JPH074238U - 曲線検知式レ−ル塗油装置 - Google Patents

曲線検知式レ−ル塗油装置

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JPH074238U
JPH074238U JP3821893U JP3821893U JPH074238U JP H074238 U JPH074238 U JP H074238U JP 3821893 U JP3821893 U JP 3821893U JP 3821893 U JP3821893 U JP 3821893U JP H074238 U JPH074238 U JP H074238U
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curve
oil
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curvature
radius
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善一 菅野
照美 阿部
浩一 斎藤
進 橋本
隆夫 斎藤
七郎 佐藤
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East Japan Railway Co
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East Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 線路の必要な区域で、しかも必要な個所にの
み潤滑油が自動的に塗油されるように工夫した曲線検知
式レ−ル塗油装置を提案する。 【構成】 列車が低速域を越えて走行しているときに検
出動作をする速度検出器1と、この列車が通過中の線路
の曲率半径が所定値以下のときに検出動作をする曲線検
出器CL,CRと、上記線路の左右のレ−ル4,4のレ−
ル頭部左右内側部に向かって潤滑油を噴射する塗油ノズ
ルNL,NRと、速度検出器1および曲線検出器CL,CR
による上記検出動作があるとき、上記曲率半径径方向外
側レ−ル4に対峙している塗油ノズルNL,NRに上記噴
射動作を指令出力する塗油制御装置7とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、曲線検知式レ−ル塗油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の車輪のフランジ部と左右のレ−ルのレ−ル頭部左右内側部との摩擦を小 さくするために使用されている従来のレ−ル塗油装置は、列車の速度が20Km/h 以上に達すると、レ−ルが直線あるいは曲線の何れかであっても左右のレ−ルに 潤滑油を噴射する構造となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが直線区間では、車輪のフランジ部はレ−ル頭部左右内側部には殆ど接 触しないものであり、曲線区間でも、線路の曲率半径の径方向内側レ−ルのレ− ル頭部左右内側部にはフランジ部は殆ど接触しない。 そして直線区間の左右のレ−ルおよび、曲線区間の曲率半径径方向内側レ−ル に塗油された潤滑油は、フランジ部の接触による消耗が全くないので、噴射動作 の都度、レ−ル頭部左右内側部の付近に溢れる結果、車輪の回転によって飛散し て車体に付着することになり、窓を曇らせ、運転席窓のワイパゴムが潤滑油で劣 化しやすくなるなどの問題が発生している。 さらに、上記のように溢れた潤滑油がレ−ル頭部の踏面に付着してスリップを ひきおこす恐れがある。
【0004】 この考案は、従来のレ−ル塗油装置のこれらの問題に鑑みて提案されたもので 、線路の必要な区域で、しかも必要な個所にのみ潤滑油が自動的に塗油されるよ うに、すなわち、線路の曲率半径が所定値以下のときであって、曲率半径径方向 外側レ−ルに潤滑油が自動的に噴射されるように工夫した曲線検知式レ−ル塗油 装置を提案することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためこの考案は、列車が低速域を越えて走行しているとき に検出動作をする速度検出器1と、この列車が通過中の線路の曲率半径が所定値 以下のときに検出動作をする曲線検出器CL,CRと、上記線路の左右のレ−ル4 ,4のレ−ル頭部左右内側部に向かって潤滑油を噴射する塗油ノズルNL,NRと 、速度検出器1および曲線検出器CL,CRによる上記検出動作があるとき、上記 曲率半径径方向外側レ−ル4に対峙している塗油ノズルNL,NRに上記噴射動作 を指令出力する塗油制御装置7とを備えていることを特徴とする。
【0006】 そして上記曲線検出器CL,CRは、車体9に対する台車2の心皿18回りの回 動動作が所定以上であるときに上記検出動作をするように構成しているものであ ることを特徴とする。
【0007】
【作用】
列車が低速域を越えて走行しているときには速度検出器1により検出動作が行 われていて、曲率半径が所定値以下の線路に到達すると、曲線検出器CL,CRが 検出動作して、塗油制御装置7は曲率半径径方向外側レ−ル4に対峙している塗 油ノズルNL,NRに噴射動作を指令出力し、径方向外側レ−ル4の頭部左右内側 部に向かって潤滑油が噴射される。 このように曲率半径が所定値以下の曲線区間であって車輪5のフランジ部5a が接触している必要な個所にのみ潤滑油が自動的に塗油されるので、過剰な塗油 に起因する飛散による窓の曇りや、運転席窓のワイパゴムの劣化、さらには、レ −ル頭部の踏面付着によるスリップなどの恐れは無くなった。
【0008】 列車が通過中の線路の曲率半径が所定値以下のときに検出動作をする曲線検出 器CL,CRを、車体9に対する台車2の心皿18回りの回動動作が所定以上であ るときに上記検出動作をするように構成しているので、曲線検出動作は確実であ って、簡易な曲線検出器とすることができた。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、この考案のレ−ル塗油装置の構成図であり、図2は、車両にこの考案 のレ−ル塗油装置を装着した状態を示す全体斜視図、図3は、図2におけるレ− ル塗油装置の正面図、図4は、図3の要部平面図、図5は、図3の要部側面図で ある。 例示したレ−ル塗油装置は、列車が低速域を越えて走行しているときに検出動 作をする速度検出器1(図2ないし図5の外観図では図示されていない)と、この 列車が通過中の線路の曲率半径が所定値以下のときに検出動作をする左右の曲線 検出器CL,CR(これらは例えば前後一方の台車2の左右の台車側側受3、3に 設けられている)と、上記線路の左右のレ−ル4,4のレ−ル頭部左右内側部に 向かって潤滑油を噴射する左右の塗油ノズルNL,NR(これらは例えば上記曲線 検出器CL,CRが設けられている上記一方の台車2の前後一方の左右の車輪5の フランジ部5aの近くに設備されている)と、左右の塗油ノズルNL,NRにそれ ぞれ所定量の潤滑油を所定圧力で供給する油圧生成装置6と、速度検出器1およ び曲線検出器CL,CRによる上記検出動作があるとき、上記曲率半径径方向外側 のレ−ル4に対峙している塗油ノズルNLまたは塗油ノズルNRに上記噴射動作を 指令出力する塗油制御装置7(油圧生成装置6と塗油制御装置7は、車体9に取 付けている塗油装置制御箱10内に設備されている)とによって構成されている 。
【0010】 例示した左右の曲線検出器CL,CRは、車体9側の車体側側受11,11を受 けている左右の台車側側受3,3にそれぞれボルト12,12で取付けた曲線検 出板13,13と、曲線検出板13,13の検出板部14,14にその検出子 15,15が常に当接するように、左右の車体側側受11,11の付近で車体9 の下部にそれぞれボルト16,16で取付けた検出器17,17とによって構成 される。
【0011】 例示した曲線検出板13は、車体9を受けている台車2の心皿18を中心とす る半径の円弧状で非磁性体(例えば合成樹脂)で作られた円弧板状の検出板本体 14を備えていて、この検出板本体14の外径側に強磁性体(例えば鉄板)で作ら れて検出板本体14の円弧長さの略1/2の長さの円弧板状の検出体20が固設さ れている。
【0012】 例示した検出子15は、強磁性体が接近しているときに検出動作する近接スイ ッチで構成され、一端が開口した箱形の検出器箱21へ出入動作自在に挿入され たこの検出子15は、図示しないばねによって検出体20側に付勢されて、常に 検出板本体14の内径側に当接している。 図4のように左右の検出子15,15の上記出入動作方向を結ぶ仮想直線を、 心皿18中心を通る車体9の左右方向中心線に一致させ、検出体20の上記固設 位置は、車体9の左右方向中心線よりも例えば後方となるように、左右の検出器 17,17および、曲線検出板13,13は設定されている。
【0013】 かかる構成により、車体9が曲率半径が所定値、例えば500R(500m)を 越える線路上にあるときは、図8のように左右の検出子15,15は左右の検出 体20,20から外れた位置となっているため、左右の曲線検出器CL,CRはい ずれも検出動作はせず、例えば図6のように右方に曲っている線路に進入したと きでは、車体9に対して台車2が右回りして図9のように、左側の検出子15が 左側の検出体20を感知して左側の曲線検出器CLが検出動作をし、これに対し て例えば図7のように左方に曲っている線路に進入したときでは、車体9に対し て台車2が左回りして図10のように、右側の検出子15が右側の検出体20を 感知して右側の曲線検出器CRが検出動作をすることになる。
【0014】 左右の塗油ノズルNL,NRは、図11に正面図で、図12に平面図で左側の塗 油ノズルNLを代表的に例示するように、台車2の軸ばね22のばね下側に取付 けられている。 塗油ノズルNLは、油圧生成装置6からホ−ス23によって潤滑油が供給され るノズル体24と、軸箱25のばね受部26に取付けるためのノズルア−ム27 と、ノズル体24のレ−ル4に対する取付位置を調整するための位置調整体28 とによって構成されている。 軸ばね22は、図3,図5,図11,図12に示すように一般に軸箱25のば ね受部26の孔26aに突起部29aが係合できる円盤状のばね受体29を介し てこのばね受部26の上に乗っている。 そこで、ノズルア−ム27に平板状の取付部27aを設け、この取付部27a に、ばね受体29の突起部29aに係合できるような、一端が開口された開口溝 30を形成している。 そして、車体9を持ち上げてばね受部26の上端とばね受体29の下端との間 にノズルア−ム27の取付部27aを差し入れるようにしてばね受体29の突起 部29aに開口溝30を挿通し、これにより、取付部27aを、ばね受体29を 介して軸ばね22と軸箱25のばね受部26とで挾圧、固定するようにしている 。
【0015】 位置調整体28は、ア−ム側部31の長孔32(車体左右方向に長い)に挿通し たボルト33によってノズルア−ム27に固定され、ノズル体24は、位置調整 体28のノズル側部34の長孔35(上下方向に長い)に挿通したボルト36によ って位置調整体28に固定される。 これにより、ア−ム側部31の長孔32と、位置調整体28の長孔35とを用 いてノズル体24の取付位置を調整できて、レ−ル4のレ−ル頭部左右内側部の 所定位置に向かって対峙させ得る。
【0016】 例示した油圧生成装6は、図13の回路図のように、空気ブレ−キ装置の元空 気溜Pの圧力空気を所定に調圧する調圧部36と、この調圧された圧力空気によ って作動してタンク37の潤滑油を送出する油ポンプ38と、油ポンプ38から の潤滑油を左右の塗油ノズルNL,NRの何れか一方へ切り替える油切替用ソレノ イド39と、調圧部36からの圧力空気を潤滑油噴射のため左右の塗油ノズルN L,NRの何れか一方へ切り替える噴射切替用ソレノイド40と、油切替用ソレノ イド39からの潤滑油を噴射切替用ソレノイド40からの圧力空気によって所定 の割合(この割合は任意に調整できる)で塗油ノズルNL,NRに分配、供給する分 配弁41L,41Rとによって構成され、油ポンプ38、油切替用ソレノイド39 、噴射切替用ソレノイド40は、塗油制御装置7によって動作時期が指令制御さ れる。
【0017】 油ポンプ38は、圧力空気が間歇的に導入されるとき潤滑油を送出するピスト ンポンプ41と、塗油制御装置7の指令に基づき間歇的にオン,オフ動作して調 圧部36からの圧力空気をピストンポンプ41に供給するポンプソレノイド42 とによって構成される。 塗油制御装置7の指令によって油切替用ソレノイド39は、左側の曲線検出器 CLが検出動作しているときに左側のソレノイド部39aが励磁されて左側ポ− ト39Lが油ポンプ38を左側の分配弁41Lに連通することになり、右側の曲線 検出器CRが検出動作しているときに右側のソレノイド部39bが励磁されて右 側ポ−ト39Rが油ポンプ38を右側の分配弁41Rに連通することになる。
【0018】 塗油制御装置7の指令によって噴射切替用ソレノイド40は、左側の曲線検出 器CLが検出動作しているときに左側のソレノイド部40aが励磁されて左側ポ −ト40Rが調圧部36を左側の塗油ノズルNLに連通することになり、右側の曲 線検出器CRが検出動作しているときに右側のソレノイド部40bが励磁されて 右側ポ−ト40Rが調圧部36を右側の塗油ノズルNRに連通することになる。 実施例では速度検出器1は、列車の戸閉装置の戸閉灯回路の出力(列車の速度 が5Km/h以上では戸閉装置のドアスイッチを操作しても側ドアが開かれない)を 利用している。
【0019】 次に上記の構成における動作を、図14のフロ−チャ−トと共に説明する。 列車が停止しているとき、および、走行し始めてから低速域(例えば5Km/h以 下)では速度検出器1は検出動作しないため、塗油制御装置7は油圧生成装置6 に動作指令を出さず、潤滑油の塗油は行われない(ステップ)。 低速域(例えば5Km/h)を越えると速度検出器1は検出動作するが、この列車が 通過中の線路の曲率半径が所定値、例えば500R(500m)を越えているとき は、図8のように左右の検出子15,15は左右の曲線検出板13,13の検出 体20,20の位置から外れているため、左右の曲線検出器CL,CRはいずれも 検出動作をせず、塗油制御装置7は油圧生成装置6に動作指令を出さず、潤滑油 の塗油は行われない(ステップ,)。
【0020】 曲率半径が上記所定値以下であって例えば図6のように右方に曲っている線路 に進入したときでは、車体9に対して台車2が右回りして、図9のように左側の 検出子15が左側の曲線検出板13の検出体20を感知して左側の曲線検出器 CLが検出動作をするため塗油制御装置7に入力があり、あるいは曲率半径が上 記所定値以下であって例えば図7のように左方に曲っている線路に進入したとき では、車体9に対して台車2が左回りして、図10のように右側の検出子15が 右側の曲線検出板13の検出体20を感知して右側の曲線検出器CRが検出動作 をするため塗油制御装置7に入力があり(ステップ,)、油圧生成装置6は、 以下のように作動する(ステップ)。
【0021】 すなわち左右何れかの曲線検出器CL,CRが検出動作すると、塗油制御装置7 の指令によってポンプソレノイド42が間歇的にオン,オフ動作して調圧部36 からの圧力空気をピストンポンプ41に供給してピストンポンプ41が作動し、 潤滑油をタンク37から油切替用ソレノイド39に送ると共に、左右の曲線検出 器CL,CRの検出動作した側に応じて、油切替用ソレノイド39の左側ポ−ト 39Lが油ポンプ38を左側の分配弁41Lに連通し、あるいは右側ポ−ト39R が油ポンプ38を右側の分配弁41Rに連通し、噴射切替用ソレノイド40の左 側ポ−ト40Rが調圧部36を左側の塗油ノズルNLに連通し、あるいは右側ポ− ト40Rが調圧部36を右側の塗油ノズルNRに連通する。
【0022】 これにより左側の曲線検出器CLが検出動作すると、ピストンポンプ41の潤 滑油油は切替用ソレノイド39を経て左側の分配弁41Lに継続的に送られ、噴 射切替用ソレノイド40からの圧力空気によって左側の分配弁41Lから所定の 割合で潤滑油をホ−ス23の側に吸引して図6のように左側の塗油ノズルNLか ら潤滑油が径方向外側(左側)のレ−ル4の頭部右側部に向かって噴射される(ス テップ)。 また、右側の曲線検出器CRが検出動作すると、ピストンポンプ41の潤滑油 油は切替用ソレノイド39を経て右側の分配弁41Rに継続的に送られ、噴射切 替用ソレノイド40からの圧力空気によって右側の分配弁41Rから所定の割合 で潤滑油をホ−ス23の側に吸引して図7のように右側の塗油ノズルNRから潤 滑油が径方向外側(右側)のレ−ル4の頭部左側部に向かって噴射される(ステッ プ)。
【0023】 曲線区間の終わりで線路の曲率半径が上記所定値を越えることになったときは 、前記図8のように左右の検出子15,15は左右の円弧検出部20,20から 外れることになって、左右の曲線検出器CL,CRによる検出動作は終わり、塗油 制御装置7は油圧生成装置6への動作指令を終えて潤滑油の噴射は行われない。
【0024】 なお、曲線検出器CL,CRが検出動作していないときでは上記のようにピスト ンポンプ41は停止していて、曲線検出器CL,CRの検出動作によってピストン ポンプ41の送油が開始されるものであるが、前回でのピストンポンプ41の動 作によって分配弁41L,41Rやホ−ス23などの油圧生成装置6の油路には潤 滑油が残っているため、曲線検出器CL,CRの検出動作による噴射切替用ソレノ イド40の上記連通動作と同時に、塗油ノズルNL,NRからの噴射動作が行われ るもので、上記所定値以下の曲率半径の線路への進入に対する潤滑油噴射動作の 遅れは殆ど認められない。
【0025】 過日、仙石線の宮城野原−石巻間を往復運行して行った走行試験の結果でも、 曲線検出器CL,CRの検出動作とCCDカメラ撮影による噴射時期確認との間に 遅れは認められず、上記実施例のレ−ル塗油装置は、応答性においても優れてい ることが判明した。
【0026】 そして、上記のように曲率半径が所定値以下の曲線区間であって車輪5のフラ ンジ部5aが接触する必要な個所にのみ潤滑油が自動的に塗油されるので、過剰 な塗油に起因する飛散による窓の曇りや、運転席窓のワイパゴムの劣化、さらに は、レ−ル頭部の踏面付着によるスリップなどの恐れは無くなった。
【0027】 曲線検出器CL,CRを、車体9に対する台車2の心皿18回りの回動動作が所 定以上であるときに上記検出動作をするように構成しているので、曲線検出動作 は確実となっている。 曲線検出器CL,CRの構造は、左右の台車側側受3,3に取付けた曲線検出板 13,13と、車体9の下部に取付けた検出器17,17とを主体とする極めて 簡易なものとなっていて、線路の曲線状況を車両の側から簡易に検出できること になった。
【0028】 そして、上記実施例では塗油ノズルNL,NRは、車体9を持ち上げてばね受部 26の上端とばね受体29の下端との間にノズルア−ム27の取付部27aを差 し入れるようにしてばね受体29の突起部29aに開口溝30を挿通し、これに より、取付部27aをばね受体29を介して軸ばね22と軸箱25のばね受部2 6とで挾圧、固定するようにしているので、通常のボルトによる取付け構造のよ うな、取付け緩みは全く起らず、車体9の上下振動による位置狂いもなく、レ− ル4の所望個所に位置の狂い無く潤滑油が噴射されるものである。
【0029】 なお、この考案は上述した実施例に限定されるものではなく、他の態様に変形 して実施できるものであって、図示は省略したが曲線検出器として、水平面に対 する台車2の左右側の傾きが所定値以上となったときに検出動作する傾斜センサ を用いても良く、さらには速度検出器1、油圧生成装置6や、塗油制御装置7な ども、前記実施例と同等の機能を備えている他の公知の構造に置き換えて実施で きるものである。
【0030】
【考案の効果】 以上のように、この考案によれば、曲率半径が所定値以下の曲線区間であって 車輪5のフランジ部5aが接触する必要な個所にのみ潤滑油が自動的に塗油され るので、過剰な塗油に起因する飛散による窓の曇りや、運転席窓のワイパゴムの 劣化、さらには、レ−ル頭部の踏面付着によるスリップなどの恐れは無くなった 。
【0031】 列車が通過中の線路の曲率半径が所定値以下のときに検出動作をする曲線検出 器CL,CRを、車体9に対する台車2の心皿18回りの回動動作が所定以上であ るときに上記検出動作をするように構成しているので、曲線検出動作は確実であ って、曲線検出器の構造を簡易とすることができ、線路の曲線状況を車両の側か ら簡易に検出できることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のレ−ル塗油装置の一実施例の構成図
である。
【図2】車両に上記レ−ル塗油装置を装着した状態を示
す全体斜視図である。
【図3】図2のレ−ル塗油装置の正面図である。
【図4】図3の要部平面図である。
【図5】図3の要部側面図である。
【図6】車両が右方に曲っている線路に進入していると
きの動作を説明する平面図である。
【図7】車両が左方に曲っている線路に進入していると
きの動作を説明する平面図である。
【図8】曲線検出器が非検出動作にあるときを説明する
平面図である。
【図9】車両の右方への回向時での曲線検出器の動作を
説明する平面図である。
【図10】車両の左方への回向時での曲線検出器の動作
を説明する平面図である。
【図11】塗油ノズルの取付けを示す正面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】油圧生成装置の回路図である。
【図14】上記レ−ル塗油装置の一実施例のフロ−チャ
−トである。
【符号の説明】
1 速度検出器 2 台車 4 レ−ル 7 塗油制御装置 9 車体 18 心皿 CL,CR 曲線検出器 NL,NR 塗油ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 斎藤 浩一 宮城県仙台市青葉区五橋一丁目1番1号 東日本旅客鉄道株式会社東北地域本社内 (72)考案者 橋本 進 宮城県仙台市青葉区五橋一丁目1番1号 東日本旅客鉄道株式会社東北地域本社内 (72)考案者 斎藤 隆夫 宮城県仙台市青葉区五橋一丁目1番1号 東日本旅客鉄道株式会社東北地域本社内 (72)考案者 佐藤 七郎 宮城県仙台市青葉区中央四丁目8番17号 青葉車輌器材株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車が低速域を越えて走行していると
    きに検出動作をする速度検出器と、この列車が通過中の
    線路の曲率半径が所定値以下のときに検出動作をする曲
    線検出器と、上記線路の左右のレ−ルのレ−ル頭部左右
    内側部に向かって潤滑油を噴射する塗油ノズルと、速度
    検出器および曲線検出器による上記検出動作があると
    き、上記曲率半径径方向外側レ−ルに対峙している塗油
    ノズルに上記噴射動作を指令出力する塗油制御装置とを
    備えていることを特徴とする曲線検知式レ−ル塗油装
    置。
  2. 【請求項2】 上記曲線検出器は、車体に対する台車
    の心皿回りの回動動作が所定以上であるときに上記検出
    動作をするように構成しているものであることを特徴と
    する請求項1の曲線検知式レ−ル塗油装置。
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