このコントロールボック
スは上記回転式に限定されることなく、スライド式でも
良い。又形状は図示の円筒形に限らず、他の任意形状と
して実施することができる。

【００２５】上記のように構成した各部材を使用して器
具２０を動作させたり、その配線用の電線３０、４０を
利用して所望する形状に造形したりして、知育用電気玩
具として利用する。

【００２６】図１１は丁字状の電線４０を利用して、２
個の電池ケース１を並列に接続し、これに線状の電線３
０を利用して器具２０とコントロールボックス５０とを
直列に接続した回路構成例を示す。

【００２７】図１２は、２個の電池ケース１を直列に接
続し、これに線状の電線３０を利用して器具２０とコン
トロールボックス５０とを直列に接続した回路構成例を
示す。

【００２８】尚、上記回路構成例におけるコントロール
ボックス５０は必ずしも必須ではなく、必要に応じて使
用する。

【００２９】上記回路構成例は実施態様の一部であっ
て、上記各部材の組合せにより、種々の回路を構成して
実施することができる。

【００３０】上記図１１、図１２において、電池ケース
１の接続が直列か並列かによって、電圧値と容量の差は
あるが、他は基本的には略々同じである。即ち、コント
ロールボックス５０のツマミ５１の支持片５２が目盛ゼ
ロに設定されていると、スイッチがＯＦＦの状態を示
し、従って、器具２０には電源が供給されない。この状
態から、ツマミ５１を回動して目盛１〜９の何れかの目
盛に設定すると、スイッチがＯＮ状態になると同時にそ
の設定目盛が略の電圧（電流）値を示し、これが器具２
０に供給されて器具２０が動作する。

【００３１】この動作状態下において、又はその前後に
電線を所望する形状に造形する。この造形は電線の構成
上反復可である。

【００３２】

【考案の効果】本考案は上述したように構成したもので
あるから、回路構成を各部材の組合せの範囲内におい
て、任意の構成とすることができると共に、負荷として
の器具の状態変化等を遊びながら学ぶことができるの
で、興味性に富み、加えて、電線を利用して任意の形状
に造形することができるから思考力と推理力を養うこと
ができる等の多くの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の電池ケースの平面図である。

【図２】本考案の電池ケースの側面図である。

【図３】本考案の電池ケースの分解平面図である。

【図４】本考案の負荷としての玩具用電機器具の側面図
である。

【図５】本考案の負荷としての玩具用電機器具の平面図
である。

【図６】本考案の線状の電線の平面図である。

【図７】本考案の丁字状の電線の組の一方の平面図であ
る。

【図８】本考案の丁字状の電線の組の他の平面図であ
る。

【図９】本考案のコントロールボックスの平面図であ
る。

【図１０】本考案のコントロールボックスの側面図であ
る。

【図１１】本考案の回路構成の一例の説明図である。

【図１２】本考案の回路構成の他例の説明図である。

【符号の説明】

１ 電池ケース ２０ 玩具用電機器具 ３０ 線状の電線 ４０ 丁字状の電線 ５０ コントロールボックス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電池を収容可に構成された共通の雄と雌
   からなる接続端子を備えた電池ケースと、上記電池に対
   する電気的負荷として構成された共通の雄と雌からなる
   接続端子を備えた玩具用電機器具と、上記電池ケース及
   び上記玩具用電機器具を接続する為の、電気的導体を折
   曲自在な電気的絶縁物で被覆して任意の形状に造形可に
   構成された共通の雄雌からなる接続端子を備えた電線
   と、よりなることを特徴とする知育用電気玩具。