JPH074172A - 内空変位測定器 - Google Patents

内空変位測定器

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JPH074172A
JPH074172A JP5168612A JP16861293A JPH074172A JP H074172 A JPH074172 A JP H074172A JP 5168612 A JP5168612 A JP 5168612A JP 16861293 A JP16861293 A JP 16861293A JP H074172 A JPH074172 A JP H074172A
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JP
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displacement
arms
expansion
fixed
measuring device
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JP5168612A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Kiyama
保 木山
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】立坑等の内部空間の変位を手間をかけずに正確
に測定する。 【構成】立坑3の内壁3aに、所定の角度Aのピッチで
設置楔12により設置固定自在な4本の固定アーム9を
有し、これら固定アーム9間に直動アーム10を、固定
アーム9に対して相対的に回動自在な形に接続して設
け、直動アーム10に、該直動アーム10の直動部10
aの伸縮量を測定し出力する伸縮変位測定装置25を設
け、直動アーム10と固定アーム9間に、それらアーム
10、9間の相対角度を測定する回動変位測定装置26
を設け、出力された前記伸縮量及び前記相対角度に基づ
いて、固定アーム相互間の相対位置を演算する演算部を
設け、演算検出された相対位置を出力する表示部を設け
て構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立坑等の内部空間の変
位を測定するのに好適な内空変位測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】立坑が掘削形成されると、地山中の土圧
による応力関係の変化により、時間の経過に従って、該
立坑の内壁が土圧によって変位し、該立坑の内部空間が
変位することがある。従って、立坑の内部空間の変位を
定期的に測定し、監視する必要があった。従来、立坑の
内部空間の変位の測定は、巻尺等を用いて坑径を測定す
る方法で行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、巻尺等を用い
て坑径を測定する方法では、測定作業に手間がかると共
に、正確な測定が困難であった。
【0004】そこで、本発明は、上記事情に鑑み、立坑
等の内部空間の変位を、手間をかけず、しかも正確に測
定し得る内空変位測定器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、立坑
(3)の坑壁地山(3a)に、所定の角度ピッチ(A)
で設置固定自在な複数の固定部材(9、12)を有し、
前記複数の固定部材(9、12)間に、伸縮部材(1
0)を、前記固定部材(9、12)に対して相対的に回
動自在な形に接続して設け、前記伸縮部材(10)に、
該伸縮部材(10)の伸縮量(B)を測定し出力する伸
縮変位測定手段(25)を設け、前記伸縮部材(10)
と前記固定部材(9、12)間に、それら伸縮部材(1
0)と固定部材(9、12)間の相対角度(C)を測定
する角度測定手段(26)を設け、前記伸縮変位測定手
段(25)より出力された伸縮量(B)及び前記角度測
定手段(26)から出力された相対角度(C)に基づい
て、前記複数の固定部材(9、12)相互間の相対位置
(F)を演算する演算部(19、21)を設け、前記演
算部(19、21)によって演算検出された前記複数の
固定部材(9、12)相互間の相対位置(F)を出力す
る出力部(17)を設けて構成される。なお、( )内
の番号等は、図面における対応する要素を示す、便宜的
なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘
束されるものではない。以下の作用の欄についても同様
である。
【0005】
【作用】上記した構成により本発明は、固定部材(9、
12)が立坑(3)の坑壁地山(3a)に固定されるた
め、固定部材(9、12)相互間の相対位置(F)は、
立坑(3)の坑壁地山(3a)の変位に対応して変位す
るように作用する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による内空変位測定器が、立坑の一
例に設置された状態を示した図、図2は、図1に示す内
空変位測定器のうち変位検出装置を示した図、図3
(a)及び、図3(b)は、図2に示す表示部の画面を
示した図である。
【0007】掘削現場1は、図1に示すように、地盤2
に上下方向に掘削された形の、しかも水平断面が略円形
の立坑3を有しており、立坑3は未だ支保工或いは、覆
工が設けられていない状態にある(なお、図1は、立坑
3の地中における水平断面図である。)。立坑3には、
本発明による内空変位測定器5が設置されており、内空
変位測定器5は、図1に示す測定器本体6と図2に示す
変位検出装置7とによって構成されている。測定器本体
6は、図1に示すように、立坑3に設置されており、従
って、内空変位測定器5は、測定器本体6において立坑
3に設置されている。測定器本体6は、4本の固定アー
ム9を有しており、各固定アーム9は、鋼製で、かつ等
しい長さの棒状に形成されている。各固定アーム9の長
手方向の中間位置には、棒状の設置楔12が、該設置楔
12と固定アーム9とがT字形状を形成する形で接合さ
れており、各設置楔12の先端側は、水平方向に立坑3
の内壁3aである地盤2に打ち込まれ、地盤2により固
定されている(なお、各設置楔12は、地盤2に打ち込
み固定及び、引き抜き解除自在になっている。)。つま
り、測定器本体6は、設置楔12を介して地盤2に固定
された形で立坑3に設置されている。また、地盤2に打
ち込まれた各設置楔12は、全て同じ高さ(深さ)のレ
ベルに位置しており、これら各設置楔12は、互いに所
定の角度A(90゜)のピッチで位置している(従っ
て、各固定アーム9も、互いに所定の角度Aの角度ピッ
チで位置している。)。更に、地盤2に打ち込まれた設
置楔12に接合された各固定アーム9は、長手方向が水
平方向に一致する形で位置している。4本の固定アーム
9の間には、鋼製で、かつ棒状に形成された直動アーム
10が、固定アーム9、9間を連絡する形で1本づつ接
続されており、固定アーム9が水平であることから、固
定アーム9、9間を連絡する直動アーム10も水平にな
っている。また、各直動アーム10には、シリンダ状の
直動部10aがそれぞれ設けられており、各直動アーム
10は、これら直動部10aにおいて、各直動アーム1
0の伸延方向、即ち図1矢印B、C方向に伸縮自在に設
けられている。また、アーム9、10間の各接続箇所
は、アーム9、10が各端部付近において、図示しない
ピンによって枢着接続された形の回動部11となってお
り、これら回動部11では、アーム9、10は水平方向
においてのみ相対的に回動自在となっている。以上のよ
うに、上記の計8本のアーム9、10は互いに接続され
ることによって、水平な八角形のリング体6aを形成し
ている。
【0008】ところで、4本の前記直動アーム10の各
直動部10aには、リニアスケール等による伸縮変位測
定装置25がそれぞれ内蔵されており、各直動部10a
の伸縮量Bは、各直動部10aの伸縮変位測定装置25
によって電気信号に変換され、外部に出力されるように
なっている。また、各伸縮変位測定装置25と後述する
変位検出装置7との間は、電気ケーブル(図1には図示
せず)によってそれぞれ接続されており、各伸縮変位測
定装置25によって電気信号に変換された伸縮量Bは、
該電気ケーブルを介して随時変位検出装置7側に伝送さ
れるようになっている。一方、8つの前記回動部11に
は、回転角度計等による回動変位測定装置26がそれぞ
れ内蔵されており、各回動部11におけるアーム9、1
0間の相対角度Cは、各回動変位測定装置26によって
電気信号に変換されるようになっている。また、各回動
変位測定装置26と後述する変位検出装置7との間は、
電気ケーブル(図1には図示せず)によってそれぞれ接
続されており、各回動変位測定装置26によって電気信
号に変換された相対角度Cは該電気ケーブルを介して随
時変位検出装置7側に伝送されるようになっている。内
空変位測定器5のうち測定器本体6は以上のように構成
されている。
【0009】内空変位測定器5のうち変位検出装置7
は、上述したように、伸縮変位測定装置25及び、回動
変位測定装置26と電気ケーブル(図1には図示せず)
で接続された形で、立坑3外部の地上側に設けられてい
る。変位検出装置7は、図2に示すように、主制御部1
3を有しており、主制御部13には、バス線15を介し
て、キーボード16、画面17aを備えた表示部17、
第一演算部19、データ入力部20、第二演算部21、
坑壁変位判定部22が設けられている。なお、上述した
伸縮変位測定装置25及び、回動変位測定装置26は、
電気ケーブルを介して、変位検出装置7のデータ入力部
20に接続されている。また、変位検出装置7には、立
坑3の奥下端に存在する図示しない作業場に設置された
スピーカー23が電気ケーブルを介して接続されてい
る。
【0010】掘削現場1及び、内空変位測定器5は以上
のように構成されており、内空変位測定器5を用いて立
坑3の内部空間の変位を測定するには以下のように行
う。まず、内空変位測定器5の測定器本体6を、図1に
示すように、4本の固定アーム9の設置楔12をそれぞ
れ立坑3の内壁3aに打ち込み固定する形で設置する。
各設置楔12は水平方向に打ち込み、従って、測定器本
体6のリング体6aが水平になるようにする。また、リ
ング体6aの形状は、水平断面が円形である立坑3の形
状に整合対応して略正八角形になっており、従って、4
本の直動アーム10の長さは全て固定アーム9の長さに
等しくなっており、8ヵ所の回動部11でのアーム9、
10のなす角度は全て略135゜になっている。
【0011】次いで、変位検出装置7側において、キー
ボード13を介して、変位検出装置7を始動させる。始
動により変位検出装置7の主制御部13は第一回目の検
出即ち、初期状態における立坑3の内部空間3bの態様
を検出する。ところで、測定器本体6の4つの伸縮変位
測定装置25では、上述したように、各直動部10aの
伸縮量Bが随時電気信号として電気ケーブルを介して変
位検出装置7のデータ入力部20に伝送されており、ま
た、測定器本体6の4つの回動変位測定装置26では、
上述したように、各回動部11におけるアーム9、10
間の相対角度Cが随時電気信号として電気ケーブルを介
して変位検出装置7のデータ入力部20に伝送されてい
る。主制御部13は、第一回目の検出の際にまず、上述
した伸縮量B、相対角度Cが電気信号として伝送されて
いるデータ入力部20において相対角度Cを受取り、該
相対角度Cをバス線15を介して第二演算部21に伝送
する。なお、上述したように、初期状態では、リング体
6aは、略正八角形の形状をなしており、8ヵ所の相対
角度Cは全て135゜となっている。
【0012】また、主制御部13は、データ入力部20
において伸縮量Bを受け取り、該伸縮量Bをバス線15
を介して第一演算部19に伝送し、同時に該第一演算部
19に所定の演算を行わせる。即ち、第一演算部19で
は、4本の直動アーム10の各長さDが演算され求めら
れる。つまり、伸縮量Bは4本の直動アーム10の直動
部10aの各長さを示していることから、各直動アーム
10において、直動部10aの長さと直動部10a以外
の長さ(一定値)とを加算演算することにより4本の直
動アーム10の各長さDが求められる。なお、上述した
ように、初期状態では、リング体6aは、略正八角形の
形状をなしており、従って、4本の直動アーム10の各
長さDは、4本の固定アーム9の各長さE(一定値)に
略等しい(なお、立坑3の断面形状により、初期状態に
おいて直動アーム10の長さDは固定アーム9の長さE
と等しくない場合もある。)。直動アーム10の各長さ
Dは電気信号として、第一演算部19よりバス線15を
介して主制御部13に伝送報告され、該長さDは主制御
部13によって第二演算部21に伝送される。一方、第
二演算部21には、上述したように主制御部13によ
り、相対角度C、長さDが伝送された。主制御部13
は、第二演算部21に相対角度C、長さDを伝送した
後、第二演算部21に、測定器本体6のリング体6aの
形状、即ち、4本の固定アーム9相互間の相対位置を示
す縮尺図形データFを作成させる。即ち、4本の直動ア
ーム10の各長さDと、アーム9、10間の各相対角度
Cと、予め該第二演算部21に記憶されている4本の固
定アーム9の長さE(一定値)によって、リング体6a
の縮尺図形データFを作成する。なお、上述したよう
に、初期状態では、リング体6aは、略正八角形の形状
をなしており、従って、リング体6aの縮尺図形データ
Fは正八角形を示すデータとなっている。
【0013】縮尺図形データFは、第二演算部21より
バス線15を介して主制御部13に伝送報告され、主制
御部13は、該縮尺図形データFを表示部17に伝送
し、図3(a)に示すように、該表示部17の画面17
aに、該縮尺図形データFに基づいた縮尺図形Gを表示
させる。なお、リング体6aの4本の固定アーム9のう
ち図1の紙面下側の固定アーム9は、固定アーム9Pと
なっており、リング体6aを示す縮尺図形データFは、
固定アーム9Pを基準として固定アーム9相互間の相対
位置を示すデータとなっている。また、縮尺図形G(八
角形)は、固定アーム9及び直動アーム10を示す図形
9’、10’及び各固定アーム9を示す記号「A1」、
「A2」、「A3」、「A4」と共に表示され、固定ア
ーム9Pに対応した辺Hを画面17における基準として
表示される。但し、固定アーム9Pを他の3本の固定ア
ーム9と区別して表記する場合には「固定アーム9P」
と表記し、固定アーム9Pを他の3本の固定アーム9と
区別なしに表記する場合には単に「固定アーム9」との
み表記する。また、縮尺図形データFは、上述したよう
に、主制御部13によって表示部17に伝送されると共
に、主制御部13によって坑壁変位判定部22にも伝送
され、坑壁変位判定部22に縮尺図形データFが記憶さ
れる。
【0014】以上のように、初期状態のリング体6aの
形状の縮尺図形G(正八角形)が表示部17に表示され
た。初期状態のリング体6aの形状の縮尺図形Gが表示
部17に表示された後、続いて、危険変位量Jの設定を
行う。即ちまず、縮尺図形Gを介して立坑3の内部空間
3bの初期状態の態様を認識することにより、内部空間
3bの初期状態の態様が、従って、立坑3の内壁3a
が、初期状態から変位した場合、立坑3の崩壊等を来す
危険が予測される内壁3aの変位量(距離)の最小値
(又は、その最小値に所定の安全率を見込んだ値)、従
って、内壁3aに固定されている固定アーム9の変位量
の許容値である危険変位量Jを予想する。次いで、変位
検出装置7のキーボード16を介して、主制御部13に
危険変位量Jの設定動作の開始を指令し、危険変位量J
を入力する。主制御部13は、入力された危険変位量J
を坑壁変位判定部22に伝送すると共に、該危険変位量
Jを該坑壁変位判定部22に記憶させる。
【0015】ところで、立坑3が掘削されることによ
り、該立坑3を包囲する地盤2内での土圧による応力関
係が掘削前とは変化しており、従って、地盤2内で、土
圧による応力の釣合いが崩れた箇所においては、時間の
経過と共に、地盤2の変位が生じる。ここで、今、時間
の経過と共に、地盤2の変位が生じており、従って、地
盤2によって包囲された立坑3の内部空間3bの変位が
生じている。そのため、第一回目の検出から所定の時間
T1が経過する間に、図1の二点鎖線に示すように、立
坑3を包囲する地盤2のうち図1の紙面上側の地盤2
が、図1の紙面下側に向けて変位しており、従って、立
坑3の内部空間3bは、図1の紙面上側部分が、図1の
紙面下方向にへこむ形で変位している。しかし、変位し
た地盤2に打ち込まれた形で固定された4つの設置楔1
2のうちの図1の紙面上側の1つの設置楔12は、変位
した地盤2に固定されていることから変位の方向即ち、
図1の二点鎖線で示すように、図1の紙面下方向に変位
しており、他の3つの設置楔12は、これらが固定され
た地盤2が変位していないことから、初期状態のまま変
位しない状態を維持している。そのため、リング体6a
の八角形は、変位した設置楔12に対応した固定アーム
9の両側の直動アーム10が縮まって短かくなり、これ
ら2つの直動アーム10の両側の計4箇所の回動部11
において、アーム9、10のなす角が135゜から変化
する形で変形している。
【0016】第一回目の検出から所定の時間T1が経過
した後、従って、立坑3の内部空間3bが初期状態から
変位した状態において、変位検出装置7の主制御部13
は第二回目の検出即ち、変位した状態の立坑3の内部空
間3bの態様を検出する。即ち、主制御部13は、デー
タ入力部20において測定器本体6側から受取った相対
角度Cを第二演算部21に伝送し、測定器本体6側から
受取った伸縮量Bを第一演算部19に伝送する。また、
主制御部13は該第一演算部19に、伸縮量Bに基づい
た、上述した所定の演算を行わせて、4本の直動アーム
10の各長さDを求めさせる。主制御部13は、長さD
を第一演算部19より第二演算部21に伝送し、第二演
算部21では、伝送された長さD及び、既に伝送されて
いる相対角度C及び、予め記憶されている長さEによっ
て縮尺図形データFを作成する。主制御部13は、縮尺
図形データFを第二演算部21より表示部17に伝送
し、該表示部17の画面17aに縮尺図形Gを表示させ
る。なお、第二回目の検出の際には、上述したように、
リング体6aの八角形が初期状態から変形していること
より、リング体6aのうち初期状態から変形した部位即
ち、図1中の上方の二点鎖線で示した部位に対応した縮
尺図形Gの部位即ち、図3(b)中の上方部位(実線で
表示されている部位)は、前述した初期状態の縮尺図形
Gの対応する部位即ち、図3(a)中の上方部位から変
位している。また、初期状態の縮尺図形Gは、第二回目
の検出以降も続けて、画面17aに表示されており、こ
の初期状態の縮尺図形Gは、第二回目の検出以降は、図
3(b)に示すように破線で表示される(初期状態の縮
尺図形Gと第二回目の検出以降の縮尺図形Gとが重なる
部位は実線で表示される。)。つまり、破線で表示され
る初期状態の縮尺図形Gと、第二回目の検出による縮尺
図形G等を目視比較することによって、リング体6aの
初期状態から第二回目の検出時の間における変形を容易
に確認することができ、従って、立坑3の内部空間3b
の初期状態から第二回目の検出時の間における変位を容
易に確認することができる。
【0017】一方、主制御部13は、上述したように、
縮尺図形データFを第二演算部21より表示部17に伝
送すると共に、該縮尺図形データFを坑壁変位判定部2
2にも伝送し、坑壁変位の判定を行わせる。即ち、坑壁
変位判定部22には、上述したように、初期状態におけ
る縮尺図形データF及び、危険変位量Jが記憶されてい
るが、坑壁変位判定部22は、第二回目の検出による縮
尺図形データFと初期状態における縮尺図形データFと
の間で、それぞれ対応した固定アーム9どうしの間の変
位距離即ち、変位量Kを算出し、各変位量Kと前記危険
変位量Jとを比較する。比較して、変位量Kのうち1つ
でも危険変位量J以上のものが存在する場合には、坑壁
変位判定部22は主制御部13側に警告信号Lを伝送
し、変位量Kの全てが危険変位量J未満の場合には、坑
壁変位判定部22は主制御部13側に警告信号Lを伝送
しない。今、第二回目の検出時においては、変位量Kの
全てが危険変位量J未満であるため、坑壁変位判定部2
2は主制御部13側に警告信号Lを伝送しない。また、
坑壁変位判定部22は主制御部13側への警告信号Lの
伝送の如何にかかわらず、前記変位量Kを主制御部13
側へ伝送する。変位量Kは更に主制御部13によって表
示部17に伝送され、図3(b)に示すように、表示部
17の画面17a(画面17aの右下部)において各固
定アーム9を識別する記号A1〜A4と共に数値として
表示される。従って、第二回目の検出時においては、図
3(b)に示すように、初期状態の位置から変位した固
定アーム9(図1の紙面上方)における変位量Kがゼロ
より大なる数値(即ち、A1=2.01)をもって画面
17aに表示され、他の固定アーム9における変位量K
がゼロとして表示される。オペレーターは画面17aに
表示された各変位量Kの数値を読み取ることにより、容
易にしかも正確に、リング体6aの変形の程度を確認す
ることができ、リング体6aに変形の程度を確認するこ
とにより立坑3の内部空間3bの変位を確認することが
できる。
【0018】なお、固定アーム9P(図1の紙面下方)
の位置は、上述したように、縮尺図形データFを作成す
る上での基準となっているため、縮尺図形G及び、変位
量Kは全て固定アーム9Pの位置を基準とした相対的な
変位を示すものとなっている。つまり、縮尺図形Gの固
定アーム9Pに対応した前記辺Hは常に不動であり、固
定アーム9Pにおける変位量Kは常にゼロである。よっ
て、固定アーム9Pにおける変位量Kは常に画面17a
にゼロとして表示さる。(従って、掘削現場1におい
て、図1中の紙面下側の地盤2即ち、固定アーム9Pに
対応した地盤2が他の地盤2に対して一方向に変位した
と見做される場合には、固定アーム9Pに対応した地盤
2以外の他の地盤2が該一方向の逆方向に変位した形
で、縮尺図形G及び、変位量Kでは表示される。)。
【0019】第二回目の検出が以上のように行われてか
ら再び所定の時間T1が経過した後、変位検出装置7の
主制御部13は第三回目の検出を行い、更に、第三回目
の検出から所定の時間T1が経過した後、続いて変位検
出装置7の主制御部13は第四回目の検出を行う。この
ように、第二回目の検出から所定の時間T1毎に、第
三、第四、第五、……、第N回目の検出(Nは整数)と
いう形で、必要な回数の検出を行う。第三回目以降の各
回の検出は、上述した第二回目の検出と同様に以下のよ
うに行われる。即ち、主制御部13は、データ入力部2
0において測定器本体6側から受取った相対角度Cを第
二演算部21に伝送し、測定器本体6側から受取った伸
縮量Bを第一演算部19に伝送する。また、主制御部1
3は該第一演算部19に、伸縮量Bに基づいた、上述し
た所定の演算を行わせて、4本の直動アーム10の各長
さDを求めさせる。主制御部13は、長さDを第一演算
部19より第二演算部21に伝送し、第二演算部21で
は、伝送された長さD及び、既に伝送されている相対角
度C及び、予め記憶されている長さEによって縮尺図形
データFを作成する。主制御部13は、縮尺図形データ
Fを第二演算部21より表示部17に伝送し、該表示部
17の画面17aに縮尺図形Gを表示させる(なお、画
面17aには、前回の検出時に表示された縮尺図形Gが
消去され、破線による初期状態の縮尺図形Gと、新しく
表示される縮尺図形Gのみが表示される。)。また、主
制御部13は、縮尺図形データFを坑壁変位判定部22
にも伝送し、坑壁変位の判定を行わせる。即ち、変位量
Kが算出され、変位量Kの全てが危険変位量J未満の場
合には、坑壁変位判定部22は主制御部13側に警告信
号Lを伝送せず、坑壁変位判定部22は主制御部13側
に変位量Kを伝送する。変位量Kは更に主制御部13に
よって表示部17に伝送され、表示部17の画面17a
において数値として表示される(なお、画面17aに
は、前回の検出時に表示された変位量Kが消去され、新
しく表示される変位量Kのみが表示される。)。以上の
ように、内空変位測定器5によって第二回目以降の各回
の検出が行われ、変位した状態の立坑3の内部空間3b
の態様を示す縮尺図形G及び、立坑3の内部空間3bの
変位量を示す変位量Kの数値が表示部17において表示
された。なお、立坑3における内部空間3bの変位の測
定が全て終了した際には、内空変位測定器5を、設置楔
12を立坑3の内壁3aより引き抜く形で立坑3から取
外し、撤去する。
【0020】ところで、上述した第一、第二、第三、…
…、第N回目の検出では、坑壁変位判定部22における
坑壁変位の判定の際の変位量Kと危険変位量Jとの比較
においては、変位量Kの全てが危険変位量J未満の場合
についてのみ説明したが、変位量Kのうち1つでも危険
変位量J以上のものが存在する場合、即ち、立坑3の崩
壊等を来す危険が予測される場合には、上述したよう
に、坑壁変位判定部22は主制御部13側に警告信号L
を伝送する。主制御部13は、該警告信号Lを表示部1
7に伝送し、図3(b)の破線で示すように、表示部1
7の画面17a(画面17aの右上部)に危険を提示す
る文字Mを表示させる。また、主制御部13は該警告信
号Lを受けて、立坑3の奥下端部に位置する図示しない
作業場に設置されたスピーカー23により音声を出力し
て、該作業場において作業中の作業員等に危険を通知す
る。つまり、内空変位測定器5を用いることにより、立
坑3の内部空間3bの変位が正確にしかも容易に測定さ
れると共に、作業員等に対する危険通知が正確な測定結
果に基づいて発せられ、しかも測定後迅速に発せられる
ことから、立坑3内等での作業の安全性を高めることが
できる。
【0021】以上のように、内空変位測定器5は、立坑
3の内壁3aに所定の角度ピッチAで設置固定自在な、
設置楔12を備えた4本の固定アーム9部材を有してお
り、4本の固定アーム9間に直動アーム10が、固定ア
ーム9に対して相対的に回動自在な形に接続され設けら
れている。また、直動アーム10には、該直動アーム1
0の直動部10aの伸縮量Bを測定し出力する伸縮変位
測定装置25が設けられており、直動アーム10と固定
アーム9間には、それらアーム10、9間の相対角度C
を測定する回動変位測定装置26が設けられている。ま
た、伸縮変位測定装置25より出力された伸縮量B及び
回動変位測定装置26から出力された相対角度Cに基づ
いて、前記4本の固定アーム9相互間の相対位置を示す
縮尺図形データFを演算する第一演算部19及び、第二
演算部21が設けられており、これら両演算部19、2
1によって演算検出された縮尺図形データFを縮尺図形
G或いは、変化量K等の形で出力する表示部17が設け
られている。従って、固定アーム9が立坑3の内壁3a
に固定されるため、固定アーム9相互間の相対位置を示
す縮尺図形データFは、立坑3の内壁3aの変位に対応
して変化する。つまり、縮尺図形データFは、立坑3の
内部空間3bの変位に対応して変化することから、縮尺
図形G或いは、変化量K等の形で出力される縮尺図形デ
ータFを認識することにより、立坑3の内部空間3bの
変位が正確に、しかも容易に認識される。即ち、立坑3
の内部空間3bの変位が正確に、しかも容易に測定され
る。
【0022】上述の実施例では、リング体6aはそれぞ
れ4本づつの固定アーム9、直動アーム10によって八
角形に形成されているが、リング体6aは、八角形に限
定されず、同じ本数の固定アーム9、直動アーム10が
交互に接続される形で、十角形、十二角形、十四角形、
……、に形成されてもよい。リング体6aの固定アーム
9の本数を増やすことにより、リング体6aと立坑3の
内壁3aとの固定箇所が増加するので、リング体6a
は、更に一層正確に立坑3の内部空間3bの変位に対応
して変位するようになる。つまり、立坑3の内部空間3
bの変位の測定が更に一層正確に行われる。
【0023】上述の実施例によって説明されたリング体
6aは何れも、同じ本数の固定アーム9、直動アーム1
0が切目のない環を形成する形で接続されて構成されて
いるが、リング体6aは固定アーム9、直動アーム10
が一体となる形で接続されて構成されてさえいれば、切
目のある環状等に形成されていてもよい。例えば、4本
づつの固定アーム9、直動アーム10によって八角形に
形成された図1に示すリング体6aのうち、1本の直動
アーム10を欠いた形でリング体6aが構成されてもよ
い。1本の直動アーム10を欠いた形でリング体6aが
構成されていても、全ての固定アーム9は、直動アーム
10を介して連絡接続されており、よって、各直動アー
ム10の長さD及び、固定アーム9と直動アーム10間
の相対角度Cによって、これら固定アーム9相互間の相
対位置(即ち、縮尺図形データF)は正確に求められ
る。
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、立坑3
等の立坑の内壁3a等の坑壁地山に、所定の角度A等の
所定の角度ピッチで設置固定自在な複数の固定アーム9
及び、設置楔12等の固定部材を有し、前記複数の固定
部材間に、直動アーム10等の伸縮部材を、前記固定部
材に対して相対的に回動自在な形に接続して設け、前記
伸縮部材に、該伸縮部材の伸縮部の伸縮量B等の伸縮量
を測定し出力する伸縮変位測定装置25等の伸縮変位測
定手段を設け、前記伸縮部材と前記固定部材間に、それ
ら伸縮部材と固定部材間の相対角度C等の相対角度を測
定する回動変位測定装置26等の角度測定手段を設け、
前記伸縮変位測定手段より出力された伸縮量及び前記角
度測定手段から出力された相対角度に基づいて、前記複
数の固定部材相互間の縮尺図形データF等の相対位置を
演算する第一演算部19、第二演算部21等の演算部を
設け、前記演算部によって演算検出された前記複数の固
定部材相互間の相対位置を出力する表示部17等の出力
部を設けて構成したので、立坑の坑壁地山に固定された
固定部材相互間の相対位置は、立坑の坑壁地山の変位に
対応して、従って、立坑の内部空間の変位に対応して変
位することから、出力部によって出力される該固定部材
相互間の相対位置を認識することにより、立坑の内部空
間の変位が正確に、しかも容易に認識される。即ち、立
坑の内部空間の変位が正確に、しかも容易に測定され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による内空変位測定器が、立坑
の一例に設置された状態を示した図である。
【図2】図2は、図1に示す内空変位測定器のうち変位
検出装置を示した図である。
【図3】図3(a)及び、図3(b)は、図2に示す表
示部の画面を示した図である。
【符号の説明】 3……立坑 3a……坑壁地山(内壁) 5……内空変位測定器 9……固定部材(固定アーム) 10……伸縮部材(直動アーム) 12……固定部材(設置楔) 17……出力部(表示部) 19……演算部(第一演算部) 21……演算部(第二演算部) 25……伸縮変位測定手段(伸縮変位測定装置) 26……角度測定手段(回動変位測定装置) A……所定の角度 B……伸縮量 C……相対角度 F……相対位置(縮尺図形データ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立坑の坑壁地山に、所定の角度ピッチで設
    置固定自在な複数の固定部材を有し、 前記複数の固定部材間に、伸縮部材を、前記固定部材に
    対して相対的に回動自在な形に接続して設け、 前記伸縮部材に、該伸縮部材の伸縮量を測定し出力する
    伸縮変位測定手段を設け、 前記伸縮部材と前記固定部材間に、それら伸縮部材と固
    定部材間の相対角度を測定する角度測定手段を設け、 前記伸縮変位測定手段より出力された伸縮量及び前記角
    度測定手段から出力された相対角度に基づいて、前記複
    数の固定部材相互間の相対位置を演算する演算部を設
    け、 前記演算部によって演算検出された前記複数の固定部材
    相互間の相対位置を出力する出力部を設けて構成した内
    空変位測定器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2314851A (en) * 1996-07-02 1998-01-14 Sericol Ltd A jet ink
JP2006162539A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Tadashi Hashimoto 変位測定方式及び方法

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